文系学生は大学院に進むべき?大学院に進むメリットや就活に与える影響を徹底解説!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

現在文系の学部に通っている大学生の中には、このまま就職すべきか大学院へ進学すべきか迷っている人もいるでしょう。

文系の学生が大学院に進学することには、何かメリットがあるのでしょうか。

この記事では、文系の大学院の仕組みや進学のメリットとデメリット、就職への影響などについて解説しています。

また、就職か進学かで迷った場合にどうしたら良いかも合わせて解説しているため、困ったときの参考になるはずです。

文系の大学院に進学すべきか悩んでいるという人は、ぜひ読んでみてください。

【文系学生は大学院に進むべき?】文系大学院の仕組み

大学院に進むメリットについて知る前に、まずはその仕組みについて見ていきましょう。

文系学部の大学院は、大学によって設置されている課程が異なり、基本的には、「修士課程」と「博士課程」のどちらかが設置されている場合も多いです。

また、修士課程と博士課程の両方が設置されている大学もあります。

両者は、在籍して学べる期間や取れる学位が異なる存在です。

それぞれにどのような違いがあるのか、細かい特徴について解説します。

修士課程

学部卒業後、大学院に通う期間が2年間のみの場合は修士課程と呼びます。

対象の学問に対してさまざまな視点から、より詳細な知識やアプローチの仕方を学び、専門性を磨くための学習を行うのが修士課程です。

多くの学部と同じく、ゼミ形式での学びが中心となっており、卒業までに修士論文の提出が求められます。

最初の1年間で卒業に必要な単位をほとんど取得し、そのあとは修士論文のため研究に打ち込む、という人が多いです。

修士課程を修了すると「修士」の学位を取得できます。

学部での学び以上に専門性の高い研究ができるため、興味のある物事について深く学びたい人にとっては良い進学先となるでしょう。

修士の学位は、博士課程で取得できる博士の学位とはまた異なるものであるため、その点は注意が必要です。

博士課程

学部卒業後、大学院の課程として5年の期間が設けられている場合は博士課程です。

博士課程には、以下の2つがあります。

・前半2年間を博士前期課程、後半3年間を博士後期課程に分ける「区分制博士課程」

・5年間のどこにも区切りを設けない「一貫性博士課程」

区分制博士課程であれば、博士前期課程を修了した時点で修士の学位を取ることが可能です。

また、両者ともに5年間の課程を修了し、博士論文が認められれば博士の学位を取得できます。

博士論文を提出せず、定められた期間中に必要単位をすべて取得した状態で大学院を卒業する場合は「満期退学」と呼ばれ、その時点では博士の学位を取得できません。

あとから博士論文を書くことで取得できる場合もありますが、現役の場合よりも審査がきびしくなります。

博士課程には、大学教員やその道の研究者を目指す学生が集まる傾向にあります。

【文系学生は大学院に進むべき?】文系学生が大学院に進むメリットは?

文系学部の大学院には、修士課程と博士課程の2種類があります。

多くの場合、大学院に進学するのはその分野の学びを深めてより知識をつけ、学問に対するアプローチの方法を増やしたいという学生です。

しかし、文系の学生が大学院に進学することにメリットはあるのでしょうか。

大学院に進学するメリットは、基本的にその学問の最先端に近い位置で専門性の高い研究ができることです。

文系の大学院に進学するメリットについて、詳細を見ていきましょう。

学びたいことを集中的に学べる

大学院に進学するメリットは、学びたいことを集中して学べる、という点です。

学部生の間は、その学部に関連する授業のほかにも基礎教養として、別の科目の単位取得が必須になっている場合が多いでしょう。

大学院の場合は、必要な単位も基本的にその分野に関わるものがほとんどです。

そのため自分が学びたい分野について集中的に学び、理解を深められるというのが一番のメリットとなっています。

何を学びたいのか、どんな成果を収めたいのかといった、明確な目標を持って学びに従事できる人であれば、大学院での研究は非常に実りの多いものとなるでしょう。

自分の学びたいことだけに集中できる貴重な機会として、大学院への進学を決める人も少なくありません。

教授との距離が学部生に比べて近い

大学院生は、学部生よりも教授との距離が近いというメリットもあります。

大学院での学びは各研究室が拠点となる場合が多いため、教授との関わりも密接になるのです。

そのため、わからないことや気になることがあればすぐに質問ができ、教授との議論を重ねて学問に対する理解を深められます。

また、そうした自分の所属する研究室の教授との関わりを通して、他大学の教授や研究者と関わりを持つ機会も多いです。

人脈が広がることによって、就活の幅が広がったり研究者への道が拓かれたりすることもあるため、教授との距離は重要だと言えるでしょう。

このように、文系の大学院には本当にその分野について本気で学びたい人にとっては大きなメリットがあるのです。

【文系学生は大学院に進むべき?】文系学生が大学院に進むデメリットは?

興味のある学問の分野に対して理解を深めるという面では、文系の大学院にもさまざまなメリットがあるとわかりました。

しかし、メリットがあるならばデメリットも存在します。

文系の大学院に進むことで発生するデメリットとは、一体どのようなものなのでしょうか。

文系の学部生が大学院へ進学する場合、時として就活にも関わるような弱みができる場合もあります。

大学院への進学を決める前に、デメリットについてもしっかり理解しておきましょう。

思っているより学べる期間が少ない

大学院で学べる期間は、必ずしも長いとは限りません。

5年間しっかり学べる課程があるところもあれば、もっとも短くて2年間しか期間が用意されていないところもあります。

そして、その2年間のうち1年は必要な単位の取得に追われ、かつ就活も同時進行で行わなければなりません。

そのため、思っているほど学べる期間は長くなく、得られるものも多くない、という可能性があります。

また、大学院へ進学するためには学費がかかることも忘れてはなりません。

5年間の博士課程であっても、途中で学費の支払いが難しくなって最後まで在籍できない場合もあります。

進学を検討している大学院の課程は学びを深めるのに十分な期間が用意されているか、最後まで学費を支払える当てはあるのかなど、しっかり考えておく必要があるでしょう。

進路が不安になる

文系の学生が大学院へ進学するデメリットとして大きいのは、進路への不安が大きくなることです。

多くの学生は大学教員や研究職を志して大学院へ進学しますが、必ずしもその全員が教授になれるわけではありません。

技術職に直結するような理系学部とも趣が異なるため、就活で有利になることが少ないのも現状です。

そのた就職先が決まるという確証がない、という不安を抱えて日々を過ごすことになります。

就職先が決まっても、大学院で学んだことが必ず活かせるとは限らないため、大学院での研究がある意味無駄になってしまう可能性もあるのです。

社会に出る年齢もほかの人より高くなってしまうため、キャリア形成のためには綿密な計画と努力が必要になります。

【文系学生は大学院に進むべき?】就活への影響は?

文系の学生が大学院への進学を希望している場合、就活への影響を理由に再検討を促される場合があります。

大学院への進学は、就職にどのような影響をおよぼすのでしょうか。

文系の大学院での学びは、社会で役立つ技術やスキルが身につくものではない場合が多いです。

そのため、企業の採用担当者からは「採用の旨みがない」と思われることも少なくありません。

ここからは、具体的に就活にどのような影響があるのかを解説します。

文系の大学院への進学が就活にもたらす影響について理解し、進学するかを検討してみましょう。

コミュニケーション能力が低いと思われることがある

文系の大学院卒であるという経歴は、採用担当者に「コミュニケーション能力が低いかもしれない」という印象を与える可能性があります。

実際の大学院では活発に議論を交わしてコミュニケーションを取るところもありますが、世間一般のイメージとして、大学院にまで進むような人には研究者肌の人が多く、気難しいという印象をもたれがちです。

また、積極的なコミュニケーションを取る場合でも、同じ分野の人たちとの専門性が高い会話に慣れていると、うっかり専門用語を多用してしまう場合があります。

そのため、相手に伝わるよう平易な言葉で自分の意見を述べることが苦手だと思われる場合もあるのです。

就活の場合は努めて明るく振る舞う、専門用語は使わないように気をつけるといった工夫が必要になります。

年齢がネックになることがある

大学院卒業後の就活では、年齢がネックになる場合もあります。

修士課程であれば、卒業時はまだ20代前半であることが多いため、そこまで年齢が就職に影響するということはありません。

しかし、博士課程の場合は順調に卒業できても20代の後半です。

そのため、同年代の人たちがすでに企業内でのリーダー的なポジションにいることも多く、新卒として採用されるまでのハードルが上がってしまいます。

また、公務員のように募集に年齢制限がある職業もあるため、そういった職に就きたい場合は大学院への進学がかえって足を引っ張る可能性もあるのです。

将来的に自分がどのような職業に就きたいのか、その職業従事者の平均的な年齢はどれほどか、年齢制限のある職種ではないかなどは、進学前に確認しておいたほうが良いでしょう。

強みがないと就職に有利にならない

基本的に、大学院に行く学生はその分野への深い関心があり、学びに意欲的で何かしらの目的意識をもっているものです。

一方で、一度は就活をしたもののうまくいかなかったために、消去法で大学院に進んだという人も世の中には一定数存在します。

そして、そのように目標をもたず、フラフラしているように見える人物を企業は警戒するのです。

入社してもやりたいことが定まらず、仕事にやりがいを見出せないまま退職されてしまっては、企業側も採用や教育にかけたコストが無駄になってしまうため、しっかり目標をもって行動できる人物が好まれます。

大学院で何を目標にどのようなことに取り組んだのか、それによって培われた自分の強みや価値とは何かを明確に説明できなければ「単に就活から逃げて大学院を選んだ人物だ」と捉えられてしまうのです。

【文系学生は大学院に進むべき?】就職か大学院進学で迷っている人がやるべきこと

就活に対する影響なども鑑みた↑で、どうしても学びたいことがある人はおのずと大学院に向かいます。

一方、まだ就職するか大学院に進学するかを迷っている人もいるでしょう。

文系学部の大学院に進学するかどうか迷っている場合は、一度視野を広げて、情報を集めてみるのがおすすめです。

現在の自分はどのような企業に就職できるのか、実際に大学院に進んだ人はどうしているのかなど、身の回りのことについて突き詰めていくと、自分の本当に進みたい道がわかるでしょう。

そこで、大学院に進むか迷っている人がやるべきことについて解説します。

まずは就活をしてみる

大学院に進学するか迷ったら、まずは就職活動に手をつけてみましょう。

就職活動においては、自分の適性や進みたい道を知るために入念な自己分析を行います。

また、興味のある企業から業界研究を広げて、多くの企業について調べることも可能です。

そのため、実際に就活をしてみると、本当に自分が大学院に進みたいと思っているのか、それとも就職したくなるのかわかる場合があります。

また、就活をしたことで、あらためて興味をもった業界や職種もあるかもしれません。

インターンシップでも良いので、会社で働くということを知って、イメージを膨らませることが大切です。

同期の友人や就職したOB・OGの話も聞きつつ、やりたいと思える仕事がないか探してみましょう。

研究室を訪問してみる

希望の研究室はあるものの、本当に大学院に進学して良いものか迷ったら、実際に研究室を訪問してみるという手もあります。

在学中の大学であれ外部であれ、自分が行きたいと思っている大学院を訪問してみましょう。

その研究室でどのような研究が行われているのかを目の当たりにすることで、自分の中のイメージとどれだけ一致しているかを確認できます。

それによって理想と現実とのギャップに気づくこともあるでしょう。

本当に自分が学びたいことを学べそうか、やりたい研究ができそうかを知ることは、就職と進学どちらに進むかを決める重要な手がかりになります。

自分のやりたいことができそうだと感じれば進学を、どうもそれができなさそうだと感じれば、別の選択肢を選べるでしょう。

大学院に進んだ先輩に就活状況を聞く

大学院に進学するか迷った場合、さらに先を見据えて検討する方法もあります。

実際に大学院へ進学した先輩に、現在の就活状況を聞くことで、将来的な自分のイメージにつなげる方法です。

大学院に進んだ先輩がいるならば、聞ける範囲で就活の進行状況を聞いてみましょう。

可能であれば、修士課程に進んだ先輩と博士課程に進んだ先輩の両方から話を聞くのがおすすめです。

実際にその課程に在籍している人の現実的な話を聞くことで、自分の望む進路が実現できそうなのかがわかります。

言い換えると、その現実を知らないまま想像だけで進学を選んでしまうと、いざ就活という段階になって痛い目に遭う可能性もあるため、事前の情報収集はおこたらないようにしましょう。

おわりに

ここまで、文系の学生が大学院に進学する場合のメリットやデメリット、就活への影響などを解説してきました。

技術的な知識が身につく理系の大学院と異なり、文系の大学院はあまり就職に有利にはなりません。

大学院に進んだことで、採用担当者から良くないイメージをもたれる可能性すらあります。

そのため、よほど強い意志をもって学びたいことがある学生以外は、安易に進まないほうが良いと言えるでしょう。

自分が本当にやりたいことは何か、そのあとの人生設計も含めて、よく考えたうえで進路を選ぶことのがおすすめです。

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