HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就職活動を進める中で、「就職偏差値」という言葉を耳にしたことはありませんか？これは、企業の入社難易度を、予備校の偏差値のように数値で表したものです。
主にインターネット上の就活掲示板やSNSで、学生間の情報交換の中で自然発生的に作られた指標であり、企業の公式なデータではありません。
しかし、その企業が世間からどれだけ人気があり、入社するのが難しいかを測る一つの目安として、多くの就活生に参考にされています。
あくまで参考値ではありますが、業界研究や企業選びの初期段階で、志望する業界の全体像を掴むためには便利な指標と言えるでしょう。
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バイク業界の就職偏差値ランキング
それでは、バイク業界の就職偏差値ランキングを見ていきましょう。
この業界は、ホンダやヤマハといった世界的に有名な完成車メーカーから、高機能な部品を供給するサプライヤー、そして全国の販売店まで、多様な企業で成り立っています。
趣味性の高い製品であるため、熱狂的なファンに支えられている一方、国内市場の動向や技術革新（特にEV化）の波にさらされています。
大手メーカーは総じて人気が高く難関ですが、BtoBで高い技術力を持つ優良企業も多く存在するのが特徴です。
ここでは、あくまで目安として、ランク別に主な企業を紹介します。
【バイク業界】Aランク（就職偏差値70以上）
【70】本田技研工業 デンソー
このランクには日本を代表する完成車メーカーや世界的サプライヤーが名を連ねています。
研究開発や製品設計、電子制御技術など、最先端技術を扱うポジションが多いです。
選考では理系学生を中心に、高い専門知識と論理的思考力、そしてグローバルな視点が求められます。
英語力や留学経験を活かせる場面も多く、プレゼン能力や主体的な行動も重視されます。
グローバルでの技術競争に挑む姿勢を具体的な経験とともに伝えることが重要です。
【バイク業界】Bランク（就職偏差値66以上）
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【69】ヤマハ発動機
【68】川崎重工 ホンダモーターサイクルジャパン
【67】スズキ 日立Astemo(ショーワ･ケーヒン･日信工業) カワサキモータースジャパン ハーレーダビッドソンジャパン
【66】スタンレー電気 エフ・シー・シー アドヴィックス テイ･エステック ヤマハ発動機販売 ヤマハモーターエンジニアリング
大手完成車メーカーや主要部品メーカーが中心で、設計・開発・品質保証・営業まで幅広い職種があります。
完成車メーカーではデザインや機構設計のスキルが求められ、部品メーカーでは材料や電装系の知識が重要です。
選考では課題解決力と技術的な応用力、そして他部門との連携を取れるコミュニケーション力が評価されます。
入社対策としてはインターン参加や研究テーマの関連性をアピールし、業界の製品理解を深めておくことが大切です。
技術への情熱と実践力を明確に示せる志望動機を準備しましょう。
【バイク業界】Cランク（就職偏差値61以上）
【65】武蔵精密工業 ユタカ技研 エイチワン ティラド ヤマハモーター精密部品製造 ドゥカティジャパン
【64】曙ブレーキ工業 ミネベアアクセスソリューションズ デイトナ ミクニ スズキ二輪
【63】サクラ工業 カヤバモーターサイクルサスペンション KTMジャパン
【62】ミツバ SHOEI 日本精機 田中精密工業 本田金属技術
【61】サンスター技研 キタコ 大同工業 九州武蔵精密 九州テイ･エス 日本ブレーキ工業
この層には部品メーカーや輸入ブランド、専門装備メーカーなどが含まれます。
開発や製造工程に密接に関わるため、モノづくりへの理解と現場適応力が求められます。
技術職だけでなく営業や品質管理など実務を支える職種も多く、幅広い業務理解が必要です。
面接では「現場での改善提案」や「ものづくりのこだわり」など実践的な質問がされる傾向にあります。
現場で考えて動ける力を具体的なエピソードで伝えることが効果的です。
【バイク業界】Dランク（就職偏差値56以上）
【60】バイク王＆カンパニー アップガレージグループ
【59】レッドバロン バイク館イエローハット テイケイ気化器 江沼チヱン製作所 アライヘルメット
【58】ツバメ･イータイムズ アクセス 小松工業 名機ゴム 協和アルテック 月星製作所
【57】G-7バイクワールド ワースワイル アークコア ヨシムラジャパン モリワキエンジニアリング 南海部品 オーヴァーレーシングプロジェクツ マルシン工業 エキセルリム
【56】早坂サイクル商会 ビーディーエス チャンピオン７６ グッドウッド二輪商会 三立製作 オージーケーカブト ヒョウドウプロダクツ TNK工業
このクラスはアフターマーケット、販売、整備、カスタムパーツなどを扱う企業が多いです。
営業職や販売、整備士など、顧客と直接関わるポジションが中心になります。
選考ではバイクへの情熱や接客対応力、チームワークが重視される傾向があります。
現場のスピード感や顧客ニーズを理解した行動が求められるため、実務経験や資格をアピールすると有利です。
バイクへの熱意と実行力をしっかり伝えることが内定への鍵です。
【バイク業界】Eランク（就職偏差値50以上）
【55】ワースワイル ツキシロ バードランド ハーレーダビッドソンシティ オートランド札幌 八尾カワサキ モトハウス ライダーズ･サポート･カンパニー
地域密着の販売店や整備工場、輸入バイクの取扱店などが多く含まれます。
職務は営業、メカニック、店舗運営など幅広く、マルチタスクで動ける力が求められます。
選考では地元への定着意欲や顧客対応力、サービス精神が重要視されます。
小規模企業では一人ひとりの役割が大きいため、柔軟に動ける人材が重宝されます。
顧客との信頼関係を築く力をエピソードで示すと良い印象を与えられます。
【バイク業界】とは
バイク業界とは、モーターサイクル（二輪車）およびその関連部品やサービスの開発、製造、販売、整備に関わる企業群の総称です。
国内ではホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの4大メーカーが市場を牽引し、世界中に製品を供給しています。
単なる移動手段としてだけでなく、趣味やライフスタイルとしての側面が非常に強いのが、この業界の最大の特徴と言えるでしょう。
基本的な仕組み
バイク業界の基本的な仕組みは、大きく「メーカー」「サプライヤー」「販売店」の3つに分けられます。
まず、ホンダやヤマハなどの「メーカー（完成車メーカー）」が、バイク本体の企画、開発、設計を行います。
次に、エンジン部品、ブレーキ、タイヤ、電装品など、専門的な部品を製造する「サプライヤー（部品メーカー）」から部品を調達し、メーカーの工場で組み立ててバイクを完成させます。
完成したバイクは、メーカー系の販売会社や卸売業者を通じて、全国の「販売店（ディーラー、バイクショップ）」に供給されます。
そして、販売店が一般の消費者（ライダー）に新車や中古車を販売し、購入後の整備やメンテナンス、部品・用品の販売といったアフターサービスを提供します。
近年は、中古バイクを専門に扱う買取・販売業者（バイク王など）も大きな存在感を示しており、新車市場と中古車市場が両輪となって業界を支えています。
主な役割と業務内容
バイク業界の役割は、人々に安全で魅力的なモビリティを提供することにあります。
メーカーは、技術革新（環境性能、安全性、走行性能）を追求し、時代やニーズに合った新しいバイクを生み出すことが最大の役割です。
そのための研究開発、設計、製造、品質管理、そしてグローバルなマーケティング活動が主な業務内容となります。
一方、販売店は、顧客と業界をつなぐ最前線としての役割を担います。
単にバイクを売るだけでなく、顧客のライフスタイルに合わせたバイクの提案、安全な乗り方の啓発、購入後の点検・整備（メカニック業務）、保険の取り扱い、さらにはツーリングイベントの企画などを通じて、顧客のバイクライフ全体をサポートします。
サプライヤーは、メーカーの要求に応える高性能・高品質な部品を安定的に供給する役割を担い、業界の技術革新を下支えしています。
業界の現状と将来性
バイク業界は今、大きな変革期を迎えています。
国内市場は、若者のバイク離れや排ガス規制の強化により、一時は縮小傾向にありました。
しかし、コロナ禍において、密を避ける移動手段や個人の趣味としてバイクが再評価され、特に中型・大型バイクや中古車市場が活況を呈しました。
一方で、業界が直面する最大の課題は「カーボンニュートラル」への対応です。
各国でガソリン車の販売規制の動きが広がる中、電動（EV）バイクの開発が急速に進められています。
特にホンダは、ビジネス用電動スクーター「BENLY e:」などで先行しています。
今後は、EV化の進展と、ガソリン車が持つ「趣味性」や「エンジン音」といった魅力をいかに両立させていくかが焦点となります。
また、新興国市場の開拓や、コネクテッド技術（バイクと情報通信の融合）の導入も、将来の成長に向けた重要なテーマとなっています。
【バイク業界】主な職種
バイク業界には、メーカーから販売店まで、様々な活躍のフィールドがあります。
ここでは、新卒採用で募集が多い代表的な職種を3つ紹介します。
開発・設計職
開発・設計職は、主に完成車メーカーや部品メーカーにおける「モノづくり」の根幹を担う技術職です。
新しいバイクのコンセプトを考え、それを実現するためのエンジン、車体（フレーム）、サスペンション、電装系などを設計し、試作とテストを繰り返します。
最先端の技術やデザインを追求する花形の職種であり、機械工学、電気電子工学、材料工学といった理系の専門知識が求められます。
自分の手掛けたバイクが世に出て、多くのライダーに愛される瞬間に、何物にも代えがたいやりがいを感じられる仕事です。
一方で、安全性や環境基準といった厳しい制約の中で最高の性能を引き出す、高度な専門性と粘り強さが必要とされます。
生産・製造職
生産・製造職は、メーカーの工場において、設計されたバイクを実際に形にする役割を担います。
高品質な製品を、効率よく、安全に生産するための生産ラインの設計・管理（生産技術）や、実際の組立、塗装、部品の加工、そして最終的な品質検査（品質管理）などが主な業務です。
多くの人が関わるライン作業を円滑に進めるためのマネジメント能力や、ミクロン単位の精度を追求する緻C密さが求められます。
特に大手メーカーでは、ロボット技術やICTを活用した最先端の工場で働くことができます。
自分の仕事が「Made in Japan」の品質を支えているという誇りを感じられる職種です。
期間工（契約社員）としての募集も多いですが、新卒では将来の幹部候補として、ライン管理や生産技術のポジションで採用されることが一般的です。
営業・販売職
営業・販売職は、製品と顧客をつなぐ重要な役割を担います。
メーカーの営業職は、主に販売店（ディーラー）に対して自社製品を卸す（BtoB）仕事です。
販売店向けの販売促進策を企画したり、市場のニーズを収集して新製品開発にフィードバックしたりします。
一方、バイクショップなどの販売職は、一般の顧客（ライダー）に直接バイクや関連商品を販売（BtoC）します。
顧客のニーズをヒアリングし、最適な一台を提案する接客スキルや、購入後のアフターフォローが重要です。
また、中古車販売店では、バイクの買取査定も重要な業務となります。
コミュニケーション能力と、何よりもバイクに関する深い知識と情熱が求められる職種です。
【バイク業界】向いている人
バイク業界は、その専門性と趣味性の高さから、特定の特徴を持つ人が活躍しやすい傾向にあります。
バイクへの情熱と知識がある人
やはり一番は、バイクが好きであることです。
バイク業界の仕事は、メーカーでの開発から販売店の整備まで、製品に対する深い理解と愛情が求められる場面が多々あります。
例えば、販売店ではお客様の「こだわり」や「悩み」に共感し、専門的なアドバイスをする必要があります。
開発現場では、ライダー目線での「もっとこうしたい」という情熱が、技術的な課題を乗り越える原動力になります。
趣味としてバイクに乗っている経験は、顧客のニーズを肌で理解しているという点で、大きな強みとなります。
ただし、「好き」という気持ちだけではなく、それを仕事の成果に結びつけるプロ意識も同様に重要です。
技術やトレンドへの探究心がある人
バイク業界は、前述の通り、EV化やコネクテッド技術の導入など、100年に一度の変革期を迎えています。
従来のガソリンエンジンの知識や整備技術はもちろん重要ですが、それに加えて、新しい技術や市場のトレンドをどん欲に学び続ける姿勢が不可欠です。
例えば、整備士であれば、古いキャブレター車から最新の電子制御システム、さらには電動バイクまで、幅広い知識と技術への対応が求められます。
開発職やマーケティング職においても、環境規制の動向や、若者世代の新しい価値観を常にキャッチアップし、次のヒット商品を生み出すための探究心が成功の鍵となります。
チームワークとコミュニケーションを大切にできる人
バイクという製品は、無数の部品と多くの人々の手によって作られています。
開発・設計職であっても、エンジン担当、車体担当、デザイン担当など、多くの部門と連携（チームワーク）しなければ一台のバイクは完成しません。
営業・販売職や整備職は、お客様とのコミュニケーションが仕事の核となります。
特にバイクは趣味性が高い分、お客様の要望も多岐にわたります。
相手の意図を正確に汲み取り、専門的な内容を分かりやすく説明する双方向のコミュニケーション能力が求められます。
一見、職人気質な仕事に見えるかもしれませんが、実際には人と人との連携が非常に重要な業界です。
【バイク業界】向いていない人
一方で、以下のような特徴がある人は、バイク業界で働く上でミスマッチを感じるかもしれません。
趣味と仕事を完全に割り切りたい人
「好きを仕事に」できるのがバイク業界の魅力ですが、裏を返せば、趣味が仕事のプレッシャーに変わる可能性もあります。
例えば、バイクショップで働けば、休日にツーリングを楽しむお客様のために、土日祝日は出勤になることが一般的です。
また、純粋に趣味として楽しんでいたバイクが、仕事のノルマやクレーム対応の対象になると、以前のようにバイクを楽しめなくなるリスクもあります。
「仕事は仕事」と割り切り、安定したカレンダー通りの休日や、バイクとは無関係の業務を望む人にとっては、厳しい環境に感じられるかもしれません。
待遇や安定性だけを最優先する人
バイク業界は、市場規模や企業の体力において、自動車業界や電機業界などの巨大産業と比べると、やや見劣りする側面も否めません。
もちろん、ホンダやヤマハ発動機といった大手メーカーは高い安定性と待遇を誇りますが、業界全体を見ると、中小規模の部品メーカーや地域の販売店も多く存在します。
国内市場の縮小傾向や、EV化という大きな投資が必要な課題もあり、将来の不確実性がないわけではありません。
業界の将来性や製品の魅力よりも、「とにかく給料が高い会社」「絶対に安定している会社」という条件だけを最優先する人にとっては、魅力的な選択肢が限られる可能性があります。
変化への適応や学習が苦手な人
前述の通り、バイク業界は今、技術的にも市場的にも大きな変化の渦中にあります。
特にEV化や自動運転技術（四輪ほどではないが）、環境規制への対応は、これまでの常識を覆す可能性を秘めています。
「昔ながらのガソリン車が好きだから」「新しい技術には興味がない」というスタンスでは、いずれ時代に取り残されてしまうでしょう。
整備士は新しい診断機器の使い方を、開発者はバッテリー技術や制御プログラムを、営業は新しい価値観を持つ顧客層へのアプローチを、常に学び続ける必要があります。
現状維持を好み、新しいことへのチャレンジや学習を負担に感じる人には、厳しい業界と言えます。
【バイク業界】内定をもらうためのポイント
バイク業界への就職を目指すなら、熱意だけでなく戦略的な準備が必要です。
「なぜバイクか」を掘り下げる志望動機
バイク業界を志望する学生の多くが「バイクが好きだから」と言います。
これは大前提として重要ですが、それだけでは内定には繋がりません。
面接官が知りたいのは、「数ある業界の中でなぜバイクなのか」「バイク業界の現状（例えばEV化や若者離れ）をどう捉え、それにどう貢献したいのか」という点です。
例えば、「バイクの持つ『人馬一体』の感覚を、EV時代でも失わせない制御技術の開発に携わりたい」あるいは「バイクの楽しさをSNSやイベントを通じて発信し、同世代のファンを増やすマーケティングがしたい」など、具体的な問題意識と自分の強みを結びつけた志望動機を練り上げることが不可欠です。
職種理解と専門性の追求（資格・経験）
「バイク業界で働きたい」という漠然とした希望から一歩進め、「どの分野で、何をしたいか」を明確にしましょう。
整備士（メカニック）を志望するなら、在学中に「二輪自動車整備士」の資格を取得することは、熱意と専門性を示す強力なアピールになります。
開発・設計職を目指す理系の学生なら、大学での研究内容が、いかにバイクの技術（例えば流体力学、材料工学、制御工学など）に応用できるかを具体的に説明できるように準備すべきです。
文系の学生であっても、バイクショップでのアルバイト経験や、個人でのツーリングブログ運営、イベント参加経験などは、顧客目線や業界知識を持つ証拠として評価されます。
徹底した企業研究とインターンシップ
バイク業界は、企業によってビジネスモデルが大きく異なります。
ホンダやスズキのように四輪も手掛ける企業と、ヤマハ発動機やカワサキのように二輪やマリン事業などに強みを持つ企業。
SHOEIのようにヘルメットで世界を獲る部品メーカー。
バイク王のように中古車流通を主軸とする企業。
それぞれの企業の強み、弱み、そして今直面している課題を深く研究してください。
可能であれば、インターンシップへの参加を強くお勧めします。
インターンシップは、企業の雰囲気や実際の業務を肌で感じる絶好の機会であると同時に、企業側に自分の熱意と能力を直接アピールできる場でもあります。
【バイク業界】よくある質問
最後に、就活生の皆さんからよく寄せられる質問にお答えします。
自動車業界との違いは何ですか？
最大の違いは、製品の「趣味性・嗜好性」の強さです。
自動車は生活必需品としての側面が強いですが、バイクは（特に国内市場では）趣味やライフスタイルを楽しむための道具という側面が非常に強いです。
そのため、顧客の「こだわり」や「世界観」に応える製品開発やマーケティングが求められます。
また、業界規模は自動車業界の方が圧倒的に大きいですが、バイク業界は新興国での「移動手段」としての需要がまだ大きく残っており、グローバルな視点では異なる戦略が必要です。
ホンダやスズキのように両方を手掛ける企業もあれば、ヤマハやカワサキのように二輪事業の比重が非常に高い企業もあり、企業ごとの立ち位置も異なります。
バイクの免許や整備士資格は必須ですか？
職種によります。
整備士（メカニック）として販売店や整備工場で働く場合は、「二輪自動車整備士」の資格が必須、あるいは入社後の取得が前提となります。
しかし、メーカーの開発職、生産職、営業職、企画職など、整備を直接の業務としない職種では、必須ではありません。
バイクの免許（普通二輪や大型二輪）についても同様で、必須としている企業は稀です。
しかし、どちらも「必須ではないが、持っている方が望ましい」というのが実情です。
製品を深く理解し、顧客と同じ目線に立つために、入社後に免許や資格の取得を奨励する企業は多くあります。
持っていれば、それだけでバイクへの熱意のアピールになります。
女性でも活躍できますか？
はい、もちろん活躍できます。
かつては男性中心の職場のイメージが強かったかもしれませんが、現在は大きく変わっています。
メーカーでは、開発、設計、デザイン、マーケティング、広報など、あらゆる部門で多くの女性が活躍しています。
特に、小柄な人や女性にも乗りやすいバイクの開発、あるいは女性向けのウェアやイベントの企画など、女性ならではの視点が強く求められています。
全国のバイクショップでも、女性の営業スタッフや整備士が年々増えており、お客様からの信頼も厚いです。
体力的な不安を感じるかもしれませんが、それ以上に多様な視点やきめ細やかな対応力が、業界の活性化に不可欠とされています。
まとめ
バイク業界は、国内市場の成熟やEV化への対応といった大きな課題に直面している一方で、世界に目を向ければ成長の余地があり、何よりも「趣味」という人々の情熱に支えられた非常に魅力的な業界です。
「好き」という熱い想いを、業界の課題解決や新しい価値の創造に向けた「具体的な行動」に結びつけられる人こそ、この業界が求める人材です。
この記事を読んで、バイク業界への理解が深まり、皆さんの就職活動の一助となれば幸いです。
