HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
エントリーシートにはさまざまな項目があり、その中には資格を記入する欄もあります。
志望動機などよりもそんなにじっくりと見られなさそうと思って適当に書いてしまうと、常識から外れた書き方のまま提出してしまい印象良く思ってもらえない可能性もあります。
上手に自分をアピールするためにも、資格をどのように書くかというのは重要です。
こちらではどんなことに注意をして資格を記入していけば良いのか、マナーなども含めてコツを紹介します。
エントリーシートに資格を書くルール
ルールというのもいくつかあるので、一通り把握したうえでエントリーシートに記入をしましょう。
たとえば車の運転免許を取得した場合、ただ運転免許取得と書いてしまうと常識から外れていると思われます。
正式名称というものがあり、その通りに書かないといけません。
他にも資格を多数持っている場合、それをそのままやみくもに書いてしまうと、印象を悪くしてしまうケースもあります。
正式名称で書く
資格は呼びやすいように短縮した名称で話してしまうこともありますが、こういったエントリーシートや面接などでは正式名称で書くようにします。
たとえば企業に重要な書類を送る際には、宛名に株式会社が付くような場合も(株)と略してはいけません。
すべてにおいて、正式名称で書く必要があるのです。
もし記入をする際に本当にこれは正式名称で合っているのかと不安を感じてしまったときには、ネットなどで検索することや資格を取得したときの証明証のようなものを見て、確実な正式名称で記入をしましょう。
略してしまうということは常識もなく、就職活動を適当にしている学生というイメージを与えてしまいます。
マイナスのイメージを与えないようにするためにも、正式名称で書くようにしましょう。
嘘は書いてはいけない
エントリーシートを見たときに資格を記入しなければいけない欄を見て、中には不安になってしまう方もいるかもしれません。
何か書かないと内定が貰えないかもしれないと思ってしまい、嘘を書きたくなる衝動に駆られてしまう方も出てくるでしょう。
しかし嘘を書いてしまうと後から突っ込まれて質問をされたときにわかってしまいますし、資格をまったく持っていないから内定を与えないということは一切ありません。
企業側としてはそれよりも自社でどのように活躍してくれるのか、その学生本人を見ています。
決して資格だけで判断しているわけではないので、 「特になし」と記入しても問題はないのです。
これから取得する見込みのあるものは可能
目指している企業では持っていると有利な資格がある場合で今勉強をしているという方もいるでしょう。
現時点では資格取得していなくても、見込みがあるものについては書けます。
エントリーシートにたとえば日商簿記2級の場合この資格名称を書きその後に「~に向けて勉強中」と記入すれば問題ありません。
特にこれから受ける企業で持っていたら有利になりそうな資格の場合、勉強していてこれから試験を受け合格する可能性があるのに書かないままにしてしまったらもったいないです。
しっかりとアピールして、突っ込まれたら今どのように勉強をしていて、いつ試験を受ける予定なのかなど話しましょう。
資格を記載する際の注意点
さまざまな分野に興味を持ち、多数の資格を持っている方もいるでしょう。
自分はなんでもできる人間だとアピールするためにさまざまな資格について書きたくなってしまうかもしれませんが、逆にやみくもの場合良いイメージを与えられないことも多々あります。
企業側からすると、これはエントリーシートに書く程のことじゃないと思われてしまう可能性もありますので、何かを記載するのかは厳選して選びましょう。
資格の性質に一貫性を持って記載しよう
学生時代に資格取得にも力を入れたと、欄をビッシリと埋めたくなってしまうかもしれませんが 今一度立ち止まって企業にアピールとなる資格かどうかを見ましょう。
たとえば経理事務を目指している場合、日商簿記2級やパソコンでワードやエクセルの資格を取得したと書けば一貫性が感じられます。
経理事務の仕事をするうえで役立つものを取得しているのだなと思ってもらえ、好印象となるでしょう。
しかしここにインテリアコーディネーターや野菜ソムリエなども混ぜて書いてしまうと、経理事務とは関係のない資格ですので一貫性が感じられなくなってしまいます。
インテリア関係で働く際にはインテリアコーディネーターは大きくアピールできる資格ですが、経理事務の場合は何もアピールにはなりません。
一定のレベルではないものは逆にマイナスに
資格といっても、何級を取得したかによってそのレベルは変わってきます。
何も学生時代に資格取得した経験がないと感じ、記憶をたどったときに中学生時代に漢字検定や英語検定の4級を取得したことを思い出して記入してしまう方もいるかもしれません。
資格取得には変わりないのですが、一定のレベルではないので逆にこれらをアピールしてしまうとマイナスイメージになってしまいます。
TOEICの場合は平均点の600点以下は書く必要ないですし、英語検定や漢字検定では2級以上からが評価されますので、それ以下のものはあえて書かないのが正解です。
資格がなくても大丈夫?
ズバリ、 資格がなくても、企業の面接で内定を取ることができます。
ですので、嘘をつく必要もないですし、逆にもし今取得にために頑張っているものがあればその資格をアピールして勉強中だということを伝えましょう。
現時点での能力以上に、企業に入ってからの成長を見ていますので安心してください。
勉強中の場合突っ込んで質問される可能性がありますので、しっかりと答えられるようにしておきましょう。
マイナスの評価にはならない!
人はなんでも書かなければいけない欄に書けないとなってしまうと、そこが空欄になってしまうため不安になりがちです。
しかしエントリーシートにおいての 資格の欄は、必ず書かなければ次のステップの面接へと進めないわけではありません。
正直に「特になし」と書いて、他の面で今まで自分が頑張ってきたことや仕事に対してのやる気や貢献したい気持ちを伝えられれば問題ありません。
資格もあれば良いというものでもなく、企業で活用できるようなものがなければ記入しても意味がないか悪い印象に捉えられてしまいます。
業務に関係がないと、企業についてしっかりと知識を持たずに適当な気持ちでエントリーシートを送ってきたと思われてしまいます。
これから学んでいく姿勢を見せよう
万が一資格が何もなくても、現在自動車学校に通っていてもう少しで資格が取得できそうな場合は取得見込みなどとして、これから取得できるというのもアピールしましょう。
そしてもし何も今勉強しているものがないとしても、これからどんな資格を取得したいと思っているのかなど学んでいく姿勢も見ていきましょう。
企業に入社するまでには必要とされている○○の資格を取得するなど、そういったものをアピールしても問題ありません。
まとめ
エントリーシートに資格を記載する際には、持っている資格をすべて書けば良いわけではありません。
まず企業と関連して活かせるものでなければならないですし、嘘もダメです。
さらに一定のレベルではないものは、逆に書いてしまうとマイナスに捉えられてしまいます。
なんとなくエントリーシートに記入をする欄があるので何かしら書かなければいけないという気持ちになりがちですが、なければ「特になし」でも問題ありません。
かっこつけて嘘を書き、後からバレてしまうより断然好感が持てます。
これから取得する見込みのものも、「~に向けて勉強中」と書いてもOKです。