HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就活生であれば一度は受けることになるであろうWebテスト。
説明会の会場で筆記試験として適性検査を実施する企業もありますが、現在ではテストセンターという会場に行ってパソコンで受ける形と、自宅のパソコンで受験する形が主流となっています。
そこで今回は、代表的なWebテスト3つの問題例と解答を紹介していきます。
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Webテストの種類
Webテストには多くの種類があり、企業によって出されるWebテストの種類は違ってきます。
その中でも多くの企業が取り入れるWebテストは以下の3つに絞られます。
・SPI(三菱商事、伊藤忠商事、ゴールドマンサックス、トヨタなど)
・玉手箱(三菱地所、アクセンチュア、富士通など)
・TG-WEB(ローランドベルガー、デロイトトーマツコンサルティング、三菱東京UFJ銀行など)
Webテストを対策するとなった場合、まずはこの3つから手を付けるといいでしょう。
対策方法をまとめた記事もありますので、こちらもご覧ください。
ここからは、代表的な3つのWebテストの実際の問題例と解答例を見ていきましょう。
SPIの問題例と解答例
SPIはリクルートマネジメントソリューションズ社が提供する適性検査で、大きく言語・非言語の能力検査と性格検査の2つから成ります。
【言語】
問題例
「最初に示された二語の関係を考え、同じ関係のものをア~ウより選びなさい。
」
料理:洋食
ア 熊:動物
イ 惑星:火星
ウ チーズ:牛乳
選択肢
A ア
B イ
C ウ
D アとイ
E イとウ
F アとウ
正解:B
解説
これは二語の関係と呼ばれる問題で、SPIではよく出てくる言語問題です。
最初の「料理」と「洋食」の関係を理解し、同じ関係の選択肢を選ぶというものです。
この場合、「料理」と「洋食」の関係は、料理の中の洋食という料理が洋食を包括しているという関係になります。
この中で包括の関係にあるのは、アとイになりますが、アは「熊・動物」という順番になっており、「料理・洋食」とは逆になっています。
ですので、同じ関係となっているのはイなので、正解はBということになります。
【非言語】
問題例
児玉さんはカメラを頭金で全体の1/5を支払い、残額を均等に7回の分割払いとした。
分割払いを1回支払ったのちの残高はどれだけになるか。
利息は考慮しなくてもいい。
選択肢
A 1/7
B 11/35
C 7/15
D 24/35
E 21/75
F 4/35
正解:D
解説
これは分割払いと呼ばれる問題で、◯割引の損益計算問題と並んで頻出のジャンルの問題です。
まず、児玉さんは全額の1/5の金額を頭金として支払っています。
この時点で、残り支払わなければいけない金額は、
1-1/5=4/5
となります。
全体の4/5だけの金額という意味です。
そして、この4/5を7回の均等分割払いにするので、1回あたりの分割で支払う金額は、全体の金額の、
4/5×1/7=4/35
となります。
頭金を払って、分割払いで4/35ずつ合計7回支払ったら全額払い終わるということですね。
問題は、分割払いを1回支払った後の残高ですので、
(求める金額)=(全体)-(頭金)-(1回の分割払いの金額)
となります。
上の式にそれぞれの金額を当てはめると、
(求める金額)=1 - 1/5 - 4/35 = 24/35
となり、正解はDということがわかります。
実際に◯◯円として計算するわけではないので、少しわかりにくいかもしれません。
しかし分数の扱いに慣れておくと、他の問題でも素早く計算することができます。
ぜひマスターしておきましょう。
参考文献:
玉手箱の問題例と解答例
日本エス・エイチ・エル社が提供している適性検査の玉手箱。
幅広い企業で採用されており、是非とも対策しておきたいWebテストの1つとなっています。
【非言語】
問題例
□に入る数値として正しいものを、選択肢の中から1つ選べ。
420÷□×0.6=4.2
1)21
2)35
3)42
4)60
5)70
正解:4)
解説
玉手箱では様々な種類の計数問題が出題されますが、単純な四則演算が大量に出題されるケースもあり、簡単だとたかをくくっていると時間切れになることもあります。
素早く正確に計算するように心がけましょう。
上記の問題は、まず両辺を0.6で割って
420÷□=4.2÷0.6
となり、右辺を計算する(0.6で割る=10/6をかける)と
420÷□=7
となり、□は60であることがわかります。
問題例
グラフを見て次の問いに答えなさい。
1990年と2010年を比較した時、水力による発電量はおよそ何倍に増加したか。
1. 1.14倍
2. 1.17倍
3. 1.25倍
4. 1.31倍
5. 1.44倍
正解:2
このタイプの問題は、資料を素早く読み取り計算することが求められ、問題数もそれなりに多いことから体力を使うパターンとなります。
水力はグラフ中の左から2番目にあります。
1990年が853億kW、2010年が997億kWとなっていますので、
997÷853=1.1688…
となりますので、正解は四捨五入した2となります。
一見すると簡単なのですが、続けざまにいくつもグラフを読み取り計算するという作業はなかなかしんどいものがありますので、何回も受けて慣れる必要があります。
参考文献
TG-WEBの問題例と解答例
ヒューマネージ社が提供しているTG-WEBは、問題数は少ないものの難易度が高く、見慣れない問題が出題されるのが特徴です。
事前対策は必須のWebテストとなっていますので、参考書を買うなりして対策しておきましょう。
【非言語】
問題例
犬を『fqi』,駅を『uvcvkqp』と表す場合、ボールはどう表される?
1.hiod
2.grjm
3.ihjk
4.oiey
5.dcnn
正解:5
暗号と呼ばれる問題。
他のWebテストではなかなか見かけないタイプの問題なので、初見で解くことは難しいでしょう。
この問題はまず文字数に着目します。
犬→fqi(3文字)、駅→uvcvkqp(7文字)となっています。
ここで犬は英語で「dog」、駅は英語で「station」であることからそれぞれ暗号が英語に関連するものではないかという推測ができます。
ここからはどのようにdogからfqiを、stationからuvcvkqpを作り出すかということを考えます。
すると、アルファベットをそれぞれ2文字後ろにずらしたものであるということがわかります。
となると、問題の「ball」は「dcnn」となるため、5が正解だとわかります。
暗号問題の場合、英語になおすというのは有効な手段であることが多いです。
2文字ずらすというのを見つけられるかはなかなか難しいですが、このような問題をたくさん解くことで見つけられやすくなっていくでしょう。
問題例
アメリカ、中国、オーストラリア、韓国、カナダへ行ったことがあるかどうかを、A~Eの5人に尋ねた。
アメリカ、中国、オーストラリア、韓国、カナダに行ったことがある人数がこの順にそれぞれ3人、2人、2人、2人、1人であるとする。
・Eはオーストラリアに行ったが中国には行っていない。
・Aは韓国に行ったが、アメリカには行っていない。
・Dは韓国に行ったが、アメリカには行っていない。
・Cは中国に行ったが、オーストラリアには行っていない。
・Bはカナダを含め2カ国に行った。
確実に言えるものはどれか。
1. DとEは同じ国に行っている。
2. 3カ国に行ったことがある人がいる。
3. BとDは同じ国には行っていない。
4.中国へはAとCが行っている。
5.オーストラリアへはDとEが行っている。
正解:3
この問題は表に整理することで考えやすくなる問題です。
この場合、行ったことある国とA~Eの5人を整理します。
整理して1つずつ確かめていきましょう。
表と見ると3のみが確実に正しいと言えることがわかります。
表に整理しだすとかなりの時間がかかります。
しかし、従来の形式のTG-WEBは難易度が高いために問題数が少なく、一つの問題にかけることができる時間が長く取ることができます。
具体的には18分の試験時間に対して9問ですので、玉手箱などと比べると圧倒的に1問にかけることができる時間が長くなります。
落ち着いて表に整理して1つずつ丁寧に確認していくことが正解への近道です。
参考文献
一般常識一問一答.com TG-WEB・従来型・推論・表1一般常識一問一答.com TG-WEB・従来型・推論・表1
まとめ
いかがでしたか? Webテストは選考の初めの段階で課せられることが多く、これを乗り越えなければ面接へすら進むことができません。
対策すれば高い確率で通過することが可能となりますので、しっかりと時間をとって対策するようにしましょう。