【例文あり】食品商社の志望動機の落とし穴!?メーカーとの差別化する方法を解説!

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はじめに

食品に携わる仕事をしたいと思い、食品商社や食品メーカーを志望する就活生も多いでしょう。

今回は、食品商社の志望動機の書き方をご紹介します。

また、食品メーカーとの差別化を図る書き方についても説明していきますので、興味をお持ちの方はぜひチェックしてみてください。

【食品商社の志望動機】食品メーカーの志望動機と同じになっていませんか?

「食べることが好きだから、食に関わる仕事をしたい」「多くの人に貢献できるから」という想いで、食品業界を受ける人は多いと思います。

食品業界を受ける人は、食品商社と食品メーカーを併願しているでしょう。

しかし、別の会社を受けるにも関わらず、どちらも志望動機が一緒になっているという方も少なくありません。

このままだと、「商社じゃなくて、メーカーでよくない?」と突っ込まれるかもしれませんので、慌てることのないように食品商社独自の志望動機を作るようにしてください。

【食品商社の志望動機】書く前に知っておきたい食品商社の概要

食品商社が何をしているのか知らなければ、志望動機は書けません。

ここでは、食品商社の概要や詳しい仕事内容、さらには業界内の主要企業について見ていきましょう。

基本的な知識を身につけることは、今後の就活に大いに役立ちます。

食品商社とは?

食品商社とは、食品を製造・加工して、小売店へ販売する商社のことです。

食品商社は、食品メーカーから商品を仕入れ、消費者や小売店へ販売しています。

つまり、食品を製造する企業と消費者の間の橋渡し役を担っています。

しかし、近年では小売店が独自の工場を持って製造することも珍しくなくなってきました。

また、コストダウンのために、商社を中継せずに食品メーカーと小売店でやりとりをするような形態も目立ってきています。

そのため、多くの食品商社はビジネスモデルの改革に注力するようになりました。

新たな取り組みとして、各種の原料加工や検品、販売手続きなどを行い、付加価値をつけています。

また、商品開発などにも積極的な食品商社もあります。

いずれにせよ、私たちの生活を支えている業種のひとつと言えるでしょう。

どんな仕事をしている?

食品商社の主要業務は、原材料調達と販売の2点です。

原材料調達とは、食品製造に必要な原材料を調達することです。

これには、品質や価格などの条件を把握したうえで原材料の調達先を選定するといった仕事もあります。

販売とは、メーカーから製品を買い、その製品を小売店に販売することです。

このように、食品商社は、さまざまな販売ルートや手段を用いて、品質の高い食品を市場に提供する仕事を行っているのです。

商社は、食品の品質を確認し、販売可能なものを選定し、卸業者や小売業者などに販売します。

これらのほかにバリューチェーン(原材料の調達、商品の製造・出荷・販売・サービスといったビジネスの流れ)を構築するための事業投資として、製造支援・販売支援・輸出入業務・品質管理の4つの仕事が挙げられます。

1つ目の製造支援とは、食品製造業者に対する、製造技術や品質管理などの支援を行う業務です。

高品質の食品を安定して製造できる技術を開発・提供することは、小売店や消費者への安定供給につながります。

2つ目の販売支援は、食品を販売するために、マーケティングやセールスなどの支援を行う業務のことです。

これには、製品のブランディングや市場調査なども含まれます。

また、テレビや新聞などのメディアを使って広告活動を行う企業も珍しくありません。

商品の特徴を説明し、消費者の興味を引くような宣伝活動を行います。

3つ目の輸出入業務とは、食品の輸出入に関する業務のことです。

これには、関連法律や規制に基づいた輸出入手続きなどが含まれます。

4つ目の品質管理とは、食品の安全性や品質を確保するために、品質管理システムや検査などを実施する業務のことです。

このように、食品商社は消費者の健康を守るためにさまざまな対策を講じています。

食品商社の仕事の幅は広く、やりがいも大きいと言えます。

業界内の主要企業は?

食品の専門商社には2つのパターンがあります。

1つは総合商社が元となっている企業、もう1つは総合商社が元になっていない企業です。

総合商社が元になっている企業として、三菱食品や物産フードサービス、丸紅食料、住商フーズなどが挙げられます。

特に三菱ケミカルは人気企業で、ここを志望する学生も少なくありません。

総合商社が元となっていない企業としては、加藤産業や国分グループ本社、ラクトジャパンなどが挙げられます。

なかでも加藤産業は大規模な企業で、さまざまな食品を取り扱っているほか、海外事業も積極的に行っています。

【食品商社の志望動機】食品商社の将来性や課題

食品商社に将来性があるのか、またはどのような課題があるのか気になる就活生も多いと思います。

ここでは、食品商社の将来性や課題について見ていきます。

業界を取り巻く現状などを理解してから、就活に臨みましょう。

国内需要の縮小

食品の需要は、基本的に人口に比例します。

日本国内の人口減少から需要も縮小すると見込まれています。

そのため、M&Aや新興国での物流拠点の整備などで、海外進出を進める企業が多いです。

海外の現地食品メーカーや物流企業との連携、買収なども行われています。

特に、多くの人口を抱えて成長著しい東南アジアなどへの投資が活発です。

また、食生活の多様化により、従来扱っていた食品の需要も低下しています。

これから先は、ハラル食品やヴィーガン食への対応も求められることになるでしょう。

このような変化を活かすことで、多くの食品商社はグローバルカンパニーへ変貌を遂げようとしています。

物流コストの上昇

物流業界の人手不足により、コストが上がっています。

2023年、2024年にはさらに物流コストが上昇すると考えられており、資金繰りに悩む企業も少なくありません。

2023年4月1日からは、月60時間超の時間外労働に対しての割増賃金率は50%になります。

そして、2024年4月1日からは、働き方改革関連法案の影響で、時間外労働の上限規制がトラックドライバーにも適用されます。

そのため、物流業界の人件費上昇は避けられません。

これに加えて、燃料代高騰も追い打ちとなっています。

これらの要因により、物流や在庫管理の効率化なども必要になってくるでしょう。

運送や配送は無人化が難しい仕事であり、各食品商社はさまざまな対応に追われています。

食品業界の影響を強く受けてしまう

総合商社は、ロケットの開発から鉛筆の製造まで幅広い事業を展開しています。

一方で、食品商社は取り扱う対象を食品に絞っています。

そのため、食品業界の影響を大きく受けてしまう不安定さが課題です。

最近では、生乳余りによる乳価の下落や、鳥インフルエンザによる鶏卵の高騰などの問題があります。

食品の原材料は、疫病や気象条件により、在庫や価格を安定させることが難しいです。

売上アップのために、食品の中でも低温食品など幅広い分野のものを取り扱うことが重要と言えるでしょう。

【食品商社の志望動機】志望動機を考える3step

志望動機を書くうえで大切なことは、採用担当者に自分を採用することでのメリットを伝え、活躍している姿をイメージさせることです。

ここからは、志望動機の書き方を詳しく紹介していきますので、それぞれ見ていきましょう。

step1:どんなことを成し遂げたいかイメージする

まず、食品商社に入って何を成し遂げたいか考えましょう。

また、どのような部署で、どういった仕事に携わるかをイメージして、伝えることができると良い志望動機になります。

高い視座を持っている学生はほかの学生とは違う意見を持っており、多くの企業からも高い評価を受けます。

将来的なことをイメージして伝えるために、会社説明会やインターンに積極的に参加して、会社の事業について調べましょう。

また、インターネットや四季報で情報を得ることも重要です。

step2:どうして成し遂げたいかを考える

どうして成し遂げたいのかについて、原体験を元にその理由を説明していきましょう。

企業は、あなたが成し遂げたいと考えた背景には、説得力のある理由や裏付けがあると考えています。

「なんとなく感じたから」という理由では、企業は納得しません。

徹底的に自己分析を行うことで、就活の軸や価値観形成に至った背景がわかります。

自分の過去を振り返って自己分析を行うことで、自分が大切にしていることややりたいことは何かが見えてきます。

step3:企業を選んだ妥当性を見つける

Step1で考えた「自分が成し遂げたいこと」を達成するための環境として、その企業を選んだ妥当性について説明しましょう。

ここが曖昧だと、同じ業界で使い回せるものになってしまい、企業に与える印象が悪くなります。

「うちの会社でなくても良いのでは?」「競合他社にも同じことを言っているのでは?」と採用担当者に思われかねません。

その企業でなければならない理由を具体的に説明し、ほかの学生にはない自分の意見を伝えましょう。

食品商社ではどのようなことができる?

食品メーカーの志望動機と一緒になってしまっている人は、step3の業界・企業の妥当性で苦戦しているのかもしれません。

自分が成し遂げたいことは、食品商社でなければ達成できないと伝えても、採用担当者からは「食品メーカーでもできるよね?」と受け取られます。

そこで食品商社の強みである、原料調達や取引メーカーなどの磐石な基盤、物流まで関与していることに言及してみましょう。

そうすることで、差別化が図れます。

また、OB訪問を行うことも有効です。

食品商社の社員の方々は、食品メーカーも受けてきた方が多いと思われます。

そのような先輩方に、どのような志望動機を書いたか尋ねてみましょう。

参考になる点が多く見つかるはずです。

【食品商社の志望動機】志望動機の構成

志望動機の構成は非常に重要です。

どれだけ成し遂げたいことや将来像を盛り込んでいても、構成がぐちゃぐちゃになっていると伝わりません。

ここからは、結論・根拠・展望の3つに分け、志望動機の構成について具体的に解説していきます。

結論

志望動機を書く際には、結論ファーストを意識しましょう。

これは志望動機に限らず、ESすべてに共通することです。

志望動機の結論部分は、企業選びの基準である就活の軸から導入すると非常に書きやすいです。

結論は簡潔に、一文でまとめましょう。

その結論に至った背景情報などは、次の文で説明すれば良いだけです。

面接の際にも、冒頭で「私が貴社を志望する理由は○○だからです」と簡潔に伝えることで、採用担当者も理解しやすくなります。

根拠

次は、結論に対する根拠を書きます。

これは、結論の背景情報にあたります。

結論で志望する理由を簡潔に述べますが、根拠とはそのような志望理由を持った原体験やエピソードなどのことです。

企業は根拠の部分を非常に重視しているため、エピソードを具体的にすると説得力が増します。

なぜその志望動機を持ったのか丁寧に書くことで、志望動機に厚さや深みが出るのです。

また、結論と根拠が論理的に書いてあると、ロジカルな学生だと思われて評価が高くなります。

展望

志望動機を考える3stepの項目でもお伝えしましたが、自分の成し遂げたいことを盛り込むことは非常に大切です。

自分の将来を見通して述べることで、志望動機により説得力が増します。

企業も、「この学生はすぐに辞めない」「長期的に活躍する人材だ」と評価することができます。

そのような学生の方が採用されやすいことは、言うまでもありません。

企業の強みや業界の未来についてまで言及できると、企業・業界研究をしていることもアピールできます。

【食品商社の志望動機】志望動機の質を上げるポイント

ここまで、志望動機の考え方や構成についてお伝えしてきました。

しかし、人気の高い食品商社業界は、志望動機の構成を守って丁寧に書いても、書類選考で落ちることが多いシビアな業界です。

ここからは、志望動機の質を上げるポイントについて説明していきます。

トレンドやニュースを押さえる

各業界の中には、それぞれ課題や流行があります。

食品関係の業界では、コロナ禍による中食需要の増加や健康食品への意識の高まり、国内の市場縮小がトレンドやニュースとしてあります。

このようなトレンドと自分の強みを掛け合わせて、「これからの未来で自分は何ができるのか」「どのように企業や社会へ貢献できるのか」を考えてみましょう。

昨今のトレンドを自分の成し遂げたいことにつなげられると、よりすばらしいアピールとなるのでおすすめです。

自分なりの販売戦略を考えてみる

ESに書く必要はありませんが、「自分ならこのような戦略で売上を伸ばす」といった考えを持っていると評価されやすいです。

自分なりに考えた戦略について、会社説明会やOB訪問で話してフィードバックをもらってみましょう。

自分の戦略が多少甘かったとしても、意見を述べる積極性や準備力について良い評価を受けます。

また、フィードバックを受けて練り直した意見を面接の場で伝えてみることで、ほかの学生とは異なる高い視座を持った学生として高評価を受けるケースも少なくありません。

【食品商社の志望動機】志望動機の例文

ここまで、志望動機の構成や差がつくポイントを見てきました。

それでは、実際の志望動機の例文を見て、結論と根拠の含め方など志望動機の書き方について学びましょう。

自分なりのエピソードを盛り込むことができれば、ほかの就活生と差をつけることができます。

海外進出をアピールした例文

私が貴社を志望する理由は、国外にも日本の「おいしい」を伝えたいと考えているからです。
大学2年時のシンガポール留学の際に、学生寮や同じ学科の友人たちに日本のカップラーメンやお菓子を紹介しました。
彼らはさまざまな国から来ていましたが、全員に「おいしい」と喜んでもらえました。
このときに、「日本の食品は国境を越えて多くの人を幸せにできる」と実感し、大変誇らしく思えたのです。
これと同時に、より「多くの人に日本の食品を食べることで喜んでもらいたい」と思うようになりました。
シンガポールをはじめとした東南アジアでは、日本の食品が爆発的に売れているという背景があります。
この機会を活かして、日本の食品をより多くの国に知ってもらえると考えております。
貴社は昨年度、インドネシアの国営企業と資本提携を行い、物流網を構築することを目的に合弁会社を立ち上げました。
貴社が持つ独自のパイプや物流を駆使し、世界中の人に漏れなく高品質な日本の食品の魅力を伝え、貴社の売上に貢献したいと考えています。
 

「食品から健康を広めていきたい」をアピールした例文

私が貴社を志望する理由は、食品から人々の健康を広めていきたいからと考えているからです。
私は大学時代に食品と健康の研究を行い、生活における健康食品の重要性を認識しました。
具体的には、鉄分摂取量と女性の健康をテーマに研究をしていましたが、多くの女性は鉄分が足りておらず、身体的な悩みを抱えていることがわかりました。
栄養不足とは無縁だと思われている現代日本において、栄養が足らずに健康を損なわれている人が多いことを知り、大変悔しかったです。
しかし、これは裏を返せば、食品を通じて健康になることで救われる人が多くいるとも言えます。
貴社では、加工食品ノウハウを活かし、サプリメントなどの健康食品の製造を強化しています。
私はそこに大きな魅力を感じ、貴社を志望しました。
貴社に入社した際には、健康食品の原材料調達から販促活動まで幅広く仕事を行い、貴社の売上に貢献します。
また、商品開発や物流だけでなく、販促活動といった健康食品を知ってもらう仕事にも取り組み、「食品から健康生活」という意識を世の中に浸透させていきたいと考えています。

【食品商社の志望動機】志望動機が書けたら

志望動機を書いて、満足する就活生が多くいます。

しかし、より高いレベルの志望動機を作成するには、第三者に見てもらうことが大切です。

第三者に添削をしてもらうと、自分で気がつかなかった点がわかるようになります。

また、俯瞰的な視点から見てもらえるため、誰にでも伝わるような志望動機を作ることができるようになるのです。

志望動機の添削は、就活のプロである就活エージェントにお願いしてみましょう。

以下のサイトがおすすめなので、気になる方はこちらからどうぞ。

https://digmee.jp/lp/3?utm_medium=article&utm_source=spark&utm_term=List&creative_id=List0001-0001&utm_content=botton

おわりに 

今回は、食品商社の志望動機について詳しく解説しました。

食品メーカーと志望動機が被りがちですが、今回ご紹介した内容を意識して自分なりの志望動機を作成してみましょう。

また、今回ご紹介した志望動機の書き方は、どこの業界を受けるにしても役立ちます。

大変なことも多いかと思いますが、最大限の努力をして第一志望の企業の内定を勝ち取ってください。

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