インターンの倍率はどれくらい?企業によって倍率が異なる理由を解説

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

就職活動の選考における倍率は、決して低いものではありません。

しかし、それを上回る倍率となる可能性が高いのがインターンの倍率です。

この記事では「インターンの倍率はなぜそこまで高くなるのか」「なぜ企業によって倍率に差があるのか」という疑問について解説していきます。

インターン倍率の平均値は?

実際に会社の業務を体験したり、企業や業界の研究に役立つ情報収集をしたりと、就職活動に不可欠なのがインターンです。

しかし、参加するためには選考を通過する必要があるインターンが多く、その倍率は企業が採用する際の倍率を超えることもあります。

就活生が気になるインターンの倍率ですが、ほとんどの企業はインターンの倍率を公表していません。

特に大企業がインターンの倍率を公表することは少なく、一般的に倍率の平均値は推定の数値です。

リクルートキャリア就職みらい研究所の調査によると、 2016年度の企業側のインターン生の受入人数と応募人数から算出した、インターンの倍率の全体平均は2.6倍とされています。

ただし、インターンの倍率に大きな差があるのは当然です。

インターンの倍率は企業ごとに異なるため、平均値はあくまで参考程度に考えておくことがおすすめです。

(出典:https://job.rikunabi.com/contents/internship/3721/)

季節別のインターン倍率を紹介

インターンは時期によって応募者数や選考の厳しさが異なります。

ここでは、サマー・オータム・ウィンターそれぞれの倍率の特徴をご紹介します。

サマーインターン

サマーインターンはインターンシーズンの中でも最も注目度が高く、学生の参加意欲が特に旺盛な時期です。

特に外資系企業や大手人気企業では倍率が30倍以上になることもあり、非常に競争が激しくなる傾向にあります。

早期から情報収集や準備を始める学生が多いため、エントリーの段階で差がつきやすくなっています。

また、サマーインターンの選考結果が秋以降の選考や本選考に影響を与えることもあるため、倍率が高まる一因となっています。

ひとまずインターンに参加するとなったら、「まずサマーインターン」が鉄板です。就活を早くから始めたいひとはチェックしておきましょう!

オータムインターン

オータムインターンはサマーインターンに比べるとやや倍率が落ち着く傾向にありますが、それでも人気企業では依然として10倍以上の競争率になることがあります。

サマーで参加できなかった学生が再チャレンジするケースが多いため、準備のレベルも高いまま推移します。

また、一部の企業では少人数制で実施されることもあり、その分選考のハードルが上がることもあります。

企業側もより志望度の高い学生を見極めるため、エントリーシートや面接内容が深掘りされる傾向があります。

ウィンターインターン

ウィンターインターンは就活直前の時期に開催されることが多く、選考の倍率は企業によって大きく差が出ます。

学生の間では、すでに志望業界がある程度固まっている時期でもあるため、応募が集中する企業ではサマーと同等、あるいはそれ以上の倍率になることもあります。

一方で、冬は学業や卒論との兼ね合いで参加者が減る傾向もあり、狙い目となるケースも見られます。

企業側は本選考を見据えて優秀な学生を早期に囲い込もうとするため、実質的な採用直結型として倍率が上がる要因にもなっています。

就活コンサルタント木下より

ポイント解説

この時期になると、本選考を開始する企業も出始めるのでスケジュール調整がなかなかしづらくなってきます。
様々な企業におりあえず応募するのではなくある程度見定めておくのをおすすめします。

企業によって倍率に差がある理由

インターンの倍率の平均値が2.6倍にも関わらず、100倍を超える企業や一方で1倍を切る企業があるのはなぜでしょうか。

企業によって倍率に差がある理由は、大きく分けて2つあります。

大企業の圧倒的人気

就活生の中で人気があるのは、大企業のインターンです。

そのため中小企業と大企業では、大企業のインターンの倍率が圧倒的に高くなる傾向があります。

就活を始めると多くの学生は、とりあえず名の知れた企業のインターンに参加してみようと思うことがほとんどです。

このことから、募集人数に対して多くの応募が殺到し倍率があがることは必然です。

少ない募集人数

インターンの倍率が高くなるのは、応募人数が多い場合と受入人数が少ない場合があります。

ベンチャー企業の中には、受入人数を少なく設定している企業があることも、インターンの倍率が高くなること理由の一つです。

そもそもの受け入れ人数が少ない企業は倍率が高くなるので差があるようにみえるでしょう。

インターンはあくまで、業務理解や本選考の前哨戦となることが多いので、募集人数を少なく設定する企業があるのも一理あります。

人気の高いインターンとは?

様々な企業が採用活動の一環でインターンを実施する中で、どのような企業が人気の高いインターンを実施しているのでしょうか。

ここでは、人気のインターンを実施する3つの企業を紹介します。

学生の認知度もあったり、消費者向けの広告を打ち出している企業が多く並んでいることがわかります。

博報堂

博報堂は、広告業界の中でも最も人気の高い企業の一つです。

インターンでは、博報堂が重要視している「生活者発想」について学ぶことができます。

共にインターンに参加する仲間と共に、クリエイティブな仕事を深く理解することが可能です。

本選考優遇のコースがある可能性も高く、広告代理店に就職したい学生は応募していることが多いです。

オリエンタルランド

オリエンタルランドは、アミューズメント業界の中でも人気の高い企業です。

インターンではグループワークや座談会が開催されることが多く、実際に働く社員の方から話を聞くことで自分がテーマパークで働いているイメージを具体化することができます。

実施期間も短いことが多いため、他のインターンとの重複を気にせず参加できることも人気の一つです。

伊藤忠商事

伊藤忠商事は、総合商社の中で最も人気の高い企業の一つです。

インターンも人気があり、ケースワークで実際の業務を体験したり、座談会にて総合商社についてや商社ビジネスのエッセンスに触れたりすることができます。

有名な総合商社として知られ、インターン選考に合格するだけでもかなり自信がつくような企業です。

あわせて、ほかの5大商社のインターン倍率についても調べてみることをおすすめします。

実施期間別!インターン倍率の目安

インターンには「1DAYインターン」「短期インターン」「長期インターン」の3種類があり、実施する期間が異なります。

インターンの倍率は実施期間によっても変わってくるため、ここで紹介するそれぞれの倍率の目安を参考にして、インターンに臨みましょう。

インターンに参加したから必ず本選考が優遇されるというわけでありません。

学業や自分のスケジュールを加味したうえで、インターンの応募を検討していきましょう。

1DAYインターン

1DAYインターンは「とりあえず参加してみよ」という就活生が多く参加するため、応募人数は多くなる傾向があります。

しかし、倍率は低くはないですが、複数日程で開催する企業が多く参加人数もばらけるため、他のインターンの形式に比べて参加しやすいです。

参加できる人数も多いので、就活なにから始めたらいいかわからないけどとりあえずやってみたいといった、気持ちがある学生nおすすめです。

業界についても知ることができるので、自然と業界研究にもなります。

短期インターン

3日から1ヶ月ほどの期間で実施される短期インターンの倍率は、他の1DAYインターンや長期インターンと比べて高くなる傾向があります。

応募人数が一番多い上、大手企業の多くが短期インターンを採用しているため、高倍率となるインターンのほとんどが短期インターンです。

グループワークや、ディスカッション、業務体験を経て最終日にテーマに合わせて発表を行うことが多いです。

短期でも、本選考に優遇される可能性があるインターンです。

長期インターン

1ヶ月から長ければ一年以上の期間で実施される長期インターンの倍率の目安は3倍程度とされています。

期間が長くなってしまう長期インターンを実施している企業が少なく、内容も専門的なものが多いため、参加のハードルが他のインターンに比べて高いことが高倍率にならない大きな理由です。

応募人数の少ない長期インターンですが、長期間にわたって企業と関わることができるため、採用担当者に覚えてもらうことができ内定に繋がりやすくなります。

また、長期インターンの中には報酬をもらいながら社員と同じように働くようなスタイルも存在します。

その企業に就職意欲がなくとも、実務経験を積むことが可能なので就職活動には有利に働きます。

高倍率のインターンの選考に通過するポイント

インターンの倍率が高くて「志望企業のインターンにも参加することができないかもしれない」と不安を抱える学生は珍しくありません。

そんな就活生のために、高倍率のインターン選考を通過するための2つのポイントを紹介します。

面接の対策をしておく

インターンの選考を通過するには面接の対策をしておくことが重要です。

普段から幅広い人と話すことでコミュニケーション能力を磨いておき、人と協力して仕事をこなせる力をつけておきましょう。

先輩のESをチェックしておく

インターン応募のために、エントリーシートの提出が必要です。

企業の担当者はエントリーシートの内容から求めている人材像に近しいかを判断して、選考を通過させるかを決定します。

そのため、インターン選考を通過した先輩のエントリーシートを見せてもらうことで、その企業が求めている人材像などを把握することができるため参考になるでしょう。

自己分析を徹底する

高倍率のインターンを突破するためには、まず自分自身の価値観や強み、これまでの経験を深く掘り下げる自己分析が欠かせません。

企業が求める人物像と自分の特性がどこで一致しているのかを把握できることで、説得力のある志望動機や自己PRが可能になります。

表面的な自己紹介ではなく、なぜその選択をしたのか、何を学び、どう活かしたいのかという背景を含めて語れることが重要です。

自己理解を深めることで、面接やESでも自信を持って自分を表現できるようになります。

熱意のある意気込み

多くの応募者の中から選ばれるためには、企業への強い関心明確な目的意識を持った意気込みを伝えることが重要です。

その企業でなければならない理由や、インターンに参加してどのような経験を積みたいのかを具体的に言語化することが求められます。

選考担当者は、スキルや学歴よりも「本当にうちに興味があるかどうか」を重視する傾向があるため、熱意を言葉でしっかり伝える必要があります。

インターンを通して何を得たいか、その後どう活かしたいかまでを丁寧に語れると、説得力が一層高まります。

インターンに全落ちしないための対策

インターンに一つも通らない事態を避けるには、戦略的な企業選びと事前準備が欠かせません。

ここでは、落選リスクを減らすための具体策をご紹介します。

人気企業に固執しない

有名企業や大手ばかりを狙って応募するのは、倍率が非常に高いため、全落ちのリスクを高める要因になります。

知名度やブランドだけで企業を選ぶのではなく、自分に合った環境や成長できる場があるかを基準に企業を広く検討することが大切です。

知名度がそこまで高くない企業でも、インターンの内容が充実していたり、早期選考につながるケースも多く存在します。

視野を広げてエントリーすることで、経験の幅が広がり、結果的に自分の進路選択にも良い影響を与えることができます。

業界をある程度見極めておく

闇雲に応募するのではなく、自分が興味を持てる業界や将来の志望に近い分野をある程度絞っておくことで、対策の質が上がります。

業界ごとに求められるスキルや人物像が異なるため、特定の業界に焦点を当てて情報収集や準備を進めることが効果的です。

また、自分の軸が明確になることで、エントリーシートや面接での発言にも一貫性が出て、選考官の印象にも残りやすくなります。

業界研究を通じて志望動機が深まり、熱意を具体的に伝えられるようになることが、選考通過の鍵となります。

ESの添削は第三者にしてもらう

自分では完璧だと思っているエントリーシートでも、客観的に見ると論理が通っていなかったり、魅力が十分に伝わっていない場合があります。

信頼できる先輩や就活支援の専門家、キャリアセンターなど第三者に添削を依頼することで、内容の質を大きく高めることができます。

他人の視点が加わることで、自分では気づかなかった強みやアピールポイントが浮かび上がってくることもあります。

丁寧に添削を重ねることで、伝わるESへと仕上げることができ、インターン選考の通過率にも直結します。

まとめ

高倍率になる傾向の高いインターン。

この記事では、インターンの倍率の平均値や目安について解説し、高倍率のインターンに参加するための3つのポイントを紹介しました。

本メディアではインターンの情報をはじめ、就職活動に役立つ情報を発信しています。

就活で困ったらまずはこちらの記事を参考にしてみましょう。

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