HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
・ITパスポートとは
・ITパスポートって就活に使える?
・ITパスポートに合格するために
・ITパスポートについて知りたい人
・ITパスポートが就活に使えるか知りたい人
・ITパスポートに受かりたい人
目次[目次を全て表示する]
【ITパスポートは就職に使える?】ITパスポートとは
ITパスポートという資格がありますが、この資格はどのような職業に活かせるのかについて今回は紹介していきます。
簡単に言うとITパスポートとは相手に関するITに関するIT知識の国家試験です。
IT技術を利用する全ての社会人や学生が知っておくべき内容が試験内容となっており、試験時間は120分で小問が100問とされています。
総合点が600点以上かつ、各分野300点以上が合格条件です。
「就職において必ず持っていなければならない資格」というわけではありませんが、持っておくと就職の選択肢が広がる資格でもあるので、余裕のある方はぜひ取得をおすすめしたいところです。
ITパスポートって難しい?
まずITパスポートの難易度について考えていきましょう。
結論から言うとITパスポートの合格率は約50%とされており、そこまで難しい資格ではありません。
必要な勉強時間は約100時間程度とされているので、難易度も数ある資格の中でも低い方ですし、勉強に割く時間も多くはありません。
そもそも、ITに関する知識の深い方にとっては既に知っていることも多い内容なので、「ノー勉」で受かるかと言われればさすがに難しいかもしれませんが、IT系の知識に精通している方にとっては100時間も勉強時間は必要ないかもしれません。
ITパスポートの試験構成
ITパスポートの試験構成についてもここから詳しく紹介していきます。
大きく分けて3つの分野があるので、それぞれの分野について詳しく把握した上で勉強を進めていくことが大切です。
ストラテジ系
ストラテジ系は経営戦略、企業と法務、システム戦略を問われます。
問題例は下記の通りです。
犯罪によって得た資金を正当な手段で得たように見せかける行為を防ぐために,金融機関などが実施する取組を表す用語として,最も適切なものはどれか。
1、AML 2、インサイダー取引規制 3、スキミング 4、フィッシング
解答)4
マネジメント系
マネジメント系は開発技術やプロジェクトマネジメント、サービスマネジメントを問われます。
問題例は下記の通りです。
システム開発プロジェクトの品質目標を検討するために,複数の類似プロジェクトのプログラムステップ数と不良件数の関係性を示す図として,適切なものはどれか。
1、管理図 2、散布図 3、特性要因図 4、パレート図
解答)2
テクノロジ系
テクノロジ系は基礎理論、コンピューター技術、技術要素を問われます。
問題例は下記の通りです。
関係データベースにおける結合操作はどれか。
1、表から,特定の条件を満たすレコードを抜き出した表を作る。
2、表から,特定のフィールドを抜き出した表を作る。
3、二つの表から,同じ値をもつレコードを抜き出した表を作る。
4、二つの表から,フィールドの値によって関連付けした表を作る。
解答)4
【ITパスポートは就職に使える?】ITパスポートは就活に使える?
ここまでITパスポートについて詳しく紹介してきましたが、そもそもITパスポートは就活に使えるのかという問題があります。
まず結論として、単体ではアピールになりづらいです。
とはいえ、スキルをアピールできる資格ではあるので、取得した理由を必ずアピールするようにしましょう。
「なんとなく取得した」では魅力になりません。
そもそもIT業界では持っていて当たり前と評価されていることも多い資格です。
ただ、ITパスポートを高く評価している企業もあるので確認しておきましょう。
下記の企業はITパスポート資格を高く評価しています。
ニトリ、オリックス生命、NTTドコモ、大塚商会、朝日新聞
社会人の基本的な知識が身につけられる
ITパスポートは会社からは必ずしも必要とされていなくとも、社会人となって必要な知識が身につけられるので、余裕がある人はぜひ受験することをおすすめします。
いざ就職してから「こんなことも知らないのか」と怒られるかもしれないことを考えると、早めに対策しておいた方が精神衛生上良いです。
基本的なITの知識を全般的に身につけているということは、IT系の企業ならば転職も目指すに当たっても足がかりとなるので、「将来は転職を目指す」「定年まで勤める気がない」という場合は是非取得しておきたいところです。
【ITパスポートは就職に使える?】合わせて持っておきたい資格
ここからはITパスポートを取得した際に合わせて持っておきたい資格についても詳しく紹介していきます。
事務職の場合とエンジニアの場合で分かれているので、一緒に確認していきましょう。
事務職の場合
まず、事務職を目指す人の場合MOSや日商簿記の資格を取得しておくと良いでしょう。
事務職ではパソコンのスキルで書類作成のスキルが重要視されるので、これらの資格を合わせて取得しておくことで、事務職としてよりスキルが高いことを証明できます。
ITパスポートは事務職の場合、真っ先に自己PRに書けるようなものではありませんが、履歴書に添えてあるだけでも良い印象を与えられることは間違いないので、余裕がある方は是非取得しておきましょう。
エンジニアの場合
エンジニアの場合は皆さん想像がついているかもしれませんが、「その程度のスキルは持っていて当然」とみなされているので、ぜひ取得しておきたいところです。
基本情報技術者や応用情報技術者試験に合格している場合は書いても良いかもしれません。
ただし、エンジニアとして働く分には、基本的にITパスポートだけで問題ないとされています。
ただし、エンジニアとして即戦力で働くためにはITパスポート以上のスキルを身につけている必要があります。
ITパスポートはあくまでエンジニアとして就職を目指す際にも勉強の指針にする程度とし、その合格があくまでゴールでないということは忘れないようにしましょう。
【ITパスポートは就職に使える?】ITパスポートに最短で合格するには
ここからはITパスポートに最短で合格する方法について詳しく紹介していきます。
おすすめの対策本、そしてサイトなどについて詳しく紹介していくので、勉強方法を知りたい方は是非確認してみてください。
おすすめの対策本
まずおすすめの対策本は大きく分けて3冊あります。
それぞれ「全てを利用しろ」とは言いませんが、1つだけでも気になるものがあれば参考にしてみてください。
令和05年イメージ&クレバー方式でよくわかる栢木先生のITパスポート教室(情報処理技術者試験)
令和05年イメージ&クレバー方式でよくわかる栢木先生のITパスポート教室(情報処理技術者試験)は解説が非常に優しいのが特徴です。
イラスト付きで見やすい内容となっており、各項目の最後に実際の問題を演習することができるので、実践形式の練習をかなりの数積むことができます。
連携しているWebサイトがあり、スマホでも勉強ができるので、忙しい就活生でも、移動時間に勉強できるのが魅力的なポイントになっています。
(電子版付き)かんたん合格ITパスポート教科書&必須問題令和5年度
(電子版付き)かんたん合格ITパスポート教科書&必須問題令和5年度は全ての章と節に「かんたん合格メソッド」というものが記載されており、最新の出題傾向はもちろんのこと、適切な対策方法なども分かります。
後半の出題範囲をよく出る項目に絞り、なおかつ「ITにあまり馴染みのない人でもわかる言葉」で解説されているので、挫折せずに最後まで学習できるのが魅力的なポイントです。
1回分の模擬問題も掲載されているので、「通しで問題に取り組み、自分がどのくらい正答率を維持できるのか」についても確認することができます。
(全文PDF・単語帳&過去問アプリ付)かんたん合格ITパスポート過去問題集令和5年度秋期
(全文PDF・単語帳&過去問アプリ付)かんたん合格ITパスポート過去問題集令和5年度秋期は7年分の過去問を掲載しているので、過去問を複数年分解きたい方にはぴったりの問題集であると言えるでしょう。
分野別でよく出る問題も掲載されているので時間がない人はひとまずこれをこなすだけでも問題ありません。
電子版もついており、合計1,000問以上を収録しているので、ある程度知識に自信がある方はいきなりこちらから始めても問題ないでしょう。
ITパスポート過去問道場
ITパスポート過去問道場も非常に便利なWebサイトなので、是非活用をおすすめしたいところです。
なんと平成21年から令和5年までの過去問を全て掲載しているので、分野別に問題を解くのはもちろんのこと、問題を解いている最中に自分の正答率を見ることもできます。
もちろん過去問の解説も確認でき、問題集やテキストに予算を割けない方は、極論このサイトだけを活用して勉強しても良いでしょう。
ITパスポートに合格したい方には絶対に使って欲しい便利なサイトなので、是非確認してみてください。
【ITパスポートは就職に使える?】ITパスポートの受験方法
ここからはITパスポートの受験方法について詳しく紹介していきます。
そこまで難しいことはありませんが、あらかじめ流れなどを確認しておくことで、よりスムーズに申し込みができます。
一緒に確認していきましょう。
試験日程
ITパスポートは一般的な検定と異なり、基本的に毎日受験できるので、自分が受験したい日程で申請すれば、簡単に受験ができます。
忙しい人でも受験できますし、就活の途中でも空いた日程で作成できるでしょう。
試験までの流れ
ITパスポートの試験を受けるまでの流れについても簡単に紹介しておきます。
まず利用者登録をする必要があるので、受験申し込みページから利用者登録をしましょう。
その後、日本地図から希望する地域を選択します。
選択した会場の3ヶ月後までの試験日がカレンダーで表示されるので、希望日を選択しましょう。
試験開始時間なども選択できるので、希望の試験開始時間を選択してください。
その後試験の確認表をダウンロードできるようになるので、必ずダウンロードしておきましょう。
ダウンロードが完了したら、試験当日は必ず先ほどダウンロードした確認表と顔写真付きの本人確認書類、試験室の机の上に置けるもの以外を収納するカバンなどを持っておきましょう。
合格発表は受験月の翌月中旬に行われるのが基本であり、案内があります。
合格証書のダウンロードは受験日から1年間なので、就職先に提出したい場合は忘れずにダウンロードしておきましょう。
まとめ
今回はITパスポートを就職でアピールできるのかについて詳しく紹介してきました。
結論から言うとITパスポートだけでは強力な自己PRとはなりえませんが、簡単な、そして網羅的なITに関する知識を身につけているというアピールにはなるので、時間に余裕のあることは是非とも取得しておくことをおすすめします。
また、資格を取得することだけがゴールでなく、そのスキルや知識を生かしてさらにITに関する能力を磨いていくこともできるので、是非本記事を参考に、ITパスポートの取得を目指してみてはいかがでしょうか。