HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
大学に入ってから就職のことを考える学生も多いですが、理系の場合、大学受験の段階から、将来就きたい仕事や働いてみたい企業が決まっている方も多いのではないでしょうか。
どんな専門知識やスキルを身につけるかで、どの学部や学科に進むかが変わってきます。
学部や学科を選ぶうえでは、将来やりたい仕事が前提です。
そこで、慶應義塾大学の理系ってどんなところなのか、主な就職先や各学部の特徴を徹底解説していきます。
慶應義塾大学の理系にはどんな学部がある?
慶應義塾大学の理系にはどんな学部があるのでしょうか。
大きく分けて、医学部、理工学部、環境情報学部、看護医療学部、薬学部があります。
また、理系の代表格である理工学部には機械工学科、電気情報工学科、応用化学科、物理情報工学科、管理工学科、数理科学科、物理学科、化学科、システムデザイン工学科、情報工学科、生命情報学科の11学科があります。
それぞれの学部の特徴についてご紹介していきますので、学部選びの参考にしてください。
医学部
慶應義塾大学の医学部は難関学部としても有名です。
医の倫理、医療人としての責務、「患者さん中心の医療」の実践を、入学から6年間一貫して学び、基礎と臨床一体の医学・医療を目指す学部です。
研究能力を備えると同時に豊かな人間性と深い知性を有し、倫理観に基づく総合的判断力を有する医師の育成を目指しています。
慶應義塾大学の創始者である福澤諭吉の提唱する実学の実現を目指し、生涯にわたって研鑽を続け、人類の福祉に貢献する人材の育成を目指す学部です。
卒業後の進路は慶應義塾大学病院を中心に、その他の大学病院や総合病院などで医師として働くほか、研究職になる方、家業の病院やクリニックを継ぐための修行をする方も少なくありません。
理工学部
慶應義塾大学の理工学部は11学科で編成されています。
「学門」別入学制度を導入しており、各学門には2年次以降進むことができる学科が、割り振られる形です。
国内外を問わず、幅広い視野で物事を探求できるチャンスがあり、総合教育科目や「人間教育講座」を開催しているほか、長期インターンシップや留学などを奨励しています。
科学的な視点や専門的な知識だけでなく、幅広い実体験に基づいて多様な価値観を理解し、次世代の社会をリードできる人材を育成することが目指されています。
先進の体制で切り拓く、次代の最先端をコンセプトに、未知なる科学技術の扉を開く創発と、次を見据えた専門教育と総合的な人間教育が融合した学部です。
環境情報学部
総合政策学部と同時に設置された学部で、湘南藤沢キャンパス(SFC)で4年間を共に学ぶ環境が用意されています。
両学部は共通の理念のもとにカリキュラムを編成しており、両学部の授業や研究会を自由に行き来して学ぶことができるのが特徴的です。
21世紀における世界の問題を発見し、問題を解決して社会をリードできる「問題解決のプロフェッショナル」の育成がモットーです。
環境、エネルギー、格差拡大、戦争、民族・宗教対立など、特定の学問領域だけでは解決不可能な問題に総合的に取り組むことが求められます。
そうした21世紀の問題に対し、新しい情報ネットワークを駆使しながら、政策立案や実証実験、結果評価まで一連の制作過程を体感できる環境が用意されるのが魅力の学部です。
フィールドワークやインターンシップなど、問題解決の現場体験も奨励されています。
看護医療学部
慶應義塾大学の看護医療学部のカリキュラムは人間・社会科学領域、健康科学領域、看護科学領域、統合領域の4つの領域から構成され、それぞれの領域を通して、人間や社会、心身の健康、看護そのものなどについての理解を深めていくが特徴です。
総合政策学部・環境情報学部の科目などを中心に、他学部の科目を履修することができます。
医学部・看護医療学部・薬学部という医療系学部が備わる大学の強みを活かし、三学部が互いに連携しながら、保健・医療を追求できる人材育成が目指されています。
医療系三学部合同教育プログラムとして、学年ごとに共通テーマでグループディスカッションを行うなど、質の高い医療を提供するための専門職連携のあり方を実践的に学ぶことが可能です。
薬学部
慶應義塾大学の薬学部は、病院や薬局において指導的役割を担う優れた薬剤師、行政や製薬企業においても指導的役割を担う人材、グローバルに活躍する薬学研究者の育成を目標に掲げる学部です。
実践型の学習や研究を重視しています。
科学の基盤をしっかり有しながらも、人に優しい薬剤師の育成を目標とした6年制の薬学科と、創薬、臨床開発、環境・生命科学など幅広い分野で活躍できる科学者の育成を目的とする4年制の「薬科学科」があります。
学ぶ年数が2年違うとい点だけでなく、自分の目的や目標をしっかりと持ち、学科を選ぶことが大切です。
慶應義塾大学の良いところ
慶應義塾大学の良いところはさまざまありますが、ここでは、大学生活を自分好みにカスタマイズできる、「メディア」と呼ばれる図書館が充実、理工学部専用キャンパスがあるについてご紹介していきます。
大学生活を自分好みにカスタマイズできる
慶應義塾大学の良いところの1つ目は、大学生活を自分好みにカスタマイズできることです。
他学部の授業であっても、学部横断的に自分の興味があることを自由に学ぶことができるのが魅力です。
そのため、何に重点を置いて大学生活を送るかなどを自分好みにカスタマイズしていくことができます。
ほかにもゼミ、サークル、バイト、部活など自分のやりたいことを存分にできる環境と雰囲気が整っているので、学生生活を謳歌できます。
また、各学部で企業でのインターンシップや留学、フィールドワークなどを推奨しており、在学中に多様な社会経験を積み、多様な価値観を理解し、総合的な判断ができる、社会を引っ張るリーダーになってほしいという考えがあり、さまざまなことに挑戦しやすい環境があるのも良いところです。
「メディア」と呼ばれる図書館が充実
慶應義塾大学の良いところの2つ目は、「メディア」と呼ばれる図書館が充実していることです。
「メディア」と呼ばれる図書館があり、その中には1人で集中できるような仕切りのある個人スペースをはじめ、ディスカッションができるグループ学習スペースも用意されています。
蔵書数も多く、ほかのキャンパスや早稲田大学から本を取り寄せることも可能です。
近年は情報はネットで検索して得る、コピペで済ますといった習慣も広まっていますが、専門性を高めたい方ほど専門書を重視します。
中には蔵書の数やジャンルで進学する大学を決める方もいるほどです。
豊富な専門書を手に取ることができ、自己学習やほかの学生との刺激をしあえる環境が整っているのも、慶應義塾大学の良いところです。
理工学部専用キャンパスがある
慶應義塾大学の良いところの3つ目は、理系を目指す方に嬉しい理工学部専用キャンパスがあることです。
理工学部には、理工学部専用のキャンパスがあり、1・2年次に文系学生と同じキャンパスで関わることができる一方で、3年生以降は理工学部専用のキャンパスに移ります。
理工学部生のために用意された、専門性の高い環境で、より学習意欲が高まり、成果に結びつく内容の濃い研究や実験にもチャレンジすることが可能です。
理工学部用の図書館もあり、より専門的な本を借りることもできます。
学内外の最先端の研究施設を活用しながら、有能な教授陣の指導を仰ぎ、ほかの学生と切磋琢磨しながら、目標を持って学習や技術習得に取り組めるのが良いところです。
慶應義塾大学理系の主な就職先
慶應義塾大学理系の主な就職先は学部や学科によっても異なりますが、電気通信業界、ソフトウェア・インターネット業界、薬品・調剤薬局業界が多いです。
なお、医学部や看護医療学部は直属の慶應大学病院をはじめ、医療機関への就職が多く見られます。
電気通信業界
慶應義塾大学理系の主な就職先として、人気があるのが電気通信業界です。
就職する学生が多い企業として、ソフトバンク、楽天、NTTドコモ、富士通、日本アイ・ビー・エムなどが挙げられます。
理工学部で情報通信に関する知識や技術を学んでいた場合や環境情報学部で5Gなどの技術がいかにして社会に貢献するかなどを学んできた学生が、その知識を活かして就職することが多いです。
ソフトバンクや楽天といった、認知度も高く、勢いもある企業への就職を目指すなら、理工学部や環境情報学部を基本に、どのような学問を学び、研究を行い、どんなスキルを習得していけば良いか検討しましょう。
ソフトウェア・インターネット業界
慶應義塾大学理系の主な就職先として人気なのが、ソフトウェア・インターネット業界です。
就職する学生が多い企業として、サイバーエージェント、NTTデータ、アマゾンウェブサービスジャパンなどが挙げられます。
環境情報学部で先端情報システム(コンピュータなど)や先端領域デザイン(コンピュータを使ったコンテンツデザイン、CGなど)を学習した学生が、その知識を活かして就職することが多いです。
理工学部の情報工学科や開放環境科学専攻などの学生をはじめ、理工学部系での学びから柔軟にチャレンジできる業界ともいえます。
ソフトウェア・インターネット業界は提供しているサービスも多様なので、どんな方向性の企業で働きたいか、ターゲットを定めて技術習得を目指すと良いでしょう。
薬品・調剤薬局業界
慶應義塾大学理系の主な就職先として、薬学部を中心に多いのが、薬品・調剤薬局業界です。
主な就職企業には日本赤十字社、第一三共、エーザイ、ウエルシア薬局、日本調剤などが挙げられます。
薬学部で医薬品に関する豊富な知識を得た学生が、研究職や薬剤師として就職することが多いです。
慶應義塾大学では、医師や看護師とともに薬の専門家として臨床現場などで活躍することが目指せる6年制の薬学科と、新薬開発をはじめ、環境・生命科学など広範な薬学分野で活躍できる4年制の薬科学科の2つが用意されているのも特徴なので、将来の就職先ややりたい仕事を見据えながら、学科を選択し、受験体制を整えることが大切です。
まとめ
慶應義塾大学の理系にはどんな学部があるかといえば、医学部、理工学部、環境情報学部、看護医療学部、薬学部があります。
慶應義塾大学の良いところは、大学生活を自分好みにカスタマイズできること、「メディア」と呼ばれる図書館が充実していること、理工学部専用キャンパスがあることです。
慶應義塾大学理系の主な就職先として学部や学科によりますが、電気通信業界、ソフトウェア・インターネット業界、薬品・調剤薬局業界をはじめ、慶應義塾大学病院などが挙げられます。