理系就活生必見!理系向きの職業の年収を紹介

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はじめに

大学3年生になったとき、友達同士で「就活」について話し合うことも多くなるでしょう。

なかには、すでに活動を開始して方向性が見てきた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし目指すべき企業や業界、就いてみたい職種についてまだまだぼんやりとしたイメージしか持たれていない学生の方も多いのではないでしょうか。

企業を選ぶ決め手はさまざまですが、職種ごとの年収はやはり気になるところと言えます。

今回は、理系学部に所属している方に向けて、年収の高い職業をご紹介します。

【理系の職業の年収は】文理で年収に違いはあるのかについて

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結論を述べると、文系より理系の方が平均年収がやや高い傾向にあります。

2011年に独立行政法人経済産業研究所が発表したデータによると、文系出身者の年収が559万円であるのに対し、理系出身者の年収は601万円となっています。

このように、理系の方が42万円上回るという結果になりました。

もちろんすべての企業・職種に当てはまるものではありませんが、理系職は高度な専門性を有していることが多く、このことから給料が高くなると言われています。

【理系の職業の年収は】職種別平均年収紹介(男女合計)

文系よりも高いと言われる理系の年収ですが、すべての理系職が全体の平均水準以上の年収というわけではありません。

理系職と言ってもさまざまな職種があり、職種によって年収の額はそれぞれ異なります。

ここからは、主な理系の職業について、職種別の具体的な年収(男女合計)をご紹介していきます。

自分が目指そうとしている、または気になっている職種の年収がいったいどのぐらいなのか気になる方はぜひチェックしてみてください。

アクチュアリー

アクチュアリーは生保・損保または銀行や企業年金などの金融分野において、保険料率や支払保険金額の算定業務を行う数理の専門職です。

不確定な事象に伴う数理業務を担当するケースが多く、確率や統計などの知識に明るいことが求められます。

平均年収は約1,250万円です。

医師

医師の平均年収は約1,378万円と言われています。

ただし、同じ医師でも勤務地や勤務する施設(公的機関か民間病院か)、または開業医か勤務医かの違いで年収にも大きな開きがあります。

年収2,000〜3,000万円を視野に入れるとすれば、開業医が選択肢の一つになるでしょう。

航空機操縦士

航空機操縦士、いわゆるパイロットの平均年収は1,072万円です。

航空業務を行うには、国土交通省航空局が実施する試験を受けて、航空従事者技能証明(ライセンス)を取得しなければなりません。

このライセンスを取得した者を「航空従事者」と呼び、さらにパイロットになるには自家用操縦士・事業用操縦士・定期運送用操縦士の3つの資格が必要です。

大学教授(高専含む)

大学教授の平均年収は約1,072万円です。

学生時代に取り組んだ研究分野を徹底的に突き詰めていきたい人にとって、大学教授は目指すべき職業の一つであると言えます。

平均年収は、勤務する大学の規模によってそれぞれ異なるものの、一般的に1,000人以上の大学の場合は1,000万円以上の平均年収が見込めます。

歯科医師

歯科医師の平均年収は約787万円です。

研修期間中の年収は低いですが、歯科医師としての経験年数が増え、独立開業とともに収入がアップするケースも多いようです。

ただし、ライバルとなる個人クリニックも多いため、開業しただけで将来安泰とは言えず、患者様に気に入ってもらえるような工夫が必要となります。

システムコンサルタント・設計者

システムコンサルタント・設計者の平均年収は約734万円です。

システムコンサルタントの主な業務内容は、顧客のさまざまな経営課題を解決するための最適なシステムを構築していくことです。

システム開発が仕事のコアとなりますが、円滑な業務遂行にあたってコミュニケーションスキルは欠かせません。

一級建築士

一級建築士の平均年収は約703万円です。

収入額は、勤務する企業や事務所の規模に応じて大きく変わってきます。

大手ゼネコンなどに勤務し、キャリアアップを重ねていくことで1,000万円以上の年収にすることも可能です。

小中学校教員

小中学校教員の平均年収は約699万円です。

初任給は、大卒で約20万円と言われており、民間企業の大卒サラリーマンと大きな差はありません。

教員は、都道府県管轄の公務員として扱われるため、給与は地方公務員の給与形態に準じて決まります。

大学教員・助教

大学教員・助教の平均年収は約694万円です。

勤務先の大学の規模が大きくなると、若干高くなる傾向があります。

基本的に、年齢に応じて年収も上がっていきますが、年収1,000万円を目指すとなると、大学教授へのステップアップが必須です。

公認会計士・税理士

公認会計士・税理士の平均年収は約693万円です。

公認会計士と税理士は、どちらも会計と税に関するプロフェッショナルである点は共通していますが、業務内容が少々異なります。

財務面から企業経営をサポートするのが公認会計士で、企業や個人事業主の税務処理や節税に関するアドバイスを行うのが税理士です。

製薬会社(MR)

MRの平均年収は約685万円です。

MRは製薬会社に勤務し、医師や薬剤師などの医療従事者に自社の製品を売り込むのが主な仕事です。

現場からの情報を自社にフィードバックすることで、当該医薬品の効能効果や副作用のデータを蓄積し、さらなる研究開発に活かします。

金融営業従事者

金融営業従事者の平均年収は約573万円です。

金融営業従事者は「他人を訪問し、金融・保険の商品の販売、融資に関する勧誘・募集・契約締結などの仕事に従事するもの」と定義されています。

たとえば、銀行の外務員や保険外交員などが挙げられます。

【理系の職業の年収は】学部別で人気な職業

ここまで、理系職の職種別平均年収を紹介してきました。

では、理系学部による職業の人気についてはどのようになっているのでしょうか。

ここからは、学部によって人気の職業があるのかどうかについて見ていきましょう。

今回ご紹介する学部は「理学部」「工学部」「農学部」「建築学部」の4つです。

学部にかかわらず共通している点と、それぞれの学部によって人気職業が分かれている点がありますので、自分が専攻している学部、またはそれに近い学部があればぜひ確認してみてください。

理学部

理学部の学生は、「ITエンジニア」「保険・金融の専門職」「光学設計」「研究開発職」の4つに興味を持っているようです。

ITエンジニアは、特に情報通信系の学科を専攻している学生に人気の職業です。

ITインフラに関する仕事がメインで、システムエンジニア・ネットワークエンジニア・プログラマーなどが挙げられます。

また保険・金融の専門職は、高い数理的素養を要求されることが多く、理学部の学生に親和性の高い職業の一つです。

光学設計は、カメラや医療機器、産業用機器などに使われるレンズなどを設計する仕事です。

性能解析などの分析業務にも携わるため、研究の探求心が発揮される職業でもあります。

そして研究開発職は、製薬や食品、化学メーカーなどの研究開発職は理系との相性が良く、理学部学生に根強い人気があります。

工学部

工学部の学生に人気なのは、「機械設計」「品質管理」「航空整備士」「電子回路技術者」「サービスエンジニア」の5つです。

機械設計は、モノづくりの根幹に触れることのできるため、工学系の学生に特に人気があります。

また品質管理は、製品の製造時に不良品を出さないよう、さまざまな施策を行う仕事です。

モノづくりに欠かせない仕事であり、品質管理の仕事を志す学生が多いのもうなずけます。

そして航空整備士は、小さいころから機械や乗り物に興味があり、特に飛行機に関心がある人が目指すことが多いです。

電子回路技術者は、電子機器に組み込まれている電子回路基板の設計や開発を行う仕事で、サービスエンジニアは機械製品の保守・メンテナンスを行います。

農学部

農学部の学生は「品質管理」「ファーム」「飼育員」「JA」の4つに関心があるようです。

農学部出身で品質管理の仕事に就いている人は、比較的多い傾向にあります。

なお、工学部の学生が機械製品(部品)を品質管理の対象と考えているのに対し、農学部の学生が対象にするのは主に食品や医薬品です。

ファームを選ぶ場合、主に農園や牧場などが勤務地となります。

施設の運営管理のもと、農業や畜産業務に従事しますが、生産管理および販売を行う場合もあります。

また、畜産系学科の出身であれば、動物園や水族館などの飼育員への受験資格を満たしている場合も多く、こちらも人気職業の一つと言って差し支えありません。

そして、農業協同組合であるJAは農畜産物の販売を行ったり組合員の農家をサポートしたりと、業務内容は多岐にわたります。

建築学部

建築学部の学生に人気なのは「設計士」「建築施工管理」「土木設計技術者」「土木施工管理」「測量士」の5つです。

設計士は、主に建築学部出身の学生に人気です。

住宅の構造面を考える「構造設計」や、外観および内装の見た目をデザインする「意匠設計」「内装設計」があり、インテリアや家具などのデザインを手掛ける場合は、インテリアデザイナーと呼ばれます。

建築施工管理は、建築現場の現場監督として、設計図に基づき、安全や品質を順守して施工技術者に指示を出すのが主な仕事です。

また、土木設計技術者は橋・道路・鉄道・トンネルなど土木工事を進めるにあたって調査・計画・設計を行います。

そして土木施工管理は、土木工事において施工計画を作成し、現場の安全や作業の品質、コスト面の管理をします。

最後の測量士は、土地の面積や位置、距離などの測量を行う仕事です。

【理系の職業の年収は】理系学生に人気な業界

学部別の人気職業に続いて、次は人気の業界について解説していきます。

志望企業を絞り込むにあたって、業界を知ることは全体像の把握につながります。

もちろん、人気のある業界だからといって、自分に合っているとは限りません。

周りの人が応募しているという理由だけで自分もエントリーすると、大きな後悔につながってしまうかもしれません。

自身の特性や進むべき方向性と照らし合わせながら、以下の内容をチェックしてみてください。

メーカー

理系学生を対象にした人気業界のアンケート調査では、「メーカー」と回答した学生が最も多かったという結果があります。

メーカーといってもさまざまで、食品・電機・自動車・化学と業種は多岐にわたり、扱う素材もそれぞれ異なります。

モノづくりを事業の根幹とするメーカーには、営業や販売系の職種だけではなく、開発職・研究職・技術職など大学で学んだ知識を活かすことができる部署(環境)が整っているのも人気の一因と言えるでしょう。

特に大手メーカーは知名度が高く、日用品を製造している企業の場合などはその企業の製品を日常的に目にすることも珍しくありません。

「誰もが知っている」という理由から安心感が得やすいのも、メーカー人気に拍車をかけている要因かもしれません。

ソフトウェア・通信

メーカーに次いで理系学生に人気の業界は「ソフトウェア・通信」です。

ソフトウェア業界は主にWindows・mac・Linux・iOS・AndroidなどのOSを作っており、プログラマー・システムエンジニアなどが代表的な職種として該当します。

通信業界は、光回線をはじめとするインターネットや電話などの通信インフラを扱っており、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアの仕事に就くことが多いです。

いずれもIT業界の中心的な位置付けにあり、専門的な知識と技術が求められるため、情報技術系の学部で学んだ理系学生には親和性の高い業界と言えるかもしれません。

なお、次世代の通信システムである5Gは通信業界のトレンドでもあり、各種エンジニアの需要は非常にひっ迫しています。

【理系の職業の年収は】就活の軸を決めるべき

希望する業界を選ぶにあたって、まずは「就活の軸」を決める必要があります。

就活の軸とは、業界や企業、職種選びをするうえで最も重要な自分自身の基準のことで、これだけは譲れない条件と言い換えることもできます。

数多くある会社の中から自分に合ったところを決める際、何の条件も指針もなく判断するのは得策とは言えません。

志望する業界や職種がバラバラになってしまい、就活がうまく進まなくなってしまう可能性があるからです。

【理系の職業の年収は】就活の軸の見つけ方

就活を始めるとき、まずは自身の「就活の軸」を見つけましょう。

ただし、就活の初期段階ではすぐに就活の軸が見つからない場合もあるでしょう。

そのようなときは、まずは業界や企業を俯瞰して大まかに選定していく方法をおすすめします。

一覧で確認して「興味がある」「ない」で区分していきましょう。

「興味がある」業界と企業を優先して深掘りしていき、なぜその業界に興味を持ったのか、自分の特性に当てはめて考えていくことで自然と就職の軸も固まっていくはずです。

【理系の職業の年収は】就活の軸の例

就活の軸は自身の基準(条件)であり、一人ひとり異なっていて当然です。

また、何を重視すべきかによって、今後の方向性も変わってくるでしょう。

たとえば、休日が多くプライベートの時間も充実したい、結婚や出産しても長く続けていきたいと考えている方は、ライフワークバランスを重視して企業を選ぶ必要があります。

また、自分の長所を活かして成長していきたいと思っている方は、成長途中のスタートアップ企業を目指すと良いでしょう。

なお、就活の軸に正解・不正解はありません。

自分にとって大事だと思える価値観や考え方が、他人にとってはそれほど重要ではないケースも多々あります。

他人から言われて決めるようなものではないので、ぜひ時間を取って考えるようにしてください。

まとめ

今回は、理系学生の平均年収および具体的な理系職業の特徴や年収について解説しました。

文系よりも理系の方が平均年収が高い傾向にあること、理系職業でも種類によって大きく年収に差があることがご理解いただけたのではないでしょうか。

就職するにあたって、もちろん年収は業界や企業を選ぶ条件の一つですが、それがすべてではありません。

年収だけを判断基準にするのではなく、先述した「就活の軸」をしっかり定め、長期的な視点で目指すべき方向性を決めていきましょう。

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