
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
この記事では、商社業界のリアルな姿に迫ります。
仕事内容やきついと言われる理由、そしてどんな人が向いているのかを詳しく解説していくので、ぜひ業界研究の参考にしてください。
【商社業界はきついのか】商社業界はきつい?
「商社業界はきつい」というイメージは、多くの就活生が一度は耳にしたことがあるかもしれません。
実際、高給与である反面、責任が重く、グローバルなビジネス展開に伴う時差やプレッシャーも存在します。
しかし、一概に「きつい」と結論づけるのは早計です。
働き方改革の影響もあり、労働環境は改善傾向にある企業も増えています。
大切なのは、どのような点が「きつい」と感じられるのか、その理由を正しく理解し、それが自分にとって許容範囲内なのかを見極めることです。
【商社業界はきついのか】商社業界の仕事内容
商社業界と聞くと、世界中を飛び回る姿を想像するかもしれませんが、その仕事内容は非常に多岐にわたります。
「ラーメンからロケットまで」と言われるように、あらゆる商材を取り扱い、ビジネスを創出するのが商社の役割です。
従来の「モノを右から左へ流す」トレーディング(貿易)だけでなく、近年は事業投資の比重が大きくなっているのが特徴です。
これは、商社自らが事業の主体となって経営に参画し、価値を高めていくスタイルを指します。
商社パーソンは、単なる仲介役ではなく、ビジネスの仕掛け人であり、プロデューサーでもあるのです。
ここでは、その中でも代表的な仕事内容を3つに分けて詳しく見ていきましょう。
伝統的なトレーディング(貿易)
トレーディングは、商社の伝統的かつ基本的なビジネスモデルです。
「売りたい企業」と「買いたい企業」を世界規模でつなぎ、その仲介役として手数料(マージン)を得る仕事です。
例えば、海外から鉄鉱石や食料品を輸入したり、日本の優れた機械製品を海外へ輸出したりします。
単にモノを運ぶだけでなく、複雑な貿易実務、為替リスクの管理、法規制のクリアなど、専門的な知識が不可欠です。
また、世界中のネットワークを駆使して、顧客が必要とする情報をいち早くキャッチし、最適な取引条件を提示することも重要な役割となります。
近年はインターネットの普及で単純な仲介業務は減少しつつありますが、商社が持つ信用力や長年の取引関係を活かした、付加価値の高いトレーディングは依然として重要です。
事業投資
事業投資は、近年の商社ビジネスにおいて急速に重要性を増している分野です。
これは、将来性のある企業やプロジェクトに出資し、資金提供だけでなく、商社が持つ経営ノウハウ、人材、グローバルネットワークなどを提供することで、その事業の価値向上を目指す活動です。
例えば、海外のエネルギー開発プロジェクトに参画したり、現地の小売チェーンと組んで新たな店舗展開を支援したりします。
トレーディングが比較的短期間で利益を生むのに対し、事業投資は中長期的な視点でのリターンを追求します。
投資先の選定から経営支援、時には撤退(イグジット)の判断まで、高度な経営戦略とファイナンスの知識が求められる、ダイナミックな仕事と言えます。
新規ビジネスの創出
商社は、既存の枠組みにとらわれず、時代のニーズを先読みして新しいビジネスをゼロから創り出す役割も担っています。
これは、トレーディングや事業投資で培った知見やネットワークを活かし、異なる分野や技術を組み合わせて新たな価値を生み出す仕事です。
例えば、再生可能エネルギーの分野や、IT技術を駆使したスマートシティの開発、ヘルスケア分野への進出などが挙げられます。
社会課題の解決に直結するような大きなスケールのプロジェクトも多く、強い使命感とチャレンジ精神が求められます。
この分野では、前例のない課題に対して柔軟な発想力と粘り強さを持って取り組むことが成功のカギとなります。
【商社業界はきついのか】商社業界の主な職種
商社業界のダイナミックなビジネスは、さまざまな専門性を持った職種の人々によって支えられています。
多くの学生さんがイメージする「営業」は、もちろんビジネスの最前線に立つ花形ですが、それだけではありません。
例えば、大規模なプロジェクトや投資を動かすためには、法的なリスクを管理する法務や、莫大な資金の流れを管理・調達する財務・経理といった、いわゆるコーポレート部門(管理部門)の存在が不可欠です。
これらの職種が連携し、それぞれの専門性を発揮することで、商社はグローバルな舞台で複雑なビジネスを展開できます。
どの職種も高いプロフェッショナリズムが求められ、会社全体の収益に貢献しています。
営業
商社の営業職は、単にモノを売るだけではありません。
トレーディングや事業投資、新規ビジネス創出の最前線に立ち、顧客のニーズや市場の動向を敏感に察知し、ビジネスを具体的に動かしていく役割を担います。
国内外のパートナー企業と交渉を重ね、関係性を構築し、プロジェクト全体を牽引していくリーダーシップが求められます。
担当する商材や地域は多岐にわたり、常に新しい知識を学び続ける姿勢が不可欠です。
また、社内の法務、財務、物流といった他部門と緊密に連携し、プロジェクトを円滑に進める調整役でもあります。
体力と精神力の両方が求められるタフな仕事ですが、その分、ビジネスを動かす実感と大きな達成感を得られる職種です。
財務・経理
財務・経理部門は、商社の血液とも言える「お金」の流れを管理する重要な役割を担います。
経理は、日々の取引の記録や決算業務を通じて、会社の経営状態を正確に把握します。
一方、財務は、そうしたデータに基づき、大規模な事業投資やM&A(企業の合併・買収)に必要な資金の調達方法を考えたり、為替変動によるリスクを管理したりします。
商社のビジネスは国境を越え、動かす金額も非常に大きいため、グローバルな金融知識と高度な専門性が求められます。
会社の経営戦略と密接に関わり、経営陣に対して財務的な観点から助言を行うこともあり、ビジネスの根幹を支えるやりがいのある仕事です。
法務
商社の法務部門は、グローバルに展開するビジネスを守る「砦」のような存在です。
商社の取引や投資は、国ごとに異なる法律や規制、商慣習の中で行われるため、法的なリスクが常に伴います。
法務の仕事は、契約書の作成・審査から、M&Aや新規事業立ち上げにおける法的問題点の洗い出し、さらには万が一紛争が発生した際の対応まで、非常に広範囲にわたります。
各国の法律に関する深い知識はもちろんのこと、ビジネスの実態を理解し、リスクを回避しながらもビジネスを前進させるための最適な解決策を提案する能力が求められます。
専門性を高めながら、会社経営に深く貢献できる職種です。
【商社業界はきついのか】商社業界がきついとされる理由
商社業界が「きつい」と言われる背景には、いくつかの具体的な理由が挙げられます。
まず、グローバルにビジネスを展開するため、時差のある海外拠点とのやり取りが日常的に発生し、結果として労働時間が不規則になりがちである点が挙げられます。
また、取り扱うビジネスの規模が大きく、一つの判断が会社に与える影響も莫大になるため、常に高いプレッシャーと責任が伴います。
さらに、若手のうちから海外駐在や長期出張を命じられることも多く、環境の変化に対応し続ける体力と精神力が求められます。
こうした要素が組み合わさり、「きつい」というイメージにつながっていると考えられます。
激務と長時間労働のイメージ
商社がきついと言われる最大の理由の一つが、激務や長時間労働のイメージでしょう。
確かに、商社の仕事は世界中を相手にするため、日本の就業時間だけでは完結しないケースが多くあります。
例えば、南米の取引先と会議をするためには、日本時間の深夜や早朝に対応する必要があります。
また、大規模なプロジェクトの納期前や、M&Aの交渉が大詰めを迎えた時期などは、集中的に業務が立て込むことも事実です。
ただし、近年はどの商社も働き方改革に力を入れており、フレックスタイム制の導入やテレワークの推進、業務効率化によって、昔ながらの「24時間働けますか」といった風土は変わりつつあります。
高いプレッシャーと責任
商社パーソンが背負うプレッシャーと責任の重さも、「きつさ」の一因です。
商社が動かすビジネスは、数十億円、時には数百億円規模になることも珍しくありません。
若手社員であっても、比較的早い段階から大きな裁量権を与えられ、自分の判断がプロジェクトの成否や会社の利益に直結します。
この「任される」文化は大きなやりがいである反面、失敗できないという強いプレッSシャーを生み出します。
また、多くの関係者を巻き込んで仕事を進めるため、社内外の期待に応え続けなければならないという精神的な負担も大きいと言えます。
海外駐在や出張の多さ
グローバルな活躍は商社の魅力ですが、同時にきつさの要因にもなります。
特に総合商社の場合、多くの社員がキャリアの中で一度は海外駐在を経験します。
駐在先は先進国ばかりとは限らず、生活インフラが整っていない新興国や途上国になる可能性もあります。
家族を帯同する場合の負担や、日本とは異なる文化・言語環境での生活や仕事への適応は、想像以上にストレスがかかるものです。
また、駐在しなくとも、担当地域によっては頻繁な海外出張が求められ、体力的な負担が大きくなります。
こうした環境の変化に柔軟に対応できるタフさが求められます。
【商社業界はきついのか】商社業界の現状・課題
華やかに見える商社業界も、大きな変革期を迎えています。
インターネットやテクノロジーの進化により、情報格差が小さくなり、かつて商社が独占していた「仲介機能」だけでは価値を生み出しにくくなっています。
いわゆる「商社不要論」や「中抜き」といった言葉に象徴されるように、従来のビジネスモデルだけでは生き残れないという危機感が業界全体にあります。
この課題に対応するため、各社はDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、AIやIoTを活用した新たな価値創造を急いでいます。
また、資源価格の変動に左右されやすい収益構造からの脱却を目指し、非資源分野への投資を加速させることも大きな課題となっています。
「中抜き」論と商社不要説への対応
インターネットの普及により、メーカーと海外の顧客が直接取引できるようになったことで、商社を介する「仲介」の必要性が薄れたのではないか、という「商社不要論」が長らく議論されてきました。
単にモノを右から左へ流すだけの機能は、確かにその価値が低下しています。
この課題に対し、商社は単なる仲介役ではなく、金融機能、物流機能、情報収集機能などを組み合わせた総合的なソリューションを提供する存在へと進化しています。
さらに、前述の「事業投資」を強化し、自らがリスクを取って事業を経営することで、単なる「中抜き」では代替できない独自の価値を創出しようと必死に取り組んでいます。
DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進
商社業界も、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が急務となっています。
伝統的な産業を多く取り扱ってきたため、他業界に比べてデジタル化が遅れている分野も存在しました。
しかし、現在はAIやIoT、ビッグデータといった最新技術を既存のビジネスに取り入れ、業務効率化や新たな収益源の創出を競っています。
例えば、膨大な貿易データをAIで分析して需要予測の精度を高めたり、工場の稼働状況をIoTで監視して生産性を向上させたりする取り組みが進んでいます。
デジタル技術を理解し、ビジネスに応用できる人材の育成と確保が、今後の商社の競争力を左右する重要な鍵となっています。
非資源分野への投資強化
総合商社の収益は、長らく原油や鉄鉱石といった資源分野に大きく依存してきました。
しかし、これらの資源価格は国際情勢や景気によって大きく変動するため、経営が不安定になりやすいという課題がありました。
そこで各社は、経営の安定化を図るために「非資源分野」への投資を積極的に進めています。
非資源分野とは、例えば食料品、ヘルスケア、小売、電力、不動産、ITサービスなど、生活に密着した分野を指します。
これらの分野は景気変動の影響を受けにくいとされ、安定した収益源として期待されています。
今後もこの流れは続き、商社の事業ポートフォリオはさらに多様化していくでしょう。
【商社業界はきついのか】商社業界に向いている人
商社業界の厳しい環境や大きな変革期を踏まえると、この業界で活躍するためには特定の素養が求められます。
まず前提として、前例のない課題や高いプレッシャーに直面しても、それを乗り越えようとする精神的なタフさ、すなわちストレス耐性が非常に重要です。
また、商社のビジネスは常に変化しており、取り扱う商材や関連する法律、技術も日々新しくなっていきます。
そのため、あらゆる物事にアンテナを張り、新しい知識をどん欲に吸収し続ける好奇心と学習意欲も不可欠です。
グローバルな舞台で活躍するには、自分とは異なる背景を持つ人々と協働する力が求められます。
高いストレス耐性とタフさを持つ人
商社の仕事は、大きな責任と高いプレッシャーが常につきまといます。
数億円規模の取引や、失敗が許されないプロジェクトの推進、時差のある海外との連日の交渉など、精神的にも体力的にもハードな場面が多々あります。
予期せぬトラブルが発生することも日常茶飯事です。
こうした状況下でも、冷静さを失わずに最善の策を考え、粘り強く最後までやり遂げることができる、精神的・肉体的なタフさが不可欠です。
困難な状況を「成長の機会」と前向きに捉え、プレッシャーを楽しめるくらいの気概がある人が、商社のフィールドでは強く求められます。
好奇心旺盛で学習意欲が高い人
商社パーソンは、特定の分野の専門家であると同時に、幅広い分野の知識を持つゼネラリストであることも求められます。
「ラーメンからロケットまで」と言われるように、担当するビジネスは多岐にわたり、時には全く未知の分野のプロジェクトを任されることもあります。
自分の専門外のことであっても臆することなく、ゼロから学ぶことを楽しめる好奇心旺盛な人は、商社で大きく成長できるでしょう。
また、世界の政治経済の動向、新しい技術、各国の法規制など、ビジネス環境は常に変化しているため、常に最新情報をキャッチアップし、学び続ける姿勢がキャリアを通じて重要になります。
異なる文化や価値観を受け入れられる人
商社の仕事は、世界中の人々との協働なくしては成り立ちません。
営業、財務、法務といった職種に関わらず、同僚、取引先、投資先の従業員など、国籍、宗教、習慣、価値観が全く異なる人々と深く関わります。
自分の常識や「当たり前」が通用しない場面に何度も直面するでしょう。
そうした時に、相手の文化や価値観を一方的に否定するのではなく、まずは尊重し、理解しようと努める柔軟性が不可欠です。
多様性を受け入れ、異なる背景を持つ人々と信頼関係を築きながらチームとして成果を出せる「巻き込み力」こそが、グローバルビジネスを成功させる鍵となります。
【商社業界はきついのか】商社業界に向いていない人
一方で、商社業界の特性を考えると、残念ながら「向いていない」可能性が高い人もいます。
もちろん、これが全てではありませんが、ミスマッチを防ぐために自分自身を客観的に見つめることは大切です。
例えば、仕事とプライベートの時間をきっちりと分け、定時で帰ることを最優先に考えるワークライフバランス重視の人は、不規則な勤務が発生しやすい商社の環境ではストレスを感じるかもしれません。
また、商社の仕事は変化の連続です。
海外駐在や部署異動も多く、安定した環境で同じ業務をコツコツと続けたいという安定志向の強い人も、ギャップを感じやすいでしょう。
ワークライフバランスを最優先したい人
仕事と私生活の調和を保つことは非常に重要ですが、そのバランスの取り方には個人差があります。
「プライベートの時間を絶対に確保したい」「定時退社が絶対条件」というように、ワークライフバランスを何よりも最優先する人にとって、商社の働き方は厳しいものになる可能性があります。
前述の通り、海外との時差対応や急な出張、プロジェクトの繁忙期など、どうしても時間外の対応や不規則な勤務が求められる場面があるからです。
もちろん、休暇制度は整っていますし、以前より働きやすくはなっていますが、仕事へのコミットメントが強く求められる時期があることは覚悟しておく必要があります。
安定志向で変化を好まない人
商社業界は「変化への対応」が仕事そのものと言っても過言ではありません。
担当する商材が変わることも、働く国が変わる(駐在・出張)ことも、部署が異動になることも頻繁に起こり得ます。
また、事業投資や新規ビジネスの創出は、常に不確実性を伴います。
こうした環境を「刺激的で面白い」と感じるか、「不安定で落ち着かない」と感じるかは大きな違いです。
もしあなたが、決められたルールや手順に沿って、毎日同じ場所で安定的に働きたいと強く願うのであれば、商社とは異なる業界や職種の方が合っているかもしれません。
チームより個人での成果を重視する人
商社のビジネスは、個人の力だけで完結することはまずありません。
営業が案件を見つけてきても、法務が契約をまとめ、財務が資金を工面し、物流がモノを動かさなければビジネスは成立しません。
常に社内外の多くの関係者と連携し、調整を図りながらプロジェクトを進めていく必要があります。
そのため、自分の専門性を磨くことはもちろん重要ですが、「自分一人の成果」にこだわる人よりも、チーム全体の成功のために汗をかける人、他者の意見に耳を傾け、協力し合える協調性が強く求められます。
個人プレーで輝きたいという志向が強すぎる人は、苦労する場面が多いでしょう。
【商社業界はきついのか】商社業界に行くためにすべきこと
商社業界、特に人気の高い総合商社は、就職活動において最難関の一つとされています。
その難関を突破するためには、付け焼き刃の対策では通用しません。
なぜ数ある業界の中で商社なのか、そしてなぜその会社でなければならないのかを、徹底的に突き詰める必要があります。
OB・OG訪問などを通じて、現場のリアルな声を聞き、解像度を上げることが不可欠です。
また、商社パーソンに求められる論理的思考力や課題解決能力を、学生時代の経験(ガクチカ)を通じて具体的に示す準備も必要です。
「何を成し遂げたいのか」という自分の軸を明確に持つことが、スタートラインとなります。
徹底した企業研究とOB・OG訪問
商社業界を目指すなら、まず「なぜ商社なのか」を自分の言葉で語れるようにならなければなりません。
総合商社と専門商社の違い、そして総合商社各社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事など)の強みや社風の違いを、深く理解する必要があります。
IR情報(投資家向け情報)や中期経営計画を読み込むことはもちろんですが、最も有効なのはOB・OG訪問です。
実際に働いている社員の方から、仕事の具体的な内容、やりがい、そして「きつい」と感じるリアルな側面を聞き出しましょう。
複数の社員に会うことで、その会社独自の雰囲気や価値観を肌で感じ取ることができ、志望動機の説得力が格段に増します。
「ガクチカ」の深掘りと論理的説明力の強化
商社の選考では、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)について、非常に深く掘り下げられます。
単に「サークルのリーダーでした」「留学を経験しました」という事実だけでは評価されません。
面接官が知りたいのは、その経験の中でどのような課題に直面し、それをどう分析し、周囲を巻き込みながらどう乗り越えたのかというプロセスです。
なぜその行動を取ったのかを問われ続けても、論理的に、かつ自分の言葉で説明できる必要があります。
高い目標に対して粘り強く取り組んだ経験を見つけ、その背景や思考の過程を整理し、簡潔に伝える練習を繰り返しましょう。
高いレベルの語学力(特に英語)の習得
商社で働く以上、語学力、特に英語力は必須のスキルです。
選考の段階でTOEICなどのスコアが一定基準求められることも多いですが、それはあくまでもスタートラインに過ぎません。
入社後は、海外の取引先とのメールや電話、契約書の読解、そして駐在先での生活など、ビジネスの現場で「使える」英語力が求められます。
スコア取得はもちろん重要ですが、それ以上に、英語を使って異なる文化背景の人と臆せずにコミュニケーションを取り、交渉や議論ができる実践的な能力を磨いておくことが望ましいです。
学生のうちからスピーキングやライティングの練習を積んでおくと、大きな強みになります。
まとめ
商社業界は、「きつい」側面があることは事実ですが、それ以上に大きなスケールでビジネスを動かし、世界を舞台に自己成長できるダイナミックなフィールドです。
高いプレッシャーや変化の多さも、見方を変えれば若いうちから裁量権を持って挑戦できる環境と言えます。
大切なのは、イメージだけで判断せず、仕事のリアルを深く理解することです。
この記事を読んで、商社業界への興味がさらに湧いた人、あるいは「自分には合っているかもしれない」と感じた人は、ぜひOB・OG訪問などを通じて、さらに解像度を高めてみてください。
あなたの挑戦を応援しています。