
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
選考対策は進んでいますか?
面接では場数をこなすまでは緊張をしてしまい、思うように自分を表現できないことがあるかと思います。
今回は面接の全般に使える、面接官からの印象を高めるチェックリストをお届けします。
【面接のチェックリスト】面接での印象とは?
面接官は、学生の話している内容だけでなく、その学生と将来一緒に働きたいと思えるかどうかを総合的に見ています。
そのためには、どれだけの経験を積んだのかだけでなく、企業への志望度を自分の姿勢から伝えていくこと、一緒に働いて気持ちがよい、「この学生になら仕事を任せられる」と思ってもらうことが大切になります。
同じ経験と志望度の学生が2人いた場合、その学生を選ぶ決め手のひとつは「印象の良さ」。
面接官に好印象を与えられるように、少し意識すれば印象がガラッと変わる観点を説明するので確認してみてください。
【面接のチェックリスト】面接で印象をあげるためのポイント
面接は、面接官がその学生をさらに選考を進めてもらうかどうかを判断する場という側面があります。
少し有名な話かもしれませんが、心理学にはメラビアンの法則というものがあります。
つまり、面接でいうと開始から5分も経たないうちに9割の印象が決まっていることになります。
今回はこの9割に当たる、表情・話し方の観点から、面接官に「この学生はデキる学生だ」と思われるよう、自分の振る舞いを振り返ってみましょう。
【面接のチェックリスト】各レベルごとの印象を上げるリスト
印象を上げる方法を各レベルごとに分けて説明していきます。
初級、中級、上級の3段階に分けたチェックリストを掲載しています。
いま出来ていないことは、これからまだまだ伸ばせる部分でもあります。
ぜひチェックしてください。
その分類は、初級・中級・上級となっています。
このレベルはそれを行う難しさのレベルとなっているため初級から取り組んでみてください。
初級
まずは相手が話していて気持ちいいと感じてもらうことが大切です。
そのために、うなずきや相槌は話を遮らず、話をちゃんと聞いていることを相手に伝える重要なメッセージになります。
また、身だしなみではネクタイや襟がしっかりと整っているか、シャツのしわが目立っていないか、髪の毛の長さや眉毛の調整、スーツにフケが付いているなど、気を配れることには全ての神経を注ぎましょう。
こちらは就活マナーとも被る点が多いかと思います。
中級
こちらは主に自分が話すときのポイントになります。
結論ファーストや起承転結など、相手が話の内容を受け取りやすいように、話し手が気を配ることのできる範囲を意識してみましょう。
会話のテンポの調整は、面接官の相槌に合わせるとうまくいく場合が多いです。
テンポがよくない時には面接官は首を少し傾けていたり、ちょっと困った表情になっていることがあります。
対話になっているかは、自分のことをアピールすることに必死になりすぎている人が陥りがちです。
アピールすることは大切ですが、あくまでも面接は面接官と会話のキャッチボールをしていることを忘れないでおきましょう。
そして,質問内容に的確に答えられているかは結論から話すクセをつけておくと改善されやすいです。
この下にもともとあった中級の画像を載せる
例文
例えば、
面接官:あなたの長所はなんですか? あなた:私の長所は好奇心旺盛なところです。
それを象徴するエピソードをお話しさせていただきます。
〜~。
と言えば、長所=好奇心旺盛だとわかります。
しかし、
面接官:あなたの長所はなんですか?
あなた:私は学生時代からサークル活動に励んでおり、3年生ではサークル副会長を務めました。
その中で感じたことは〜~。
と話をしてしまうと、長所は結局なんだったのかわからなくなってきます。
そのあと長所のことを聞かれていたことを忘れて、サークル副会長を頑張ったという話だけに収まってしまうおそれさえあります。
上級
上級レベルは、より自分の話に信ぴょう性を持たせたり、志望度を高く感じてもらうために一工夫できるポイントを集めました。
自分がそう思っているだけではなく、しっかりと数字として記録が残っており、周りからも同様の評価を受けているなど、客観性がある方が話に信頼を持つことができます。
また、面接の受け答えの中で、わからないことはわからないと言えることはビジネスの場でも大切です。
わかったつもりで進めた仕事があとで大きなミスに繋がることもあるからです。
そのため、聞き返すこと自体に面接官が不快に感じることはあまりなく、真摯な姿勢と受け取ってもらえるでしょう。
【面接のチェックリスト】これだけは欠かせない項目・基準
面接においてどんなに準備ができていなくても、これらの基本事項を意識するだけで、最低限の評価を確保できます。
特に第一印象や非言語コミュニケーションは面接官の評価に大きな影響を与えるため、対策が必須です。
また、志望動機や自己PRは面接の核心部分であり、あなたの熱意を論理的に伝えるための重要な要素です。
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
応募者情報
まず、面接を受けるには応募が必要不可欠です。
どれだけ優れた能力や経験を持っていたとしても、そもそも面接の場に立てなければ意味がありません。
企業側はあなたが誰なのかを事前に知る手段がないため、エントリーシートや履歴書の提出を確実に行いましょう。
また、記載内容に誤りがないかを事前に確認し、不備がない状態で提出することが重要です。
氏名、連絡先、学歴、職歴、資格など、基本情報が正確に伝わるように注意しましょう。
特に連絡先のミスは、企業からの連絡を受け取れない原因となるため、慎重にチェックしてください。
身だしなみ
面接官があなたに対して最初に抱く印象の多くは、身だしなみによって決まります。
清潔感のある服装や整えられた髪型は、社会人としての基本的なマナーを示すものです。
寝癖やシワのある服、過度なアクセサリーは相手にだらしない印象を与えてしまうため、避けるべきです。
スーツの着こなしは企業や業界に適したものを選び、面接の場にふさわしい格好を心がけましょう。
また、靴の汚れや爪の長さ、香水の強さなど、細かい部分にも注意を払うことが必要です。
視線・表情
視線や表情は、あなたの印象を決める重要な要素の一つです。
面接官の目を見て話すことで、誠実さや自信を伝えることができます。
視線を落としたり、キョロキョロしたりすると、落ち着きのない印象を与えてしまうため注意が必要です。
また、笑顔を適度に取り入れることで、親しみやすさや柔軟性をアピールできます。
緊張していると表情が硬くなりがちですが、意識的にリラックスし、自然な表情を心がけることが大切です。
視線や表情を意識することで、非言語コミュニケーションの部分で好印象を与えることが可能となります。
話し方や声の大きさ
話し方や声の大きさは、あなたの印象を大きく左右します。
適度な音量で、はっきりと話すことで、面接官に自信と熱意を伝えることができます。
声が小さいと消極的な印象を与え、大きすぎると威圧的に感じられるため、バランスが重要です。
また、話すスピードにも気をつける必要があります。
早口になりすぎると内容が伝わりにくく、逆に遅すぎると聞き手に違和感を与えることがあります。
語尾をはっきり発音し、ゆっくりと落ち着いて話すことで、より聞き取りやすくなります。
志望動機や自己PRなど
志望動機や自己PRは、面接の核心となる部分です。
単に熱意を伝えるだけでなく、論理的に説明することで説得力を持たせることが求められます。
志望動機では、「なぜこの企業なのか」「なぜこの業界なのか」を明確にし、一貫性を持たせることが重要です。
自己PRでは、自分の強みを具体的なエピソードとともに伝えることで、面接官に印象づけることができます。
また、企業の求める人物像と自分の強みを結びつけることで、より納得感のある回答になります。
一方で、抽象的な表現や曖昧な言葉は避け、具体的かつ簡潔に伝えることを意識しましょう。
【面接のチェックリスト】NG行動
面接で好印象を与えるためには、やってはいけない行動を知ることも重要です。
いくら面接の準備をしっかりしていても、些細なミスや配慮の欠如が評価を下げる原因となることがあります。
そこで、面接で避けるべきNG行動について詳しく解説します。
これらの点に注意し、万全の状態で面接に臨みましょう。
遅刻する
遅刻は面接において最も避けるべき行動の一つです。
面接官は時間を割いてあなたの話を聞くため、遅刻は時間管理能力が低いと判断され、社会人としての信頼を失う原因となります。
また、遅刻すると焦りや緊張が増し、本来の実力を発揮できないことも考えられます。
交通機関の遅延など予期せぬ事態に備え、余裕を持って行動しましょう。
理想は10~15分前に会場に到着し、5~10分前に受付を済ませることです。
どうしても遅れる場合は、早めに連絡を入れることで、最低限の誠意を示すことができます。
服装・身だしなみがだらしない
服装や身だしなみが整っていないと、第一印象を大きく損ないます。
だらしない服装や清潔感のない見た目は、「細かいことに気を配れない」「社会人としての意識が低い」といった印象を与えてしまいます。
スーツのシワや汚れ、靴の状態、髪型、爪の長さ、アクセサリーの有無など、細かい部分にも気を配ることが大切です。
また、香水や整髪料の香りが強すぎると、相手に不快感を与える可能性があるため注意しましょう。
身だしなみは自分のためだけでなく、相手への配慮でもあります。
スマホの電源を切らない
面接中にスマホの音が鳴ると、集中力を削ぐだけでなく、面接官にも悪い印象を与えます。
マナーモードにしていても、バイブレーションの音が響くことがあるため、面接前に完全に電源をオフにしておくのが最善です。
スマホを操作しながら受付をするのもマナー違反となるため、会場に到着した時点で電源を切っておくと安心です。
また、待機中にスマホを見続けていると、落ち着きがない印象を与えてしまいます。
面接前はスマホから意識を離し、リラックスした状態で臨むことを心がけましょう。
志望動機や自己PRが曖昧
志望動機や自己PRが曖昧だと、面接官に「この応募者は本当にこの企業を志望しているのか」と疑問を持たれる原因になります。
企業に対する理解が浅いと、意欲や熱意が伝わりにくく、評価を下げることにつながります。
また、自己PRが具体性に欠けていると、自分の強みを伝えきれず、印象が薄くなってしまいます。
志望動機は「なぜこの企業なのか」、自己PRは「自分の強みをどう活かせるのか」を明確にすることが重要です。
事前に企業の特徴や求める人物像を調べ、自分の経験と結びつけて話せるように準備しましょう。
逆質問をしない
面接の終盤で「最後に何か質問はありますか」と聞かれた際に、何も質問しないのは避けるべきです。
逆質問をしないと、企業への関心が薄い、受け身の姿勢であると判断される可能性があります。
また、逆質問は自分の意欲をアピールする絶好の機会でもあるため、活用しないのはもったいないことです。
質問の内容は、企業の事業内容や社風、職務内容に関するものが望ましく、待遇面だけを聞くのは避けたほうがよいでしょう。
【面接のチェックリスト】業界、職種ごとにチェックリストの内容は異なる
面接においてチェックリストを活用することは、準備を万全にするために有効です。
しかし、どの業界・職種にも共通する基本事項がある一方で、それぞれに特有のポイントも存在します。
以下では、業界・職種ごとに異なるチェックリストのポイントについて解説します。
必要な能力・適性が違うため
業界や職種ごとに求められる能力や適性が異なるため、面接のチェックリストも変わります。
例えば、営業職ではコミュニケーション能力や提案力が重視される一方、エンジニア職では技術力や論理的思考が求められます。
また、接客業では顧客対応のスキルが重要視されるなど、業界・職種ごとに優先される能力が異なるのです。
そのため、面接対策の際には、志望する業界や職種に適したスキルセットを整理し、それをアピールできるよう準備することが必要です。
求める人材像が違うため
業界や職種だけでなく、企業ごとに求める人物像も異なるため、チェックリストの内容は統一されていません。
例えば、同じIT業界でも、スタートアップ企業と大手企業では求める人材のタイプが違うことがあります。
スタートアップでは主体性やチャレンジ精神が重視される一方、大手企業では協調性や安定志向が求められることが多いです。
志望企業の理念や求める人物像をしっかりと分析し、それに沿った回答を準備することが必要です。
【面接のチェックリスト】Web面接の場合
これまで対面面接のチェックリストを説明してきましたが、Web面接では対面とは異なるポイントに注意する必要があります。
Web面接は自宅などのリラックスした環境で受けられる一方で、ネット環境や機器のトラブルが発生しやすいという特徴があります。
以下では、Web面接を成功させるための必須チェックポイントを解説していきます。
ネット環境の準備
Web面接では、安定したネット環境が不可欠です。
電波が弱い場所で面接を受けると、音声が途切れたり、画面が固まったりすることがあり、面接官にストレスを与えてしまいます。
最悪の場合、接続が切れてしまい、面接が続行できなくなることもあるため、事前にインターネット環境の確認を行いましょう。
可能であれば、有線接続を使用することで安定性を高めることができます。
また、使用するデバイスの動作チェックも忘れずに行い、面接直前にパソコンを再起動することで予期せぬ不具合を防ぐことができます。
画面の映り込み
Web面接では、カメラに映る背景や自分の姿の見え方にも注意が必要です。
背景が散らかっていたり、不要なものが映り込んでいたりすると、面接官にだらしない印象を与える可能性があります。
面接前に、背景を整え、できるだけシンプルな壁やカーテンを背にするようにしましょう。
また、部屋の照明にも気を配り、顔が暗く映らないように工夫することが大切です。
光が逆光になっていると顔が影になりやすいため、明るい窓を背にするのではなく、適度な照明を利用しましょう。
音声関係
Web面接では、音声の聞き取りやすさが重要なポイントになります。
環境音が多い場所では、面接官があなたの話を正しく聞き取れない可能性があるため、できるだけ静かな部屋で面接を行いましょう。
また、パソコンの内蔵マイクでは音がこもったり、雑音が入りやすくなったりすることがあるため、イヤホンやヘッドセットを使用することをおすすめします。
マイクの音量が適切であるか事前に確認し、声が小さすぎたり、大きすぎたりしないように調整しておくと安心です。
まとめ
いかがでしたか? 今回のチェックリストは、ほんの少しの意識で変えられるものが多かったことと思います。
それらに共通するのは、相手に心地よく話をしてもらうこと、話を聞いてもらうことです。
話す内容を深掘りして準備することももちろん大切ですが、自分をアピールする立場から印象良く感じてもらうための準備や練習も欠かせないものです。
面接が連続すると、面接官の印象にまで気を配れなくなってしまうかもしれません。
しかし、印象を良くするための意識が選考結果に大きな効果を発揮してくれるので、面接前にもう一度確認を行い、心を落ち着かせてから本番に臨んでください。