HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
目次［目次を全て表示する］
短所の見つけ方がわからない…就活で悩む人は多い！
「自分の短所が思いつかない」「どう伝えればいいのかわからない」と悩む就活生はとても多いです。
短所を見つけることは、自己分析の中でも特に難しいステップのひとつです。
しかし、短所の理解は“自己成長の起点”であり、面接官に誠実さを伝える大切な要素でもあります。
企業が短所を質問するのは、欠点を探すためではなく、「自己理解の深さ」や「改善に向き合う姿勢」を確認するためです。
だからこそ、「自分の短所をどう見つけ、どう伝えるか」を整理しておくことが、選考突破のカギになります。
短所を見つける3つのステップ
短所は、いきなり思い浮かべようとしても簡単には出てきません。
まずは、自分の行動や考え方を具体的に振り返ることが大切です。
「短所＝改善の余地がある部分」と捉えることで、前向きに整理できます。
ここでは、自分の短所を自然に導き出すための3つのステップを紹介します。
① 自分の行動・性格を振り返る
まずは、普段の生活や学生時代の経験を思い返してみましょう。
「つい後回しにしてしまう」「慎重すぎて行動が遅れる」など、自分の行動パターンを客観的に振り返るのがポイントです。
“自分の癖”を把握することが、短所発見の第一歩です。
できれば、過去の具体的な出来事を思い出して、どんな場面でその傾向が出やすいかも一緒に書き出してみましょう。
② 周囲からの指摘・フィードバックを参考にする
自分では気づきにくい短所も、他人の視点からなら見つけやすいことがあります。
家族・友人・先輩などから「あなたってこういうところあるよね」と言われた言葉を思い出してみましょう。
他者の意見は、客観的な自己理解のヒントになります。
特に、何度も同じような指摘を受けた点は、自分の“傾向”として意識しておくと良いでしょう。
③ 失敗体験から傾向を探す
過去に失敗したり後悔した経験は、短所を見つける上での宝庫です。
たとえば、「焦って確認を怠った」「緊張してうまく話せなかった」など、原因を掘り下げてみると自分の弱点が見えてきます。
失敗の“原因分析”をすることで、改善につながる短所が見えてくるのです。
短所を見つける際は、「できなかったこと」ではなく「なぜできなかったのか」に注目して分析することが大切です。
短所を見つけるための自己分析質問リスト10選
「短所を見つけたいけど、どこから考えればいいのかわからない…」という人におすすめなのが、質問形式での自己分析です。
自分自身に問いかけることで、普段は気づかない性格や行動の傾向を発見できます。
“答えにくい質問ほど、自分の本質を映す鏡”です。
ここでは、性格・行動・人間関係の3つの視点から、短所を見つけるための質問を紹介します。
自分の性格を掘り下げる質問
- どんなときにイライラしたり焦ったりしますか？
- 自分の性格を一言で表すと？
- 周囲から「〇〇なタイプだよね」と言われたことはありますか？
- 苦手だと感じることは何ですか？
感情の動きや反応のクセから短所が見えることがあります。
感情が揺れた瞬間を思い出すと、自分の弱点や苦手意識が明確になります。
行動パターンから短所を探る質問
- 物事を始めるとき、まず行動しますか？それとも考えてから動きますか？
- 期限がある作業は、早めに終わらせる方？ギリギリまで粘る方？
- グループ作業では、どんな役割になることが多いですか？
- 失敗したとき、どんな対応をしますか？
日常の行動パターンにこそ、性格の特徴が隠れています。
自分の「いつもの行動」を冷静に振り返ると、短所のヒントを得られます。
人間関係・チーム経験から気づく質問
- 人に頼るのは得意ですか？苦手ですか？
- 意見がぶつかったとき、どう対応しますか？
- グループの中で自分はリーダータイプ？サポートタイプ？
他人との関わり方は、性格の“裏の顔”を映すポイントです。
「人との関係でうまくいかなかった経験」を思い出すことで、自分の短所をより具体的に把握できます。
短所を見つけるときの注意点
短所を見つけるときは、ただ思いつくままに挙げるのではなく、伝える前提で整理することが大切です。
なぜなら、短所は「性格の弱点」ではなく「成長の余地」だからです。
短所をどう捉え、どう成長につなげているかが評価のポイントになります。
ここでは、短所を見つけるときに注意すべき3つのポイントを紹介します。
ネガティブになりすぎない
短所を探すときにやってしまいがちなのが、「自分の悪いところ探し」です。
しかし、短所とは「人として欠点」ではなく「改善のチャンス」です。
短所は“悪い部分”ではなく“伸びしろのある部分”と考えることが大切です。
自己否定的になると分析の精度も下がるため、前向きな視点で捉えるよう意識しましょう。
「できないこと」ではなく「傾向」を探す
短所を見つけるときは、「〇〇ができない」と決めつけるのではなく、自分の“傾向”として考えましょう。
たとえば、「行動が遅い」ではなく「慎重に考えすぎる傾向がある」といった言い換えがポイントです。
“原因や傾向”を意識することで、改善策が見つけやすくなるのです。
面接でも、こうした分析的な表現の方が、冷静で信頼感のある印象を与えます。
改善・努力の視点を忘れない
短所を見つけたあとは、それをどのように克服しようとしているかまでセットで考えるようにしましょう。
企業は、「短所があるか」ではなく、「その短所にどう向き合っているか」を見ています。
改善への姿勢を見せることで、成長意欲と前向きさを伝えられるのです。
たとえば、「慎重すぎる→行動量を意識するようにした」「忘れっぽい→メモを取る習慣をつけた」といった具体例を準備しておくと効果的です。
見つけた短所を魅力的に伝える方法
短所は見つけるだけで終わりではありません。就活では「どう伝えるか」で印象が大きく変わります。
伝え方のポイントは、“短所 → 理由 → 改善行動 → 成長”の流れで整理することです。
この流れを意識すれば、どんな短所でも「向上心のある人」として評価されます。
ここでは、短所をポジティブに伝えるための3つの具体的な方法を紹介します。
PREP法で整理して伝える
短所を伝えるときは、話の構成を明確にすると説得力が増します。
おすすめは「PREP法（結論→理由→具体例→まとめ）」です。
たとえば、「私の短所は慎重すぎることです（結論）。ミスを防ぎたい気持ちが強く、行動までに時間がかかることがあります（理由）。しかし、最近は事前に計画を立て、期限を意識して行動するようにしました（具体例）。結果として、効率的に進められるようになりました（まとめ）。」という形です。
PREP法を使うと、論理的で伝わりやすく、誠実な印象を与えられます。
短所→学び→改善の流れを意識する
短所を伝える際は、「自分がどう学び、どう変わったか」を一緒に伝えましょう。
たとえば、「緊張しやすい→準備の大切さを学んだ→人前でも落ち着いて話せるようになった」というように、成長のプロセスを示すのがポイントです。
“短所を通じて成長した姿”を描くと、前向きな印象を与えられるでしょう。
企業は「改善力のある人」を求めているため、この流れを自然に話せると評価が上がります。
短所を長所に変える言い換えのコツ
どんな短所も、視点を変えれば長所として活かせます。
たとえば、「心配性→計画的」「優柔不断→周囲の意見を尊重する」「せっかち→行動が早い」などです。
“短所＝長所の裏返し”という意識を持つと、言い換えがスムーズになります。
伝える際は、「短所は○○ですが、そのおかげで△△な面もあります」と両面を説明すると、バランスの取れた印象を与えられます。
短所が思いつかない人におすすめの短所一覧
「自分の短所がどうしても見つからない…」という人も安心してください。
多くの就活生が同じ悩みを持っています。
短所は“自分の性格の傾向”から見つけるのがコツです。
ここでは、性格タイプ別に見つけやすい短所を一覧で紹介します。
自分の性格に近いタイプを参考にして、当てはまる部分を探してみましょう。
真面目・慎重タイプの人に多い短所
- 慎重すぎて行動が遅くなる
- 完璧を求めすぎる
- 人に頼るのが苦手
- ミスを引きずってしまう
几帳面な性格は強みでもあり、柔軟さの欠如と捉えられることもあります。
そのため、「慎重で失敗を防げる」というプラスの面も一緒に伝えましょう。
行動派・チャレンジタイプの人に多い短所
- 勢いで行動してしまう
- 計画を立てるのが苦手
- 飽きっぽい
- 慎重さに欠ける
行動力がある一方で、計画性の欠如を短所に感じやすい傾向があります。
「行動力を活かしつつ、最近は事前準備を意識している」と伝えるのが効果的です。
協調性・サポートタイプの人に多い短所
- 意見を主張できない
- 相手に合わせすぎてしまう
- 遠慮しすぎてチャンスを逃す
- 人の意見に流されやすい
協調性の高さは長所ですが、自己主張の弱さに繋がることもあります。
改善策として「意見を伝える練習をしている」「チーム内で提案するよう心がけている」などを加えると印象が良くなります。
自由・マイペースタイプの人に多い短所
- 集中力が続かない
- スケジュール管理が苦手
- 優先順位をつけるのが下手
- 飽きっぽい
柔軟さや創造性の裏に、計画性の弱さが出やすい傾向があります。
「自由な発想を活かしつつ、期限を意識して取り組んでいる」と伝えると、好印象に変わります。
まとめ｜短所を見つけることは「自己理解」を深める第一歩
短所はネガティブなものではなく、自分をより良く成長させるためのヒントです。
就活においても、短所を正しく見つけて伝えられる人は、自己分析力と成長意欲の高さを評価されます。
大切なのは、「短所を隠すこと」ではなく「どう受け止め、どう行動しているか」を伝えることです。
短所を見つけたら、必ず改善のプロセスをセットで話せるようにしておきましょう。
短所を見つけることは、同時に長所を深く理解することにもつながります。
自分の短所と真剣に向き合うことが、あなたらしい強みを見つける第一歩になるのです。
ぜひこの記事を参考に、自分の短所を見つけ、魅力的に伝えられるよう準備を進めていきましょう。
