【例文10選】面接で得意科目を聞かれたら?ポイントと注意点を解説

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

面接で得意科目を聞かれたら、あなたはどう答えますか。

大学の授業でそこまで力を入れて勉強していなかったなと不安に感じてしまう人も多いかもしれません。

なぜ面接官は得意科目なんて質問をするんだろう、何を答えるのが正解なんだろうと悩んでしまいますよね。

この記事では、面接で得意科目が聞かれる理由から、面接官に良い印象を与える答え方のポイント、具体的な回答例文まで網羅的に解説します。

この記事を読めば、自信を持って自分の得意科目をアピールできるようになります。

しっかり対策をおき、面接突破の力にしていきましょう。

面接で得意科目が聞かれる理由

面接で得意科目を聞かれるのには、しっかりとした意図があります。

面接官が何を知りたいくてこの質問をしているのか、その理由を理解しておくことが、的確な回答への第一歩です。

ただ科目を答えるだけではなく、質問の背景にある考えを知ることで、より深く自分をアピールするチャンスに変えることができます。

この質問は、あなたという人をもっと知り、企業との相性を見極めるための大切な手がかりなのです。

強みが知りたい

面接官は、あなたの得意科目を通じて、あなたがどのような強みを持っている人なのかを知りたいと考えています。

例えば、数学が得意な人なら論理的思考力や問題解決能力、英語が得意な人なら継続的な努力ができる力やコミュニケーション能力が期待できます。

大切なのは、その科目で良い成績を取ったという結果だけではありません。

その科目を勉強する過程で、どのような工夫をし、何を学んだのか。

そこから得られた力こそが、あなたの本当の強みです。

面接官は、その強みが自社でどう活かせるかを見ています。

自分が得意なことを通じて培った力をしっかりアピールすることがポイントです。

個性や人柄が知りたい

得意科目は、あなたの興味や関心の方向性を示します。

面接官は、あなたが何に興味を持ち、どのようなことに面白さを感じる人なのか、その個性や人柄を知りたいと思っています。

例えば、歴史が好きな人は物事の背景や文脈を深く考えるタイプかもしれませんし、体育が得意な人はチームで協力することや目標達成への意欲が高い人かもしれません。

どの科目が得意かという答え自体に優劣はありません。

面接官は、あなたがなぜその科目を好きになったのか、どういった点に魅力を感じているのかという具体的なエピソードから、あなたらしさを見ようとしています。

自分の考えや感じたことを素直に話すことで、あなたという人がより具体的に伝わります。

企業との相性を知りたい

企業は、あなたの持つ強みや個性が、自社の社風や仕事内容と合っているかどうかも見ています。

これが企業との相性です。

例えば、データを分析する業務が多い企業であれば、数学や統計学が得意な人は即戦力として期待される可能性があります。

また、海外とのやり取りが多い企業であれば、英語や異文化理解に関わる科目が得意な人は魅力的に映るでしょう。

しかし、志望する企業の業務内容と直接関係ない科目でも問題ありません。

大切なのは、その科目から学んだことを、入社後どう活かしていきたいかを説明することです。

例えば、文学で培った読解力は、相手の意図を正確に理解する力として活かせます。

自分の得意なことを、企業の求める力と結びつけて考える姿勢が大切です。

学生の緊張を和らげるため

面接の序盤で得意科目のような比較的答えやすい質問をすることは、学生の緊張を和らげるアイスブレイクの意図もあります。

いきなり志望動機や自己PRのような難しい質問から入ると、緊張でうまく話せない人も多いでしょう。

面接官は、あなたがリラックスして話せる状態を作り、本来のあなたの人柄やコミュニケーション力を見たいと思っています。

そのため、大学時代に身近だった授業の話題を振ることがあるのです。

この質問をされた際は、難しく考えすぎず、まずは自分が素直に得意だと感じること、興味を持って取り組めたことを、落ち着いて話すことから始めましょう。

面接で得意科目を答える際のポイント

得意科目を聞かれた時、ただ科目名を答えるだけではアピールにつながりません。

面接官の意図を汲み取り、効果的に自分を伝えるためには、答え方にいくつかのポイントがあります。

これらのポイントを押さえることで、あなたの回答は単なる好きな科目の紹介から、自己PRへとレベルアップします。

ここでは、面接官の心に響く答え方の大切な3つのポイントを解説します。

結論から伝える

まず、質問に対して私の得意科目は〇〇ですと結論から明確に答えましょう。

面接でのコミュニケーションの基本は、相手が何を知りたいかを瞬時に理解し、それに対して的確に答えることです。

得意科目は何かと聞かれているのに、いきなりエピソードから話し始めてしまうと、面接官は結局、得意科目は何だろうと疑問を持ったまま話を聞くことになり、内容が伝わりにくくなります。

最初に結論を述べることで、話の着地点が明確になり、その後の理由やエピソードも理解されやすくなります。

これは、入社後に仕事で報告や連絡をする際にも必要な力であり、論理的に話ができる人だという良い印象を与えることにもつながります。

具体的なエピソードを話す

次に、なぜその科目が得意なのか、その理由を具体的なエピソードを交えて説明します。

このエピソードこそが、あなたの人柄や強みを伝える最も大切な部分です。

例えば、英語の授業で海外の文化を学ぶうちに、異なる背景を持つ人とのコミュニケーションに興味を持ったや、数学の問題を解く際、複数の解法を試行錯誤するプロセスが好きだったなど、自分がどう考え、どう行動したのかを具体的に話しましょう。

過去の経験や勉強の過程で直面した問題、それをどう乗り越えたか、その結果何を学んだのかを盛り込むことで、あなたの強みに説得力が生まれます。

入社後について触れる

最後に、その得意科目を通じて得られた力や知識、経験を、入社後にどう活かしていきたいかを伝えます。

面接官は、あなたが自社で活躍してくれる人材かどうかを知りたいと思っています。

例えば、簿記の勉強で培った数字への正確性と分析力を、貴社の経理業務に活かしたいや、体育の授業で学んだチームワークの大切さを、プロジェクトメンバーと協力して仕事を進める上で活かしたいといった形です。

自分の強みと企業の仕事を具体的に結びつけることで、面接官はあなたが働く姿をイメージしやすくなります。

志望動機とも一貫性を持たせることができると、より説得力のあるアピールになります。

面接で得意科目を答える際の回答例文

得意科目を聞かれた時の答え方について、具体的なイメージを持ってもらうために、科目別の回答例文を10個紹介します。

これらの例文はあくまで一例です。

大切なのは、あなた自身の言葉で、あなた自身の経験に基づいた内容にすることです。

例文を参考に、自分ならどう伝えるかを考え、あなただけのアピールポイントを見つけてください。

国語

私の得意科目は国語です。

特に現代文の読解が好きでした。

筆者が何を伝えたいのか、なぜこの表現を使ったのかを深く考えるプロセスを通じて、相手の意図を正確に汲み取る力が養われたと感じています。

大学のゼミでは、複雑な論文を読み解き、その内容を要約して発表する機会が多くありました。

最初は難しく感じましたが、文章の構造を意識して読む訓練を続けた結果、筆者の主張を的確に捉え、自分の言葉で分かりやすく説明できるようになりました。

この力は、お客様のニーズを正確に理解し、的確な提案をすることが求められる貴社の営業職においても、必ず活かせると考えております。

数学

私の得意科目は数学です。

数学は、複雑に見える問題でも、一つ一つの定義や定理に立ち返って論理的に考えることで、必ず答えにたどり着ける点に魅力を感じています。

大学では統計学を専攻し、膨大なデータから意味のある傾向を見つけ出すことに面白さを感じました。

卒業研究では、アンケート結果を分析する際、どの統計手法を用いるべきか悩みましたが、仮説を立てて検証を繰り返すことで、説得力のある結論を導き出すことができました。

貴社に入社後は、この論理的思考力と問題解決能力を活かし、データに基づいた合理的な企画立案に貢献したいと考えています。

英語

私の得意科目は英語です。

大学時代に力を入れて勉強し、TOEICのスコアも入学時から300点上げることができました。

単に点数を取るためだけでなく、異なる文化背景を持つ人とコミュニケーションを取りたいという思いで勉強を続けました。

大学2年時にはオンライン英会話を毎日継続し、臆せずに自分の意見を伝える度胸がつきました。

また、留学生のチューターとして、相手の意図を汲み取りながらサポートした経験もあります。

貴社の海外事業部で、この英語力と異文化コミュニケーション能力を活かし、グローバルな舞台で活躍したいと考えています。

物理

私の得意科目は物理です。

目に見えない現象や物事の仕組みを、法則や数式を用いて解き明かしていく過程に面白さを感じていました。

大学では特に力学に興味を持ち、実験とシミュレーションを繰り返しながら、より効率的な構造設計について研究しました。

実験がうまくいかない時も、原因を多角的に分析し、仮説を立て直すことで、粘り強く問題解決に取り組みました。

この論理的思考力と探究心は、貴社の製品開発において、困難な課題に直面した際にも必ず役立つと信じております。

生物

私の得意科目は生物です。

生命の複雑な仕組みや多様性に深い興味を持って勉強してきました。

大学では遺伝子工学の研究室に所属し、実験ノートを誰よりも丁寧に記録することを心がけました。

小さな変化も見逃さず、考察を続けることで、新しい発見につながる可能性を追求してきました。

また、研究室の仲間と議論を重ね、多様な視点を取り入れることの大切さも学びました。

貴社で研究開発職として働く際も、この観察力と粘り強さ、そしてチームで協力する姿勢を活かして貢献したいです。

日本史

私の得意科目は日本史です。

歴史上の出来事が、なぜその時代、その場所で起こったのか、その背景にある人々の思いや社会状況を考えることが好きでした。

大学のゼミでは、一つの出来事に対して複数の史料を比較検討し、多角的に物事を捉える訓練をしました。

それにより、表面的な情報だけでなく、その裏にある文脈を読み解く力が身についたと感じています。

この力は、現代社会の複雑な問題を理解し、その背景にあるニーズを読み解く必要がある貴社の企画職において、深く貢献できるものと考えております。

簿記

私の得意科目は簿記です。

大学から本格的に勉強を始め、数字の裏にある企業の経済活動を読み解くことに面白さを感じ、日商簿記2級を取得しました。

簿記の勉強を通じて、企業の財産や損益の状態を客観的なデータとして把握するスキルだけでなく、地道な作業を正確にやり遂げる継続力も身につきました。

貴社の経理部門において、この専門知識と正確性を活かし、企業の健全な経営活動を数字の面から支える一員として貢献したいと考えております。

体育

私の得意科目は体育です。

体を動かすことが好きなのはもちろんですが、特に大学で力を入れたのはラクロスの授業です。

ラクロスはチームスポーツであり、個人の技術だけでなく、仲間との連携が勝利に不可欠です。

私はチームの司令塔として、常に全体の状況を把握し、メンバー一人ひとりの強みを活かすための声かけを意識しました。

その結果、学期末のトーナメントで優勝することができました。

この経験で培った協調性と目標達成意欲を、貴社の営業チームの一員として大いに活かしたいと考えています。

マーケティング

私の得意科目は大学で学んだマーケティングです。

消費者のニーズがどのように商品やサービスに反映され、世の中に広まっていくのかという仕組みに強い興味を持ちました。

ゼミ活動では、地元企業と協力し、新商品のプロモーション企画を立案しました。

SNSでのターゲット分析やアンケート調査を徹底的に行い、データに基づいた提案を心がけた結果、企画の一部を実際に採用していただくことができました。

この経験で得た分析力と企画実行力を活かし、貴社のマーケティング部門で即戦力として貢献したいです。

プログラミング

私の得意科目はプログラミングです。

大学の情報工学科で基礎から学び、自らWebアプリケーションを開発することに夢中になりました。

開発過程では多くのエラーに直面しましたが、その都度原因を徹底的に調査し、解決策を試行錯誤することで、論理的に問題を解決する力が鍛えられました。

また、友人たちとチームで開発を行った経験から、効率的なコミュニケーションの重要性も学びました。

貴社でシステムエンジニアとして、この問題解決能力とチーム開発の経験を活かし、より良いサービス開発に貢献したいと考えております。

面接で得意科目を答える際の注意点

得意科目をアピールしようと思うあまり、かえってマイナスの印象を与えてしまうケースもあります。

面接官に良い印象を持ってもらうためには、いくつか気をつけるべき注意点があります。

これらを知っておくことで、自信を持って回答できるだけでなく、面接官が感じる可能性のある懸念を未然に防ぐことができます。

嘘を伝えない

自分を良く見せたいという気持ちから、本当は得意ではない科目を得意だと伝えてしまうのは絶対にやめましょう。

面接官は多くの学生を見てきたプロです。

話している内容の具体性や、深掘りされた質問への受け答えの様子で、嘘は見抜かれてしまう可能性が高いです。

例えば、英語が得意だと言ったのに、専門用語について突っ込まれて答えられなかったり、表情が不自然になったりすると、一気に信頼を失ってしまいます。

それよりも、たとえ成績がトップクラスでなくても、自分が本当に興味を持って取り組んだ科目を、自分の言葉で堂々と話す方がずっと良い印象を与えられます。

得意科目はないと言わない

面接で得意科目はないですと答えてしまうのは、最も避けるべき回答の一つです。

この回答は、面接官に大学時代に何にも興味を持って取り組んでこなかったのではないか、学ぶ意欲が低い人なのではないかというネガティブな印象を与えてしまいます。

成績が良かった科目という意味ではなく、自分が比較的好きだった、興味を持って勉強できた、努力したという科目で構いません。

どんな小さなことでも、その科目から何を学んだのか、どういう点に面白さを感じたのかを説明できれば、それは立派なアピール材料になります。

専門用語は避ける

得意な科目について話す時、特に理系の科目や大学での専門的な研究について話す際は、専門用語を多用しすぎないように注意が必要です。

面接官があなたの専攻分野に精通しているとは限りません。

相手が理解できない言葉で一方的に話してしまうと、コミュニケーション能力が低い人だと判断されてしまう可能性があります。

大切なのは、その分野の知識がない人にも分かりやすく説明する力です。

難しい内容を、いかに平易な言葉で、その面白さや自分が学んだことを伝えられるかがポイントになります。

面接で得意科目を聞かれることに関するよくある質問

ここまで得意科目の答え方について解説してきましたが、他にも就活生の皆さんから寄せられることが多い質問があります。

苦手な科目についても準備すべきか、マイナスになる科目はないかなど、気になる疑問についてお答えしていきます。

これらの対策もおき、万全の状態で面接に臨みましょう。

苦手な科目についても準備しとくべきか

はい、準備しておくことを強くおすすめします。

得意科目とセットで苦手な科目を聞かれるケースは非常に多いからです。

面接官が苦手科目を聞く意図は、あなたが自分の弱点や課題を客観的に認識できているか、そしてその課題に対してどう向き合い、克服しようと努力したかを知るためです。

大切なのは、苦手だったという事実だけではありません。

なぜ苦手だと感じたのかという自己分析と、それを放置せず、どのように改善しようと行動したのかというプロセスです。

その経験から学んだことを伝えられれば、苦手な科目の話であっても、あなたの課題解決能力や誠実な人柄をアピールするチャンスに変えることができます。

得意を伝えてマイナスになる科目はあるか

基本的には、どの科目を答えてもそれ自体が直接マイナス評価になることはありません。

面接官が見ているのは、科目名そのものではなく、あなたがなぜそれが得意なのか、そこから何を学んだのかという内容です。

ただし、例えばギャンブルや過度に投機的な内容を扱うような、社会通念上、企業で働く上で懸念を持たれやすい分野をあえて選ぶ必要はありません。

大学の授業で履修した一般的な科目であれば、どの科目を答えても問題ありません。

自信を持って、自分が最も熱意を持って語れる科目を選びましょう。

嘘はバレない?

バレる可能性は非常に高いと考えた方が良いです。

前述の通り、面接官は多くの学生と話をしており、人の話を聞くプロです。

あなたが本当に興味を持って深く考えたことであれば、表情や声のトーンにも熱がこもりますし、予期せぬ角度から質問をされても自分の経験に基づいて答えることができます。

しかし、嘘や付け焼き刃の知識で答えると、話の内容が薄くなったり、深掘りされた際に答えに詰まってしまったりします。

一度失った信頼を取り戻すのは困難です。

誠実さが何よりも大切です。

おわりに

面接での得意科目という質問は、あなたという人の強みや人柄、可能性を知るための絶好のチャンスです。

この記事で紹介したポイントや例文を参考に、あなた自身の経験を振り返り、自分らしい答えを準備してみてください。

大切なのは、成績の良し悪しではありません。

あなたが何に興味を持ち、どのように考えて行動し、何を学んできたのかを、自分の言葉で面接官に伝えることです。

しっかり準備をすれば、この質問はあなたをアピールする強力な武器になります。

あなたの面接対策がうまくいくことを心から応援しています。

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