理系学生の業界研究って必要?メリットや選ぶポイントなども詳しく解説

理系学生の業界研究って必要?メリットや選ぶポイントなども詳しく解説

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

理系学生の中には、就職活動をするにあたって業界研究をする必要性を感じていない人もいるのではないでしょうか。また、業界研究するにしても上手く調べられず悩んでいる人もいるでしょう。

本記事では、業界研究の基本的な知識や理系学生の業界研究の必要性を解説していきます。

さらに、就活前に把握しておきたい理系学生が活躍できる業界や押さえるべきポイントも紹介しているため、この記事を読むことで業界研究のメリットやポイントが分かります。

その知識を基に将来どのような業界で働きたいか考える判断材料にすれば、これから就活準備をする人にとって、とても役立つ情報になるでしょう。

業界研究の必要性や方法を知りたい人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

理系学生の業界研究って必要?

結論から言うと、業界研究は就活する上で非常に重要な作業です。

しかしながら、理系学生の中には業界研究の必要性を感じられず、疑問に思っている人もいるでしょう。

ここでは、「なぜ業界研究が必要なのか」といった疑問や、漠然としたイメージを解消するために、業界研究の基本的な情報から理系と文系での業界研究の違いまでを紹介します。

そもそも業界研究とは?

業界研究は業界の種類や将来性の有無など、自分が働きたい業界を見つけるために必要な作業です。

業界研究をすることで今まで知らなかった業界を知るきっかけができる他、自分がどんな業界に興味があるのかなど改めて自己分析が行えるため、就職活動をスムーズにする手助けになります。

すでに興味のある業界や企業が見つかっていたとしても、「本当にその業界で働きたいのか」「後悔しないか」など、深く考えられる点にもメリットがあると言えるでしょう。

文系学生の業界研究との違い

理系学生の就活では、学生時代に専攻していた学問やスキルが仕事に直結する傾向があります。

学生時代に身につけたスキルが活かせる業界を候補にするため、進みたい業界を決めた後に、資格やスキルなどの条件を満たすための準備が必要になってくるのが理系学生の特徴です。

一方、文系学生の場合は専攻していた学問と関係のない業界に就職することも多く、能力よりも人柄や将来性が重視される傾向があります。

業界研究のメリット

ここでは、業界研究をすることで得られる5つのメリットを紹介します。なんとなく調べるのではなく、しっかりメリットを把握した上で調べればより質の高い業界研究ができます。

今後の就活に役立てられるよう、ひとつずつ確認していきましょう。

業界の種類を学べる

業界研究で業界の種類を詳しく学べれば、就職活動における視野が広がります。

業界の種類を調べる中で、今まで知らなかった業界に気づき興味が湧くこともあるでしょう。そこでさらに細かく研究して行けば、より深くその業界を理解するきっかけになります。

逆に、業界研究を怠ってなんとなく就職してしまえば、「自分に合っていなかった」と後悔する結果になりかねません。そのようなことを防ぐためにも業界の種類から学び、世の中にはどんな業界があるのか知っておきましょう。

志望したい業界が絞られる

数ある企業の中から志望先を見つけるには、初めに業界を絞ることが重要です。

進みたい業界を決めずに就活すると何のスキルが必要になるのか、自分が学んできた分野が活かせるかどうかなどが分からず就活自体が困難になってしまいます。

志望業界を絞れば就活のスケジュール管理やスキル向上などの予定もたてやすくなり、効率よく就活が進められるでしょう。

自分に合った就職先が見つかる

業界研究は、自分に合った就職先を見つけるのに役立つ情報です。

企業に就職してから後悔しないためにも、「自分と志望業界の相性はよいか」「イメージしている通りの仕事なのか」などは就活時に見極めておきましょう。

就職後に「思っていた業界と違う」と後悔する原因の多くは、就活時の業界研究不足です。業界研究は、想像と現実の差を擦り合わせるための重要な作業と考えておきましょう。

面接対策にもつながる

就活に際して、自分の志望する業界の研究をすれば、必然的にその業界の知識が身につきます。面接時にも自信を持って志望動機が回答できるようになるため、面接官に好印象を与えられるでしょう。

業界への理解度が低ければ、志望動機が抽象的になってしまう恐れがあります。業界研究は業界を知るためだけでなく、面接対策にもつながることを覚えておきましょう。

将来設計をたてやすくなる

業界研究で自分の進みたい業界が明確にできれば、将来設計をたてやすくなります。前述のように、理系学生は学生時代に学んだ学問やスキルを活かしながら働く傾向が強いため、計画をたてて行動することが重要です。

業界研究をすれば将来やりたい仕事をするのに必要な資格は何かなど、キャリア形成にも活用できます。現時点で足りないスキルがあれば、いつ取得すればよいかなどの見通しもたてやすくなるでしょう。

業界研究と就職活動のスケジュール例

理系学生の就活は3年生の6月頃からインターンが行われ、3月頃に企業説明会が開催されるのが一般的な流れです。

企業によってインターンの時期は異なりますが、3年生の6月までに業界研究を始めないと、貴重なインターンや企業説明会に参加するチャンスを逃す可能性があるでしょう。

インターンや企業説明会に参加すれば業界や企業について理解を深められるため、就活のスケジュールもたてやすくなります。

理系学生の就活は3年生の6月から活発になるため、3年生に進級した時期から業界研究を始めるとスムーズに就活できるでしょう。

理系学生が活躍できる業界

理系学生の中には、今まで学んできたものを活かして働きたいという人もいるでしょう。ここでは、理系学生が活躍できる業界を7つ紹介します。

理系が活躍できる業界について把握するためにも、ぜひチェックしてみてください。

ものづくり

ものづくりは、家庭用品から企業が使う機械まで様々な製品を生産する業界です。

ものづくりの現場は製品の設計をしたり、機械が作動したりするかどうか実験したりするなど、理系に向いている上に人気の高い業界でもあります。

一から製品を作りたい、実験を重ねてより良いものを作りたいなど、目に見える形として何かを作りたい人に向いていると言えるでしょう。

IT・情報

IT・情報業界はプログラミングやシステムの構築など、ソフト面に関わる仕事です。

インターネットの普及により、現在ではパソコンやスマートフォンなどの電子機器が数多く使われるようになっていますが、電子機器に内蔵されているシステムの技術は日々向上しています。

プログラミングやシステム開発を専攻している学生なら、IT・情報の業界で活躍できるでしょう。また、IT・情報の業界は、現在も成長中のため将来性があると言えます。

エネルギー

エネルギーは、電気やガスなど人々が暮らすために必要なライフライン業界です。エネルギー業界の仕事では、発電所の建設や効率的な運用の設計、分析など綿密に計画できる能力が必要とされます。

太陽光や地熱発電など持続可能なエネルギーは世界的にも注目されている分野のため、新しいエネルギーの開発や研究に興味がある人におすすめです。

素材

素材を扱う業界では、繊維や金属など製品になる前の材料を開発したり、提供したりするのが主な仕事です。

今ある素材を提供する以外に新しい素材を開発することもあるため、理系学生が専攻していたスキルを活かしやすく、活躍しやすい環境と言えるでしょう。

また、素材は製品の原料にあたるため、他の業界にとっても重要な業界でやりがいのある仕事です。

物流

物流は、鉄道や飛行機、トラックなどで人や物を運ぶ業界です。スーパーに食品が揃っているのも、通販で海外商品を購入できるのも、物流業界があるおかげと言えるでしょう。

物流にはトラックで荷物を運ぶ以外にも、物流の効率を上げるためのシステム開発など多くの分野があり技術を求められる業界です。

金融

金融は、銀行や証券、保険会社が分類される資本社会にとって重要な業界です。

金融となると、経営学部や経済学部の学生に向いていると思う理系学生もいるでしょう。しかし、金融は世界経済の動向分析やシステム開発などの理系スキルが活かせる業界でもあります。

一見、理系と関係性を見つけにくい業界であっても、理系学生が活躍できる可能性があると言えるでしょう。

その他

上記で紹介した業界以外でも、理系が活躍することは可能です。

どんな業界でも、職種によっては分析やシステム関係に携わる仕事など、理系学生が活躍できる場があります。文系が多い企業であっても、違った視点の意見や考えを取り入れる目的で理系を採用する場合もあるため、業界だけで判断するのは危険でしょう。

中には、まったく理系のスキルを必要としない業界もあるため、どのような働き方をしたいか明確にすることが先決と言えます。

理系学生が業界を選ぶポイント

ここまでで、理系学生は様々な業界で仕事ができることがお分かりいただけたでしょうか。

ここからは、より詳しく業界を選ぶポイントを知りたい人のために、さらに深く業界研究するための方法を紹介します。理系学生が活躍できる業界はたくさんありますので、ぜひ参考にしてください。

興味のある業界を絞りすぎない

業界研究をする時は、始めから業界を絞りすぎないようにするのがポイントです。

理系学生だからといって理系が多い業界だけ調べると視野が狭くなり、他の業界や企業を知るチャンスがなくなってしまいます。

また、専攻分野が活躍できる業界だからといって、自分と相性がよいとは限りません。まずはどんな業界があるのか知るところから始めてみてください。

インターンに参加してみる

業界研究で興味を持てる業界や企業が見つかったら、もっと深く知るためにインターンに参加するのがおすすめです。

インターンへの参加は実際の業界の雰囲気や社員の傾向などを知るチャンスになり、その業界で働くイメージがより具体的になります。

半日で終わる短期のものから1ヶ月以上かかる長期までインターンには様々な種類があるため、就活のスケジュールに合わせて参加してみましょう。

企業研究の進め方

業界研究ができたら、次に企業研究をしましょう。企業研究も業界研究同様、就活生が働きたい環境を見つけるための必要な作業です。

ここでは、企業研究をスムーズに進められる方法を7つ紹介します。進め方次第で知りたい情報を効率よく手に入れられ、志望動機を明確にする手助けにもなります。

これから企業研究を始める人や、進め方に困っている人はぜひチェックしてみてください。

公式HPをチェックする

公式HPは、企業の特徴や規模を把握する材料になります。基本的な会社概要や社長挨拶の他、企業が力を入れている内容を確認するのに役立ちます。

特に業界上位にある企業HPを見ることでその業界の成長度合が確認できるため、業界全体の将来性が判断できるでしょう。

社員のインタビュー記事を探す

社員のインタビュー記事では、企業で働いている人の働き方や意見を知ることができます。

企業の特徴や概要は公式HPから読み取れますが、その企業で自分が働くイメージを膨らますのは難しいでしょう。働き方をイメージするためには、社員インタビューを読むのがおすすめです。

社員のインタビュー記事は、企業のHPや就職情報サイトで閲覧できます。ぜひ企業研究に活用してみてください。

就活情報サイトで口コミをチェックする

就活情報サイトで口コミをチェックすると、具体的な情報を得られます。

口コミは実際に企業で働いている人や働いていた人の書き込みのため、信憑性のある情報です。また、就活生と同じ立場だった人からの口コミのため、就活生が知りたい情報が高い確率で書かれています。

ただし、口コミは個人の主観的意見のため、書き込む人によって企業の印象が異なる場合があることを覚えておいてください。

OB・OG訪問をする

企業に先輩がいるのであれば、OB・OG訪問をして正確でリアルな情報を聞きましょう。

ネットや雑誌から得られる情報よりリアルな声が聞けるため、企業に先輩がいる人はOB・OG訪問をすすめします。現役で働いている人と話せば、鮮度の高い情報を得られるでしょう。

また、OB・OGに質問できる機会でもあるため、自分が知りたいことや疑問に思っていることを聞けるチャンスです。

プレスリリースなどを調べる

企業研究が進んだら、企業のプレスリリースなどを確認して最新情報を調べましょう。

プレスリリースとは、新商品や新しいサービスなどを発表する記事や報道です。プレスリリースを確認することで、企業が何に力を入れているのかが把握できるでしょう。

また、面接時に新事業の話題がでる可能性もあるため、就活対策としても注目しておくことをおすすめします。

特許や論文などを調べる

特許や論文などを調べて、企業が力を入れている分野を把握することも重要です。

特に理系学生の場合は専攻している分野だけでなく、企業が力を入れている分野も知る必要があります。たとえ興味を持った企業であっても、専攻分野と異なっているために希望する仕事ができなかったり、面接時に企業研究不足と思われたりする可能性があります。

企業HPや大学の図書館の他、専門サイトを活用して特許や論文を調べましょう。

自己分析と比較する

企業研究が進んだら、自己分析した内容と比較し自分と企業の相性を確認しましょう。

興味を持った企業であっても自分の専攻分野が活かせない場合は、希望通りの働き方ができるのか考える必要があります。

また、企業研究を進めることで新しい発見をするなど、ブラッシュアップにもつながるでしょう。自分の望む仕事をするためにも、企業研究と自己分析の情報を照らし合わせてみてください。

企業研究のポイント

企業研究のポイントは、目的を明確にした上で行うことです。

就活には企業研究が必要と分かっていても、なんとなく調べるだけでは欲しい情報を手に入れるのは難しいでしょう。企業研究を始める前に、基本情報や特徴など志望する企業を知るために必要な項目を把握してください。

目的意識をもって行動すれば深い企業研究ができ、スムーズに就活できます。

理系学生の業界研究について学んで就活の参考にしよう

業界研究は業界の将来性や企業の特徴を知ると同時に、自分に合った業界かどうかの判断材料になるため就活に必要と言えます。特に理系であれば、専攻している分野で活躍したいと考えている方もいるでしょう。

しかし、業界研究を疎かにしてしまうと、就職後に「やりたい仕事と違った」と後悔する可能性があります。

業界研究は就職前に業界と自分をすり合わせられる重要な作業のため、真剣に取り組んでみてください。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます