HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
「ガクチカの結論ってどうやって書いたらいいの?」 「ガクチカを面接で伝えるときのポイントって?」 「ガクチカの構成はどんな風にすればいいの?」 就職活動中の方の中には、ガクチカについてこのような疑問や悩みを持つ人は少なくありません。
この記事では、ガクチカの基本的な構成例や書き方のポイント、ガクチカを通して企業がどのようなことをチェックしているのかについて紹介しています。
また、ガクチカにおける結論についても解説しています。
本記事を読むことで、ガクチカの書き方や結論について理解できるだけでなく、面接でのガクチカの伝え方や例文も知ることができます。
その知識をもとに、スムーズにガクチカの作成を進めることができるでしょう。
ガクチカの結論や書き方について知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
【ガクチカの結論】なぜガクチカで結論が重要なの?
なぜガクチカで結論が重要なのかについても考えていきましょう。
就活では言いたいこと、伝えたいことを簡潔に分かりやすく伝えることが非常に重要になってきます。
なぜならば面接の限られた時間の中で、人事はあなたを採用したいか、それとも採用したくないか判断しなければならないからです。
よって、あなたの情報を可能な限り多く集めたいと考えているのです。
そのため、冗長にだらだらと話す人は何が言いたいのか分かりにくく、不採用にせざるを得ないことが多くなってしまいます。
先に結論を述べて、あなたのガクチカの内容を念頭に置いて読めるような、または話を聞くことができるような構成を作成することが非常に重要であると言えるのです。
ガクチカの結論とはずばりこれ!
ガクチカの結論とはずばり、「あなたが学生時代に力を入れたこと」です。
そのままの意味になってしまいますが、先にこれを述べなければ、まず土俵に立つことすらできませんので、徹底するようにしましょう。
多くの面接の担当者は「あなたが学生時代に力を入れたことは何ですか」と聞いてきます。
そのままの意味で、「何に」取り組んだのかについて聞いてきているので、しっかりと質問対して正確な回答を心がけましょう。
自己PRと混同しないように注意!
ガクチカは多くの人が自己PRと混同してしまうので、再度区別して理解しておきましょう。
ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」なので、企業は何に取り組んだのか、どのようなことを頑張ったのかについて知りたいと考えています。
一方で自己PRはあなたの強み、つまり「長所」を知りたいと考えて聞いてくる質問です。
つまり前者は経験や取り組みなどについて質問している一方で、後者は「採用した場合、どのようなメリットがあるか」について聞いているのです。
【ガクチカの結論】企業はガクチカで何をチェックしているの?
就職活動の質問の中でも定番であるガクチカですが、企業側はガクチカを通して何をチェックしているのでしょうか。
ガクチカを的確に伝えるためには、企業がどのようなことをチェックしているのか理解しておくことが大切です。
以下で、企業がガクチカでチェックしているポイントを解説していきます。
自社に合っているか
企業というものは、それぞれ社風や企業理念が異なります。
応募した学生が、自社の社風や企業理念と合っているかを見極めるための判断材料として、ガクチカを質問する企業は多くあります。
ガクチカを通してその人の性格や考えを知り、自社に合っているのか判断するのです。
社風や企業理念に合わないと、早期退職に繋がる可能性が少なくありません。
企業と学生のミスマッチを防ぐという目的でガクチカを聞いていると言えるでしょう。
どんな個性や価値観を持っているか
ガクチカを伝える際どのようなエピソードを話すか悩む人も少なくありませんが、企業側はエピソードそのものよりも学生の価値観や考え方、趣味趣向について知るために質問していると言われています。
どのようなことに力を入れたのかよりも、その過程において結果を残すためにどんな行動をとったのか、どんな工夫を凝らしたのかという点から、個性や価値観を知ろうとしているのです。
行動の動機が知りたい
企業はガクチカを通して何をチェックしているのか、それぞれ異なる場合もありますが、ほとんど全ての企業は行動の動機が知りたいと考えた上で質問している可能性が高いです。
就活生が何かに取り組む時の動機やモチベーションを企業が知ることができれば、仕事を行う上でのその就活生のモチベーションの源泉を知ることができます。
つまり、企業にマッチしているかについて確認することができるのはもちろんのこと、入社後にどの部署に所属してもらうかなどについても考えることができるでしょう。
コミュニケーションスキルがあるか
企業側はガクチカを聞くことでその学生がどのくらい分かりやすく話せるのか、コミュニケーションスキルがあるか否かを判断しています。
伝えたいことをわかりやすく話す能力、コミュニケーションスキルというものはビジネスシーンには欠かせないものです。
面接担当者が聞きたいことをガクチカを通して伝えることで、円滑にコミュニケーションが取れて良い印象を与えることができるでしょう。
論理的思考能力があるか
日本の企業の多くは、学生のスキルのみで採用の可否を判断するのではなく、基本的にポテンシャル採用をとっています。
ポテンシャル採用とは、入社後に活躍するであろう専門的なスキルを持っているかというよりも、分析力や将来性があるかという点に重きを置いて採用を決めることを指します。
そのため、特別なスキルが無くても将来性を評価されれば採用の可能性はあると言えるでしょう。
企業側は、面接時の話し方やガクチカでどのように課題を解決したのかというエピソードなどから、その学生の論理的思考能力があるか否かを判断すると言われています。
入社後に自社で活躍してくれるか
中途採用では、応募者が前職でどのような実務スキルや能力を身に着け、入社後に自社で活躍してくれるか否かを判断できますが、新卒採用では実務に関する能力で判断することはできません。
そのため、企業側はガクチカを通してその学生がどのような人で課題解決能力があるのか否か、入社後に自社で活躍してくれるかを判断していると言われています。
【ガクチカの結論】ガクチカの基本的な構成例
企業側はガクチカを通して、学生のコミュニケーションスキルや論理的思考能力があるのか否かを判断するため、採用過程におてガクチカは非常に重要なものだと言えるでしょう。
以下では、ガクチカの基本的な構成例を紹介していきます。
【結論】学生時代に力を入れたこと
ガクチカは結論から話すことになりますが、 ここは単純に何に力を入れたのか答えれば良いです。
サークル活動を頑張った人は、大学で所属している何々サークルの部活に力を入れましたと答えれば良いでしょう。
また、もう少し掘り下げて、○○サークルの○○に力を入れていましたという紹介でも良いです。
ただし、注意が必要な点は、 ここは結論にあたりますので、後から修正することができないということです。
結論と理由がちぐはぐになってしまうと、相手も何を言っているのか理解できないので、結論と理由に整合性を保てるようにしましょう。
さらに、修正が利かないということは、その前のエピソード選びが重要になってくるということでもあります。
この部分は、事前にどれだけガクチカについてしっかりと考えたかが重要になってくるので、小細工が利かないとも言えるでしょう。
これを踏まえたうえで、結論の部分を作成してみてください。
【理由】その活動に興味を持ったきっかけ
結論を伝えたら、その活動に興味を持ったきっかけや動機について話します。
なぜその活動を行おうと思ったのか、理由や背景を伝えましょう。
面接では様々な角度から深堀りされ、質問されます。
特に、活動に興味をもったきっかけというのは質問されやすい内容です。
スムーズに面接を進めるためにも、予め理由について整理しておくと良いでしょう。
【課題】活動において出てきた課題
理由を説明できたら、活動をするにあたって直面した課題や目標について具体的に伝えましょう。
具体的に伝えることで、説得力が生まれるだけでなく企業側も課題や目標について具体的想像することができます。
課題について伝える際には、多くの~や大幅に~といった曖昧な表現はできるだけ避け、具体的な数字を用いて伝えるようにしましょう。
【行動】課題を乗り越えた方法
具体的な課題や目標に次いで伝えるべき内容は、課題解決や目標達成のために行った行動についてです。
行動について伝える際には、なるべく具体的かつ個人よりもチームで行ったことを伝えるようにしましょう。
チームのメンバーに対してどのような働きかけを行ったのかを話すことで、その人の人柄や性格などを判断しやすくなります。
また、自分なりに工夫した点やなぜその行動で課題解決や目標達成に繋がると思ったのかなど、さらに深堀りすると、より充実した内容になるでしょう。
【結果】そこから得た成果や学び
ガクチカの最後は、結果を伝えます。
結果とは、課題をどのように解決したのか、目標をどのように達成したのかという事です。
結果を伝える際にも、曖昧な表現はできるだけ避けて具体的な数字を用いて伝えることが大切です。
また、結果に加えてどのようなことを学んだのか、どのような成果を得られたのかということについても触れるようにしましょう。
ガクチカの終わり方・締め方の例(終わりの文の例文付き)
ガクチカの結論とガクチカの最後の文の締め方を混同しないようにする必要もあります。
よく用いられる文章の構成にPREP法や序論/本論/結論というものがありますが、文章の最後に結論と呼ばれるところがあります。
この結論は本記事で説明している結論とは多少異なります。
ガクチカの最初で「私のガクチカ=〇〇」という結論を述べているため、改めてもう一度ガクチカの最後に同じように、全く同じことを書いてしまうのは文字数の無駄遣いとなってしまいます。
よって、そこから得た教訓や学びなどについて説明していく必要があると言えるでしょう。
ガクチカの締め方には、下記のような例があるので、ぜひ参考にしてみてください。
例1:この取り組みから〇〇と△△を学んだ。
入社後もこの学びを活かしていく。
例2:この取り組みの結果、〜〜という目標を達成することができた。
ここで得た〇〇力を活かし、貴社(話すときは「御社」を使用する)に貢献したい。
例3:その結果、××に合格し、〇〇の大切さを理解し、△△力を身につけることができた。
【ガクチカの結論】ガクチカの書き方の8つのポイント
ガクチカは、結論ファーストで理由、課題、行動、結果という順で構成されますが、実際にガクチカを書く際にはどのようなポイントを意識すればいいのでしょうか。
以下では、ガクチカを書く際のポイントを解説していきます。
- 結論から伝える
- 入社後どのように貢献できるかを伝える
- 具体的なエピソードを盛り込む
- オリジナリティーを意識する
- 論理的な文章構成を心がける
- 経験から得た成果や学びをアピールする
- STAR法やPREP法を活用して構成を考える
- 結論と内容が矛盾しないようにする
1:結論から伝える
すでに解説しましたが、ガクチカを書く際にはまず結論から伝えるようにしましょう。
はじめに結論を伝えた後、具体的なエピソードを伝えることで読み手が理解しやすいガクチカになります。
具体的には、「私が学生時代に力を入れたことは○○です。
」というように書きましょう。
2:入社後どのように貢献できるかを伝える
すでに解説しましたが、企業側はガクチカを通して入社後に自社で活躍してくれるか否かを判断します。
そのため、ガクチカで取り上げた経験を通して、どのようなことを学んだのか、学んだことを今後どのように活かすのかを伝えましょう。
入社後に貢献できるであろうポイントをアピールすることで、企業側も入社後のイメージがしやすくなります。
3:具体的なエピソードを盛り込む
ガクチカを伝える際には、、具体的なエピソードを盛り込むことが重要です。
エピソードを具体的に書く際には、いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのようにという5W1Hを意識して書くようにします。
具体的なエピソードを盛り込むことで理解しやすくなるだけでなく、説得力のある文章になります。
具体的なエピソードにするためには、とても~などの曖昧な表現は避けて具体的な数値を使用することも重要です。
4:オリジナリティーを意識する
すでに解説しましたが企業側はガクチカの内容から、どんな個性や価値観を持っているのかを推察します。
ガクチカは、どの学生も似たような内容になってしまいがちです。
そのため、オリジナリティーのあるガクチカであればあるほど企業側の印象にも残りやすくなるのです。
個性的なエピソードがない場合でも、自分の価値観や個性が伝わりやすい内容になるよう、内容を掘り下げて書くことが大切です。
5:論理的な文章構成を心がける
エピソードを盛り込む際に気を付けたいのが、論理的な文章構成です。
ガクチカでは、伝える力も重視されます。
そのため、ガクチカを書く際には読み手に伝わりやすい論理的な文章になるよう意識することが大切です。
特に、アピールしやすい行動について書く際には、読み手が具体的にその状況をイメージ出来るような表現を心がけます。
たとえば、具体的な数値を用いる、専門用語は使わないということを意識するといいでしょう。
6:経験から得た成果や学びをアピールする
ガクチカを書く際に忘れてはならないことが、経験から得た成果や学びについて触れることです。
すでに解説したとおり、成果や学びを伝える際には入社後の仕事に活かせる内容にしましょう。
また、学びについて触れる際に反省点について述べると、より具体的になります。
成果や学びをアピールする場合は、入社後の活躍をイメージしやすい内容になるよう意識することが大切です。
7:STAR法やPREP法を活用して構成を考える
ガクチカを分かりやすく、具体的に伝える方法としてSTAR法やPREP法という方法があります。
STAR法とは、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字をとった言葉で、PREP法はPoint (要点)、Reason (理由)、Example(具体例)、Point (要点)の頭文字をとった言葉です。
このフレームワークに沿って構成を考えることで、読み手に伝わりやすいガクチカを作成することができます。
8:結論と内容が矛盾しないようにする
ガクチカ書く際に限ったことではありませんが、エピソードを盛り込む際に一貫性のない内容にならないように注意することが大切です。
結論と内容が矛盾していると、エピソード事態の信ぴょう性が低くなってしまいます。
例えば、チーム全体で取り組んだということについて書いているにもかかわらず、内容は個人で取り組んだことになっていると、矛盾したガクチカになってしまいます。
最初から最後まで、一貫した内容になるよう注意しましょう。
【ガクチカの結論】ガクチカの面接での伝え方
まず面接での基本事項として結論ファーストを覚えておいてください。
結論ファーストという話し方は、限られた時間の中で自分の考えを相手に伝えるときに最適です。
そして、そんな場こそがまさに就活の面接の場だと言えますので、結論ファーストを使わない手はありません。
また、結論ファーストでものを伝えるときに役立ってくれるのが、PREP法と呼ばれるものです。
この手の伝え方はいろいろあるのですが、PREP法というのは、最も基本的な伝え方として知られています。
そのため、基本は面接試験は結論ファーストかつPREP法を利用して、組み立てることになるでしょう。
また、面接の山場の一つであるガクチカにおいても、効果を発揮してくれるでしょう。
【ガクチカの結論】ガクチカの例文
ガクチカを書く際には、結論から伝える、具体的なエピソードを盛り込む、STAR法やPREP法を活用するなど多くのポイントがありました。
解説したポイントをもとにガクチカを作成するとスムーズにできますが、ガクチカの書き方をより深く理解できるように、以下では例文を紹介していきます。
ゼミや研究の場合
ガクチカでゼミや研究について取り上げる場合の例文は以下の通りです。
ゼミや研究の場合
私が学生時代に力を入れていたことは、心理学のゼミ活動です。
私は以前から人の感情や行動に興味があり、それらを理解することで人の気持ちに寄り添いたいと考えていました。
私は自分の気持ちや考えをはっきりと口にする性格だったため、相手がどのような気持ちできるのか、心の中でどう思っているのかを推察することの難しさを感じました。
しかし、ゼミ活動を通して、人の気持ちに寄り添うためにはまず相手の話に耳を傾けようとする姿勢が重要であることを学びました。
私は自分の気持ちを伝えることを第一にしていたため、相手の気持ちを聞くことができていないということに気付けました。
以降は、自分の考えや気持ちを話す前に相手の話に耳を傾けることを意識して、それからは、以前よりもゼミの仲間ともコミュニケーションが円滑になり、お互いの意見を尊重できる関係を築くことができたのです。
この結果、自分の意識を変えることの重要性や、人の話をしっかりと聞くことでコミュニケーションを円滑に取ることができるということを学びました。
この学びを活かし、入社後も周囲とコミュニケーションを大切に精進していきたいと考えています。
アルバイトの場合
ガクチカでアルバイトについて取り上げる場合の例文は以下の通りです。
アルバイトの場合
私が学生時代に力を入れていたことは、フレンチレストランでのアルバイトです。
フレンチレストランでのアルバイトを選んだ理由は、人とかかわることが好きで接客業に興味があったからです。
私が働いていたレストランでは、スタッフ全員で接客や調理、清掃などすべての業務を分担して行うシステムになっていました。
そのため、覚えることも多く入社してからすべての業務を覚えるまで時間を要し、業務の効率が落ちてしまっている状態でした。
そこで、新しいスタッフが入った際にはOTJ研修を行うしくみを整備することにしたのです。
実際にOTJ研修を行った結果、新しいスタッフも効率的に業務内容を覚えることができ、回転率が上がり売り上げも前年比の5%上昇しました。
また、店長やスタッフ全員で意見を出し合いながら研修内容を考えることで業務内容の理解を深めることができ、お店全体のチームワークも良くなりました。
この結果から、チーム全体が共通の認識で業務を行うことやチームワークの重要性を学びました。
入社後も、この経験を活かしていきたいと考えています。
サークル活動や部活動の場合
ガクチカでサークル活動や部活動の経験を取り上げる場合の例文は以下の通りです。
サークル活動や部活動の場合
私が学生時代に力を入れていたことはダンスサークルでの活動です。
もともと大学にはダンスサークルはありませんでしたが、大学2年生の時に有志のメンバーを募って、代表としてサークルを立ち上げました。
私たちは、設立から1年で150名のメンバーを集めることを目標にしていましたが、半年の段階で90名しか集められていないという状況でした。
というのも、既存のサークルに埋もれてしまい、認知度が低いという課題があったのです。
そこで、サークル内で広報担当のメンバーを決め、サークルの認知度を上げるための取り組みを行うことにしました。
定期的に学内でのイベントを開催し、校内にチラシを張る、SNSを使ってサークルの活動内容を発信するといった施策を行いました。
その結果、設立後10か月で目標の150名を突破することができました。
このことから、目標達成のためにチームで戦略を立て実行することの重要性を学びました。
サークルでの学びを、入社後も活かしていきたいと考えています。
資格取得の場合
ガクチカで資格取得の経験を取り上げる場合の例文は以下の通りです。
資格取得の場合
私が学生時代に力を入れていたことは、日商簿記1級の資格取得のための勉強です。
私はかねてより会計に関する仕事に就きたいと考えていたため、学生時代から知識を付けるために資格取得を決心しました。
合格率10%という取得の難しい資格であったため、独学で合格することは難しいと感じていました。
そこで、知人の会計事務所でアルバイトをさせてもらえるようお願いし、実際に半年間働かせてもらいました。
学ばざるを得ない環境を作ることで、資格取得のためのモチベーションを維持したかったのです。
アルバイトで実務を学びながら独学で勉強を重ね、無事に合格することができました。
私はこの経験から、自ら学ぶための環境を整えることの大切さを学びました。
入社後も、この経験を糧に意欲的に学びたいと考えています。
留学の場合
ガクチカで留学について取り上げる場合の例文は以下の通りです。
留学の場合
私は大学2年の4月から10月までの半年間、カナダのトロントへ留学に行きました。
なぜなら、日本を出て様々な価値観や文化に触れたいと考えたからです。
実際にトロントで過ごしていく中で、文化の違いや価値観の違い、食の違いなどからなかなかクラスになじむことができませんでした。
私は、自分の国の価値観や文化を知ってもらいたいという思いで周囲の人たちに接していましたが、別の文価値観や文化を自ら知ろうとする姿勢が重要なのかもしれないということに気付きました。
そこで、私は自らクラスメイトに声をかけ、おすすめのお店や場所を紹介してほしいと頼みました。
自ら馴染もうとすることで、その後は授業の中でクラスメイトとも積極的に議論を交わすことができるようになり、有意義な留学生活を過ごすことができました。
この経験を通して、相手の価値観や文化を進んで学ぶことの大切さや、多様な価値観の中からお互いが納得できる答えを導き出す力を身に付けました。
インターンの場合
ガクチカでインターンの経験を取り上げる場合の例文は以下の通りです。
インターンの場合
私は学生時代、アプリ開発の長期インターンに力を入れていました。
情報系の学部で授業内でプログラミング実習などに取り組んでいたのですが、より実務に近い環境で、仲間と一緒に取り組みたいと考え、参加しました。
しかし、インターン先ではスキルに自信の無い学生がすぐに辞めてしまうなど、コミュニケーションや協調性に問題がありました。
そこで上司、そしてインターン生のリーダーと話し合い、研修資料の作成・2週間に1回の定期ミーティングを開くことで新しいメンバーのフォローアップを強化しました。
これにより離職率が減り、開発のコアメンバーが増え、工数の多い開発も短期間に行えるようになりました。
このことから、エンジニア職は特に人が大切であることを再認識することができました。
この経験で身につけた問題発見・解決の能力やコミュニケーションスキルを活かし、貴社に入社後も人を大切にし、将来的にはプロジェクトマネージャーとして貢献したいと考えています。
ボランティアの場合
ガクチカでボランティアについて取り上げる場合の例文は以下の通りです。
ボランティアの場合
学生時代に力を入れたことは、学習支援ボランティア活動です。
私は特に経済的な理由で十分な学習支援を受けられない子供たちを対象に活動を始めました。
この活動では、さまざまな課題に直面しました。
生徒たちの中には話すことが苦手など、コミュニケーションに課題を持つ子もいました。
私自身、生徒一人ひとりの心に寄り添い、効果的に学習をサポートする環境を整えることには未熟でした。
そこで私は学力向上だけを目標にせず、生徒たちが楽しく学習に取り組むことができるよう、「毎週遅れずに来る」「質問をする」といった小さな目標を立て、自分自身で達成感を味わえるようにサポートしました。
結果として、生徒たちとの関係が徐々に築かれ、学力だけでなく、学ぶ姿勢や自信にも大きな変化が見られました。
この経験を通じて学んだ何事にも粘り強く取り組む姿勢と、人の話を真摯に聴くことを大切に、貴社でも貢献したいと考えています。
【ガクチカの結論】ガクチカにおけるありがちなNG例
ガクチカを伝える際には、解説した構成に則って伝わりやすい内容にすることが重要ですが、多くの方がつまずくNG例がいくつかあります。
以下では、ガクチカにおけるありがちなNG例を紹介します。
エピソードばかりを伝える
ガクチカの構成を確認してみると、エピソードがあって、そのエピソードを掘り下げることが重要になってきます。
そして、そんなガクチカでやってしまいやすい間違いが、 エピソードを話し続けてしまうというものです。
エピソードが重要なのはもちろんなのですが、学生時代にあったことを、単純に並べるだけでは、ガクチカの意味はありません。
企業側が知りたいのは、大学時代のエピソードを知りたいというわけではなく、そのエピソードから何を思ったのか、あなたの考えを聞きたいと思っているのです。
また、PREP法を使用しているつもりであっても、PREになってしまっている人もいます。
エピソードを話し続けた場合は、このような状況になってしまいやすいので注意しましょう。
余計な情報を盛り込む
自分のバックボーンから話し始めるのもよくある失敗と言えるでしょう。
小学生の頃からや、中学生の頃から何かを頑張っていたので、大学でも○○を頑張ったという内容にしてしまうと、大学で何を頑張ったのかがアピールしにくくなってしまう可能性があります。
せっかくのアピールポイントも霞んでしまう可能性がありますので、小学生の頃からなどを出だしとして利用するのは注意したほうが良いです。
ガクチカというのは、あくまでも大学生のときに何を頑張ったかのアピールになりますので、いきなり大学時代のことから始めるのがセオリーと言えるでしょう。
また、中学校時代のことや高校時代のことを書くことによって、大学時代に頑張ったことのアピールする場が減るということでもありますので、その意味でも完全に大学で頑張ったことに的を絞る必要があるのです。
余計なものが入れば入るほど、結論の部分が薄くなってしまうということを意識して、ピンポイントを心がけましょう。
回答内容が逸れてしまう
これも意外によくあるパターンなのですが、質問の内容がブレている人がいます。
ガクチカというのは、あくまでも学生時代に頑張ったことを聞いてるのにもかかわらずに、いつの間にか学生時代に辛かったこと、大変だったことなどに変わってしまっているのです。
この質問の内容と回答がずれてしまっているというのは、絶対に避けるべき点なので、十分に注意しましょう。
また、人によっては無意識のうちに、聞いていることと違うことを回答してしまうような癖を持っていることもありますので、そういった癖を指摘されたことがあるなら、しっかりとガクチカで聞かれていることを答えられているか、何度も訓練しておきましょう。
本番でこれらの癖が出てしまうと、相手からマイナスの評価を受けてしまう可能性が高いです。
【ガクチカの結論】ガクチカが思いつかない場合の対処法
ガクチカでは、なるべく個性のあるエピソードを選ぶことが望ましいですが、中にはガクチカが思いつかないという人もいるでしょう。
ガクチカが思いつかない場合は、どのように考えればいいのでしょうか。
以下では、ガクチカが思いつかない場合の対処法を解説します。
自分の好きなことの中からエピソードを探してみる
すでに解説しましたが、企業側はガクチカのエピソードよりもそこからどのようなことを学んだのかという点に着目しています。
ガクチカが思いつかない場合は、無理に派手なエピソードにしようとする必要はありません。
趣味や日常生活の中で印象に残っていることでもかまいません。
例えば、毎日運動していたのであれば、どのような目的を持ってどんな取り組みをしたのか、その結果どのようなことが得られたのかという内容でもガクチカとして取り上げることができます。
ガクチカで取り上げるエピソードが思いつかない場合は、自分の好きなこと、これまでの生活の中で印象に残っていることについて取り上げてみましょう。
内定者のエントリーシートを参考にする
どうしてもガクチカで取り上げるエピソードが思いつかないという方は、内定者のエントリーシートを参考にしてみましょう。
内定者のエントリーシートを見ることで、企業側がどんな人材を求めているのかを知ることができます。
また、内定者のエントリーシートをいくつか読み、参考にすることで合格できるエントリーシートの書き方が身につくというメリットもあります。
もちろん、内定者のエントリーシートをそのまま使用したり自分に全く関係のないような内容で作成するべきではありませんが、構成やエピソードなどを参考にして作成してみてください。
【ガクチカの結論】就活生のよくある質問に答えます!
弊社のキャリアアドバイザーが現役の就活生からの相談を受けている際によく受ける質問がいくつかあります。
そこで本記事では、質問されることが多い内容について紹介しつつ、ここで回答も紹介していきます。
Q.ガクチカの締めの言葉は?
ガクチカの締めの言葉について悩んでいる就活生が多く、質問されることが多いです。
取り組みの結果や学び、入社後にどのように活用できるかについて入れられたら非常に良いでしょう。
指定の文字数を超えてしまう場合は、取り組みの結果や学びのみを入れれば良いです。
入社後にどのように活用するかの部分を入れてしまい、取り組む時の同期部分や取り組み中での課題についての内容が浅くなってしまうのは避けたいところです。
「迷ったらこのテンプレを使ってみよう!」
パターン1:この取り組みの結果、〇〇(取り組みの結果)を成し遂げることができ、△△(強みやスキル)を得ることができた。
ここでの学びを入社後も活かしていく。
パターン2:この取り組みの結果、課題/目標であった〇〇を克服/達成ることができ、△△(学びの内容)の大切さを理解した。
この経験を活かし、貴社(話し言葉の場合は「御社」)に貢献したい。
パターン3:この経験から〇〇(強みやスキル)を身につけ、△△(学びの内容)の重要さを実感した。
Q.面接の時はESに書いたことそのまま言ってもいい?
面接の時は、エントリーシートに書いたことをそのまま言っても良いのかという質問も多くされます。
結論として、全く問題ありません。
ESのだである調で書いている場合、一本一個同じ言葉で話してしまうと、さすがに偉そうな印象を与えてしまい、言葉の使い分けができない、頑なな人材であるという印象を与えてしまいますが、書き言葉と話し言葉の使い分けを復習しておけば全く問題ないでしょう。
また、まるまる暗記してしまうと、棒読みになってしまいますし、早口で話してしまう可能性もあるので避けた方が良いです。
何より、すべて暗記して話そうとした結果、一つの単語に詰まるとその後がもう出てこないと、緊張感に飲まれてしまうことがあるからです。
ガクチカの文章の構成、流れに沿って、それぞれの話のポイントを箇条書きでまとめておくと、一言一句覚えなくても簡潔に伝えたいことを話しきれるため、おすすめです。
Q.ガクチカの深掘り質問ってどんな感じ?
ガクチカにおいては、深掘りの質問をされることも非常に多いです。
5W1H、つまり、いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのようにして、などについて掘り下げた質問をされることがあります。
対策方法としては、嘘をつかないことと内容を盛らないことが重要であると言えます。
ガクチカの内容は自分自身が体験していることのため、その事実を伝えれば全く問題ありません。
しかし、エピソードをあまりにも盛りすぎていない、嘘をついていたりすると、深掘り質問がされた時にボロが出てしまいます。
この人は仕事をする時も嘘をつくかもしれず、会社全体の信用に関わるとマイナスの印象を与えてしまう可能性が高いでしょう。
そこで、一貫性のある話を作成する必要があるのです。
ガクチカの深掘り質問の一覧を見たい人には、こちらの記事も確認してみてください。
ガクチカにおける結論について理解を深めよう
今回はガクチカにおける結論を紹介しました。
ガクチカにピッタリのPREP法においては、結論の部分が2回入ります。
そのため、ここで結論の意味を間違っていると、致命的になってしまうのです。
面接官は、聞いている内容を理解した回答でなければ、マイナスの評価をします。
このことからも、しっかりとガクチカの意味を理解することが重要なのです。
そして、ガクチカの骨格の部分こそがこの結論にあたりますので、結論の意味を履き違えるのは注意したいところです。
逆に、結論の部分がしっかりとしていれば、相手に好印象を与えられるのがPREP法のメリットになります。
また、PREP法はあくまでも基本なのでSTAR法なども組み合わせるのも良いでしょう。