
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就職活動の適性検査では、「OPQ」を受検することがあります。
OPQはSHL社が開発した性格検査(Occupational Personality Questionnaire)で、30の性格特性を測定する検査です。
この記事では、OPQの問題を分野別に掲載し、回答のポイントとともに出題傾向を徹底解説します。
- OPQの基本情報と検査形式
- OPQで測定される30の性格特性の内容
- OPQの問題例と回答のポイント
- 効果的なOPQ対策の方法
- OPQを初めて受検する人
- 外資系企業や大手企業を志望している人
- OPQの回答方法や注意点を知りたい人
目次[目次を全て表示する]
OPQとは?基本情報をわかりやすく解説
OPQは世界中の企業で導入されている性格検査です。ここでは、OPQの基本的な特徴と検査形式について解説します。
OPQの概要と特徴
OPQは、イギリスのSHL社(現在はSHL Group)が開発した性格検査で、正式名称はOccupational Personality Questionnaireです。
この検査は受検者の職務に関連する性格特性を測定することを目的としており、世界40カ国以上、30以上の言語で利用されています。
OPQの大きな特徴は、能力検査を含まず性格検査のみで構成されている点です。
受検時間は約25〜30分で、4つの選択肢の中から「最も自分に当てはまるもの」と「最も自分に当てはまらないもの」を選ぶ形式で回答します。
性格検査であるため正解・不正解は存在せず、回答の一貫性や企業の求める人物像との適合度が評価されます。
日本では外資系企業を中心に、大手日系企業でも広く導入されている検査です。
OPQを導入している企業の傾向
OPQは、外資系企業での導入率が特に高い性格検査です。
SHL社が提供するGABや玉手箱といった能力検査と組み合わせて実施されるケースが多く、コンサルティングファームや金融機関、メーカーなど幅広い業界で採用されています。
日系企業でも大手を中心に導入が進んでおり、特にグローバル展開を行う企業では海外拠点との評価基準を統一するために活用されています。
企業がOPQを導入する背景には、採用選考の客観性を高めたいという意図があります。
面接だけでは把握しにくい受検者の行動傾向やストレス耐性を数値化できるため、ミスマッチの防止にも役立てられています。
GABや玉手箱を受検する企業ではOPQもセットで課される可能性が高いため、事前に準備しておくことが重要です。
他の性格検査との違い
OPQと他の性格検査の大きな違いは、測定する性格特性の数と精度にあります。
SPIの性格検査が主に4つの側面(行動的側面・意欲的側面・情緒的側面・社会関係的側面)で評価するのに対し、OPQは30の性格特性をより細かく測定します。
また、ミキワメやTALのように独自の理論体系に基づく検査とは異なり、OPQは国際的な心理学研究の知見をベースに開発されています。
回答形式にも違いがあり、OPQでは4つの選択肢から「最も当てはまる」と「最も当てはまらない」の両方を選ぶ強制選択方式を採用しています。
この方式により、社会的に望ましい回答ばかりを選ぶことが難しくなっており、受検者の本来の性格特性がより正確に反映される仕組みになっています。
そのため、OPQは他の性格検査と比べて「取り繕う」ことが難しい検査と言えるでしょう。
OPQで測定される性格特性
OPQでは30の性格特性を測定し、受検者の職務適性を多角的に評価します。ここでは、測定される性格特性の主要な分野について解説します。
対人関係に関する性格特性
OPQの対人関係領域では、他者との関わり方や協調性に関する性格特性が測定されます。
具体的には「説得力」「統率力」「社交性」「謙虚さ」「面倒見」「協調性」などの特性が含まれます。
説得力の特性では、自分の意見をどの程度積極的に主張するか、他者を説得する場面でどのようなアプローチを取るかが評価されます。
統率力では、チームをまとめる際のリーダーシップスタイルや、指示を出す場面での自然な振る舞いが測定されます。
社交性に関しては、初対面の人とのコミュニケーションの取り方や、大人数の場での立ち居振る舞いが問われます。
これらの特性は営業職やマネジメント職への適性を測る際に特に重視される項目です。
企業ごとに求めるバランスが異なるため、自分の自然な行動パターンを正直に回答することが大切です。
- 説得力:自分の意見を主張し他者を納得させる傾向
- 統率力:集団をリードし方向性を示す傾向
- 社交性:他者と積極的に交流する傾向
- 謙虚さ:自己主張を控え周囲に合わせる傾向
- 面倒見:他者をサポートしケアする傾向
- 協調性:チームで協力して物事を進める傾向
思考・判断に関する性格特性
思考・判断の領域では、物事の考え方や意思決定のスタイルに関する特性が測定されます。
この領域には「データへの関心」「分析的思考」「創造性」「概念的思考」「計画性」「几帳面さ」などが含まれます。
データへの関心の特性では、数値や統計データに基づいて判断する傾向がどの程度強いかが評価されます。
分析的思考では、複雑な問題に対して論理的に筋道を立てて考えることを好むかどうかが測定されます。
創造性に関しては、新しいアイデアを生み出すことへの関心や、既存の枠組みにとらわれない発想力が問われます。
概念的思考では、抽象的な概念や理論に興味を持つ傾向が測定され、研究職やコンサルティング職で重視されることが多い特性です。
計画性や几帳面さは、業務の進め方に直結する特性であり、管理部門や品質管理の職務で高く評価される傾向があります。
- データへの関心:数値やデータに基づいた判断を好む傾向
- 分析的思考:論理的に物事を考える傾向
- 創造性:新しいアイデアや手法を考案する傾向
- 概念的思考:抽象的な概念や理論に興味を持つ傾向
- 計画性:計画を立てて着実に実行する傾向
- 几帳面さ:細部にこだわり正確に仕事を進める傾向
感情・エネルギーに関する性格特性
感情・エネルギーの領域では、ストレスへの対処法や仕事への意欲に関する特性が測定されます。
この領域には「タフさ」「楽観性」「感情コントロール」「競争心」「達成意欲」「活動性」などが含まれます。
タフさの特性では、困難な状況やプレッシャーに対してどの程度耐性があるかが評価されます。
楽観性では、物事がうまくいかない場面でもポジティブな見方を維持できるかどうかが測定されます。
感情コントロールに関しては、感情の起伏を自分でコントロールできる度合いが問われ、ストレスフルな職場環境での適応力を予測する指標となります。
競争心や達成意欲は、目標達成に向けたモチベーションの高さを示す特性であり、営業職や成果主義の企業で重視されます。
活動性では、仕事のペースや行動量に関する傾向が測定され、スピード感のある職場に適しているかどうかの判断材料になります。
- タフさ:プレッシャーや批判に動じない傾向
- 楽観性:困難な状況でもポジティブに捉える傾向
- 感情コントロール:感情の起伏を適切に管理する傾向
- 競争心:他者と競い合い勝利を目指す傾向
- 達成意欲:高い目標を設定し達成を目指す傾向
- 活動性:テンポよく積極的に行動する傾向
OPQの問題|行動パターンの測定
OPQでは日常の行動パターンに関する質問が多く出題されます。ここでは、行動パターンを測定する問題の例と回答のポイントを解説します。
リーダーシップに関する問題例
リーダーシップに関する問題では、集団の中での立ち位置や意思決定の仕方が問われます。
4つの行動パターンが提示され、自分に最も当てはまるものと最も当てはまらないものを選択する形式です。
OPQは性格検査であるため正解・不正解はありませんが、回答の一貫性が重要視されます。
たとえば、リーダーシップに関する質問で積極的な回答を選んだにもかかわらず、協調性の質問では消極的な回答を選ぶと、矛盾していると判断される場合があります。
自分の普段の行動を振り返り、自然体で回答することが一貫性のあるプロフィールを構築するうえで最も効果的です。
企業が求めるリーダーシップ像を意識しすぎると、他の質問との整合性が取れなくなるリスクがあるため注意しましょう。
以下の4つの行動のうち、最も自分に当てはまるものと最も当てはまらないものを選んでください。
A. グループで議論するとき、自分から積極的に意見を述べる B. 他のメンバーの意見をまとめて方向性を示す C. 全員の意見を聞いてから自分の考えを述べる D. 議論が行き詰まったときに新しい視点を提供する
解説
この問題ではリーダーシップのスタイルを測定しています。
Aは主導型リーダーシップ、Bは調整型リーダーシップ、Cは傾聴型リーダーシップ、Dは創造型リーダーシップに対応しています。
どの選択肢を選んでも不正解にはなりませんが、志望する職種に求められるリーダーシップスタイルと自分の特性が合致しているかを確認する材料になります。
チームワークに関する問題例
チームワークに関する問題では、他者と協力して業務を遂行する際の行動傾向が測定されます。
チーム内での役割の取り方や、意見が対立した場合の対応方法などが問われます。
OPQではチームワークを単なる「協調性」として一括りにせず、サポート行動、調整行動、共感性など複数の側面から多角的に評価します。
そのため、チームワークに関する質問は検査全体を通じて繰り返し出題される傾向があります。
同じテーマの質問が形を変えて複数回出題されるため、毎回同じ方向性で回答する一貫性が特に重要になります。
実際の経験に基づいて回答すれば自然と一貫した結果になるため、具体的な場面を思い浮かべながら回答するとよいでしょう。
以下の4つの行動のうち、最も自分に当てはまるものと最も当てはまらないものを選んでください。
A. チームの目標達成のために自分の意見を調整する B. メンバーの困りごとに気づいてサポートする C. 自分の担当以外の業務にも積極的に関わる D. チーム内の意見の違いを建設的に解決する
解説
この問題ではチーム内での行動パターンを測定しています。
Aは柔軟性、Bは共感・サポート力、Cは当事者意識、Dは調整力に関連する特性です。
いずれも職場で求められる重要な行動特性ですが、企業や職種によって重視されるバランスが異なるため、自分の素直な行動傾向を回答することが大切です。
コミュニケーションに関する問題例
コミュニケーションに関する問題では、情報の伝え方や受け取り方の傾向が測定されます。
対面でのやり取りだけでなく、プレゼンテーションや文章でのコミュニケーションに対する姿勢も問われる場合があります。
OPQでは「社交性」「説得力」「自己開示」「傾聴力」など、コミュニケーションに関わる複数の特性を区別して測定します。
たとえば、社交性が高くても説得力が低い、あるいは傾聴力は高いが自己主張が控えめなど、細かなプロフィールが作成されます。
営業職や企画職では社交性や説得力が、技術職やバックオフィスでは正確な情報伝達力が重視される傾向にあります。
自分のコミュニケーションスタイルを事前に振り返り、どのような場面で力を発揮しやすいかを整理しておくと回答しやすくなるでしょう。
以下の4つの行動のうち、最も自分に当てはまるものと最も当てはまらないものを選んでください。
A. 初対面の人とでもすぐに打ち解けることができる B. 相手の話を最後までしっかり聞いてから自分の意見を述べる C. 自分の考えを論理的にわかりやすく説明するのが得意だ D. 相手の感情や雰囲気を読み取って対応を変える
解説
この問題ではコミュニケーションの4つの側面を測定しています。
Aは社交性、Bは傾聴力、Cは論理的表現力、Dは共感力に対応しています。
どの特性が「正解」ということはなく、志望企業の業務内容と自分のコミュニケーション特性の相性が評価のポイントになります。
OPQの問題|職務適性の測定
OPQでは職務への取り組み方や仕事観に関する質問も多く出題されます。ここでは、職務適性を測定する問題の例と回答のポイントを解説します。
ストレス耐性に関する問題例
ストレス耐性に関する問題では、プレッシャーのかかる場面での行動傾向が測定されます。
締め切りに追われる状況や、批判を受けた際の反応、予想外の事態への対処法などが問われます。
OPQではストレス耐性を「タフさ」「感情コントロール」「楽観性」など複数の観点から測定しており、単にストレスに強いか弱いかだけでなく、ストレスへの対処方法のパターンも把握します。
たとえば、感情コントロールが高い人はストレスを感じても表に出さない傾向があり、タフさが高い人はそもそもストレスを感じにくい傾向があります。
企業によってはストレス耐性の高さを特に重視するケースがありますが、実態と異なる回答をすると入社後にミスマッチが生じる可能性があります。
自分のストレス対処パターンを正直に回答することで、自分に合った職場環境への配属にもつながるため、無理に「強い」印象を作る必要はありません。
以下の4つの行動のうち、最も自分に当てはまるものと最も当てはまらないものを選んでください。
A. 締め切りが迫っても冷静に優先順位をつけて対応する B. プレッシャーがかかるほど集中力が高まる C. 失敗しても気持ちを素早く切り替えられる D. 困難な状況でもポジティブな側面を見つけようとする
解説
この問題ではストレスへの対処スタイルを測定しています。
Aは計画的対処、Bはプレッシャー活用型、Cは回復力、Dは楽観的対処に対応しています。
どのスタイルが優れているということはなく、職種や職場環境との相性で評価されるため、自分の実際の傾向を素直に回答しましょう。
目標達成意欲に関する問題例
目標達成意欲に関する問題では、仕事に対するモチベーションの源泉が測定されます。
高い目標を設定して達成することに喜びを感じるタイプなのか、安定した環境で着実に業務をこなすことを好むタイプなのかが問われます。
OPQでは達成意欲を「競争心」「達成志向」「野心」などの観点から細かく測定しており、単に意欲が高いか低いかだけでなく、何に対して意欲を感じるかまで分析します。
営業職やコンサルティング職では競争心や達成志向が高く評価される傾向がありますが、管理部門や技術職では安定性や正確性を重視する特性が評価されることもあります。
重要なのは、自分が実際にどのような場面でモチベーションが高まるかを正確に把握しておくことです。
無理に達成意欲を高く見せようとすると、他の質問との整合性が崩れ、回答の信頼性が低下するリスクがあります。
以下の4つの行動のうち、最も自分に当てはまるものと最も当てはまらないものを選んでください。
A. 難しい目標であるほどやる気が出る B. 目標を達成したら次の目標をすぐに設定する C. 周囲から認められることが仕事の原動力になる D. チーム全体の成果に貢献することにやりがいを感じる
解説
この問題ではモチベーションの種類を測定しています。
Aは挑戦志向、Bは達成志向、Cは承認欲求、Dは貢献志向に対応しています。
いずれも仕事のモチベーションとして正当なものであり、志望企業の文化や職種との適合度が評価の基準となります。
変化への適応力に関する問題例
変化への適応力に関する問題では、新しい環境や状況への対応の仕方が測定されます。
業務内容の変更や組織改編といった変化に対して、前向きに捉えるか不安を感じるかといった傾向が問われます。
OPQでは変化への適応力を「柔軟性」「革新性」「多様性への開放性」「曖昧さへの耐性」など複数の特性から測定しています。
ベンチャー企業やIT業界など変化の激しい環境では柔軟性や革新性が高く評価される一方、金融業界やインフラ業界では安定性や慎重さが求められることもあります。
変化に対する自分の本来の反応を正直に回答することで、自分に合った企業文化の職場に配属される可能性が高まります。
また、OPQでは同じテーマの質問が異なる角度から出題されるため、変化に対する回答の一貫性も注意深くチェックされています。
以下の4つの行動のうち、最も自分に当てはまるものと最も当てはまらないものを選んでください。
A. 新しい仕事や課題に取り組むことが好きだ B. 予定が変更になっても柔軟に対応できる C. 決められたルールや手順に従って進めるのが得意だ D. 不確実な状況でも自分なりに判断して行動できる
解説
この問題では変化への態度と適応スタイルを測定しています。
Aは新奇性追求、Bは柔軟性、Cは安定志向、Dは自律性に対応しています。
AとBを選ぶと変化を好む傾向、CとDは構造化された環境や自分の判断を重視する傾向が示されます。
OPQの難易度と評価基準
OPQには能力検査のような正解がないため、従来の「難易度」という概念は当てはまりません。ここでは、OPQならではの難しさと評価の仕組みについて解説します。
OPQの「難しさ」とは何か
OPQの難しさは問題の難易度ではなく、自分を正確に理解し一貫した回答をすることにあります。
4つの選択肢から「最も当てはまる」と「最も当てはまらない」の両方を選ぶ強制選択方式は、似たような選択肢の中からより正確な自己評価を求められるため、意外と迷いやすいのが特徴です。
約25〜30分の制限時間内に100問以上の質問に回答する必要があるため、1問あたりに使える時間は限られています。
長時間考えすぎると回答が不自然になる傾向があるため、直感的に回答することも重要なポイントです。
また、同じ性格特性を異なる角度から測定する質問が複数出題されるため、場当たり的に回答すると矛盾が生じやすくなります。
この点がOPQを「難しい」と感じる受検者が多い最大の理由です。
企業はOPQの結果をどう評価するか
企業はOPQの結果を合否判定の絶対基準としてではなく、面接や他の選考材料と組み合わせて総合的に評価します。
OPQの結果は30の性格特性ごとにスコア化され、企業が事前に設定した「理想的な人物像」のプロフィールと受検者のプロフィールがどの程度一致しているかが比較されます。
たとえば、コンサルティングファームでは分析的思考や説得力のスコアが、メーカーの技術職では几帳面さや計画性のスコアが注目される傾向があります。
また、回答の一貫性スコアも重要な評価指標のひとつです。
矛盾した回答が多い場合、「回答の信頼性が低い」と判断され、プロフィール全体の信憑性に疑問を持たれる可能性があります。
そのため、自分を偽ろうとして不自然な回答をするよりも、素直に回答する方が結果的に良い評価につながるケースが多いのです。
OPQで落ちることはあるのか
OPQの結果だけで不合格になるケースは少ないですが、企業の求める人物像と大きくかけ離れている場合は選考に影響する可能性があります。
特に外資系企業やコンサルティングファームでは、OPQの結果を選考の重要な判断材料として活用しているケースが多く見られます。
ただし、多くの企業ではOPQの結果は面接時の参考資料として使用されることが一般的です。
面接官がOPQの結果を見ながら「本当にこの傾向があるか」を確認する質問を行うため、OPQの回答と面接での発言に一貫性があることが重要になります。
もしOPQで「リーダーシップが高い」というプロフィールが出ているのに、面接でリーダーシップ経験を語れなければ、信頼性に疑問を持たれるでしょう。
自分の本来の性格特性を正直に回答しておけば、面接との整合性も自然と保たれるため安心です。
OPQを解くコツ
OPQには正解がないため、一般的な試験対策とは異なるアプローチが必要です。ここでは、OPQで一貫性のある回答をするためのコツを紹介します。
自己分析を事前に行う
OPQで一貫した回答をするための最も効果的な方法は、事前に徹底した自己分析を行うことです。
自分の行動パターンや価値観を明確に把握しておくことで、質問に対して迷わず直感的に回答できるようになります。
具体的には、過去の経験を振り返り「集団の中で自分はどのような役割を取ることが多いか」「ストレスを感じたときにどう対処しているか」「何にモチベーションを感じるか」などを整理しておきましょう。
学生時代のサークル活動やアルバイト、ゼミ活動などの具体的なエピソードを思い出しながら自分の傾向を分析することが有効です。
自己分析シートを作成して自分の性格特性を可視化しておくと、OPQの回答だけでなく面接対策にもつながります。
友人や家族に自分の特徴を聞いてみることも、客観的な自己理解を深めるうえで効果的な方法です。
一貫性を意識して回答する
OPQでは回答の一貫性が非常に重要な評価指標になっています。
同じ性格特性を測定する質問が複数回出題されるため、毎回異なる方向性の回答をすると信頼性が低いと判断されます。
一貫性を保つためのポイントは、質問ごとに「何が正解か」を考えるのではなく、常に自分の行動基準に照らして回答することです。
たとえば、自分が「チームワークを重視するタイプ」だと認識しているなら、協調性に関する質問には一貫してその方向性で回答するようにしましょう。
ただし、意図的に特定のプロフィールを作ろうとすると、他の性格特性との整合性が崩れる可能性があります。
最も自然に一貫性を保てるのは、素直に自分の感じたままに回答する方法です。
時間配分を意識する
OPQは約25〜30分で100問以上に回答する必要があるため、1問あたり15〜20秒のペースで進める必要があります。
長時間考えすぎると直感的な回答ができなくなり、かえって不自然な結果になりやすくなります。
また、時間が足りなくなって最後の方の質問を適当に回答してしまうと、回答の一貫性が大幅に低下するリスクがあります。
対策としては、質問を読んだら最初に浮かんだ印象を大切にすることです。
「こう答えた方が良い印象を与えるかもしれない」と考え始めると時間を浪費するだけでなく、自然な回答からも遠ざかってしまいます。
事前に自己分析をしっかり行っておけば、本番では迷うことなく素早く回答できるため、時間配分の問題も解消されるでしょう。
OPQの対策方法
OPQは性格検査であるため、能力検査のような暗記や解法学習は不要です。ここでは、OPQで自分の強みを正しく伝えるための対策方法を紹介します。
志望企業の求める人物像を研究する
OPQ対策として最も重要なのは、志望企業がどのような人物を求めているかを事前にリサーチすることです。
企業の採用ページや説明会資料には、求める人物像やコンピテンシー(行動特性)が明記されていることが多いため、必ず確認しておきましょう。
ただし、求める人物像に合わせて回答を「偽装」することは推奨しません。
企業研究の目的は、自分の性格特性と企業の求める特性の重なる部分を見つけることにあります。
自分の特性と企業の求める特性が大きくかけ離れている場合は、入社後のミスマッチを防ぐためにも素直に回答した方が長期的には有益です。
複数の企業を受検する場合でも、OPQの回答は自分の本来の性格に基づいて行うことで、自分に最も合った企業とのマッチングが実現します。
模擬回答で練習する
OPQの形式に慣れるために、事前に模擬回答を行うことは有効な対策方法です。
SHL社の公式サイトやキャリアセンターで提供されている練習問題を活用して、強制選択方式の回答形式に慣れておきましょう。
模擬回答の際には、実際の検査と同様に25〜30分の制限時間を設けて練習することが重要です。
練習を通じて、自分が迷いやすい質問のパターンを把握しておくと本番で時間をロスすることを防げます。
たとえば、「リーダーシップと協調性のどちらが自分に当てはまるか」で迷う傾向がある場合は、事前に自分のスタンスを整理しておくとよいでしょう。
ただし、練習で特定の回答パターンを暗記するのではなく、あくまで形式に慣れることを目的として取り組むことが大切です。
GABや玉手箱の対策も並行して行う
OPQは多くの場合、GABや玉手箱といったSHL社の能力検査と組み合わせて実施されます。
そのため、OPQ対策だけを単独で行うのではなく、能力検査の対策も並行して進めることが効率的です。
GABは知的能力と適性を測定する検査で、言語理解と計数理解の2つの能力検査にOPQの性格検査が加わった構成になっています。
玉手箱はSHL社が提供するWebテストで、計数・言語・英語の能力検査と性格検査で構成されており、性格検査部分にOPQが使用されるケースがあります。
能力検査は問題集を使った対策が可能なため、計画的に学習スケジュールを立てて取り組みましょう。
OPQの性格検査部分は自己分析を深めることが最大の対策になるため、面接準備と合わせて自分の強みや行動パターンを言語化する練習を行うのが効果的です。
- 自己分析を徹底して自分の性格特性を把握する
- 志望企業の求める人物像をリサーチする
- 模擬回答で強制選択方式に慣れる
- GAB・玉手箱の能力検査対策も並行して行う
- 素直に回答し一貫性を保つことが最も重要
OPQに関するよくある質問
OPQについて就活生からよく寄せられる質問をまとめました。受検前の不安を解消するために、ぜひ参考にしてください。
OPQに正解はあるのか
OPQは性格検査であるため、正解・不正解は存在しません。
能力検査のように知識や計算力を測定するテストではなく、受検者の行動傾向や価値観を把握するための検査です。
そのため、「この選択肢を選べば高得点になる」という攻略法は存在しません。
企業が評価するのは、受検者の性格プロフィールが自社の求める人物像とどの程度マッチしているかであり、特定の回答パターンが有利になるわけではないのです。
むしろ、企業ごとに求める性格特性は異なるため、ある企業で好まれるプロフィールが別の企業では評価されないこともあります。
自分の性格特性を素直に回答し、自分に合った企業とのマッチングを図ることが最善のアプローチです。
OPQの結果は面接にどう影響するか
OPQの結果は多くの企業で面接時の質問設計に活用されています。
面接官はOPQの結果を事前に確認し、受検者の性格プロフィールに基づいた質問を用意するケースが一般的です。
たとえば、OPQでリーダーシップのスコアが高い受検者に対しては、実際にリーダーシップを発揮した経験について深掘りする質問が行われます。
逆に、ストレス耐性のスコアが低い受検者には、困難な状況をどう乗り越えたかを確認する質問が多くなる傾向があります。
OPQの回答と面接での発言に大きな矛盾がある場合、面接官は「OPQの回答が正直でない可能性がある」と判断する可能性があるため注意が必要です。
OPQで素直に回答しておけば、面接での深掘り質問にも自然な形で回答でき、一貫した印象を与えることができます。
OPQは何回も受けられるのか
OPQの受検回数は企業によって異なりますが、基本的に1つの企業の選考につき1回の受検が原則です。
ただし、複数の企業がそれぞれOPQを採用している場合は、企業ごとに受検することになります。
ここで注意すべき点は、OPQの結果は受検するたびに変わる可能性があるということです。
同じ人でも体調や気分によって回答が微妙に変わることがあるため、可能な限り安定した状態で受検することが望ましいでしょう。
また、GABの受検にOPQが含まれている場合は、GABの受検を通じてOPQも自動的に実施されるため、別途OPQだけを受検する必要はありません。
複数回受検する機会がある場合でも、毎回自分の本来の性格に基づいて回答すれば、結果は大きくぶれることなく安定したプロフィールが得られます。
まとめ
OPQは、SHL社が開発した30の性格特性を測定する性格検査です。
4つの選択肢から「最も当てはまる」「最も当てはまらない」を選ぶ強制選択方式を採用しており、約25〜30分で回答します。
外資系企業や大手日系企業を中心に広く導入されており、GABや玉手箱の性格検査部分としても使用されています。
対策としては、徹底した自己分析と回答の一貫性を意識することが最も重要です。
OPQには正解がないからこそ、自分の性格特性を正直に回答し、自分に合った企業とのマッチングを実現することが就活成功への近道です。