営業職の面接はどうしたら受かる?よく聞かれる質問とポイントを解説

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

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はじめに

営業職の面接では、あなたの「人柄」や「熱意」が重要であることはもちろんですが、面接官はそれ以上に「営業という仕事への理解度」と「入社後に活躍してくれる可能性」をシビアに見ています。

特に新卒採用では、現時点でのスキルよりも、顧客の課題を理解し、自社サービスを使ってどう解決したいと考えるか、その「思考プロセス」と「意欲」が評価されます。

企業が求める人物像と、自分がどう貢献できるかを明確に伝える準備が、内定獲得の鍵となります。

この記事で、そのポイントをしっかり押さえていきましょう。

【ステップ別】営業職の面接前に必ず行うべき必須準備

ステップ1:自己分析「なぜ自分は営業職なのか」を明確にする

面接対策の第一歩は、自分自身を深く理解することです。

なぜ他の職種ではなく、営業職を志望するのでしょうか。

あなたの強みや過去の経験を振り返り、それが営業の仕事内容(例えば、顧客との関係構築、課題解決の提案、目標達成意欲など)とどう結びつくのかを具体的に言語化しておく必要があります。

例えば「サークル活動で新規メンバー集めに貢献した経験」から「目標達成のために周囲を巻き込んで行動した」という強みをアピールするなど、具体的なエピソードを準備しましょう。

自分がどういう人物で、営業としてどう活躍したいのか。

この「軸」が明確であれば、どの質問にも自信を持って回答できるようになります。

ステップ2:企業研究とサービス理解「御社だから」を伝える

「どの企業でも良い」という印象を与えてしまうのは禁物です。

面接官は「なぜ同業他社ではなく、御社(自社)を志望するのか」という点を非常に重視しています。

その企業のサービスや商品が、顧客の「何」を解決しているのかをしっかり理解しましょう。

業界の動向、競合と比較した際の強みや特徴を自分の言葉で説明できるようにしておくことが大切です。

BtoB(法人向け)なのかBtoC(個人向け)なのか、新規開拓が多いのかルート営業が中心なのか、その仕事内容を理解した上で、「だからこそ私のこの強みが活かせると感じた」と、志望動機に説得力を持たせることが重要です。

ステップ3:回答の「型」を準備する(PREP法)

面接は「何を話すか」だけでなく、「どう伝えるか」も非常に重要です。

営業職には、顧客に分かりやすく物事を説明する「伝達力」が求められます。

そこでおすすめなのが、PREP(プレップ)法です。

Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論の再確認)の順番で話す癖をつけましょう。

例えば「私の強みは傾聴力です(結論)。なぜなら...(理由)。実際のアルバイトでも...(具体例)。この力を活かして、顧客の潜在的な悩みや課題を引き出し、最適な提案を行いたいです(結論)。」

このように話すことで、面接官にあなたの考えがロジカルに伝わりやすくなります。

【頻出質問10選】営業職の面接で聞かれる質問と回答例・NG例

質問1:自己PRとあなたの強みを教えてください

自己PRは、あなたが「営業職として活躍できる人材である」ことをアピールする絶好の機会です。

単に「明るい性格です」といった抽象的な表現は避けましょう。

営業職に求められるスキル、例えば「目標達成意欲」「課題解決力」「関係構築力」などに結びつく具体的なエピソードを盛り込むことがポイントです。

例えば「飲食店のアルバイトで、私なりの工夫(提案)によって売上目標達成に貢献した成果」など、数字や事実を交えて話すと説得力が増します。

面接官に「この人なら入社後も成果を出してくれそうだ」と感じてもらえるような、あなたの「強み」を自信を持って伝えてください。

質問2:学生時代に最も力を入れたこと(ガクチカ)

企業がこの質問で知りたいのは、結果の「すごさ」よりも、あなたが「目標に対してどう考え、行動し、課題を乗り越えたか」というプロセスです。

営業の仕事も、高い目標や困難な課題に直面することの連続です。

そのため、例えば「サークル活動でリーダーとして新規メンバー獲得目標を達成した」「ゼミの研究で、困難な課題に対して粘り強く取り組んだ」といった経験を通じて、あなたの主体性や粘り強さ、周囲と協力する力をアピールしましょう。

華々しい成果でなくても構いません。

あなた自身が何を考え、どう行動したのかを具体的に伝えることが何より大切です。

質問3:営業職の志望動機を教えてください

これは面接で最も重要な質問の一つです。

面接官は「なぜ他の職種ではなく営業なのか」「なぜこの業界、この会社なのか」という2つの軸であなたの意欲と理解度を確認しています。

「人と話すのが好きだから」といった漠然とした理由だけでは不十分です。

営業という仕事の「顧客の課題を解決し、自社のサービスを通じて価値を提供する」という本質的な部分に、あなたのどのような経験や考えが結びついたのかを説明する必要があります。

さらに、ステップ2で行った企業研究を元に、「御社の〇〇というサービスに将来性を感じ、自身の〇〇という強みを活かしてその成長に貢献したい」と、その会社でなければならない理由を明確に伝えましょう。

質問4:営業の仕事にどんなイメージを持っていますか?

この質問は、あなたの仕事内容への理解度と、営業職に対する「覚悟」を確認するために行われます。

もし「ノルマが大変そう」「断られるのが辛そう」といったネガティブなイメージだけを伝えてしまうと、採用後のミスマッチを懸念されてしまいます。

もちろん、厳しい側面があることも理解しつつ、「大変な側面もあると理解していますが、それ以上に、自社のサービスを通じて顧客の課題を直接解決できる、やりがいのある仕事だと感じています」「目標達成のプレッシャーも、自身の成長に必要な要素だと前向きに捉えています」など、ポジティブな側面と意欲を合わせて伝えることが重要です。

質問5:困難を乗り越えた経験、またはストレスへの対処法は?

営業職は、目標達成へのプレッシャーや、時には顧客からの厳しい意見に直面することもあります。

そのため、採用担当者はあなたがストレス耐性を持っているか、困難な状況をどう乗り越える人物かを知りたがっています。

ここでもガクチカ(学生時代に力を入れたこと)と関連するエピソードが役立ちます。

「部活動でスランプに陥った際、原因を分析して練習方法を変え、克服した経験」「アルバイトでクレームを受けた際、まずはお客様の話をしっかり傾聴し、誠実に対応した結果、逆に感謝された経験」など、課題に直面した際に「逃げずにどう対処したか」を具体的に話しましょう。

自分なりのストレス解消法を伝えるのも良い印象を与えます。

質問6:入社後、どのように活躍したいですか?

この質問は、あなたのキャリアプランと、会社への貢献意欲を確認するためのものです。

漠然と「頑張ります」と答えるのではなく、あなたの強みと企業の事業内容を結びつけて、具体的にどう貢献したいかを伝えましょう。

例えば、「まずは一日も早く自社サービスと業界知識を学び、先輩方のサポートをしながら基礎を固めます。

将来的には、私の強みである〇〇力を活かして、新規顧客開拓の分野でチームの目標達成に貢献したいと考えています」といったように、短期的な目標と長期的な展望を分けて話すと、リアリティと意欲が伝わりやすくなります。

質問7:当社のサービスや商品についてどう思いますか?

これは、あなたの企業研究の「深さ」が問われる質問です。

企業のウェブサイトを一度見ただけ、といった浅い理解ではすぐに見抜かれてしまいます。

可能であれば、その企業のサービスを実際に使ってみる、BtoB(法人向け)サービスであれば導入事例やIR情報を読み込むなど、深くリサーチしておく必要があります。

「〇〇という点が特に競合他社より優れていると感じました」「ただ、〇〇という部分については、利用者としてこう改善されると更に良いのでは、と素人ながら感じました」など、単に褒めるだけでなく、自分なりの考えや「私見」を(謙虚に)添えられると、熱意と分析力が評価されます。

質問8:(未経験の場合)なぜ未経験から営業職を志望するのですか?

新卒採用の場合、全員が「未経験」スタートであることは企業側も理解しています。

この質問の意図は、あなたの「本気度」と「ポテンシャル」を測る点にあります。

ここで重要なのは、「営業職の何に魅力を感じているのか」を明確にすることです。

「人と接するのが好きだから」という理由に加え、「自身の提案によって、直接顧客の役に立てる点にやりがいを感じる」「成果が数字として明確に表れる環境で、自分自身を成長させたい」など、営業職の本質的な魅力に触れましょう。

そして、アルバイトや学業など、これまでの経験から「営業の仕事に活かせる要素(例:目標達成意欲、粘り強さ)」を見つけ出し、未経験であっても活躍できる根拠としてアピールすることが大切です。

質問9:法人営業(または新規開拓)についてどう考えますか?

この質問は、志望する企業の営業スタイル(BtoBかBtoCか、新規中心か既存中心か)を、あなたが正しく理解しているかを確認するものです。

もし志望先が法人向けの新規開拓営業を主に行う会社であれば、その仕事内容を「難しそう」とネガティブに捉えていると評価されません。

「法人営業は、企業の経営課題に深く入り込み、自社のサービスを通じてその解決を支援する、非常に専門性と提案力が求められる仕事だと理解しています」「新規開拓は、まだ当社の価値を知らないお客様に、その魅力を伝える最前線の役割であり、大きなやりがいがあると感じます」など、仕事内容への理解と、それに対する前向きな意欲を伝えることが重要です。

質問10:最後に何か質問はありますか?(逆質問)

「特にありません」は絶対にNGです。

逆質問は、あなたの入社意欲や企業理解度をアピールできる最後のチャンスです。

「もし入社させていただけた場合、活躍している営業社員の方に共通する特徴はありますか?」「入社前に準備しておくべきこと、勉強しておくべきことがあれば教えてください」など、意欲が伝わる質問を最低でも2〜3個は準備しておきましょう。

また、面接で話を聞いた上で、「先ほどのお話にあった〇〇について、もう少し詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか?」と、面接内容を踏まえた質問ができると、しっかり話を聞いていたことのアピールにもなります。

面接官の印象に残る!営業職のアピールで評価される重要スキル

傾聴力と提案力(顧客の課題を引き出す力)

営業職と聞くと「話す力」が最も重要だと考えがちですが、優秀な営業パーソンほど「聞く力(傾聴力)」を大切にしています。

顧客が本当に困っていること、悩んでいること(=潜在的な課題)は、顧客自身も明確に認識していない場合があります。

まずは相手の話に真摯に耳を傾け、信頼関係を築きながらその課題を引き出すこと。

その上で、自社のサービスがどう役立つのかを的確に「提案する力」が求められます。

面接でも、面接官の質問の意図をしっかり理解(傾聴)し、的確な回答(提案)を心がけることが、そのまま営業適性のアピールにつながります。

目標達成意欲(成果へのこだわり)

営業職は、多くの場合「売上目標」という明確な数字を追いかける仕事です。

企業が成長していくためには、社員一人ひとりがこの目標達成にこだわり、行動し続けることが不可欠です。

学生時代の部活動やアルバイト、学業などで、自分で目標を設定し、その達成のために工夫・努力した経験は、強力なアピール材料になります。

「目標達成のためには、困難なことでも粘り強く取り組める」という姿勢を、具体的なエピソードと共に伝えましょう。

数字に対する意識の高さや、成果へのこだわりを面接官に感じさせることが重要です。

自己管理能力と行動力

営業職は、社外での活動や顧客とのアポイント調整など、比較的個人の裁量で仕事を進めることが多い職種です。

そのため、「誰かに指示されなくても、自分で考えて行動できる」という主体性や「自己管理能力」が求められます。

スケジュール管理、タスク管理はもちろん、自身のモチベーション管理も重要です。

また、課題が見つかった際、悩んでいるだけでなく「まずはやってみよう」とフットワーク軽く行動できるかどうかが成果を分けます。

学生時代に、自分で計画を立てて何かを成し遂げた経験や、新しいことにチャレンジした経験があれば、ぜひアピールしましょう。

面接対策に悩んだら?就活エージェント(人材紹介)活用のメリット

営業職の面接準備は、自分一人だけで行うと「何が正解か分からない」と悩んでしまうことも多いでしょう。

そんな時は、就活エージェント(人材紹介会社)のキャリアアドバイザーに相談するのも一つの有効な手段です。

就活エージェントは、採用を行いたい企業と就活生を繋ぐプロの人材サポートサービスです。

多くのエージェントは無料で利用でき、自己分析の深掘りから、志望企業に合わせた面接対策(模擬面接)まで、専門的な支援を行ってくれます。

客観的なアドバイスをもらうことで、自分では気づかなかった強みや弱点が明確になり、自信を持って面接に臨めるようになります。

まとめ:準備を万全にして、自信を持って面接に臨もう

営業職の面接は、決して「うまく話せる人」だけが受かるわけではありません。

大切なのは、あなたがいかに「この会社で、営業として活躍したいか」という熱意と、「そのためにしっかり準備してきたか」という誠実な姿勢です。

企業研究を深め、自分の経験と営業という仕事を結びつけ、面接官の質問の意図を理解して回答する。

この記事で紹介したポイントを参考に、あなた自身の言葉で「あなた」という人物の魅力を最大限に伝えてください。

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