webテスト対策に最適な本はなに?対策のコツについても紹介!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

就活を始めるとなると、ESや面接の準備だけでなく、Webテストの勉強もしっかりとしておかなくてはなりません。

「Webテストの勉強」と言われても、何から対策したら良いかわからず、頭を抱えている人もいるでしょう。

すでに就職活動を終えた先輩たちの中にも「もっと早くから対策しておけば良かった」と後悔する人があとを絶ちません。

そこで、この記事でははじめて就職活動に挑む大学生を対象に、Webテスト対策に役立つ情報を紹介します。

【webテスト対策に最適な本ってなに?】webテストの内容

そもそもWebテストとは、求職者が企業に適性があるか否かを見極めるための試験のことです。

基礎的な学力をはかる能力検査と、企業の理念に適した人材かどうかをはかる性格検査の2種類があります。

主な目的は、採用の効率化をはかるためです。

採用担当者の負担を少しでも減らしつつ、効率良く優秀な人材を確保するための手段として、特に大企業では選考フローに組み込まれることが多いです。

以下、各分野の詳細を見ていきましょう。

言語分野

言語分野とは、国語にあたる分野です。

言語能力・語彙力・文章読解力をはかる問題が出題されます。

テスト形式によって多少は異なりますが、二語の関係・語句の意味や用法・文の並び替え・空欄補充・文節の並び替え・長文読解といった分野が出題範囲となっています。

難易度は中学校程度の簡単なものであるため、傾向さえつかめれば、たとえ勉強が苦手でも解ける可能性はあるでしょう。

ただし、言語分野・非言語分野合わせて30分〜40分程度の制限時間が設けられており、言語分野は15分〜20分程度で解かなければなりません。

つまりWebテストで求められるのは高度な学力ではなく、基礎的な問題を素早く解く力です。

各分野の特徴を把握し、きちんと対策をして臨みましょう。

非言語分野

非言語分野とは、数学にあたる分野です。

数的処理能力、図やグラフを読み解くための力をはかる問題が出題されます。

テスト形式によって多少は異なりますが、推論・順列・組み合わせ・割合と比・損益算・料金割引・仕事算・代金精算・速度算・集合といった分野が出題範囲となっています。

難易度は中学校・高校程度の基礎的なものであり、数学に苦手意識をもっている人であっても、公式や問題パターンを把握すれば簡単に解けるレベルです。

言語分野と同様に、言語・非言語分野合わせて30分〜40分の制限時間が設けられており、やはりスムーズに多くの問題を解く力が求められます。

数学問題に慣れていないと苦労する可能性があるため、問題演習をして勘を取り戻しておきましょう。

英語

基本的には言語分野と非言語分野のみ出題されることも多いですが、企業によっては英語が出題される場合もあります。

近年はグローバル化が進んでいることもあり、外資系企業などは英語の成績を優先的に見る傾向にあるようです。

しかし、基本的には言語・非言語分野を優先的に対策することをおすすめします。

難易度は高校から大学程度の問題となっており、制限時間は20分程度に設定されています。

普段英語に触れる機会のない人は、まずは英単語の暗記から始めてみましょう。

また長文読解も出題されるため、接続詞・助詞・助動詞や英文法なども頭に入れておいてください。

問題数のわりに時間が限られているため、素早く問題を解けるように練習をしてください。

構造的把握力

これまで紹介した分野のほかに出題されるものとして、構造的把握力があげられます。

テストセンター開催のSPIでのみ出題される可能性がある形式のため、そうでない場合は対策をする必要はありません。

この分野では、物事の背後にある共通性・関連性を構造的に把握する力を測定します。

社会人生活では度々トラブルが発生し、それらに迅速に対応する必要があるため、状況を俯瞰して捉えて整理する力や、過去の実例をもとに課題を解決する力などが求められます。

ほかには営業活動において、顧客へのヒアリングをもとにニーズや課題を想定し、それらを解決するためのサービスを提案する力なども重要です。

上述した力を重視している企業はこの分野を優先する可能性があるため、きちんと対策しておきましょう。

例題

先ほど紹介した構造的把握力は珍しい分野であるため、どんな問題が出題されるのか、イメージしにくいと思います。

そこで、1つ例題を見てみましょう。

ア~エのうち、問題の構造が似ている組み合わせを選ぶ問題です。

ア:Sの蔵書の8割は文学書で、そのうちの3割が英米文学書である。英米文学書は蔵書全体の何割か。

イ:共同経営者のTとUは3:2の出資額に応じて利益を分配している。Uの取り分は利益の何%か。

ウ:ある日、庭の草むしりをするのに、兄は2m四方、弟は1m四方の広さを担当した。兄の仕事量は弟の仕事量の何倍か。

エ:大学の3年生と4年生に家庭教師の経験の有無をたずねたところ、半数が「ある」と答え、4年生がその60%を占めた。

家庭教師経験のある3年生は全体の何%か。

答え:アとエ

このような形式の問題が出題されます。

性格検査

性格検査は、就活生の人柄や個性を見るためのものです。

会社の風土に適しているかどうかを見極め、業務に適性がある人材であるかどうかをこの検査を通じて評価しています。

基本的に性格検査は合否に与える影響が少ないとされていますが、回答内容に一貫性がなく、あまりにも矛盾した内容であった場合は、不合格となる可能性があります。

また、企業によってどの要素を重視するかが異なっているため、この検査に正解は存在しません。

評価を少しでも良くしようという思惑をもって回答すると、企業側に自分の人物像を間違って認識されてしまい、面接や入社後にミスマッチが生じる危険性もあります。

なるべく時間をかけず、直感で回答するように心掛けましょう。

【webテスト対策に最適な本ってなに?】webテストの種類

ここまではWebテストの内容について解説してきましたが、続いてはWebテストの種類について紹介していきます。

これからあげる5つは比較的主要といわれている形式であるため、今後受ける可能性があるのは、この中のいずれかだと考えて問題ないでしょう。

種類によって受験方法や出題範囲が異なっているため、対策方法も異なってきます。

自分の受ける企業がどの形式を採用しているのかもし確認できるのであれば、必ずチェックしておきましょう。

SPI

SPIは国内企業向け適性検査のトップシェアを誇っています。

そのため、就活生が目にする頻度がもっとも高いテスト形式と言えるでしょう。

テストの構成は、言語と非言語からなる基礎能力検査と性格検査の2つに分かれており、それぞれ30分〜35分の制限時間が設けられています。

基礎能力検査では、知識よりも思考力を問われる問題が多く出題され、回答状況に応じて内容が変化し、正解するほど難易度が上がっていきます。

回答方式は主に2種類あり、専用の会場で受験するテストセンター形式と、自宅から受験できるWebテスティングサービスです。

また、このほかにペーパーテスト(マークシート)方式もあります。

制限時間は同じですが、出題範囲や解凍形式は微妙に異なっているため、必ず事前にチェックしておきましょう。

玉手箱

玉手箱とは、日本SHL社が提供している自宅受験の適性検査です。

こちらもSPIと同様、大手企業をはじめとした人気企業の多くが採用している検査方法であるため、目にする機会も多いことでしょう。

基礎能力検査と性格検査で構成されており、基礎能力検査はいくつかの問題形式の中から、企業ごとに異なった組み合わせで出題されます。

ここでみなさんに覚えておいてほしいポイントは、同じ問題形式では1種類の問題しか出題されません。

たとえば言語分野の論理的読解問題では、長文を読んで設問分の論理的な正誤を判断する問題だけが出題されます。

また、ほかの形式と比べて解答スピードが重視されているため、非言語問題では1問につき10秒〜30秒で解く練習をしましょう。

GAB

GABは玉手箱と同じく、日本SHL社が提供している総合適性診断テストです。

主に新卒総合職の採用に活用することを目的として開発された検査であり、営業やマネジメントといったいくつかの職務適性を予測できる内容となっています。

テスト内容は、四則計算や図表の読み取りなどを中心とした非言語分野、長文を呼んで選択肢の正誤を判断する問題が中心となっている言語分野、英文を読んで選択肢の中から正しい内容を判断する問題を中心とした英語分野で構成されています。

以上のことからわかるように、SPIなどと比べると時間のかかる問題が多い印象です。

主に商社や証券会社などで採用されるケースが多いため、そういった業界を目指す場合は対策をしておきましょう。

CAB

CABは玉手箱やGABと同じく、日本SHL社が提供している適性検査であり、SEやプログラマーといったコンピュータ職の適性を見ることに特化した内容です。

具体的には、暗算・法則性・命令表・暗号といったコンピュータ職に必要な知的能力をはかる4種類のテストと、専門職への適性・バイタリティ・ストレス耐性などを見る性格診断で構成されています。

そのため、情報処理・IT・システム関連の企業で採用されています。

上述した業界を目指す場合は念入りに対策しましょう。

テスト形式は筆記とWebの2種類があり、Web形式は筆記と比べると問題数が多く、制限時間が短く、さらには難易度が高いです。

また、筆記では暗算も出題されますが、Webでは代わりに四則逆算が出題されます。

TG-WEB

TG-WEBとは、人事コンサルティング会社であるヒューマネジー社が提供しているWebテストです。

主に大手金融や外資系コンサルティング会社などで採用されています。

基本的に主流は自宅受験ですが、テストセンター型も用意されているため、事前に形式をきちんと確認しておきましょう。

試験内容は、計数・言語・英語・性格テストの4分野で構成されており、計数と言語には「従来型」と「新型」の2種類が存在します。

従来型は問題数のわりに時間が多めに設定されていて、独特な問題が多く出題されます。

一方で新型は、制限時間が少なく、問題数が多いです。

また、性格検査は7種類用意されており、企業側が測定したい項目によって使い分けられます。

【webテスト対策に最適な本ってなに?】webテスト対策のコツ

さて、これまでの説明でWebテストへの理解は十分に深まったのではないでしょうか。

ここからは具体的な対策のコツについて、Webテストを見分ける・同じ参考書を繰り返し解く・出題パターンをつかむといった、3つのポイントに絞って紹介していきます。

就職活動中の大学生は、学生生活やアルバイトなどと並行して、ESや面接などの対策を企業ごとに行っていく必要があるため、とにかく忙しいです。

だからこそ、効率良く準備が進められる術を身につけて、ライバルに差をつけましょう。

webテストを見分ける

これまでの説明で見ていただいた通り、Webテストには複数の種類が存在します。

テストごとに出題範囲や重視しているポイントが異なるため、それぞれに合った対策ができれば、非常に有利です。

そのため、可能であれば事前に把握しておきましょう。

各企業が採用しているWebテストの種類については、採用HPや企業からの連絡に記載されていることが多いです。

もしどこにも明記されていない場合は、就活の口コミサイトやOB・OG訪問を活用して情報収集をしましょう。

また、企業から送られてくるWebテストのURLでどのテストか見分けることも可能です。

ネットで検索すれば各テストのURLが掲載されているページを確認できるため、それらを参考にしてみてください。

同じ参考書を繰り返し解く

自分の対策すべきWebテストが把握できたら、次は問題演習を始めましょう。

Webテストは問題の数が多いわりに制限時間が短いため、ひたすら演習を繰り返して問題に慣れる必要があります。

頻出の出題パターンに慣れて、少しでもスムーズに解答できるよう準備をしておきましょう。

問題演習にはいくつか方法があります。

その中でも、参考書で対策するのがおすすめです。

Webテスト用の参考書は何種類も刊行されていますが、何冊も購入する必要はありません。

出題パターンはある程度決まっているため、自分に合った1冊を購入して、それを繰り返し解くやり方がもっとも効率的です。

参考書を選ぶコツはのちほど説明しますので、そちらを参考にしてみてください。

出題パターンを掴む

先ほども述べたように、Webテストの出題パターンはある程度決まっており、テスト形式ごとの頻出分野があります。

参考書の問題に取り組む際は、自分が対策すべきテスト形式の出題パターンを意識しながら問題演習をしましょう。

たとえば玉手箱は、同じ問題形式では1種類の問題が出続け、出題範囲も限られているため、その分野には確実に対応できるよう対策する必要があります。

また、CAB・TG-WEBなどは特定の職種の適性を見ることに特化しているため、固有の出題パターンが用意されています。

それぞれに適した対策ができれば高得点につながるはずです。

Webテストはいずれの形式も、短時間でたくさんの問題をスムーズに解かなければならないため、パターンを正しく把握することは重要です。

【webテスト対策に最適な本ってなに?】参考書の選ぶコツ

いよいよ参考書の選び方について、具体的に解説していきます。

自分に適した参考書を選ぶにあたって、まずは希望する業界や企業を絞り込んでください。

該当する企業が採用しているWebテストの形式を把握したうえで、それに合った参考書を選ぶ方法がもっとも効率的です。

参考書は「テストセンター用」「Webテスト用」などの受験形式ごとに分けられていたり、玉手箱やGAB・CABなどといった特定のテスト形式に特化したものが刊行されていたりします。

自分が重点を置くべきポイントについて、きちんと把握したうえで選びましょう。

また、問題集形式や解説本形式など、用途によって参考書のタイプもさまざまであるため、自分の勉強法に合ったものを使うのがおすすめです。

【webテスト対策に最適な本ってなに?】参考書以外の対策方法について

ここまで参考書で対策することを前提に話を進めてきましたが、みなさんの中には「わざわざ参考書を購入したくない」と考えている人も少なからずいるでしょう。

そこで、参考書以外の対策方法についてもいくつか紹介していきます。

自分に合った勉強法というのは人によってまちまちであると思いますし、勉強にかけられる時間もみなさんの状況によって異なってくるでしょう。

もちろん、参考書に加えて以下のやり方を併用するのも1つの手です。

webテスト解答集

みなさんの中には「手っ取り早くWebテストを対策したい」と考えている人もいるでしょう。

もちろんコツコツ勉強するのに越したことはないのですが、スケジュールの関係で十分な時間を確保できない人もいるはずです。

そんな人には、Webテスト解答集の使用をおすすめします。

Webテスト解答集とは、問題文を検索することで簡単に解答を見つけられるツールで、要するに過去問です。

Webテストは基本的に出題パターンや範囲が限定されているため、同じ問題が繰り返し出題される傾向にあります。

つまり、このツールを活用して頻出問題を重点的に対策すれば、自ずと高得点をねらえるのです。

短期間で対策したい人にはうってつけの方法であるため、ぜひネットで検索してみてください。

webテスト対策アプリ

Webテスト対策アプリは、スマートフォンにインストールしておくことでいつでもどこでもWebテスト対策ができるため、隙間時間をうまく活用したい人にはうってつけです。

以下、おすすめのアプリとその特徴を紹介します。

・玉手箱webテスト問題集

こちらは無料で玉手箱の対策が可能で、問題も豊富に収録されています。

1問ごとに制限時間が設定されているため、本番を意識してスピーディに解く練習をできる点が強みです。

・SPI言語、SPI非言語(study pro)

こちらは言語・非言語それぞれに特化した有料アプリです。

無料アプリのように広告表示が出ることもないため、集中力を途切れさせずにテンポよく学習できます。

問題数が多く、解説も充実しているのでおすすめです。

webテスト対策サイト

就活生の多くが利用しているマイナビやリクナビといった就活サイトは、Webテスト対策のサービスを提供しています。

以下、おすすめのサイトとそれぞれの特徴を紹介しましょう。

・適性検査対策 WEBテスト マイナビ

全10回の「全国一斉WEB模擬テスト」が開催され、順位や偏差値、分野別の分析結果などを確認できます。

また、全700問の問題演習と各分野の解説を見られる「実力アップ講座」も用意されています。

・お試し!webテスト対策 キャリタス就活

SPI・玉手箱・CAB・TG-WEBなど、さまざまな形式の再現問題を練習できるサービスです。

ただし、実際のテストとは形式が異なるので注意が必要です。

・言語、非言語webテスト リクナビ

マイナビのサービスと同様に、各分野の得点・順位・平均点を確認でき、苦手分野への一言アドバイスを受けられます。

まとめ

テストには言語・非言語分野、場合によっては英語や構造的把握力といった分野があり、基本的に短時間でたくさんの問題を解かなければなりません。

また、webテストには複数の種類があり、企業によって何を採用しているのかをチェックする必要があります。

加えて、Webテストはある程度出題パターンが決まっているため、1冊の参考書を繰り返し解き、場合によっては参考書以外の方法も併用するのが良いでしょう。

志望する業界や企業が決まったら、ぜひともこの記事を参考に準備を進めてみてください。

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