【自己PR】飲食店の経験をアピールしよう|強みの一覧とNGポイントも紹介

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はじめに

大学時代にレストランやカフェ等の飲食店でアルバイトをされていた方も多いのではないでしょうか?

ただ飲食店のアルバイトの経験をどう効果的に就活の自己PRという場で伝えればいいのか難しく思う方もいるでしょう。

そこで今回は飲食店の経験で得られる強みにはどんなものがあるのかという点や、NGポイント等、詳しく解説していきます。

是非この記事を参考にして、飲食店の経験を最大限活かした自己PRを完成させましょう。

【飲食店の自己PRをうまく伝えよう】そもそも自己PRとは

就職活動における自己PRは、自分自身の強みやスキルをアピールすることです。

この際、ポイントはただ自己の能力を挙げるだけでなく、それが入社後にどのように会社に貢献できるかを具体的に結びつけることが重要です。

採用担当者に自分を採用するメリットを感じてもらうためには、自己PRで挙げる強みは、実務で活かせる、即戦力となり得る能力に限定するべきです。

コミュニケーション能力、問題解決能力、特定の技術や知識など、入社後の業務で直接役立つようなポイントを前面に出しましょう。

ガクチカとの違い

自己PRと学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、就職活動において重要な要素ですが、その焦点は異なります。

自己PRでは、自分の強みや能力を中心にアピールし、これらがどのように職場での貢献に繋がるかを強調します。

強みを証明するエピソードは、その能力が具体的にどのように役立つかを示すために用います。

一方でガクチカでは、頑張った経験そのものよりも、その過程での挑戦や成長、学びが重視されます

どのように問題に取り組み、乗り越えたかというプロセスを通じて、自分の持つ価値観や人としての強みをアピールすることが求められます。

長所との違い

自己PRと長所は似ているようで根本的に異なる概念です。

長所は自分の良い特性や資質を指し、個人の性格や能力のポジティブな側面を就職面に限らず、幅広く意味します。

これに対して、自己PRは職場での役割や業務において、どのように自分の長所や能力を活かし貢献できるかを重視します。

つまり、自己PRは長所を基にしながらも、それを仕事の文脈でどう活用できるかに焦点を当てているということです。

単に長所を挙げるのではなく、それが具体的に職場でどのように価値を生み出すかを示すことが求められます。

自己PRを聞く企業の意図

ここからは企業が就活の場で自己PRを聞いてくる意図や背景を解説していきます。

あくまでこれは企業と就活生のマッチングを目的としているので、自己PRに限らず企業の意図を理解した上で準備することが非常に重要になってきます。

自己分析できているか

企業が就職活動で自己PRを求める意図として、応募者が自己分析ができているかを確認することにあります。

自分自身の長所や短所、能力や適性を客観的に把握し、それを上手く伝えられる能力は、個人の成長や職場での適応能力を示唆します。

自己分析がしっかりできている人は、自己のポテンシャルを理解し、それを活かすことができるため、企業にとって魅力的に見えます。

自己PRを書き始める前に、まずは自分自身のことをしっかりと振り返ることからスタートしましょう。

自社と合うか

企業が就活で自己PRを聞く意図として、応募者が自社に合っているかを判断するためと言う点があります。

企業は、応募者の強みやスキルが自社の業務にどの程度活かせるか、そしてその人柄や価値観が社風やチーム環境とマッチするかを見極めようとします。

単に個人の能力が高いだけではなく、その能力が企業のニーズに合致し、社内での協働や社風に溶け込めるかどうかが、採用の重要な判断基準となります。

このため、自己PRでは、自身の強みや経験を通じて、自社への貢献方法と相性の良さを具体的に示すことが求められます。

【飲食店の自己PRをうまく伝えよう】飲食店のバイト経験は自己PRに使える?

飲食店でのアルバイト経験は自己PRに効果的に使えます。

自己PRで重要なのはエピソードの大小ではなく、その経験から何を学び、どのような能力や姿勢を発揮したかです。

特に、飲食店アルバイトでは避けがちな一般的な業務ではなく、自分が工夫して問題を解決したり、顧客満足度を向上させたりした具体的な事例を選ぶことがポイントです。

このようにすれば、コミュニケーション能力、チームワーク、問題解決能力など、多くの職種で求められるスキルを示す絶好の機会となります。

【飲食店の自己PRをうまく伝えよう】自己PRに盛り込むべき3つの要素

ここからは飲食店のアルバイト経験を自己PRに盛り込む際に考慮すべき重要な要素を3つほど紹介していきます。

誰でも入れ込もうと思えばできる内容ばかりですので、しっかりと下記観点が全て入った自己PRになっているかという点は確認しておきましょう。

1.アピールしたい強み

就活の自己PRでアピールするべきは、応募先企業で活かせる具体的な強みです。

強みを複数挙げるよりも、1つに絞り込み、それを深く、簡潔に説明することが重要です。

この際、その強みが企業のどのような課題解決や目標達成に貢献できるかを明確にすることが求められます。

例えば、特定の技術スキル、チームでの協働能力、リーダーシップ、問題解決能力など、自分の得意分野を活かし企業に具体的な価値を提供できることをアピールします。

これにより、自分の能力が企業にとってどれだけ価値あるものかを伝えることができます。

2.人柄・価値観

就活の自己PRで、人柄や価値観をアピールする際には、具体的なエピソードを通じて、どのように考え、行動したかを示すことが重要です。

このエピソード選びでは、単に成果を挙げた事例よりも、困難に直面してどのように対処し、どのような価値観を持って行動を決定したかが重要になります。

例えば協調性、リーダーシップ、責任感など、自分の内面的な強さや社会に対する姿勢を伝えることです。

これにより、技術やスキルだけでなく、社会人としての基本的な姿勢や人間性を評価してもらうことが可能になります。

3.入社後について

就活の自己PRでは、「入社後について」具体的に述べることが重要です。

自分の強みをどのように活かして企業で活躍したいのか、具体的な目標やビジョンを持つことが望ましいです。

これは、企業側に自分の将来の活躍のイメージを持ってもらいやすくすると同時に、自分自身のキャリアプランが企業の方向性とマッチしているかを確認するためにも有効です。

具体的な計画や目標を示すことで、志望度の高さをアピールし、自分がその企業でなければならない理由を明確にすることができます。

これにより、採用担当者に強い印象を残し、ミスマッチを防ぐことができます。

【飲食店の自己PRをうまく伝えよう】自己PRを伝える3つのポイント

就職で飲食店を目指すときは、自己PRの書き方に迷うことも多いでしょう。

自己PRには、採用担当者に自分の強みや長所、アピールできるスキルなどを知ってもらうという、重要な目的があります。

そのため効果的に自分自身の魅力をアピールするには、自己PRを伝えるための3つのポイントを意識することが大切です。

主なポイントは、次の3つです。

主なポイント

・自分の強みやアピールポイントを明確にする

・具体的なエピソードを盛り込む

・簡潔にまとめる

では、それぞれのポイントについて詳細を整理していきましょう。

自分の強みやアピールポイントを明確にする

自己PRでは、自分の強みやアピールポイントを明確にする必要があります。

「頑張ります」「一生懸命働きます」などの意欲を伝えるのみでは、具体的にどのような強みや長所、スキルがあるのか採用担当者には伝わらないでしょう。

また、強みやアピールポイントの表現があいまいなときも同様です。

飲食店の採用担当者は、それぞれの強みやアピールポイントを見たうえで、店舗でより活躍してくれそうな人を選んで採用を決めるものです。

強みは何なのか、それをどう活かして会社に貢献できるのかなどを、わかりやすく具体的に述べるようにしましょう。

また、強みを身につけたエピソードについても、積極的に触れていきたいところです。

具体的なエピソードを盛り込む

自己PRでは、具体的なエピソードを盛り込む必要があります。

たとえば単純に「コミュニケーション能力が強みです」と伝えたとしても、そのアピールの説得力はあまりないといえます。

裏付けとなるエピソードがなく、どのようにコミュニケーション能力を発揮して学生生活を送ってきた人なのか、人柄や行動パターンなども伝わってこないからです。

採用担当者は、学生の自己PRを聞いて、それぞれの強みやアピールポイントとあわせて人柄や価値観などもチェックしています。

その人柄や価値観がより色濃く出る部分が、自己PRのエピソードの部分にあたります。

また、自己PRでアピールする内容は、多くの学生が似たり寄ったりになる傾向です。

そこを差別化できるオリジナリティの部分としても、エピソードは重要な役割を果たすため、具体的なエピソードを盛り込むことはぜひ忘れないようにしましょう。

簡潔にまとめる

自己PRを述べるときは、簡潔にわかりやすくまとめることを意識しましょう。

具体性を持たせることももちろん大事なポイントですが、具体性にだけこだわってしまうと、今度はダラダラと細かい部分にまで触れてしまうことがあります。

すると全体的にわかりにくくなり、基準とされる文字数も超過してしまうでしょう。

面接官は多くの応募者の自己PRに触れるため、短時間でスムーズに内容を把握する必要があります。

そういった背景も考えると、わかりやすさや簡潔さにこだわることは非常に重要といえるでしょう。

したがって自己PRを作成するときは、結論から書くこと、相手に伝わりやすい表現を使うことなどを積極的に意識していきましょう。

【飲食店の自己PRをうまく伝えよう】アピールポイント10選

就職で飲食店を目指す際に、自己PRで伝えるべきアピールポイントがわからない…と悩むことは少なくありません。

学生にとってアピールできることはさまざまあるため、どのようなアピールポイントが効果的なのかは、じっくり厳選する必要があります。

また、飲食店志望の人は、学生時代に飲食店でアルバイトをしていた人が多い傾向です。

よくある内容で自己PRを書くと、ほかの学生とかぶってしまう恐れがあり、差別化につながりません。

飲食店の自己PRで活用できるアピールポイントは、次のとおりです。

飲食店の自己PRで活用できるアピールポイント

①接客スキル

②多角的な視点

③チームワーク

④ホスピタリティ

⑤コミュニケーション能力

⑥ストレス耐性

⑦ヒヤリング能力

⑧責任感

⑨向上心

⑩忍耐力

⑪マルチタスク

上記のアピールポイントから自分に合う強みを見つけたり、複数の強みを組み合わせたりして、オリジナリティのある自己PRを作成しましょう。

では、一つひとつのアピールポイントについて詳しく解説していきます。

①接客スキル

飲食店でのアルバイト経験がある学生は、接客スキルを自己PRの中でアピールすると良いでしょう。

ホールの仕事でオーダーを取ったり料理を運んだり、居酒屋のアルバイトでは飲み物や簡単なおつまみまで作る…といったマルチに働けるスキルは、さまざまな面で役立ちます。

飲食店での接客は、常に周りを見ながらの仕事になるため、気遣い力や視野の広さ、状況判断能力、臨機応変な対応力などが求められます。

最初はうまくできなくても、仕事を通じてそれらのスキルが高まったという人は多いでしょう。

特に常に多忙を極めるような人気店で働いていた場合は、やることも多いため、常に次のことを考えながら動く必要があったはずです。

そういった多方面に気が回る接客スキルは、飲食店に就職したあとは積極的に活用できるスキルのため、自己PRではぜひアピールしたいところです。

②多角的な視点

飲食店の自己PRでは、多角的な視点をアピールポイントとして伝えるのも良いでしょう。

前述のとおり、飲食店のホールの仕事は、周りを常に見ながら行動していく必要があります。

お客様が次のオーダーを待っていたり、新しく来店したお客様が席案内を待っていたり、新人スタッフが困っていたりなど、ホールの仕事では常に何らかのことが起こります。

それに対してうまく段取りを組んで応えるのがホールスタッフのため、飲食店でのアルバイトを経験している人は、自然と多角的な視点を持てている可能性があります。

周りの友達から、実際に視野が広いと褒められたことがある人も多いかもしれません。

視野の広さや多角的な視点が持てることに自信がある人は、自己PRでぜひアピールしてみましょう。

③チームワーク

飲食店の仕事は、多くの場合チームプレーになります。

ほかのスタッフと協力し合って店を回していくため、チームワークは自然と鍛えられるものです。

そのため飲食店でのアルバイト経験がある人は、チームワークをアピールポイントにするのもおすすめです。

また、飲食店でのアルバイト経験がない人は、部活やサークルを通じて鍛えられたチームワークをアピールポイントにするのも良いでしょう。

特にサッカーやバスケットボールなどのチームプレーが物をいうスポーツなら、常にチームを意識した行動をしてきたはずです。

そこで協調性やチームで連携する姿勢に自信があるとアピールできれば、採用担当者は、飲食店での仕事に適性があると感じてくれるでしょう。

④ホスピタリティ

飲食店の自己PRでは、ホスピタリティをアピールポイントにするのも良いでしょう。

ホスピタリティとは、主にサービス業などでお客様をおもてなしする姿勢のことを指します。

飲食店やその他サービス業のアルバイトをしてきた人は、ホスピタリティのある接客を意識してきた人も多いはずです。

お客様第一という考え方で笑顔を意識し、常にはきはきと明るく会話をする…そういったふるまいができているだけでも、飲食店では十分に活かせるスキルがあるといえます。

また、ホスピタリティ=仕事でのみ発揮されるものというわけではありません。

人を助けたい、喜んでもらいたい、という姿勢・気持ちを普段から強く持ち、行動している人は、ホスピタリティあるふるまいができていることになります。

自己PRでは、そういった普段の心掛けているふるまいを伝え、アピールポイントにするのもおすすめです。

⑤コミュニケーション能力

飲食店の仕事ではコミュニケーション能力が高いことも重要なため、自己PRではコミュニケーション能力をアピールポイントにするのもおすすめといえます。

コミュニケーション能力は接客スキルにつながり、良い接客・サービスを提供するためには欠かせません。

明るく笑顔で接客すること、積極的にお客様に声をかけてサポートすることは、ある程度のコミュニケーション能力がなければ務まらないことです。

また、飲食店の仕事は多くのスタッフとともに協力して進めていくため、コミュニケーション能力が高ければスタッフ同士のやり取りも円滑になるでしょう。

採用担当者からも「職場にいち早く溶け込んでくれそう」と期待してもらえるきっかけになります。

⑥ストレス耐性

飲食店の自己PRでは、ストレス耐性をアピールポイントにするのも良いでしょう。

飲食店の仕事は、残念ながら楽しいことばかりではありません。

サービス業のため、何らかの要因で快適なサービス提供がうまくいかなければ、お叱りやクレームを受けることも少なくないのです。

そのため一定のストレス耐性がなければ、飲食店の仕事には向かないこともあります。

ストレス耐性があればお客様の要望・意見にも真摯に対応できますし、理不尽なクレームがあったときも、必要以上に気に病むことなく上手に処理していけるはずです。

また、素晴らしいサービスの提供にこだわっている飲食店であれば、ときには接客スキル向上のために上司から叱咤激励を受けることもあるでしょう。

ストレス耐性のある人はそういった厳しい環境下でも成長していけるため、自己PRでアピールすれば、適性の高さを買ってもらえる可能性があります。

⑦ヒアリング能力

ヒアリング能力も、飲食店の自己PRにおけるアピールポイントになります。

ヒアリング能力は、お客様の要望や困っていることなどを聞き取り、それに寄り添った対応につなげていく能力です。

飲食店は接客の際にさまざまなことを求められるため、高いヒアリング能力を発揮し、お客様の要望に応えていくことは重要といえます。

また、単純に接客に活かせるだけでなく、ヒアリング能力はスタッフ間のやり取りでも活かせるでしょう。

相手の言っていることに向き合って丁寧にヒアリングすることは、その場しのぎにならないように、今後意識して気を付けることとして共有すること、ルールを作って改善につなげることなどにつながるでしょう。

周りの人の意見や話していることに真摯に耳を傾けられることは、第三者から見て真面目なイメージにもなります。

⑧責任感

飲食店の自己PRでは、責任感をアピールポイントにするのも良いでしょう。

自分の役割や義務、与えられた仕事を最後まで全うしようする姿勢は、仕事をするうえでは業界問わず求められるものです。

責任感のある人は物事を簡単に投げ出さないため、諦めない不屈の精神を持っていたり、継続力や忍耐力が高かったりする部分もあります。

さらに責任感のある人はリーダーや教育係などのポジションにも、適性があるといえるでしょう。

与えられた仕事を真面目にこなせること、責任を持って一つひとつの業務を進められること、これらを大事にしている企業からは好印象を持たれるでしょう。

⑨向上心

飲食店の自己PRでは、向上心をアピールポイントにするのもおすすめです。

向上心は、積極的に成長したり自分を高めようとする気持ち・姿勢を指しています。

向上心のある人は、新しい物事にチャレンジしたり、持っているスキルをさらに高めたりするために努力を欠かしません。

一つひとつの成長に喜びを感じられるからこそ、仕事にはやりがいを感じられますし、積極的かつスピーディーに成長していけると期待できます。

飲食店は、できる仕事や年数などを考慮したうえで、スタッフがステップアップできるようにキャリアパスを用意しているところも多いです。

そういった企業では向上心のある人ほど重宝されるため、「積極的に活躍してもらいたい」と採用担当者にも感じてもらえるでしょう。

⑩忍耐力

飲食店で自己PRを伝えるときは、忍耐力をアピールポイントにするのも効果的です。

飲食店は立ち仕事で、たくさんの業務をこなしていくからこそ、閉店間際は疲れがたまります。

そんななかでもお客様に対して明るく笑顔で接客するには、きつい状況や困難に負けない忍耐力などが必要といえます。

また、多くのお客様が来店する店舗は、常に忙しくテキパキ行動する必要があります。

なかなか人手が追い付かず、常に切羽詰まった状況で業務に追われている…ということも少なくないでしょう。

そういった状況に耐えながらも丁寧な接客をするにも、やはり忍耐力は必要です。

また、困難に負けない力があれば、簡単に退職しないという安心感もあるはずです。

⑪マルチタスク

飲食店でのアルバイト経験を自己PRに活かす際、マルチタスク能力は強力なアピールポイントです。

飲食店ではしばしば、少ない人数で多くの業務をこなさなければならない状況が発生します。

一人で注文受付、調理補助、提供、清掃など複数のタスクを同時に管理し、効率的に作業を進める能力を身につけていることは、企業で求められるスキルです。

どのように優先順位をつけ、効率的にタスクを処理していたかを具体的に述べることで対応力をアピールし、入社後にもこれらのスキルを活かして貢献できることを示しましょう。

【飲食店の自己PRをうまく伝えよう】自己PRの構成

飲食店の自己PRを上手に伝えるには、単純に「わかりやすくしよう」「具体的に伝えよう」と意識するだけでは、意外とスムーズにいかないものです。

そういった場合に積極的に活用したいのが、自己PRの構成です。

伝わりやすい自己PRの構成を理解して自己PRを作成すれば、採用担当者も読みやすく、印象にも残ります。

具体的な構成は、以下の流れになります。

具体的な構成

1.結論

2.理由

3.エピソード

4.結論

では、ステップごとに詳細をチェックしていきましょう。

結論

自己PRの冒頭は、まず結論になります。

結論とはつまりアピールポイントとなる強みのことで、どのような能力やスキル、長所に自信を持っているのかはっきり伝えましょう。

「私は、飲食店のアルバイトで培ってきた接客スキルに自信を持っています」「私の強みは、誰に対して人見知りせずに話せるコミュニケーション能力です」などの伝え方がベストです。

基本的な伝え方のポイントは、とにかく簡潔でわかりやすく述べることです。

最初から結論に触れて自己PRの内容をわかりやすくしているにもかかわらず、ダラダラと内容と述べてしまっては、本末転倒です。

簡潔に述べて、わかりやすさを意識することで、採用担当者からは好印象を獲得しやすくなります。

理由

自己PRでは、最初に結論となる強みを述べたうえで、次に理由に触れていきます。

なぜそれを始めたのか、なぜそれが自分の中でスキルとして高まっていったのかなど、根拠・背景につながることを伝えましょう。

最初に簡潔に結論を述べ、次に理由を伝えることで軽く強みを掘り下げていく流れです。

飲食店の自己PRでは、多くの人がアルバイト経験で高めてきた接客スキルや実務経験、ほかにはコミュニケーション能力などをアピールするものです。

そのため結論の部分は、はっきり言ってありきたりな内容になりやすい傾向にあります。

しかしこの理由となる内容は、人によってさまざまなものが見られるため、差別化につながるのがポイントです。

エピソード

結論を述べたうえで次に理由を伝えたあとは、具体的なエピソードについて言及しましょう。

その強みが発揮されたエピソードを取り上げ、自分自身はどのような場面でどう考え、どう行動してきたのかを明確にしていきます。

自己PRにおけるエピソード部分は、強みやスキルをより掘り下げる部分になります。

エピソードのなかの自分の行動や思考について聞くことで、採用担当者は人柄や考え方などを評価し、自社とのマッチ度や活躍イメージなどを考えていきます。

エピソードがなければ自己PRは簡素なものになり、強みの説得力が薄まってしまうでしょう。

深みのある自己PRで採用担当者に印象を残すために、エピソードは具体的に説明していきましょう。

結論

自己PRの締めくくりでは、最終的にもう一度結論に触れます。

最後に自分の強みなどのアピールポイントを繰り返すかたちで、入社後はどのような活躍・貢献ができるのか意思表示すると良いでしょう。

自己PRは自分の良さや魅力を伝えたうえで、自分自身を企業に売り込むものになります。

そのため最終的には、「〇〇の面で貢献してまいります」といったように、企業に対して自分を採用するメリットを伝えることが重要です。

企業にとって新しく人材を採用する際のニーズはさまざまで、求める人物像は異なります。

最後のアピールは、企業のニーズ・求める人物像にマッチするかたちで伝えられるのがベストです。

【飲食店の自己PRをうまく伝えよう】NGポイント

飲食店の自己PRを考える際は、NGとなるポイントにも注意したいところです。

前述した構成やアピールポイントを踏まえて自己PRを作成すれば、基本的には魅力的な自己PRに仕上がるものです。

しかしいくつか注意したい点はあるため、知らず知らずのうちにNGな自己PRを書いてしまわないように気をつけましょう。

具体的なNGポイントは、次のことが挙げられます。

NGポイント

・結論が曖昧

・具体的なエピソードがない

・自己PRと応募先の関連性が薄い

・ありきたりな内容

では、それぞれについて詳しく解説していきます。

結論が曖昧

自己PRを書くときは、結論が曖昧でわかりにくい状態にならないように注意しましょう。

結論をわかりやすく伝えることができていないと、採用担当者には、自分のアピールポイントはいまいち伝わりません。

「結局何が言いたいのかわからない」「アピールポイントが曖昧」と思われれば、残念ながら良い評価にはつながらないでしょう。

そのため、自己PRを作成するときは、最低限「結論ファースト」の構成にはこだわりたいところです。

また、わかりやすさを意識し、簡潔にはっきりと伝えることも忘れないようにしましょう。

具体的なエピソードがない

自己PRに具体的なエピソードがないせいで、説得力に欠けてしまうパターンも少なくありません。

採用担当者に自分のアピールポイントをわかりやすく伝えるには、具体性を持たせるためにエピソードが重要な役割を果たします。

具体的にどのような活躍や取り組みをしているかがわかるため、漠然としたアピールにならず、あわせて本人の人間性なども見えてくるからです。

そのため自己PRを作成するときは、必ずエピソードを加えるようにしましょう。

また、エピソードの内容が薄ければ意味がないため、エピソードについて説明するときは具体性を持たせることも必要不可欠になります。

自己PRと応募先の関連性が薄い

自己PRを作成するときは、応募先との関連性にも注意しましょう。

せっかく魅力的な自己PRを書いても、その強みやスキルが企業のニーズと合っていなければ、内定を勝ち取れる可能性は低くなります。

「その強みは飲食店では活かせなそうだけど、なぜ飲食業界志望なの?」と疑問を持たれる要因になりますし、アピールポイントも伝わりにくいでしょう。

そのため自己PRでアピールする内容を考えるときは、まず応募先企業・店舗の特徴について理解を深める必要があります。

ありきたりな内容

どこかで見たようなありきたりな内容の自己PRだと、採用担当者の印象には残りにくいため注意が必要です。

採用担当者は多くの就活生の自己PRに触れるため、定型文のような内容やほかの学生と差別化できていないありきたりな内容では、結果的にアピールとして意味をなさないのです。

自分のアピールポイントや強みは、ほかの人と差別化できるように、少しでも工夫を加えましょう。

たとえば同じコミュニケーション能力をアピールする場合でも、単純に「コミュニケーション能力が強みです」とアピールするより、「その場の空気を明るく保つコミュニケーションが取れます」などのように言い方を工夫するほうが効果的です。

多数の候補者のなかで埋もれない努力・工夫も、積極的に意識していきましょう。

【飲食店の自己PRをうまく伝えよう】良い例文

ここからは、飲食店の自己PRの作成ポイントや構成などの基礎知識を踏まえたうえで、良い例文をいくつかチェックしていきます。

実際に自己PRの例文を見れば、自分オリジナルの自己PRを作成するときも役立つはずです。

言い回しや表現、文章の流れなどを参考にし、採用担当者に響く自己PRを作成しましょう。

①接客スキルとコミュニケーション能力

私は接客スキルとコミュニケーション能力に自信を持っています。

もともと人と接することを好む性格でしたが、より能力が向上し、同時に接客スキルを身につけられたのは居酒屋でのアルバイト経験がきっかけでした。

居酒屋のアルバイトは大学に入った頃から続けており、お客様の要望やお困りごとを丁寧に聞き取り、笑顔で対応することを常に意識しています。

そのためお客様に喜んでいただくことも多く、テーブルに置いてあるお客様アンケートでは、「接客が良かったスタッフ」の項目で名前を書いていただいたこともありました。

また、店舗全体でチームワークを大事にし、スタッフ同士も楽しく笑顔で接していける職場づくりを心がけているため、チームワークを意識した行動にも自信があります。

チームプレーにはコミュニケーションが欠かせないため、コミュニケーション能力が高まったことには、店舗のそういった取り組みがあったことも関係していると考えています。

これらの経験を活かし、御社に入社した際は、明るく心地よい接客を意識してお客様に良いサービスを提供することで、積極的に会社に貢献したいです。

②向上心とチャレンジ精神

私は成長することに常に貪欲でいるため、向上心とチャレンジ精神が強みです。

学生時代はレストランでアルバイトをしていたため、この強みが鍛えられたのは、やはりアルバイトの影響からです。

アルバイトを始めて間もない頃は、接客と調理、ともに仕事に慣れるのに苦労しました。

高校生のときもアルバイトの経験はありましたが、工場の軽作業のアルバイトが多かったため、レストラン業務は私にとってまるで未知の領域だったからです。

しかし、先輩や上司は私がわからないことの連続で困っているときでも、根気よく教えてくださったため、徐々にスキルを高めることができました。

私自身もスキルが高まっていくうちに、成長すること自体に大きな喜びを感じられるようになっていったため、最終的には新メニューの考案にも携わらせていただきました。

チャレンジ精神をもって新しい分野に挑戦することは、自分自身の知見を広げるきっかけにもなるため、良い刺激があり、さらに成長したいと考える機会にもなりました。

御社に入社させていただいた際は、持ち前の向上心とチャレンジ精神を活かし、いち早く成長したうえで売上に貢献したいと思います。

③責任感と忍耐力

私は、責任感と忍耐力が強みです。

これらを強みとして自負するようになったきっかけは、カフェでのアルバイト経験でした。

アルバイトを始めた当初はミスしてしまうことが多く、お客様や周りのスタッフに迷惑をかけてしまうことがよくありました。

そのため私は周りへの迷惑を減らせるように意識し、一つひとつの業務を丁寧に、責任をもって行うことに徹してきました。

また、店舗は土日に非常に混雑する傾向があったため、長時間労働や体力的な負担もありましたが、最後まで忍耐力をもってやり抜いてきたと考えています。

最後までやり遂げれば良い達成感が味わえ、精神的に強くなれたと実感できることも多かったからです。

御社は業界をリードするカフェチェーン店であり、業務中は忙しくテキパキ動くことが多いとうかがっています。

私の責任感と忍耐力は、御社のような業務環境下でこそ活かせると考えています。

入社のご縁をいただいた際は、責任感と忍耐力を発揮し、高品質なサービスが提供できるように努めていきたいです。

【飲食店の自己PRをうまく伝えよう】悪い例文

飲食店の自己PRを考えるときは、悪い例文をチェックし、NGな内容にならないように気をつけることも大事です。

事前に注意点やNGポイントを理解していれば、何がいけないのか把握したうえで、効果的な自己PRを作成できます。

またすでに自己PRを作成している人は、自分の自己PR文が悪い例文のようになっていないか確かめられるため、添削に役立つでしょう。

具体的に何がNGなのかも含めて、悪い例文をいくつか紹介していきます。

①結論が曖昧

私は、接客スキルを強みとしています。

飲食店やコンビニのアルバイトを長く続けてきたため、接客を通じてお客様に喜んでもらうことが私のモチベーションです。

接客する際は、笑顔で対応すること、はきはきと話すことを特に心がけています。

注意

上記の例文は結論が主に曖昧な印象を受けます。

一見すると接客スキルについて意欲的にアピールしている自己PRにも思えますが、上記の例文は、ただ強みだとアピールする一方で掘り下げが不十分なのが特徴です。

接客スキルが強みといっても、具体的にどのようなスキルがあるのか、さらにこれまでどのような場面でそれが発揮されてきたのかが伝わってきません。

エピソードにも触れていないため、採用担当者は活躍イメージをつかみづらく、説得力にも欠ける印象です。

接客スキルをアピールする内容としてはありきたりなため、印象にも残りにくいでしょう。

エピソードを含めて具体的なアピールをし、オリジナリティと説得力のある自己PRを作成することが大切です。

②チームワークが強み

私は、チームワークに自信があります。

学生時代はアパレルショップでアルバイトをしていたのですが、ほかのアルバイト仲間と協力し、繁忙期でもスムーズに接客をこなせるように意識してきました。

注意

上記の例文は、チームワークという強みと応募先の関連性が薄いため、NGな例文になる可能性があります。

チームワークと一口にいっても、具体的に求められることは職場によって異なります。

応募先がどのようなチームワークを求めているのかを理解したうえで、自分の強みがどう活かせるのか伝えることが大切です。

アパレルショップで意識していたチームワーク×飲食店の自己PRという、そのまま直結しないポイントも注意が必要です。

アパレルショップでどのような行動・取り組みをしていたからこそ飲食店でもそれが活きるのか、関連性をしっかりと持たせてアピールすることが重要になります。

③向上心が強み

私の強みは、向上心があることです。

学生時代は居酒屋でアルバイトをしていましたが、最初はわからないことだらけでした。

しかし先輩が丁寧に教えてくれたため、徐々に仕事には慣れていくことができました。

その後も向上心をもって一つひとつの業務を覚え、一人前のアルバイトスタッフとして成長することができました。

入社後もこの経験を通じて培った向上心を活かし、社会人として成長を続けていきたいです。

注意

上記の例文は、ありきたりで工夫のない内容となっているため注意が必要です。

基本的な構成はクリアしているものの、内容としてオリジナリティに欠けるため、採用担当者は定型文を読んでいるような印象を受けるでしょう。

結果、多くの候補者のなかで埋もれてしまいますし、「アピールの詰めが甘い」などのマイナス評価を受ける可能性もあります。

自己PRの差別化では、言い回し・表現を工夫することや、自分なりのエピソードを詳しく伝えることなどが重要です。

【飲食店の自己PRをうまく伝えよう】まとめ

飲食店の自己PRを作成するときは、具体的なアピールポイントをまず整理しましょう。

何をアピールすれば良いのかわからない…と不安を抱く人は多いため、飲食店でアピールしやすいスキル・強みを理解しておけば、より良い自己PRが作成できます。

また、自己PRはわかりやすさが重要なため、伝わりやすい内容にするための構成も意識したいところです。

飲食店の自己PRを作成するときのポイントや例文を参考に、採用担当者にとって印象深い自己PRを書いてみましょう。

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