内定1社でも幸せな人、内定10社でも不幸せな人

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

就活は人によってはかなり違いの出るものとなります。

内定が1社だけなのに納得感を持って終わらせる人もいれば、内定を10社も持っているのにも関わらず納得感の薄い人もいます。

その違いはどこから出てくるのでしょうか?

就活はある意味博打

就活は、ある意味博打であるといえます。

自分が興味あるかもしれない企業にエントリーして説明会に行き、選考をくぐり抜けて内定を獲得する。

実際に入ってからやることは仕事なのにも関わらず、選考のプロセスで実際に仕事をすることはありません。

そのため、 入社前の印象と入社後の現実との間にギャップが生まれやすくなります。

そうした意味で、新卒での就職先の選択は博打に近いものです。

最近では、 学生の間からインターンとして働きそのまま新卒として入社するというパターンも増えてきているようです。

海外の大学生などは、長期休みにインターンに行く、大学を卒業してからインターンを行い採用されるなど、一度働くことを通して仕事に就くのがスタンダードです。

この場合であれば、その企業で働いた経験があるのでギャップが少ないと言えるでしょう。

一般的な就活では実際に働く経験をしていない場合が多いため、入社後ギャップを生みやすいです。

それらを最小限に抑えるもしくは次のキャリアに活かすような学びを得るために できるだけ自分にあった精度の高い就職先の選択が必要です。

内定10社でも不幸せな人

内定を10社持っている人はどんな人でしょう? 仮に通過率を2割とすると、単純計算で50社エントリーしていることになります。

外資系であったりベンチャー企業の本選考から始めているとなると、長い期間就活をしていることになりますが、それでもエントリーシート提出・Webテスト受験・グループディスカッション・複数回の面接・社員との面談があると考えると相当数の選考ステップをこなす必要があります。

これだけ選考ステップに工数をかけていると、自分で一人の時間を作り出し、自分の頭で考える時間がなくなってしまいます。

就活期間は長いので就活をやっている気にはなりますが、 入社後のイメージができていない人が多いように感じます。

そのため 「就社することにフォーカスしてしまい、就社後のことをおろそかにしている」といったことが起こってしまいます。

就活が終わった時は充実感であったり、第一志望への内定をもらって嬉しい気持ちになるのですが、働き始めてからの満足度というのが下がってしまう恐れがあります。

このような状況に陥っている人は、3月解禁6月内定の日系の就活に注力している人に多い印象です。

しかし実質的な就活期間は3月の説明会に始まり、6月に内定が出始めるというたった4ヶ月間ですから、ある程度仕方のない部分があるのかもしれません。

内定1社でも幸せな人

逆に内定が1社しかないのに幸せな人はどんな人でしょうか。

端的にいうと 「思考した結果、仮説を立てて自分のファーストキャリアを選ぶことができている人」です。

このケースではエントリー数は少ない場合が多いです。

就活というものを通して以下のようなことを考えます。

・自分らしく働ける環境とはどのような環境か ・過去の経験から自分がどのようなことにモチベーションを感じていたか ・将来にしたいことから逆算するとどのような場所に就職するべきか

将来やりたいことから逆算して、そのステップとしてどのような会社を選ぶべきかということを仮説立てています。

また特にやりたいことがない場合でも、まず過去の経験を細かく分析し、また自分が働く上で重視する条件が明確にします。

それが可能な場所を人に話して紹介してもらう、もしくは自分で当たりをつけて情報を取りに行くということを繰り返しています。

どちらにも共通するのは、 「このような条件が揃っている会社であれば自分が望む環境下で働くことができるのではないか」という仮説を立てていることです。

仮説立てることで就職して仕事をしても、その仮説を検証することができます。

検証した結果、自分に合っていればそのまま働き続ければいいし、もし仮に間違っていたとしてもより精度の高い仮説を立てて次の環境へと飛び込んでいけばいいだけです。

さらに良い職場に出会うことができるでしょう。

自分の頭できちんと思考して条件を考えたらそこまで多くの会社が該当することはありません。

その結果エントリー数が少なくなり、内定数も少なくなります。

両者の違い

かなり極端な例で紹介しましたが、実際にこのような就活生はいます。

その違いはどこからやってくるのか。

それは目的意識の違いからやってくるものではないでしょうか。

前者の内定10社でも不幸せな人は、フォーカスした先が就活で内定を得ることになっています。

後者の内定1社でも幸せな人は様々ですがもっと先を見ています。

自分らしく働ける場所であったり、ストレスなく働ける場所、よりハードワークを求めるであったり、次に自分がやりたいことへのステップとなる場所など仕事を始めてからに焦点を合わせています。

では、より精度高く仮説を立てるためにはどうしたら良いのでしょうか? やはり 学生時代にどれだけ足を動かして情報を取ってきたり経験したりできたかが重要になってきます。

過去から自分に合った就職先を選ぶ場合、過去にどのような環境で働いた時が自分らしく働けたかということがわからなければ仮説立てて選択することはできません。

アルバイトもそうですが、長期のインターンシップで会社の社員に近い働き方をしてみるなどの経験を積むことで「この働き方は自分には向いてないな」などがわかってきます。

また、将来から逆算して就職先を選ぶ場合も、まず自分が将来やりたいことや目指す生活がなければ選択することはできません。

様々な人の話を聞いたり、記事やニュースで情報を集めたりして、 自分の好き嫌いを明確にするなどの努力が必要です。

サークルやアルバイト、ボランティア、留学、長期インターン、旅行など様々な活動を通して経験したことをその都度振り返ることで自分というものがわかってきます。

それらすべてが自己分析であり、 何も就活の時にフレームワークを使ってするものだけが自己分析ではありません。

人生一生自己分析していきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか? 少しでもより良い就活への助けになっていたら幸いです。

社会になってから大部分の時間を費やすファーストキャリア。

その選択をより有意義にするために自分により目を向けてみてもいいのではないでしょうか?

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