
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
ANA(全日本空輸)は、JALと並ぶ国内2大キャリアの一角で、スカイトラックス社の「5つ星エアライン」に認定されている航空会社です。
インターンシップに参加すると本選考で有利になるのか、早期選考はあるのかが気になっているのではないでしょうか。
この記事では、インターン優遇の実態、早期選考が始まる時期、選考フローと玉手箱の対策、倍率までをまとめました。
結論として、ANAには公式の優遇制度はありませんが、インターンシップで評価された学生には早めの接触が行われています。
- インターン優遇の実態と、公式に示されている方針
- 早期選考につながる接触が始まる時期
- 総合職・客室乗務員それぞれの選考フロー
- Webテスト(玉手箱)の対策と選考倍率の目安
ANAの早期選考にインターン優遇はある?
結論から申し上げますと、ANAのインターンシップに参加することで、明確な「選考免除」や「特別ルート」が確約されるわけではありません。
ANAは選考の公平性を重視する姿勢を示しており、インターン参加者と未参加者を公式に区別するような優遇制度は設けていないとされています。
しかし、過去の傾向を見ると、インターンシップに参加し高い評価を得た学生に対して、早期の案内やリクルーターからの接触が行われるケースが報告されています。
特に複数日にわたるプログラムでは、社員が学生の人柄やチームワーク力をじっくり観察しており、ここで好印象を残すことが後の選考に良い影響を与える可能性は十分にあります。
また、直接的な優遇がなくとも、インターンを通じて得られるANAの企業文化への深い理解や社員との対話経験は、エントリーシートや面接での回答に圧倒的な説得力を与えてくれます。
直接的な優遇は限定的であっても、インターンで得た経験と企業理解は本選考において強力な武器になるのです。
さらに、インターンで出会った社員の名前や印象に残った言葉を面接で具体的に語ることができれば、志望度の高さを裏付ける説得力のある材料にもなります。
したがって、ANAを本気で志望するのであれば、インターンシップへの応募は積極的に行い、企業理解を深める貴重な機会として最大限活用することをおすすめします。
ANAを志望するなら、大学3年生の夏のプログラムからエントリーします。
ANAの事業と求める人物像
ANAの選考対策を始める前に、まずは企業としての基本情報と事業の特徴を正しく理解しておくことが大切です。
全日本空輸(ANA)は1952年に設立された日本最大手の航空会社であり、ANAホールディングスの中核企業として国内線・国際線の旅客輸送を幅広く展開しています。
同社はスカイトラックス社が認定する「5つ星エアライン」の評価を獲得しており、世界でもトップクラスのサービス品質を誇ります。
企業理念として「安心と信頼を基礎に、世界をつなぐ心の翼で夢にあふれる未来に貢献します」を掲げており、この理念への共感は選考で必ず問われるポイントです。
採用職種は多岐にわたり、総合職(事務職・技術職)、客室乗務員、運航乗務員(パイロット)などがあり、職種ごとに独自の選考が実施されます。
求める人物像としては、「チームワーク」「挑戦心」「誠実さ」の3つが重視されており、個人の能力だけでなく仲間と協力して最高のサービスを生み出せる人材が求められています。
選考では、ANAの企業理念への共感と、それを自分の経験を通じて体現できる人間性を持っているかどうかが、合否を大きく左右する最重要ポイントとなります。
近年はコロナ禍からの回復を経て、国際線の路線拡大やデジタル技術の活用など、さらなる成長戦略を推し進めており、変化に柔軟に対応できる人材への期待はますます高まっています。
企業研究を行う際は、競合であるJALとの違いを明確にしつつ、ANAならではの「挑戦する姿勢」や「世界とつながるスケール感」に対する自分なりの考えを持っておくようにしましょう。
企業研究では、JALとの違いを2点書き出してから面接に臨みます。
ANAのインターンシップと早期選考のつながり
ANAのインターンシップは職種別にプログラムが用意されており、参加して高い評価を得た学生に早めの案内が届くケースが報告されています。
夏季と冬季に分けて開催されるのが一般的で、募集情報はマイページで案内されます。
プログラムの内容・職種別の日程・倍率・優遇の実態・落ちた場合の動き方は、関連記事で詳しく解説しています。
本記事では、ここから先の早期選考・本選考のスケジュールと対策に絞って解説していきます。
職種ごとに日程が違うため、志望職種の募集時期をマイページで先に確認します。
ANAの28卒の早期選考はいつから?
ANAの早期選考に関しては、公式に「早期選考ルート」が明示されているわけではありませんが、インターン参加者や特定のイベント参加者に対して、本選考に先駆けた接触が行われるケースが報告されています。
時期としては、冬季のインターンシップ終了後の大学3年生の1月〜2月頃からリクルーターとの接触が始まり、3月のエントリー開始後、比較的早い段階で面接に進むという流れが想定されます。
ANAは選考の公平性を重視する傾向がありますが、インターンや各種イベントで社員と深い交流を持ち高い評価を得た学生には、何らかの形で早めの接触がなされる可能性は十分にあります。
また、早期選考の対象とならなかった場合でも、一般選考ルートで十分に内定を獲得できるチャンスはあるため、焦らず着実に準備を進めることが大切です。
総合職の本選考は例年3月頃にエントリーが開始され、面接は4月以降に順次進行していく流れが一般的です。
客室乗務員職についても、おおむね同時期にエントリーが始まりますが、選考ステップや求められる能力が異なるため、志望職種に応じた個別の対策が欠かせません。
早期選考の機会を掴むためにも、インターンシップやセミナーには積極的に参加し、ANAへの志望度の高さと自身の適性をアピールする場を逃さないようにしましょう。
リクルーターからの連絡は急に届くため、1月以降はメールを毎日確認します。
ANAの早期選考・本選考の流れと倍率
ここからは、ANAの早期選考および本選考における具体的な選考内容について詳しく見ていきます。
航空業界のトップ企業であるANAの内定を勝ち取るためには、選考フローの全体像を把握し、各ステップで何が評価されているのかを知ることが不可欠です。
選考フロー・Webテスト・倍率の3つを、エントリー前にまとめて確認しておきます。
志望職種によって選考の中身が変わるため、職種を決めてから対策を始めます。
早期選考・本選考の選考フロー
ANAの選考フローは職種によって異なりますが、ここでは特に人気の高い総合職(事務職)を中心に解説します。
まずはマイページ登録後にエントリーシート(ES)を提出し、同時期にWebテストを受検します。
書類選考を通過すると、グループディスカッション(GD)が実施されるケースがあります。
GDでは、航空業界や社会課題に関連したテーマが出題されることもあり、論理的思考力と協調性の双方が問われます。
その後、面接が3〜4回にわたって実施されます。
一次面接から中間面接では、志望動機やガクチカに加え、「チームで成し遂げた経験」や「困難に挑戦した経験」について深掘りされる傾向があります。
最終面接では、役員クラスの面接官から、ANAで実現したいことや将来のキャリアビジョンについて問われることが多いです。
客室乗務員職の場合は、英語面接やグループ面接が含まれることもあり、接遇の適性やホスピタリティの姿勢もチェックされます。
ANAの面接は回数が多い分、一貫性のある受け答えが求められるため、自分の軸をしっかりと定めた上で臨むことが重要です。
志望動機・ガクチカ・入社後の希望を1本の線でつないでから、一次面接に臨みます。
早期選考・本選考のWebテスト
ANAの選考で実施されるWebテストは、「玉手箱」が採用されることが一般的です。
玉手箱は、日本エス・エイチ・エル社が提供するWebテストであり、言語・計数・英語・性格検査から構成されます。
特徴として、問題数が多く制限時間が短いため、スピーディーかつ正確に解答する力が求められます。
ANAは人気企業であるため、ボーダーラインは比較的高めに設定されていると考えられます。
対策としては、玉手箱の対策本を繰り返し解いて出題パターンに慣れることに加え、他社の選考で玉手箱を採用している企業を受けて実戦経験を積むのが効果的です。
Webテストは足切りとして働くため、ここで落ちると面接に進む機会がありません。
エントリーの2か月前から、玉手箱の対策本を1冊解き始めます。
また、性格検査では、ANAが求める「チームワーク」「挑戦心」「誠実さ」といった価値観と矛盾しない回答が望ましいですが、取り繕うのではなく正直に回答することが大前提です。
早期選考・本選考の選考倍率と難易度
ANAの選考倍率は、職種にもよりますが、総合職では数十倍に達するとも言われており、非常に高い難易度を誇ります。
客室乗務員職に至っては、さらに高い倍率となることが通例で、航空業界を志望する多くの学生が殺到します。
書類選考の段階で相当数の学生が絞り込まれるため、ESの質とWebテストのスコアは極めて重要です。
面接に進んでからも、3〜4回の面接とGDを通じて多角的に評価されるため、一つのステップでも気を抜くことはできません。
また、航空業界特有の事情として、景気や社会情勢によって採用人数が大きく変動する点にも注意が必要です。
ANAの選考が難しいとされる理由は、単にスキルや学力を見ているのではなく、「ANAの価値観に共感し、チームの一員として挑戦し続けられる人間かどうか」という人物面を深く見極めているためです。
高い倍率を突破するためには、企業理念への深い理解と、自分自身の経験を通じてそれを語れるだけの準備が不可欠です。
エントリーの1か月前までに、ANAを選ぶ理由を400字で書けるようにしておきます。
ANAの選考で内定を取るために準備すること
ANAの選考を突破するためには、航空業界全般への理解に加え、ANA固有の価値観と求める人物像を深く理解し、それを自分の経験と結びつけて語る力が必要です。
準備すべきことは、JALとの違いの言語化・チームでの経験・安全意識の裏づけの3つです。
エントリーの締め切りから逆算して、3つの準備を2週間前までに終えておきます。
「なぜANAなのか」をJALとの違いを踏まえて語る
航空業界の面接で必ず問われるのが、「なぜJALではなくANAなのか」という質問です。
「航空業界に興味がある」「空が好き」といった漠然とした理由では、どちらの企業でも良いのではないかと返されてしまいます。
JALが経営破綻からの再生を経て堅実な経営を重視してきたのに対し、ANAは「挑戦」を企業文化の柱に据えています。
国際線の路線拡大やLCC事業への参入など、攻めの経営を続けてきた点がANAの特徴です。
この「挑戦する企業文化」に自分自身の経験や価値観がどう結びつくのかを、具体的なエピソードを交えて語れるようにしておきましょう。
面接官は、ANAの企業文化を「知っている」学生ではなく、その精神を自ら「体現できる」学生を求めています。
挑戦した経験を1つ選び、結果まで数字で話せるようにしておきます。
「チームで成し遂げた経験」を具体的に伝える
ANAのESや面接では、「チームワーク」に関するエピソードが頻出テーマとなっています。
これは、航空事業がパイロット・客室乗務員・整備士・地上スタッフなど多くの職種の連携によって成り立っている業界だからこそ、チームで働く力を何より重視しているためです。
エピソードを語る際は、自分一人の成果ではなく、チームの中で自分がどのような役割を果たし、どのように仲間と協力して目標を達成したのかを明確にしてください。
その過程で意見が対立した場面や困難に直面した場面があれば、それをどう乗り越えたかを具体的に伝えることで、説得力が格段に増します。
単に「チームで頑張りました」という抽象的な表現ではなく、自分が果たした具体的な行動と、その結果としてチームにどんな変化が生まれたかを数字や事実で裏付けるようにしましょう。
「チームワーク」と「挑戦心」を兼ね備えたエピソードは、ANAの面接官に最も響くアピールポイントとなります。
チームでの役割と、そこで起きた変化をセットで書き出しておきます。
安全意識と誠実さを言動で示す
航空業界は、お客様の命を預かる業界です。
そのため、ANAの選考では「安全意識」と「誠実さ」が極めて重要な評価項目となります。
面接で直接的に安全について問われることもありますが、それ以上に、普段の言動や考え方から「この学生は安全を最優先に行動できる人間か」が見極められています。
ガクチカやアルバイトで、リスクを事前に想定して動いた経験は使いやすい題材です。
小さなミスでも報告と共有を欠かさなかった経験は、安全意識と誠実さを示す材料になります。
面接では、「この学生なら、安全を最優先にしながらチームと協力して最高のサービスを提供してくれるだろう」と面接官に確信させることが、内定への決定打となります。
よくある質問
ANAの選考に関して、多くの学生が抱きがちな疑問をピックアップし、就活アドバイザーの視点からお答えしていきます。
疑問を残したままエントリーせず、ここで判断の基準をそろえます。
迷ったときは、求める人物像の「チームワーク」「挑戦心」「誠実さ」に立ち返って考えます。
採用実績のある大学に偏りはある?
ANAの内定者には幅広い大学の出身者がおり、特定の大学だけを優遇するような選考は行われていないと考えられます。
ただし、応募者が非常に多いため、結果的にWebテストのスコアやESの完成度が高い学生が残りやすい構造にはなっています。
重要なのは大学名そのものではなく、ESで自分の経験と志望動機を論理的に伝え、Webテストで高得点を取ることです。
大学名に不安がある方も、しっかりと対策を行えば選考の土俵に乗ることは十分に可能ですので、諦めずにチャレンジしてください。
まずは玉手箱の対策を終え、そのうえでエントリーシートの推敲に時間を使います。
インターン不参加だと不利になる?
インターンシップに参加できなかったからといって、本選考で不利になることは基本的にありません。
ANAは選考の公平性を重視する企業であり、インターン未参加者が内定を獲得するケースも毎年数多く存在します。
むしろ、インターン選考での不合格を糧にして、企業研究や自己分析をより深めた結果、本選考で見事内定を勝ち取る学生も少なくありません。
インターンに参加できなかった場合は、OB・OG訪問や企業説明会、航空関連のニュースなどを通じて企業研究を深めることで、十分に補うことが可能です。
重要なのは参加の有無ではなく、ANAへの理解度と志望度の高さをどれだけ本選考で示せるかです。
参加できなかった場合は、OB・OG訪問を2件入れて企業理解を補います。
求められる英語力はどのくらい?
ANAは国際線を多数運航するグローバル企業であるため、英語力は選考において一定の評価ポイントとなります。
特に客室乗務員職では、英語での機内サービスが必須となるため、TOEIC600点以上が一つの目安とされることが多いです。
総合職についても、将来的に海外拠点での勤務や国際的な業務を担う可能性があるため、英語力があることはプラス評価につながります。
ただし、英語力だけで合否が決まるわけではなく、あくまでも人物面や企業理念への共感が最優先の評価基準であることを忘れないでください。
客室乗務員を志望するなら、エントリーまでにTOEICを1回受けておきます。
まとめ|ANAは公式の優遇はないが接触の機会がある
ANAには公式のインターン優遇制度はありませんが、インターンシップで評価された学生には早めの接触が行われています。
本選考はエントリーシートと玉手箱、グループディスカッション、3〜4回の面接という流れで、総合職の倍率は数十倍に達します。
通過の分かれ目は、JALとの違いを踏まえた志望動機と、チームで成し遂げた経験を語れるかどうかです。
まずは夏のインターンシップにエントリーし、あわせて玉手箱の対策本を1冊解き始めます。
