
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
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短所「緊張しやすい」は就活で伝えても大丈夫?
「緊張しやすい性格って、面接で伝えてもいいの?」と不安に思う就活生は多いです。
確かに、緊張しやすいという短所は、伝え方によっては「本番に弱そう」「仕事で大丈夫かな?」といった印象を与える可能性があります。
しかし実際には、しっかり工夫して伝えれば好印象につながることも十分に可能です。
このセクションでは、企業が短所を聞く理由や「緊張しやすい」が評価されるケースについて解説します。
企業が短所を聞く3つの理由とは?
企業が就活生に短所を尋ねる理由には、大きく分けて3つの意図があります。
1つ目は、「自社の価値観と合う人材かどうか」を見極めるためです。
極端にネガティブな短所を伝えると、企業文化や職種とのミスマッチと判断されてしまう可能性があります。
2つ目は、「課題を乗り越える力があるか」を確認するためです。
社会人になれば誰でも壁にぶつかる場面があります。
そのときに、どのように向き合って改善していくのかを見たいという意図があります。
3つ目は、「自己理解ができているかどうか」を見ている点です。
短所を正しく把握し、冷静に分析できる人は、仕事においても自己成長を続けていけると評価されます。
「緊張しやすい」はマイナス評価される?
「緊張しやすい」という性格は、場合によってはマイナスに受け取られることもあります。
たとえば、「大事な場面で実力を発揮できないのでは?」という懸念を持たれることがあるためです。
特に営業職やプレゼンが多い職種では、過度な緊張が業務に影響するイメージを持たれやすい傾向があります。
しかし、それだけで評価が下がるわけではありません。
重要なのは、「緊張をどう受け止め、どう対処しているか」を説明できるかという点です。
その姿勢こそが企業にとっての判断材料となります。
短所でも伝え方次第でプラス評価になる理由
どんな短所でも、きちんと伝え方を工夫すれば「この人は成長意欲がある」「自己分析できている」とプラス評価につながります。
たとえば、「緊張しやすいけれど、事前準備を徹底している」「失敗から改善策を考えている」といった具体的な行動がある場合、それは大きな評価ポイントになります。
問題に向き合う姿勢や改善の努力こそが、面接での好印象につながるのです。
短所は隠すのではなく、「克服に向けた過程」を見せることが重要です。
短所「緊張しやすい」に対する企業の印象
「緊張しやすい」と伝えたとき、企業側がどんな印象を持つのかはとても気になりますよね。
実は、この短所にはマイナスに受け取られる一面もあれば、プラスに評価されることもあるのです。
このセクションでは、「緊張しやすい」に対する企業の一般的な印象を、ネガティブ・ポジティブの両面から整理して解説します。
ネガティブに捉えられるケース
緊張しやすい性格は、特に「人前で話す場面が多い職種」や「判断の速さが求められる業務」では、やや不安視されることがあります。
たとえば、営業や接客など対人対応が多い職場では、「お客様の前で落ち着いて対応できるか?」といった懸念を持たれることがあります。
また、面接の場であまりに緊張して言葉に詰まってしまうと、「本番に弱いのでは」と思われる可能性もあります。
このように、仕事への影響が出そうな緊張はマイナスに見られやすいため、対策や改善努力を一緒に伝えることが大切です。
ポジティブに捉えられる3つの視点
一方で、「緊張しやすい=悪い」と決めつける必要はありません。
緊張するということは、それだけ「物事に真剣に向き合っている」ことの表れでもあります。
たとえば、「責任感がある」「準備を怠らない」「慎重で丁寧な性格」といった印象を与えることも可能です。
緊張を“誠実さ”や“努力家”という視点に変換すれば、十分に好印象を狙えるのです。
特に、「緊張しやすいからこそ、事前に練習や下調べを徹底している」という姿勢は、多くの企業で評価されやすいポイントです。
短所「緊張しやすい」の印象を和らげる3つの伝え方
「緊張しやすい」という短所は、工夫して伝えることで印象を和らげることが可能です。
大切なのは、単に短所を述べるのではなく、「具体性」「改善の意志」「企業との相性」を意識すること。
このセクションでは、就活で緊張しやすさをうまく伝えるための3つのコツをご紹介します。
緊張しやすさが出る場面を具体的に示す
「緊張しやすい」という言葉だけでは、イメージが漠然としていて相手に伝わりにくくなってしまいます。
そこで、「どんなときに緊張しやすいのか?」を具体的に説明することが大切です。
たとえば、「大人数の前でプレゼンをするときに緊張して声が震える」といったように、シチュエーションと反応をセットで伝えると良いでしょう。
具体性を持たせることで共感や理解を得やすくなりますし、対策も自然に伝えやすくなります。
改善に向けた努力や工夫を添える
短所を伝える際に欠かせないのが、「改善のためにどんな行動をしているか」という視点です。
緊張しやすさを放置しているのではなく、「だからこそ○○している」といった改善への取り組みを示すことで、成長意欲や真面目な姿勢をアピールできます。
たとえば、「事前に練習を繰り返す」「話す内容を紙にまとめて確認している」など、自分なりの工夫を具体的に語りましょう。
改善の意志と行動をセットで伝えることで、信頼感を得られます。
企業との相性を踏まえて言い換える
緊張しやすいという短所も、企業との相性を考えて言い換えることでポジティブな印象に変えることが可能です。
たとえば、慎重な姿勢が求められる職種であれば「丁寧に準備する性格です」、責任感が重視される職場なら「真剣に向き合うあまり緊張してしまう」といった表現に言い換えられます。
企業が求める人物像に沿って表現を調整することで、短所もプラス材料になります。
相手視点に立って伝えることが、評価されるポイントにつながります。
短所「緊張しやすい」の言い換え表現一覧【好印象に変換】
「緊張しやすい」とそのまま伝えるのが不安な方は、言い換え表現を活用することで印象をコントロールできます。
ここでは、ポジティブに聞こえる言い換えから、課題として伝える方法、逆に避けるべきNG表現までご紹介します。
目的や業界に合わせて使い分けるのがコツです。
前向きに言い換える:ポジティブ思考/切り替えが早い
「緊張しやすいけれど、引きずらずにすぐに切り替えられる」と伝えることで、前向きな性格として表現できます。
たとえば、「緊張する場面でも、終わったあとにすぐ次の行動に移れる点が強みです」といったように工夫すると良いでしょう。
また、「緊張することで常に気を引き締められるため、失敗を繰り返さないように意識しています」という伝え方も有効です。
緊張=真剣さ+柔軟な対応力といった印象を与えられればベストです。
課題として言い換える:慎重さに欠ける/計画性が弱い
緊張しやすさが「準備不足」「計画性のなさ」から来ている場合は、それを課題として素直に伝えるのもひとつの方法です。
たとえば、「計画性が甘かったことで緊張が強くなってしまった経験があり、それ以降は事前準備を徹底しています」と話すことで、反省と成長を同時に伝えられます。
弱点→対策→改善の流れを明確にすることで、誠実な印象を残すことができます。
NG表現に注意:呑気/何も考えていない
一方で、「緊張しやすい」という短所をネガティブに強調しすぎると、誤解を招く表現になってしまうことも。
たとえば、「何も考えていないように見える」「場にそぐわない発言が多い」といった印象につながる表現は避けるべきです。
自己否定的になりすぎず、前向きな姿勢を忘れずに伝えるようにしましょう。
大切なのは「欠点をどう捉え、どう改善しているか」を冷静に伝えることです。
短所「緊張しやすい」の伝え方のコツ【PREP法で好印象に】
「緊張しやすい」という短所を伝えるときには、構成の仕方がとても重要です。
特に面接やESでは、論理的でわかりやすい構成で伝えることが好印象につながります。
このセクションでは、就活でよく使われる「PREP法」を用いて、緊張しやすさをうまく伝えるコツを解説します。
PREP法の構成と使い方
PREP法とは、「Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(再結論)」の順で話すフレームワークです。
この構成を使うと、伝えたい内容が整理されていて、聞き手にも理解されやすくなります。
たとえば、「私の短所は緊張しやすいことです(Point)。これは責任感が強く、真剣に向き合っているからこそだと思っています(Reason)。実際に、大学のプレゼンでは緊張からうまく話せなかった経験があり、それを機に徹底した準備を心がけるようになりました(Example)。現在は準備を通じて自信を持って話せるようになりました(Point)」のように話します。
順序立てて話せることで、誠実さや思考力をアピールできます。
話に説得力を持たせるエピソードの選び方
PREP法を使う際に大切なのが、エピソード(具体例)の選び方です。
「なぜ緊張したのか」「その結果どうなったのか」「何を学び、どう改善したのか」まで語れるエピソードが理想です。
たとえば、「発表の場で緊張してうまく話せなかったが、友人にアドバイスを求め、話すスピードや目線を練習したことで改善できた」といった流れがあると、成長ストーリーとして評価されやすいです。
問題→行動→改善→成長のプロセスを意識すると、面接官に刺さるエピソードになります。
印象が良くなるフレーズ例
緊張しやすいという短所を伝えるときは、使うフレーズにも気を配りましょう。
印象を和らげ、前向きなイメージを持ってもらえる言い回しがカギになります。
たとえば以下のような表現が効果的です:
- 「緊張しやすい分、事前準備を徹底しています」
- 「プレッシャーを感じる場面にも慣れるよう、自分なりに工夫しています」
- 「慎重さの裏返しでもあると思っているので、うまく活かしていきたいです」
言葉の選び方ひとつで印象が大きく変わるため、事前に自分の言葉で練習しておくことをおすすめします。
短所「緊張しやすい」を伝える例文3選【ES・面接で使える】
ここでは、「緊張しやすい」という短所を就活のESや面接で好印象につなげるための例文を紹介します。
どれもPREP法に沿って構成しているので、そのまま使うのはもちろん、自分のエピソードに合わせてアレンジして使ってみてください。
状況・原因・改善の流れを押さえた構成がポイントです。
例文①:真剣に取り組むからこそ緊張してしまう
私の短所は、緊張しやすいところです。
物事に対して真剣に取り組むあまり、「失敗したくない」という気持ちが強くなり、特に発表や初対面の場面では緊張してしまいます。
大学のゼミ発表では、準備不足により焦ってしまい、思うように話せなかったことがありました。
それ以降は、内容を紙にまとめるだけでなく、実際に声に出して何度も練習するなど、事前準備を徹底するようにしています。
準備を通じて少しずつ自信を持てるようになり、緊張しながらも冷静に対応できるようになりました。
例文②:挑戦の場面でこそ緊張しやすい
私の短所は、挑戦する場面で緊張しやすい点です。
新しいことに取り組む際には、期待に応えたいという思いからプレッシャーを感じてしまいます。
サークル活動でイベント運営を初めて任された際も、責任感の強さから本番前に極度に緊張してしまいました。
しかしその経験を通じて、事前に流れを紙に書き出し、ロールプレイを繰り返すことで緊張を和らげられると学びました。
今では緊張=真剣に向き合っている証拠と前向きに捉えるようになっています。
例文③:緊張するからこそ準備に力を入れる
私の短所は、緊張しやすいところです。
人前で話すときや初めての場面では特に緊張しやすく、以前はそれが原因でスムーズに話せなかったことがありました。
そこで、「緊張しやすい自分」を受け入れ、入念な準備をすることで自信を持てるようにしました。
具体的には、話す内容を一度録音して聞き返す、友人に練習を見てもらうなどの方法を取り入れています。
努力を重ねる姿勢が評価されるようになり、プレゼンでも好評を得られることが増えました。
短所「緊張しやすい」は長所にもなる!ポジティブな見せ方
「緊張しやすい」は一見マイナスに感じるかもしれませんが、見せ方次第では立派な強みにもなります。
このセクションでは、緊張しやすい性格が仕事の中でどのように活かされるのか、ポジティブな観点から解説していきます。
チームに良い空気をもたらす
緊張しやすい人は、他人の感情や雰囲気に敏感な傾向があります。
そのため、空気を読みながら行動したり、チームの中で調和を大切にする姿勢が自然と身についていることが多いです。
実際、周囲の様子を細かく察知してフォローに回るなど、「気が利く存在」として信頼を集めることもあります。
繊細さや共感力はチームワークを支える強みになり、協調性を重視する企業では特に高く評価される傾向があります。
失敗を引きずらない前向きさ
緊張する場面を多く経験している人は、「緊張しながらも乗り越えてきた」という自信を少しずつ身につけています。
その結果、小さな失敗にも柔軟に対応し、切り替えが早いという特徴につながることがあります。
また、「また緊張するかもしれない」という前提があるからこそ、しっかり振り返りや対策を行う姿勢も備わっています。
緊張=成長の機会と捉えるポジティブさは、社会人になってからも大いに役立ちます。
素直で柔軟なコミュニケーション力
緊張しやすい人は、自分の気持ちを素直に伝えることができたり、人の意見を受け入れる柔軟さを持っている場合が多いです。
その謙虚さは、「自分を過信しすぎない」「慎重に物事を進める」という社会人としての大事な要素にもつながります。
さらに、緊張を乗り越えるために努力を重ねてきた経験があるため、人の話をよく聞き、共感しながら話す力も育まれやすいです。
誠実さや傾聴力をアピールしたいときにも、緊張しやすい性格はプラスに働きます。
まとめ|短所「緊張しやすい」は伝え方と視点がカギ!
「緊張しやすい」という短所は、表面的にはマイナスに捉えられがちですが、伝え方や視点を工夫すれば好印象につなげることができます。
大切なのは、「緊張しやすいからこそ努力している」「その経験をどう活かしてきたか」を具体的に語ることです。
PREP法を活用しながら、自分の短所をしっかりと自己分析し、改善への取り組みや成果を丁寧に伝えましょう。
また、職種や企業風土によって求められる人物像は異なるため、志望企業との相性を意識しながら、自分らしく誠実に伝えることも重要です。
「短所=弱点」ではなく「成長の原動力」として前向きにアピールしていきましょう!