理系の文系就職は後悔するもの?メリット・デメリットも詳しく紹介

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伊東美奈
Digmedia監修者
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

「理系の文系就職って増えてるけど、後悔しないかな?」「理系だけど、理系就職か文系就職か悩むなあ」 「文系就職はもったいないって言われたけど、どうしよう」 理系を専攻している学生の中には、文系就職について悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、理系学生の文系就職についてのメリット、デメリットから、選考に進んだ際のポイントまで詳しく解説しています。

この記事を読むことで、文系就職について知ることができ、理系就職だけではない広い視野で就職活動に挑めるでしょう。

これから進路を考える大学3年生の方や、就職活動に向けて準備中の方、さらには文系就職について知りたい方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

目次目次を全て表示する

理系の文系就職は有利なもの?

理系学生の就職先として、研究職や技術職を思い浮かべる方は多いでしょうが、近年では営業職や企画職などの文系職で活躍するケースも増えています。

では、就職活動において理系の文系就職は有利になるのでしょうか。理系職に限らず、多様な職種に興味がある方は参考にしてみてください。

そもそも理系就職と文系就職とは

理系就職とは、学生時代に専攻した分野に関係する業界で、研究や開発などの職種に就くことを指します。

理系は大学で専門性の高い知識を学ぶため、専門職の就職に強いと言われています。また、大学によっては推薦応募枠が設置されている場合もあるでしょう。

一方、文系就職とは、一般的に営業職や企画職、人事などのバックオフィス、広報、クリエイティブ職など、文系学生の多くが就職する幅広い職種を指します。

理系就職と文系就職の進め方の違い

就職の進め方については、理系であっても文系であっても大きな違いはありません。公募形式の場合、会社説明会への出席やエントリーシートの提出、面接を経て内定を獲得するのが一般的な流れです。

しかし、推薦の場合は、大学から企業に推薦してもらう形になるため、文系就職とは進め方が異なります。 合格率も公募形式と比べて高い傾向にあり、理系就職における有利な点と言えるでしょう。

また、理系学生の4年次は実験など研究活動に追われるケースが多く、文系の学生に比べると就職活動に割ける時間が短くなります。

そのため、公募制で就職活動を進める場合は、勉学が忙しくなる前に業界研究や自己分析などの準備をしておくことをおすすめします。

理系・文系の就職率はほぼ同じ

就職率では、理系と文系に大きな差はありません。

文部科学省の調査によると、令和3年3月時点で文系・理系別では、文系の就職率は96.0%(前年同期比1.8ポイント低下)、理系の就職率は95.9%(同2.6ポイント低下)となっています。

このことから、就職率においては、理系の方が文系よりも有利とは言えないことがわかるでしょう。

出典:令和2年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)|文部科学省 参照:https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/11/1422624_00007.htm

理系学生の需要が高まっている

近年は、文系職の中でも理系学生の需要が高い傾向にあります。

これは、理系ならではのロジカルシンキングがマーケティングや企画職で活かせることが重視されているためです。

それに加え、ITやテクノロジー関連の急速な進化により、統計、分析などの能力がある人材を欲している企業が増えていることもその要因の一つでしょう。

さらに、業務の効率化を図るため、リモートワークの導入や表計算ソフトによるデータ管理などを行えるよう、パソコンを扱えるスキルが重視されている場合もあります。

理系学生が文系就職を考えるきっかけとは

理系学生が文系就職を検討する理由は様々ですが、その背景には専門性への不安やキャリアの広がりを模索する意識があります。

研究内容に将来性を感じられなかったり、研究生活が自分に合わないと気づいたりするケースは少なくありません。

研究室での閉鎖的な生活を経験することで、技術職や研究職としての将来像が描きにくくなり、新しい道を探し始めます。

また、学科での専門分野以外に興味を持ち、ビジネス現場やコミュニケーションを重視する仕事に魅力を感じる場合もあります。

さらに、メーカーや研究機関に限らず幅広い業界を視野に入れることで、金融、IT、コンサルティングなど多彩なキャリアパスを検討できます。

理系学生が文系就職をして後悔はしないもの?

理系学生が文系就職することに対し、「もったいないな」と感じたり、後悔したりするのではないかと不安になる方もいるのではないでしょうか。

ここでは、そんな不安を解消するポイントを紹介するため、ぜひチェックしてみてください。

意外と理系出身の就活生や社員がいる

文系職の中でも、大学時代は理系を専攻していたという社員はいます。一見、業務内容と専攻分野に関係が無さそうでも、仕事の中で活かせる経験を見つけられるでしょう。

そのため、理系出身の社員の人から話を聞いてみることは、就職活動を進める上で良いヒントになります。

また、文系就職を目指す理系出身の就活生と関わることで、情報交換もできるでしょう。社員座談会や就職活動のイベントなどに積極的に参加し、色々な人と話して視野を広げてみることをおすすめします。

研究はいい思い出になる

理系学生が文系就職した場合、学生時代に学んだ専門知識を活かせる機会は少ないでしょう。そのため、「研究の中で苦労して得た知識や経験を捨てることになる」と考える人もいるのではないでしょうか。

しかし、研究に没頭できた学生時代は、人生経験や自分の中のいい思い出として残しておくことは可能です。

時には、理系出身の人同士で話のネタとして盛り上がることもあるでしょう。

4年間の努力を捨ててしまうというマイナスな考え方に陥る必要はありません。

理系としての経験をより活かせる

理系ならではの論理的な思考力や数字への強みは、文系職の中でも活かすことができます。

例えば、営業職の場合、取引先に対して具体的な数値を使って説明できるのは大きな強みになります。

理系として培ってきた知識や経験を活かせる機会として、文系就職も一つの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。

文系就職した理系出身者の満足度

理系出身者が文系就職を選んだ結果、後悔する人もいれば、多くの人はその選択に満足している傾向があります。

理系で培った論理的思考力や課題解決力は、営業職で顧客の課題分析や提案を行う際、企画職でデータに基づいた戦略を立てる際などに大きな強みとなります。

また、文系就職を選ぶことで専門分野に縛られず、広いキャリアパスを選択できる柔軟性も魅力です。

研究室中心の生活から離れ、顧客や社内外の人々と密接に関わる仕事を通じて、人間的な成長ややりがいを感じる人も少なくありません。

ただし、満足度は個々の就職の軸や価値観に大きく左右されます。

自分の興味や将来の目標と文系職種で得られる経験が一致していれば後悔は少ないですが、具体的なイメージを持たずに選ぶとギャップを感じるリスクもあります。

理系出身者が文系就職で後悔する理由とは

理系出身者が文系就職を選んで後悔する理由は、自身の専門性やスキルが活かせないこと、仕事内容が想像と違ったこと、そして周囲の期待や自分自身のキャリアプランとのギャップにあります。

特に、論理的思考力や分析能力など、理系ならではの強みを活かせる場合は少なく、物足りなさを感じてしまうケースが多いです。

専門性が活かせないことへの不満

理系から文系就職への就職は、これまで培ってきた専門性が活かせないことに後悔を感じることがあります。

大学で何年もかけて学んだ知識や研究内容が、仕事に直結しないことに虚しさを感じるかもしれません。

理系職種では当たり前のように使えた専門用語や考え方も、文系職種では全く活かせず、自分自身の強みを見失ってしまう人もいるでしょう。

特に、理系出身が専門性を活かして活躍している姿を見ると、なぜ自分は文系職を選んだのかと後悔の念に駆られることもあるでしょう。

専門性を活かせないことへの不満は、文系就職後の大きな壁となるでしょう。

働き方のギャップ

理系出身者が文系職種に就職して後悔する一因として、働き方のギャップが挙げられます。

研究職は、実験や論文執筆など一人で黙々と集中して進める作業が中心です。

一方、文系職種、特に営業やコンサルタントはチームメンバーとの密な連携や、顧客との活発なコミュニケーションが欠かせません。

周囲と協力しながら目標達成を目指す働き方は、人との関わりを好む人にとっては魅力的ですが、ひとりで収集して物事を進めたいと考える人には大きなストレスとなる場合があります。

この働き方の違いに対応できず、想像していた仕事内容とのギャップに悩み、転職を考える人も少なくありません。

入社後のキャリアパスへの不安

専門分野で培ってきた知識やスキルを活かせないことに、物足りなさを感じる理系出身者は少なくありません。

研究職や開発職の道を選んだ先輩の活躍を耳にするたびに、自分の選択は正しかったのかと自問自答することもあるでしょう。

特に「このままでいいのか」「本当にこの仕事が向いているのか」と将来のキャリアに漠然とした不安を抱くケースは珍しくありません。

一度文系職種に就くと、専門的な技術職に戻るには独学で知識をアップデートしたり、実務経験を積んだりする必要があるため、そのハードルの高さから後悔につながることもあります。

理系で培った論理的思考力や課題解決能力は文系職種でも役立ちますが、専門性の高いスキルを直接活かせないことに葛藤を感じる人もいます。

理系学生が文系就職する際のメリットとは

理系学生の文系就職は、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、文系就職する際のメリットについて見て行きます。

文系就職に興味があっても、迷っていて決めきれないという理系の方は、ぜひ参考にしてみてください。

論理的思考力が身につけられている

「論理的思考力」とは、物事を結論と根拠に分けて矛盾や飛躍がない筋道を立てる力です。

この考え方は、社会人にとって大切なスキルの一つと言えるでしょう。例えば、問題解決やプレゼンテーションにおいて論理的思考力が働かせられれば、相手に納得してもらえる説明ができます。

理系学生の場合、在学中の実験や専門的な勉強で論理的思考力が身についていることが多いため、文系職においても活用することが可能です。

専門性を活かせるケースもある

文系就職でも、自身の専門性を活かせるケースもあります。

営業職なら、専攻分野に関わりの深い製品であれば、より詳しく製品を紹介できるため、取引先から専門的な質問をされた時もうまく対応できるでしょう。

さらに、マーケティング職など、情報分析やビッグデータの活用が必要な職種もあり、こちらも専門性を活かせます。

他の就活生との差別化につながる

文系就職の場合、他の就活生はほとんど文系の学生です。

理系であるという時点で他の就活生との差別化ができており、採用担当の印象に残るため有利になると言えるでしょう。

選考で文系就職を選んだ理由や、理系ならではの自分の強みをしっかりアピールすることで、好評価を得られます。

幅広いキャリアパスの選択肢が増える

理系学生が文系就職を検討する大きな魅力は、将来のキャリアの幅を大きく広げられる点にあります。

理系専門職にこだわらないことで、金融、商社、コンサルティング、ITサービス、広告、マスコミなど、これまで視野に入れていなかった業界にも挑戦できます。

これは、将来的に興味や目標が変わったときに柔軟にキャリアチェンジできる選択肢を持つことを意味します。

専門性を深く追求する道も価値がありますが、文系職種で多様な経験を積むことで、自分の可能性をより広げることができます。

また、理系で培った論理的思考力やデータ分析能力は、どの業界や職種でも通用する汎用性の高いスキルです。

こうしたスキルを武器にすることで、幅広い業界で活躍し、市場価値を高められる点も大きな利点です。

理系学生が文系就職する際のデメリットとは

理系学生が文系就職する際のメリットについて紹介してきましたが、デメリットにはどんなものがあるのでしょうか。

ここからは、文系就職の際に考えられるデメリットについて紹介するため、慎重に就職活動を進めて行きたい方はぜひチェックしてみてください。

専門性を直接活かせないケースもある

メリットにおいて、文系職でも専門性を活かせるケースがあるのは前述の通りです。

しかし、企業や業界・職種によっては、大学で得た専門性を直接活かせないケースも存在します。

文系就職でも専門性を活かして働きたいという思いがある場合は、企業研究に力を入れ、入社後に感じるギャップが少なくなるように対策しておきましょう。

文系就職する理由を明確にしないと不利になる

理系学生の場合、あえて文系就職を選ぶ理由が説明できなければ、採用担当者にマイナスな印象を与えてしまう場合があります。

面接では、必ずと言っていいほど文系就職する理由を深掘りされるでしょう。

その際は、文系就職を選ぶ理由をしっかりと説明した上で、文系職でも活かせる論理的思考力や数値処理の強みについてアピールすると良いでしょう。

文系就職の情報が入ってきづらい

文系就職をする人は理系学生の中では少数派です。そのため、説明会やエントリーなどの情報が入ってきづらいというデメリットがあります。

学生課を利用したり、文系の友人に文系就職のことを相談したりなど、情報が入ってきやすい体制を整えましょう。

就活に割ける時間が少ない

一般的に、理系学生は3年〜4年次になると研究が忙しくなる傾向にあります。一方、同じ時期の文系学生には、就職活動の準備のためにインターンに参加したり、イベントに参加したりする時間があるという点で大きく異なります。

そのため、理系学生は準備の段階で時間が足りず、文系学生に比べて不利になってしまうという点がデメリットとなるでしょう。

また、就職活動が解禁された後でも、ゼミや論文の提出があり時間の確保が難しい場合もあります。

理系学生が文系就職を目指すためには、自分が就職活動に充てられる時間をあらかじめ把握し、無理のないスケジュールを組み立てることが大切と言えるでしょう。

社会経験が不足している

文系学生の中には、アルバイトやインターン、学生団体などに参加して社会経験を積んでいる人が多く見られます。

しかし、理系学生の場合は、研究や論文提出など、課外活動に時間を割くのが難しい場合が多いのではないでしょうか。

そのため、社会経験が不足していてビジネスモデルへの理解が乏しかったり、「学生時代に力を入れたこと」のエピソードが少なかったりするというデメリットも存在します。

しかし、「学生時代に力を入れたこと」として研究内容に言及することも可能です。文系学生が課外活動において得たものを話すのと同じように、実験や研究において得られた知見や能力を伝えることで、自身の強みをアピールしましょう。

入社後のギャップに苦しむ可能性がある

理系学生が文系就職を選ぶ際には、入社後に想像とのギャップに苦しむ可能性もあります。

研究室中心の生活や専門分野での課題解決に慣れた学生にとって、文系職種ではコミュニケーションや調整業務が大きな比重を占める点が戸惑いの原因になることがあります。

また、地道な研究のように明確な成果が見えにくい業務や、人間関係や感情面を重視する仕事の進め方に難しさを感じるケースもあります。

専門用語が通じない文化の違いもストレス要因です。

こうしたギャップを乗り越えるためには、企業研究やOB・OG訪問を通じて具体的な仕事内容や職場の雰囲気を理解することが重要です。

また、入社後は積極的に周囲とコミュニケーションを取り、新しい環境に順応しようとする姿勢が必要です。

柔軟に対応しながら自分の強みを発揮する準備を整えることが、長く働ける職場を選ぶ鍵になります。

理系学生の文系就職の壁とは

ここからは、選考が進むにつれて現れる「理系学生の文系就職の壁」について見て行きましょう。

少数派である理系の文系就職に壁はつきものです。どう乗り越えるべきか迷った際は、ぜひ参考にしてみてください。

研究内容がPRポイントにならない

文系職では専門性を必要としていないケースが多く、その場合、研究内容そのものはPRポイントになりません。

理系就職では評価される研究成果や論文の実績でも、文系就職では役立てられないことを理解しておきましょう。

また、文系就職の場合、聞き手となる採用担当者が文系出身の場合もあるでしょう。そのため、わかりやすく研究内容を説明し、自分がどのくらい努力して何を得たのかを伝える必要があります。

専門性を活かせない

理系学生が学生時代に培った専門性は、あくまでも理系に特化したものです。

そのため、文系就職の就職活動では活かせないことの方が多いでしょう。

理系就職の場合、就職希望先をメーカーに絞り、「化学系であれば繊維や化粧品系」「電気系であれば電子機器メーカー」といったように、専攻に合わせて企業を探すことが可能です。

しかし、文系就職の場合、自分の専攻を軸に業界や企業を選ぶことは難しいため、自由に選べる反面、軸を決めづらいということが起こります。

採用担当者に志望動機をはっきり伝えるため、自分の軸を定めて選考に挑むようにしましょう。

技術者に戻るのは難しい

一度文系就職してしまうと、技術者としてのキャリアを積むことができないため、技術者に戻るのは困難です。

その理由の一つとして、「一度離れてしまうと技術の進歩に追いつけなくなってしまう」ということが挙げられます。

技術者としてのキャリアを捨てて文系就職することに後悔はないか、よく考えてから選考に進むことをおすすめします。

文系就職でよくある疑問と悩み

理系学生が文系就職を考える際には、研究内容のアピール方法や専門性の活かし方、周囲との進路の違いへの不安など、さまざまな悩みや疑問が生まれます。

これらの課題を整理し、自分自身の強みや希望するキャリアを具体的に見つめ直すことは、納得感のある進路選択をするために欠かせません。

ここでは、理系学生が文系就職を目指す際に特によく寄せられる疑問と、その対策を具体的に解説します。

自分の研究内容をどうアピールすればいいのかわからない

理系の専門的な研究内容をそのまま伝えても、文系職の採用担当者にはイメージしづらいことが多いです。

大切なのは、研究を通じて培ったスキルや学びを汎用的なビジネススキルに翻訳して伝えることです。

例えば、膨大なデータを扱いながら仮説を検証した経験から論理的思考力や問題解決能力を身につけたこと、チームでの研究活動を通してコミュニケーション力や協調性を養ったことを示しましょう。

また、研究発表で磨いた情報整理力やプレゼンテーション能力は営業や企画職で活かせるポイントです。

研究の内容よりもプロセスを通して得たスキルを具体的に言語化し、企業が求める資質と結びつけて伝える準備をしておくことが重要です。

専門性を活かせないのでないか

文系職種では専門的な研究内容をそのまま活かすことは少ないかもしれませんが、専門性を学ぶ過程で得た能力は大きな武器になります。

論理的思考力は問題を分解し、原因を特定して解決策を考える力として、営業、企画、コンサルティングなど幅広い職種で重宝されます。

課題解決能力は、実験で直面するトラブルを粘り強く乗り越えた経験に基づき、困難な状況でも解決策を探る力として評価されます。

また、データ分析能力や仮説検証力は、マーケティングや経営戦略立案などビジネスの現場で欠かせないスキルです。

専門性をそのまま活かすのではなく、その過程で身につけた論理性、分析力、問題解決力をいかに汎用的な力としてアピールできるかが重要です。

周りの理系学生が専門職に進む中で、自分だけ違う道に進んで良いのか

就職活動は周囲に合わせるものではなく、自分自身のキャリアを真剣に考える機会です。

他の理系学生が専門職に進むからといって、同じ道を選ぶ必要はありません。

大切なのは自分が将来どのような仕事にやりがいや成長を感じるかを深く考え、納得できる選択をすることです。

現代のキャリアは多様化しており、一つの専門分野に縛られず、さまざまな経験を積むことが求められています。

理系で培った分析力や問題解決力を活かしつつ、文系職種で新たなスキルを得ることでキャリアの幅は大きく広がります。

自己理解を深め、将来の目標と向き合い、自分が納得して選んだ道であれば、どんな進路でも自信を持って歩んでいけるはずです。

文系就職の情報収集が難しい

理系学生向けの就職情報は専門職に偏りがちで、文系就職の情報収集に苦戦する人も多いでしょう。

しかし、情報を得る手段は豊富にあります。

大学のキャリアセンターでは、理系学生向けの文系就職セミナーやOB/OG紹介を行っている場合もあり、積極的に相談することが大切です。

また、就職情報サイトを活用して幅広い業界や職種の情報を集めたり、実際に文系就職をした先輩からリアルな話を聞くOB/OG訪問は特に有効です。

業界研究セミナーや合同説明会への参加も重要で、企業の求める人物像や業界の動向を把握できます。

さらに、ニュースやビジネス書を読むことで社会や業界への理解を深めるなど、多方面から情報を集める意識を持つことが大切です。

就職活動に割ける時間が少ない

研究や実験で忙しい理系学生にとって、就職活動の時間を確保するのは大きな課題です。

だからこそ、早期から計画的に準備を始めることが重要です。

3年生の夏頃から自己分析や業界研究を進めることで、直前の負担を軽減できます。

OB/OG訪問やオンライン説明会など、効率的な情報収集方法を活用するのも有効です。

また、研究とのバランスを考え、無理のないスケジュールを立てて計画的に進めることが欠かせません。

大学のキャリアセンターの個別相談や就活イベントを活用し、専門家のアドバイスを受けるのも効果的です。

短時間でも集中して就活に取り組み、研究とのオンオフをしっかり切り替える意識を持つことが成功への近道です。

文系職種で後悔したときの対処

理系学生が文系に就職して後悔を感じた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。

後悔を感じるタイミング別に、具体的な解決策を紹介します。

文系就職という選択に迷いを感じているなら、後悔のないキャリアを築くためのヒントを見つけてください。

就職活動中に感じる後悔

「理系学生は研究に専念すべきだったのでは?」と、文系就職のための情報収集や面接対策に時間を取られ、研究が疎かになってしまうことに後悔を感じる理系学生は少なくありません。

この段階で大切なのは、まず自己分析や企業研究を徹底し、就職活動を効率的に進めることです。

自分の専門分野やスキルが活かせる文系職種を見つけることで、文系就職への納得感を高められるでしょう。

例えば、データ分析や論理的思考力が求められる職種は、理系の強みを大いに発揮できます。

キャリアセンターやOB・OGに相談し、理系出身者が活躍している企業や職種について情報収集することも有効です。

また、時間管理を徹底して研究と就職活動のバランスを取ることで、後悔の念を軽減できます。

内定後に感じる後悔

内定を獲得したものの、「この選択は本当に正しかったのか?」と不安を感じる理系学生は少なくありません。

これは、いわば就職活動における「マリッジブルー」のようなものです。

特に、専門分野とは異なる文系職種への就職は、自分の研究を活かせないのではないかという懸念から、より大きな不安につながりがちです。

この不安を解消するためには、まずその原因を突き止めることが大切です。

改めて自己分析を行い、本当にやりたいことは何か、将来どんなキャリアを築きたいのかをじっくりと考えてみましょう。

その上で、内定先の社員と改めて話す機会を設けてもらうのも有効な手段です。

仕事内容やキャリアパスについて詳しく聞くことで、入社後のイメージが明確になり、不安が解消されることがあります。

また、もし内定先に納得できない場合は、内定承諾を保留し、他の企業も視野に入れて再検討する時間を取りましょう。

焦って決断するのではなく、納得いくまで考え抜いて、後悔のない選択をすることが重要です。

理系学生が文系就職する際のポイント

ここからは、理系学生が文系就職する際のポイントについてお伝えします。

ポイントを押さえることで選考も進めやすくなるでしょう。

すでに文系就職をすることを決めた人も参考にしてみてください。

文系就職する理由の明確化

理系学生が文系就職する際は、「理系でありながら、なぜ専門性を活かしにくい業界を選んだのか」について、明確に説明する必要があります。

理系で文系就職を選ぶ人は少数派のため、気になって質問する面接官は多いでしょう。

どのような理由であっても、面接官を納得させられる内容であれば問題ありません。

ただし、理系就職が嫌だから、研究から離れたいからなど、ネガティブな理由は避けましょう。論理的思考力やデータ分析など、文系職でも通用する能力をアピールすることをおすすめします。

文系就職する仲間を見つける

有利に就職活動を進めるためには、仲間を見つけるのも一つの方法です。

周りに文系就職する友人がいない場合は、インターンシップや説明会など就活生同士が交流できるイベントに参加することで、就活仲間を作れます。

文系学生には、OB・OG訪問など、文系就職に関する情報を得る機会がたくさんあります。その情報を共有してもらう環境を作り、就職活動を進めやすくしていきましょう。

研究内容を分かりやすく伝える

理系学生が文系就職する場合、面接で研究内容について聞かれることがあります。

この質問は、純粋に研究内容について聞かれているのではなく、専門的な内容を分かりやすく伝えられるかどうかをチェックしたいという意図があります。

社会人にとって、相手に合わせて分かりやすく伝えられるスキルは、どんな業界や職種であっても必要なものです。あらかじめ話す内容をまとめ、友人や家族に聞いてもらうことで対策しましょう。

OB/OG訪問を積極的に行う

理系学生が文系就職を成功させるために欠かせないのがOB/OG訪問です。

企業説明会やインターンシップでは得られない、リアルな仕事内容や職場の雰囲気、社員の働き方を知る貴重な機会になります。

特に理系出身で文系職に進んだ先輩からは、専門知識や思考力をどのように活かしているのかを具体的に聞け、自分の将来像をイメージする手助けになります。

また企業文化や社風など、公式情報には載らない現場の空気感を知ることで、自分に合った企業かどうかを見極める判断材料にもなります。

さらに、選考対策のヒントを得られるのも大きな魅力です。

どのようなスキルや経験が求められるか、面接での質問傾向など、実体験に基づくアドバイスをもらえる可能性があります。

自己分析と企業研究を徹底する

理系学生が文系就職を目指す際、自己分析と企業研究は欠かせない土台です。

これらが不十分だと、入社後にミスマッチを感じたり選考で苦戦したりする原因になります。

自己分析ではなぜ文系就職を選ぶのかということを深掘りすることが重要です。

研究が合わないという消極的な理由だけでなく、文系職種で実現したいこと、どのような働き方を望むのかを明確にしましょう。

また、理系で培った論理的思考力や課題解決能力、データ分析力をどう文系職種で活かせるかを具体的に言語化します。

企業研究では、業界や企業の事業内容だけでなく、抱える課題、求める人物像、社風まで深く理解することが大切です。

理系出身の社員がどの部署で活躍しているかなど、実際のキャリアパスを知ることで説得力のある志望動機を作る助けにもなります。

理系学生の文系就職におすすめの業界

理系学生が文系就職する際、どんな業界が合っているのでしょうか。

ここでは、理系学生の文系就職におすすめの業界を紹介します。

就職活動にあたって視野を広げたい方、志望する業界が絞れず悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。

金融業界

金融業界は、「銀行」「証券会社」「保険会社」などの企業が含まれる、代表的な文系業界です。

金融業界の仕事は数値に関わるものが多く、取引履歴などビッグデータを活用した業務もあるため、理系学生が持つスキルを活かしやすいと言えるでしょう。

特に、資産運用を代行するアセットマネジメント系の職種では、数値処理能力が必要になるため、理系出身者が多く活躍しています。

その他、保険商品を開発するアクチュアリーなど、金融業界には理系出身者に適した職種がいくつかあるため、調べてみることをおすすめします。

メーカー

理系学生は、メーカーで技術営業や企画職、セールスエンジニアとして活躍することが可能です。

自身の専攻していた分野に関係する製品を扱うメーカーであれば、学生時代に得た知識を活かして働けるでしょう。

また、専攻と違う分野のメーカーであっても、理系学生は専門性の高い知識を扱えるという強みがあります。

そのため、商談やプレゼンで活躍できる人材として評価されることが期待できるでしょう。

医療・医薬品業界

医療・医薬品業界の文系職で活躍する理系出身者もいます。

製薬会社の営業職であるMR(医薬情報担当者)はその一例で、薬学部や生物、化学系の学部出身者が多く活躍しています。

MRの仕事では、医療機関や薬局に対して自社の医薬品を選んでもらうため、品質や安全性などの情報を扱う必要があるでしょう。

そのため、理系出身者で医療系の分野を学んでいた人であれば、入社前から専門知識を持っているため、活躍しやすい職種と言えるでしょう。

IT業界

IT業界も、理系学生の文系就職におすすめの業界の一つです。

IT業界には多くの職種が存在しますが、どの職種でも数値を扱うことが多い業界のため、理系出身者との親和性は高いと言えます。

プログラミングに詳しい人であれば、その専門性を活かして技術者として働くことや、営業職としてその仕組みを相手に伝える役割を担うことも可能です。

IoTやAIなど、今後需要が高まるものに詳しい人や、興味がある人におすすめの業界です。

コンサルティング業界

コンサルティング業界でコンサルタントとして働くのも、理系学生におすすめの文系職です。コンサルタントの仕事では、顧客の問題解決策を導き出すことがゴールになります。

顧客の現状を分析した上で課題を洗い出す必要があるため、論理的思考力が必要です。

理系学生には、もともとこのような考え方が備わっているため、コンサルタントとして活躍しやすいと言えるでしょう。

その他理系出身者が活躍できる文系職種

理系出身者が活躍できる文系職種は金融、メーカー、IT、コンサルティング業界に留まりません。

まず、データサイエンティストやデータアナリストは、文系に分類されることもありますが統計学やプログラミングなど理系知識を直接活かせます。

ビッグデータを分析し、経営の意思決定を支援する役割を担い、論理的思考と専門スキルが求められる分野です。

知的財産関連の仕事も魅力的です。

企業の特許出願や管理、権利化業務を担当し、技術的内容を理解して法律的視点から整理する能力が必要です。

品質管理や品質保証では製品の仕組みを理解し、問題を論理的に分析・解決する力を発揮します。

また、技術営業では専門知識を背景に顧客の技術的課題を解決する提案を行い、理系の知識とコミュニケーション能力を融合させます。

自分の興味や適性に合わせて幅広い選択肢を検討し、可能性を広げていきましょう。

文系就職に関するよくある質問

「理系なのに文系就職って大丈夫かな」と不安を感じる理系学生は少なくありません。

文系就職は、理系の専門性を活かせないのではと悩むかもしれませんが、理系で培った力は文系職種でも大きな強みになります。

ここでは、文系就職を成功させ、後悔しないためのポイントを解説します。

就職活動のスケジュールをどう立てるか

理系学生の就職活動は、研究や卒業論文、修士論文と並行して進める必要があります。

そのため、計画的なスケジュール管理が不可欠です。

大学3年生や修士1年生の夏には、自己分析や業界研究をスタートさせましょう。

インターンシップに参加することで、文系職種の仕事を実際に体験し、本当に興味があるかを見極める良い機会になります。

秋から冬にかけては、本選考に向けた準備期間です。

エントリーシートの作成、Webテスト対策、企業研究を本格的に始めましょう。

文系職種の情報は理系学生が集まりにくいので、アンテナを高く張ることが重要です。

大学4年生や修士2年生の春以降は本選考がスタートします。

研究と両立できるよう、選考を受ける企業を絞る、または選考のピークをずらすなどの工夫が必要です。

専攻分野と全く違う職種でも大丈夫か

結論から言えば、全く問題ありません。

企業は理系学生の「ポテンシャル」を高く評価しているからです。

理系学生が持つ、論理的に物事を考える力、課題を解決する力、粘り強く取り組む力は、文系職種でも非常に重要なスキルです。

たとえば、営業職であれば、顧客の課題を分析し、論理的な解決策を提案する際に役立ちます。

マーケティング職であれば、市場のデータを分析し、仮説を立てる際に活かせるでしょう。

専攻分野と直接関係のない職種でも、大学で培った「物事への取り組み方」があなたの大きな武器になります。

専門知識を活かすことだけがキャリアではないと理解し、広い視野で職種を探すことが成功への鍵です。

文系就職を後悔しないように取り組もう

理系学生の文系就職について、さまざまなポイントから解説しました。理系学生が文系就職する場合に不利に働くケースは少なく、有利に就職活動を進めることが可能です。

しかし、デメリットで紹介したように、文系就職を選んだ理由をうまく伝えられなければ、採用担当にマイナスな印象を与えてしまう場合もあるため注意しましょう。

理系学生で就職先に悩んでいる方は、後悔しないよう、ぜひ文系就職も視野に入れて、自分の進みたい道を探してみてください。

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