【例文あり】アルバイトの掛け持ち経験を最強のガクチカに!面接官から好印象を得るポイントを徹底解説

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

前回はガクチカでアルバイトを魅力的に伝える方法について、記事を書きました。

今回は伝えるポイント別の例文についてまとめました。

伝えようと思っているポイントによって、強調する部分や話し方も僅かに変えることが出来ます。

皆さんが考えているガクチカを例文に当てはめて、さらに魅力的なガクチカを作り上げてください。

目次目次を全て表示する

はじめに

アルバイトのガクチカは就活の際の大きなアピール材料となります。

うまく伝えることができれば、採用担当者も自分に興味を持ってくれて、内定にもつながりやすくなりますので、しっかりと対策を立てておきたいところです。

でも、そうはいってもなかなか良い文面が思いつかないという方もいらっしゃることでしょう。

そこで、今回はポイント別にアルバイトのガクチカをアピールするコツについて解説していきます。

アルバイトのガクチカの例文もいくつかご紹介しますので、履歴書やエントリーシートを記入する際に参考にしてみてください。

 

【アルバイトの掛け持ち経験をガクチカに】ガクチカとは

ガクチカは、「学生時代に力を入れたこと」を意味し、多くの企業がエントリーシートや面接で尋ねます。

これは学生が大学生活中にどのような活動に取り組み、どのような経験を積んだかを知るためのもので、特に大学時代のエピソードが求められます。

ガクチカを通じて、応募者の情熱、取り組みの内容、達成した成果やそこから学んだことなどを企業に伝えることが可能です。

効果的なガクチカの準備は、自己PRや志望動機と連携させ、自分の強みや適性をアピールする絶好の機会となります。

自己PRとの違い

ガクチカと自己PRは似ていますが、重点を置く部分に違いがあります。

自己PRでは個人の能力や資質、強みをメインにアピールするのに対し、ガクチカは学生時代に力を入れた活動や経験の具体的なエピソードとその過程を中心に話します。

自己PRは「何ができるか」を、ガクチカは「どのような経験を通して何を学んだか」を強調する点が異なります。

このため、ガクチカは自己PRを補強し、具体的な事例を通じて自分の能力や性格を証明する役割を果たします。

企業はガクチカから何を見ている?

ここからは企業はどういった視点で就活生のガクチカを見ているかということを解説していきます。

この点を事前に抑えておくだけでも、企業に対してより魅力的なガクチカを作成することができるでしょう。

どういった思考で行動しているのか

企業がガクチカを評価する際、応募者がどのような思考プロセスを経て特定の行動に至ったのかを重視します。

これにより、応募者の考え方、価値観、問題解決能力や意思決定のプロセスを把握しようとします。 企業は、応募者が直面した課題にどのように対処し、どのような結果を出したかを通じて、その人の性格やチーム内での協働性、リーダーシップの資質などを見極めようとします。

したがって、ガクチカでは、単に活動の結果だけでなく、その背後にある動機や考えが重要視されます。

性格

企業がガクチカを評価する際には、応募者の性格やチーム内での立ち位置など、個人の人間性に注目しています。

応募者がどのような役割を果たし、どのようにチームと協働したかから、リーダーシップ、フォロワーシップ、協調性といった特性を見極めます。

また、困難や挑戦にどのように対処したかを通じて、忍耐力、柔軟性、解決策を見出す力なども評価の対象となります。

企業は、これらの情報から応募者が職場の環境にどのように適応し、貢献できるかを推測しようとします。。

ガクチカは企業ごとに変えるべき?

ガクチカは、応募する企業ごとに変更するべきです。

企業が求める人物像や価値観に合わせて、最も適した経験やエピソードを選択することが重要です。

もし、ある企業に応募する際に選んだガクチカが、別の企業の求める人物像と合わないと思う場合は、その企業の文化や求めるスキルによりフィットするエピソードを選ぶべきです。

このアプローチにより、自分の経験が企業のニーズとどのように一致するかをより明確に示すことができます。

【アルバイトの掛け持ち経験をガクチカに】アルバイト経験は評価される?

年齢や境遇が異なる多様な人々と関わるアルバイト経験は、豊富な学びを提供してくれ、ガクチカとして高く評価される可能性があります。

しかし、その経験が他の応募者と差別化されるためには、単なるアルバイト経験を超えた、自分なりの考えをもとにした行動が必要です。

また、そこから得た独自の学びや気づきをアピールすることが重要です。

自身の経験を振り返り、具体的なエピソードや成果、そしてそれを通じてどのように成長したかを明確に示すことで、ガクチカとしての価値を高めることができます。

【アルバイトの掛け持ち経験をガクチカに】掛け持ちをガクチカにする場合のポイント

ここからはアルバイトの掛け持ちをガクチカに使う場合のポイントについて細かく解説していきます。

ただ掛け持ちをしているということだけではなく、以下の観点を盛り込むことでより魅力的なガクチカとなります。

掛け持ちである理由を明確にする

アルバイトの掛け持ち経験をガクチカとしてアピールする際は、掛け持ちを選んだ明確な理由を伝えることが重要です。

例えば、様々なスキルを身につけるため、異なる職種での経験を積むことで自己成長を目指した、などです。

このようにポジティブな動機を強調することで、単に飽きやすい性格であると誤解されるのを避けられます。

また、掛け持ちを通じて得た多様な経験から学んだことや、時間管理能力、柔軟な対応力など、職場で役立つスキルを具体的に示すことも有効です。

掛け持ちならではの学びがあるとよい

アルバイトの掛け持ち経験をガクチカにする際は、掛け持ちならではの学びや得た経験を明確にすることがポイントです。

例えば、異なる職場での多様な人との関わりや、時間管理、優先順位の設定など、掛け持ち特有の課題を乗り越えることで身につけたスキルや考え方を強調します。

掛け持ちから得られた独自の視点や成長がアピールできない場合は、より深い学びや明確な成果を示せる一つのバイト経験に焦点を絞った方が、効果的に自己PRを構成できます。

このようにして、掛け持ち経験を通じて獲得した独特の価値を前面に出すことが、ガクチカとしての魅力を最大化させる鍵となります。

【アルバイトの掛け持ち経験をガクチカに】アルバイト経験をガクチカに書く流れ

結論

始めに結論を書きましょう。

結論を先に書かなければ、読む側は、応募者が最終的に何が言いたいのか分かりません。

そのため、自分が伝えたいと思っている中身の部分が伝わりません。

企業側も応募者がどんな人材なのかを早く知り、その人をイメージしながらガクチカを読み進めたいと感じています。

ガクチカを書く際は自分がどういった人材かという、結論を先に書くようにしましょう。

困難や課題

次に書くこととしては、そのアルバイトをしていく中で経験した困難や課題です。

面接官が聞きたいのは、応募者がしてきた経験や成長であり、応募者がどんな人材に成長してきたかです。

それを伝えるための効果的な方法がアルバイトを通して起こった問題に関するエピソードです。

それを伝えるための前振りとして、直面した困難や課題を書いていきましょう。

それに対する取り組み

ここでは、前にあげた課題に対して自分がどう取り組んでいったかを書きましょう。

課題に対して、どんなことを考えて、どんな行動をしたのか書くことで、自身の思考力や問題解決能力をアピールすることができます。

また、経験においてどんな活躍をしたのか、という事例と自身の強みを掛け合わせることで、説得力のある文章にすることができます。

得られたスキル・今後に生かせる力

最後に書くべきなのは、アルバイト経験を通して得たスキルが企業でどう活かしていけるかです。

企業側が知りたいのは、就活生を雇った場合、会社にどういったメリットがあるのかです。

ここが企業の採用基準として、1番のポイントとなってきます。

自分が学んだことの他に、企業に必要な力をよく考えて書き進めましょう。

【アルバイトの掛け持ち経験をガクチカに】例文紹介!書き方は強みをどこにするかで変わる!

アルバイト経験をガクチカに盛り込む場合には、自分の強みをアピールすることも大事なポイントとなります。

勤続年数、多様な経験、売上貢献など自分の強みに結びつけられそうなことがないかよく考えてみましょう。

また、強みをどこにするによって、ガクチカの書き方も大きく変わってきます。

項目ごとに例文もご紹介しますので、自分の強みについてもよく考えてガクチカを作成してみてください。

勤続年数を武器にする場合〜飲食店でのアルバイト〜

アルバイトの勤続年数は、就活ではとても大きな武器となります。

なぜなら、勤続年数が長い人のほうが入社後の長く働いてくれるだろうと思われやすいからです。

大学の4年間ずっと同じアルバイト先で働いていたなど、長期間頑張った経験がある方はそのこと積極的にアピールしていきましょう。

その際には、アルバイトを長く務めるために努力したこと、ずっと務めたなどを理由をハッキリと伝えることがコツです。

例文

私が学生時代に頑張ったことは、飲食店でのアルバイトです。

 

高校生から大学4年生までの間の6年間、ホールスタッフのアルバイトを続けてきた理由は、人と接する仕事に興味があり、コミュニケーション能力を身につけたいと思ったからです。

大学3年生のときにはアルバイトスタッフの中で私が一番勤続年数が長かったため、リーダーを任されて、新人教育も担当しました。

また、仕事と学業と両立させるために、シフトに入る日の勉強計画を立てるようにしたので、6年間のアルバイト経験を通して、スケジュール管理力も身につけることができました。

多様な経験を強みにする場合〜複数掛け持ちのアルバイト〜

いろいろなアルバイト先で働いて、さまざまな経験を積んだことも、ガクチカでの強みとなります。

複数のアルバイトを通して、人脈が広がった、コミュニケーション能力が身についたなど、自分の強みにできる経験がないかどうかよく思い出してみてください。

そして、多様な経験を強みとする場合には、なぜ自分がたくさんの経験をしたいと思ったのか、その理由をきちんと伝えるようにしましょう。

また、さまざまな経験の中から、いったいどんなことを得たのかについても、しっかり述べることがポイントです。

例文

私は、学生時代に複数のアルバイトを掛け持ちしていました。

 

いろいろなアルバイトを経験しようと思った理由は、実際に働くことで自分に向いている仕事を見極めたいと思ったからです。

コールセンター、コンビニエンスストア、飲食店などアルバイトを経験したことで、自分は人と接する仕事に興味があるということに気が付くことができたのです。

また、いろいろな職場を経験したことで、すぐに仕事を覚えてどんな環境でも馴染む能力も身につきました。

ほかのアルバイトスタッフやお客様との出会いを通して、働くうえでの人間関係の大切さについても学ぶことができました。

売上貢献などの実績を強みにする場合〜アパレルショップでのアルバイト〜

ノルマ達成、売上アップなどの実績も、ガクチカの強みとしてアピールすることができます。

たとえば、販売スタッフのアルバイトの経験がある場合には、自分がシフトに入ったときにどのくらい売上に貢献できたのかについて、述べてみると良いでしょう。

売上貢献などの実績をアピールする際には、具体的な数字も加えるようにすると、より具体性のある内容となります。

例文

私はファッションに興味があったので、アパレルショップで販売スタッフのアルバイトをしていました。

 

お客様の様子を常に観察にして、悩んでいるときには声を掛けるようにしてみたところ、私のアドバイスがきっかけで購入してくれる方が増えていったのです。

アルバイトが休みの日もファッション雑誌を読んでコーディネートの勉強をして、さらに良い提案ができるように勉強していました。

手書きのPOPを作成したり、ディスプレイ方法を変えてみたりなど、いろいろと工夫した結果、売上が10%上がったと店長から感謝されたこともあります。

人との関わりを強みにする場合〜塾講師でのアルバイト〜

塾講師などのアルバイトの経験がある方は、人との関わりを強みにしてみてはいかがでしょう? 生徒に勉強を教えることを通して、わかりやすく伝えることの大切さに気が付いた、忍耐力や観察力などが身についたなど、アピールできそうなことがないかよく探してみましょう。

採用側も、応募者の人柄やコミュニケーション能力など、人とどのような関わりを持ってきたのかについて知りたいと思っていますので、良い印象を与えられるようなガクチカを考えてみてください。

例文

私は、大学時代に、学習塾で講師のアルバイトをしていました。

 

小学生から中学生までの授業を担当していたのですが、子どもだからと相手を軽く見るのではなくて、お客様なのだという意識を持ってどんな生徒に対しても丁寧に接するように心がけました。

勉強が苦手な生徒、飲み込みが早い生徒などいろいろなタイプの生徒と関わることで、臨機応変な対応力を身につけることができ、自分も大きく成長できたと実感できたのです。

 

【アルバイトの掛け持ち経験をガクチカに】アルバイト経験をガクチカに書く際のポイント

ここまで、様々な状況における例文を紹介してきました。

ここからは今まで見てきた例文にどんなポイントがあったのかを考えていきます。

自分で書く際は、これらが大事になります。

ぜひ、ガクチカに活かしてください!

行動に自分の考えをしっかり書く

アルバイト経験をガクチカとするためのポイントは、行動に対する自分の考えをしっかりと書くことです。

なぜ、そのアルバイトをしたいと思ったのか、アルバイト先ではどんなことを意識して仕事に取り組んでいたのかなど、自分の考えをしっかりと述べれば、採用担当者も興味を持ってエントリーシートや履歴書を読んでくれることでしょう。

反対に、自分の考えが反映されていないガクチカというのは、どんなに立派な経験であっても説得力に欠けてしまい、まったく印象に残らなくなってしまいます。

自分の考えを伝えることは、就職してからもとても大事な能力となります。

熟考してしっかりと自分の言葉で書くようにしてみてください。

単なるアルバイトの内容を述べてはいけない

アルバイト経験をガクチカとする場合に、お仕事の内容をそのまま伝えてしまう方も多いので気を付けましょう。

コンビニエンスストアでレジ打ちや品出しを担当しましたなど、単なるアルバイトの内容を述べてしまっては、自己PRにはなりません。

採用担当者は、応募者がアルバイト先でどんなお仕事をしていたのかを知るために、エントリーシートや履歴書をチェックしているわけはないのです。

応募者がアルバイトを通してどのような経験を積んだのか、どのように成長したのかについて、詳しく知りたいと思っているのです。

アルバイト経験で成長したことをきちんと伝えることができれば、採用側もその人の入社後の活躍がイメージしやすくなります。

ぜひ採用したいと人材だと思われるように、アルバイト経験を通して自分の成長の度合いや価値観なども盛り込んでアピールするようにしましょう。

【アルバイトの掛け持ち経験をガクチカに】まとめ

以上、アルバイトの経験をガクチカに盛り込む際のポイントについて、ご紹介しました。

どんな仕事であっても、学生時代にアルバイトを頑張った経験の中に、就活の武器になりそうなことが必ずあるはずです。

アルバイト経験は決して無駄なことではありませんので、自分の強みとしてしっかりアピールしていきましょう。

ガクチカにアルバイトを書く際には、仕事内容の説明にならないように注意して、自分の考えをきちんと伝えるようにすることが大事なポイントです。

また、勤続年数、売上貢献なども、大きな強みとなりますので、具体的な数字も入れて説得力のあるガクチカに仕上げるようにしてみてください。

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