【増やし方5選】卒論の文字数を増やしたい!増やし方やNG行為を解説

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

卒論は大学での勉強の集大成ですが、誰しも順調に仕上がるとは限りません。

人によっては、定められている最低文字数をクリアするのが難しいと感じる場合もあるでしょう。

しかし、書き方を工夫すれば同じ内容でも文字数を稼げます。

今回の記事では、主に理系の学生に向けて卒論の文字数を増やす方法や、してはいけないNG行為を解説しています。

提出締め切り直前になって文字数が足りないなど、卒論の文字数で苦労している方はぜひ参考になさってください。

卒論の評価基準とは

卒論の評価基準は教授・大学によって多少の違いはありますが、主に構成要件・文字数・内容の3項目です。

以下の見出しで、3項目について簡単に解説します。

単位として認めてもらうためには、どの項目でも担当教授が設定した最低レベルをクリアしなければなりません。

レベルがあまりにも低いと、最悪の場合卒業が認められず、就職内定や院への進学も取り消しになってしまう場合があります。

進路が決まったあとは卒論に集中し、確実に単位をもらえるようにしましょう。

構成要件

卒論は立派な学術論文であり、序論・本論・結論という3つの構成をしっかり整えている必要があります。

問題提起や仮説なしに研究・実験結果だけを書いても、論文として認めてもらえません。

また、参考文献・引用文献が明示されていることも重要です。

引用したことを明記せず、文章をそのまま引っ張ってくると、盗用と見なされても仕方ないでしょう。

参考文献の書き方など、学術論文ならではのルールをよく確認してください。

大学・学部によって、書式などのルールが異なっている場合もあります。

フォント・提出形式(紙媒体・電子ファイル)といった細かい決まりごとにも気を配り、最初の提出で受理してもらえるようにしましょう。

提出期限にまだ余裕がある段階で、担当教授に基本的な部分でミスがないかチェックしてもらうことをおすすめします。

文字数

卒業論文は大学・学部によって最低限の文字数が決まっており、規定に達していなければ受理してもらえません。

文字数が足りないと、問答無用で不可とされ、留年になってしまう可能性もあります。

規定文字数をクリアしていれば、文字数が多くても少なくても評価に大きな影響は生じません。

1年生から2年生のうちに提出するレポートは、求められる文字数で苦労することはあまりないでしょう。

講義の内容を理解し、それをまとめていけば、自然と文字数をクリアできる場合が多いです。

しかし自分で研究テーマを設定する卒論は、テーマによって文字数を稼ぎにくい場合があります。

実験結果や考察で書けることが少ないと、序論や今後の研究課題などほかの部分で文字数を稼ぐしかありません。

内容

もちろん、卒業論文の内容自体も非常に重要です。

すでに研究されている内容を、まったく同じようにそのまま自分がやっても意味がありません。

これまでの研究ではなかった独自の視点が入っていて、先行研究とはどこが違うのかを示す必要があります。

そのためには、自分の研究をする前に先行研究をしっかり読み込まなければいけません。

先行研究で解決できていない部分はどこか・自分はどこに疑問をもったのかを考えるところから、卒論は始まります。

研究・実験結果をどのように考察するかも、非常に重要な評価ポイントです。

最初から結論ありきの研究である・仮説が正しいことを無理やり証明しようとしていると判断されては、良い評価を得られません。

一方仮説と異なる結果が出ても、その意外な結果が出たことに意義がと示せれば、内容のともなった卒論であると評価されます。

卒論の文字数は1万字以上

卒論の文字数は、最低でも1万字以上は必要です。

少ない学部・大学でも1万字であり、多くの学生には2万字ほどの最低文字数が課されます。

しかも普段提出するレポートは、講義の内容を書くことでかなりの文字数を稼げますが、卒論は文章のほとんどを自分の頭で考えなければいけません。

理系の方の場合、論文の中で表やグラフなどを使うことが多いです。

実験結果を文字ではなく、表やグラフで説明しなければならず、そこで文字数が稼げないことに悩む方もたくさんいらっしゃいます。

しかし、文字数が足りないとそもそも評価対象にならず単位をもらえないので、なんとか最低1万~2万字をクリアできるよう頑張りましょう。

困っている方は、大学院の先輩などに文字数を稼ぐ方法についてたずねてみるのも手です。

卒論の文字数の増やし方

次に、卒論で文字数を増やすために使えるテクニックをいくつか紹介します。

「最低文字数にあと数百文字足りない」といった場合は、これらのテクニックを使って文字数をクリアできることが多いでしょう。

提出締め切り直前に文字数がクリアできず困っている方は、ぜひ試してみてください。

文字数が規定の半分程度にしかならない場合は、そもそも研究不足である可能性が高いです。

担当教授と相談し、早急に研究テーマの見直しや今後の研究の方向性などを検討しましょう。

序論を伸ばす

卒論で文字数を稼ぎたいときに見直す場所としては、ぜひ序論をおすすめします。

序論ではなぜその研究テーマを選んだのかなど、自分の考えを述べる機会が多いためです。

結論では客観的な事実にもとづいて書くしかありませんが、序論はある程度補足の文章を入れて文字数を増やせます。

たとえば、研究を考えるきっかけについてのエピソードを書くことができるでしょう。

「部活でスポーツをしていてこういう悩みがあり、このテーマを研究すれば悩みの解決に役立つのではないかと考えた」といった文章でもかなりの文字数を稼げます。

新しい事実を発見できればどんな意義があるかを説明する、研究目的の部分も文字数を稼ぎやすいポイントです。

自分の研究が医療・福祉・教育など、どんな分野とつながっているか考え、研究意義を増やせないか見直してみましょう。

引用資料を増やす

先行研究や他の学者の見解を引用し、文字数を増やすのも、これまで多くの学生が使ってきたテクニックです。

引用先を増やせないか探すうちに自分の理解が深まり、より内容の濃い卒論が書けるようになる可能性もあります。

見解を引用する際には、自分の意見と同じものでも異なるものでもかまいません。

「●●の論文では~と述べており一部賛成できるが、XXの部分には触れられておらず検討の余地がある」など、引用に加え自分の意見を書くだけでも相当な文字数になります。

3つ4つと引用先が増えれば、それだけで1,000文字以上になる場合もあるでしょう。

ただし引用に頼りすぎ、自分の意見が少ないと、内容面で低い評価を受ける可能性が高いです。

引用前に本当に研究テーマに密接な関連がある論文か、序論の説明に説得力をもたせるのに役立つかをよく考えましょう。

図の解説を丁寧に行う

図や表を使う場合に、その説明を丁寧にすることも文字数を稼ぐ有効なテクニックです。

表を見ればわかることも、要点であればあらためて文章で説明できます。

たとえば「表1のAは震度1ではびくともせず、震度2の値でも5のままであった。震度3で緩やかに揺れが建物に響いてきて6となった。」といった文章です。

図自体を増やすことで、丁寧さを増しつつ、文字数を稼ぐこともできます。

論文に図を入れる際「図Bは~を示したものである」と説明できるため、かなり文字数を稼げるでしょう。

ただし表の結果を、結論を述べるのに使わない細かい部分まで、すべて文字にしてしまうのはよくありません。

露骨に文字稼ぎしていると判断される可能性が高く、実験結果に対して結論が薄いと見なされ、内容面でも低評価になってしまうリスクがあります。

専門用語に説明書きを入れる

理系の卒論では、学術的な専門用語を使うことが多々あるでしょう。

そこで、あえて一般的な文章では使わない専門用語の解説に文字数を使うことで、文字数を稼ぐ方法もあります。

説明が難しい専門用語ほど、用語辞典などから多くの文字数を引用でき、文字数を増やすチャンスです。

グラフを使う場合、変数などの定義をくわしく説明するのも、文字数アップに役立ちます。

ただし、その研究テーマに興味がある方なら、ほとんど理解している単語にまで説明を入れるのは良くありません。

ただの文字数稼ぎで、場合によっては再提出などを求められる可能性があります。

似た文字数の増やし方として、実験の条件などをくわしく説明する方法もおすすめです。

ほかの論文と条件が違う場合、その条件を設定した理由について説明することもできます。

謝辞を長く書く

卒論の最後に書く謝辞も、数百字程度増やせるポイントです。

ただ教官やお世話になった方・組織を書くだけではあまり文字数を稼げません。

そこで、お世話になった方一人ひとりについて「どのようにお世話になったか」を丁寧に書くことで文字数を増やせます。

たとえば「本論文を書くにあたり終始アドバイスを賜り、夜遅くまでご指導いただけた●●教授」「快くアンケート調査に応じてくれた●●小学校の教職員方・児童の皆さま」などです。

謝辞は根拠などを説明する必要がなく、自分の思っていることを素直に表現できます。

特に追加で資料を読んだりデータを見直したりする必要がなく、短時間で簡単に文字数を増やせるでしょう。

最低文字数までほんの少し足りないという場合は、謝辞を少し長くする方法がおすすめです。

卒論の文字数を増やす際のNG行為

次に、卒論で文字数を増やす際のNG行為を紹介します。

以下の見出しで説明する行為をしてしまうと、最悪の場合単位が認められなかったり、卒業認定を取り消されたりする可能性があるのでご注意ください。

NG行為をしなければ文字数をクリアできないほど困る場合、締め切り前に教授へ相談しましょう。

研究テーマそのものから見直す・おすすめの先行研究を紹介してもらうといったアドバイスをもらい、手直しではなく1から卒論を書き直すほうが近道になる可能性もあります。

コピペして貼り付ける

先行研究やネット記事を、引用と明記せずコピペして使うのはNGです。

コピペがあとから発覚すると剽窃とされ、論文そのものを認めてもらえません。

特にネット記事は簡単に検索でき、すぐコピーがばれてしまいます。

最悪の場合学位取り消しという可能性もあるため、無断コピペはやめましょう。

ただし先行研究に対する自分の意見を書くために、引用元を明記したうえで一部文章を引用するのは問題ありません。

文字数稼ぎのテクニックとしても効果的です。

あまりに長すぎると、無意味な文字数水増しの引用と見なされる可能性が高く、引用は説明に必要な最低部分に留めなければいけません。

自分の引用が問題ないかコピペになるか判断が難しい場合は、教授の判断を仰ぎましょう。

ですます調にする

文章の語尾を「~ではない」ではなく「~ではありません」と丁寧に書くと、少しだけ文字数を増やせます。

一文あたりほんの数文字でも、論文全体を敬語に変えると結構な文字数アップになるでしょう。

しかし、ですます調で文字数を稼ぐのは学術論文ではNGです。

注意され、修正を命じられる可能性が高いでしょう。

ですます調が許されるのは小学校・中学校の作文までで、卒論はほかの学術論文同様「~である」「~と考えられる」といった書き方をしなければなりません。

例外として、謝辞の部分は相手に経緯や感謝を示すために敬語を使うことができます。

「感謝します」を「誠にありがとうございます」に変えるなど、表現を工夫することで、ある程度文字数を増やせるでしょう。

まとめ

卒論の最低文字数をクリアするのはなかなか大変ですが、少しの工夫で数百字から1,000字程度文字数を増やすことも可能です。

NG行為に該当しないよう注意し、露骨と感じられない程度に文字数を増やしましょう。

ほとんどの方は、卒業論文提出前に院への進学か就職内定が決まっているはずです。

卒論でNG行為が発覚したり、内容が薄すぎて単位を落としたりすると将来に影響が出るため、進路が決まったあとは卒論に専念し、確実に卒業できるよう努めてください。

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