自己PRで「傾聴力」をアピールする時のポイント|書き方や例文も紹介

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はじめに

「企業はどんな傾聴力を求めているの?」 「どうやってアピールしたらいいの?」 「傾聴力をアピールするための自己PRとは?」 現在進路を考えている人の中には、このような疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。

この記事では、自己PRで傾聴力をアピールできる理由や傾聴力をアピールするポイントを紹介しています。また、自己PRの例文や書き方も記載しているため、自己PRの書き方に悩んでいる人も参考にできるでしょう。

この記事を読めば傾聴力の重要性が分かるだけでなく、具体的なエピソードを盛り込んだ自己PRが作成できるようになります。

傾聴力のアピール方法や自己PRの書き方について知りたい人は、ぜひ本記事をご覧ください。

企業が求める「傾聴力」とは?

企業が求める「傾聴力」は、相手の話を引き出した上で何を求め、どうしてほしいのかを理解し、客観的に提案できるよう話を進めていくスキルです。

ただ一方的に相手の話を聞くのではなく、ビジネスにおいては「どう解決するか」という能力が必要になってきます。つまり、頭ごなしに否定したり、先入観だけでものを言ったりするのではなく、相手に寄り添って話を聞く姿勢ができる人が求められます。

自己PRで「傾聴力」がアピールできる理由

では、なぜ自己PRで「傾聴力」をアピールできるのでしょうか。

大きな理由としては、傾聴力が企業(ビジネスシーン)で求められる必要な能力だからです。相手の話を聞き、解決策や提案ができる人材を求めています。

ただ、これ以外にも3つの理由があります。

相手の立場で行動できる

客観的視点を持っているということは、相手が何をしてほしいか、何を求めているのかを考えられます。一方的に自分の意見を通すのではなく、相手の立場になって物事を理解することで、具体的な解決策を提案できるのです。

企業からは「この人は客観的に意見を言える人」と捉えられるため、自己PRの際の強みになるでしょう。

会社に貢献できる

一般的に、傾聴力の高い人=自己犠牲の精神が強い人と言われています。つまり、自分の時間を削ってでも会社のために働く傾向にあるのです。

そのため企業側は、会社に欠員が出たり、ピンチになったりした時、率先してカバーしてくれる人材を求めています。

任された仕事だけをするのではなく、多少自分の時間を費やしても会社に貢献できる人は強みと言えるでしょう。

協調性があり集団行動に適している

企業側は「自分のことだけでいい」という考え方をする人は求めていません。集団行動の中に傾聴力のある人が一人でもいて、自分の意見を言える人を求めています。

協調性=相手の意見を尊重して妥協点を見つけられる人が、企業に求められる人材なのです。

自己PRで「傾聴力」をアピールする時のポイント

では、自己PRの際、どのようにして傾聴力をアピールすればよいのでしょうか。一度も面接経験のない就活生の多くは、何を盛りこんだらよいか、何を伝えればよいか分からないでしょう。

ここからは、傾聴力をアピールする時のポイントを紹介します。ポイントを知って理解すれば、自己PRに活かせるでしょう。

  • 仕事に活かせる具体例を示す
  • どうやって「傾聴力」を得たかを明らかにする
  • 具体的なエピソードを盛り込む
  • 「傾聴力」以外の強みも盛り込む
  • 「傾聴力」だけでなく行動できることもアピールする

仕事に活かせる具体例を示す

持ち前の傾聴力を活かして「自分にはこれができる」というのをしっかりアピールすることで、企業側もイメージしやすくなります。

反対に、傾聴力があっても仕事に活かせなければ企業は採用してくれません。仕事への熱意や将来へのビジョンがないと思われるからです。

自分が志望する企業で、傾聴力をどのように活かせるかしっかり考えておきましょう。

どうやって「傾聴力」を得たかを明らかにする

企業側は、あなたの人柄だけでなく成長過程を知りたいとも思っています。成長過程を知ることで、あなたの仕事に対する姿勢や熱意が分かるからです。

傾聴力を得た経緯を説明することで説得性が増し、採用担当者の目に留まりやすくなります。

具体的なエピソードを盛り込む

単に「自分には傾聴力がある」「仕事に活かせる」だけでは、具体性がなく採用担当者の心に響きません。

つまり、傾聴力がどのタイミングで発揮されるのかをしっかりアピールすることで、あなたの魅力が伝わるのです。

「傾聴力」以外の強みも盛り込む

傾聴力のアピールはあなた以外の大勢も実践してきます。つまり、周囲と差別化しなければ埋もれてしまい、採用担当者の目に留まらないのです。

傾聴力に加え決断力や探求心、強い責任感、ポジティブ思考など、自分の強みを考えてみましょう。傾聴力とそれ以外の強みを組み合わせてアピールしてみてください。

「傾聴力」だけでなく行動できることもアピールする

ビジネスシーンにおいて単に「聞く」だけでは何も解決できず、会社に貢献できません。聞いた後のこと、つまり「行動」に移せるかどうかが重要です。

どのような行動をするのかはその時々ですが、聞く一辺倒ではないことを伝えることで、あなたの人柄や仕事への姿勢を見てもらえるでしょう。

「傾聴力」をアピールする自己PRの書き方

では、傾聴力をアピールする自己PRはどのようにして書けばよいのでしょうか。

自分の魅力(傾聴力)を分かりやすく伝えるためには、どのような内容と構成にするかが重要です。無駄な文章が多いと読みにくくなり、アピールポイントがなければ好印象を与えられません。

ここでは、結論→理由→具体例→結論の順に書くPREP法を紹介します。

結論を冒頭に簡記する

大勢の面接者がいる中で、自己PR欄をじっくり読む採用担当者はまずいないでしょう。つまり、採用に足る内容でなければ印象に残らず、流し読みされてしまいます。

しかし、冒頭に結論を持ってくることで目に留まりやすくなり、その後の文章まで読んでくれるようになるでしょう。

根拠となるエピソードを具体的に書く

自分の成長過程や仕事への熱意を知ってもらえるからです。

反対に根拠も具体例もなければ、採用担当者は読むのを辞めてしまうため、傾聴力が強みになった経緯や役に立った経験などを書くようにしましょう。

部活動を例に挙げてみましょう。傾聴力が発揮された結果「練習メニューを即日変更し、コンクールあるいは大会でいい成績を残せた」といった事実を盛り込んでみてください。

目に見える成果や事実は説得力が増すため、好印象を持ってもらえるでしょう。

「傾聴力」を大切にしている理由を書く

単に「こういう根拠で傾聴力に自信がある」だけでは、説得性に欠けてしまいます。

「自分はこういう理由で傾聴力が大切だと思う」「こういう動機や経緯があって重要視するようになった」など、自分の思いをしっかり伝えてください。一言二言でもよいので、採用担当者の印象に残る自己PRに仕上げましょう。

入社後の抱負で締める

最後は、再度結論を書いて入社後の抱負で簡潔にまとめましょう。結論+具体例の形が望ましいです。

例えば、自分には傾聴力がある(結論)→会社に貢献できるあるいは成果を出せる(具体例)といった言い切り表現で締めてください。

ここまでのPREP法を参考に、ぜひ実践してみましょう。

「傾聴力」をアピールする自己PRの例文

PREP法を理解しても、実際に書くとなるとどのようにアピールしようか悩んでしまうでしょう。ここからは、PREP法を用いた、傾聴力をアピールする自己PRの例文をいくつか紹介します。

アルバイトで傾聴力を活かした場合

まずは、アルバイトで傾聴力を活かした場合です。

私は、書店での接客経験をきっかけに傾聴力を身に付けました。まだ業務に慣れていない頃、お客様に「あの本を入れてほしい」「このシリーズを置いてほしい」と言われたことがあります。

しかし、私には発注権限がなく、出版社の営業担当を知らないからと、聞き流していました。すると「いつになったらあの本を置いてくれるの」とクレームが入ったのです。

この時、私は「お客様の声に耳を傾けて本を発注していれば」「先輩たちに頼んで本を入れてもらえればよかった」と後悔しました。

それからというもの、お客様から要望があった際には、自分で解決できることは自発的に行い、無理なことは先輩たちにお願いすることを実践しています。

人の意見や提案に耳を傾け、行動することの大切さを学びました。

入社後も、同僚やクライアントの話を聞き、より多く会社に貢献できるよう努めたいと思います。

ボランティアで傾聴力を活かした場合

つづいては、ボランティアで傾聴力を活かした場合の例文です。

私は、ボランティア活動をするうちに傾聴力が身に付いたと思います。大学生の頃、私は老人ホームでボランティア活動をしていました。しかし、入居者たちが何に興味があるのか分からないまま、レクリエーションを行っていたのです。

よくよく考えると、入居者の意見も聞かないまま、自分だけが楽しいというのは間違いだと気づきました。入居者一人ひとり好きなことが違うのだから、しっかり意見を聞いてそれを反映させないと、と思い至ったのです。

その結果「毎日楽しい」「意見を聞いてくれて嬉しい」といったお声をいただきました。

御社では、クライアントの希望をしっかり聞き、契約が取れるように尽力したいと考えています。

部活で傾聴力を活かした場合

つづいては、部活で傾聴力を活かした場合の例文です。

私は、大学時代のサークル活動で傾聴力を発揮できていたと思います。サッカーサークルに所属していた私は、年齢が一番上ということもあり、率先して練習メニューを組んでいました。

しかし、ある日部員から「練習効率があまりよくないと思います」「もっと時間を有効的に使ってはどうか」と指摘されました。この時、私は「今まで部員たちの意見を練習メニューに取り入れてなかった」と気づいたのです。

それからは部員たちの意見を聞き、練習効率のよいメニューをこなすようになりました。その結果、サークル活動以外のことにも打ち込む時間ができたのです。

仕事においても、自分本位に仕事を進めるのではなく、周囲の意見を取り入れ無駄のないよう業務に努めたいと思っております。

留学で傾聴力を活かした場合

つづいて、留学で傾聴力を活かした場合の例文を見ていきましょう。

私の傾聴力は留学経験によって得られたと思います。大学時代、私はアメリカへしばらく留学していました。

その時、薬物使用や公共交通機関でのマナーに「日本では禁止されているのに」「なぜ電車の中で静かにしないの」と感情的になったことがあります。

しかし、後から考えれば国によって価値観が違うのは当然のことで、何も感情的になるようなことはないのだと気づきました。私の先入観がだれかを不快にさせたのだと悲しくもなりました。

御社では、先入観や自分の価値観を押し付けず、相手の意見を尊重した働き方で貢献したいと思っています。

インターンで傾聴力を活かした場合

最後は、インターンで傾聴力を活かした場合の例文です。

私はインターンで強みである傾聴力を発揮できたと思います。

大学時代、貿易関連企業へインターンとして参加した際、グループディスカッションをしました。ただ、価値観の違う人が集まっていたこともあって、意見が食い違うこともしばしば。

しかし、私は傾聴力に自信があったので各々から提案や根拠を聞き、全員が遠慮なく意見を言える雰囲気を作りました。すると「あなたのおかげで意見がまとまった」「存分に自分の意見を言える」と賞賛の言葉をいただいたのです。

御社に入社した暁には、持ち前の傾聴力を活かし、だれもが気軽に意見を言える職場環境作りに貢献したいと思っています。

「傾聴力」がアピールにつながらない場合とは?

例文を見て実際に自己PRを書いても、傾聴力がアピールにつながらない場合があります。

傾聴力がアピールにつながらないときとはどのようなときなのでしょうか。

ここでは傾聴力をアピールする際の注意点を5つ見ていきましょう。

エピソードが弱い

自己PR欄のエピソードを読んで具体性がなければ、ただの「聞き上手」だと捉えられてしまいます。また、採用担当者はあなたの傾聴力が本当に高いか判断できません。

傾聴力が自分の強みだと言えるよう、エピソードに具体性を持たせましょう。

会社への貢献につながっていない

傾聴力とは、単に「話を聞く」ことだけではありません。相手の話を引き出し、それに対して具体的な提案ができてこそ傾聴力が高いと言えます。

つまり、実際に行動に移し会社に貢献できるかが重要なのです。

「傾聴力」以外の強みがない

自己PR欄に「傾聴力がある」と書いたとしても、話す内容が傾聴力ばかりでは、面接官に「傾聴力以外の強みはない」と思われてしまいます。

傾聴力をアピールする際は、+アルファで自分の強みをしっかり伝えてください。

主体性が感じられない

いくら傾聴力があるとアピールしても、自分の意志で考え責任を持って行動できなければ、企業側は採用してくれません。「聞き上手なだけ」という印象を持たれてしまいます。

自分の行動がもたらす結果に責任を負ってこそ、主体性があると言えるのです。

独自性が感じられない

自己PRでは、多くの人が傾聴力をアピールします。そのため、独自性や具体性がないと面接官の印象に残りません。

エピソードにしても、傾聴力が強みと言える根拠にしても、周囲と差別化を図ることが重要です。

例文を参考にして自己PRで「傾聴力」をアピールしよう

この記事では、自己PRにおける傾聴力をアピールする際のポイントや書き方、例文を紹介しました。

傾聴力とは、相手の話をしっかり引き出すことで、客観的に提案し解決するスキルです。企業・職種に関係なく必要とされる能力のため、傾聴力への理解を深めましょう。

面接を一度も経験したことのない就活生や、傾聴力を強みにしようとしている人は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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