HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
二年生からの就活は決して早すぎることはありません。
三年生になってから慌てて就活を始めるよりも二年生から余裕をもって始めたほうが効率的です。
「何から始めたらいいのか分からない」という学生も多いと思いますが、おすすめは自己分析と業界分析です。
また、自分磨きという意味ではセミナーやインターンに参加するのもいいでしょう。
具体的なやり方についてはここで詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
【二年生からの就活】はじめに
まだ大学二年生になったばかりなのに、周りに就職活動を始めた友人がいるのを知って焦りを感じているという学生もいるかもしれません。
一般的に就職活動は三年生の夏休み頃からスタートするというイメージがありますが、二年生のうちからできる就活にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは二年生が就活を行う上でのポイントや、二年生だからこそやっておきたい就活対策を紹介していきます。
早めのスタートで他の学生に差をつけましょう。
【二年生からの就活】二年生での就活は早い?
二年生からの就活と聞いて「まだ早すぎるんじゃない?」と思う学生も多いでしょう。
そもそも、まだどんな仕事に就きたいかということさえ決まっていないという学生がほとんどかもしれません。
また、サークル活動やアルバイトでただでさえ時間が足りないのに、二年生のうちから就職活動を始めてしまうと大学の授業が疎かになって単位を落としてしまうのではないかと不安になることもあると思います。
本当に二年生からの就活は必要なのでしょうか。
就活において早いということはない!!
結論から先に言ってしまえば、就活をスタートさせるにあたって早すぎるということはありません。
三年生になってから始めるよりも二年生のうちからやっておいたほうが格段に有利です。
もちろん、一年生から始めればさらに有利になるでしょう。
というのも、少子化の影響から学生の数が減ってきていることもあり、各企業は優秀な人材を早めに確保したいという思いから青田刈りが盛んに行われている状況があります。
中には二年生の段階で内々定を与える企業もあるので、その時点で就活を始めていないとスタートラインにも立てないということになってしまいます。
少しでも多くのチャンスを得るためにも、二年生からの就活が決して特別ではないということを理解しておきましょう。
【二年生からの就活】何から始める?
「就職活動は二年生から始めるべきだということは理解できたけれど、実際に何から手を付けたらいいのか分からない」という学生も少なくはないでしょう。
ここでは二年生のうちにぜひやっておきたい就活対策について詳しくまとめてあります。
多くの学生はギリギリになってから就活を始めますが、それでは時間的な制約もあって満足な準備はできません。
二年生であればじっくりと取り組むことができるので、ライバルに差をつけるチャンスです。
まずは就活のスケジュールを確認!
二年生から就活を始めたほうがいい大きな理由の一つに、就活スケジュールの変更があります。
これまでの就活スケジュールは経団連の定める「採用選考に関する指針」に基づいていて、・三年生の3月1日から企業説明会などの広報活動解禁 ・四年生の6月1日から面接などの採用選考解禁 というのが一般的でした。
しかし、2021年の就活からはこのルールが撤廃になり、政府と大学が手動する形でスケジュールが決められることになっています。
新しいルールではこれまでに比べて企業に対する縛りが緩和されると見られているため、採用活動も前倒しになるというのが専門家の見解です。
このようなルール改正に加えて新型コロナウイルスの影響もあるため、今後の就活スケジュールがどうなるか確認した上で就活を進めていくことが重要になるでしょう。
自己分析をして自分のやりたいことを見つけよう
二年生のうちに済ませておきたい就活対策の一つに「自己分析」があります。
自己分析とは簡単に言えば「自分自身をよく知る」ということです。
自分の得意なことや価値観などを理解することで、「何をしたいのか」ということが明確になり、企業選びに軸ができます。
また、自己分析によって「将来の夢を叶えるためにはこの部分が足りない」ということも理解することができます。
足りない部分を就活本番までに補うことができれば、就活を有利に進めることができるでしょう。
自分のことを客観的に見て特徴や長所・短所を正確に把握するというのはとても難しい作業であり、時間もかかります。
本格的な就職活動が始まってからではなかなかじっくりと取り組むことができないので、ぜひ二年生の段階でやっておきましょう。
様々な業界をしっかり調べてみる
自己分析によって興味のある業界が見つかったら、次にその業界について詳しく調べてみましょう。
新聞やニュースなどで情報を集めることで、その業界を取り巻く環境や将来性、直面している課題などを知ることができます。
業界のことをある程度理解することができたら、今度はその業界の個々の企業についても調べていきましょう。
同じ業界内の企業でも強み・弱みのある分野が異なりますし、ビジネスモデルにも違いがあります。
同業他社にはない、この会社ならではの特徴を理解することは、魅力的な志望動機を作成するためにも欠かせません。
二年生のうちから業界研究、企業研究を行うことで、より深く仕事を理解することができるでしょう。
【二年生からの就活】二年生で出来る就活に役立つことは?
ギリギリになってから就職活動をスタートさせると、企業説明会に出席したり、履歴書やエントリーシートを作成したりと、目の前のことだけに時間を取られがちです。
しかし、本格的に就活がスタートする前の二年生であれば自分磨きをするための時間を確保することができます。
さまざまな体験を通じて仕事に必要なスキルや資格を取得したり、人脈を広げることは就活で大きな武器となるに違いありません。
ここでは二年生でおすすめの就活対策を紹介します。
セミナーなどに参加する
就活セミナーという言葉を聞いたことがあるという学生は多いと思いますが、それがどのようなものか理解している学生はあまり多くないかもしれません。
会社説明会と混同しているという学生もいるでしょう。
企業説明会はあくまでも企業PRの場であるのに対して、就活セミナーは就活のやり方を教わる場です。
自己分析のやり方や業界研究・企業研究のやり方、履歴書・エントリーシートの書き方、さらには面接対策まで、選考をクリアして内定を勝ち取るためのテクニックを知ることができます。
このようなテクニックを知ることで就職活動を有利にすすめることができるので、ぜひ早い段階で参加してみましょう。
セミナーの情報は大学の就職課や就活サイトなどで入手できます。
インターンを始めてみる
インターンには短期インターンと長期インターンの二つの種類があります。
短期インターンは1日~1週間程度の期間実施されるもので広報的な意味合いが強く、学生に会社の仕事内容や職場の雰囲気などを知ってもらい、会社に興味をもってもらうのが主な目的となります。
一方、長期インターンは半年や一年といった長い期間で実施されるのが特徴です。
実施する目的も短期インターンとは異なり、現場で他の社員と一緒に業務にあたって実務経験を積むことが主な目的となります。
長期インターンのほうがより深く企業のことを知ることができるため、進路決定のための重要な判断材料となるでしょう。
時間的な制約の多い長期インターンを体験するならば二年生のうちがおすすめです。
ニュースなどに目を通しておく
新聞やニュースをチェックして多くの情報を得ることも就活では役に立ちます。
新聞やニュースでは自分が興味をもっている業界や企業についてのトピックも扱われるでしょうから、そのようなニュースに目を通しておくことで業界研究や企業研究に役立てることができるでしょう。
面接対策としても効果的です。
就活では時事問題に関する質問が出題されることがよくあります。
自分があまり興味のない分野の質問でもニュースの内容をチェックしていれば何も答えられないというようなことは避けられるでしょう。
最近はSPIなどの適性検査を行う企業がほとんどですが、ニュースや新聞はテスト対策にもおすすめです。
特に普段からあまり本を読まないという学生は語彙力や漢字で不安がありますが、新聞を読んで分からない言葉や漢字をチェックしておくだけでもテスト対策として有効です。
頑張った経験を作る
インターンや説明会などで起業に関する情報や実務を積むだけが就活ではありません。
就活で必ず聞かれる題材について、ネタ集めをすることも大切です。
ほぼ100%の確率で聞かれるのは、学生時代に頑張った経験、いわゆるガクチカです。
なんらかの目標に向かい、トラブルや困難をどのように乗り越え、その結果何を学んだのかについて語ります。
そして企業はその一連の流れを聞くことで学生の価値観や挑戦する際のスタンス、またモチベーションを保つための源泉などを知りたいと考えているのです。
ガクチカのネタは当然のことながら、一朝一夕ではできません。
ボランティアや何かのリーダーなど大きなことを成し遂げる必要はないので、目標や挑戦できるものを少なくとも3つは探しておくことをおすすめします。
大学の授業をしっかりと受ける
就活に向けて前もってさまざまな方向から準備を進めることは非常に大切ですが、本業である大学の勉強にも力を入れておきましょう。
大学3年生からはインターンが続々と開催されます。
また、大学4年生になってからすぐに就活が本格的にスタートするため、説明会や面接の予定が連日入ることも予想されます。
十分な単位取得できないまま大学3・4年を迎え、授業数が多いために望むようにイベントや面接に参加できなければ意味がありませんし、最悪の場合卒業までの必修単位が取得できず、内定取り消しとなる可能性もあるのです。
また、面接中に大学で何を学んだのかと勉強内容を聞かれる場合も珍しくはありません。
あいまいな回答では不真面目な印象を与えてしまうため、授業はしっかりと聞いて、単位は取れるだけ取っておきましょう。
【2年生からの就活】就活にあまり意味がないこと
2年生からできる就活のための準備はたくさんあります。
助走期間が長いほど本来の力を理解し、足りないところも補う努力ができるため、就活本番でも発揮できる力は大きくなるでしょう。
しかし、早く準備しなければならないと焦るあまりに、努力が空回り誤った方向に力を注ぐ学生も、残念ながら毎年一定数見受けられます。
迷走を避けるためにも、NGパターンを2つ紹介します。
ドキリとするところがあれば、早めに軌道修正をしましょう。
とりあえずの資格勉強
何がやりたいのかわからないまま、言われるがままに資格取得を手当たり次第にしてはいませんか。
資格の数が多ければ多いほどにアピールポイントになると考えている人もいますが、実際には新卒の採用現場では、必須と明記されているもの以外、保有資格の欄はそれほどに重視されていません。
資格を持っているか否かではなく、その資格を通して何を得て今後にどう活かすかが大切です。
「この資格を持っていたほうが良いらしい」と言う周りの声を鵜のみにして、資格をたくさん取得したところで大した意味はないのです。
まずは、自分がどのようなキャリアを歩みたいのかを明確にしましょう。
そのためにどのようなスキルや資格が必要なのかを理解し、目的をもったうえで資格を選び努力する必要があると言えます。
就活を意識しすぎること
就活を意識して力を入れるあまり、必要なことをおろそかにしてしまう学生もいます。
たとえば、大学2年生から長期インターンに参加するメリットはたくさんありますが、早くから力を入れるあまりに、就活本番までモチベーションを維持できないというパターンがあります。
また、ベンチャーのインターンでは1人当たりが抱える業務量も多くなり、その対象としてインターン生も例外ではありません。
インターンの負担が大きい、あるいは業務に没頭するあまりに、授業に集中できなくなったり、出席できなくなったりする学生もいるのです。
就活の準備のために単位を落とし、就活本番で満足に参加できなければ、まさに本末転倒と言えます。
インターンは、あくまで就活に向けた準備です。
のめり込みすぎないように、初心を忘れず本来の生活をキープできる範囲で臨んでください。
【2年生からの就活】理系学生が就活で有利になる資格を紹介
目的がないまま、なんとなく取得する資格に意味はありませんが、自分のキャリアにおいて有効な資格は取っておいたほうが良いでしょう。
就活でアピールになるだけではなく、社会人になってからはプライベートな時間を確保するのが難しくなるために、時間が自由に使える学生のうちに取っておいたほうが良いでしょう。
理系学生が就活するうえで有利になると言われている資格を4つ紹介します。
自分の望む業界や企業で必要なものがあれば、ぜひ取得にトライしてみてください。
英語系資格(TOEIC・TOEFL)
英語力は就活において必須ではありませんが、武器になることは間違いありません。
実際にWebサイトで利用されている言語の60パーセント以上が英語であるために、英語を理解できることはそれだけ多くの情報をインプットできることになるのです。
もし大学院に進学し、その後就職という道も考えているのであれば、論文読解や海外の研究者や留学生とのコミュニケーションのためにも、取得しておいたほうが良いでしょう。
実際に理系の採用では書類選考の足切りに英語力を使っている企業も多く存在します。
TOEICでは700点以上を取得すれば上位20%、800点以上を取れば上位10%に入るといわれているため、そのラインを目指してください。
また、TOEFLでは70点以上あればある程度の英語力がある、80点以上あれば外資系企業でも活躍できると評価されます。
ITパスポート
ITパスポートは、情報処理に関わる人に必要な基礎知識に関する国家資格です。
ITの基礎知識やITが関係する経営全般の知識・プロジェクトマネジメントの知識・IT分野の新しい技術や手法に関する概要の知識など、基礎的な知識が問われます。
ITエンジニアを目指すのであれば「知っていて当然」と思われるレベルの内容であるため、取得しても就活の合否を決める決定打になったり、選考に有利に働いたりする可能性は低いでしょう。
しかし、エンジニア職以外の職種を志望する場合は、最低限のPCスキルを持っていると証明なるために、評価される可能性があります。
6割の正答が合否のボーダーラインといわれており、試験の難易度はそれほど高くないので、挑戦する価値はあるでしょう。
基本情報技術者試験
ITパスポートよりも難易度が高い情報系国家資格の1つに、基本情報技術者試験があります。
こちらはIT系企業で入社後1~3年の間に必要な知識が出題されるといわれている資格です。
必須とされることはほぼありませんが、取得していればIT知識が若手社員レベルのものである、そのため教育する際に基礎技術を教える必要がないという面から、高評価につながるケースが多いのです。
入社後に取得を義務付ける企業も見られ、特に大企業では昇進や人事配置の際の判断材料として使われるケースが多く見受けられます。
知識があるというアピールになるだけではなく、入社後のアピールにもなるので取っておいて損はありません。
こちらも6割がボーダーラインとなっています。
午前と午後で試験の形式が大きく異なるため、対策をきちんとしてから受験しましょう。
乙種第4類危険物取扱者
一定の数量や、消防法で定められた基準を超えた危険物の取り扱いに必須な国家資格が、乙種第4類危険物取扱者です。
この資格を取得して扱えるようになる危険物は、ガソリン・灯油・軽油・重油・アルコール類や動植物油類などの引火性液体です。
また、この資格を有していることで、無資格の者がこれらを扱う際に立ち会う権利を得られます。
また、危険物保安監督者になるための必須資格としても知られています。
石油系の企業やビル管理、化学メーカーに関する企業を目指すのであれば、取得しておくのがおすすめです。
こちらは3科目すべての強化で6割以上の得点をして合格となります。
難易度は高くありませんが、専門的な知識を求められるために対策が求められます。
【二年生からの就活】まとめ
2021年度から就職活動のスケジュールが変更されたことに加えて、コロナウイルスの流行で就活のやり方自体もこれまでとは大きく変化していくことが考えられます。
このような状況では、これまでのように三年生から就活を始めたのでは手遅れになってしまう危険性もあるでしょう。
ライバルたちに少しでも差を付けて内定を勝ち取るためにも十分な準備が欠かせません。
できれば二年生の段階から就職活動を始めるようにしましょう。