
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
・面接のガクチカで企業が知りたいこと
・ガクチカでチームワークをアピールするメリット
・「チームワーク」をガクチカで書く際のポイント
・「チームでの活動」をガクチカとしてまとめたい人
・「チームワーク」をアピールした例文を参考にしたい人
・ガクチカの書き方や構成に不安がある人
部活経験者やサークルに所属していた方なら、「自分自身がチームのために動いた経験や個人だけではなくみんなで目標に向かって努力した経験をガクチカに用いたい」と思いますよね。
しかし、「チームワークってありがちな題材かも」と不安になる方も多いのではないでしょうか?
そこで、ガクチカとしてチームワークをアピールできる経験や文章を「他の就活生と差別化」できるポイントとともにお伝えします。
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【ガクチカでチームワーク】ガクチカとは?
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、エントリーシート(ES)や履歴書、面接で頻出の質問項目です。
学生時代に力を入れたこと、もしくは最も力を入れた経験を問うもので、部活やアルバイト、サークル、ボランティアなど、多くの就職活動生が題材として用います。
この質問は、過去の経験を通じて、どのような課題や困難に直面し、それに対してどのように思考し、行動し、目標を達成したのかを詳しく聞くもので、物事に取り組む姿勢や意欲、課題解決能力、粘り強さなどの人物像を評価しているのです。
自己PR:「自分の特性や強みをアピールし、入社後に活躍できることを示すもの」
自分の強みや能力、個人の特性を明確にし、それを入社後にどのように活かせるかを示すものであり、過去のエピソードを用いてその強みや特性を裏付けることが重要です。
ガクチカ:「過去の経験からその人の人柄やモチベーションの源泉を理解し、自社や職種に適しているかを見極めるもの」
ガクチカでは企業側は、学生の性格や人柄、価値観を経験をもとに分析し、その学生が自社の文化や求める人物像とマッチしているかどうかを判断しています。
特別な成果がなくても大丈夫
ガクチカと聞くと、
「バイトリーダーになってお店の売り上げを130%伸ばした」
「小学生の時から続けているサッカーは大学3年生の時に全国大会に出場した」
など、目標や成果が明確なものしか書いてはいけない、と思いこんでる就活生が多いと思いますが、そんなことはありません。
すごいことを成し遂げていなくても、「この人採用したい!」と思わせたもの勝ちです。
成果や結果ではなく、過程を重視したガクチカを作成しましょう。
ガクチカでは、優れた経験や成果よりも、その取り組みの過程で何を考え、どのように行動し、何を学び、どのように成長したかが重視されます。
成果が良くても、それに伴う努力や過程がなければ、運による結果と見なされる可能性があります。
そのため、結果よりも取り組みのプロセスを重視し、どのように取り組んだかを詳しく語ることが重要です。
【ガクチカでチームワーク】企業の評価ポイント
「成果ではなく何をみているのだろう」
ここまで読んでくださった方は疑問に思いますよね。
就活生のガクチカを企業が評価するポイントは主に3つあります。
物事への取り組み方
学生の人柄
企業とのマッチング度
物事への取り組み方
力を入れたことを聞くことで「どのように物事へ取り組むのか」が分かります。
部活やアルバイトなど題材は他の就活生と同じなこともありますが、取り組み方や工夫した部分は人によって様々です。
どんな風に目標を立てて、どんな行動をして、どんな学びを得たのか、これは仕事をする時もどんな風に業務に取り組むのかを想像させることができます。
企業にその働き方があっていなさそうな場合、早期離職につながる恐れがあるため、評価ポイントで「ミスマッチ」とされる可能性があります。
モチベーションの源泉とは、仕事への取り組みを促すきっかけや原動力となるもので、「チームメンバーからの期待」「リーダーとしての責任感」「組織貢献したいという思い」など人それぞれ異なります。
企業は、そのモチベーションの源泉が自社の仕事や組織の環境にマッチしているか、また、自分と同じように熱意を持って仕事に取り組めるかどうかも面接では見られています。
学生の人柄
もっと簡単に言うと「この人と一緒に働きたいと思うか」を評価しています。
この点において、「チームワーク」は会社という組織の中で求められるものであるため、「仲間のために〜」や「チームを想い〜」などは人事に刺さりやすいです。
また、成果や結果が乏しくても、その経験から何かを学び、その後に活かしているかを伝えることで、「学べる人かどうか」という人柄の評価も上がります。
企業とのマッチング度
企業のHPなどでは「求める人物像」や「育てたい人材」などが掲載されています。
ガクチカを伝える際に、その人物像に近いのかどうかが分かるような内容を伝えることで、マッチング度が高いことを示すことができ、一緒に働きたい度が上がります。
企業が大切にしている価値観や行動指針なども調べておくことで、それに合うような行動や想いになったエピソードを含められると信憑性が高くなります。
・企業が求める人物像
・会社の雰囲気や文化
・希望する職種への適性を示せるか
【ガクチカでチームワーク】チームワークをアピールするメリット
ガクチカでチームワークをアピールすることは、企業からの評価を高める上で非常に効果的です。
就職後の業務では、さまざまな立場の人と関わりながら目標を達成する力が求められるため、チームの中でどう動けるかを見られます。
そのため、単独で成果を出した経験だけでなく、協力して取り組んだ経験を振り返ることが重要です。
以下に、チームワークをアピールする際の主なメリットを三つの観点から解説します。
協調性をアピールできる
コミュニケーション能力を示せる
チームや組織で団結できることを示せる
協調性をアピールできる
チームワークの経験を通して協調性を示すことは、企業にとって非常に魅力的な要素です。
協調性とは、他者の意見を尊重しつつ、自分の考えも持ちながら柔軟に対応する姿勢を指します。
これは単に自己主張を控えるということではなく、状況に応じて最適な行動を取る力とも言えます。
集団の中で意見の対立が起きた際に、感情的にならず冷静に対処し、合意形成を図れる人材は、職場でも貴重な存在です。
また、成果を出すために全員が同じ方向を向き、それぞれの役割を果たしながら協力できることも、強い協調性の表れです。
コミュニケーション能力を示せる
チームで動くうえで欠かせないのが、相互理解を深めるコミュニケーション能力です。
意見交換をする際には、相手の考えをしっかり受け止めるヒアリング力と、自分の考えを明確に伝える表現力の両方が求められます。
このバランスが取れていることで、誤解を防ぎながらスムーズに業務を進めることができます。
また、情報を正確に共有し、相手の立場に立った言動ができる人は、信頼されやすく、自然とリーダーシップも発揮しやすくなります。
チームや組織で団結できることを示せる
チームワークの経験を通じて、組織としてどう動けるかを示すことは非常に大きなアピールポイントです。
企業は個人のスキルだけでなく、チームの一員として貢献できるかどうかを重視しています。
メンバーと積極的に関わり、意見を引き出して整理したり、役割を明確に分担したりする力は、実際の業務にも直結します。
また、それぞれの強みを活かした協力体制を築くことで、効率的な成果達成にもつながります。
さらに、互いに支え合う関係を築ける人材は、チームの士気を高め、前向きな雰囲気を作り出す力も持っています。
【ガクチカでチームワーク】アピールのおすすめテーマは?
他人と力を合わせて物事を進める協調性やチームワークは、働くうえでも貴重な能力です。
そうしたチームワークをガクチカで強調するためには、どのような点に留意すれば良いのでしょうか。
重要なポイントとなるのが、題材選びと文章構成です。
チームワークをアピールしやすい題材の紹介と文章の書き方や締めについて解説していきます。
学生時代の経験を振り返り、特にチームワークがあると実感したエピソードを取り上げてみましょう。
文化部でも運動部でも、部活動ではチームワークが求められることが多いものです。
たとえば文化部であれば、吹奏楽部やコーラス部などはメンバーみんなが一体となって奏でるからこそ素晴らしい音楽になります。
自分の演奏レベルが高くとも、みんなの調和が取れなければなかなか目指す結果が生まれないでしょう。
部活動はみんなで団結して励まし合ってこそ、達成感も大きくなります。
また目標に向かう中で壁にぶつかることもあるでしょう。
そんなときもみんなで助け合って乗り越えることができた経験もあるはずです。
ガクチカでチームワークをアピールしたいのであれば、部活動を題材にするのがおすすめです。
部活のガクチカについては、こちらの記事でご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
学生にとって一番力を入れなければならない基本的なことは、やはり勉強と言えるかもしれません。
真面目に無欠席で講義に出て優秀なトップ成績を収めることも、確かにガクチカですが、勉強は単独作業であり、そこからチームワークへとつなげることはなかなか難しいでしょう。
大学内での学びにおいてチームワークをアピールできる経験は、ゼミ活動ではないでしょうか。
一言にゼミといえども、活動内容はさまざまですがゼミは何名かによって成り立っていることがほとんどです。
ゼミ内でのプレゼン会や企画イベントなど、ゼミのみんなが協力して何かを伝える体験をする人もいるはずです。
ゼミ経験も、チームワークを強調できる良き題材と言えます。
ゼミを題材にしたガクチカについては、こちらの記事でご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
学園祭や大学の文化祭といったイベント運営に関わった経験は、チームワークをアピールするうえで非常に有効です。
こうした活動では、実行委員会の一員として多くの人と関わりながら目標に向かって準備を進めていきます。
限られた時間や予算の中で、役割分担、スケジュール管理、コスト調整などを行い、全体の成功に向けて動く経験は、ビジネスの基本構造と共通する要素が多く含まれています。
こうした場でチームの中でどのような役割を担い、どんな成果を出したかを具体的に説明できれば、企業側もその人物の協調性や実行力をイメージしやすくなります。
実務に近い経験ができる長期インターンも、チームワークのアピールには適した題材です。
特に3か月以上の期間で参加したインターンでは、業務の一部に継続して関わるため、周囲と連携しながら成果を出す経験がしやすくなります。
学生という立場でありながら、企業のルールや責任の下で動くことは、社会人としてのマナーや基本的なビジネススキルの習得にもつながります。
このような環境で他の社員やインターン生と協力して課題解決に取り組んだ経験は、組織適応力や実行力の裏付けになります。
長期インターンを題材にしたガクチカについては、こちらの記事でご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
エピソード探し
だいたい基盤となる題材が決まったならば、次にその中で話題に出すエピソードを探しましょう。
たとえば吹奏楽部に所属しており副部長を務めているとします。
部活動中の経験が多々ある中でも、特にチームワークを実感したのはどのようなことでしょうか。
副部長としてみんなを引っ張った経験、メンバー一団となって厳しい練習に励んだ経験など、数えきれないエピソードが思い浮かぶはずです。
その中で、チームワークについて書きやすいものを慎重に選びます。
できるだけ具体的に文章化しやすいエピソードがおすすめです。
【ガクチカでチームワーク】高評価を得るためのポイント
チームワークをテーマにしたガクチカは、企業が学生の協調性や実行力を見極めるうえで重視するポイントの一つです。
しかし、ただみんなで頑張ったと伝えるだけでは、評価にはつながりにくいです。
大切なのは、チームの中での自分の具体的な役割や貢献を明確にし、説得力を持って伝えることです。
以下に、高評価を得るために意識すべきポイントを三つの観点から解説します。
チーム内での自分の役割を明確に示す
ガクチカでチームワークをアピールする際には、チームの中で自分がどのような役割を担っていたのかをはっきり伝えましょう。
役割が不明確なままでは、他者との違いが伝わらず、自分の価値がぼやけてしまいます。
たとえば、リーダーとして進行を管理していたのか、情報収集や資料作成などの実務を担っていたのか、というように、具体的なポジションを説明しましょう。
さらに、その役割を果たすためにどのような行動を取ったかを詳しく記述することで、自分の貢献がはっきり伝わります。
個人の取り組みが全体にどう影響を与えたのかまで言及できると、より高い評価につながります。
役割から目標達成にどのように貢献したか説明できる
自分の担った役割を示すだけでなく、それがどのように目標達成に貢献したのかを論理的に説明できると説得力が高まります。
たとえば、チームの成果に結びついた具体的な工夫や判断、行動の影響を客観的に振り返りましょう。
また、そのプロセスでどのように他のメンバーと連携したのか、どんな課題を乗り越えたのかに触れると、協調性や課題解決力もアピールできます。
数値や実績を挙げることができれば、より具体的で印象に残る内容になります。
自分がチームにどれだけ貢献できたかを伝えるためには、全体の中での自分の役割と行動を整理し、それをどう価値に変えたかまで伝える意識が大切です。
深掘りを意識して作成する
チームワークに関する経験は、多くの学生が語るテーマであるため、差をつけるには内容の深さが求められます。
そのため、エピソードを思い出す際には、誰と、いつ、どのように、何を行い、なぜその選択をしたのかといった視点で深掘りしましょう。
なぜ、という問いを繰り返すことで、自分の価値観や行動の背景が明確になり、伝える内容にも一貫性が出てきます。
さらに、経験から得た学びや、それを今後どのように活かしたいかまで話せると、自己分析ができている印象を与えることができます。
【ガクチカでチームワーク】チームワークはどのように評価される?
ガクチカでチームワーク力があることをアピールすることで、実際のところ人事担当者はそのことを評価してくれるのでしょうか。
チームワーク能力がビジネスにおいて必要とされるものかどうか、学生にとっては気になるところです。
せっかくガクチカで話しても、評価につながらなければ残念です。
選考において、チームワーク力をアピールするガクチカはOKなのかNGなのかについて考えてみましょう。
チームワーク力が高く評価されるかどうかは、その企業が何を求めているかにも関係してきます。
チームワークを重視する企業に好印象
チームで活動する仕事はいろいろとあります。
チーム営業をはじめ、1店舗に数名が在中する販売職もチームで売上を上げることになるでしょう。
また飲食店も、ホール・厨房どちらも職場の人間が協力して店を回すことになります。
そのほかにもなんらかの新プロジェクトを進めるにあたって、チームを組んで頑張っている会社も少なくありません。
こうした仕事内容の企業では、チームワーク力を持つ人材を求めています。
企業の人物像と自身がマッチするのであれば、自信を持ってチームワーク力をアピールしたいものです。
きっと大いに評価してもらえることでしょう。
企業の求める人物像にぶつけよう
チームワーク力を求めている企業だと確信したならば、熱意を持って自分の能力をぶつけることが成功のカギです。
特に躊躇して消極的になる必要はありません。
ガクチカで大切なことは、企業が求めている人物像をしっかりと把握することです。
そしてそれに重なる自分の能力を見つけることができれば、後はやる気や志望意志を人事担当者に伝えれば良いのです。
求めている人物像やチームワーク力のある人間だとわかれば、凛とした態度で選考に挑むことができます。
エントリーシートなどに書く文章も、自然と熱く内容のブレないものになるはずです。
複数のガクチカを用意しよう
就活をするにあたって忘れてはならないことは、 どのような人材を求めているかは企業によってまったく異なるということです。
わかりやすい例を出すならば、同じように営業職に力を入れた会社でも、単独営業なのかチーム営業なのか営業スタイルによって必要な能力が異なります。
単独営業の会社は、正直なところあまりチームワーク力は求めていません。
それよりも孤独に強いメンタルや1人でぶつかっていく力などを要しているわけです。
一方のチーム営業スタイルの会社は、チームワーク力がある人材こそまさに求めていると言えるでしょう。
選考を通るためには、その会社にマッチしたガクチカを話すことが大切です。
そのためにも、いくつかのガクチカを準備しておきたいものです。
会社が何を求めているかを知るために、企業研究も欠かせません。
【ガクチカでチームワーク】構成
以下の流れで書くと、伝わりやすい文章になります。
まだ書き始めてない人や、書き終わった人も、この流れで書けているかを確認しましょう。
1.結論:ガクチカ=〇〇
2. 背景:なぜ力を入れたのか
3. 行動:何をしたのか
4. 結果:その結果どうなったか
5. 学び:何を学んだか
1. 結論
文章の最初、もしくは面接で聞かれた際も、質問に対してまずは結論を伝えます。(=結論ファースト)
よく緊張するとお話が長くなってしまい、自分が何を話しているのか、何について聞かれていたのかすらわからなくなってしまう方を面接で見かけます。
せっかく素敵なガクチカがあっても、伝わらなくてはもったいないので、結論ファーストを意識して伝えましょう。
2. 動機
一言で言えば、「なぜそれに力を入れたのか」を簡潔に説明します。
学生時代は、アルバイト、学業、サークル、インターン、趣味、などガクチカのテーマになるものはたくさんある中で、「なぜそのテーマのそれにしたのか?」
(例:サッカー部というテーマで全国大会出場という目標を掲げたのか)を説明します。
自分以外の人が一度見ただけでも動悸や背景が分かるような分かりやすい説明が必要です。
3. 行動
取り組みの中でどのような課題があって、どのような目標を立てたのかを具体的に説明します。
また、立てた目標に向けてどのような行動や工夫をしたのかを伝えます。
特に、工夫の部分は、他の就活生と差別化できるポイントになるため、どのように思考し、優先順位を立てて行動したのかを伝えることが重要です。
4. 結果
行動した結果、目標に対してどのような結果が出たのかを伝えます。
結果の部分では、「解釈」より「事実」が大切になります。
具体性が必要になってくるため、数字の変化や第3者からの評価を含められると良いです。
また伝え方に関しても、以下のように成果や取り組みによる変化を伝えると高評価ポイントになります。
「チームの組織活動への満足度が高いと答える人が9割以上になりました」
「チームの組織活動への満足度が高いと答える人が3割だったのが、3ヶ月の施策の末9割以上になりました」
5. チームワークから学んだこと
締めは、ただ、「行動した」で終わるのではなく、一連の行動から何を学んだのかを伝え、入社後も日々学んだことをアウトプットしながら成長できる人間であることをアピールしましょう。
「この経験から〇〇を学ぶことができ、この学びを御社の〜〜の分野で活かし貢献したい」という旨を伝えてガクチカを締めると綺麗に終わることができます。
【ガクチカでチームワーク】例文
「チームワーク」をうまく強調できているガクチカの例文をいくつか紹介します。
説得力がある効果的なガクチカは、文章構成がしっかりしており言いたいことがわかりやすいです。
ダラダラと前置きも長くなく、要点が押さえられています。
チームワーク力があることが読み手に伝わるガクチカとは、どのような文章なのか参考にしてみましょう。
部活動に関するガクチカとそれ以外についてのガクチカについて、おすすめの例文を挙げます。
吹奏楽部のガクチカ例文
私は学生時代吹奏楽部に所属し、みんなで励まし合って目標を達成するチームワーク力を学びました。
フルートを担当していましたがソロでのミスが多く足を引っ張っていたのです。
しかしながら市大会で入賞するためにはミスを克服しなければならず、チームに迷惑をかけまいと頑張った結果2位に入れました。
吹奏楽はみんなが納得のいく演奏ができなければ、良い結果は生まれません。
プロ並みの部員がいても、1人のミスで全部がダメになってしまうのです。
本当にチームワークが求められる部活だと思います。
私のミスは、息継ぎが下手なところにまず原因がありました。そのため1日50回腹筋することを決めました。
さらに度胸をつけるために河川敷で1人練習し、ソロパートは1日50回は繰り返すようにしたのです。
みんなも私の練習に付き合ってくれました。
チームワークとは、みんなに迷惑をかけないように自分を成長させることだと知りました。
こうして得たチームワーク力を、御社の販売職でも活かしたいです。
売り場の皆で協力して、県内トップの売上を出せればと思っております。
飲食店のアルバイト例文
私は学生時代はウエイトレスのアルバイトに力を注ぎ、職場でチームワーク力を身につけました。
忙しい店なので、ホールの人間みんなが人のことを考えて動かなければ回らなかったからです。
大きなレストランで、ホールの人間は4名いることがほとんどでした。
モーニングやランチタイムはひっきりなしの来客で、4人が力を合わせなければオーダーミスやクレームが生じます。
疲れていても周りのことを考えなければいけません。
しんどいときほど周りにも目を配って協力し合う大切さを、私は身を持って知りました。
そのおかげでチームリーダーを任されるようにもなりました。
忙しいウエイトレス経験で得たチームワーク力を活かして、御社のチーム営業でも活躍したいです。
営業はメンタルの強さも必要と思うので、チームメンバーが弱っているときも支え励ませる存在として頑張ります。
【ガクチカでチームワーク】作成時の注意点
ガクチカでチームワークをアピールする際には、どんなに良い経験でも伝え方次第で印象が大きく変わります。
採用担当者は学生の経験そのものだけでなく、そこからどんな価値観や姿勢が見えるかを見極めています。
そのため、作成時にはいくつかの注意点を意識することが非常に重要です。
以下に、避けるべきポイントや意識しておきたい工夫について解説します。
周囲を下げて自分の評価を上げることは避ける
チームワークをテーマにする際に注意したいのが、他のメンバーを否定するような表現を用いないことです。
たとえ自分が中心的な役割を担っていた場合でも、周囲の協力があってこそ成果が出たという視点を持つことが大切です。
メンバーの未熟さを指摘するような言い回しや、自分だけが努力したような印象を与える内容は避けましょう。
チーム全体の成功に貢献したという視点で、自分の行動を語ることが評価につながります。
協力を大切にする姿勢が伝わることで、企業は安心してチームの一員として迎えやすくなります。
嘘や誇張した表現はNG
ガクチカの内容を魅力的に見せようとして、実際よりも大きな成果や経験を語ってしまうケースがあります。
しかし、面接ではその内容を掘り下げて確認されるため、事実と異なることを伝えるとすぐに矛盾が露呈してしまいます。
採用担当者は人を見るプロです。 違和感があればすぐに見抜かれ、信頼を損なう結果になりかねません。
また、入社後に実際の能力とのギャップが発覚することで、ミスマッチの原因にもなります。
誠実に、等身大の自分を表現することが、企業との信頼関係を築くうえで最も重要です。
具体的に示すこと
ガクチカで経験を語る際には、抽象的な表現ではなく具体的な行動や状況を伝えることが大切です。
どのような立場で、どんな場面に直面し、どのような行動を取ったのかを明確に述べることで、話の説得力が格段に増します。
また、単に出来事を羅列するのではなく、その経験から得た学びや成長に焦点を当てることで、自分の価値観や思考の深さも伝えることができます。
自己分析とつなげて表現することで、自分がどのような人間で、どのように企業で活躍できるか分かりやすくアピールできます。
成果は定量的に示す
ガクチカで成果を語る際には、できる限り数値を用いて定量的に示すことが望ましいです。
努力の結果がどれほどの影響をもたらしたのかを客観的に示すことで、話の信頼性と説得力が増します。
たとえば、売上が前年比何パーセント伸びた、参加者数が何人増えた、担当チームが何グループ中何位だった、などの具体的な数字は評価の基準になります。
数字は成果の大きさだけでなく、目標に対してどれだけ成果を出せたかという達成度も示してくれます。
もちろん、無理に数字を作る必要はありませんが、出せる範囲でできるだけ客観的な結果を盛り込む工夫をすると良いでしょう。
【ガクチカでチームワーク】よくある質問
ガクチカの作成は、就職活動において避けて通れない重要なステップです。
しかし、どの経験を選ぶべきか、どう書けばいいかが分からず悩む学生も少なくありません。
内容が整理できず、自分の魅力がうまく伝わらないことも多く見受けられます。
ここでは、ガクチカ作成時によく寄せられる質問とその解決策について、実践的な視点から解説します。
チームの活動で結果を出せたけど自分の役割が言語化できない
チームで成果を出したものの、自分がどう貢献したかをうまく言葉にできないと感じる学生は多くいます。
その場合は、まず自分が実際にどのような行動を取っていたかを具体的に書き出すことから始めましょう。
会議での発言、資料作成、メンバーの意見調整、進捗管理、アイデアの提案など、どんな小さな行動でも構いません。
次に、それらの行動を調整役、分析担当、リーダーシップ発揮などのカテゴリに分けることで、自分の役割が見えてきます。
このように、自分の行動を細かく分解し、それを役割として言語化するプロセスが重要です。
ガクチカは高校時代のエピソードでもいい?
ガクチカに高校時代の経験を使っても問題があるわけではありませんが、基本的には大学時代のエピソードを選ぶのが望ましいです。
企業が学生に求めているのは、大学でどのような学びや成長を経験してきたかという点です。 高校の活動は時間が経っており、現在の自分との接点が薄くなりがちです。
また、内容が抽象的になりやすく、大学生としての行動力や思考の深さを十分に伝えられないことがあります。
どうしても高校の経験を使いたい場合は、それを大学生活にどうつなげたか、自分の行動や価値観にどう影響したかを丁寧に説明することが必要です。
ガクチカが思いつきません
ガクチカが思い浮かばないという悩みは、多くの学生が抱える共通の問題です。
まずは、サークル、アルバイト、ゼミ、ボランティア、イベント運営、インターンなど、自分が関わってきた活動を一度書き出してみましょう。
それでも難しい場合は、大学のキャリアセンターを訪れてアドバイスを受けるのが効果的です。
就活エージェントを活用すれば、第三者の視点から自分の経験の価値を見出してもらえることもあります。
【ガクチカでチームワーク】まとめ
「チームワーク」についてガクチカでアピールしたいときには、まずは受ける企業が求めているかどうかを考えてみましょう。
そしてチームワークがあることを感じやすい題材やエピソードを絞っていくことが大切だとわかりました。
PREP法を取り入れて、理論的かつ要点を押さえた簡潔な文章を心がけたいものです。
企業によっては、何よりチームワーク力を欲しているところも少なくはありません。
しっかり企業研究をして、チームワーク力のある人材を求めている会社だとわかれば熱いガクチカでアピールしましょう。
就活コンサルタント木下より
これらをエピソードとともに具体的に語り、説得力を持たせた説明ができるようにしておきましょう!