
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
就職活動において「志望動機」は、企業への熱意や自分とのマッチ度を最も端的に示せる重要なポイントです。
エネルギー業界の中でも伊藤忠エネクスは、伊藤忠商事グループの一員として石油・ガス・電力からカーライフ事業まで幅広く展開し、暮らしと産業を支える総合エネルギー商社として存在感を発揮しています。
社会の変化に応じて事業領域を拡大し、再生可能エネルギーや新技術にも積極的に挑戦している点は、多くの学生にとって大きな魅力です。
そのためインターンシップに参加する際には、「なぜ伊藤忠エネクスなのか」を明確に伝えることが重要となります。
本記事では、同社の特徴を踏まえた志望動機の考え方や例文を紹介し、選考突破に役立つヒントをお伝えします。
伊藤忠エネクスとは?
伊藤忠エネクス株式会社は、伊藤忠商事を親会社とする伊藤忠グループ中核のエネルギー商社で、1961年に設立されました。
同社は石油製品、LPガス、電力、車関連サービスなど、生活や産業に欠かせないエネルギーの安定供給を通じて社会に貢献しています。
従業員数は約5,191人(連結)、資本金は約198億円で、全国に事業展開し、150万世帯にLPガス・都市ガスを供給しています。
事業はホームライフ部門(家庭向けLPガス・産業用ガス)、カーライフ部門(自動車用エネルギー販売)、産業ビジネス部門(産業用エネルギーなど)、電力・ユーティリティ部門(発電・電力販売等)の4部門が中心となっています。
変化する社会のニーズに対応した事業拡大や、環境対応、新技術や海外進出なども積極的です。
「社会とくらしのパートナー」を掲げ、安定したエネルギー供給だけでなく、多様な価値創造や社会貢献に挑戦し続ける企業です。
伊藤忠エネクスのインターン情報
ここでは、伊藤忠エネクスのインターンの情報についてご紹介します。
詳細は伊藤忠エネクスの採用ページを参照してください。
10月29日(水)~10月31日(金)
:エントリー締切 9月29日(月)午前9:00まで
・ 11月16日(日)~11月18日(火)
:エントリー締切 10月20日(月)午前9:00まで
・ 12月3日(水)~12月5日(金)
:エントリー締切 11月10日(月)午前9:00まで
全国から集まったメンバーとじっくり考え抜くグループワークで、
当社の業務内容や会社の雰囲気を体感していただきます!
01オリエンテーション
エネルギー業界や商社業界の紹介など、業界理解促進のためのオリエンテーションを行います。
02グループワーク
過去~現在を踏まえ、エネルギーの未来を創る伊藤忠エネクスの事業を体感いただくグループワークを行います。
03フィードバック・座談会
現職の社員よりプレゼンのフィードバックを行います。
座談会も開催しますので、社員とざっくばらんにお話しいただくことで、当社の社風、働き方を感じていただき、疑問点解消の場として下さい。
04キャリアデザインワーク
今後就活を進めるにあたり必要となる力を身に付けるためのワークをご用意しております。
基礎知識習得から、ご自身の将来ビジョン形成等にお役立てください。
伊藤忠エネクスの適性検査
伊藤忠エネクスの適性検査はまずエントリーシートと同時にWebテスト(言語・非言語・性格検査)が課されます。
Webテストは主に「玉手箱」という形式で実施され、言語問題、計数問題、性格適性検査の3ジャンルで構成され、合計1時間程度です。
参考書や志望度が低い企業の適性検査などで、対策をし、試験に慣れることをお勧めします。
伊藤忠エネクスの求める人物像とは?
伊藤忠エネクスは、エネルギーを通じて社会や暮らしを支える総合エネルギー商社として、常に変化の中で挑戦を続けてきました。
その中で求められるのは、単に知識やスキルを持つ人材ではなく、信頼される誠実さや自ら行動する主体性、変化に対応できる柔軟さ、そして困難を前にしてもやり抜く力を備えた人です。
エネルギーという社会基盤を扱う以上、個々の人材の姿勢が企業の成長や社会への貢献に直結します。
ここでは、伊藤忠エネクスが大切にする人物像について詳しく解説します。
信頼性(社会や関係者から信頼される人)
伊藤忠エネクスにおいて最も重要とされる資質の一つが「信頼性」です。
エネルギー事業は人々の生活や産業活動を支える基盤であり、誠実さと責任感を欠いては成り立ちません。
社会や顧客からの信頼を獲得するには、約束を守ることや高い倫理観を持った行動が求められます。
また、社内外を問わず関係者の立場を尊重し、誠実にコミュニケーションを重ねる姿勢も不可欠です。
信頼性を備えた人材は、取引先との長期的な関係構築や社会からの評価向上に直結します。
伊藤忠エネクスは、確かな信頼を土台として新たな挑戦に挑み続けており、その基盤を担える人材を求めています。
主体性(当事者意識を持ち、積極的に取り組める人)
「主体性」は、伊藤忠エネクスが特に重視する資質です。
エネルギー業界は技術革新や規制、社会的要請などによって常に変化しており、指示を待つだけでは対応しきれません。
当事者意識を持って自ら課題を発見し、解決に向けて積極的に行動する姿勢が必要です。
主体性を持つ人材は、困難な状況に直面しても責任を引き受け、周囲を巻き込みながら前進できます。
その結果、組織全体の推進力となり、新たな事業機会の創出にもつながります。
伊藤忠エネクスが「自律的に考え、行動できる人」を求める背景には、エネルギーという社会インフラを支える事業において、一人ひとりの責任感と行動力が欠かせないという考え方があります。
革新性(新しい発想と柔軟思考で変化に対応できる人)
「革新性」は、変化の激しいエネルギー業界で求められる重要な資質です。
再生可能エネルギーやカーボンニュートラルといった新しい潮流に対応するには、既存の枠組みにとらわれない柔軟な発想が不可欠です。
伊藤忠エネクスが求めるのは、固定観念に縛られず新しい価値を創造できる人材です。
たとえば、エネルギー供給の効率化や新規事業モデルの構築に挑戦し、顧客や社会のニーズに応える姿勢が重視されます。
また、失敗を恐れず試行錯誤を続ける姿勢も革新性の一部です。
変化をチャンスと捉え、常に新しい発想で取り組める人材こそ、伊藤忠エネクスが描く持続可能な未来を実現する推進力となります。
行動力(スピード感とチャレンジ精神を持つ人)
伊藤忠エネクスが重視する「行動力」とは、思考にとどまらず素早く行動に移し、挑戦を恐れず実行できる力を意味します。
エネルギー業界は市場変動や社会課題への対応が求められるスピードが早く、臨機応変な行動力が成果を左右します。
行動力を持つ人材は、問題を発見した際に即座に解決に動き、周囲を巻き込んで改善を実現します。
また、未知の領域にも積極的に挑戦する姿勢は、新規事業や新市場開拓の原動力となります。
スピード感とチャレンジ精神を兼ね備えた人こそ、伊藤忠エネクスが求める「変化を先導する人材」であり、未来のエネルギー供給を支える存在といえます。
やり遂げる力(責任感と執着心を持ち、最後まで成し遂げられる人)
伊藤忠エネクスが重視する「やり遂げる力」とは、困難な状況に直面しても諦めずに責任を持って成果を出す粘り強さを指します。
エネルギー事業は、社会インフラを支える使命を担っているため、途中で投げ出すことは許されません。
市場変動や環境規制など不確実性の高い状況においても、最後まで取り組み続ける責任感と執着心が求められます。
また、やり遂げる姿勢は周囲に安心感を与え、チーム全体の信頼と結束を高めます。
挑戦を続けながら成果を確実に積み上げる人材こそ、伊藤忠エネクスが描く持続的成長を支える存在であり、未来のエネルギー供給を安定的に担うための不可欠な資質といえます。
志望動機の構成について
志望動機を書く際には構成を意識して書くことで論理的でわかりやすい文章を作ることができます。
具体的にはPREP法を使うとよいでしょう。
これはビジネスの場でも用いられる手法であり、ESや履歴書だけでなく、面接で話すときにも意識しましょう。
Point:最初に結論を伝える
まずは「なぜその企業を志望するのか」を簡潔に書きましょう。
ESや履歴書などのでは最初の1行目が最も重要とされているため、できるだけわかりやすく、伝えたい内容をしっかり伝えられるようにしましょう。
この結論の部分をおろそかにすると、応募数の多い会社では最後まで志望動機を見てくれない場合もあるので気を付けましょう。
読み手が理解しやすい書き出しを意識することで、企業の目に留まり、しっかりとアピールできるでしょう。
Reason:結論の根拠を示す
結論を書いたら、必ずそれに対する理由や根拠を書きましょう。
書き出しでグッと興味を掴むワンフレーズは、インパクトこそ絶大ですが抽象的です。
そのため、結論に説得力を持たせるため、詳しい根拠を書く必要があります。
Example:具体例で裏付ける
結論と理由を述べたら、それにいたった具体的なエピソードや実体験を述べましょう。
その志望動機を考えるに至った自分のこれまでの経験があるはずです。
それを述べることで、志望動機に根拠を持たせることができ、説得力の高い志望動機を作成することができます。
また、志望動機が同じような学生は多く存在しますが、根拠となるエピソードによって自分の志望動機にオリジナリティーが埋めれるため、差別化をしやすくなります。
Point:もう一度結論を伝える
最後に結論を述べていきます。
最初に述べた結論とは異なり、「入社後に成し遂げたい事」や「貢献したい事」といった入社への意気込みを重点的に述べましょう。
この部分は志望動機の最後の締めになるため、意気込みや志望度の高さを採用側に伝えるように意識しましょう。
本選考とインターンの志望動機の違い
インターンの志望動機では、業界や企業に対する興味をアピールし、実際の業務を体験したいという学びの意欲を強調することが大切です。
一方、本選考では、企業の経営理念や事業内容に共感し、その企業で長期的に貢献したいという意欲を強調します。
インターンは学びの場、本選考は貢献の場として位置づけ、志望動機の内容を適切に使い分けることが、成功するためのポイントとなります。
インターン志望動機を書く際のポイント
インターンシップの志望動機を効果的にまとめるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
参加したい理由や会社の魅力ポイントを明確に伝えるとともに、読みやすい文章を心がけることが大切です。
以下に、それぞれのポイントについて詳しく説明します。
インターンに参加したい理由を伝える
インターンシップに参加したい理由を明確に伝えることは、志望動機の中で最も重要な要素です。
応募者がなぜインターンシップに参加したいのか、その理由を具体的に述べることで、企業に対する真剣な姿勢を示すことができます。
例えば、特定のスキルを身に付けたい、実務経験を積みたい、業界の最新動向を学びたいなど、具体的な理由を挙げることが重要です。
明確な目標を持ってインターンに参加することで、企業に対して積極的な姿勢を示し、選考での評価を高めることができます。
会社の魅力ポイントを伝える
次に、会社の魅力ポイントを具体的に伝えることが重要です。
なぜその会社を選んだのか、どのような点に魅力を感じているのかを明確に述べることで、企業に対する理解と関心を示すことができます。
企業の事業内容、プロジェクト、企業文化など、自分が魅力を感じた具体的なポイントを挙げることで、企業研究がしっかりと行われていることが伝わります。
例えば、企業の革新的な技術や取り組み、働きやすい環境など、自分にとって魅力的な要素を具体的に述べることで、企業に対する熱意をアピールすることができます。
読みやすい文章の長さにする
文章の長さにも注意が必要です。
一文が長すぎたり短すぎたりすると、読みづらい文章になってしまいます。
適切な文の長さを保ち、接続詞を上手に使って流れをスムーズにすることが大切で、段落ごとにポイントを分けて書くことで、読み手が内容を追いやすくなります。
また、簡潔で明瞭な表現を心がけることで、読みやすい文章を作成することができます。
読み手にストレスを与えないよう、自然な文章の流れを意識することが重要です。
これだけは避けよう!注意点
企業の人事は、多くの学生の志望動機を見ています。
以下で説明している内容は、ありきたりであり、魅力的に映りません。
理由を詳しく解説していきます。
どの企業にも当てはまる抽象的な内容
「金融に興味があります」「人の役に立ちたいです」といった誰にでも書けるような抽象的な志望動機は、評価されにくい傾向にあります。
これらは一見前向きに見えますが、どの企業にも当てはまるため、応募先に対する熱意が伝わりません。
面接官は、「なぜこの企業なのか」「この人でなければならない理由があるか」を見ています。
具体的な商品や理念、取り組みに触れつつ、自分自身の経験や価値観と結びつけて語ることで、志望動機に説得力が生まれます。
抽象的な言葉に頼らず、内容に「自分らしさ」をにじませることが大切です。
受け身な姿勢や待遇
「御社で学ばせていただきたい」「安定しているから志望した」などの受け身な姿勢は、熱意が感じられにくくなるため注意が必要です。
企業は、主体的に働き、価値を提供できる人材を求めているため、学びたい気持ちはあっても、それだけを強調するとマイナス印象になります。
また、安定性や福利厚生だけに焦点を当てた志望理由も、表面的で自己中心的に見えてしまうおそれがあります。
「どのように成長したいか」「企業にどう貢献したいか」といった視点を持って、自分の意志をしっかりと示すことが大切です。
熱意や主体性が伝わる表現に意識を向けましょう。
企業研究が浅い
企業研究が不十分な志望動機はすぐに面接官に見抜かれてしまうため、企業の理念や特徴、具体的な取り組みへの理解が欠かせません。
こうした視点が他社との差別化となり、「なぜオリックスなのか」を説得力をもって語れる志望動機になるでしょう。
具体的な根拠に欠ける
根拠がないと、聞こえは良くても本当にそう思っているのかが伝わらず、説得力に欠けてしまいます。
たとえば、大学で学んだ内容、アルバイトでの気づき、家族とのエピソードなどを挙げることで、言葉に厚みが出ます。
また、「なぜそう考えるに至ったのか」という背景を丁寧に語ることで、自分の価値観も伝えることができます。
エピソードを交えることで、人柄や信頼感を印象づけることができるため、積極的に取り入れましょう。
伊藤忠エネクスのインターン志望動機の例文5選
ここでは、伊藤忠エネクスの志望動機の例文をご紹介します。是非参考にしてみてください。
例文①
例文
私は誠実な姿勢で信頼を築くことを大切にしてきました。
ゼミ活動ではメンバーが安心して議論できる環境を整え、全員で研究を成功に導きました。
エネルギーという社会インフラを担う御社においても、誠実さと責任感を持ち続けることで、多様なステークホルダーから信頼される人材として貢献したいと考えています。
例文②
例文
私は主体的に課題へ取り組む姿勢を強みとしています。
長期インターンでは記事作成の責任者を務め、学生ニーズを調査・分析し、新しい構成を提案しました。
その結果、応募数の増加に貢献できました。
御社でも当事者意識を持ち、自ら課題を発見・解決する姿勢でエネルギーの未来を支える存在になりたいと考えています。
例文③
例文
私は既成概念にとらわれず、新しい発想で課題解決に挑んできました。
大学のプロジェクトではデータ可視化を取り入れ、従来よりも分かりやすい発表を実現しました。
変化の激しいエネルギー業界においても柔軟な発想を活かし、新しい価値を創出することで、御社の変革と成長に貢献していきたいと考えています。
例文④
例文
私はスピード感を持った行動力を強みとしています。
サークル活動では短期間で戦術を再構築し、格上チームに勝利を収めた経験があります。
エネルギーを取り巻く環境変化に迅速に対応する御社の姿勢に共感し、私も行動力と挑戦心をもって新しい事業に取り組み、社会にエネルギーを安定的に届ける役割を担いたいと考えています。
例文⑤
例文
私は粘り強くやり遂げる力を強みとしています。
大学受験では成績が伸び悩みましたが、基礎からやり直す努力を継続し、第一志望校に合格しました。
この経験から「最後まで諦めずに成果を出す力」を培いました。
御社でも社会を支えるエネルギー事業に責任を持ち、困難な課題にも粘り強く取り組み、持続的成長に貢献したいと考えています。
まとめ
伊藤忠エネクスのインターンは、社会インフラを担うエネルギー商社の使命や仕事の醍醐味を体感できる貴重な機会です。
志望動機では「信頼性」「主体性」「革新性」「行動力」「やり遂げる力」といった人物像を意識し、自身の経験と結びつけて表現することが重要です。
企業研究を深め、学びの姿勢や貢献への意欲を具体的に示すことで、選考突破と自己成長につながるインターン参加を実現できるでしょう。