【最新】金融業界の初任給ランキング!銀行・証券・保険の違いを徹底比較

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

就職活動を進める中で、企業の給与、特に社会人としての第一歩をしるす初任給に注目するのは当然のことです。

数ある業界の中でも、高い給与水準のイメージがある金融業界は、その初任給ランキングが毎年大きな話題となります。

ランキング上位に名を連ねる企業は、多くの就活生にとって憧れの的となるでしょう。

しかし、その数字だけを見て企業選びを進めることには、注意が必要です。

初任給の額面には、実は見えづらい仕組みや背景が隠されていることも少なくありません。

この記事では、最新の金融業界の初任給ランキングを紹介するとともに、その数字を正しく読み解き、あなた自身のキャリアにとって最適な一社を見つけるための視点を提供します。

ランキングを賢く活用し、後悔のない企業選びを実現するための羅針盤として、ぜひ最後までお役立てください。

初任給ランキングとは

多くの就活生が参考にする初任給ランキングですが、そこに並ぶ数字が何を意味し、どのような情報に基づいているのかを正確に理解しているでしょうか。

ただ漠然と金額の高さに惹かれるだけでは、入社後のミスマッチにつながる可能性があります。

このセクションでは、初任給ランキングを正しく理解するための基礎知識を解説します。

ランキングで使われる情報の定義から、給与の内訳である基本給や固定残業代といった重要な用語、そしてランキングを見る上での注意点までを丁寧に説明します。

情報の受け手としてのリテラシーを高め、より深く企業を分析する力を身につけましょう。

情報の定義

私たちが目にする初任給ランキングの数字は、主に各企業が採用サイトなどで公式に発表している募集要項のデータに基づいています。

その他、就職情報サイトや民間の調査会社が、各社へのアンケート調査などを通じて独自に集計したデータが使われることもあります。

まず注意すべきは、その情報がいつの時点のものかを確認することです。

例えば、2025年4月入社の社員の実績なのか、現在募集している2026年4月入社予定の金額なのかによって、数字は変わってきます。

近年の賃上げトレンドを考えると、最新の情報を参照することが非常に重要です。

また、同じ企業内でも、総合職、エリア総合職、専門職といった職種によって初任給は異なります。

ランキングに掲載されている金額が、どの職種を対象としたものなのかを必ず確認しましょう。

特に金融業界では、特定の分野の専門家を採用するコース別採用で、一般の総合職よりも高い初任給が設定されているケースがあります。

一つのランキングを鵜呑みにせず、企業の採用ページで正確な情報を自ら確認する姿勢が大切です。

基本給と固定残業代って?

初任給の額面を正しく理解する上で、最も重要なのがその内訳です。

求人票に記載されている初任給は、多くの場合、基本給に加えて固定残業代やその他の一律支給される手当を含んだ金額となっています。

基本給とは、各種手当を含まない、給与の土台となる賃金のことです。

これは毎月の給与のベースになるだけでなく、ボーナスや退職金の算定基準にもなるため、非常に重要な数字です。

一方、固定残業代、またはみなし残業代とは、毎月一定時間分の残業が発生することを見越して、あらかじめ給与に含めて支払われる残業代のことです。

例えば、初任給28万円(月20時間分の固定残業代4万円を含む)と記載があった場合、基本給は24万円となります。

もし実際の残業が20時間を超えれば、その分の残業代は追加で支払われますが、残業がゼロであっても28万円は支給されます。

一見すると給与が高く見えますが、基本給で他社と比較してみると、実はそれほど高くないというケースもあるため、注意深く確認する必要があります。

初任給の注意点とは

初任給の高さは魅力的ですが、その一点だけで企業を選ぶのは賢明ではありません。

キャリアを長期的な視点で考える上で、いくつか注意すべきポイントがあります。

第一に、初任給の高さが生涯年収の高さに直結するとは限らない点です。

初任給は高くても、その後の昇給ペースが緩やかな企業もあれば、初任給は平均的でも、年次を重ねるごとに着実に給与が上がっていく企業もあります。

特に福利厚生は、見えない給与とも言われます。

特に家賃補助や社員寮の有無は、若手社員の可処分所得、つまり自由に使えるお金の額に大きく影響します。

額面上の初任給が少し低くても、手厚い家賃補助がある企業の方が、実質的な生活水準は高くなる可能性があります。

第二に、何よりも大切なのは、その企業の文化や仕事内容が自分に合っているかどうかです。

どんなに待遇が良くても、やりがいを感じられなかったり、社風が合わなかったりすれば、長く働き続けることは困難です。

初任給ランキングはあくまで企業研究のきっかけと捉え、多角的な視点から自分に最適な環境を見つけることが重要です。

金融業界の初任給ランキングTOP10

優秀な人材の獲得競争が激化する中、就職活動でも特に大きな注目を集める金融業界。

その中でも、トップクラスの頭脳と野心を持つ学生が熾烈な内定争いを繰り広げるのが、初任給ランキングTOP10に名を連ねる企業群です。

以下で紹介していきます。

金融業界の初任給ランキング1位~10位

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[1位] 東京海上日動火災
[2位] SBIグループ(SBI HD/SBI証券/SBIマネープラザ)
[3位] SMBC日興証券
[4位] 第一生命
[5位] 住友生命
[6位] 明治安田生命
[7位] オリックス(総合職・全国型)
[8位] 日本政策投資銀行(DBJ)
[9位] 三井住友海上(総合人財)
[10位] 野村証券

金融業界の初任給ランキング上位は、多様な業態の企業で構成されています。

1位の東京海上日動(損保)、2位のSBI(ネット金融)、3位のSMBC日興(証券)を筆頭に、大手生保や証券、リース、政策金融機関などが名を連ねます。

初任給はいずれも30万円前後の高水準で、業務の専門性の高さと人材獲得競争の激しさを反映したものです。

これらの企業は高い給与に加え、グローバルな事業展開や社会貢献性、挑戦的な社風といった独自の魅力と成長環境を兼ね備えています。

金融業界の初任給ランキングTOP20

ここまで、金融業界の初任給ランキングTOP10を紹介してきました。

以下では11位~20位を紹介していきます。

金融業界の初任給ランキング11位~20位

[11位] 大和証券
[12位] 東海東京フィナンシャル・ホールディングス
[13位] 三菱UFJ銀行
[14位] 三井住友銀行
[15位] みずほ(みずほFG/銀行/信託/証券)
[16位] 損害保険ジャパン(総合コース)
[17位] 東京海上日動(転居転勤なし総合職)
[18位] 日本生命(営業総合職)
[19位] 三井住友海上(専門人財)
[20位] 岡三証券

金融業界の初任給ランキング11位から20位には、大和証券や3大メガバンク、日本生命、損保ジャパンといった業界の中核を担う企業が並びます。

給与水準は上位10社と遜色なく、特にメガバンクは初任給を30万円近くまで引き上げています。

この層の大きな魅力は、給与面に加えて働き方の多様性です。

地域に根差した証券会社や転勤のない総合職、専門性を磨けるコースなど、個人の価値観に応じた魅力的な選択肢が揃っています。

金融業界の総合職と一般職の初任給比較

金融業界の初任給ランキングを見る際に、まず理解しておきたいのが総合職と一般職の違いです。

同じ企業に入社しても、この二つの職掌では初任給だけでなく、その後のキャリアパスや昇給の仕方も大きく異なります。

一般的に、企業の基幹業務を担い、全国転勤の可能性がある総合職の方が、初任給は高く設定されています。

一方で、勤務地が限定され、定型的な業務を担う一般職は、総合職に比べると初任給はやや低くなる傾向にあります。

自身のキャリアプランやライフプランと照らし合わせながら、どちらの職掌が自分に合っているのかを考えることが、後悔しない企業選びの第一歩となるでしょう。

総合職の初任給

金融業界における総合職の初任給は、国内の全業界の中でもトップクラスの水準にあります。

特に2025年卒の採用では、優秀な人材を確保するための賃上げ競争が激化し、多くの企業で初任給が大幅に引き上げられました。

総合職は、将来の幹部候補として企業の根幹を担う存在です。

入社後は営業、企画、資産運用、リスク管理など様々な部署を経験し、幅広い知識とスキルを身につけることが求められます。

全国、場合によっては海外への転勤もあり、変化の多い環境で自らを成長させたいと考える人に向いています。

その分、求められる責任は大きく、成果に対するプレッシャーも少なくありません。

初任給の高さは、そうした役割に対する期待の表れと言えるでしょう。

入社数年で大きな差がつくことも多いため、表面的な数字に惑わされず、長期的な視点で企業を見極める力が必要になります。

一般職の初任給

一般職の初任給は、総合職と比較すると少し低い水準からスタートするのが一般的です。

しかし、その働き方には大きな魅力があります。

一般職の多くは、勤務地が限定されているエリア総合職や、転居を伴う転勤がない職掌として採用されます。

そのため、地元で腰を据えて働きたい、プライベートの時間を大切にしたいと考える人にとっては非常に魅力的な選択肢です。

主な業務内容は、窓口業務、後方事務、営業サポートなど、金融機関の円滑な運営を支える定型的な業務が中心となります。

総合職のように頻繁な異動は少ないため、特定の分野で専門性を着実に高めていくことができます。

初任給の額面では総合職に見劣りするかもしれませんが、福利厚生が充実している企業が多く、安定した環境で長く働き続けられる点は大きなメリットです。

また近年では、一般職から総合職への転換制度を設ける企業も増えてきています。

自身のライフステージの変化に合わせて、柔軟なキャリアチェンジを考えることも可能です。

キャリア形成とその給与の関係とは

初任給はあくまで社会人としてのスタートラインの給与であり、その後のキャリア形成によって生涯年収は大きく変わってきます。

総合職と一般職では、そのキャリアパスと給与の上がり方に明確な違いがあります。

総合職は、入社後の研修を経て様々な部署を経験し、実力と成果に応じて昇進していきます。

若いうちから責任のある仕事を任される機会も多く、成果を出せば出すほど、給与や賞与に反映される実力主義の側面が強いです。

役職がつけば、それに伴い給与も大きく上昇していきます。

一方、一般職は、特定の分野で着実に経験を積んでいくキャリアが中心です。

昇給のペースは総合職に比べて緩やかですが、安定して長く働くことで着実に給与は上がっていきます。

重要なのは、自分がどのような働き方をしたいか、どのようなキャリアを築きたいかを明確にすることです。

初任給の高さだけで判断するのではなく、30歳、40歳になったときにどのような立場で、どれくらいの給与を得ていたいのかを想像し、逆算してキャリアの第一歩を選ぶことが賢明と言えるでしょう。

金融の初任給はなぜ高いのか(業界別)

金融業界の初任給ランキングが常に注目を集めるのは、その金額が他業界と比較して高い水準にあるからです。

この背景には、金融業界が社会の血液であるお金を扱い、経済の根幹を支えるという重要な役割を担っていることと、そのビジネスモデルに理由があります。

少ない人数で大きな金額を動かすことで高い利益を生み出す構造になっており、その利益を優秀な人材の確保のために報酬として還元しているのです。

ここでは、特に初任給が高いとされる業界ごとの特徴と、その理由について詳しく見ていきましょう。

投資銀行・証券

投資銀行や証券会社の初任給が金融業界の中でも突出して高いのには、明確な理由があります。

彼らのビジネスは、企業のM&Aアドバイザリーや株式・債券の引受といった、極めて専門性の高い業務が中心です。

これらの業務は、一件あたりの成功報酬が数十億円にのぼることも珍しくなく、企業にもたらす利益が莫大です。

そのため、高い専門知識やスキルを持つ人材に対して、非常に高い報酬を支払うことができます。

また、外資系投資銀行を中心に、個人の成果が直接給与に反映されるインセンティブ制度が発達していることも特徴です。

基本給に加えて、成果に応じたボーナスが支払われるため、若手であっても大きな成果を上げれば年収は青天井に上がっていきます。

このような厳しい実力主義の世界で勝ち抜くためには、長時間労働を厭わない体力と、強いプレッシャーに打ち勝つ精神力が不可欠です。

初任給の高さは、こうした厳しい環境で働くことへの対価でもあるのです。

メガバンク

メガバンクの初任給も近年大幅に引き上げられており、高い水準を誇ります。

その理由は、事業規模の大きさとビジネスの多様性にあります。

個人向けの預金や住宅ローンから、大企業向けの融資、プロジェクトファイナンス、グローバルな資金決済まで、非常に幅広いサービスを展開しています。

これらの事業を通じて安定的に莫大な利益を生み出すことができるのが、メガバンクの強みです。

また、銀行は社会インフラとしての役割も担っており、その信頼を維持するためには優秀な人材が不可欠です。

そのため、初任給をはじめとする待遇を良くすることで、優秀な学生を惹きつけています。

投資銀行ほどの突出した初任給ではないかもしれませんが、手厚い住宅補助などの福利厚生や、安定した昇給カーブ、そしてキャリアパスの多様性は大きな魅力です。

初任給だけでなく、こうした総合的な待遇の良さが、メガバンクが就職先として人気を集める理由と言えるでしょう。

生命保険・損害保険

生命保険や損害保険業界の初任給も、他の業界と比較して非常に高いレベルにあります。

この業界のビジネスモデルは、多くの契約者から保険料という形で資金を集め、それを長期的に運用することで利益を得るというものです。

この集めた資金、いわゆる総資産は数兆円から数十兆円という巨大な規模になり、その運用を担う専門職には高度な知識が求められます。

また、保険商品は人々の生活や企業の活動に万が一のことがあった際にセーフティネットとなる、社会貢献性の高い金融商品です。

このような無形商材を扱い、顧客の信頼を得て契約を結ぶ営業職にも、高いコミュニケーション能力と倫理観が求められます。

こうした専門性の高い人材を確保・育成するために、初任給をはじめとする報酬水準が高く設定されています。

特に近年では、資産運用を担う専門人材の獲得競争が激化しており、採用枠によっては非常に高い初任給を提示する企業も増えています。

初任給以外にも金融業界のやりがいはある

初任給ランキングを見ていると、どうしても給与という一面にばかり目が行きがちです。

しかし、金融業界で働く魅力は、もちろんそれだけではありません。

経済の根幹を支えるダイナミックな仕事を通じて得られるやりがいや、自身の成長につながる機会の多さは、他の業界では味わえない金融業界ならではのものです。

高い給与は、大きな責任と専門性が求められる仕事の対価でもあります。

ここでは、お金だけではない、金融業界で働くことの本質的な魅力について考えていきましょう。

社会への貢献性

金融業界の仕事は、社会への貢献性を強く実感できる点が大きな魅力の一つです。

例えば銀行の融資は、企業の設備投資や新規事業の挑戦を後押しし、新たな雇用を生み出すきっかけになります。

あるいはお客様のマイホーム購入という人生の大きな夢を、住宅ローンを通じて実現する手助けをします。

証券会社は、企業の成長に必要な資金を市場から調達するサポートを行い、日本経済全体の成長に貢献します。

保険会社は、万が一の病気や事故に備える安心を提供し、人々の生活を守るセーフティネットの役割を担っています。

このように、金融の仕事は社会の血液であるお金の流れを円滑にし、個人や企業の挑戦、そして人々の安心を支えるという、極めて重要な役割を担っています。

自分の仕事が社会の役に立っていると実感できる瞬間は、何物にも代えがたい大きなやりがいとなるでしょう。

ポータブルスキル

金融業界で働くことを通じて、どこへ行っても通用する普遍的なスキル、いわゆるポータブルスキルを高いレベルで身につけることができます。

金融機関では、企業の財務状況を分析する財務分析能力や、市場の動向を読み解く情報収集・分析能力が日常的に求められます。

また、顧客に対して複雑な金融商品を分かりやすく説明するプレゼンテーション能力や、顧客のニーズを深く理解し、最適な提案を行う課題解決能力も鍛えられます。

さらに、金融業界は信頼が第一の世界です。

顧客の大切な資産を預かるため、高い倫理観とコンプライアンス意識が徹底的に叩き込まれます。

こうしたスキルやマインドセットは、たとえ将来的に別の業界に転職することになったとしても、あなたのキャリアを支える強力な武器となるはずです。

若いうちからビジネスパーソンとしての基礎体力を徹底的に鍛えられる環境は、金融業界で働く大きなメリットと言えます。

優秀な人と切磋琢磨できる環境

金融業界には、高い目標意識と知的好奇心を持った優秀な人材が集まります。

出身大学も様々ですが、皆に共通しているのは、常に学び続け、自分を高めようとする意欲が高いことです。

そうした同僚や先輩、上司に囲まれて働く環境は、非常に刺激的であり、自分自身の成長を加速させてくれます。

例えば、チームで巨大なプロジェクトに取り組む中で、自分にはない視点を持つ同僚の意見に触れたり、難易度の高い課題に対して上司から的確なアドバイスをもらったりする経験は、日々の業務の中に数多くあります。

お互いに高いレベルを求め、時には厳しく、時には助け合いながら目標に向かっていく。

このような環境に身を置くことで、一人で仕事をする何倍ものスピードで成長することができます。

仕事を通じて一生付き合える仲間に出会えることも、この業界の大きな魅力の一つです。

金融業界に内定をもらうためのアクション

金融業界の初任給ランキング上位の企業は、その待遇の良さから就活生からの人気が非常に高く、内定を獲得するのは簡単ではありません。

しかし、適切な準備と行動を積み重ねれば、決して不可能な挑戦ではありません。

求められるのは、学歴だけでなく、金融業界への深い理解と、そこで働きたいという強い熱意です。

ここでは、ライバルに差をつけ、憧れの企業への切符を手にするために、今すぐ始めるべき具体的なアクションを3つ紹介します。

OB/OG訪問

OB/OG訪問は、金融業界の就職活動において極めて有効なアクションです。

企業の採用ホームページや説明会だけでは得られない、現場で働く社員のリアルな声を聞くことができる貴重な機会だからです。

訪問する際は、事前にその企業のビジネスモデルや最近のニュースを徹底的に調べ、具体的な質問を用意していきましょう。

例えば、仕事のやりがいや大変なこと、部署の雰囲気、キャリアパスの実際など、自分が本当に知りたいことを尋ねるのです。

そうすることで、企業理解が深まるだけでなく、自分の働く姿を具体的にイメージできるようになります。

また、熱心な質問は、あなたの志望度の高さをアピールすることにも繋がります。

大学のキャリアセンターなどを通じて積極的にアポイントを取り、一人でも多くの先輩の話を聞きましょう。

そこで得た一次情報は、後の面接で他の就活生と差をつける強力な武器になります。

経済ニュースなどで最新の情報をみつける

金融業界は、世界経済の動向や金融政策、テクノロジーの進化など、外部環境の変化から常に大きな影響を受けます。

そのため、金融業界を志望するなら、日頃から経済ニュースにアンテナを張り、最新の情報をインプットし続ける姿勢が不可欠です。

最低限、日本経済新聞の朝刊には毎日目を通し、世の中で何が起きているのかを把握する習慣をつけましょう。

さらに、金融専門誌やニュースアプリなどを活用し、興味のある分野の知識を深めていくことも重要です。

大切なのは、ただ情報をインプットするだけでなく、そのニュースが金融業界や志望する企業にどのような影響を与えるのかを自分なりに考える癖をつけることです。

例えば、日銀の金利政策の変更が銀行の収益にどう影響するか、といった視点です。

こうした自分なりの考えを面接で語ることができれば、他の就活生にはない思考の深さを示すことができ、高く評価されるでしょう。

なぜ金融なのかを深掘りする

面接で必ず問われるのが、なぜ他の業界ではなく金融業界を志望するのか、という質問です。

この問いに、説得力のある自分自身の言葉で答えることが、内定への最も重要な鍵となります。

給料が高いから、安定しているから、といった表面的な理由だけでは、採用担当者の心には響きません。

まずは自己分析を通じて、自分の過去の経験、例えば部活動やアルバイト、ゼミ活動などで、何を大切にし、どのような時にやりがいを感じたのかを振り返りましょう。

その上で、金融業界の持つ社会的役割、例えば企業の成長を支える、人々の生活を守るといった側面と、自分の価値観を結びつけて考えるのです。

そして、金融業界の中でもなぜ銀行なのか、証券なのか、保険なのか。

さらには、同業他社が数多くある中で、なぜその会社でなければならないのか。

ここまで一貫した論理で語れるように、徹底的に思考を深掘りしておく必要があります。

この作業は苦しいものですが、ここを乗り越えることができれば、自信を持って面接に臨めるはずです。

【よくある質問】金融業界の初任給ランキング

ここでは、金融業界の初任給や就職活動に関して、多くの学生が抱く疑問についてQ&A形式で回答します。

ランキングの数字だけでは見えてこない、よりリアルな視点を提供します。

初任給が高い会社に行けば将来は安泰?

初任給が高い会社に入社すれば、将来安泰であるとは一概には言えません。

特に初任給が突出して高い外資系投資銀行などは、Up or Out、つまり昇進し続けなければ会社を去らなくてはならないという厳しい実力主義の文化があります。

高い給与は、その厳しい競争環境と成果へのプレッシャーに対する対価です。

一方で、初任給はそこまで高くなくても、手厚い福利厚生や安定した昇給制度、充実した退職金制度を持つ日系の金融機関は、生涯年収で見ると非常に高い水準になることがあります。

また、金融業界全体がFinTechの台頭や世界経済の変動など、大きな変化にさらされており、どの企業も安泰とは言えません。

本当に大切なのは、どのような環境で自分が成長したいか、という視点です。

地方銀行の給与は本当に低いの?

地方銀行の給与は、メガバンクや大手証券会社と比較すると、低い傾向にあるのは事実です。

これは、ビジネスの規模や収益構造の違いが主な理由です。

地方銀行は、地域経済の活性化という重要な役割を担っていますが、人口減少などの影響を受け、収益環境は厳しさを増しています。

しかし、その地域の経済水準や物価を考慮すれば、決して低い給与ではありません。

むしろ、地域の中ではトップクラスの給与水準であることがほとんどです。

また、転居を伴う転勤が少なく、地域に密着して働けるという大きなメリットもあります。

地元に貢献したい、安定した環境で働きたいと考える人にとっては、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

給与の額面だけでなく、働き方や地域貢献性といった多角的な視点で判断することが重要です。

金融業界以外と比べて給与はどうですか?

金融業界の給与水準は、日本の全産業の中でもトップクラスです。

各種調査機関が発表する業種別平均年収ランキングでは、常に金融業が上位に位置しています。

メーカーやIT、サービス業など、他の主要な業界と比較しても、その水準の高さは際立っています。

これは、金融業が少ない人数で大きな資本を動かし、高い付加価値を生み出すビジネスモデルであるためです。

ただし、近年はIT業界やコンサルティング業界でも、専門性の高い人材に対して金融業界に匹敵する、あるいはそれ以上の高い報酬を提示する企業が増えてきています。

就職活動においては、金融業界だけに絞るのではなく、様々な業界の給与水準や成長性を比較検討することで、より自分に合ったキャリアの選択肢が広がるかもしれません。

まとめ

今回は金融業界の初任給ランキングをテーマに、総合職と一般職の違いから、業界ごとの特徴、そして就職活動で成功するための具体的なアクションまでを解説しました。

初任給は企業選びにおける重要な指標の一つですが、それが全てではありません。

大切なのは、ランキングの数字の裏にあるビジネスモデルやキャリアパスを深く理解し、自分が仕事を通じて何を実現したいのか、どのような社会人になりたいのかという自分自身の軸を持つことです。

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