
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
「アルバイトはESに書くべきか」「たった100字で何を伝えればいいか」と悩む就活生は多くいます。
アルバイト経験は、社会性や主体性、チームでの協調力など多くの強みを示せる貴重な材料です。
本記事では、企業が注目する視点やPREP法を活用した構成のコツ、職種別の100字例文、NG表現の改善ポイントまで徹底的に解説します。
読み終えるころには、自分らしく魅力的に伝えるアルバイト経験の書き方が明確になるはずです。
目次[目次を全て表示する]
【es アルバイト経験 100字】アルバイト経験はアピールポイントになる?
就職活動において、アルバイト経験は正規の職歴とは見なされませんが、学生が社会に出て責任を持って働いた実績として、重要な評価対象になります。
企業はエントリーシートを通じて、応募者の人間性や社会性、適応力を見極めようとしています。
そのため、単なる仕事内容の説明にとどまらず、どんな学びや工夫があったか、どのような成長につながったかを盛り込むことが大切です。
100字という限られた文字数でも、企業が重視するポイントを意識すれば、アルバイト経験を魅力的に伝えることは十分可能です。
学生時代に得た経験が将来の仕事にどう活かせるかを意識し、自己PRの一環として積極的にアピールしましょう。
社会経験の有無の確認
どんなアルバイトであっても、社会に出て働いた経験があれば仕事の大変さやお金を稼ぐことの難しさを知ることができます。
働くことは楽しいことばかりでなく厳しさもあることを身をもって体感することができるのです。
アルバイト経験がある人は、仕事をするにあたっての責任というものを理解していると判断できます。
またアルバイトをすることで、社会人に必要な身だしなみや常識も身に付くことでしょう。
まったくアルバイト経験がない人よりも社会性があるとみなすことができるはずです。
つまりアルバイト歴についての質問は、その人の社会経験の有無を知るためにあると言えるのです。
企業は、社会人として恥ずかしくない人物を採用したいと考えています。
自社の社風に合うかの確認
企業は採用の際、スキルや実績だけでなく、自社の文化や価値観にマッチする人物かどうかも重視しています。
アルバイトは学生が自ら選び、一定期間働くという選択の結果であるため、どのような業種・職種を経験したかを見ることで、応募者の価値観や興味の方向性がわかります。
たとえば、接客業での経験がある学生は、人と接することに前向きである可能性が高く、営業やサービス業といった対人業務に適性があると判断されることがあります。
志望企業と業種が近いアルバイトであれば、価値観や志向がマッチすると捉えられ、選考において有利に働く場合もあります。
企業が求める人物像との共通点を示す材料として、アルバイト経験は有効です。
困難を乗り越える力の確認
アルバイトは正社員よりも気楽かもしれませんが、それでも責任を持って与えられた仕事を果たさなければなりません。
仕事をしていく中で何らかの壁や問題にぶつかることもあるでしょう。
そうした際に、自分なりに考えて工夫して乗り切る強さは、入社後に必要になります。
どんなアルバイトをしたのか、そしてそこでの挫折や失敗体験を聞くことで、その人のストレス耐性や根気強さが見えてきます。
仕事で何かあった時の対応の仕方や向き合い方を企業は知りたいわけです。
回答する時は良いことばかりでなく挫折体験も書いて、どう乗り越えたかを具体的に話すようにしましょう。
前向きな乗り越え方は、高く評価してもらえるはずです。
アルバイトを通して何を得たかの確認
学生がアルバイトをする目的は多くの場合、収入を得ることですが、それだけで終わらせず、就職活動では「そこから何を学び、どのように活かせるか」を伝えることが重要です。
たとえば、接客業であればコミュニケーション力や気配りの大切さ、塾講師であれば説明力や相手に合わせた指導力など、職種によって得られるスキルは異なります。
ESでは、アルバイト経験を通じて学んだことを整理し、志望する企業や業界で活かせる要素に結びつけて記述することで、自己理解と志望動機の一貫性をアピールできます。
企業は、入社後に活躍できる人材かどうかを見ているため、得た経験をどう応用しようとしているのかを明確に伝えることが評価のポイントになります。
【es アルバイト経験 100字】書く際のポイント
アルバイト歴から企業側が知りたいポイントを押さえたら、的確に伝えられる工夫をすると面接でも好印象を与えられるでしょう。
アルバイト経験から培った成長があったとしても、面接で伝えられなければ無意味になってしまいます。
アルバイトで学んだ知識や経験を、具体的に文章で伝えるためのポイントがあります。
次にアルバイト経験を書くポイントを紹介するため、参考にしてください。
成功・失敗体験を具体的に書く
企業側は、応募者のESのアルバイト歴からアルバイトの経験から何を得たのかを知りたいと考えています。
例えば「接客する上で必要なことが○○であると学んだ」「工夫することの大切さを実感した」といった、技術的、あるいは精神的な成長や学びについてです。
こういったことをより具体的に述べていきましょう。
また成功・失敗の原因を考え、そこから何を学び、何を行動したのかまで考えるとより良いESとなっていきます。
可能であれば、志望する業界や業種に活かせる学びを挙げるようにすると、よりよい評価が得られる可能性が高いです。
数字を使って客観的に表現する
1つの話をする上でも、客観性を意識するのは大切です。
例えばアルバイト歴で成長をアピールする際に「入社した当初よりも仕事を素早く熟せるようになりました」と伝えるよりも「入社した当初30分掛かった作業も、1年後には同じ作業を15分まで縮められるようになりました」と具体的に伝える方が客観的に伝わります。
人数・金額・パーセンテージ・時間など、数字を使って表せることは、可能な限り数字を活用することで信憑性が増し、相手により伝わりやすくなるでしょう。
志望動機とマッチさせる
自分がその企業に応募する動機と、自分の経験がマッチしていればより説得力のあるESになっていきます。
そこで、自分が学んできたこと、それにより感じたことなどと、企業の志望動機や入ってからのビジョンとマッチしていればそれだけ考えて仕事に取り組める学生であると分かります。
できるだけ、経験と志望動機はマッチさせましょう。
会社名や店舗名などは伏せる
エントリーシートは、アルバイト先の会社名や店舗名は伏せて書くのが無難です。
アルバイト歴に会社名や店舗名を記入するという決まりはないため、無理に書く必要はありません。
アルバイト先が企業のライバル会社に当たることや、情報漏洩や守秘義務に対する責任感が足りないと受け止められる可能性もあるため、記入する必要の無い名称は避けておきましょう。
成果や功績は必須ではない
アルバイトをする中で悩んだことや嬉しかったこと、自分で考えて行動した内容や成果や学びを分かりやすくまとめましょう。
アルバイト経験で何も感じなかったのであれば、努力したことやアルバイト中に気を付けていたこと、仕事に対する思いを記入すると良いでしょう。
上手く面接で伝えられる様に文章構成を意識するのもポイントです。
企業側が知りたいのは、アルバイトを取り組んだ姿勢や努力の過程など、人間性を見るからです。
取り組んだ活動や資格取得など、自身の経験から頑張ったことを話すと良い印象を与えられます。
【es アルバイト経験 100字】構成
エントリーシートでアルバイト経験を効果的に伝えるためには、ただ事実を並べるのではなく、説得力のある構成で自己PRすることが重要です。
特に、PREP法というフレームワークを活用することで、企業に響く文章を簡潔かつ論理的にまとめることができます。
以下では、PREP法に沿って「結論」「理由」「具体例」「再主張(入社後の展望)」の順に、アルバイト経験をもとにした構成例をご紹介します。
PREP法とは、面接やエントリーシートなどで説得力のある文章や話し方をするためのフレームワークの一つです。
PREPは「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(再主張)」の頭文字を取ったもので、簡潔に論理的な構成で伝えることができます。
まず最初に結論から述べることで、聞き手や読み手に伝えたいことを明確に示します。
次に、その理由を説明することで納得感を高めます。
さらに、具体的なエピソードや事例を加えることで信頼性が増し、印象に残りやすくなります。
最後にもう一度結論を繰り返すことで、メッセージを強調し、相手に伝えたい内容が確実に届きます。
PREP法を意識することで、話の流れが整い、相手にわかりやすく伝える力が身につくため、就活のあらゆる場面で活用することができます。
①結論
まず最初に、アルバイト経験を通して得た自分の強みを結論として明示しましょう。
「自分の強みは○○です」とはっきり伝えることで、読み手があなたのアピールポイントをすぐに理解できます。
特にESでは文字数が限られているため、冒頭に核心を述べることでインパクトを与えることが重要です。
得意なことや身についたスキルだけでなく、それが志望する企業にどう貢献できるかという視点も意識すると、より効果的なアピールになります。
企業は「入社後に活躍してくれるかどうか」を重視しているため、自分の強みが業務にどう結びつくのかを念頭におきながら構成を考えてみましょう。
②どうしてアピールポイントだと思ったのか
強みを述べたら、次に「なぜそれが自分のアピールポイントだと思ったのか」という理由を述べます。
これは、あなた自身の価値観や思考の根拠を示す重要なステップです。
アルバイト中の体験を振り返り、自分が自然と意識して取り組んでいたことや、他の人から評価されたことに着目すると良いでしょう。
例えば「お客様との会話を大切にしていた結果、リピーターが増えた」といった経験があれば、それが強みである理由に説得力が生まれます。
主観的な気付きで構いませんが、具体性があるとより伝わりやすくなります。
自分の中で納得感があるエピソードを選びましょう。
③具体的なエピソードや裏付けとなる背景
次に、強みを証明するための具体的なエピソードや行動を述べます。
この部分では、できる限り「数字」「期間」「状況」など客観的な情報を入れ、読み手に信頼感を与えましょう。
たとえば「レジ対応の待ち時間を短縮するために、動線を見直し1人あたりの対応時間を30%短縮した」など、実際の行動と成果をセットで記述すると効果的です。
STAR法(状況・課題・行動・結果)も意識すると、より構成が明確になります。
エピソードは成功談だけでなく、失敗から学んだことでも構いません。
行動の工夫や改善、努力の跡が見える内容にすることで、主体性や成長意欲も同時にアピールできます。
④入社後の展望
最後に、これまで述べてきた強みや経験が、志望企業においてどのように活かせるのかを述べて締めくくりましょう。
ここでは、企業研究で得た情報を活かし、自分の経験と企業の特徴や方針をうまく結びつけると説得力が増します。
たとえば「接客の経験から得た相手視点の思考を、貴社の顧客対応業務に活かし、満足度向上に貢献したい」といったように、入社後の活躍イメージが明確だと、ポテンシャルを感じさせることができます。
無理に成果を誇張する必要はありません。
大切なのは、アルバイトを通して得た学びをどう未来につなげていくかという視点です。
前向きな姿勢と実行力をアピールできるよう意識しましょう。
【アルバイト経験を100文字でESに】100文字にまとめるポイント
エントリーシートでアルバイト経験をアピールする場があったとしても、文字数が限られているケースも少なくありません。
たとえば100文字までと指定されているなら、一度にまとめようとするのではなく、まず300文字くらい書いてみて後から削る方法をおすすめします。
一番伝えたいことを決める
エントリーシートにおいてこれらのスキルをアピールするには、具体的な実例をあげて自己PRを明確にすることがポイントです。
たとえばコミュニケーションスキルを伸ばすために接客業での経験をとりあげるなら、チームワークを強調するために協力プロジェクトの一環としての成功体験を述べると良いでしょう。
また、問題解決能力や時間管理能力を育てるためにどのような取り組みを行ったかも示すことが重要です。
最終的に今後も活かしたいスキルに焦点を当て、エントリーシートに簡潔かつ魅力的に表現しましょう。
である調を使う
エントリーシートで文字数制限がある場合、「である調」を使うことは有効なテクニックの一つである。
「ですます調」に比べて語尾が短くなり、内容が簡潔にまとまる利点がある。
たとえば「私は責任感がある人間です」とするよりも、「私は責任感がある人間である」としたほうが語数を抑えられる。
また、「である調」は論理的・客観的な印象を与えやすく、説得力を持たせやすい。
もちろん全体の文体とのバランスは重要だが、100字といった短い文字数で印象的なアピールを行うには、文末の無駄を削る工夫が必要である。
要点を明確にしながら余分な助詞や語尾を整理したい時は、「である調」に変えることで文章全体が引き締まり、読みやすさも向上する。
二重表現をなくす
限られた文字数で伝えるには、無意識に使ってしまいがちな二重表現を見直すことが大切である。
二重表現とは、同じ意味を持つ言葉を重ねてしまう言い回しを指す。
例えば「まず初めに」「後で後悔する」「事前に前もって」などが該当する。
これらはどちらか一方を削除しても意味が変わらず、むしろ簡潔になる。
文章の読み直し時には、意味の重複がないかを意識し、言い換えや削除によって無駄を省く癖をつけたい。
エントリーシートや志望動機では、限られた字数で伝えたい内容を絞り込む必要がある。
そのため、二重表現を排除することで、より洗練された印象を与える文章に仕上げることができる。
【es アルバイト経験 100字】参考例文
アルバイト経験をエントリーシートに記載する際、企業に伝わるように短く端的にまとめることは容易ではありません。
特に100字という制限の中では、構成や言葉選びが重要になります。
以下では、職種ごとのES例文と、それを100字以内にまとめた要約文を紹介します。
具体的な成果や行動を明示しながら、説得力のある表現を意識して構成された例文です。
自身の経験と照らし合わせながら、表現の参考にしてみてください。
飲食店
カフェのアルバイトで、店舗の売上向上に貢献しました。
私の店舗は、夕方以降の客足が伸び悩むという課題を抱えていました。
そこで私は、お客様がリピートしたくなる仕組みと、新たな客層の開拓が必要だと考え、2つの施策を店長に提案し実行しました。
1つ目は、お客様一人ひとりの好みや会話を記録する「おもてなしノート」を作成し、スタッフ間で共有。
再来店時に「〇〇様、先日はありがとうございました」といった個別のお声がけを徹底しました。
2つ目は、近隣のオフィスワーカー向けに、夕方以降の時間帯を「会議・作業スペース」として利用できる貸切プランを考案し、SNSや手作りのチラシで告知活動を行いました。
結果、施策開始から3ヶ月で常連客が前年比1.5倍に増加し、特に夕方以降の売上は30%向上。
店舗全体の売上目標達成に大きく貢献できました。
この経験から、現状を分析し、周囲を巻き込みながら主体的に課題を解決する力を培いました。
カフェのアルバイトで、売上低迷という課題に対し「おもてなしノート」の作成や新プランの企画・実行を主導しました。
結果、夕方以降の売上を30%向上させ、店舗の目標達成に貢献。
この経験で培った課題解決能力を貴社で活かしたいです。
コンビニエンスストア
コンビニエンスストアのアルバイトで、チームとして業務効率を改善した経験があります。
私の店舗は駅前にあり、特に平日の朝夕のラッシュ時はレジの混雑が常態化し、お客様からの不満の声も少なくありませんでした。
原因は、スタッフ個人の頑張りに依存しており、チームとしての連携が取れていないことだと考えました。
そこで私は、ピークタイムのスタッフの動きを観察・分析し、時間帯ごとの役割分担を明確にする「ピークタイム・オペレーションシート」の作成を店長に提案しました。
レジ担当、列の整理・袋詰めサポート担当、商品補充の優先順位などを可視化し、新人でも一目で動けるように工夫しました。
また、「〇番レジお願いします」「〇〇補充入ります」といった声出しの合図を統一し、チームとして連携しやすい環境を整えました。
この取り組みの結果、レジの平均待ち時間を約30%短縮することに成功し、お客様からのクレームも減少。
この経験を通じ、現状を的確に分析し、チーム全体の利益を考えて効率的な仕組みを構築する力を身につけました。
コンビニのアルバイトで、レジの混雑という課題に対し、時間帯ごとの役割を明確にするシートを作成し、チーム連携を強化しました。
結果、お客様の平均待ち時間を30%短縮し、業務効率を改善。
現状を分析し、仕組みで課題を解決する力を培いました。
塾講師
個別指導塾の講師として、生徒の学習意欲を引き出し、目標達成に導くことに尽力しました。
担当していた生徒の一人は、数学への強い苦手意識から勉強そのものを諦めかけていました。
私は、彼の成績不振の根本原因は「質問できないこと」と「成功体験の欠如」にあると分析。
そこで、まず授業中の対話を増やし、彼が自分の言葉で解答プロセスを説明する時間を設けました。
どんなに小さな発見でも褒めて自信を持たせ、「解ける喜び」を感じてもらうことを徹底しました。
また、彼の興味が湧くよう、趣味であるゲームの要素を取り入れたオリジナル問題を作成し、学習への抵抗感を和らげる工夫も行いました。
粘り強く対話を重ねた結果、彼は自ら質問するようになり、半年後の模試では数学の偏差値を15向上させ、見事第一志望校に合格できました。
この経験から、相手の立場に立って課題の根源を探る傾聴力と、目標達成に向けて粘り強く働きかける力を学びました。
塾講師として、生徒の苦手意識という課題に対し、対話を重ねて原因を分析。
彼専用の学習計画で自信を引き出し、半年で数学の偏差値を15向上させ第一志望校合格に導きました。
相手に寄り添い目標達成に導く力を培いました。
アパレル販売
アパレル店での販売アルバイトを通じて、お客様の潜在的なニーズを引き出し、信頼関係を築く力を養いました。
当初、個人売上目標を達成できず悩んでいましたが、原因はマニュアル通りの接客にあると考えました。
そこで私は「商品を売る」ことから「お客様の課題を解決する」ことへ意識を転換。
服装の悩みやライフスタイルなどを雑談の中から丁寧にヒアリングし、お客様の課題解決を第一に考えたコーディネート提案を心がけました。
例えば、体型に悩みを持つお客様には、長所を活かす着こなしを複数提案し、試着を重ねながら一緒に最適な一着を見つけ出すスタイルを貫きました。
この接客を続けた結果、お客様から「あなたに相談してよかった」と指名で再来店してくださる機会が増加。
3ヶ月後には個人売上目標を達成し、以降半年間達成し続けることができました。
この経験から、相手に深く寄り添う傾聴力と、信頼に基づく提案力を身につけました。
アパレル販売で、売上目標未達という課題に対し、商品の提案よりもお客様の悩みに寄り添う接客を徹底しました。
結果、指名で再来店されるお客様が増え、半年連続で個人売上目標を達成。
相手のニーズを汲み取る提案力を培いました。
イベントスタッフ
イベントスタッフのアルバイトで、予期せぬ事態に臨機応変に対応する力を養いました。
1万人規模の野外コンサートで来場者誘導を担当していた際、突然の豪雨に見舞われました。
現場が混乱する中、お客様の安全確保とパニックの防止が最優先のミッションでした。
私はマニュアル通りの対応だけでは不十分だと判断し、リーダーの許可を得て、他のスタッフと連携して行動しました。
ぬかるんで危険なエリアに立ち入り禁止のテープを張り、声が通りにくい場所ではメガホンと大きなジェスチャーを交えて避難経路を案内。
また、不安そうな子供連れのお客様には積極的に声をかけ、安全な場所へ優先的にお連れするなど、常に状況を読んで最善の行動を心がけました。
スタッフ一丸となった迅速な対応により、大きな混乱や怪我人を出すことなく、来場者全員の避難を完了させることができました。
この経験から、予期せぬ事態においても常に冷静に状況を判断し、周囲と協力して最善の行動をとる責任感と対応力を学びました。
イベントスタッフとして、突然の豪雨に見舞われた際、スタッフと連携し、マニュアル外の誘導を行うなど臨機応変に対応。
1万人の来場者を混乱なく安全に避難させました。
予期せぬ事態においても、冷静に判断し行動する力を培いました。
事務アルバイト
大学のキャリアセンターで、求人情報をデータベースに入力する事務のアルバイトを通じて、業務の正確性と改善力を追求しました。
当初、手作業による入力ミスが月に数件発生しており、情報の信頼性が課題となっていました。
私は、単純作業の中にも改善の余地があると考え、過去のミスを分析。
原因が担当者による用語解釈の違いや確認手順の不徹底にあると突き止め、2つの改善策を実行しました。
1つ目は、入力ルールや間違いやすい用語を明記した「作業手順チェックリスト」を作成し、全員で共有したこと。
2つ目は、入力完了後に別の担当者がリストに沿ってダブルチェックを行う体制を職員の方に提案し、導入していただいたことです。
この取り組みの結果、3ヶ月後には入力ミスをゼロにすることができました。
さらに、作業手順が標準化されたことで、新人への引き継ぎ時間も以前の半分に短縮。
この経験から、地道な作業にも改善意識を持って取り組み、正確な業務を継続する力を身につけました。
事務のアルバイトで、データ入力のミスが多発する課題に対し、作業手順のチェックリストを作成。
さらにダブルチェック体制を提案し、3ヶ月後に入力ミスをゼロにしました。
地道な作業にも改善意識を持って取り組み、正確性を追求する力を培いました
【es アルバイト経験 100字】NG例文
エントリーシートでは、アルバイト経験を通じて成長や強みを伝えることが求められますが、書き方を誤ると逆効果になってしまうこともあります。
主体性の欠如、自慢話の押し付け、事実の羅列、協調性の欠如などは、採用担当者にネガティブな印象を与える典型的なNGパターンです。
ここでは、よくあるNG例文とその改善ポイントを紹介します。
文章をより魅力的にブラッシュアップするための視点として参考にしてください。
指示待ちで主体性がない文章
飲食店でのホールスタッフのアルバイトを2年間経験しました。
私の主な業務は、お客様のご案内、オーダー受け、配膳、そしてレジでの会計でした。
お店が混雑する時間帯は非常に忙しく、店長からは常にお客様を待たせないよう、迅速に行動するよう指示されていました。
私はその指示を守り、マニュアルに記載されている通りの丁寧な言葉遣いと、決められた手順で業務をこなすことを徹底しました。
新しい後輩が入ってきた際には、私が教わったことと全く同じ内容を伝え、お店のルールから外れないように指導しました。
大変なことも多かったですが、言われたことを最後までやり遂げる責任感は身についたと思います。
この経験から、社会人として働くことの大変さと、決められた業務をきちんとこなすことの重要性を学びました。
自慢話で協調性がない文章
アパレルショップでの販売アルバイトで、店舗の売上向上に貢献しました。
当時の店舗は、他のアルバイトスタッフの売上に対する意識が低く、なかなか売上が伸び悩んでいました。
しかし、私は持ち前のコミュニケーション能力を活かし、お客様に積極的に話しかけることで、次々と商品を販売していきました。
他のスタッフが接客に苦戦しているお客様でも、私が対応を代わると、ほとんどの場合で購入を決めてくれました。
その結果、アルバイトにも関わらず、社員も含めた店舗の個人売上ランキングで3ヶ月連続1位を獲得することができました。
周りに頼ることなく、自分の力だけで成果を出したこの経験は、大きな自信に繋がっています。
結局のところ、チームで働く上でも個人の能力が最も重要であるということを学びました。
就活コンサルタント木下より

この例文を魅力的にするには、「個人プレー」から「チームへの貢献」へと視点を転換することが重要です。「私だけが売れた」という自慢話ではなく、「店舗全体の売上を上げるために、私はチームの中でどのような役割を果たしたか」を具体的に語りましょう。例えば、「他のスタッフに自分の成功した接keyakitteiを共有した」「新人教育に力を入れ、チーム全体の接客レベル向上に貢献した」など、周囲を巻き込んだエピソードを加えることで、協調性とリーダーシップを示すことができます。成果も「自分一人の手柄」としてではなく、「チーム一丸となって達成した成果」として語ることで、傲慢な印象を払拭し、組織で活躍できる人材であることをアピールできます。まずは「自分」ではなく「私たち」を主語に置いてみましょう。
事実の羅列だけで学びがない文章
私は大学1年生から4年生まで、コンビニエンスストアでアルバイトをしていました。
主な業務内容は、レジでの会計業務、商品の品出しと在庫管理、揚げ物などの簡単な調理、店内の清掃、そして宅配便の受付や公共料金の支払い対応など、多岐にわたります。
私のシフトは主に週に3回、平日の夕方17時から22時まででした。
新商品が入荷する火曜日や、雑誌の発売日である月曜日は特にお客様が多く、忙しい曜日でした。
時給は1150円で、深夜帯は時給が上がりました。
4年間続けたことで、様々な業務を一人でこなせるようになりました。
たくさんの常連のお客様とも顔見知りになることができ、楽しく働くことができました。
就活コンサルタント木下より

この例文は、業務内容という「点」の情報を、成長ストーリーという「線」で結びつけることで劇的に改善します。まずは「なぜそのアルバイトを4年間も続けたのか」という動機や目的意識を明確にしましょう。その上で、羅列した業務の中に隠れている「課題」を見つけ出します。例えば「レジ業務で常に行列ができていた」「商品の発注ミスが多かった」などです。その課題に対して、あなたが「どう考え、どう行動し、どんな結果(改善)に繋がったのか」という具体的なエピソードを一つ加えるだけで、主体性と問題解決能力を示すことができます。最後に、その経験から得た「継続力」や「改善提案力」を、貴社でどう活かしたいかで締めくくることが不可欠です。
企業がまとめる人物像とずれている文章
イベント設営の単発アルバイトを数多く経験しました。
この仕事では、大勢のスタッフが協力して会場を設営しますが、私は常に「いかに効率よく自分の作業を終わらせるか」を重視していました。
他の人が時間をかけている作業も、私は独自のやり方で手順をショートカットし、誰よりも早く自分の担当分を完了させることにこだわっていました。
その結果、他の人より早く休憩に入ることができたり、余った時間で別の作業を手伝ったりすることができました。
チームで協力することも時には必要ですが、まずは個々が自分のタスクを最速で完了させることが、結果的に全体の効率化に繋がると考えています。
この経験から、自分のペースで仕事を進めるための段取り力を身につけました。
就活コンサルタント木下より

この例文の「要領の良さ」は、伝え方次第で「業務効率化への貢献」という強みに変換できます。改善の鍵は、行動の動機を「自分のため」から「チームや組織のため」へと転換することです。「自分が早く休むため」ではなく、「自分の作業を早く終え、他のスタッフのサポートに回ることで、チーム全体の作業時間を短縮した」といったように、貢献の視点を加えましょう。「独自のやり方」も、「既存マニュアルの非効率な点に気づき、より良い手順を提案してチームに共有した」と語り直せば、協調性のある改善提案として評価されます。個人の能力をアピールしつつも、それが組織全体の利益にどう繋がるのかを示すことで、企業が求める人物像に合致した自己PRになります。
【アルバイト経験を100文字でESに】エントリーシートでアルバイト経験を書く時によくある質問
エントリーシートを記入する上での職種別の記入例を紹介しましたが、上記に当てはまらず困ってしまった方もいるのではないでしょうか。
ここからはエントリーシートを記入する上で、よくある質問を紹介していきます。
自身のアルバイト経験に当てはまったものを参考にしてみてください。
複数のアルバイト経験がある場合は?
複数のアルバイト経験があるからといって、複数のアルバイトを話す必要はありません。
複数のアルバイト経験がある人は、まずは自分でそれぞれのアルバイトに関して、自分が学んだこと、企業で活かせそうなことを考えてみましょう。
その後、1番深掘りでき、企業にアピールできる能力が身についたアルバイトに関して、ESを進めていきましょう。
また複数で迷ってしまう場合には、ESで複数の文章を考えてみましょう。
求めれられている人材は企業ごとに違うため、複数のアルバイト経験を持ち、アピールできる能力が変われば、選考に通る可能性が広がります。
1つに絞り、複数案があるなら考えておいて損することはないでしょう。
短期のアルバイト経験は?
短期のアルバイト経験は伝え方によっては、仕事を選り好みするなどの悪い印象を与える可能性があります
さまざまな現場で経験を積み重ねて自分を磨きたい、あるいは色々な人に出会い、社交性を高めたかったと伝えれば悪い印象は持たれないでしょう。
説明が不足していまうと社会性が低いと判断される場合もあるため、前向きな経験でなければあえて伝えないのも1つの方法です。
アルバイト経験がない人は?
中にはアルバイトをしたことがない人もいるはずです。
その場合、エントリーシートに「経験なし」の一言のみを書くことは避けたいものです。
経験がない場合は、なぜアルバイトをしなかったのか、その理由について明記しましょう。
例えば部活動が忙しくてできなかった人もいるでしょう。
留学していたり、何か資格を取るための勉強に必死でできなかったりと、色々な理由があるのではないでしょうか。
いずれにせよ、ポジティブな回答にすることが大切です。
アルバイトの概要はどのくらい書けばいい?
アルバイトの概要は、自分がアピールしたい内容に関連する情報を記入すると良いでしょう。
例えば、忙しいお店でアルバイトを頑張っていたと伝えたいなら、1日に対応するお客様の数や、スタッフの人数を記入すると客観的に大変さが伝わります。
勤務先について伝えられるのなら、立地や人の流れも思い浮かべられるため、具体的に伝わるでしょう。
アルバイトの大変さと自分の頑張りも企業側に伝わりやすくなります。
まとめ
アルバイト経験は、たとえ短い文字数でも、自身の強みや成長を伝える強力なアピール材料になります。
重要なのは、単なる事実の羅列や自慢話ではなく、主体性・協調性・改善意識などを明確に表現することです。
PREP法を活用し、具体的な行動と成果、入社後の活かし方まで意識して記述しましょう。
本記事で紹介した構成と例文を参考に、伝わるES作成に一歩踏み出してみてください。
就活コンサルタント木下より
この例文を改善するには、「受け身」の姿勢から「主体性」のある行動を描写することが不可欠です。まず、STAR法(状況・課題・行動・結果)のフレームワークでエピソードを整理し直しましょう。「店長に指示された」のではなく、「お店の〇〇という課題に自ら気づき、〇〇を提案・実行した」のように、自分の意志で動いた点を具体的に記述します。「マニュアル通り」に隠された自分なりの工夫、例えば「お客様にさらに喜んでいただくために〇〇を試した」といった点を深掘りすることが重要です。学びも「仕事の大変さ」で終わらせず、「この経験で培った課題発見力や実行力を、貴社でこのように活かしたい」と、ポジティブな能力と入社後の貢献意欲に繋げることで、評価されるエピソードへと変わります。