薬剤師の面接はどうしたら受かる?よく聞かれる質問とポイントを解説

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

薬剤師国家試験の勉強と並行して就職活動を進める皆さん、面接対策は順調でしょうか。

薬学部での学びを活かす大切な一歩である面接ですが、緊張してうまく話せない、準備したセリフが飛んでしまったらどうしようと不安に思う方も多いでしょう。

この記事では、薬剤師の新卒採用面接を突破するための重要なポイント、よく聞かれる質問と回答例、基本的なマナーまで、あなたの悩みを解決する情報を網羅的に解説します。

この記事を読んで、自信を持って面接に臨む準備を一緒に始めましょう。

薬剤師の面接試験のポイント

薬剤師の面接は、薬の専門知識だけでなく、患者様や他の医療スタッフと円滑に連携できるコミュニケーション能力が重要視されます。

採用担当者は、あなたが将来、医療現場で活躍できる人材かどうかを多角的に見ています。

調剤薬局、病院、ドラッグストアなど、希望する職場によって求められる役割は異なりますが、共通する大切なポイントは二つあります。

それは、その職場で働くという業務内容への深い理解と、予想される質問に対するしっかりとした事前準備です。

合格するには業務に対する理解が必要

薬剤師の仕事は、ただ薬を調剤するだけではありません。

患者様の健康状態や悩みに寄り添い、薬の情報を分かりやすく伝え、安心感を与えることも大切な業務です。

面接官は、あなたがこうした薬剤師の役割を深く理解しているかを見ています。

なぜ他の会社ではなく、その企業(薬局、病院)を選んだのか、その理念や特徴(例:在宅医療に力を入れている、研修制度が充実している)をしっかり研究しておく必要があります。

店舗見学や実習での経験を具体的に話し、自分がその職場でどう貢献したいかを明確にアピールしましょう。

業務内容への理解こそが、あなたの志望意欲を伝える鍵となります。

予想できる問題はあらかじめ練習する

面接で緊張してしまい、準備した内容が飛んでしまうのは、練習不足が原因のひとつです。

特に、志望動機や自己PRといった必ず聞かれる質問は、丸暗記ではなく、自分の言葉で自然に話せるまで練習しておくことが大切です。

なぜそう思うのか、どんな経験がその考えにつながったのか、というあなた自身の思いを整理しておきましょう。

そうすれば、もし言葉に詰まってしまっても、自分の気持ちを伝えることができます。

大学のキャリアサポートセンターを利用したり、友人に面接官役を頼んだりして、人前で話すことに慣れておくのが良い方法です。

最近は無料の練習サイトなどもおすすめです。

薬剤師面接のよくある質問と回答例

ここからは、薬剤師の面接で特に多く聞かれる質問と、その回答例を紹介します。

ただし、これらはあくまで参考です。

面接官が知りたいのは、マニュアル通りの答えではなく、あなた自身の考えや人柄です。

なぜそう考えるのか、自分ならどう話すか、という視点で参考にしてください。

あなた自身の具体的なエピソードを交えながら、熱意を伝えることが何よりも大切です。

これらの質問一覧を参考に、あなたらしい回答を準備しておきましょう。

志望動機について

志望動機は、面接で最も重要視される質問の一つです。

採用担当者は、数ある薬局や病院の中から、なぜうちを選んだのかを具体的に知りたいと思っています。

単に家から近い、年収が良いといった条件面だけでなく、その企業(会社)の理念や働き方、地域医療への貢献などにどう共感したかを伝えましょう。

例えば、病院実習での経験からチーム医療に興味を持った、あるいはドラッグストアでの健康サポートに魅力を感じたなど、具体的なエピソードを交えます。

そして、自分がどう活躍し、貢献していきたいかを明確にアピールすることがポイントです。

入社後の抱負について

この質問では、あなたの将来性や仕事に対する意欲、キャリアプランが見られています。

新卒として、まずは謙虚に学び、一日も早く調剤業務や患者様対応をマスターしたいという前向きな気持ちを伝えましょう。

さらに、その職場(調剤薬局、病院など)の特徴を踏まえ、今後どのような薬剤師になりたいかを具体的に話せると良いです。

例えば、研修制度を利用して専門知識を深めたい、将来は管理薬剤師として店舗運営にも関わりたい、在宅医療のスキルアップを図りたいなど、あなたの明確なビジョンと学習意欲を伝えることが、長く貢献してくれる人材だと評価されるポイントです。

自己PRについて

自己PRは、あなたの強みや長所をアピールする絶好の機会です。

薬剤師の仕事に必要なスキル、例えば患者様への共感力、正確性、チームで働く協調性、学習意欲などと関連付けて話すのが効果的です。

まず結論としてあなたの強みを述べ、次にそれを裏付ける具体的なエピソード(実習での経験、アルバイト、部活動など)を紹介します。

最後に、その強みを薬剤師として働く上でどう活かし、貢献していくかを伝えます。

大きな実績がなくても構いません。

あなたが何に悩み、どう努力したかというプロセスを自分の言葉で話すことが、あなたという人間性を伝える上で大切です。

時事問題について

薬剤師は医療従事者として、常に最新の医療情報や業界の動向にアンテナを張っておく必要があります。

時事問題への関心度から、あなたの情報収集能力や物事への考え方を見ています。

特に、医療や薬事に関連する最近のニュース(例:診療報酬改定、ジェネリック医薬品の動向、地域包括ケアシステム、最新の治療薬など)はチェックしておきましょう。

大切なのは、ニュースを知っているか否かよりも、その問題に対して薬剤師としてどう考えるか、自分なりの意見を持っているかです。

関連コラムやサイトを参考に、自分の考えをまとめておく準備が必要です。

基本的な面接突破の方法

面接では、質問への回答内容と同じくらい、あなたの振る舞いや話し方といった基本的な部分が重要視されます。

薬剤師は、薬という専門的な情報だけでなく、安心感を患者様に与える存在です。

そのため、コミュニケーションの土台となる基本的な対人マナーは必須です。

どんなに良い内容を話そうとしても、声が小さかったり、暗い表情だったりすると、その思いは伝わりません。

ここでは、内容以前に気をつけるべき基本を紹介します。

面接官の質問を理解し対応する

緊張のあまり、面接官の質問の意図とずれた回答をしてしまうことはよくあります。

まずは落ち着いて、相手が何を聞きたいのかをしっかり聞くことが大切です。

もし質問の内容がよく理解できなかった場合は、慌てずに恐れ入ります、〇〇というご質問でお間違いないでしょうかと確認しても失礼にはあたりません。

回答する際は、はい、〇〇については〜と考えますのように、まず結論から話すことを意識しましょう。

聞かれたことに的確に答えることが、円滑なコミュニケーションの第一歩です。

また、逆質問の時間もあなたの意欲を見せる機会ですので、いくつか準備しておくことをおすすめします。

丁寧にはっきりと声を出す

薬剤師の服薬指導では、特に高齢の患者様に対して、薬の情報を正確に、そして分かりやすく伝える必要があります。

ぼそぼそとした話し方では、患者様を不安にさせてしまうかもしれません。

面接でも同じです。

面接官の目を見て、はっきりと聞き取りやすい声で話すことを意識しましょう。

緊張している時こそ、意識的にゆっくりと、一言一言を丁寧に話す練習を行ってください。

自信を持って堂々と話す態度は、それだけで良い印象を与え、あなたの信頼性を高めることにつながります。

自分の言葉で回答する

面接対策本やインターネット上の回答例をそのまま暗記して話しても、経験豊富な面接官(採用担当者)にはすぐに見抜かれてしまいます。

そうした回答は、あなた自身の熱意や人柄が伝わりにくく、かえってマイナスの印象を与えてしまうこともあります。

もちろん、この記事で紹介した内容や他の情報を参考にするのはOKです。

しかし、最終的には必ずあなた自身の経験や考えに基づいたオリジナルの言葉で回答を準備してください。

なぜ自分は薬剤師になりたいのか、なぜここで働きたいのか。

その思いを自分の言葉で伝えることが、面接官の心を動かす最も大切な方法です。

薬剤師の面接試験の注意点

面接は、あなたが部屋に入室する瞬間から始まっています。

第一印象は、その後の評価に大きな影響を与えます。

薬剤師は、患者様の健康と命に関わる薬を扱う医療従事者であり、常に清潔感と信頼感が求められます。

だらしない服装や態度は、仕事ぶりそのものへの不安を感じさせてしまいます。

面接の内容をしっかり準備することはもちろん大切ですが、基本的なビジネスマナーや身だしなみも、合否を分ける重要な要素であることを忘れてはいけません。

服装や髪に気をつける

面接時の服装は、基本的にリクルートスーツです。

事前にしわや汚れがないか、シャツにはしっかりアイロンがかかっているかを必ずチェックしましょう。

靴も磨いておくことを忘れないでください。

髪型は清潔感が第一です。

顔がはっきりと見えるように、長い髪はきちんとまとめ、派手な髪色は避けましょう。

薬局や病院は衛生管理が厳しいため、爪は短く切り、香水など匂いの強いものはつけないのがマナーです。

医療現場で働く者として、ふさわしい身だしなみを心がけ、相手に安心感を与えることが大切です。

態度と姿勢

面接会場に到着してから、待機している間の態度もすでに見られています。

スマートフォンを触ったり、足を組んだりせず、背筋を伸ばして静かに待ちましょう。

入退室の際は、ノックや失礼しますといった挨拶、お辞儀をはっきりと行います。

面接中は、椅子に深く腰かけ、背筋を伸ばした正しい姿勢を保ちます。

貧乏ゆすりや髪を触るなどの無意識の癖が出ないよう気をつけましょう。

そして何より、面接官の目を見て、明るい表情で話すことが大切です。

相手の話を聞く際の適度な相槌も、あなたのコミュニケーション能力を示す上で重要なポイントとなります。

面接練習はAIでするのもあり!

面接対策として、大学のキャリアセンターや友人に相談するのも良い方法ですが、何度も練習に付き合わせるのは気が引けるという人も多いでしょう。

そんな時は、AIを活用した面接練習サービスを利用するのも一つの手です。

AI相手なら、時間や場所を問わず、自分のペースで何度でも練習を行うことができます。

よくある質問への回答練習はもちろん、自分の視線や声のトーン、話し方の癖などを客観的に確認できるのも大きなメリットです。

本番の面接官を前にして緊張してしまう人も、まずはAIで場慣れしておくのがおすすめです。

無料登録で利用できるサイトも多くあります。

おわりに

薬剤師の面接、本当にお疲れ様です。

面接で大切なのは、薬学の専門知識を完璧に話すことよりも、あなたが薬剤師という仕事にどんな思いを持ち、患者様や職場にどう貢献したいかを自分の言葉で伝えることです。

面接官は、あなたのスキルや強みだけでなく、医療人としての誠実さや人柄を見ています。

この記事で紹介したポイントを参考に、事前準備をしっかり行い、自信を持って面接に臨んでください。

あなたの薬剤師になりたいという強い気持ちが伝われば、きっと良い結果につながるはずです。

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