【例文あり】製薬会社の志望動機が書けない人は必見!志望動機の考え方からクオリティを高めるための背景知識まで解説!

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

業界の平均年収が高めで安定しているイメージもある製薬業界は、就活生に人気があります。

しかし、製薬会社に入るために必要な志望動機を考えるのに苦労している方も多いでしょう。

今回は、製薬会社に提出する志望動機の考え方や、そのクオリティを高めるための背景知識を解説します。

この記事を読んでわかること
  • 製薬会社の概要
  • 志望動機の書き方
  • 製薬会社の志望動機のポイント
  • 製薬会社の志望動機の例文
この記事をおすすめしたい人
  • 製薬会社に就職を考えている人
  • 製薬会社の志望動機を作成したい人
  • 選考を通過する志望動機を作成したい人

【製薬会社の志望動機】将来性や福利厚生だけでは志望動機は書けない!?

「将来性がある」「福利厚生が整備されている」などを理由に、企業を選ぶ就活生は非常に多いです。

しかし、志望動機に「将来性があって安定していそうだから」「福利厚生が良いから」などの本音を書いても、熱意の高さを企業に伝えることはできません。

そのため志望動機を書く際は業界・企業についてしっかり理解し、仕事を通じて何をしたいか明確にすることが大切です。

将来性や福利厚生の充実度以外にも、製薬会社で働くメリットは多く存在しています。

まずは製薬業界でできること、その企業でできることが何かを考えてから志望動機を書くようにしましょう。

【製薬会社の志望動機】製薬会社の概要

志望動機を書く前に、製薬会社はどんなところか、どんな職種があるのかなどをよく理解しておきましょう。

製薬会社は、理系の研究者だけが働く場所ではなく、文系大学出身の方でもさまざまな形で薬の開発や販売に貢献できます。

製薬会社とは?

製薬会社は、医薬品や医薬部外品、美容コスメなどの研究・開発・開発・製造・販売を行う企業です。

病気の予防・治療に役立つ医薬品を作り出す製薬会社は、ヘルスケア業界で非常に重要な役割を果たしてきました。

しかし医薬品製造は、一歩間違えれば人を治療するどころか命を奪いかねない仕事でもあります。

そのため、製薬会社は政府機関によって厳格な安全性・有効性の基準規制を課せられており、その環境の中で事業を行わなければいけません。

法律が変われば、そのたびに新しい法律に対応する必要もあります。

もちろん、その中で企業の利益を追求していく必要があります。

株式会社なら株主に利益を還元しなければいけない点、ライバル企業との競争に勝たなければいけない点は、ほかの業界の企業と変わりありません。

どんな職種があるの?

製薬会社には様々な専門的な職種があるので代表的なものをいくつか紹介します。

それぞれの業務内容や役割等も簡単に解説しているので、気になるものがあれば是非チェックしてみてください。

研究科学者

研究科学者は、新薬・医薬品・治療法を開発するための研究を行う職種です。

薬理学、毒物学、医薬品化学、分子生物学などの高度な知識を備えていなければなりません。

ほとんどの研究科学者は、薬学部や理学部などで専門的な知識を学んだ理系大学生・大学院生から採用されます。

彼らは、製薬会社の研究職として、新しい治療法の発見や既存薬の改良に貢献しています。

詳細については、製薬会社の研究職に関する記事をご参照ください。

CRA(Clinical Research Associate)

CRA(Clinical Research Associate)は、臨床試験を管理・監視する役割を果たす職種です。

臨床試験は厳しい規制要件や倫理基準に基づいて行われる必要があり、CRAはこれらを厳格にチェックします。

彼らの役割は、臨床試験のプロセス全体を監視し、試験が適切に実施されることを保証することです。

この職種は、医薬品の安全性と有効性を確認する上で重要な位置を占めています。

薬事スペシャリスト

薬事スペシャリストは、規制当局と連携し、医薬品が法的基準および安全基準を満たしているかを確認する職種です。

彼らは、新しい医薬品や医療機器が各国の規制基準に適合していることを保証し、安全で効果的な製品が患者に届けられるよう努めます。

この職種は、医薬品の品質、安全性、有効性を支えるキーポジションであり、規制遵守と品質保証の専門家としての役割を果たします。

メディカル・サイエンス・リエゾン

メディカル・サイエンス・リエゾンは、製薬会社において医療従事者や研究者との橋渡し役として活動する職種です。

科学的なデータや研究成果を提供し、製品の理解を深めてもらうための役割を担います。

最新の医薬品情報を専門的な知識を持つ医療関係者に伝えることで、適切な治療選択が行われるようサポートします。

また、臨床試験のデザインの相談や研究結果の解釈に関する専門的なアドバイスも提供します。

販売(MR)・マーケティング

販売(MR)とマーケティングの職種は、医薬品の宣伝および販売を担当します。

マーケティング担当者は、医療提供者や患者、その他の利害関係者に対して効果的なマーケティング戦略を策定します。

一方、MR(医薬情報担当者)は、各医療機関を訪問し、製薬会社の製品を提案・販売する営業職です。

彼らは医療現場との信頼関係を築き、製品の普及と市場シェアの拡大に貢献している、非常に重要な職種です。

ライン管理

ライン管理は、医薬品の製造ラインでの管理業務を担当する職種です。

製剤化、試験、包装といった製造プロセス全体を監督し、製品の品質と効率を保証します。

ラインマネージャーは、製造設備の運用や生産スケジュールの調整、品質管理基準の遵守を確実にする責任を負います。

また、問題が発生した場合のトラブルシューティングやプロセスの最適化も行います。

この職種は、生産現場でのスムーズな運営と高品質な製品の提供に貢献する、縁の下の力持ち的な存在です。

薬学部でなくても働くことができる?

製薬会社の多くの職種では、薬に関する知識が求められます。

医薬品の製造や研究開発に携わる職種では、薬学部などを出て専門知識を身につけていなければ厳しいでしょう。

MRは入社後の研修や実務で薬に関する知識をつけていくため、文系の方でもなることができます。

そのため、特別な資格は必要ありません。

しかしMRになる場合でも、薬理学や医療化学に関する知識がある方が有利になることは間違いないでしょう。

薬学系・生物学系の大学院生であれば。予備知識として薬理学などといった知識を身につけており、研修の内容をより理解しやすくなります。

文系の学部からMRなどとして製薬会社に就職する場合、入社直後から毎日勉強の日々が続くと考えてください。

製薬会社の主要企業

日本国内の新薬メーカーでは、武田薬品工業やアステラス製薬・第一三共といった主要企業があります。

武田薬品工業は国内製薬会社売上ランキングトップ、日本では唯一のメガファーマであり、日本を代表する製薬企業と言えるでしょう。

武田薬品工業に次ぐ売上高なのはアステラス製薬で、さらに第一三共・中外製薬・大塚ホールディングスといった企業が続きます。

医療従事者でない方になじみ深いのは、ドラッグストアなどで買える薬を製造する大衆薬メーカーでしょう。

日本の大衆薬メーカーでは、胃腸薬でおなじみの大正製薬、目薬などが有名なロート製薬といったところのシェアが大きくなっています。

海外では、世界レベルで知られる製薬会社もあります。

たとえばロシュ・ノバルティスといったスイスの企業、コロナワクチンで日本でも有名になったファイザーといった企業が世界レベルで見た大手です。

また、海外ではバイオベンチャー企業・創薬ベンチャー企業も活発に活動しています。

日本でも勢力を拡大していますが、この分野では海外に比べて動きが活発であるとは言えません。

当然就職も難しく、製薬会社志望ならどうしても大手・有名メーカーを中心に考えていくことになるでしょう。

【製薬会社の志望動機】製薬会社の動向

続いて、製薬会社の動向についても知っておきましょう。

現在製薬会社を取り巻いている環境や、業界全体の将来性について知っておくことは、志望動機を書くときだけでなく面接で企業や業界について質問されたときにも役立つ可能性が高いです。

製薬会社の将来性

製薬会社を将来性が高い業界だと考える方は非常に多く、それには以下の理由が大きく関係しています。

まず挙げられるのは、世界的な高齢化社会の進行に伴う医療ニーズの拡大です。

特に日本は高齢化が進み平均寿命も延びていますが、多くの方が何らかの病気・疾患を抱えながら暮らしているのが現状です。

そのため製薬会社では、高齢者向けの医薬品開発・医療機関向けのシステム機器開発などを行い、高齢化社会のニーズに対応することで売上をアップできるとされています。

次に、ジェネリック医薬品市場が成長していることも、製薬業界で見逃せない動向です。

国はできるだけ医療費を抑制したいと考えており、ジェネリック医薬品は国の方針ともマッチします。

患者側からも安価に購入できるジェネリック医薬品は注目されており、今後も市場を拡大していく可能性が高いです。

日本の製薬会社は海外新興国市場でのビジネス展開にも力を入れていることが多く、今後はアジア・中南米などでニーズに応えることでさらなる成長が期待できることも、製薬会社に将来性があると予想できる材料と言えるでしょう。

また、近年の新薬開発に関する技術進歩の目覚ましさも、製薬業界の未来が明るいと言える理由のひとつです。

最近はAIやデータ解析など高度な技術を利用することで、より効率的に新薬開発ができるようになりました。

また、今後はがんの免疫療法・遺伝子治療など、従来の薬剤開発では難しかった領域にも製薬会社が進出していくことが予想されます。

こういった点を考えると、製薬会社はまだまだ成長する余地・新しい市場を開拓できる余地があると考えるのが自然でしょう。

業界の将来性を重視している方にとって、製薬会社は優良な選択肢のひとつと言えます。

製薬会社が抱える課題

将来性のある製薬業界ですが、まったく課題がないとは言えません。

規制なく自由にビジネスができる業界ではなく、さまざまな課題と向き合っていく必要があります。

以下の課題は、今後も製薬会社が悩まされる点になるでしょう。

まずは、新薬の開発・承認までに高度な技術・多大な費用がかかる点です。

日本の薬事法や倫理規定は非常に厳しく、これをクリアするためには臨床試験や審査で非常に長い年月がかかってしまいます。

いわゆる「新商品の開発」が、いつの時代も難しいのが製薬会社です。

次に、ジェネリック医薬品推進は製薬業界全体にとって良いこととも考えられますが、今後どこまで普及するかも現在製薬会社が抱える課題と言えます。

また、品質などの点でジェネリック医薬品を信頼していない患者も多く、ジェネリック医薬品が信頼に足るものであることをどのように示していくかが重要なポイントになります。

さらに、人材の確保が難しいことも製薬業界全体が悩まされている課題です。

研究開発をできる人材は、基本的に薬学部からしか採用できません。

高度な専門知識を持った人材となると、大学院まで進学している方が理想的です。

しかし少子化と格差拡大が進みつつある日本では、そうした高度な教育を受けた理系学生を確保するのに苦労することは必至と言えます。

グローバル化が進んでいる現代では、優秀な学生が海外企業に奪われてしまう可能性もゼロではありません。

そして、日本全体の医薬品使用量は増加していますが、医療費抑制のために薬価の引き下げが進んでいることも製薬業界にとって逆風です。

今後薬価の引き上げが簡単に実現する可能性は高くなく、多くの医療現場で広く用いられる医薬品で簡単に利益が得られない時代になってしまいました。

ニーズがなくならない強みこそありますが、だからと言って利益が一気に増えるというわけではないのが製薬会社の現状です。

【製薬会社の志望動機】製薬会社で活かせるスキル

製薬会社で活躍するためにどんなスキルや能力、スタンスが活かせるのかということを解説します。

製薬会社は人の命に関わるという前提のもと、以下で説明する能力は基本的に全て必要だと思っておいた方が安全です。

コミュニケーション能力

製薬会社におけるコミュニケーション能力は極めて重要です。

研究開発チーム内での意思疎通、患者や医療専門家への情報提供、規制当局との対話など、多岐にわたる業務において中核となります。

例えば、研究者が実験結果を共有し、開発プロセスをスムーズに進めるためには正確で迅速なコミュニケーションが必要です。

また、医薬品の使用方法や副作用について患者や医療従事者に分かりやすく説明することは、製品の安全性と有効性を保証するためにも不可欠です。

規制当局との対話においても、適切な情報の伝達は法規制の遵守に直結します。

このように、製薬会社ではコミュニケーション能力が高く評価されるスキルの一つです。

責任感

製薬業界では、患者の健康や生命に直接影響を及ぼす医薬品や治療法を扱うため、すべての業務において高い倫理観と責任感が求められます。

研究開発から製造、市場への供給に至るまで、品質管理の徹底や安全性の確保は公衆の健康を守るために不可欠です。

例えば、新薬の開発では、試験データの正確な記録と報告が求められます。

また、製造段階では、厳密な品質管理と規制基準の遵守が必要です。

市場に出る前には、製品が安全で効果的であることを保証する責任があります。

さらに、規制遵守においては、法的および倫理的な観点から正確な判断を下す責任感が必要となります。

問題解決能力

製薬会社での問題解決能力は、予期せぬ障害が発生した際に迅速かつ効果的な解決策を見つけ出すために重要です。

例えば、研究開発段階での科学的課題、製造プロセスの効率化、規制の変更への対応、市場のニーズの変化など、多様な問題が生じる可能性があります。

これらの問題を効率的に解決する能力は、プロジェクトの遅延を防ぎ、コストを削減し、製品の市場への迅速な導入を可能にします。

そして研究者は、新しい実験方法を考案し、製造工程で発生する問題に対して技術的な解決策を提案する必要があります。

また、市場の変化に迅速に対応し、製品の改良や新しいマーケティング戦略を打ち立てることも求められます。

【製薬会社の志望動機】志望動機を考える前に

製薬会社の志望動機を考え始める前に、しておくべき準備について3つ解説します。

業界、企業、自分の分析を徹底的に行い、自分と企業がどういった点でリンクしているのかということを洗い出す作業になります。

これをしておかないと説得力に欠ける志望動機になってしまいます。

業界研究

志望動機を考える前に、まずは業界研究が重要です。

製薬業界の仕事内容だけでなく、現在の動向や課題についても理解する必要があります。

例えば、最新の技術トレンドや規制の変化、市場の需要動向などを把握することで、業界全体の状況を把握できます。

業界研究をしっかり行うことで、企業研究の精度が上がり、より具体的な志望動機を作成することが可能になります。

また、業界の課題に対する自分の考えや解決策を示すことで、面接官に対して説得力のあるアピールができるようになります。

企業研究

企業研究も志望動機を作成するうえで重要な工程です。

なぜその製薬会社を志望するのかを具体的に話すためには、企業の特性やビジョン、取り組みを深く理解する必要があります。

例えば、その企業でしかできないことや独自の強みを見つけ出し、それに触れることで他社との差別化が明確になります。

これにより、志望動機が具体的で説得力のあるものとなり、企業への関心と熱意を効果的に伝えることができます。

自己分析

最後に、自己分析をすることで、自分が何を成し遂げたいのか、自分の強みを活かせる仕事は何かを明確にすることができ、これはガクチカや自己PRにも役立ちます。

例えば、過去の経験を振り返り、自分がどのような状況で成果を上げたかを分析することで、自分の強みや価値観を理解できます。

自己分析を深く行うことで、志望する企業や職種との適合性を明確にし、自分のキャリアビジョンを具体的に描くことができます。

これにより、志望動機がより一貫性を持ち、説得力のあるものとなります。

自己分析から「就活の軸」を考えよう

就活の軸とは、就職をするうえで外せない条件を指します。

これを明確にすることで、自分と志望する企業がマッチするかを考えるうえで重要な指標となります。

面接で志望動機と同様に聞かれることが多く、自分のキャリアビジョンを企業に伝える際の重要な要素です。

まず、自己分析を通じて自分の価値観、強み、興味を深く理解し、次に、志望する製薬会社がこれらの軸とどれほど一致しているかを徹底的に調べます。

企業のウェブサイト、年次報告書、ニュース記事などを活用し、企業のビジョンや文化、成長機会などが参考になります。

面接で自分の軸を具体的に説明する際には、自己分析から得た具体的なエピソードや、企業研究で得た情報を交えて話すことで、より説得力のあるアピールが可能になります。

【製薬会社の志望動機】志望動機を考える3step

続いて、製薬会社に提出する志望動機を考えるための流れを見ていきましょう。

以下では、3ステップに分けて紹介していきます。

いきなり書き出すのではなく、じっくりとイメージを固めてから書くようにしてください。

step1:どんなことを成し遂げたいかイメージする

まずは、製薬会社でどんなことを成し遂げたいかをイメージすることが志望動機を考える第一歩です。

製薬会社でも、事業内容や職種によって成し遂げられることは大きく違ってきます。

大衆薬を作っている企業だと「より多くの方に薬を届ける」などをイメージできますが、医療現場で使われる薬を製造するところでは「難病に悩んでいる人を救う」といったことを述べた方が採用の可能性は高まります。

また、「薬の品質を高める」「承認をできるだけ早く取りつけて薬が世に出る助けをする」といったように、職種から成し遂げたいことを考えるのも有効です。

step2:どうして成し遂げたいかを考える

次に、step1で考えた「成し遂げたいこと」を、どうして成し遂げたいのか考えてみましょう。

そのためには、自己分析で自分の原体験をしっかり深掘りしていく必要があります。

製薬会社で社会貢献したいと思った方は、多くの方が病気やケガの人を助けたいといった気持ちを持っていることでしょう。

自分がどうしてそのように思うようになったか、きっかけとなった出来事を書き出してみてください。

そのきっかけを簡潔で短い文章にまとめられるようにすると、良い志望動機を書きやすくなります

step3:企業を選んだ妥当性を見つける

最後のステップは、自分が成し遂げたいことからその企業を選んだ妥当性をうまく説明できるようにすることです。

先ほどまでのステップで考えた「成し遂げたいこと」を、応募する企業で実現することができるのかを考えましょう。

また、それはその企業でなければできないことかどうかも考えるようにしてください。

「病気の人を助けたい」だけなら、医療機器メーカーでも製薬会社でもできる可能性があります。

応募先の企業でなければできないことを見つけるために、しっかりと企業研究をしていきましょう。

こんな志望動機はNG

志望動機を書く際に、「福利厚生が良いから」といった待遇面、「医師になれなかったから」といった消極的な理由、「研究が好きだから」などの医療業界に対する熱意や社会貢献に対する志向性を無視した志望動機は好ましくありません。

「熱意が低い」「条件が良ければ自社以外でも良い」とみなされてしまうでしょう。

その企業がやっているビジネスに携わることで何かを成し遂げたい、それを通じて企業の利益に貢献したいという書き方をするのが志望動機の基本です。

その企業が製薬事業を通してどのような価値を生み出しているか、自分がそこにどのように関われるかをイメージしてみましょう。

【製薬会社の志望動機】志望動機の構成

続いて、志望動機の基本的な構成を紹介します。

以下で紹介する順番(結論→根拠→展望)という書き方は、志望動機欄以外にも使える方法です。

ガクチカ・自己PRなどの記入欄でも、この基本を守って書くようにしましょう。

結論

就職書類を書く際に大切なことは、結論ファーストであることです。

志望動機の結論部分は、企業選びの基準である就活の軸から導入すると書きやすくなります。

たとえば、「私は○○を就活の軸としており、それを一番実現できる企業だと感じたため貴社を志望しました」といった書き方です。

「就活の軸」という言葉を使わなくても、「私は○○の仕事をしたくて」と簡単に書くこともできます。

最初に結論を書くと、相手に要点が伝わりやすく文章が論理的である印象を与えられます。

根拠

結論の次に、その結論に至った根拠を書きます。

結論に至った根拠には、就活の軸を形成したエピソード・原体験などが該当します。

企業はこの根拠の部分を重視して志望動機を読むので、エピソードをより具体的でわかりやすくするのが書類選考を通過するコツです。

説得力を増すために、「そのエピソードから何を学んだか」「自分がどのように変わったか」などを書くと良いでしょう。

志望動機の文章は短くまとめなければいけないので、どこまで短くわかりやすくできるかも勝負のポイントです。

困ったときは、友人や先輩の方に添削してもらうと良いでしょう。

展望

結論・根拠と書いていった後、最後に今後の展望を書いて文章を締めるのが効果的です。

入社後の展望を書くと、本当にその企業に入りたいと熱望しているという印象を与えやすくなるでしょう。

具体的には、「入社後にどんなことを成し遂げたいか」「どのように企業に貢献できるか」ということを書きます。

ここで志望した企業の強み、その企業独自の事業などまで言及すると、企業研究をしっかりしてきたことをアピールできます。

自分のやりたいことをうまくその企業の強みに絡められるなら、ぜひ実践してみましょう。

【製薬会社の志望動機】志望動機の例文

ここでは製薬会社に提出する志望動機の例文を紹介します。

研究・開発職、MRの2パターンを用意しました。

どちらの文章も、結論・根拠・展望という文章構成になっている点は変わりません。

ほかの職種を志望する方も、この文章の流れはしっかりと頭に入れておくようにしましょう。

研究・開発職の志望動機

私は、新薬の開発でパンデミックの収束に貢献したいと思い、貴社を志望しました。
現在私の両親は医療従事者として忙しく働いています。
特に、コロナのピーク時には家に帰れない日が何日も続いていました。
そのような両親の姿を見て、私自身も医療に貢献し、少しでも早くいつもの日常を取り戻す助けになりたいと思うようになりました。
現在所属している研究室でウイルスの研究に携わっているのも、将来感染症の拡大予防に貢献する仕事に役立つと思ったためです。
私はこうした経験から、どの企業よりも創薬に注力し資金を投資してきた貴社で新薬の開発に携わり、これからの医療を支えていきたいと思っています。
現在猛威を振るう新型コロナウイルスの脅威が去っても、次の未知なるウイルスが出てくる可能性が高いでしょう。
しかし、私は研究室で培ったどんな困難にも立ち向かう気持ちを常に持ち続け、どんな病気が流行してもそのパンデミックと戦う新薬開発をライフワークにしていくつもりです。

営業職(MR)の志望動機

私は薬と医者をつなぎ、患者の健康増進に貢献する仕事をしたいと考え、貴社を志望いたしました。
私が高校時代に薬学部を志望するようになったきっかけは、医療現場を知ったうえでそこで必要になる薬を提供したいと考えたことがきっかけでした。
その理由は、私の父がMRの仕事をしていることにあります。
父は文系大学出身で、「自分の知識だけではなかなか医師に自分の考えを伝えられないことがある」と、よく私に話していました。
私は実際に薬について学び、それからMRになることで、より医療従事者に寄り添うコミュニケーションをしたいと思いました。
MRはほかの職種に比べて医師と接する機会が多く、医療現場を見てきたことはより強く医師や企業に働きかける助けになると思います。
私が製薬業界の中で貴社を第一志望にしたのは、特に貴社がジェネリック医薬品の分野で非常に優れた実績を挙げており、将来の高齢化社会で存在感を増すようになると思ったためです。
薬学部の経験を通しMRの仕事で薬と医者をつなぐことで、今後長く続く日本の高齢化社会の課題を少しでも解決できればと考えています。

【製薬会社の志望動機】志望動機が書けたら

志望動機を書くのは簡単なことではなく、書いたことで満足してしまう学生も大勢います。

しかし、第三者に添削をしてもらうと、自分で気がつかなかった点もわかり、よりすばらしい志望動機にできるきっかけを得られるでしょう。

そこでおすすめなのが、就活のプロである就活エージェントの利用です。

志望動機をより良いものにするためにプロの意見を聞いてみたい方は、ぜひサービスの利用を検討してください。

特におすすめのサービスはこちらです。

おわりに

製薬会社に提出する志望動機を良い文章にするためには、自己分析・企業研究の2つが欠かせません。

まずは、説明会や短期インターンなどに参加する、OB訪問をするなどして、志望動機を書くための材料集めをしてみてはいかがでしょうか。

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