
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
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短所「忘れっぽい」のよくある誤解
「忘れっぽい」という短所は、実際の性格や行動以上にネガティブに受け取られてしまうことがあります。
企業側が抱きやすい誤解を理解し、それを払拭する伝え方を考えることが、印象を良くする第一歩です。
ここでは、就活の場で起こりがちな「忘れっぽい」ことへの誤解を3つご紹介します。
「だらしない」と思われるリスク
「忘れっぽい」と聞いて、最もよく抱かれる印象のひとつが、「ルーズ」「だらしない」といった評価です。
たとえば、提出物の期限を忘れる、約束の時間を守れない、といった行動が想像されてしまうことがあります。
誤解されたままだと、基本的なビジネスマナーが守れないと判断されかねません。
この誤解を防ぐには、スケジュール管理やタスク管理など、自分でミスを防ぐ工夫をしていることを具体的に伝えることが大切です。
「責任感がない」と誤解されやすい
忘れっぽいという短所は、「仕事に対して責任感がないのでは?」という印象を与える場合があります。
特に重要な業務でミスをした経験を語る際に、そのままにしてしまうと、仕事に対する姿勢を疑われてしまう恐れがあります。
責任感を持って行動していることを証明できるエピソードをセットで語ると、印象が大きく変わります。
改善のための行動や、過去の失敗から何を学び、どう変わったのかを丁寧に伝えましょう。
「仕事でミスが多そう」と心配される
「忘れっぽい=仕事でたくさんミスをしそう」という連想を持つ人事担当者は少なくありません。
特に正確さやスピードが求められる職種では、この印象が選考に大きく影響することもあります。
そのため、普段からどのようにしてミスを防いでいるかを明確に伝えることが重要です。
「ToDoリストを毎日更新している」「Googleカレンダーでリマインドしている」など、日々の工夫を具体的に示すことで信頼感を得られます。
短所「忘れっぽい」の印象を和らげる伝え方3選
「忘れっぽい」という短所は、伝え方次第で印象を和らげ、むしろ誠実さや成長意欲をアピールできるポイントになります。
ここでは、就活の場で忘れっぽさをネガティブに受け取られないための3つの伝え方のコツをご紹介します。
「課題 → 工夫 → 改善」という流れを意識すると、説得力あるアピールになります。
メモやスケジュール管理での工夫を伝える
忘れっぽい短所を伝える際には、具体的な「対策」をセットで話すことが大切です。
たとえば、「タスクを忘れないように、スマホのリマインダーを設定している」「出先で思いついたことをすぐメモに書き留めている」などの実践的な工夫は、前向きな印象につながります。
単なる弱点ではなく、自分で補う姿勢があると伝えることで信頼感がアップします。
就活では「改善する意志があるか」「自分で管理できる人か」が見られるので、そこを意識して伝えましょう。
「反省→改善」の姿勢をエピソードで示す
忘れっぽさによる失敗経験を隠さずに話し、それにどう向き合って改善したかを伝えることで、誠実な印象を与えることができます。
たとえば、「部活動の連絡を見落としてしまったが、以降は毎日チェックリストを作って対応した」といった話があると、成長意欲や問題解決力が伝わります。
人は完璧である必要はありませんが、失敗をどう活かすかが重要視されます。
単なる反省ではなく、行動の変化までしっかり説明するように心がけましょう。
言い換え表現で前向きな印象に変える
「忘れっぽい」という直接的な表現ではなく、「注意力に課題がある」「タスクが多いと優先順位を間違える」といった言い換えを使うと、やわらかい印象になります。
さらに、「そのために工夫していること」をセットで伝えれば、よりポジティブに映ります。
言葉を選びながら、誠実かつ前向きな姿勢を示すことで、印象をコントロールすることができます。
「忘れることがある=対策をしている人」というストーリーにするのがコツです。
短所「忘れっぽい」の言い換え表現・好印象ワード
「忘れっぽい」とストレートに伝えるとネガティブに響くことがあります。
そんなときは、同じ意味合いを持ちつつも、前向きなニュアンスに変換した言葉で伝えるのが効果的です。
ここでは、就活で使える「言い換え表現」をパターン別に紹介します。
前向きに言い換える:注意力に波がある/集中力を維持するのが課題
「忘れっぽい」という言葉をそのまま使わず、「注意力に波がある」「集中力を維持するのが難しい場面がある」といった表現にすると、より柔らかく伝えることができます。
また、これらの言い方に対して「改善のために〇〇を意識している」と工夫を添えることで、誠実さや努力する姿勢が伝わります。
課題を客観的に理解し、対策している様子をアピールすることが大切です。
ただの言い換えではなく、「どう行動しているか」を添えるのを忘れずに。
課題として言い換える:情報整理が苦手/タスクの優先順位づけが課題
「忘れっぽい」ことをタスク処理の課題として表現することで、ビジネス的な視点で話すことができます。
たとえば、「情報の整理が得意ではない」「タスクが重なると、優先順位づけに迷うことがある」と伝えれば、自己分析の深さが評価されやすくなります。
短所を構造的にとらえていると、問題解決力もアピールできます。
そのうえで、どんなツールを活用しているか、どんな習慣をつけたかなどを話すのがポイントです。
NG表現に注意:物覚えが悪い/責任感がない
「忘れっぽい」を過度にネガティブに捉えた言い換えは避けた方が無難です。
たとえば「物覚えが悪い」「責任感がない」といった表現は、実力や姿勢に不安を与えやすくなります。
自分を卑下しすぎると、改善意欲よりもマイナス印象が先に伝わってしまいます。
ネガティブな表現はなるべく避けて、改善に向けた努力を軸に伝えることが大切です。
短所「忘れっぽい」の伝え方のコツ【PREP法で好印象に】
「忘れっぽい」という短所を伝える際は、話の構成に一貫性がないと、かえってマイナスな印象を与えてしまいます。
そこで役立つのが「PREP法(結論→理由→具体例→結論)」です。
PREP法を活用すれば、伝えたい内容を端的かつ論理的に話すことができ、好印象につながります。
PREP法の構成と使い方
PREP法とは、Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(まとめ)の順で話を構成する方法です。
たとえば、「私の短所は忘れっぽいところです(P)。忘れないように努力しているため、改善の意思があります(R)。以前、タスクを失念した経験から、以降はToDoリストを活用しています(E)。このように改善のために工夫しています(P)」という流れです。
論理的かつ簡潔に伝えられることで、面接官も内容を理解しやすくなります。
話し方に自信がない方でも、PREP法に沿って準備すれば安心です。
話に説得力を持たせるエピソードの選び方
説得力のある短所の伝え方をするには、「具体的な失敗経験+改善行動」が鍵になります。
忘れっぽさによってどんな失敗があったのか、そしてそれをどう改善してきたかをしっかり掘り下げましょう。
「どんな状況で」「なぜ起きたのか」「どう対処したか」を明確に語れると好印象です。
たとえば「文化祭の準備で確認ミスをしてしまったが、以降はタスク管理アプリを使うようにした」といった流れがわかりやすく効果的です。
印象が良くなるフレーズ例
短所を話すときに、前向きな印象を残すためには「言い回し」も重要です。
たとえば「〇〇を克服するために行動しています」「同じ失敗を繰り返さないよう意識しています」など、改善への意識を示すフレーズが効果的です。
ネガティブな要素だけで終わらせず、ポジティブな締めくくりを意識しましょう。
話し方次第で、短所も「自己理解がある」「成長意欲がある」と高評価につながる要素になります。
短所「忘れっぽい」を伝える例文3選【ES・面接で使える】
ここでは「忘れっぽい」という短所を、就活で印象良く伝えるための例文を3つご紹介します。
すべてPREP法に沿って構成しているので、ESや面接でもそのまま使いやすい内容です。
自分の経験と照らし合わせながら、アレンジして活用してくださいね。
例文①:タスクを忘れた経験から改善したケース
私の短所は、タスクを忘れてしまうことがある点です。
特に、複数のことを同時に進めていると、抜け漏れが生じやすいと感じています。
高校時代、生徒会の準備で提出書類の期日を忘れ、担当の先生に迷惑をかけてしまった経験があります。
この出来事をきっかけに、「メモとスケジュール管理」を徹底するようにしました。
今ではToDoリストとリマインダーを併用し、タスクを可視化して抜け漏れを防いでいます。
このように、苦手を意識して改善に取り組む姿勢を大切にしています。
例文②:忘れっぽさを克服する習慣を身につけたケース
私は、情報を記憶するのがやや苦手で、忘れてしまうことがあります。
ただ、そのままにせず「記録する習慣」をつけるように意識してきました。
たとえばアルバイト先では、レジ操作や接客対応の細かい手順を自分なりにまとめてメモを取り、出勤前に見返すようにしています。
この工夫によって、忘れていた手順も自然と身につき、社員の方からも信頼されるようになりました。
今後も、忘れない仕組みを活かして、着実に行動できる社会人を目指します。
例文③:グループ作業での反省から成長につなげたケース
私の短所は、時折細かなタスクを忘れてしまうことがある点です。
大学のゼミでのグループ発表準備で、資料提出を1日遅れてしまい、メンバーに迷惑をかけてしまった経験があります。
この経験から、自分のタスクを「共有カレンダーに記録し、チーム内でも見える化」するように改善しました。
以降はメンバーと連携しながら進めることで、タスクの抜けも防げるようになりました。
この経験を通じて、自分だけでなくチーム全体を意識する行動の大切さを学びました。
短所「忘れっぽい」は長所にもなる!ポジティブな見せ方
「忘れっぽい」という短所は、そのままではマイナスに捉えられがちです。
しかし、視点を変えれば“成長意欲”や“改善力”といった長所にもつながります。
このセクションでは、忘れっぽさを前向きに捉え、長所として活かす視点をご紹介します。
改善策を実行できる行動力
「忘れっぽい」という課題に対し、具体的な改善策を実行している人は、行動力や改善力があると評価されやすいです。
たとえば「メモを取る習慣」「ツールの活用」など、自ら工夫して問題を乗り越える姿勢はポジティブな印象につながります。
失敗を学びに変えて行動を変えることができる人材は、企業にとって魅力的です。
単に「忘れっぽい性格」で終わらせず、改善していく力をアピールしましょう。
誠実さ・責任感の裏返しとして伝える
忘れっぽさを「気が緩んでいる」と捉えられないようにするためには、その裏にある責任感や誠実さを伝えることが大切です。
たとえば「うっかりを防ぐために、確認や準備を丁寧にするようにしている」といった伝え方が効果的です。
「責任ある行動をしたいからこそ忘れない工夫をしている」という姿勢は高評価を得やすいです。
自分を客観的に見て、信頼される社会人を目指している点を強調しましょう。
仕事への真面目な取り組み姿勢が伝わる
忘れっぽさに向き合い、地道に改善している姿勢からは「コツコツ努力できる人」という印象も生まれます。
一度の失敗をバネにして、仕組みや習慣を工夫する姿勢は、社会人に必要な資質といえます。
真面目に仕事と向き合っている姿勢は、短所を超えてプラスに働くことが多いです。
短所をきっかけに成長していることを、ぜひポジティブに伝えましょう。
まとめ|短所「忘れっぽい」は伝え方で評価が変わる!
「忘れっぽい」という短所は、そのまま伝えてしまうとネガティブに受け取られるリスクがあります。
しかし、具体的なエピソードや改善策をセットで伝えることで、前向きな印象へと変えることができます。
面接官が知りたいのは「どんな短所か」よりも「それにどう向き合っているか」です。
PREP法や具体的なフレーズ、言い換え表現などを活用して、自分らしい伝え方を見つけましょう。
短所も、伝え方次第で評価を高める強力な武器になります。
この記事を参考に、忘れっぽさを“成長の証”としてアピールできるよう準備を進めていきましょう!