HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
警備員の面接を控えている方の中には、どのような準備をすれば良いか、何を聞かれるのか不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
警備員の仕事は、社会の安全を守るやりがいのある仕事ですが、面接ではその適性を厳しく見られます。
この記事では、警備員の面接でよく聞かれる質問や、採用担当者が見ているポイントを網羅的に解説します。
しっかり対策して、自信を持って面接に臨みましょう。
警備員の面接試験のポイント
警備員の面接では、他の業種と少し異なる、特有のポイントがいくつかあります。
採用担当者は、応募者が警備の仕事の責任の重さを理解しているか、そして、いざという時に誠実に対応できる人材かを見ています。
単に体力がある、志望動機が立派というだけでなく、警備業務への具体的な理解と、それに対する心構えが何よりも重要視されるのです。
まずは、面接官がどの点に注目しているのかを知ることが、合格への第一歩となります。
合格するには業務に対する理解が必要
警備員の仕事と一口に言っても、その業務内容は多岐にわたります。
例えば、オフィスビルや商業施設内での安全を守る施設警備、工事現場やイベント会場で人や車両を誘導する交通誘導警備、貴重品を運搬する際の警備など、現場によって求められるスキルや対応が異なります。
面接を受ける前には、応募する警備会社がどの分野に強く、自分がどの業務を担当する可能性があるのか、求人内容をしっかり確認しておく必要があります。
面接官は、あなたが警備の仕事の特性や責任の重さをどれだけ理解して応募してきたかを見ています。
業務内容を理解した上で、自分はどのような形で貢献できるかを説明できることが、採用を判断する上で重要なポイントとなります。
予想できる問題はあらかじめ練習する
警備員の面接では、聞かれる質問にある程度の傾向があります。
志望動機や自己PR、警備員として働く上での心構えなどは、多くの場合聞かれる定番の質問です。
こうした予想できる質問に対して、事前に自分の考えをまとめ、回答を準備しておくことは非常に重要です。
ただし、丸暗記した答えをそのまま話すのはよくありません。
面接官は、あなたが自分の言葉で、どれだけ熱意を持って説明できるかを見ています。
なぜ警備員なのか、なぜこの会社なのか、その理由を自分の経験や考えと結びつけて、具体的に説明できるように練習しておきましょう。
準備がしっかりできていれば、本番で緊張した時も、自信を持って対応できるはずです。
警備員の面接のよくある質問と回答例
ここからは、警備員の面接で特によく聞かれる質問と、その回答のポイントを具体的に解説します。
面接官はこれらの質問を通して、あなたの人間性、仕事への意欲、そして警備員としての適性を判断しようとしています。
どの質問にも、採用する企業側の明確な意図があります。
質問の意図を理解し、的確な回答を準備することで、他の応募者と差をつけることが可能です。
一つひとつの質問に、どう答えるべきか見ていきましょう。
志望動機について
志望動機は、面接で最も重視される質問の一つです。
面接官は、数ある仕事の中からなぜ警備員を選んだのか、そして、なぜ他の警備会社ではなく自社に応募したのかを知りたがっています。
単に生活のためという理由だけでは、採用担当者の心には響きません。
例えば、過去に警備員の方に助けられた経験や、社会の安全に貢献したいという思いなど、具体的なエピソードを交えて説明すると良いでしょう。
また、応募先企業の特色（例：〇〇という大規模な施設の警備実績がある、研修制度が充実している）を挙げ、その点に魅力を感じたという理由を明確に伝えることがポイントです。
体力に自信がある、夜勤やシフト勤務にも柔軟に対応可能である、といった点も、警備の仕事への適応力を示す上で有効なアピールになります。
入局後の抱負について
入局後（入社後）の抱負は、あなたの仕事に対する意欲や、将来性を確認するための質問です。
採用担当者は、この人材が会社で長く、意欲的に働いてくれるかどうかを見ています。
ここでは、具体的で前向きな姿勢を示すことが重要です。
例えば、まずは警備業務の基本を学ぶための研修に真剣に取り組み、一日も早く現場で戦力になりたいという意欲を伝えると良いでしょう。
さらに、現場での経験を積みながら、将来的には警備業務検定などの資格取得にも挑戦し、キャリアアップを目指したいという考えを説明できれば、学習意欲の高さもアピールできます。
漠然とした目標ではなく、入社後のステップを具体的にイメージしていることを伝えることが、採用への熱意を示すポイントです。
自己PRについて
自己PRは、あなたが警備員の仕事にいかに適しているかを、あなた自身の言葉で説明するチャンスです。
警備業務には、真面目さ、責任感、忍耐力、そして時には冷静な判断力が求められます。
あなたの長所が、これらの資質のどれに当てはまるかを考え、具体的な経験を交えて説明しましょう。
例えば、学生時代の部活動やアルバイトで、困難な状況でも最後まで責任を持ってやり遂げた経験や、体力維持のために継続してトレーニングしていることなどは、警備の仕事に直結する強みとしてアピールできます。
自分がどのようにして会社に貢献できる人材なのか、自信を持って紹介することが大切です。
時事問題について
時事問題に関する質問は、あなたが社会の出来事に関心を持ち、情報を収集する習慣があるかを確認するために聞かれることがあります。
警備の仕事は、社会の動向と無関係ではありません。
例えば、大規模な国際イベントが開催される地域の警備や、新しい法律の施行に伴う警備体制の変更など、社会の動きを理解しておくことは重要です。
面接官は、難しい政治や経済の専門知識を求めているわけではありません。
日頃からニュースを見て、気になった出来事に対して自分なりの考えを持つ習慣があるかどうかが問われています。
警備業界に関連するニュース（例：地域の安全に関する取り組み、新しい警備技術の導入など）について、自分の意見を簡潔に説明できるよう準備しておくと良いでしょう。
基本的な面接突破の方法
警備員の面接では、立派な回答内容を準備することと同じくらい、基本的なマナーや話し方が重要視されます。
警備員は、施設の顔として多くの人と接する仕事でもあります。
そのため、面接官はあなたが信頼感を与えられる人物かどうかを、厳しくチェックしています。
どれだけ良い志望動機を考えても、声が小さかったり、態度が悪かったりしては、採用担当者に熱意は伝わりません。
基本的なことこそが、あなたの第一印象を決定づけるのです。
面接官の質問を理解し対応する
面接で最も基本的なことは、面接官の質問の意図を正確に理解し、それに対して的確に回答することです。
緊張していると、つい早とちりして的外れな回答をしてしまったり、準備してきたことを一方的に話してしまったりしがちです。
まずは、面接官が何を知りたいのかをしっかり聞きましょう。
もし質問の意味がよく分からなかった場合は、焦らずに「申し訳ありません、もう一度お伺いしてもよろしいでしょうか」と確認する方が、誠実な対応として評価されます。
面接は会話のキャッチボールです。
相手の言葉をしっかり受け止め、自分の考えを分かりやすく説明することを意識してください。
丁寧にはっきりと声を出す
警備員の仕事では、現場での報告や連絡、利用者への案内など、はっきりと明瞭な声でコミュニケーションを取る場面が多くあります。
面接の場でも、あなたの声の大きさや話し方は、そのまま仕事への適性として見られています。
声が小さく聞き取りにくいと、自信がないように見えたり、意欲が低いと判断されたりしてしまう可能性があります。
面接官に良い印象を与えるためにも、背筋を伸ばし、相手の目を見て、丁寧な言葉遣いではっきりと話すことを心がけましょう。
これは特別なテクニックではなく、意識すれば誰でもできることです。
日頃から練習しておくことをお勧めします。
自分の言葉で回答する
面接対策本やウェブサイトに載っている回答例をそのまま暗記して話しても、面接官にはすぐに見抜かれてしまいます。
そうした回答は、あなた自身の熱意や考えがこもっておらず、表面的なものに聞こえてしまうからです。
もちろん、事前に回答の要点を準備しておくことは大切です。
しかし、本番では、その要点を元に、あなた自身の経験や感情を乗せて、自分の言葉で説明することが何よりも重要です。
多少言葉に詰まっても構いません。
完璧な回答を目指すよりも、誠実に自分の考えを伝えようとする姿勢こそが、面接官の心を動かすのです。
警備員の面接試験の注意点
警備員は、制服を着用し、人々の安全と財産を守るという重要な役割を担います。
そのため、他のどの職業よりも「信頼感」と「清潔感」が求められます。
面接試験は、応募者がその制服を着るにふさわしい人物かどうかを判断する最初の場です。
面接室に入った瞬間から、あなたの服装、髪型、立ち居振る舞いまで、すべてが厳しくチェックされていると考えてください。
ここでは、特に注意すべき身だしなみと態度について解説します。
服装や髪に気をつける
面接時の服装は、あなたの第一印象を決定づける非常に重要な要素です。
新卒採用の場合、リクルートスーツを着用するのが基本です。
スーツにシワや汚れがないか、シャツの襟元は清潔か、面接の前日までに必ず確認しておきましょう。
髪型も同様に重要です。
寝癖がついている、長すぎる、あるいは派手な染色は厳禁です。
警備員は身だしなみを厳しく規定されている仕事であり、清潔感のない人は、その時点で採用が難しいと判断されてしまいます。
靴は磨かれていますか？髭はきちんと剃っていますか？細部にまで気を配ることが、あなたの真剣度を示すことにつながります。
態度と姿勢
面接は、面接官と話している時間だけが評価対象ではありません。
受付での対応、待合室での待機中の態度、入退室の際のマナーなど、すべてが見られています。
待機中にスマートフォンをいじったり、足を組んだりする態度は、当然ながら良い印象を与えません。
面接中は、背筋をピンと伸ばし、正しい姿勢を保つことを意識してください。
警備業務では、長時間立ち続けることや、規律ある行動が求められます。
面接時の姿勢が悪いと、そうした基本的な業務への適性がないと判断される可能性もあります。
常に人に見られているという意識を持ち、誠実で真面目な態度を最後まで貫くことが重要です。
面接練習はAIでするのもあり！
面接対策の重要性は理解していても、一人で練習するのは難しい、あるいは誰かに相談するのが恥ずかしいと感じる方もいるかもしれません。
そんな時、AI（人工知能）を活用した面接練習サービスを利用するのも一つの有効な方法です。
最近では、スマートフォンのアプリやウェブサービスで、AIが面接官役となって質問をしてくれたり、あなたの話し方や表情を分析して客観的なフィードバックをくれたりするものが多く紹介されています。
時間や場所を選ばずに、納得いくまで何度も練習できるのが大きなメリットです。
おわりに
警備員の面接を突破するために最も大切なのは、社会の安全を守る仕事に就くことへの「誠実な意欲」と「業務への深い理解」です。
面接官は、あなたがどれだけ立派な経歴を持っているかよりも、信頼できる人材かどうかを厳しく見ています。
この記事で解説したポイントやよく聞かれる質問を参考に、しっかりと準備をしてください。
十分な準備は、必ずあなたの自信につながります。
あなたの熱意と真剣さが伝われば、道は必ず開けるはずです。
面接、頑張ってください。
