HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
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はじめに
IT業界は人手不足で需要が拡大しており、今後の将来性からも目指している人が多い業界です。
アプリケーションやシステムを動かすためのプログラムを書くプログラマは、特に理系職に人気の職業です。
今回はプログラマについて、向いている人の特徴や、無料で診断できる適性検査などを解説していきます。
向き不向きがあるといわれている仕事でもありますが、実際にどのような人に適性かあるか知りたい人はぜひ参考にしてみてください。
【プログラマの適性が知りたい】プログラマに向いている人の特徴
自身の適性を測る前に、プログラマに向いている人を知っておくことは大切です。
世の中には多くの仕事がありそれぞれ適性がありますが、プログラマも例外ではなく人によって向き不向きが出る職業だといえます。
向いている人の特徴を知り自身と照らし合わせることで、自分に適性があるか、足りないものは何かを見つけることが可能でしょう。
次ではプログラマに向いている人の特徴を6つほど紹介するので、自分がいくつ当てはまっているか参考にしてみてください。
集中力がある
プログラマには仕事の性質上、集中力が要求されます。
長時間画面と向き合いプログラムを書き続けなければいけないので、コーディングの最中は持続的な集中力が必要です。
集中力が続かないと作業の進捗が遅れやすく、タイピングミスなどにも気づけない恐れがあります。
そのため、長時間パソコンと向き合い続けられる集中力は必須条件といえるでしょう。
プログラマはコードを書くことだけが仕事だと思っている人もいるかもしれませんが、バグを見つけたり修正を行ったりすることも業務に含まれます。
エラーが起きたときには、原因がどこにあるのか目視で探す作業が発生することもあります。
したがって、没頭して作業をし続けられるような集中力がある人は、プログラマに向いているといえるでしょう。
粘り強く、体力がある
プログラマはパソコンに向かって作業するので、基本的には座り仕事です。
しかし、意外にも体力を要求される場面が多い仕事でもあります。
特にシステム納品の前後や障害対策など、携わっているプロジェクトが忙しくなるタイミングが頻発する職業なので、体調を崩して休んでしまとチーム全体の進行に影響を及ぼしやすく、納期に間に合わないといった事態に陥りかねません。
そのため、精神的にも体力的にもタフである人が向いており、体調管理が自分でしっかり行える人物が好まれる傾向にあります。
実際に、学生時代に運動部だった人が活躍している職場も多いです。
自分の体力に自信があり、粘り強く実行できるという強みがある人は、プログラマの適性があるといえます。
ロジカルシンキングが得意
プログラマの仕事は、仕様書やマニュアル通りにコードを書いていくだけではありません。
自分でプログラムを作ったり、アルゴリズムを考えたり、理解する必要があります。
プログラムは論理が破綻していると動かなかったり、予期しないエラーを生み出したりする可能性があります。
そのため、コードの細部まで理解しておく必要があり、論理的に考えられる思考力が重要です。
日常的にエラー対処を行うので、どこか間違っているのか、なぜ動かないのかということをロジカルに判断しなくてはいけません。
プログラマは、日頃から「なぜ」を意識して物事を考えている人が多いです。
したがって、数学や物理が得意な人はロジカルシンキングが備わっている場合が多いため、プログラマ適性が高いといえるでしょう。
コミュニケーション能力がある
プログラマは画面に向かい合って仕事をしているので、対人関係の能力が必要ないように感じるかもしれません。
しかし、プログラマにとってコミュニケーション能力は、重要な要素とされています。
基本的にプログラマが1人で開発を行うことはなく、チームを組んで作業を分担して開発を進めていくことが多いです。
そのため、チーム内でやり取りをする場面が非常に多く、規模が大きいシステムになるとほど、関わる人の数も増えます。
コミュニケーション能力が低いとチーム内の伝達がうまくいかず、進捗状況の把握やスムーズな意思疎通が重要となるチーム開発では、問題が生じる原因になりかねません。
このように、コミュニケーション能力や、チーム・組織で何かを行った経験というのは、プログラマにとって重要な適正といえます。
学び続けることができる
プログラマは学び続ける姿勢が大切な職業です。
IT業界では日々技術が更新され続けているので、新しい知識や技術を取り入れることができる人が重宝されます。
Web業界は特に技術の移り変わりが激しく、常に最新の情報やトレンドを追いかけたりする姿勢が大切です。
そのため、知識に貪欲で、学び続けることに抵抗がない人はプログラマとして活躍できる可能性が高いです。
IT業界にはさまざまな業種があり、ベンダーを含めた資格が多く存在します。
業務で必要になったり、資格の取得や保持によって待遇が良くなったりする企業も多いので、資格試験のための学習も必要です。
学習の継続力がある人は、給与や待遇面でも有利になることが多く、プログラマとして成功するために必要な要素を持っているといえます。
協調性がある
先述したとおり、プログラマはチームを組んで開発にあたります。
プロジェクトを完遂するまでSEや他のメンバーとコミュニケーションを取っていく場面が多いため、周りの人との協調性が必須です。
バグなどで他の人の進捗が遅れていたら手伝ったり、逆に自身が困っていたら助けてもらったりと、協調性を発揮することで円滑に案件を進めていくことが可能になります。
チームで開発しているときには、自分が書いたコードをチーム間で共有します。
そのときに、他の人がわかるようにコメントを入れたり、見やすいコードを心がけたりと他人を思いやる気持ちが大切です。
このように、チームで開発を行う際や実際にコードを書いていくときなど、あらゆる場面で協調性が必要になります。
【プログラマの適性が知りたい】プログラマに向いていない人の特徴
ここまで、プログラマに向いている人の特徴を解説してきました。
この中でいくつも当てはまる人は適性がある可能性が高いので、職種に迷っていたらプログラマという選択をしても良いでしょう。
次の項目からは、プログラマに向いていない人の特徴を5つ解説します。
現在プログラマを目指している人には特に大事な項目です。
プログラマに不向きな特徴が自分にあっても悲観するのではなく、どうしたら解消できるかを考えるために役立ててみてください。
パソコンが苦手または嫌い
プログラマはコードを書くことを仕事としているので、当然パソコンを使います。
そもそもパソコンが嫌いな人は、プログラマとして仕事をしていくことが苦痛に感じる可能性が高いので、別の職業を検討した方が良いでしょう。
嫌いなことを仕事にしても長続きする可能性は低く、精神衛生的にもあまりよくありません。
ただし、パソコンが嫌いなのではなく、苦手意識があるという人であれば十分に解決できる可能性があります。
そもそも苦手という意識がある人は、パソコンをあまり触ったことがなく、不慣れであることが多いです。
そのような人でも興味を持ち続けることができれば、苦手意識は自然となくなるので、チャレンジすることが大切です。
自分はパソコンが嫌いなのか苦手なのかを客観的に考えることが大切で、苦手な人はまずは挑戦してから判断するようにしましょう。
モノづくりに興味がない
プログラマと一括りにされていますが、世の中には幅広い業界で活躍するプログラマがいます。
Webアプリやサービスを取り扱うWebエンジニア、家電製品などのハードウェアを取り扱う組み込みエンジニアなど、システムを導入している業界のすべてにプログラマが存在しています。
しかしどの業界においても、プログラマはコードを書いてプログラムを動かし、システムを作るのが主な仕事となっていることから、プログラマの本質はモノづくりといえるでしょう。
そのため、モノづくりに興味を持てない人はプログラマに向いていない可能性があります。
プログラムの構造を把握し組み立てていくことに喜びを感じられないと、プログラマとしてやりがいを感じるのは難しいでしょう。
ロジカルシンキングが不得意
プログラムとはそもそも論理的なものなので、まともに動作するプログラムを作るためには、論理的な思考力が必要不可欠です。
特に、多くの人が関わるプロジェクトの場合、無駄の少ないプログラムを書く必要があります。
どのように書けば効率良く、修正しやすいプログラムになるのか考えるときには、論理的な思考力が求められます。
プログラマは自分が書いたコードを説明したり人の書いたコードを読んだりする機会が多く、プログラムを理解したうえで言語化する能力も必要です。
これらのプログラムを「書いて」「読んで」「説明する」というプログラマとしての基本は、すべて論理的思考のもとで行われています。
したがって、ロジカルシンキングが不得意な方がプログラマとして活躍するのは難しいでしょう。
集中力を要する地道な作業が苦手
プログラマとして活動していると、大規模なプログラムを解読したり、長文のコーディングを書いたりすることがあります。
隅々までコードを見通せるような集中力や、完成に向かって地道な作業を続けられる持続的な集中力は、プログラマにとって非常に大切な要素です。
飽きたからといって、一度始めた案件を途中で投げ出すことはできないので、飽きやすく集中力が続かない人は苦痛を感じてしまう仕事といえます。
大規模な案件では長期的な目標を見据えて取り組む必要があるので、持続的な集中力が求められます。
プログラマを目指している人は、短期的・長期的な集中力を発揮できないと、プログラマになってから大変な思いをする可能性があることを知っておきましょう。
学び続けることが苦手
そもそも勉強が嫌いな人や学習する習慣がない人は、プログラマになるまではもちろん、なってからも苦労するでしょう。
自分の希望する案件に携わったりキャリアアップしたりするためには、プログラマになった後も学び続ける必要があります。
そのときは、自分の好きなことや得意なことだけでなく、苦手なことや不得手なことも学習し、不足している知識を補わなくてはいけません。
学び続けることが苦手な人は、プログラマとしてキャリアをスタートしても、伸び悩んだり周りと差をつけられることに苦痛を感じたりする可能性が高いです。
プログラマを目指している人で入社した後もキャリアアップしていきたいと考えているのであれば、学び続ける覚悟をしておく必要があります。
【プログラマの適性が知りたい】無料適性検査の紹介
ここまで、プログラマに向いている人と向いていない人の特徴について解説してきました。
しかし、もう少し具体的にプログラマ適性があるのか確認したい人もいらっしゃるでしょう。
そのような人のために、おすすめの適性検査を紹介します。
適性検査はあくまでも適性を測るものなので、結果がどうあれ次につなげることが重要です。
今回紹介するのはすべて無料でできるものなので、気になる人は気軽に利用してみてください。
プログラマに少しでも興味がある人も、このサービスを利用することで深く知るきっかけになるでしょう。
適性診断(一般財団法人エンジニアリング協会)
物事に関する考え、仕事に対する考えなどに関する問題が15問用意されており、時間制限はありません。
今回紹介する中ではもっとも手軽に、素早く検査することが可能です。
論理的な思考を測る検査はなく、主にエンジニアリングという観点から、自分がどれくらい正しい考えを持っているのか確認できます。
解答した後に正しい答えが表示されるので、自分の回答と照らし合わせることで、エンジニアとしてどのような考えで仕事に臨めば良いのかを学べます。
自分の考え方がエンジニア業界に向いているかということはもちろん、業界の中でどの職種が向いているのか判断することも可能です。
エンジニアという職業に必要な考え方や、仕事の向き合い方を知りたい人にいおすすめの適性検査です。
https://www.enaa.or.jp/career-support/proper-diagnosis
プログラマ適性/想定年収診断(GEEK JOB)
最初に問題解決能力や好奇心、ストレス耐性などを5段階で評価します。
自己評価形式で回答していくので、自分を客観的に分析できている必要があります。
事前に自己分析を済ませておくとスムーズかつ正確に回答することが可能です。
その後プログラミング適性に関する問題が出題され、最終的な評価がされます。
問題としては数的な処理を測るものではなく、図形などの法則性を測る問題が出題される傾向です。
診断後はAやBなどのランクに振り分けられ、同時にエンジニアへ転職した際の推定年収が表示されるので、自分の市場価値の目安を判断するときに役立ちます。
プログラマとしての適性やプログラミングへの適性などを知ることができるので、総合的に測りたい人はこちらがおすすめです。
プログラマー無料適性チェック(プログラマスター)
こちらの適性検査は主にプログラミングや論理的な思考力を測ることを目的としています。
CAB簡易版のような内容を想像するとわかりやすいでしょう。
具体的には、暗算問題、図形などから法則性を割り出す問題、暗号など合計で16問ほど出題されます。
エンジニアリングの考え方を測るものではなく、より実践的にプログラミング技術に直結するような力を測れます。
プログラマとしての適性や自分が得意であること、不得意な分野などを知ることが可能です。
自分がプログラマとしてどのくらいの能力があるのか、論理的思考力が備わっているか知りたいときにはこちらの適性検査が適しています。
結果を受け取るためには、メールアドレスの登録が必須です。
https://www.progra-master.com/hk/aptitude_step1.php
まとめ
今回はプログラマを目指す人や興味がある人に向けて、適性のある人の特徴などを解説してきました。
プログラマの仕事は、論理的思考力はもちろん、パソコンやモノづくりに興味のある人が活躍できる職業といえるでしょう。
逆に集中力が続かない人や学習する習慣ができていない人は、プログラマとして活動していくために克服する必要があります。
今回紹介した適性検査をやってみて一喜一憂するのではなく、自分に何が足りないことを知り、客観的に判断することが大切です。