理系の仕事って何があるの?わかりやすく一覧で徹底紹介!

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はじめに

世の中には多くの仕事がありますが、大別するなら、文系職と理系職に分けることができるでしょう。

これは大学を出て就職するとき、一般的に文理で選択する企業や業種が異なるためです。

今回の記事では、理系職に焦点を当て、どのような仕事があるかを特徴とともに解説していきます。

理系で就職先に悩んでいる人はもちろん、文系の人も自分が興味のある理系職が見つかるかもしれないので、職業選択をする際はぜひ参考にしてみてください。

【理系の仕事一覧】理系に人気の業界

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理系の仕事を紹介する前に、どのような業界があるのかを知っておく必要があります。

業界によって仕事内容をはじめ市場規模や向いている人材、企業の特徴などが違ってくるので理解しておきましょう。

その次に、理系に人気の業界を4つほど解説します。

今回紹介する業界は理系の人がとくに活躍できるので、業界選びに迷ったらこの中から選択してみてください。

まずはどのような業界があるのかを知り、その中で興味がある業界の職種について調べると効率よく職業選択ができるでしょう。

IT業界

IT業界は、理系全般に人気の業界です。

IT業界には幅広い職業や分野がありますが、どれも理系の特徴である論理的思考力や、高度なIT知識を必要とします。

数字に強い理系や情報処理の科目がある理系ならではの業界といえるでしょう。

また、IT業界は市場規模も大きく、国内外問わず非常に需要のある業界です。

それだけ参入している企業も多く、グローバルに活躍したい人やベンチャー企業でスキルを磨きたい人、大手で堅実に安定して働きたい人など、選択肢の広さも魅力的でしょう。

自身のスキルや経験によって仕事を選べたりと、色々なことにチャレンジし、自発的に知識や技術を身につけていける人におすすめの業界です。

また、自身の能力やキャリアに合わせて、他の業界より転職しやすいのも特徴でしょう。

医療業界

主に医学部など医療系の学生に人気が高い業界です。

病院やクリニックなどの医療機関で業務を行う人や、医療機器を取り扱う企業に所属して働く人などがこの業界にあてはまります。

医療や薬品などの高度な知識が要求され、大学で医学部を専攻するほとんどの学生は、医療業界に就職します。

また、医療機器やITの知識を必要とする職種も多く、情報系の学生の中にも医療業界を選択する人もいるのです。

日本では高齢化が進んでいることもあり、将来性も十分にある業界だといえるでしょう。

医療業界では患者の命に関わる仕事なので、責任が重く給与が高いのが特徴的です。

そのため、医療職には資格を必要とする職業が多くあり、国家試験に合格した人でないと働くことができない業種がほとんで、ハードルも高いでしょう。

自動車業界

自動車業界は、日本における基幹産業のひとつです。

2018年から2020年までは業界規模が減少傾向でしたが、2021年では増加しており、今後の動向にも期待できる業界でしょう。

トヨタをはじめとして、ホンダや日産など誰もが知っているようなブランド企業があり、それぞれの企業が現在もさまざまな施策を行っています。

近年では「CASE」という言葉が出てきており、とくに自動運転の分野に注目が集まっています。

完全自動運転が一般に流通すると莫大な利益が見込めるので、将来性に大きく期待できる業界でしょう。

工学や電気・電子、情報などの学部は主に技術総合職で大きな需要があり、理系の特徴や能力を十分に発揮できる業界だといえるのです。

化粧品業界

化粧品業界の主な理系の就職先は、研究・開発職です。

文字通り化粧品の開発や研究を行うのですが、それには化学や薬品の知識が必要になるのです。

工学部の応用化学科や理学部、薬学部などが活躍できる業界でしょう。

また化粧品を製造するためには、工場で働くために機械や電気に精通している人材が求められます。

そのため、電気工学や機械工学を専攻している学生が進む業界としてもおすすめなのです。

最近では新型コロナの影響でテレワークや外出自粛が増えたこともあり、化粧品の需要が減少し出荷額も落ちていました。

このような課題がある化粧品業界では、デジタルでの営業や販売にシフトしている企業もあり、需要拡大に乗り出す動きが強まっているのです。

【理系の仕事一覧】理系に向いている仕事一覧

理系に人気の業界について、大まかな特徴が理解できたでしょう。

これらの業界では、必ずしも専門分野を専攻している人のみが必要とされるわけではありません。

学部や学科がその業界と異なるとしても、知識や経験を活かせ、需要がある職種も存在します。

次では、理系に向いている仕事を一覧で解説していきます。

自分は違う学部だから関係ないと思わずに、多くの仕事を知ることで自身の可能性を広げられるのでぜひ参考にしてみてください。

研究者

医療や乗り物、化学や食品など研究者という存在は、私たちの生活を豊かにするために大きく関与しています。

研究者は世の中をより良くすることを目的に、特定の分野で分析や調査、実験・研究を繰り返し真理を明らかにする仕事です。

研究成果を学会で発表したり論文を書いたりして、実績を積み重ねていきます。

学生の時に専攻していた分野の知識をそのまま活かすことができる研究者は、理系にぴったりの職業といえるでしょう。

知的好奇心を満たせたり自身の研究が社会の役に立ったりと、大きなやりがいがある仕事です。

物事を追求するのが好きな人や、目的達成のためにめげずに努力できる人が向いているでしょう。

大学や大学院を卒業してのまま大学の研究機関に入るか、選考や推薦を受け企業の研究機関で業務にあたります。

機械設計

機械設計はCAD・CAM・MAEを使い、機械が動く仕組みを設計する仕事です。

設計するにあたりどのような問題があるかをあらかじめ想定し、コストや強度などを考えながら設計していく必要があります。

機械設計の仕事に携わるためには、力学を中心とした理系分野の知識が求められるので、理系の学生に向いている仕事でしょう。

また、設計するにあたり最低限のPC操作と、ツールを使いこなさなければいけないので、PC操作に慣れている理系学生は入社後もスムーズに業務を覚えていけるのです。

チームとして開発するのでコミュニーケーション能力が必須となり、1つ1つの細部にこだわり調整していけるような几帳面で効率を重視する性格が好まれるでしょう。

電子回路設計

スマートフォンや家電製品などの電子機器の内部にある電子回路基盤を設計する仕事です。

今や生活に欠かせない存在となった電子機器の肝となるパーツが、電子回路です。

IoTやAIの導入により、ますます電子回路設計の需要は高まっていくでしょう。

細かい作業が必要で、電子機器の小型化に伴い、より緻密な技術が求められます。

電子回路の知識や実際に設計する機会がある、工学部をはじめとした理系の学生が就活でも有利になるでしょう。

モノ創りの根幹的な立ち位置の電子回路設計は、技術発展により将来性もあり、やりがいの大きい仕事です。

最先端の技術をキャッチし常に学び続けられる人や、手に職をつけて安定した仕事に就きたい人におすすめの職業です。

航空整備士

航空整備士は、空港や格納庫に勤務し機体の点検や整備を行います。

航空機が安全に不具合なくフライトするためになくてはならない仕事です。

エンジンやコックピット、着陸装置など機体のあらゆる箇所を整備する航空整備士は、機械や電気に強い理系の工学部に向いているでしょう。

「航空整備士」という国家資格の取得が必要で、一般的には専門学校で資格取得に向けて勉強します。

新型コロナウイルスの影響もありましたが、世の中のグローバル化や在日外国人の増加により航空の需要が高まっています。

それに伴い、航空整備士などの航空に携わる仕事も今後さらに求められていくでしょう。

技術を追い求める人よりかは、責任をもって業務を全うでき、素早く的確に作業を進められる人が向いています。

設備エンジニア

配管空調、電気、下水処理などのあらゆる設備の設計を行う仕事です。

学校や工場、公共施設など、場所によって適切な設備や用途は異なってきます。

たとえば工場内の設備では不具合があると工場が稼働できなくなり、生産に関わる問題となるでしょう。

それぞれの場所に合わせた設備設計を考え、そのための技術や知識が幅広く求められます。

どのような設計が必要になるかを場所に応じて考えられる想像力や、環境に合わせて技術を身につけられる柔軟性が重要です。

設備や設計、機械などの知識が必要になり、CADのような設計ツールを扱えることが必須でしょう。

専門性の高い分野なこともあり、人手不足な現状もあるため、需要の高い理系におすすめな仕事といえるでしょう。

システムエンジニア

システムエンジニアは、広義ではシステムの設計を担う仕事です。

実際にコードを書くプログラマーとしての仕事を行う場合もありますが、一般的にはシステムの要件定義から基本設計や詳細設計を行う上流工程を担当する場合を指します。

クライアントのニーズを理解して提案して要件を定義して、具体的な実装方法を考え設計を行い見積もりを作成して下流工程に回します。

このように、プロジェクトを効率よく進めるために全体を管理する仕事だということが分かるでしょう。

ヒアリング能力やマネジメント力、実際に設計ができる技術など総合的な能力が重要になります。

そのため、プログラマーなどの現場経験を経てシステムエンジニアにキャリアアップするのが一般的です。

AIエンジニア

データ分析や機械学習などに使われるAIの開発や運用・保守を行う仕事です。

現状では、AIエンジニアは高い専門性により需要はありますが、人手が不足しています。

とくにデータ解析や統計学を利用するので高度な数学的知識などが要求され、参入のハードルを上げています。

そのため、大学院に進学することが多い理系学生は、AIエンジニアを目指せる可能性が高いといえるでしょう。

平均年収も高く最先端の技術に関わったりと、やりがいと安定性の両方を実現できる職業なのも魅力的です。

またAIはまだ発展途上にある分野だともいわれており、将来性の面でも十分に期待できる仕事でしょう。

技術を学び続けることに抵抗がない人や、専門性の高い仕事がしたい人にAIエンジニアは向いています。

データサイエンティスト

あらゆるデータを統計学等を用いて分析し、価値のあるデータを見出しビジネスに活用していく仕事です。

情報化社会における有用なデータの活用は、Googleなどをはじめとした多くの企業で注目されています。

ヒット集品やサービスを売り出すためには市場の需要を理解する必要があり、数値として説得力を持たせられるデータは分析に最適な手段なのです。

普段から数値を扱い処理することに長けている理系にとって、データサイエンティストは適している仕事でしょう。

データを収集して加工し、客観的に分析しそれらをレポートにまとめます。

収集ツールやデータベース操作などの実践的なスキルと、統計学や情報処理など情報科学としての知識が求められるでしょう。

プログラマー

プログラマーは、ソフトウェアやシステムを要件に合わせて、実際にコードを書いて開発していく仕事です。

基本的には仕様書に沿ってコードを書いていき、納期に間に合うようプロジェクトを進行していきます。

プロジェクトに合わせたプログラミング言語の知識や技術が必須となり、ネットワークやデータベースなどの基礎的な知識も要求される場合があります。

案件に合わせた技術の習得や、技術の移り変わりが早い分野では、トレンドや最新情報のキャッチアップが必要でしょう。

理系学生はプログラミングや基礎的な知識に触れていることが多いので、ITについて抵抗が無く、入社してからも成長が早いという特徴があります。

先述したシステムエンジニアにキャリアアップできたりと、自分に合った働き方やキャリアが選べる自由度の高い職業でしょう。

アクチュアリー

アクチュアリーという職業に聞き馴染みのない人もいるでしょう。

アクチュアリーは数理業務のスペシャリストで、主に主に経済情勢や政治情勢を配慮し、保険料の算出や保険商品の作成を行っています。

確率や統計など、数学的な知識を学んでいる理系におすすめの職業です。

一般的には保険会社や信託銀行に入社して業務にあたります。

アクチュアリー資格試験というものがあり、これは年に一度しか実施されないので目指す人は、早いうちから準備や勉強をしないといけないことに注意してください。

会社を運用するにあたりさまざまなリスクが考えられ、それらのリスクマネジメントを担当するアクチュアリーはどの企業においても重要な要素なので、需要や将来性も高い職業といえるでしょう。

クオンツ

クオンツは、数学・物理学のスペシャリストです。

クオンツはアクチュアリーと比較されることもあり、どちらも数理的手法を用いて問題を解決します。

異なるのは、クオンツではそれらの手段を市場分析に活かすということです。

経験や直感に頼らず、市場分析を用いた数理モデルを基に運用していくのがクオンツの役割です。

投資戦略や金融商品を分析し、銀行や証券会社などの金融業界で活躍できます。

所属する企業によりますが平均年収は693万円と全体の平均よりも高く、かなり需要のある職業だということが分かるでしょう。

高度な数学・物理学を必要とするので、クオンツとして働くほとんどの人が理工系の出身者であり、理系学生が目指すのに適している仕事なのです。

MR・薬剤師

MRと薬剤師は、理系学生の中でもとりわけ薬学部に人気の職業です。

MRは医療情報担当者のことで、自社の製品を医療機関などに販売し、安全性や有効性などの情報を正しく届けます。

営業系の仕事ではあるものの、医薬品や医療の知識が求められるので薬学部などの理系学生に向いているでしょう。

薬剤師は医師の処方箋に沿って医薬品を調剤し、患者に対して服薬指導を行う仕事です。

これも医薬品などに対しての深い知識が必須で、国家試験を通過する必要があります。

どちらも薬や医療に関する仕事ですが、薬剤師は薬と向き合うためより専門性が求められ、MRは人と関わることが多いという特徴があるでしょう。

どちらが自身に向いているか、やりたいかを考え選んでみてください。

【理系の仕事一覧】何を基準に仕事を選択するべきか

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理系に向いている仕事を、一覧で詳しく紹介してきました。

それぞれの職業の概要や特徴を理解し、気になったものについては細かく調べてみてください。

今回紹介した仕事以外にも理系の仕事は数多くあるため、職業選択ではまず何がしたいのかを明確にすることが重要です。

そこで次では、理系の仕事を選ぶ際の基準点となる要素を紹介します。

大まかな基準を自分の中で決めておくことで、より自分に合った職業や働き方が選択できるのでぜひ参考にしてみてください。

ロジカルシンキングが活かせるか

職業を選択するときに、自身の強みや長所を活かしたいと考える人は多いでしょう。

強みを活かすことでより成果を出しやすく、それが仕事を行う際のモチベーションや充実感につながるのです。

理系の学生の強みのひとつとして、数学などで培った論理的思考力が挙げられます。

理系の仕事ではほとんどが論理的な視点や思考が求められるので、それを活かし、役立てることで入社後に活躍できるでしょう。

物事の道理や道筋などのロジックを基にした考え方は一朝一夕で身につけられるものではなく、就活でもアピールの材料として使うことが可能でしょう。

このように、ロジカルシンキングは仕事を選択する際の基準として、理系職において強みとなる特徴なのです。

専門を追求できるか

理系学生は自分の専門分野を持っていることがあるため、活かしたいのであれば、それぞれの専門に合った仕事に就くと活躍することができます。

専攻している分野は言い換えると自身が学びたいことなので、好きなことを追求できる職業に就くことのは非常に良い選択です。

大学時代に学んだ分野と別の職業に就くと、想像と違ったり適性がなくて伸び悩んだりする可能性があります。

自分の専門分野であれば、すでに継続的に学習できているということなので、ある程度自身の適性もわかっており、入社してからも長くその業界で勤められるでしょう。

また、すでにその分野を学んでいた人よりは差ができており、不利になる場合が多いので、専門分野がある人はその分野の職業を選んだほうが活躍できる可能性が高いのです。

データや数値を分析したいか

理系学生はデータや数値を収集したり分析したりすることが得意な人が多いため、分析をする仕事に就くと活躍できるでしょう。

実際のデータに触れた経験が多いので、実務レベルでの技術を身につけやすいという強みがあります。

データ分析には数学をはじめとした知識が必要で、土台ができている理系学生は習得も早いでしょう。

また、データ分析はさまざまな業界や職種で必要とされるので、ほかの仕事にも応用でき選択肢が広がるというメリットもあります。

専門的な仕事なので給与も高い仕事が大きく、堅実に安定してキャリアを積んでいけるデータ分析は、仕事選びの基準として適しているでしょう。

データを扱うのが得意な人や分析が好きな人は、データ分析が活かせる仕事を検討してみてください。

モノを創りたいか

理系学生はモノ創りが得意、あるいは好きな人が多いでしょう。

理系の仕事には、モノ創りを本質とした職業が多いのが特徴です。

ソフトウェアエンジニアや設計エンジニアなどのエンジニア系職業は、多くがモノ創りに関与し手に職をつけられる職人的な面もあります。

自身の技術で食べていけると、企業に依存せず精神や経済的にも安定した状態で社会人生活を送ることが可能でしょう。

また、モノ創りは世の中のニーズに応える職業なので、社会貢献度が高いという魅力があります。

世に出たサービスやモノが社会的な評価を得られると、大きなやりがいを感じることができます。

手を動かして形のあるものを創り上げるのが好きな人は、このような職業を選ぶと活躍することができるでしょう。

【理系の仕事一覧】文系向きの仕事は選ばない方がいいのか

これまで理系向けの業界や仕事を紹介してきたので、文系向きの仕事は選ばないほうが良いのかと思う人もいるでしょう。

しかし、理系だからといって文系の仕事を選んではいけないということはなく、むしろ職業によっては需要の高いものもあります。

たとえばデータを用いて市場を分析するコンサル業界や、モノを生産するメーカー等は理系学生のニーズが高いのです。

大学で得た知識や技術が直接的に使えなくても、論理的な思考力や分析能力などはさまざまな業務で役立てられ、理系的な強みとして求める企業も多いのです。

自分は理系だからと文系の仕事を選択肢に入れないのはもったいないので、興味がある業界や仕事があれば、自身の強みがどのように役立つかを考えることが重要でしょう。

まとめ

今回は、理系の仕事を業界や特徴とあわせて解説しました。

理系の強みを活かせる仕事は数多くあり、ここでは紹介しきれなかった仕事についても、興味がある業界を中心に自身で調べてみてください。

仕事を選ぶ際は、ロジカルシンキングや専門分野などの強みを活かしたいか、データ分析やモノ創りをしたいかなど基準を決めて探すと効率的で的確に選択できるでしょう。

また、文系職でも理系の特徴や強みが活かせる仕事も多いので、はじめから選択肢を狭めずに視野を広くして探すことが大切です。

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