HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
「理系なのに数学の点数がなかなか伸びない」
「理系科目は好きなのに数学だけが苦手なのは何故?」
「数学を克服するために役立つ参考書や問題集は?」
このように、大学受験が迫ってくるとさまざまな悩みや疑問を感じているという方が増えてきているのではないでしょうか。
本記事では、理系だけど数学が苦手という場合に克服するポイントや受験対策法、おすすめの参考書や問題集など、理系大学を受験する際に活用できる情報を紹介しています。
この記事を読むことで苦手な数学を克服するポイントを理解し、興味を持って受験勉強に取り組めるようになるでしょう。
理系なのに数学が苦手だけどなんとか克服したいという方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
理系だけど数学が苦手なとき
理系だけど数学が苦手で苦労しているという方は多いのではないでしょうか。数学が苦手で悩んだ末、理系での受験をあきらめてしまうというケースもあると言われています。
数学で点が取れなくなったとき、勉強のやり方によっては余計に点数が伸びなくなってしまうこともあります。数学は基本が大事なため、いきなり応用問題ばかりやっても上手くいきません。
数学が苦手な方は、まずは繰り返し基本・基礎のパターンを覚えるまで勉強するようにしましょう。
この記事は理系だけど数学が苦手という方におすすめの克服ポイントを紹介しています。参考にしてみてください。
【理系】数学を克服するポイント
思ったように点が取れなくて、苦手意識がある数学を克服するためには、いくつかのポイントを意識するようにしてください。数学は、ポイントをつかむことで点数をアップすることが可能な科目です。
ここでは、数学を克服するポイントについて、紹介します。
- 日常の中のどこで数学が使われているか調べてみる
- 同時に複数の参考書・問題集に手を出さない
- 自分のレベルに合った参考書・問題集を使う
- 公式を覚えるだけで満足しない
- 解らない問題で粘らない
- 解答時間を測る
- 「答え」ではなく「解答の方針」を参考にする
日常の中のどこで数学が使われているか調べてみる
数学が苦手で学習する意欲が湧かないという方がいます。苦手科目なのに課題の量が多くて、余計に克服する気持ちが失われていっているという方もいるでしょう。
しかし、数学は身近にあふれており、日常生活にも役立っている科目でもあります。これからの時代、AIを効果的に活用するためにも数学の知識が必要になってくるでしょう。
日常の中のどこで数学が使われているか調べてみると、数学のさまざまな側面を知ることができ、興味を持って取り組めるようになるでしょう。
同時に複数の参考書・問題集に手を出さない
数学への学習意欲があったとしても、同時にいろいろな参考書や問題集を購入して進めていくということはおすすめできません。まずは、購入した1冊の参考書・問題集をよく読み、最後まで問題を解き終えるようにしましょう。
参考書であれば書いてある内容を暗記するくらい、問題集であればすべての問題を2周3周と解くくらい、やり込んだ状態になってから次の新しい参考書・問題集に取り組むようにしてみてください。
自分のレベルに合った参考書・問題集を使う
参考書・問題集を選ぶ際に自分のレベルに合わない参考書・問題集を選択していないでしょうか。また、数学が得意な友人が使っているからと、そのまま確認せずに購入するというのも問題があります。
自分のレベルに合った参考書・問題集を見つけ出し、選び、購入することが苦手な数学を克服するための重要なポイントになります。苦手科目なのに、いきなり「東大コース」や「難関大学編」などといったタイトルの参考書・問題集は避けたほうが良いでしょう。
公式を覚えるだけで満足しない
数学においても「暗記」することは大切です。ただし、公式をただ暗記するだけでは苦手な数学を克服することはできません。
公式に加えて、解き方のパターンや基礎の組み合わせ方など、何度も繰り返して覚えていくようにしましょう。こうしていくことで苦手意識は残っていても点数は伸びていく可能性があります。
解らない問題で粘らない
自分のレベルに合った問題集を使っていても解らない問題は必ず出てきます。10分から20分粘って考えても解法が思い浮かばなければ、解答や解説をよく読んで、ノートなどに書いて自力で解けるようにしましょう。
よく考えることは大切ですが、解らない問題で粘りすぎてしまっては時間を無駄にしてしまいます。
解答時間を測る
受験を意識して苦手な数学に取り組む場合は、必ず解答時間を測るようにしましょう。たとえば、共通テストの数学は時間との勝負という面があります。
普段から数学の問題を解く場合は解答時間を測るようにしましょう。
「答え」ではなく「解答の方針」を参考にする
苦手な数学を克服するためには「答え」を参考にするというよりも「解答の方針」を参考にしながら問題を解くようにしましょう。問題を見たときに解法の候補をあげ、複数の解法を組み合わせて解くタイプの問題に対応できるようにチャレンジしてみてください。
【理系】数学の受験対策法
数学が苦手だったとしても受験に関してはしっかり対策をすることで、対応は可能です。志望大学に合格するためには、共通テスト用の受験対策から前期・中期・後期まである二次試験用の対策まで、確実に実行していきましょう。
ここでは、理系数学の受験対策法について紹介しています。
共通テストの対策法
数学が苦手か得意かは別として、まずは「共通テスト」特有の対策が必要です。時間との勝負という側面がある共通テストはマーク形式です。できるだけ確実にマークシートを塗りつぶすことに慣れなければなりません。
確実に塗りつぶしていなかったり、間違ったところの消し方があまくダブルマーク扱いとなってしまったら、その問題はゼロ点という結果になってしまいます。
また、計算する量が多いため、上手く余白を使って計算することや時間配分についての対策も必要です。普段からミスなく計算スピードを上げていくことを意識して取り組みましょう。
二次試験の対策法
二次試験(個別学力試験)は、共通テストとは違って記述式がメインになります。論理的に解答を記述する対策が必要です。
たとえば、証明などの問題でしっかりとした解答を記述できていれば、ミスがあったとしても部分点がもらえる可能性があります。また、二次試験は難しい問題が多いため、解けない問題が出てくるでしょう。
二次試験は、解ける問題を確実に解答し、点数を積み重ねていくイメージになります。二次試験の対策は合格をつかみ取るために最期の最期まで必要です。
志望校の二次試験の傾向を把握するためには過去問を解きましょう。時間配分やできない問題の見極め方(いわゆる捨て問)などを志望校の過去問を解きながらつかんでいくのも対策法として有効です。
【理系】受験対策におすすめの数学の参考書
大学入試において、とくに理系の場合は「数学」が重要な科目となります。また、志望する大学や学部、学科などによってさらに独自の対策が必要になってくることもあるでしょう。
ここでは、大学受験対策におすすめの数学の参考書を紹介します。参考にしてみてください。
初めから始める数学Ⅰ 改訂7
「初めから始める数学Ⅰ」は、数学Ⅰの全分野を数学が苦手な方にも分かりやすく解説している参考書です。「初めから始める数学」はシリーズとなっていて、この数学Ⅰのほか、数Ⅱや数A、 数B、数ⅢPart1、Part2があります。
基礎から教科書の練習問題がメインとなっているため、基礎を固めたいときにおすすめです。
フォーカスゴールド
「フォーカスゴールド」は、数学の本質を理解しつつ、定期テストレベルから受験勉強レベルまで対応している参考書です。基本を押さえられる「マスター編」、入試問題を解説している「チャレンジ編」、学んだ内容を深められる「実践編」という構成になっています。
「フォーカスゴールド」シリーズは「数学Ⅰ+A」「数学Ⅱ+B」「数学Ⅲ」があります。さまざまなレベルの問題が掲載されているため、理系だけど数学が苦手という方にもおすすめの参考書です。
合格! 数学III 改訂4
「合格! 数学III 改訂4」は、数学IIIの全分野で基本レベルから応用レベルまで丁寧に解説しているのが特徴の参考書で、理系の受験にも対応しています。
「合格!数学」シリーズは、この「合格! 数学III」のほか「合格!数学Ⅰ・A」「合格!数学Ⅱ・B」があります。このシリーズは、教科書レベルの基礎をマスターしたあとに取り組み始めるのがおすすめです。
ベイシス数学2B—基本例題からきちんと学べる数学
「ベイシス数学2Bー基本例題からきちんと学べる数学」は、しっかりと基礎を築き上げたいという方におすすめの参考書です。また、見逃していた基本知識を確認するときにも役立ちます。
「ベイシス数学」シリーズは、この「ベイシス数学2B」「ベイシス数学IA」「ベイシス数学III」があり、受験において必要なテーマを例題、基本事項、演習という構成で効率的に学べます。
鉄緑会東大数学問題集 資料・問題篇/解答篇
「鉄緑会東大数学問題集 資料・問題篇/解答篇」は、東大数学の入試問題について詳しく丁寧に解説している問題集です。東大受験指導では名門の鉄緑会が出版している東大の過去問になります。
ほかの問題集と比較すると別解の数が多いのが特徴で、フルに活用することで大幅に数学力を伸ばせるでしょう。
どうしても数学が苦手なときは?
苦手な数学を克服するために努力しても思ったようにいかなければ、ほかの得意な理系科目の勉強を頑張ってみましょう。数学が苦手だからといって国公立大学の理系学部には受からないということはありません。
戦略的に大学合格を目指すのであれば、苦手科目以外の科目でも点数を稼ぐ必要があるため、合格できる道筋を再考してみてください。
理系を受験する場合のスケジュール例
受験生となってからは1日の過ごし方にも注意が必要になってきます。もちろん、平日の場合、休日の場合でスケジュールは変わってきます。
平日には学校があるため、受験が迫ってきたらすき間時間を上手く使いこなしましょう。時間が取れる休日は、苦手科目を克服するためには最適なスケジュールが組めます。
ここでは理系を受験する場合のスケジュール例を紹介します。参考にしてみてください。
平日の場合
授業とは別に平日は4時間以上、勉強にあてましょう。スケジュール例としては、平日は下校後17時くらいから2時間、夕食後20時半から2時間という感じで勉強時間を確保してください。
なお、平日に塾などがある場合は、なかなか自分の勉強時間を取れないという方もいるでしょう。上手く時間が取れない場合は通学時間や早朝に1時間くらい勉強時間を作ってみるのもおすすめです。
休日の場合
受験年の休日はとにかく勉強に集中できるようにしましょう。勉強時間の目安は10時間以上、受験が迫ってきた時期には12時間を目標にスケジュールを立ててください。
睡眠時間は充分にとってから、たとえば午前中に2時間半、午後から5時間、夕食後に2時間半という感じで勉強します。受験が迫ってきたら午前中と夕食後に1時間ずつ増やすイメージになります。
休日は、苦手な科目(数学)に時間が使えるため、克服できるように対策を実行してください。また、解くスピードを上げるための問題や記述式に慣れるための問題にも休日はチャレンジしやすいでしょう。
余裕がある時期の休日に、さまざまな勉強法を試してみて自分にとってベストな勉強法を見つけましょう。
理系大学を受験するために数学を克服しよう
苦手な科目があるということ自体は珍しいことではありませんが、理系大学を受験する場合に数学が苦手という方は不安な気持ちになっているのではないでしょうか。
根気よく、粘り強く取り組んでいけば点数を伸ばしていくことは可能です。計画を立て、公式を覚えたり、解法パターンを身につけたり、記述問題の解答を真似してコツをつかんだりしてみてください。
苦手な数学を克服できれば、理系大学への合格率が高まるでしょう。ここで紹介した克服法を実践して苦手な数学を克服し、理系大学受験に挑んでいきましょう。