【例文あり】インターンシップ経験は自己PRになる?インターン経験をアピールする際の注意点と構成を紹介

【例文あり】インターンシップ経験は自己PRになる?インターン経験をアピールする際の注意点と構成を紹介

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

インターンシップ経験がある人は、「自己PRとしてインターンシップ経験を伝えるのはあり?」と迷うことも多いでしょう。

学生時代はさまざまなことを経験するため、自己PRの内容や自分の強みをどうとらえるかは難しいものです。

また、自己PRは伝え方や構成が重要になるため、インターンシップ経験を伝えるときはわかりやすい伝え方を意識する必要があります。

そこで今回は、インターンシップ経験を自己PRで伝えて良いのか解説しつつ、具体的な伝え方のポイントや注意点、例文などを紹介していきます。

インターンシップ経験に焦点を当てた自己PRの伝え方に困ったときは、ぜひ参考にしてみてください。

【インターンは自己PRになる?】そもそもインターンシップ経験を自己PRにしてもよいのか?

就活の自己PRを考えるときは、インターンシップ経験をアピールしても良いのか気になるところです。

結論からいうと、自己PRにインターンシップ経験をアピールすることは問題ありません。

インターンシップで自分の長所や強みを発揮して良い経験をしたときは、インターンシップ経験をアピール要素として積極的に伝えたいところです。

インターンシップ経験自体が高評価につながるわけではありませんが、得た能力や経験は、伝え方次第では採用担当者に好印象を持ってもらえるきっかけになります。

入社後にも活かせるもの、あるいは一緒に働きたいと感じてもらえるものであれば、なおさら積極的にアピールしましょう。

外資系企業ではインターンを重視

一部の外資系企業では、自社のインターンシップに参加しているかどうかを重視することがあります。

より志望度が高いこと、強い興味関心があることが伝わるだけでなく、本選考の担当者は、インターンシップ経験での様子をもとに選考を進めるからです。

そのためインターンシップに参加できた場合は、積極的にそのことをESに書いてアピールしましょう。

また、日系企業でも特に総合商社などは、優秀な人材をインターンシップを通じてチェックする傾向が見られます。

長期インターンは意味がない?

自己PRにつながる要素として、「長期インターンは意味がない」と一部では言われることがあります。

実際に就活の情報を検索すると、長期インターンは無意味と言及している記事やSNSの投稿が見当たることも意外と少なくありません。

しかしながら、長期インターンが無意味ということはありません。

実際に職場で社員のように働いた経験がある学生は少ないため、長期インターンシップ経験のある学生は、経験のない学生と比べるとより実践的な仕事経験を持っていることになります。

企業としてもそういった貴重な経験を持つ学生には、価値を見いだします。

そのため長期インターンでさまざまな経験をし、多くの学びを得てきた人は、その経験を自己PRで積極的に伝えてみましょう。

【インターンは自己PRになる?】インターンシップ経験からアピールできること

インターンシップ経験を自己PRの中で伝えるときは、具体的に何を伝えるべきか内容に困ることも多いでしょう。

インターン経験をしている学生はそこまで多くないため、そこで得たことはほかの学生と差別化できる重要なポイントになります。

伝え方や具体的な内容によっては、良い印象を残すことにも期待ができるでしょう。

インターンシップ経験でアピールできることは、主に以下のことが挙げられます。

インターンシップ経験でアピールできること

・実務経験

・成長経験

・職場の雰囲気を掴める

それぞれ何をアピールすればよいのか、内容をわかりやすく解説していきます。

実務経験

インターンシップ経験のある学生が自己PRで伝えられることは、ほかの学生と比べて、明確な実務経験を持っていることです。

前述のとおり、実際のオフィスで社会人とともに働いた経験のある学生は多くありません。

企業が実際に行っている業務に関わり、社員と同じ働き方をしてきたのであれば、即戦力として高評価が得られる可能性があります。

新卒の社員に企業は即戦力を求めているわけではありませんが、教育コストを少しでも削れるのであればそれに越したことはないでしょう。

具体的な業務内容、必要なスキルなどをあらかじめ知ったうえで入社できるため、研修を終えたあとに職場になじむのも早いと期待できます。

成長経験

インターンシップ経験のある学生は、自己PRで成長経験をアピールできる場合があります。

インターンシップでは社会人と同じように働くため、学生生活やアルバイトでは経験できないようなことも経験できます。

会議に参加したり、営業を実践してみたりすれば、業務経験を通じて新たな知見が得られるでしょう。

結果、自分の短所を克服できたなど、成長を実感できた瞬間もあったはずです。

インターンシップ経験によって成長できたことは良いアピール材料になるため、自己PRでは、具体的にどのような経験でどのような成長をしたのかわかりやすく伝えることが大切です。

職場の雰囲気を掴める

インターンシップ経験がある場合、自己PRでは職場の雰囲気をつかんでいることをアピールできる可能性があります。

ある学生が自社のインターンシップに参加していたり、社風が似た別の企業・業界のインターンシップに行っていたりした場合は、その学生と自社はマッチ度が高いと判断できるかもしれません。

企業にとって、社員に長く働いてもらうにはやはりマッチ度・適性が重要になります。

職場の雰囲気を最初につかんでおけるという点は、インターンシップ経験ならではのアドバンテージといえるでしょう。

【インターンは自己PRになる?】自己PRの構成

ここからは、インターンシップ経験をアピールするための自己PRの構成を紹介していきます。

自己PRは、基本的な構成に従って書くことで、内容が非常にわかりやすくなります。

内容に触れる採用担当者は、自分という人に初めて触れるため、わかりやすさを重視して書くことが重要です。

そこで活用できるのが、自己PRの構成になります。

具体的な構成は次のとおりです。

 

1.結論

2.エピソード

3.入社後どう活かすか

上記の構成・流れを意識してインターンシップ経験をアピールすれば、内容がわかりやすくなるため、通過しやすい自己PRになります。

もちろん、インターンシップ経験以外を題材にして自己PRを書くときも、活用できます。

では、自己PRの構成を詳しくチェックしていきましょう。

結論

自己PRは、結論ファーストで書きましょう。

はじめに結論から延べ、アピールできることは何なのかをはっきり伝えていきます。

ただし結論とはいえ、長々と文章を並べてしまうとわかりやすさに欠けるため、結論ファーストの意味がなくなってしまいます。

そのため一言で表現できるように、熟語化できると良いでしょう。

たとえばインターンシップ経験で得た能力や経験をアピールする場合は、そのときに得た能力・経験をはっきり一言で述べるのが望ましいです。

エピソード

自己PRでは、最初に結論を述べたうえで、次に具体的なエピソードに触れていきます。

具体的なインターンシップ中のエピソードを取り上げて、どのような経験や学びがあったのか伝えていくと良いでしょう。

たとえば、単純に「インターンの経験を経て、リーダーシップを鍛えることができました」と伝えるのみでは、どのようにしてリーダーシップが培われたのか内容が伝わってきません。

具体的にエピソードの内容を伝えれば、自己PRを通じて、採用担当者は人柄や価値観、考え方などに興味を持つでしょう。

自分自身の強みをより説得力・深みをもってアピールするためにも、エピソードを具体的に述べることは欠かせません。

入社後どう活かすか

自己PRでは、入社後にその能力をどう活かすのか明確に伝える必要があります。

ただ強みがあります、〇〇に自信があります、と伝えるだけではアピールとして決定力に欠けるものです。

就活は最終的に企業へ自分を売り込むために行うもののため、自己PRでは、最後にどのように活かせるのか・どのように活躍できるのかをアピールする必要があります。

そのため自己PRでは、最終的にアピールしやすい能力・経験を題材として選ぶことも大事です。

ただ強み・エピソードを述べるだけでなく、採用担当者が「こんなふうに貢献してくれる学生なら欲しい」と考えるアピールにつなげていきましょう。

【インターンは自己PRになる?】インターンを自己PRにする時の注意点

自己PRでインターンシップ経験を伝えるときは、アピール方法や伝え方、観点などに注意する必要があります。

インターンシップ経験を伝えること自体は問題ありませんが、伝え方を誤ると「結局何が言いたいの?」と思われてしまい、せっかくのアピールが意味をなさなくなります。

主な注意点は次の2つが挙げられます。

注意

・参加自慢にならないようにする

・具体的な思考や行動が伝わるようにする

上記の点には、最低限注意して自己PRを作成するようにしましょう。

では、それぞれの注意点について詳しく解説していきます。

参加自慢にならないようにする

インターンシップ経験を自己PRで取り上げるときは、参加自慢にならないように気をつけてください。

インターンシップは短期長期問わず倍率が高いため、基本的に多く参加することは難しい傾向にあります。

そのため参加できたこと自体をアピールすると、選ばれたことを自慢するような内容になりがちです。

参加自慢を聞いても、採用担当者からしてみれば「それで、何が強みなの?」といった疑問にしかならないでしょう。

参加自慢で終わらないように、インターンシップ経験はあくまでエピソードとして取り上げ、そこで得られた経験・能力を積極的にアピールすることが大切です。

具体的な思考や行動が伝わるようにする

インターンシップ経験を自己PRにするときは、具体的な思考や行動が伝わるように意識しましょう。

インターンシップに参加したことで自分で何を考え、どのような行動を取り、そしてどう成長したのかが重要だからです。

「参加した結果、良い経験になった」などの漠然とした感想のみになると、得た学び・気づきはいまいち伝わりません。

採用担当者は、アピールされた強みそのものではなく、本人の考え方や価値観、人柄などを特にチェックしています。

自分という人がどのような人なのかわかりやすく伝えることを意識し、思考・行動を述べるときはしっかりと具体性を持たせましょう。

【インターンは自己PRになる?】インターン経験例文

最後に、実際に就活で参考にしておきたいインターンシップ経験の自己PR例文を紹介していきます。

前もって例文を見ておけば、自己PRがうまく書けない…というときも参考になるため安心です。

3つの例文をチェックし、インターンシップ経験を伝えたい人は構成や表現などを学んでおきましょう。

例文①

私には周りを巻き込んだ調整力があり、強みとして自信を持っています。
子供の頃から私は周りの友人に声をかけて、そのときの状況を好転させていくことにやりがいを感じていたのですが、特にその点が自分の強みだと自覚したのは大学生活中に経験したインターンシップでした。
そのインターンシップでは、2週間の間、新規事業立ち上げを体験できるもので、社会人経験のない私にとっては非常に貴重な体験となりました。
何も経験がないからこそ、最初はわからないことの連続で、私は一つひとつ用語を調べているばかりでした。
しかしせっかく素晴らしい機会をいただいたのですから、受動的でいるのは良くないと考え、私はとにかく営業部署や広報部署の方と何度もやり取りさせていただくようにしました。
体験レベルで終わってしまっては意味がないと思い、本来なら仕事を任された社員としてどう動くべきか考えたからです。
その結果、各部署の利益まで考慮した提案ができ、根気よく相談を続けたことが評価につながり最優秀賞をいただくことができました。
この強みである調整力を活かし、入社後はクライアントと自社双方の利益になる提案で、貴社に貢献したいと考えています。

例文②

私の強みは、現状を正確に把握する分析力があることです。
この分析力を強く発揮でき、さらに自分自身の成長につなげられたのは、在学中に参加したインターンシップがきっかけでした。
そのインターンシップは3daysの短期的なものでしたが、保険会社の製品PR施策を立案する内容で、貴重な経験をさせていただきました。
私はインターンシップ中に、現状の購買者層を分析し、本来のターゲット層とは異なる20代~30代の購買者が増加傾向にあることに気づくことができました。
その結果、保険のニーズが若年層にも広まっていることを根拠として伝えたうえで、若年層向けにSNSを活用したPR施策を提案するに至りました。
冷静な分析と根拠に基づく施策が素晴らしいとの評価を受け、ありがたいことに、インターンシップ最終日には優秀賞もいただきました。
貴社に入社させていただいた際も、現状を正確にとらえ、サービスのさらなる普及に向けてより良い提案で貢献していきたいと考えています。

例文③

私は誰とでも気兼ねなく話すことができるため、コミュニケーション能力を強みとしています。
大学生活の中ではグループワークをするインターンシップに参加する機会があり、参加中は、5人組でお菓子メーカーの新商品提案のコンペ参加準備を行いました。
はじめのうちはターゲット層やパッケージ案などがバラバラで意見がそろわず、ビジネスシーンで意見の折り合いをつけることの難しさを実感致しました。
そこで私は各々の意見の利点を見つけ、折衷案を見いだすことに尽力しました。
結果、全員の納得いく案に仕上げることができ、グループメンバーからも感謝の言葉をもらいました。
貴社はチームワークや協調性を大事にするとうかがっているため、私のコミュニケーション能力は、業務に携わる際も積極的に活かせるスキルだと考えています。
周りと綿密なコミュニケーションを重ね、気兼ねなく接していける姿勢とスキルを入社後も活かして、貴社の事業展開への貢献に尽力したいです。

まとめ

自己PRにおけるアピール要素には迷うことが多いため、インターンシップに参加したことがある人は、その経験や学びを積極的にアピールすると良いでしょう。

内容としてインターンシップ経験を選ぶこと自体は問題なく、具体的な行動・思考を示せば、採用担当者からは高評価を獲得できる可能性があります。

インターンシップ経験はどの学生でも得られるものではないため、その貴重な経験は、就活における自己PRでも積極的に活かしたいところです。

具体的なアピール方法や注意点、伝えるときの構成を意識して、わかりやすい自己PRに仕上げましょう。

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