HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
「就活では資格があると有利」と考える人も多いですが、実際はどうなのでしょうか?この記事では、就活で資格がどれほど重視されるのか、どのような資格が役立つのかについて解説します。
就活に向けて資格を取るなら、まずはどの資格が役立つかを把握しておきましょう。
就活において資格はどれくらい重視される?
「就活するなら資格が重要なの?」 「何も資格がないのは就活に不利?」 就活にあたって、資格がない学生は不安になることが多いのではないでしょうか。
しかし、 実際には資格を重視する企業は少数派であり、就活のために無理して資格試験の勉強をする必要はありません。
基本的に新卒入社後に研修などが実施され、仕事を始められるように企業から教育を受けるため、最初から高いスキルや資格を求められないことがほとんどです。
ただし、 職種や業種によっては資格が必要になる場合があります。
例えば、営業職希望の場合は外回りのための普通車免許や、グローバル展開を目指す企業であればTOEICスコアなど。
普通車免許に関しては、卒業までに取得すれば問題ないケースもあるので、就活が終わった後に自動車学校に通う学生もいます。
TOEICスコアに関しては、実はチェックしている企業は多く、入社後も昇進・昇格に影響することがあるので、取っておいて損はないでしょう。
資格がないときの履歴書の書き方
資格がない場合、履歴書の資格の欄には「特になし」と書いても問題はありません。
資格がないという理由だけで選考に落ちることはまずないので、 資格を持っていない場合も無理に書く必要はないので安心して「特になし」と書きましょう。
もしも取得中の資格がある場合は、向上心や勉強意欲をアピールするために「〇〇の資格取得のため勉強中」と記入するのも一つの手です。
具体性を持たせるために、試験日も記入しておけばなお良いです。
ただし、取得予定を書いた場合は面接で質問を受けることがほとんどなので、資格取得の目的や活用方法、どれほど努力しているかを具体的に採用担当者に伝えられるように準備しておきましょう。
資格がある場合はどうアピールするべき?
資格を持っている学生は、それを活用しない手はありません。
しかし、どのように資格をアピールするべきかを理解していなければ、マイナス評価に繋がってしまう場合もあります。
資格を持っている場合、資格そのものはもちろんですが、 重要なのはその資格を取得するまでの過程を自己アピールの材料として使うことです。
資格がそのまま採用に結びつくことはありませんが、資格取得に向けた計画性や行動力、継続力などは十分に評価される材料になります。
資格を取得した目的・活用した事例・取得に向けた計画・具体的な行動などをアピールすることで、実際に資格取得という成果がある分、他の就活生と差をつけることができるでしょう。
資格を履歴書に書くときの4つの注意点
資格を持っている学生が、履歴書の資格欄を記入する際に注意すべきポイントが4つあります。
「正式名称で記入する」「優先順位をつけて記入する」「難易度の低い資格は記入しない」という注意点を踏まえた上で、履歴書の記入に進みましょう。
正式名称で記入する
資格欄に書く資格は、正式名称で書く必要があります。
例えば「自動車免許」は正式名称ではないため「普通自動車大一種運転免許(AT限定)」と書かなければならないのです。
自動車免許以外にも、普段使っている名称が正式名称でない資格は多くあるため、記入する前に正式名称を調べておくようにしましょう。
優先順位をつけて記入する
たとえ資格を多く取得している場合でも、業務内容に関係のない資格は記入する必要はありません。
複数の資格があり、 記入欄からはみ出してしまう場合は、どの資格が評価されるかを考え優先順位をつけて記入することが重要です。
例えば「剣道初段」や「絵画コンテストの入賞」などの、一見就活に関係のないように思える資格であっても、履歴書を提出する企業にアピールできるものは記入しましょう。
難易度の低い資格は記入しない
資格を持っている場合でも取得難易度が低いものを記入した場合、評価を下げてしまう恐れがあります。
例えば、就活で比較的重視されるTOEICスコアでも、低いスコアの場合は記入しない選択をする方が望ましいです。
資格の期限を確認する
資格によっては、一定期間を過ぎると有効でなくなるものもあるので注意する必要があります。
例えば、TOEICの有効期限は2年という人は多いですが、実際は公式認定証を紛失した時に再発行できるのが2年以内であるため、2年以上前のTOEICスコアを履歴書に記入することは可能です。
履歴書に記入しておきたい役立つ資格
資格がない場合でも就活に不利になることはありません。
しかし、取得しておくと社会人になったときに役立つ・プラス評価につながる資格があることも確かです。
ここからは、 役立つ可能性のある「TOEIC」「簿記」「IT系の資格」の3つの資格を見ていきましょう。
TOEIC
グローバル化が進む現代において、英語の能力は企業においても非常に重視されています。
英語能力をスコアで示すことのできるTOEICは、就活の際に語学力がアピールできるだけでなく、入社後の昇進・昇格にも影響する場合が多いです。
採用時にTOEICスコアを参考にしている企業は69.3%、異動・昇進・昇格の要件にしている企業は15.8%というデータもあります。
文系・理系問わずに役立つTOEICの資格は、特にグローバル展開を目指す企業に就職したい学生は取得しておけばチャンスが広がるでしょう。
簿記
資格の中でも、どの職場にいても役立つのが簿記です。
簿記は、企業活動におけるお金やモノの流れを記録することを意味し、企業のお金の流れを把握することができます。
経理の仕事では必須知識なので、専務職を目指す学生は取得しておくことがおすすめです。
営業職や他の業務であっても、決算書や財務諸表を読めることは大きなメリットとなるため、勉強しておくといいでしょう。
簿記の資格を取得するなら、できれば2級を取得することが望ましいです。
工業簿記も範囲に含まれており、中小企業の経理なら十分にカバーすることができるでしょう。
IT系の資格
現代の企業の業務はパソコンなしには成り立たないため、ITの知識があることを示すIT系の資格を持っていることは役立ちます。
資格を持っていれば、操作方法を知っているだけではなく、トラブルが発生したときも自分で解決できることを証明することが可能です。
文系学生の場合は「ITパスポート」という資格がおすすめです。
ITの基本的な知識があることを示す国家資格であるITパスポートは、難易度は低いため独学で試験に臨むこともできます。
しかし、あくまで初歩的な知識のため、システムエンジニアやITエンジニアなどを目指す学生は「基本情報技術者」などの、ワンランク上の資格を目指しましょう。
就活前に資格勉強を済ませよう
就活に資格は絶対必要というわけではないですが、取得していることで自己アピールの幅が広がることは確かです。
この記事で紹介した3つの資格を取得するなら、忙しくなる就活の前に資格の勉強は済ませておくことをおすすめします。
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