
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
「勉強を頑張ったことをガクチカにしても大丈夫?」
「勉強の成績をガクチカにする場合の文系と理系の違いって?」
「ガクチカに勉強の成績を使うことに注意点はある?」
このように、学業に関する内容をガクチカとして使用できるのかどうか気になっているという人もいるのではないでしょうか。
本記事では、勉強の成績をガクチカに用いる方法やポイントなどを紹介します。
この記事を読むことで、学業をガクチカに用いる場合、どのように書けば良いのか把握できるでしょう。
また、勉強の成績をガクチカに用いる場合の文系と理系の違いや具体的な例文についても記載するため、これらを参考にすることでスムーズにガクチカを書けるようになるでしょう。
ガクチカで勉強の成績を使用したい人は、是非この記事をチェックしてみて下さい。
目次[目次を全て表示する]
【ガクチカで成績】学業を用いたガクチカはあり?なし?
ガクチカに学業を選択して良いのか迷っている人もいるのではないでしょうか。
学業というのは学生時代の本分なので、ガクチカで学業を用いるのはまったく問題ありません。
しかし、ガクチカに学業を選択する場合には、演出の仕方を工夫する必要があるでしょう。
学生時代に学業を頑張るのは当たり前のことなので、学業をガクチカにしてしまうと、どうしても普通になりやすいのです。
そのため、相手が納得できるようなオリジナルエピソードを用意しておく必要があるのではないでしょうか。
学業がガクチカに不向きだと思われる理由
学業がガクチカに不向きと思われる理由
・差別化が難しい
・勉強以外の活動が少ないと捉えられる
・個人作業が多い
ガクチカで学業をテーマにすることは、誠実さや努力を伝えるうえで一定の効果はあります。
しかし、多くの学生が似たような経験を語るため、差別化が難しくなる傾向があります。
また、勉強は基本的に個人作業であり、予習や復習、テスト勉強といった内容だけでは、社会人に求められるチームワークや協調性を伝えにくいという課題もあります。
企業は仕事に必要な対人スキルや実践力も重視しており、学業のみでは職場での適応力を見極めづらいという理由から、やや不向きと見なされることがあります。
【ガクチカで成績】就活でガクチカが重視される理由
企業はガクチカから、相手が自社に合う人材かどうかを見極めようとしています。
そのため、ガクチカとしてどのような内容を用意するのかは非常に重要なポイントだと言えるでしょう。
学業に対する姿勢から人間性を把握するため
興味や関心を把握するため
思考の深さを知るため
仕事への再現性を測るため
ここでは就活でガクチカが重視される理由について紹介していきます。
学業に対する姿勢から人間性を把握するため
企業の中には、ガクチカとして「学業にどのように打ち込んだのか」を尋ねてくるケースもあります。
この質問では、学業に対する姿勢から学生の人間性について知りたいという意図があります。
学生の本分は学業であると考えている企業は多いため、学業について深掘りすることで、学生の真面目さや継続性などを測ろうとしていると言えるでしょう。
どのように取り組むのかという姿勢には人柄や強みが現れる
→深堀りを通して就活生の人物像を理解しようとしている
[人物像の観点]
・協調性、チームワーク
・責任感、誠実さ
・粘り強さ、忍耐力
・自己理解、自己成長意欲
・思いやり、共感力
興味や関心を把握するため
ガクチカとして学業に関する内容を知ることで、学生がどのような興味関心を持っているのかを把握することができます。
単純に文系なのか理系なのかについて尋ねるだけでも、どのような物事に興味があるのかがわかるでしょう。
ポイント解説
ガクチカでは、どのような環境や仕事に対して意欲的になれるかを大まかに理解でき、本人の興味関心に合ったキャリアや活動の方向性を見出す手助けとなります。
また、どんな活動に熱中し、何に喜びややりがいを感じているかを理解することは、その学生の価値観や思考の傾向を深く理解することにつながり、長期的な目標や適性を見極める材料にもなるのです。
思考の深さを知るため
企業はガクチカの内容から、学生の思考力や考えの深さなどを測ろうとしています。
同じような経験について述べる場合でも、学生によってその書き方や伝え方には違いがあります。
企業は経験の内容だけでなく、どのような伝え方をするのかも重要視していると考えておきましょう。
1.単なる活動の実績だけでなく、その背景にある課題をどのように理解し、工夫を重ねて解決に導いたのかを示す。
→深い思考力や問題解決力が伝わる。
2.一つの活動や問題に対して複数の視点から多角的に考え、異なる意見やアイデアを取り入れている
→柔軟性や思考の幅の広さを示す。
3.活動が自分の将来や社会にどのように役立つと考えているかを理解している
→思考の深さを表す一部分になる。
仕事への再現性を測るため
企業がガクチカを通じて確認したい大きな目的の一つが、学生の持つ強みや特性が、実際の仕事の中で活かせるかどうかという点です。
つまり、過去に取り組んできた経験が、入社後の行動や成果として再現される見込みがあるかを見極めています。
これは企業にとって、採用のミスマッチを防ぐうえで非常に重要な視点です。
たとえば粘り強さやチームでの連携力といった要素が、応募先の業務でも必要とされる資質であれば、再現性が高いと評価されます。
また、実際の業務では新たな課題に直面することも多いため、学生時代の経験から応用力や工夫する姿勢が見えるかもチェックされます。
ガクチカでは、自分の強みや工夫を伝えるだけでなく、それが社会人になっても通用する理由まで意識して伝えることが大切です。
【ガクチカで成績】テーマ選びで確認しておきたいポイント
ガクチカで勉強の成績について書きたいと思っていても、ある程度の成績がなければ有効なアピールになりません。
ここでは勉強の成績をガクチカに用いる方法について解説していくため、参考にしてみてください。
アピールできるGPAの目安は?
GPAをガクチカに用いる場合は、GPA3.5以上の成績を目安にすると良いでしょう。
ガクチカは成果が大きければ良いというわけではありませんが、GPA3.5以上の成績を取るためには継続的な勉強が必要になります。
そのため、学業に関して一定の努力を行ってきたことをアピールできるでしょう。
GPAが低い場合でも学業に力を入れた経験をアピールすることは可能です。
具体的には、専門的な知識やスキルを身につけた経験、研究やプロジェクトでの工夫や努力、課題を克服したエピソードなどを強調することが効果的です。
また、学業以外の活動や資格取得、自己啓発の取り組みも合わせてアピールすることで、総合的な能力や意欲を伝えることができます。
重要なのは、GPAだけに頼らず、自分の努力や成果を具体的に示すことです。
ゼミ活動のエピソードの場合
ゼミの活動をガクチカに用いる場合、チーム単位で取り組みを行ってきたことをアピールできるかどうかが目安になります。
特に、自分がどのような役割を担い、どのように貢献したのかを明確にすることが重要です。
役割や行動を具体的に示すことで、自己の能力や取り組みの意義を効果的にアピールでき、面接官に印象づけることができます。
ゼミ活動を通してチームで活動してきた経験があれば、協調性やリーダーシップなどをアピールすることにもつながるでしょう。
特待生に選ばれた経験の場合
特待生に選ばれたことは、学業に真摯に向き合ってきた証としてアピールできる要素です。
しかし、選ばれた事実だけを伝えるのではなく、その背景にある日々の取り組みや努力を丁寧に説明することが大切です。
重要なのは、特待生を目指して頑張ったのではなく、学ぶことに誠実に取り組んだ結果、特待生になれたという構成で語ることです。
そのほうが、責任感や向上心、継続力といった内面的な強みが自然に伝わりやすくなります。
具体的には、授業の受け方、スケジュール管理、試験対策の工夫、苦手科目へのアプローチなど、実際の行動に触れることで説得力が増します。
論文を執筆した経験の場合
卒業論文や研究レポートの執筆経験は、専門性の高さだけでなく、論理的思考力や問題解決力をアピールできる貴重な題材です。
まず、どのようなテーマで取り組み、どんな社会的・学術的意義があったのかを簡潔に伝えることが基本です。
そのうえで、自分が主体的に担った役割や直面した困難、それにどう対応したのかという点を具体的に語ることが重要です。
最後に、論文執筆を通じて得た学びを振り返り、それが今後の課題解決や業務への応用につながることを示すと、ガクチカとしての完成度が高まります。
【ガクチカで成績】文系と理系で意識すべきポイントは異なる
勉強の成績をガクチカにする場合、理系と文系でも違いがあります。
文系の場合はあまりアピールできる内容がないと考えている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、勉強の成績をガクチカに用いる場合の文系と理系の違いについて解説していきます。
理系の場合は学業の内容がアピールになる
理系の場合、勉強した内容が就職後企業での仕事に直接関係するケースが多いでしょう。
そのため、理系の場合は学業の内容そのものをアピールできるという強みがあります。
また、どのような経緯で学業に力を入れたのかというプロセスも重要であるため、学業に取り組んだ姿勢や、その結果どのような力が身についたのかという内容も含めるようにしましょう。
文系の場合は取り組みの過程に焦点を当てる
どのような業界や業種へ進むのかにもよりますが、文系の場合は学業の内容が入社後の業務に直接関係しないことが多いでしょう。
そのため、文系の場合はどのようにして学業に力を入れたのかというプロセスを中心にアピールするのが効果的です。
学業の内容そのものではなく、力を入れて学業に取り組んだ結果、どのような力が身についたのかをガクチカとしてまとめると良いでしょう。
ガクチカのテーマに優劣はある?
ガクチカを作成する際に覚えておきたいのが、 ガクチカに優劣はないというものです。
どのガクチカが優れているだとか、どのガクチカが劣っているだとかはありません。
しかし、ガクチカにはエピソード力がありますので、 エピソードの強い、弱いはあるでしょう。ただ、 伝え方によってはエピソード力が弱くても印象深いガクチカにできますし、エピソード力が強くても、伝え方が悪ければ、印象に残らないガクチカになります。
また、職種に適したガクチカが存在するとされ、時と場合に合わせてガクチカを選択することができれば、有利に進められる可能性もあります。たとえば、営業系の場合は目標を設定して、それを達成するガクチカ、サービス系ならコミュニケーション能力をアピールできるガクチカなどです。
【ガクチカで成績】ガクチカで学業を扱う際にアピールできる強み
ガクチカで学業を扱う際にアピールできる強みには様々なものがありますが、大きく分けて4つのものが代表的であると言えるでしょう。
下記の4つが自分に当てはまるものである場合、積極的に話していきたいところです。
学業をガクチカで扱うということは、ほとんどの場合、真面目であると言えるでしょう。
学生の本業である勉強に熱心に取り組んでいたと話す人材がむしろ真面目でないわけがありません。
あなたがこれまで真面目さを発揮して勉強で実績を残すことができたエピソードがあるならば、積極的に話していくことができれば良いでしょう。
ガクチカで学業を扱う際には、計画性をアピールすることができるでしょう。
学業とは別にアルバイトやサークル活動などにも取り組んでいた人は、計画を立てて両立できたということもアピールできます。
限られた大学生活の時間を計画性を持って過ごしたということをアピールすることができれば、仕事においても計画性を持って活躍することができるという印象を与えることができるでしょう。
勉強に熱心に取り組んだということは、間違いなく向上心があるという印象を与えることができるため、自ら強調していくのも選択肢の一つであると言えるでしょう。
ただ大学の講義を受けるだけでなく、自分でさらに追求して学習に取り組んだという話をすることができれば良い印象を与えることができます。
資格取得や読書も追加で行ったなど、自分が向上心を持って勉強に取り組んだことについて積極的に説明していくことが重要です。
ガクチカに挙げるほど勉強に取り組んでいたということは、継続力があったとアピールすることもできるでしょう。
勉強は毎日コツコツ続けることが非常に重要であるからです。
勉強を続けることができる人材は必ず継続力があるとみなされるので、その継続力を活かしてどのように企業に貢献するのかについて積極的に説明していくことができれば良いでしょう。
【ガクチカで成績】高評価を得るためのポイント
ガクチカで成績や学業に関するテーマを扱う際、単に結果を並べるだけでは相手の印象に残りません。
選考を通過し、内定に近づくためには、経験をどのように整理し、伝えるかが鍵となります。
ここでは、学業をガクチカとして扱う際に、好印象を与えるための5つのポイントを紹介します。 それぞれの視点を意識することで、内容に深みと説得力が生まれます。
成果よりも取り組みに対する具体的な行動を書く
結果や成果は数値などで客観的に示す
取り組みの過程でどのように周囲と関わったのかを述べる
学んだことが入社後にどのように活かされるのかを示す
企業が求める人物像とマッチしたエピソードを選ぶ
成果よりも取り組みに対する具体的な行動を書く
どれだけ高い成績や資格を取得したとしても、その背景にある行動が伝わらなければ、採用担当者の心には残りません。
重要なのは、その成果を出すためにどんな工夫や努力を重ねたかを、具体的に描くことです。
たとえば、授業の理解を深めるためにどのような復習方法を取り入れたのか、どのようにモチベーションを維持したのかなど、実際の行動に焦点を当てましょう。
行動の積み重ねを丁寧に伝えることで、粘り強さや工夫する力といった内面の強みが自然と伝わりやすくなります。
結果よりも、そこに至るまでのプロセスを明確に言語化することが重要です。
結果や成果は数値などで客観的に示す
学業に関するテーマは、結果が明確に数値で表れるため、他のテーマに比べて客観性を持たせやすいのが利点です。
努力の成果を裏付ける証拠として、点数の上昇幅や順位の改善、取得した資格などを具体的に示すと信頼性が高まります。
また、担当教員からの評価や表彰された実績があれば、それも有効な補足材料になります。
こうしたデータを交えて話すことで、成果に説得力が加わり、努力の再現性も伝えやすくなります。
主観的な主張だけでなく、事実をもとにしたアピールは採用担当者に安心感を与える要素となります。
取り組みの過程でどのように周囲と関わったのかを述べる
学業は個人の活動という印象がありますが、実際には周囲との関わりを通じて成長する場面も少なくありません。
友人と教え合う、チームで研究課題に取り組む、先輩や教員からアドバイスを受けて改善するなど、他者との関係性の中で得た学びは貴重なアピール材料です。
このような場面を明確に伝えることで、協調性やコミュニケーション力、さらには他者を巻き込む力などもアピールできます。
個人の努力と同時に、周囲との連携を重視する姿勢が伝われば、企業が求めるチーム適応力への信頼感にもつながります。
学んだことが入社後にどのように活かされるのかを示す
学業の経験を語る際には、振り返りだけで終わらせず、それを今後どう活かすかという視点を必ず盛り込みましょう。
課題に向き合う中で得た論理的思考、情報整理、粘り強さなどの能力を、実際の仕事の中でどう再現し、貢献していくかを明確にすることが重要です。
また、自分の成長意欲や社会人としてのビジョンを語ることで、面接官に前向きな印象を与えることができます。
どのように行動し、何を得て、どのような形で企業に貢献していくかという流れを意識すると、内容に厚みが出て好印象につながります。
企業が求める人物像とマッチしたエピソードを選ぶ
どれだけ素晴らしい経験であっても、企業が求める人物像とずれていると効果的なアピールにはなりません。
事前に企業の採用ページや社員インタビューなどを調べ、その企業が重視する価値観やスキルを把握しておきましょう。
そのうえで、自分の学業経験の中から、企業の求める要素に合致するエピソードを選び、内容を構成します。
そうすることで、志望度の高さや企業理解の深さも伝えることができ、他の学生との差別化にもつながります。
企業と自分との接点を具体的に描くことが、内定への大きな一歩となります。
【ガクチカで成績】ガクチカの構成方法
ガクチカは同じような内容であっても、書き方によって面接官へ与える印象は変わります。
学業での成果を効果的に伝えるためにも、どのようなポイントを押さえればよいのか把握しておきましょう。
ここではガクチカで勉強の成績を用いる場合のポイントについて解説していきます。
- 結論(エピソードを明確にする)
- 動機(力を入れようと思った動機)
- 課題や行動(解決に向けた行動)
- 成果(どんな結果が得られたのか)
- 学び(学業から学んだこと)
- 展望(将来への活かし方)
1:結論(エピソードを明確にする)
まずは結論から述べることにより、ガクチカとして伝えたいエピソードを明確にしましょう。
最初に「私は学業に力を入れました」と述べることにより、面接官もこれから話す内容が理解できるようになります。
就活コンサルタント木下より

結論ファーストの回答は、面接の基本です。書き出しでは、学業で特に力を入れたことや成果を簡潔に伝えると、最後まで興味を持って聞いてもらいやすくなります。
2:動機(力を入れようと思った動機)
次に、なぜ学業に力を入れようと思ったのかという「理由」を説明しましょう。
面接官は学生が学業に取り組むことになったモチベーションの原点や熱意を向けるポイントなどを見極めるために、ガクチカの動機部分も重視しています。
そのため、学業に取り組んだ具体的なきっかけや背景を伝えることで、その部分を明確にして自分の価値観や意欲をより伝えやすくなります。
3:課題や行動(解決に向けた行動)
学業への取り組みの中で発生した課題などを述べ、その課題を解決するためにどのようなことを行ったのかを説明しましょう。
この部分で具体的な数値を出しながら説明することができれば、面接官にも学生が学業でどのくらいの成果を上げられたのか理解しやすくなります。
また、何を目的に行動したのか、課題はなんだったのかを明確にすることで、達成のための行動の意味やオリジナリティ、思考の深さを判断しやすくなるでしょう。
課題に対してどのような工夫を重ねたのか、また、その経験から得た教訓や成長点も併せて伝えると、より説得力のあるアピールになります。
4:成果(どんな結果が得られたのか)
学業への取り組みを行ったことにより、どのような成果を得られたのかを述べましょう。
得られた成果や実績などを含めておくことにより、学業への取り組みが単なる体験談になることを防ぐことができます。
ポイント解説で述べたように、成果は客観的に数字で示すことを意識しましょう。
「成績を20点向上させた」「クラスでの順位を10位から3位に上げた」「資格試験で90点以上を獲得した」
具体的な数字を示すことで努力とその結果が明確に伝わるようになります。
5:学び(学業から学んだこと)
得られた成果を記入した後は、その経験からどのような力や教訓を得たのかを述べましょう。
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)では、大学時代をどのように有意義に活用できたのかを伝えることが重要です。
学生時代の取り組みを通じて何を学び、どのようなスキルや価値観を身につけたのかを具体的に語ることで、あなたの成長や今後の目標とのつながりを示すことができます。
これにより、面接官に対してあなたの意欲や将来性を効果的に伝えることが可能となります
6:展望(将来への活かし方)
最後に、学業に力を入れたことで得られた成果がどのようにして入社後の業務に活かせるのかを述べましょう。
得られた成果を説明するだけでなく、それをどのようにしてビジネスに活かせるのかまで考えることが大切です。
仕事に活かす方法まで説明できれば、面接官にも入社後どのように活躍できるのかイメージしやすくなるでしょう。
【ガクチカで成績】学業がテーマのガクチカ例文
ガクチカを作成する場合は、「STAR法」と呼ばれるフレームワークを使用することにわかりやすい文章を書くことができます。
STAR法とは、「Situation(状況)」「Task(課題・問題点)」「Action(行動)」「Result(結果)」という4つのポイントを押さえて文章を構成するものです。
ここでは勉強の成績を用いたガクチカ例文を紹介していくため、参考にしてみてください。
学業を用いたガクチカ例文1:授業
私が大学時代に力を入れたのは英語の授業です。
将来、英語力を活かして海外の企業で仕事をしたいと考えていたためです。
しかし授業を通して、私は英語を話そうとするとうまく言葉が出てこないという課題があることに気づきました。
そのため、その後は昼休みや放課後、留学生の友人を相手に毎日1時間スピーキングの特訓をすることにしました。
その結果、スピーキングのスキルが向上し、授業のスピーチコンテストではクラスで一番の評価をもらえました。
このように授業を通して獲得した英語力を、貴社の海外営業部の社員として活かしてきたいと考えています。
学業を用いたガクチカ例文2:ゼミ
私が大学時代に力を入れたのは経営学のゼミ活動です。
父が企業経営を行っており、経営学に興味を持っていたためです。
しかし初めての発表では、私は他のゼミ生からの質問にうまく答えることができず、悔しい思いをしました。
そのため、それからはあらゆる質問を想定して回答を準備するなど、入念な事前準備を行うようになりました。
その結果、ゼミの先生や他のゼミ生からも「発表では○○さんが一番」と太鼓判を貰えるようになりました。
貴社においてもこのような経験を通して身につけた用意周到さを活かし、課題を解決していきたいです。
学業を用いたガクチカ例文3:独学
私は大学時代、学校での講義よりも心理学の独学に力を入れていました。
その理由は、学内の書店で手に取った心理学の本に興味を持ったためです。
私は経済学を専攻していましたが、学校の講義のみでは消費者心理などを測ることが難しいと考えていました。
そのため、心理学を学ぶことで、消費者がどのような気持ちで商品やサービスを購入するのか独学で理解を深めていきました。
その結果、独学で学んだ消費者心理を含めた小論文でもS評価を貰うなど、先生からも一定の評価を得ることができました。
貴社のマーケティング部でもこのように身につけた心理学の知識を活かし、利益につなげたいと考えています。
学業を用いたガクチカ例文4:GPA
学生時代に最も力を入れたことは、授業に熱心に取り組み、高いGPAを維持することでした。
私は授業の前後で教授に積極的に質問し、自主学習にも多くの時間を費やしました。
このような取り組みを通じて、徐々に成績は向上し、目標としていた高いGPAを達成することができました。
この成果により、学業成績に基づく奨学金を複数回受賞するとともに、優れた学生に与えられる学内の表彰も受けることができました。
これらの成果は、私の学問への取り組みと努力が認められたことを示すものであり、自信とモチベーションの向上に繋がりました。
これらの能力を活かし、将来の職場でも高いパフォーマンスを発揮し、チームや組織の成果に貢献していきたいと考えています。
学業を用いたガクチカ例文5:研究
学生時代、私が最も力を入れたのはゼミでの研究活動でした。
私の関心は特に「都市開発と環境持続可能性」でした。
この分野に興味を持ったきっかけは、高校時代に参加した都市開発に関するワークショップでした。
そこで見た都市の成長と環境問題のバランスに取り組む専門家の姿に強く影響を受け、自分もその一員になりたいと強く思うようになりました。
大学に入学してからは、この分野を専門とするゼミに所属し、熱心に研究を進めていきました。
研究を進める中で、私は先行研究の徹底的な分析、そしてデータ分析のスキルを身につけました。
また、国内外の専門家とも交流し、多角的な視点から問題を捉える能力を養いました。
これらの取り組みが認められ、学内の研究発表会で最優秀賞を受賞することができました。
貴社においても、多角的に考えるスキルを活かし、貴社での業務においても、新たな価値を創造し、チームや組織の成長に貢献していく所存です。
【ガクチカで成績】職種に適したガクチカが存在する
ガクチカには各職種に適したものが存在しています。
これを知っていれば、有利なガクチカを作成することができますので、自分が受けることになる業界をしっかりと把握しておく必要があるでしょう。
このことから、 ガクチカそのものには優劣があるわけではないが、職種に応じて評価されるもの、評価されにくいものがあると覚えておくと良いです。
評価されやすいガクチカというのは、その職種で必須とされる能力を学べるようものが該当します。
そのため、ガクチカは受ける企業によって、いくつかあるガクチカの候補の中から、最適なものをチョイスするというのがおすすめです。
営業系
営業系の仕事で選ぶべきガクチカは、明確な目標を設定し、それに向かって努力をするような経験が良いです。
また、この場合は、学業を選ぶよりも、アルバイトの売上の目標を達成したエピソードだったり、スポーツで目標を達成したエピソードだったりのほうがおすすめです。
営業系の仕事は、それほど学力が関係のない仕事ではありますが目標を立てて、それに向かって突き進んでいく爆発力や根気の方が重要視されるのです。
こういった仕事で学業をアピールしても、相手に響かない可能性もありますので、アルバイトやサークルで目標を達成したような経験があるならば、そっちを選んだほうがウケが良いと言えます。
私は学生時代に勉強を頑張りました。
勉強は学生の本分という自覚がありましたので、目標は高く設定しようと考え、クラスで5位以内に入るために1日5時間の勉強を自分に課したのです。
自分のクラスの上位には、かなりの秀才が何人かいましたので、最終的に到達した順位は7位でした。
それでも、1日も欠かさずに5時間の勉強をしたことによって、かなりの忍耐力を得られたと思います。
また、勉強を始めるまではクラス15位前後をうろついていたので、努力をすれば必ず報われるという成功体験を得られたのも大きかったと思っています。
今後は毎日の勉強によって得た忍耐力や継続力を営業の仕事に活かしたいです。
サービス系
サービス系の仕事で選ぶべきガクチカは、コミュニケーション能力をアピールできるようなものです。
イベントサークルでチーム一丸となってイベントを大成功に収めるエピソードでも良いですし、アルバイト先でリーダーを命じられ、コミュニケーションやチームワークを重視して、チームをまとめ上げたようなエピソードでも良いでしょう。
サービス系の仕事では、とにかくコミュニケーション能力や柔軟性が大切になっていますので、そういったエピソードのある人はとても強いと言えます。
私は学生時代は勉強に励みました。
また、1人で頑張るのではなく、友人と一緒に目標を設定して頑張りました。
それぞれ苦手な科目と得意な科目が違ったので、私が教えることもありましたし、友人に教わることもあったのです。
結果的には、私も友人も成績が向上し、私は最高でクラス3位の成績を残したことがあります。
しかし、自分一人の頑張りで取れた成績だとは思っておらず、友人との二人三脚でチームワークがあったからこその成績だと思っています。
その友人とは今でも付き合いがあり、知り合った頃に比べると、確かな絆が生まれたことを感じているのです。
友人と二人三脚で過ごした時間からはいろいろなことを学べ、単純に知識が増えたというのもありますし、チームワークや協調性の大切さを学んだのも大きかったです。
技術系
技術系の仕事で選ぶべきガクチカは、目標に対してコツコツと努力を積み重ねていくようなエピソードがおすすめです。
その意味では、学業系のガクチカは技術系の仕事にマッチすると言えるでしょう。
技術系の仕事は、とにかく学ぶことが多く、実際に仕事をし始めてからどんどん新しい技術が出てくることかと思われますので、日々それを積極的に学ぶ姿勢が求められるのです。
ある程度の基礎学力がなければ、技術や知識も学ぶことができませんので、そういった意味で学業に集中して取り組んだ学生は重宝される可能性は高いでしょう。
また、学業をコツコツと頑張って、成績などのなんらかの目標を達成した経験があるのならば、それをアピールしてみるのも良いのではないでしょうか。
学生時代に一番頑張ったことは学業です。
元々、クラスで5位以内に入っていましたので、その成績を卒業まで維持できるように努力していました。
理由は、基礎学力を高めておけば、何を学ぶのにも役立つと思ったからです。
1日数時間程度、できる限り勉強を続けることにして、それを2年以上続けました。
そのため、継続的な勉強によってかなりの忍耐力が身についたと思います。
また、同時に学ぶことの楽しさを学ぶことができたので、社会に出て働いてからも、貪欲の知識や技術を吸収していきたいと思っております。
そして、少しでも早く戦力になりたいです。
【ガクチカで成績】ガクチカで勉強の成績を用いる場合の注意点
ガクチカで勉強の成績をアピールするには、面接官に良い印象を残すためにもいくつか気を付けなければいけないポイントがあります。
ここでは最後に、ガクチカで勉強の成績を用いる場合の注意点について解説していきます。
- 嘘のエピソードを書かない
- 大学時代に最も打ち込んだエピソードを書く
- 客観的な内容を心がける
- 協調性が感じられるエピソードを意識
- 専門用語を使いすぎない
面接官の印象を良くするために嘘の内容を書くのはNGです。
面接官は多くの学生を見ているため、嘘をついてもすぐにばれてしまいます。
また、その時は嘘がばれずに内定をもらったとしても、あとからばれれば内定取り消しになるリスクもあります。
ガクチカには最も打ち込んだエピソードを書くようにしましょう。
ただし、打ち込んだ理由までしっかりと記載するようにしましょう。
打ち込んだ内容のみが記載されたガクチカでは、担当者の印象に残らない可能性が高いです。
ガクチカで「かなり成績が伸びました」と言われても、面接官にしてみればどのくらい成績が伸びたのかわかりません。
人によっても「かなり」などの抽象的な言葉の程度はさまざまでしょう。
そのため、できるだけ数字を使って客観的に説明するようにしましょう。
企業はガクチカからその学生の人間性も確認しようとしています。
そのため、学業をテーマにしたガクチカであっても、周りの人間への配慮が感じられるような協調性をアピールできるエピソードであることを意識することも大切です。
面接官はガクチカを通して得た力や課題を乗り越えた経験などを知りたいと考えているため、専門性の高さはそこまで求められていません。
むしろ、専門用語を使ってしまうと面接官が話についていけず、印象も薄くなってしまうでしょう。
専門的な話をする場合も、難しい言葉はわかりやすい言葉に言い換えるように工夫することが大切です。
【ガクチカで成績】面接時のガクチカの話し方
ガクチカはESで提出する場合以外にも面接時に聞かれることも非常に多いです。
学業におけるガクチカを実際に面接で話す際は、どのように話せば良いのかポイントを3つ紹介していきます。
より詳しく話し方を知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
およそ1分で話す
面接時にガクチカについて話す際は、およそ1分程度で話すように練習をしておくことができれば良いでしょう。
長く話しすぎてしまうと結局何が言いたいのかわからず、面接官にアピールしたい内容が伝わらなくなってしまう可能性が非常に高いからです。
必要な情報だけを適切に話せるように、何度も1分程度で適切に話すことができるよう、時間を計って練習することができるようになり、本番も緊張せずに落ち着いて話すことができるようになるでしょう。
相槌を打つ
ガクチカについて話す時だけでなく、これは面接時において全て共通していることなので、皆さんご存知かもしれませんが、適切に相槌を打つことは非常に重要です。
面接本番になると緊張してしまい、固まってしまう人もいるかもしれませんが、いくら就活の場面とはいえ、面接官とのコミュニケーションを図る場面でもあります。
自分が面接官の話をしっかりと聞いていることをアピールするためにも、適宜相槌をしましょう。
抑揚をつける
話す際は抑揚をつけることも非常に重要です。
これはガクチカについて話す場面だけでなく、自己PRや志望動機などについて話す際も重要であると言えるでしょう。
何か自分が少し一方的に話す場面が訪れたら、話に抑揚をつけることが大切です。
内容に抑揚をつけるのはもちろんのこと、声のトーンなどにも抑揚をつけることができれば、より話が入ってきやすいことでしょう。
熱意も伝わりやすくなるでしょうし、印象が良くなる可能性もあります。
【ガクチカで成績】勉強の成績を用いて効果的なガクチカを書こう
このようなものが学業をガクチカで使う場合の特徴です。
学業のガクチカは、職種によって印象がまったく変わってくるので、相手に好印象を与えられるようなガクチカをしっかりと選ぶことが重要だと言えるでしょう。
適材適所でガクチカを利用することができれば、就活を有利に進められる可能性が高いので、ぜひ参考にしてみてください。
就活コンサルタント木下より
とはいえ、学業に取り組んだ経験は、その成果や努力の過程を具体的に伝えやすく、課題も明確に示せるため、ポイントを押さえて語ることができれば熱意や向上心を効果的にアピールできます。
この記事では、学業をテーマにしたガクチカのポイントや効果的な伝え方について詳しく解説しています。
対策をしっかりと行い、魅力的なガクチカを作り上げていきましょう。