【28卒】12月の就活はまだ遅くない!12月にするべき就活準備と年末年始の過ごし方

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

大学3年の12月になっても就活をまだ始めていない学生は、冬休みを目の前にして、今からで間に合うのかと不安を抱えやすい時期です。

28卒の本選考が始まる3月1日の広報解禁までは約3か月あり、12月から就活を始めても十分に間に合います。

この記事では、12月の企業の動き、12月にやること10選、3月までの予定、12月に締め切る冬のインターン(インターンシップ)、4年生と1・2年生の進め方を順に説明します。

この記事でわかること
  • 大学3年の12月の就活が遅くない理由と残り時間
  • 12月の企業の動きと12月にやること10選
  • 12月から3月の予定と12月に締め切る冬のインターン
  • 大学4年の12月に内定がないときの動き方
  • 大学1・2年生が冬休みにできる準備

目次[目次を全て表示する]

12月の就活は遅い?大学3年の12月からでも本選考に間に合うと言える理由

12月の就活は決して遅くなく、大学3年の12月に動き出しても28卒の本選考に十分間に合います。

28卒とは、2028年3月に大学などを卒業する予定の学生のことで、2026年12月の時点で大学3年生の人が当てはまります。

本選考のエントリーが始まる3月1日まで約3か月あり、準備に使える冬休みもその間に入るためです。

本選考とは、卒業後の入社を前提に企業が行う正式な採用選考のことで、冬のインターンや早期選考とは区別されます。

早期選考とは、6月1日の選考開始より前に、インターンの参加者などを対象として企業が進める選考のことです。

12月に締め切る冬のインターンや、年内に内定を出す早期選考の中には、今週から動かないと間に合わないものもあります。

3月の本選考に照準を合わせつつ、12月に締切が来る募集だけは先に押さえるという二段構えで考えると、遅れを気にせずに動けます。

3月1日の広報解禁まで残りは約3か月

3月1日の広報解禁までの残り時間は、12月上旬から数えると約3か月です。

28卒の日程は、2026年3月24日に出された政府の要請として、厚生労働省「大学等卒業・修了予定者の就職・採用活動時期について」に示されています。

28卒では、広報活動の開始が2027年3月1日以降、採用選考活動が6月1日以降、正式な内定日が10月1日以降とされています。

広報解禁とは、エントリーの受付や会社説明会など、企業が採用の広報を始めてよいとされる最初の日のことです。

ESとは、企業に応募するときに出す書類で、志望動機や学生時代に取り組んだことを書くエントリーシートのことです。

12月から2月までの3か月を、強みの整理とESの準備、冬のインターンへの参加、面接と適性検査の練習に分けて使えば、3月1日に応募できる状態を作れます。

冬休みは授業がなく、まとまった時間を取りやすいことも、12月から始める学生にとって追い風になります。

6月1日の選考開始までを数えれば約6か月あり、面接の練習に回せる時間も残っています。

28卒の選考日程を前の年並みとする企業は75.2%

28卒の選考日程を前年並みにすると答えた企業は75.2%で、日程を早める企業は一部にとどまります。

マイナビ「2027年卒企業新卒内定状況調査」(2026年11月5日公開・1,667社が回答)で、28卒の選考スケジュールを企業にたずねた結果です。

同じ調査で、選考を前年より早めると答えた企業は23.3%、28卒を採用する予定の企業は81.1%でした。

4社のうち3社ほどは前の年と同じ流れで動くため、3月以降の本選考に準備を合わせれば多くの企業に応募できます。

一方で、選考を早める23.3%の企業を志望している場合は、12月の時点でも応募の機会が動いていると考えられます。

早める企業は、冬のインターンなどを通じて、学生と早めに接点を持とうとしているためです。

どちらに当たるかは、志望企業の採用ページや冬のプログラムの案内に、年内や年明けの選考日程が書かれているかで見分けます。

日程の記載がある企業だけを12月の優先リストに入れ、残りは3月の本選考の準備で追うと、手を広げすぎずに済みます。

1か月早い11月から就活を始める場合の進め方は、次の記事で進み具合別に確かめられます。

12月の就活状況を学年別に見る

12月の就活状況は学年で大きく異なり、3年生は冬のプログラムと本選考の準備、4年生は卒業までの応募、1・2年生は下地づくりの時期です。

同じ12月でも学年によって今月の目標がまったく違うため、周りの話をそのまま自分に当てはめる必要はありません。

例えば3年生が4年生の内定の話を聞いて焦ったり、1・2年生が3年生の選考の話を聞いて急いだりすると、今やるべきことを見失いやすくなります。

自分の学年の項目だけを読み、今月中に終わらせることを1つ決めてから次の章に進むと、記事の後半を自分の予定に置き換えやすくなります。

3年生の項目には調査の数字を、4年生と1・2年生の項目には今の時期の位置づけを示しています。

大学3年生はインターン等の経験者が8割を超える

大学3年生の12月の状況を見ると、28卒の8割を超える学生が4〜9月にインターン等を経験しています。

マイナビ「2028年卒 大学生キャリア意向調査(中間総括)」(2026年10月23日発表・有効回答1,425名)によると、2026年の4月から9月にインターン等へ参加した学生は82.7%でした。

このうち、5日〜1週間程度の長さのプログラムに参加した割合は37.1%です。

インターン等とは、就業体験を伴うインターンと、説明が中心のオープン・カンパニーなどを合わせた言い方です。

オープン・カンパニーとは、仕事の体験をせず、企業や業界の説明を中心に行う学生向けの催しのことです。

参加率は高く見えますが、5日以上かけるプログラムの経験者は4割に満たないため、冬に長めのプログラムへ参加すれば経験の差は縮められます。

12月の時点でまだ何も始めていない3年生は、冬休み中に1つでもプログラムに参加することを最初の目標に置くと、ESに書ける経験が1つ増えます。

大学4年生は卒業まで応募を続けられる時期

大学4年生の12月は、内定先が決まった学生と、卒業までに応募を続ける学生に分かれる時期です。

正式な内定日は10月1日以降が原則のため、12月はその日から2か月ほどたった時期にあたります。

採用の予定数に届いていない企業は、この時期も募集を続けていると考えられます。

企業は入社の時期から逆算して、必要な人数をそろえようとするためです。

12月から3月の卒業までは約3か月半あり、今から応募を重ねる時間は残っています。

4年生には、これまでに書いたESや受けた面接の経験があるため、準備を一からやり直す必要はありません。

卒業までの期間は卒業論文や単位の取得と並行することになるため、就活に使う曜日を先に決めておくと予定が組みやすくなります。

内定がない状況を周りと比べず、卒業までに応募できる企業の数を数えることから始めます。

具体的な探し方と進め方は、後半の大学4年生の章で説明します。

大学1・2年生は本格的な就活の前の準備期間

大学1・2年生の12月は、本格的な就活の前に、興味の方向や得意なことを知っておく準備期間です。

1・2年生向けのプログラムや説明会を開く企業もありますが、本選考に直接つながるものとは限りません。

そのため、この時期は企業を選ぶより、授業やアルバイト、サークルなどで自分がどんな場面で力を出せるかを確かめることに時間を使えます。

この時期の目標は、選考の準備よりも自分の興味の幅を広げることです。

先輩の就活の話を聞くと焦りが出ますが、今の段階で内定や選考の結果を気にする必要はありません。

1・2年生の冬休みは、3年生ほど締切に追われないぶん、本を読む、社会人の話を聞くなど、興味を広げる行動に時間を使えます。

大学のキャリアセンターは低学年の相談も受け付けている場合があり、進路の迷いを早めに話しておく場として使えます。

冬休みにできる具体的なことは、後半の1・2年生の章でまとめています。

12月の企業の動きは内定出し・冬のプログラム・年末の休業の3つ

12月の企業の動きは、早期選考で内定を出し始めること、冬のインターン等を開くこと、年末年始に休業することの3つにまとめられます。

3つの動きはどれも、学生が12月に何を先に片付けるかを決める手がかりになります。

内定の動きは選考を早く進める一部の企業が中心で、冬のプログラムは夏に動けなかった学生にも開かれています。

年末年始の休業は、連絡や提出の予定を前倒しする必要があるという意味で、学年を問わず全員に関わります。

周りの内定の話よりも、冬のプログラムの締切と年末の休業日を先にカレンダーへ入れると、12月の予定が崩れにくくなります。

内定出しを12月に始める企業が目立つ見込み

28卒の採用では、内定出しを12月に始める企業が目立つ見込みです。

キャリタス「2028年卒採用計画調査」(2026年10月26日の発表、回答は主要企業1,116社)では、内定出しの開始が12月に集中する見込みと示されました。

同じ調査では、年内に面接を始める企業が半数強にのぼるとされています。

12月に内定が出るのは、秋までに書類や面接の選考を進めてきた学生が中心と考えられます。

内定の前には、書類の選考と複数回の面接を順に経るのが一般的なためです。

12月から動き出す学生が、同じ企業の年内の内定に今から間に合わせるのは難しい場合があります。

周りで内定の話が増えても、それは早く選考を進めた企業の結果であり、3月以降の本選考の枠が減ったわけではありません。

年内の内定を目指したい企業がある場合は、その企業の選考案内がすでに出ていないかを、採用ページで今週中に確かめます。

冬のインターン等を予定する企業は71.1%

冬にインターン等を実施する予定の企業は71.1%で、秋の68.6%を上回ります。

同じくキャリタス「2028年卒採用計画調査」の10月26日の発表で示された数字で、中身の中心はオープン・カンパニーとされています。

冬は秋よりもプログラムを開く企業の割合が高く、12月から始める学生にも参加の機会が残る季節です。

中身の中心がオープン・カンパニーであれば、半日から1日ほどで終わり、応募の書類が少ないものも含まれると考えられます。

説明が中心の内容は社員や会場の準備が比較的軽く、定員を広く取りやすいためです。

12月に申し込むなら、開催日が1月から2月のプログラムを狙うと、締切まで準備の日数を確保できます。

短いプログラムで業界を見比べ、興味が深まった企業の長めのプログラムに進む順にすると、冬の数か月で企業選びの材料がそろいます。

冬のうちに2〜3の業界のプログラムに出られれば、3月にどの業界へエントリーするかを決める根拠が手元に残ります。

年末年始は休業で返信が年明けになることがある

年末年始は休みに入る企業があるぶん、質問や日程の相談に対する返事が年明けまで届かない場合があると考えられます。

採用の窓口も、会社の休業日に合わせて対応を止めるためです。

休業の期間は企業ごとに異なるので、各社の採用ページやマイページの案内で、年内の対応の最終日と年明けの再開日を確かめます。

マイページとは、応募した学生がログインして使う企業ごとの専用画面で、応募の手続きや連絡のやり取りに使います。

日程の変更や質問を送りたいときは、休業に入る前の週までに送っておくと、返事を待つ間に冬休みが終わる心配が減ります。

ESの受付期間が年末年始をまたぐ募集では、提出はできても、問い合わせへの返事は年明けになる場合があります。

提出書類の書き方で迷う点があれば、12月中旬までに問い合わせを済ませておくと、締切の直前に困らずに済みます。

年明けの再開日が分かったら、その週に返事が来る前提で1月前半の予定を組み立てておくと、連絡待ちで手が止まりません。

12月から3月の就活スケジュール

12月から3月の就活スケジュールは、12月前半に応募、後半に参加と記録、年末年始に書類の見直し、1月に面接の練習、2月に応募先の確定という順で進みます。

表から言えるのは、年内は応募と参加、年明けは練習と応募先の確定へと、時間の使い道が移っていくことです。

時期中心にやること終わらせたい目安
12月前半(1日〜15日)12月に締め切る募集に応募し、1月開催の分を探す2〜3社に応募を出す
12月後半(16日〜冬休み前)申し込んだプログラムに参加し、気づきを記録する参加した会社ごとの記録を残す
年末年始自己分析とESを見直し、適性検査の問題集を始めるガクチカと自己PRを1本ずつ書く
1月面接の練習と、年明けの選考への参加よく聞かれる質問に何も見ずに話せる
2月〜3月1日エントリー先を決め、説明会の予約方法を確かめる3月1日に応募する企業の一覧を作る

表の目安は、授業と並行しても無理なく進められる量を考えて、編集部で設定したものです。

今日の日付に当たる行から始めれば十分で、過ぎた行をさかのぼって埋める必要はありません。

12月前半(1日〜15日)は締切の近い応募を片付ける

12月前半は、12月中に締め切る冬のインターンや早期選考への応募を片付ける期間です。

後の章の締切一覧のように、12月上旬から中旬にかけて締め切る大手企業のプログラムがあるためです。

最初の3日で応募したい企業を5社ほど選び、締切日と提出物をカレンダーに入れます。

応募は企業の採用サイトへの会員登録を済ませてから書類を出す流れになることがあるため、登録だけは締切の数日前までに終えておきます。

締切まで10日を切っている企業は、文章を磨き続けるより、提出までたどり着くことを優先します。

並行して、開催が1月以降のプログラムを探し、12月後半から年明けに締め切るものを次の応募先として控えておきます。

15日までに2〜3社へ応募できていれば、前半の目標は達成です。

前半に1社も出せなかった場合は、締切が年明けの企業に切り替え、前半を書類の準備にあてても挽回できます。

12月後半(16日〜冬休み前)は参加と記録に時間を使う

12月後半は、申し込んだプログラムへの参加と、参加して分かったことの記録に時間を使います。

12月前半までに応募した企業から、参加の案内や選考の結果が届き始める時期です。

参加する日は、終わったあとの30分を空けておき、印象に残った社員の話と仕事の中身を書き残します。

記録は、会社名、プログラムの内容、意外だった点、次の選考の有無の4項目で残すと、あとで会社どうしを比べやすくなります。

次の選考や面談の案内があったプログラムは、記録の欄に申し込みの締切日まで書いておくと、年明けの応募に回すときに迷いません。

大学の授業が年内最後の週に入り、課題やレポートが重なる学生もいるため、参加の予定は週に2回までに抑えると無理がありません。

結果の連絡がなかなか来ない企業があっても、待っている間に次の応募の準備を止めないことで、冬休みの予定が空白になるのを防げます。

年末年始は自己分析とESの見直しにあてる

年末年始は、プログラムや選考の予定が少なくなるため、自己分析とESの見直しにあてる期間です。

自己分析とは、これまでの経験を振り返り、自分の強みや価値観、仕事に求める条件を言葉にする作業のことです。

12月に参加したプログラムの記録を読み返し、どの仕事に興味が湧いたかを自己分析の材料に加えます。

ガクチカとは、大学生活で特に力を注いだ取り組みを指す言葉で、ESでも面接でも頻繁に問われる設問です。

冬休みの間に、ガクチカと自己PRの文章をそれぞれ1本ずつ書き上げることを目安にします。

Webテストとは、企業がパソコンやスマホで受けさせる適性検査で、言葉や計算の問題と性格の質問から成るものがあります。

年明けに受検の案内が届くことに備えて、冬休みのうちにWebテストの問題集に手を付けておくと、1月の予定に余裕が生まれます。

休業中は企業からの連絡が少ないぶん、メールの確認は1日1回と決めて、残りの時間を書く作業に回します。

1月は面接の練習と年明けの選考に備える

1月は、面接の練習を本格的に始め、年明けに開かれる冬のプログラムや早期選考に備える月です。

12月に応募した企業の選考や、冬のプログラムの参加者に向けた次の案内が届くことがあります。

面接の練習は、冬休みに書いたガクチカと自己PRを、声に出して話せる長さに縮めるところから始めます。

1月末までに、よく聞かれる質問へ何も見ずに話せる状態を目安にします。

大学の後期試験と選考日がぶつかりそうな場合は、試験日程が出た時点で、選考の候補日を試験のない日に寄せておきます。

冬のプログラムの参加者向けの選考案内は、マイページに届くことがあるため、週に一度は開いて確かめます。

1月の選考で落ちた場合も、どの質問で詰まったかを書き残しておけば、2月の練習で直す場所がはっきりします。

反対に通過した選考からは、12月に書いたESのどの部分が評価されたのかを読み取れるため、本選考の書類に残す部分を決める材料になります。

2月から3月1日はエントリー先を決めきる

2月から3月1日までは、広報解禁の日にエントリーする企業を決めきる期間です。

候補の企業を業界別に書き出し、3月に説明会を受けたい企業と、すぐにESを出したい企業を分けて一覧にします。

一覧には、企業ごとのエントリー開始日と説明会の予約方法も書き添えておくと、3月1日に慌てずに済みます。

説明会の予約は先着順で埋まることもあるため、志望度の高い企業ほど、当日に予約できるよう手順を前もって確かめておきます。

政府の要請に沿う企業では、3月に広報が始まり、6月1日から面接などの選考に進む流れになります。

12月から作ってきたESの型と面接の原稿は、本選考の設問に合わせて書き直せば土台として使い続けられます。

2月末の時点で、3月1日に何社へエントリーするかを数字で言えれば準備は十分です。

年明けから動き出す人が3月までに終わらせることは、次の記事で分かります。

12月にやること10選

12月にやることは、締切の一覧づくりから応募やエージェントとの面談までの10個で、冬休み前と冬休み中に分けて進めます。

12月にやることは、次の10個です。

  1. 年明けまでの締切の一覧づくり
  2. 自己分析の材料集め
  3. 業界研究
  4. 企業研究
  5. OB・OG訪問の約束
  6. ESのガクチカと自己PRの仕上げ
  7. Webテストの問題集
  8. 面接の練習
  9. 年明け開催の冬インターンへの応募
  10. 就活エージェントとの面談

1は今週中、2〜5は冬休み前、6〜8は冬休み中、9と10は年内と時期を分けておくと、10個を無理なく回せます。

どの項目にも、年末年始や冬のプログラムとの関係から12月に手を付ける理由と、手を止めて次へ移ってよい区切りを添えています。

区切りに届いた項目は、完璧を待たずに次へ移ります。

1. 年明けまでの締切を一覧にする

年明けまでの締切を一覧にすることが、12月の就活の出発点です。

12月にやる理由は、冬の募集の締切が12月上旬から年末にかけて続き、年末年始の休業をはさむと準備の日数が見た目より短くなるためです。

やり方は、気になる企業を8社ほど選び、募集ごとの締切日と時刻、開催日、提出物を1つの表にまとめることです。

提出物の欄には、ESのほかに適性検査や動画の提出があるかも書いておくと、準備の量を見誤りません。

開催日も一緒に書いておくと、冬休み中に参加するのか、年明けに参加するのかで予定を分けられます。

表は締切の近い順に並べ替え、年内に締め切るものと年明けに締め切るものの間に線を引いておきます。

募集の種類の欄も作り、仕事を知るためのプログラムか、選考に直結する募集かを書き分けると、どちらを先に出すかの優先順位をつけられます。

8社の締切と開催日が表に入り、年内に出すものが何社あるか言えたら、自己分析へ進みます。

2. 冬休み前に自己分析の材料を集める

自己分析は、冬休み前に材料を集めておくと、年末年始にまとめて言葉にできます。

12月にやる理由は、授業がある12月前半は細切れの時間しかなく、考えて書く作業はまとまった時間が取れる冬休みに回すほうが進みやすいためです。

冬休み前は、アルバイトやゼミ、サークル、授業での出来事を、思い出したときにスマホのメモへ1行ずつ書きためます。

書く内容は、頑張ったこと、悔しかったこと、人から頼まれたことの3種類に分けておくと、強みと価値観の両方が見えてきます。

冬休みに入るまでにメモが20行ほどたまれば、材料としては十分です。

冬休みに入ったら、メモの中で繰り返し出てくる行動を3つ拾い、それぞれなぜそうしたのかを書き足します。

就活の軸とは、働く会社を選ぶうえで譲れない条件や考え方のことで、拾った行動の理由から見つかることがあります。

理由まで書いた行動が3つそろい、軸の候補を2つ言えたら業界研究へ進みます。

3. 業界研究は冬のプログラムで比べながら進める

業界研究は、冬のプログラムに参加しながら、業界どうしを比べる形で進めると短い期間でも形になります。

業界研究とは、業界ごとのお金の流れや主な企業、職種の違いをつかむための下調べのことです。

12月にやる理由は、冬は1日ほどで終わるプログラムがあり、1週間のうちに複数の業界の話を聞き比べられるためです。

やり方は、志望に近い業界を1つ、名前しか知らない業界を1つ選び、同じ週にそれぞれのプログラムへ参加することです。

参加したあとは、誰がお客さんか、若手のうちにどんな仕事を任されるか、忙しい時期はいつかの3点を、2つの業界で並べて書きます。

比べる相手がいると、1つの業界だけを調べるより、志望の理由を自分の言葉で説明しやすくなります。

業界地図などの本で全体像をつかんでから参加すると、説明会で聞いた話が業界のどこに当たるかが分かります。

2つの業界について、お客さんと若手の仕事を1文ずつ説明できたら、企業研究へ進みます。

4. 企業研究は参加した会社の記録から始める

企業研究は、冬のプログラムに参加した会社の記録から始めると、調べる量を絞り込めます。

企業研究とは、志望する会社の事業や強み、求める人の姿を調べ、ほかの会社との違いをつかむことです。

12月に進める理由は、参加から日が浅いうちなら社員の話や職場の様子を細かく思い出せて、採用ページに載らない材料を残せるためです。

やり方は、プログラムの記録に、採用ページの事業紹介と、会社が公開している中期経営計画の要点を書き足すことです。

中期経営計画とは、会社がこれから数年で何に力を入れるかを示した計画で、投資家向けのページに載っていることがあります。

社員から聞いた話と、計画に書かれた方針が重なる部分は、志望動機の中心に据えられます。

年末年始は記録の読み返しにあて、参加した会社を志望度の高い順に並べ替えておきます。

参加した会社のうち2社について、同業との違いを1つずつ書けたら、OB・OG訪問へ進みます。

5. OB・OG訪問は年内に1人目の約束を取る

OB・OG訪問は、年内に1人目と会う約束を取り付けておくと、1月以降に話を聞けます。

OB・OG訪問とは、同じ大学を卒業して志望先で働く先輩を訪ね、働く現場の話を聞く活動のことです。

12月にやる理由は、年末年始をはさむと、依頼から面会までの日数が延びると考えられるためです。

社会人の側も年末は仕事の締めくくりで忙しく、年始は休みに入る時期にあたるためです。

やり方は、まず大学の就職支援の窓口に、卒業生を紹介してもらえる制度があるかをたずね、並行してゼミや部活の先輩にも声をかけることです。

依頼の連絡には、自分の学年と所属、話を聞きたい理由、希望する時間の長さを短く書き、相手の都合に合わせると添えます。

依頼は12月の第2週までに送っておくと、年明けすぐの日程も候補に入れやすくなります。

会う前には、プログラムの記録を見返して、記録の中で分からなかった点を質問に変えておきます。

1人と日程が決まった時点で、ESの仕上げへ進んで構いません。

6. ESのガクチカと自己PRを年内に仕上げる

ESのガクチカと自己PRは、年内に仕上げておくと、年明けの選考と3月の本選考の両方に使えます。

自己PRとは、自分の強みを、それが表れた具体的な場面とともに企業へ伝える設問のことです。

12月にやる理由は、参加したばかりのプログラムの気づきを書き足せる時期であり、年明けの選考ではESの提出が最初に求められることがあるためです。

やり方は、自己分析のメモから経験を1つ選び、結論、きっかけ、工夫した行動、結果、そこから得た考えの順で書くことです。

冬のプログラムで社員に言われたことや、自分で気づいた改善点を1行加えると、ほかの学生と違う中身になります。

書いた文章は一晩おいてから声に出して読み、言いにくい箇所を短い文に直します。

仕上げた型は、どの企業にも使える部分と、企業ごとに書き換える部分に色を分けて保存しておくと、応募のたびの手直しが速くなります。

ガクチカと自己PRを1本ずつ書き上げ、家族や友人に読んでもらって話の筋が伝わったら完成とします。

7. Webテストは冬休みに問題集を一周する

Webテストは、冬休みに問題集を一周しておくと、年明けに受検の案内が来ても慌てずに済みます。

12月にやる理由は、冬休みは毎日同じ時間を確保しやすく、計算や読解の問題を続けて解くことで解く速さが上がるためです。

SPIや玉手箱は、Webテストの種類の名前で、出題の形式や時間の配分が種類ごとに違います。

やり方は、志望企業で使われる種類を先輩や説明会の案内で確かめ、その種類の問題集を1冊選ぶことです。

冬休みの2週間ほどで、1日1単元ずつ解き進め、制限時間を計って解く習慣をつけます。

時間を計らずに解くと本番の速さについていけないことがあるため、最初から時計を置いて解きます。

性格の質問は、評価を気にして答えを変えず、ふだんの自分に近い選択肢を選びます。

受検の案内には期限が付いていて、受け忘れると次の選考に進めないため、案内のメールが届いたら期限をすぐカレンダーに入れます。

問題集を一周し、苦手な単元を2つ以内に絞り込めたら面接の練習へ進みます。

8. 面接は年明けの選考に向けて声に出して練習する

面接の練習は、年明けに始まる選考に向けて、12月のうちに声に出して始めます。

12月にやる理由は、冬の募集には面接やグループでの話し合いで参加者を選ぶものがあり、年明けの選考と合わせて話す場面が続くためです。

やり方は、自己紹介を30秒、ガクチカを1分で話す原稿を作り、家族や友人に面接官の役を頼んで質問してもらうことです。

1人で練習するときは、スマホで録音して聞き直すと、語尾が伸びる癖や、結論が後回しになる癖に気づけます。

原稿を丸暗記するより、話す順番だけを覚えて毎回違う言い方で話すほうが、想定外の質問にも対応しやすくなります。

話し終えたら、面接官役の人に一番印象に残った言葉を聞くと、自分が伝えたいことが相手に届いているかを確かめられます。

オンラインの面接に備えて、冬休み中に自宅の通信環境と背景、カメラの角度を確かめておきます。

自己紹介とガクチカを、原稿なしで時間内に話し終えられたら、応募へ進みます。

9. 年明け開催の冬インターンに応募する

年明けに開催される冬インターンへの応募は、12月から始める学生がプログラムに参加するための現実的な選択肢です。

12月にやる理由は、12月上旬に締め切る募集は準備が間に合わないことがある一方、締切が12月中旬以降の募集もあるためです。

やり方は、1で作った締切の表から締切まで10日以上ある募集を選び、6で仕上げたESを設問に合わせて書き直して出すことです。

志望度の高い企業と、業界を知るために受ける企業を組み合わせて2〜3社に出すと、結果を比べて次の応募に生かせます。

選考のあるプログラムでは、ESのほかに適性検査や面接を経ることがあり、結果が出るまでの期間も募集ごとに違います。

応募を出したら、締切の表に提出日と結果の予定日を書き込み、予定日を過ぎても連絡がない企業はマイページを開いて確かめます。

落ちた場合も、どの段階で落ちたかを記録しておけば、7と8のどちらを強化するかが決まります。

2〜3社への応募を出し終えたら、就活エージェントとの面談へ進みます。

10. 就活エージェントとの面談を年内に1回受ける

就活エージェントとの面談を年内に1回受けておくと、自分では探しきれない企業を知る手段が1つ増えます。

就活エージェントとは、学生と面談して希望や適性を聞き、合いそうな企業の紹介や選考の対策を手伝うサービスのことです。

12月にやる理由は、冬休みに入ると面談の時間を取りやすく、年明けに紹介された企業の選考を受ける準備ができるためです。

やり方は、面談の前に、これまでの経験のメモと、気になっている業界、譲れない条件を1枚にまとめて持っていくことです。

紹介された企業は、その場で決めずに、自分の就活の軸に合うかを一晩考えてから応募するか決めます。

サービスによって扱う企業や得意な業界が違うため、1社の面談だけで判断せず、合わないと感じたら使い方を見直します。

面談を1回受け、紹介された企業から応募を考える会社が1社でも見つかれば十分です。

6のESでガクチカに書く経験が見つからずに手が止まった場合は、次の記事で経験の見つけ方と書き方が分かります。

12月に参加できる就活イベント

12月に参加できる就活イベントは、冬のインターン、企業説明会や合同説明会、早期選考の案内が出るプログラムの3つです。

3つは向いている目的が違い、冬のインターンは仕事を知るため、説明会は企業を見つけるため、早期選考の案内が出るプログラムは選考を経験するために使えます。

今の自分に足りないのが企業の情報なのか、選考の経験なのかで、参加するイベントを選びます。

対面のイベントは移動の時間を取りやすい冬休み中に、オンラインのイベントは授業の合間に入れると、予定を組みやすくなります。

12月は授業と年末の予定が重なるため、参加するイベントは1週間に1〜2個に絞ると、1回ごとの振り返りまで手が回ります。

冬のインターンでは社員との会話を材料にする

冬のインターンは、社員と直接話せる時間を、ESや面接で話す材料に変えられるイベントです。

冬のプログラムには、半日から1日で終わるものと、数日かけてチームで課題を解くものがあります。

参加する前に、採用ページを読んでも分からなかったことを2つ書き出し、座談会や質問の時間に聞けるようにします。

聞いた答えは、話してくれた社員の部署や入社年次と一緒にメモしておくと、あとで志望動機に書くときに具体的な場面として使えます。

チームで課題を解く形式では、自分の発言がチームの結論にどう生かされたかを、終了後に1行で書き残します。

オンラインの回では、画面越しでも質問の時間に発言できるよう、聞きたいことをチャットにすぐ打てる形で手元に用意しておきます。

12月に開かれるプログラムは年末に近く、振り返りを後回しにすると、冬休みの間に細かい内容を忘れてしまいがちです。

参加した日のうちに振り返りを書き、翌週に次の選考の有無をマイページで確かめるところまでを1回の参加と考えます。

企業説明会と合同説明会で応募先の候補を増やす

企業説明会と合同説明会は、12月から始めた学生が応募先の候補を短期間で増やせるイベントです。

合同説明会とは、複数の企業がブースを並べたり配信を続けたりして、学生が1日に何社もの説明を聞ける催しのことです。

12月の合同説明会は、3月の本選考に向けて企業を探し始めた3年生にとって、業界を横断して見比べる場になります。

参加の前に出展企業のリストに目を通し、名前を知っている企業から2社、知らない企業から2社、話を聞く相手を選んでおきます。

知らない企業を混ぜておくと、自分の軸に合う会社を知名度以外の基準で見つけられます。

個別の企業説明会では、資料に書かれていない質問を1つ用意し、配属の決まり方や入社1年目の仕事など、働き始めた後の姿を聞きます。

帰宅後に、話を聞いた企業を3月に応募するかどうかで2つに分けて一覧に書き込むと、2月のエントリー先決めがそのまま進みます。

早期選考の案内が出るプログラムの見分け方

早期選考の案内が出るプログラムは、募集要項や説明会で、参加者向けの選考や面談に触れているかで見分けられます。

政府の要請(2026年3月24日)では、専門活用型インターンに参加した学生に対し、6月を待たずに選考を行う場合もありうるとしています。

専門活用型インターンとは、高い専門性を求める分野のインターンのうち、政府の示す要件を満たすもののことです。

募集の案内に、参加者を対象にした早期の面談や選考の記載があれば、そのプログラムは早期選考につながる可能性があります。

案内に書かれていない場合も、説明会で参加後の流れを質問すれば、自分が対象になるかを確かめられます。

早期選考に進んだ場合は、本命の企業かどうかにかかわらず、面接で聞かれたことと自分の答えを記録しておきます。

12月から始めた学生は、早期選考の有無だけで応募先を選ばず、仕事内容に興味が持てるかを先に確かめます。

12月に締め切る冬インターンの一覧

12月に締め切る冬インターンのうち、12月2日から20日までに締切を迎える主な10社の募集を、締切の早い順に並べました。

表から言えるのは、12月の上旬に締切が集まり、中旬以降は早期本選考やプレエントリーなど本選考に近い募集が並ぶことです。

締切日企業プログラム
12月2日JR東日本テクノロジーWeb就業体験
12月3日日立製作所冬期インターンシップ
12月4日野村證券インベストメント・バンキング 冬3daysワークショップ
12月7日任天堂理工系オンライン仕事紹介 コーポレートIT
12月7日野村総合研究所ITソリューション 1dayイベント
12月7日みずほ総合研究所冬季インターンシップ
12月10日トヨタシステムズ2DAYS(トヨタグループのITインフラ設計)
12月15日キリンホールディングス営業コース早期本選考
12月16日JTプレエントリー
12月20日損害保険ジャパンSOMPO Academy アクチュアリーコース

(情報ソース:各社の採用ページ・就活サイトの募集情報をもとに編集部が集計。2026年11月6日時点)

締切は変わることがあるので、応募前に各社の採用ページで確かめてください。

12月中旬に締め切る募集でも、ESに加えて適性検査を求められる場合は、11月のうちに準備を始めておく必要があります。

すでに12月に入っているなら、締切まで1週間以上ある募集を選び、手元のESを設問に合わせて書き直して出します。

IT、金融、メーカー、食品、保険と業界が散らばっているため、まだ業界を決めていない学生も見比べながら選べます。

表にない企業も含めた冬のインターンの締切カレンダーは、次の記事で確かめられます。

12月から就活を始める3つのメリット

12月に就活を始めて得られるメリットは、冬のプログラムを選べる時期に動けること、冬休みに集中できること、年明けの選考と本選考の両方に間に合うことの3つです。

遅れを気にするより、12月に始めるからこそ得られる条件を生かすほうが、残りの3か月を有効に使えます。

3つのメリットは、どれも12月という時期の条件から生まれるもので、11月や1月に始める場合とは中身が少しずつ違います。

例えば冬休みの長さや、年明けに控える選考までの日数は、12月に始めた学生だからこそ手元に残っている時間です。

自分に当てはまるメリットを1つ選び、そのメリットを生かす行動を今週の予定に入れます。

冬のプログラムを選べる季節に動き出せる

12月から始めると、冬のプログラムを開く企業が多い季節に動き出せます。

企業の動きの章で見たとおり、冬にインターン等を予定する企業の割合は秋を上回っており、選べる募集が多い時期に応募を始められます。

夏や秋には志望業界が決まっていなかった学生も、12月なら自己分析の材料を集めながら、気になった業界のプログラムに申し込めます。

冬の募集は開催の形式も企業ごとに違い、オンラインの回なら授業の合間や帰省先からでも参加できます。

年明けに開かれるプログラムの募集は12月の時点でも続いており、締切に余裕のあるものから選べます。

夏から動いた学生と同じ企業を受ける必要はなく、冬に初めて募集を見つけた企業から応募先を組み立てて構いません。

冬に参加先を選ぶときは、仕事の中身まで説明してくれるプログラムを優先すると、3月以降に志望動機を書く材料が増えます。

今週中に冬の募集を3つ見つけて締切を控えることが、このメリットを生かす最初の一歩です。

冬休みのまとまった時間で集中して準備できる

12月から始めると、冬休みのまとまった時間を就活の準備に集中して使えます。

授業やレポートが続く11月までと比べると、冬休みは1日の予定を自分で組める日が続きます。

ESの型、Webテストの問題集、面接の原稿の3つを冬休みのうちに同時に進められるのは、この時期に始める学生ならではの条件です。

1日を午前と午後に分け、午前は書く作業、午後は問題を解く作業というように中身を分けると、集中が続きやすくなります。

家族の予定や帰省の日程は先に書き出し、その日を除いた日数で、冬休みにどこまで進めるかを決めます。

企業の休業と重なる日は、企業とのやり取りが要らない書く作業や解く作業をまとめて入れると、時間を無駄にせずに済みます。

冬休みの初日に、終わらせたい作業と使える日数をカレンダーに書き込んでから始めると、毎日の進み具合をカレンダーの上で追えます。

冬休みの途中に見直しの日を1日設け、遅れている作業を後半の日に振り分けると、休みの終わりに慌てずに済みます。

年明けの選考と3月の本選考の両方に間に合う

12月に始めると、年明けに開かれる選考と、3月に始まる本選考の両方に準備が間に合います。

12月に作ったESの型は、1月から2月の冬のプログラムや早期選考の書類に、そのまま土台として使えます。

年明けの選考で実際の面接を経験してから3月を迎えられるため、本選考の面接で落ち着いて話しやすくなると考えられます。

本番の面接の流れや質問の深さを、一度体験したうえで臨めるためです。

年明けの選考の結果を見てから、3月にエントリーする企業の数を増やすか絞るかを決められるのも、12月に始める利点です。

例えば年明けの選考で書類が通らなかった場合でも、2月までにESを書き直す時間が残っています。

1月から始める場合は、年明けの選考の準備と本選考の準備を同時に進める必要があり、ESの型を作る時間が短くなります。

12月の1か月は、本選考までの準備を一度通しで試す期間として使えるのが、1月から始める場合との違いです。

12月からの就活を進めるコツ

12月からの就活を進めるコツは、早期選考を練習の場として使うこと、業界を早く絞りすぎないこと、年末年始も毎日少しずつ就活に触れることの3つです。

準備の期間が短いぶん、実際の選考で経験を積みながら直していく進め方が向いています。

一方で、焦って応募先を狭めたり、冬休みに手を丸ごと止めたりすると、短い期間がさらに短くなります。

3つのコツは、選考の場数、応募先の幅、毎日の習慣という別々の弱点を補うもので、組み合わせて使えます。

3つのうち、今の自分に足りないものから1つだけ取り入れると、予定を詰め込みすぎずに済みます。

早期選考を本選考の練習の場として使う

早期選考は、本選考の前に面接の流れを経験できる、練習の場として使えます。

本命の企業の面接を人生で最初の面接にすると、緊張がそのまま結果に表れやすいと考えられます。

初めての場では、質問の意図をつかむまでに時間がかかるためです。

志望度が中くらいの企業の早期選考を先に受け、面接の雰囲気に慣れてから本命に臨む順番が、12月から始める学生には向いています。

練習とはいえ企業の時間を使って選考を受けるので、志望動機は自分の言葉で準備し、内定が出たら入社を検討できる企業を選びます。

受けた面接ごとに、聞かれた質問、答えに詰まった質問、面接官が深く聞いてきた話題の3つを書き残します。

受ける社数は、本命の選考日までに振り返りの時間を取れる範囲に収めると、受けっぱなしで終わらずに済みます。

3社ほど受けて、詰まった質問の答えを用意し直せば、本命の面接に向けた準備の質が上がります。

業界を早い段階で1つに絞り込まない

業界は、12月の段階で1つに絞り込まず、2〜3の業界を並べて見ておくと、応募先が足りなくなる心配が減ります。

12月から始めた学生は、比べる前に、知っている業界だけに絞ってしまうことがあると考えられます。

調べる時間が短いと、名前を聞いたことのある業界に目が向きやすいためです。

同じ仕事内容でも、業界が違うと、お客さんや働く場所、景気の影響の受け方が変わります。

例えば、システムを作る仕事はIT企業のほかに、鉄道や自動車のグループ会社、銀行の情報システムの部門にもあります。

やりたい仕事から逆に業界を探すと、1つの業界に絞らなくても軸がぶれません。

業界を広げて見るときは、各業界で1社ずつ説明会に出るだけでも、仕事の進め方やお客さんとの関わり方の違いを比べられます。

2月末までに、本選考で受ける業界を2〜3個に決めることを目安にし、12月はその候補を広げる期間と考えます。

年末年始も毎日15分は就活に触れる

年末年始も毎日15分ほど就活に触れておくと、休み明けに準備を再開する負担が小さくなります。

帰省や行事で予定が詰まる時期は、1日休むと、そのまま数日空いてしまいがちです。

短い時間でも毎日続けると、ESの文や面接の原稿が頭から抜けにくくなります。

15分でできることは、Webテストの問題を5問解く、ESの1段落を読み直す、マイページの連絡を確かめる、などです。

やることをあらかじめスマホのメモに並べておけば、移動の電車や待ち時間にもすぐ手を付けられます。

毎日の作業は、終えたところに次にやることを1行メモしておくと、翌日に前の日の続きからすぐ始められます。

年明けの最初の週に、冬休みにできたことと残ったことを書き出すと、1月の予定を立て直しやすくなります。

大みそかや元日のように予定が多い日は、メールの確認だけで終えると決めておけば、毎日の習慣を崩さずに済みます。

12月の就活で避けたい失敗

12月の就活で避けたい失敗は、焦って合わない企業を選ぶこと、体調を崩して予定を逃すこと、大手企業だけに応募を絞ること、準備なしで面接に出ることの4つです。

どれも、残り時間が短いという焦りから起こりやすい失敗です。

失敗の形を先に知っておくと、焦りを感じた場面で一度立ち止まり、別の選び方ができます。

4つの失敗は、企業の選び方、生活の整え方、応募先の数、選考の受け方という別々の場面で起こります。

失敗をしてしまった場合も、原因がどの場面にあったかが分かれば、次の応募までに立て直せます。

4つのうち、今の自分が当てはまりそうなものに印を付けてから読むと、防ぎ方を自分の予定に落とし込めます。

焦りから自分に合わない企業に決めてしまう

焦りから自分に合わない企業に決めてしまうことは、入社後の後悔につながりやすい失敗です。

周りの内定の話を聞いて早く決めたい気持ちが強くなると、仕事内容や働き方を確かめないまま応募を決めがちです。

内定を得ること自体が目的になると、入社後に思っていた仕事と違うと感じるおそれがあります。

応募の前に、その企業の仕事内容と働き方が自分の就活の軸に合うかを1行で書き出します。

1行で書けない企業は、説明会や社員との面談で確かめてから応募を決めても遅くはありません。

迷ったときは、その企業で働く3年後の自分の1日を想像し、無理なく続けられそうかを考えてみると判断の材料になります。

家族や友人になぜその企業を選んだのかを話してみて、説明に詰まるなら、判断を急いでいる合図と考えられます。

軸に照らして選んだ企業であれば、選んだ理由を自分の言葉にしやすいためです。

12月の時点では、内定を急ぐより合う企業を見つける期間と考えて応募先を選びます。

寒さと疲れで体調を崩し選考の日を逃す

寒さと疲れで体調を崩し、選考やプログラムの日を逃してしまうのも、冬の就活で起こりやすい失敗です。

12月は授業の課題とプログラムの予定が重なり、睡眠の時間が削られやすい時期です。

年末年始は帰省や行事で生活のリズムが崩れやすく、休み明けの選考に疲れを持ち込むことがあります。

選考やプログラムの前日は、新しい作業を入れずに早めに休む日と決めておきます。

体調が悪いときは無理をせず、分かった時点で企業へ連絡し、日程を変えられるか相談します。

連絡は当日の朝まで待たず、不調に気づいた時点ですぐに送るほうが、別の日程を相談できる余地が残ります。

年明けすぐに選考がある場合は、帰省先から戻る日を選考の2日前までにしておくと、移動の疲れを残さずに臨めます。

移動のある対面のプログラムでは、寒さに合わせた上着や替えのマスクを用意し、会場に早めに着けるよう出発の時間を決めておきます。

大手企業だけに応募して応募先が足りなくなる

大手企業だけに応募を絞ると、選考の結果が続けて振るわなかったときに、3月以降に受けられる企業が手元に残らないことがあります。

名前を知っている企業は応募者が集まりやすく、1社ごとの結果を予測しにくいと考えられます。

知名度の高い企業ほど、志望する学生の目に留まりやすいためです。

学生向けの広告をあまり出していない企業の中にも、特定の分野で高いシェアを持つ会社や、大手のグループ会社があります。

応募先の一覧を作るときは、大手企業と、同じ業界の中堅企業やグループ会社を組み合わせます。

中堅企業やグループ会社は、合同説明会のブースや就活エージェントの紹介を通じて見つかることがあります。

目安として、大手1社につき、同じ仕事ができる別の企業を1社並べておくと、結果に左右されにくい一覧になります。

大手を目指すことはやめずに、受ける企業の幅を広げておくことが、この失敗の防ぎ方です。

準備をしないまま面接に出て自信をなくす

準備をしないまま面接に出ると、答えに詰まる経験が続き、自信をなくして就活の手が止まってしまうことがあります。

早期選考を練習の場として使うときも、最低限の準備は欠かせません。

面接の前日には応募した企業の採用ページを開き直し、事業の特徴を一言で言えるかを確かめておきます。

自己紹介、ガクチカ、その企業を選んだ理由の3つだけは、面接の前に声に出して確かめておきます。

不合格の通知を受けたときは、自分の価値を否定されたと受け止めず、どの質問で詰まったかという事実だけを記録します。

面接は企業との相性にも左右されるため、1社の結果で自分の準備のすべてが足りないと決めつける必要はありません。

不合格が続いて気持ちが沈んだときは、キャリアセンターの職員や友人に結果を話し、1人で抱え込まないようにします。

詰まった質問に答えを用意してから次の面接に進めば、同じ失敗を繰り返さずに済みます。

大学4年の12月に内定がないときの進め方

大学4年の12月に内定がないときは、通年採用の企業と卒業まで募集を続ける企業を探して、応募を続けます。

通年採用とは、春から夏などの決まった時期に限らず、1年を通して応募を受け付ける採用のやり方です。

12月から卒業までの間にも応募できる企業はあり、今から動けば選考に進む時間は残っています。

4年生はこれまでの選考で使ったESや面接の経験を持っているため、3年生よりも短い準備で応募を重ねられます。

就活の状況を話せる相談先を1か所決めておくと、応募先選びで迷ったときにすぐ意見をもらえます。

内定がないことと自分の価値を切り離し、来週までに出せる応募の数を数えるところから始めます。

通年採用と卒業まで続く募集を探す

大学4年の12月は、通年採用を行う企業と、卒業まで募集を続ける企業が主な応募先になります。

厚生労働省「大学等卒業・修了予定者の就職・採用活動時期について」によると、政府は既卒者などに対しても、通年採用を含めた採用の機会を設けるよう企業に要請しています。

既卒とは、大学などを出たあと正社員の仕事に就かずにいる人のことで、新卒とは別の枠で扱われる場合があります。

卒業後も応募の機会を設けるよう求められているため、12月の応募先は条件を確かめたうえで選べます。

探し方は、就活サイトで募集中の企業だけに絞って検索することと、大学のキャリアセンターに届いている4年生向けの求人を聞くことの2つです。

キャリアセンターの求人は、その大学の学生に向けて企業が出しているものもあり、就活サイトには載っていない企業に出会えることがあります。

募集を見つけたら、締切が短い場合に備えて、その週のうちに応募書類を出すつもりで動きます。

4年生が12月から年明けにかけてやること

4年生が12月から年明けにかけてやることは、落ちた段階の整理、応募する業界と職種の見直し、卒業後も見据えた予定づくりの3つです。

落ちた段階の整理では、書類、適性検査、面接のどこで落ちることが多かったかを数え、多かった段階から直します。

面接で落ちることが多かった人は、模擬面接を開いている大学の窓口や就活エージェントの面談で、答え方を第三者に見てもらいます。

業界と職種の見直しでは、これまで受けた業界の外にも、同じ強みを生かせる仕事がないかを探します。

例えば、接客のアルバイトで人と話す力を磨いてきた人なら、販売だけでなく、法人向けの営業や採用の仕事にも同じ強みを使えます。

12月中に2〜3社へ応募し、1月に面接へ進める状態を作るのが、ひとつの目安です。

3月までに内定がそろわなかったときのために、卒業後の応募先の探し方も年明けから調べておくと、春からの動きが途切れません。

大学1・2年生が12月にできること

大学1・2年生が12月にできることは、長期インターンを探し始めることと、自己分析の下地になる経験の記録をつけ始めることの2つです。

長期インターンとは、数か月以上にわたって、社員と同じように実務を担いながら働くインターンのことです。

給料が出るものもあり、アルバイトの代わりに仕事の経験を積める点が、時間に余裕のある1・2年生に向いています。

冬休みは、春休みから始められる長期インターンを探して応募の準備をする時期として使えます。

募集を探すときは、仕事の内容、週に何日働くか、授業と両立できる時間帯かの3点を確かめます。

経験の記録は、授業やアルバイト、サークルで工夫したことを、月に1回書き残すだけで十分です。

3年生になってガクチカを書くとき、1・2年生のころの記録があれば、経験を思い出す手間が大きく減ります。

3年生の就活の流れをつかみたい人は、1日のオープン・カンパニーに参加してみると、業界の雰囲気を知る手がかりになります。

学年別・12月の就活でよくある質問

12月の就活について、学生から出やすい疑問を学年別にまとめました。

3年生の質問を先に、4年生と1・2年生の質問をそのあとに並べています。

本文で詳しく説明している内容は、答えの最後に章の名前を添えました。

大学3年の12月まで何もしていなくても大丈夫ですか?

何もしていない状態で大学3年の12月を迎えても、28卒の本選考の準備は今から間に合います。

3月1日の広報解禁まで約3か月あるため、まず年明けまでの締切を一覧にし、冬休みにESと面接の準備を進めれば十分です。

最初に手を付ける順番は、12月にやること10選の章で紹介しています。

12月からでも大手企業の本選考を受けられますか?

12月から始めても、大手企業の本選考は受けられます。

政府の要請(2026年3月24日)によると、28卒向けの広報は2027年3月1日以降に始めるのが原則とされ、本選考のエントリーもそこから始まります。

一方で、大手企業の冬の募集には12月上旬に締め切るものもあるので、志望企業の締切だけは先に確かめてください。

冬のインターンに参加していないと早期選考は受けられませんか?

冬のインターンに参加していなくても、早期選考を受けられる企業はあり、本選考にはどの学生も応募できます。

早期選考の対象は企業によって違い、プログラムの参加者に限るものと、広く募集するものがあります。

対象かどうかは、募集の案内や説明会の質問の時間で確かめられます。

大学3年の12月に内定がないのは遅れていますか?

大学3年の12月に内定がなくても、遅れてはいません。

2026年3月24日付の政府の要請によると、28卒では採用選考活動の開始が2027年6月1日以降、正式な内定日が2027年10月1日以降とされています。

12月の時点の内定は選考を早めに始めた企業から出ているもので、あなたは志望企業の日程を基準に準備を進めれば十分です。

年末年始に企業へ問い合わせても問題ありませんか?

年末年始に問い合わせを送ることはできますが、休業中の企業からの返事は年明けまで届かない場合があると考えられます。

休業の期間中は、採用の担当者がメールを確認しないことがあるためです。

急ぎの質問は休業に入る前に送り、休業の期間は各社の案内で確かめてください。

大学4年の12月からでも応募できる企業はありますか?

大学4年の12月からでも、通年採用の企業や卒業まで募集を続ける企業に応募できます。

2026年3月24日付の政府の要請も、卒業後の人を含めて1年を通じた採用の機会を設けるよう企業に求めています。

就活サイトで募集中の企業に絞って探し、キャリアセンターに届いている求人もあわせて確かめてください。

大学1・2年生が12月に就活を始めるのは早すぎますか?

大学1・2年生が12月に就活の準備を始めるのは、早すぎることはありません。

ただし、この時期は選考の対策より、長期インターンを探すことや、経験の記録をつけることが中心になります。

具体的な進め方は、大学1・2年生の章で紹介しています。

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