HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就活本番を有利に進めるためにもインターンシップに参加をしたいが、目指す業界がまだ決まっておらずどう進めていいのか迷っていませんか?
インターンシップをきっかけに「自分の目指す業界」を知りたい、「実務経験」を積んで自分に自信をつけたい、そのためには何社のインターンシップに参加すれば良いのだろうと考えていませんか?
この記事ではインターンシップの定義から「何社参加した方がいいのか」そのための「ESはどれくらい提出した方がいいか」インターンシップに「参加するメリット」「参加する際の注意点」などをそれぞれ詳しく説明していきます。
目次[目次を全て表示する]
【インターンシップ何社行くべき?】汎用型能力・専門型インターンシップとは
この記事で説明するインターンシップとは文部科学省・厚生労働省・経済産業省の三省が一体となり制定された「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組みの推進に当たっての基本的考え」の内容のうち「3汎用型能力・専門型インターンシップ」に分類されるものを指します。
この「汎用型能力:専門型インターンシップ」とは長期休暇期間(春・夏・冬・入試休み)に実施される職場における実体験を実施する場としており、参加期間は汎用型能力活用型は5日間以上、専門活用型は2週間以上となっています。
インターンシップの情報が採用活動で活用可能となる
今までのインターンシップでは「インターンシップで得られた学生の情報は広報活動や西洋選考活動で活用してはならない」といった決まりがありました。
仮に「インターンシップで大きな成果を出した」「インターンシップで社員を超える実績を残した」などがあっても就活本番ではその情報は活用してはいけないということでした。
しかし、今回新たに定義されたインターンシップでは「一定基準に準拠するインターンシップで得られた学生の情報は採用活動開始後に活用可能となる」となっています。
このことから「就活におけるインターンシップの重要性」が今までよりも高くなり、インターンシップの就活に対する影響力が大きくなることが考えられます。
【インターンシップ何社行くべき?】何社参加した方がいいか
インターンシップの重要性が分かったところで、インターンシップには「何社参加した方がいいか」について説明していきます。
これを考える際に基準にして欲しいのが進みたい「業界が決まっている場合」と「「業界が決まっていない場合」の2パターンです。
それぞれにインターンシップに参加する目的が少し変わってきますので、「業界が決まっている場合」と「業界が決まっていない場合」それぞれを詳しく説明していきます。
業界が決まっている場合
結論は「1〜2社に参加するだけで十分」です。
先ほど説明しました新しい就活の定義からいきますと最低でも5日間のインターンシップに参加する必要があり、1社インターンシップに参加するだけで非常に多くの労力を使います。
そういう訳で「目指す業界が決まっている場合」は1〜2社参加するだけで十分です。
企業研究も業界研究も1社参加するだけで非常に進みますし、2社参加すれば十二分に学べるはずです。
もしあなたの日程に余裕があるのであれば別の業界のインターンシップを1社だけ受けることをおすすめします。
その理由は「本当にその業界でいいのか」を考えることができるからです。
他の業界も見ておくことで、自分に合った業界なのか、自分が本当にしたいことなのかがより明確になります。
自分が決めた業界のインターンシップでは社風や業務内容の確認や適性があるかの確認をするいい機会にしましょう。
業界が決まっていない場合
「業界が決まっていない場合」はまず「オープン・カンパニー」に参加をしましょう。
「オープン・カンパニー」とは、企業が行う企業説明会やイベントのことを指します。
「業界が決まっていない場合」はこの「オープン・カンパニー」に参加をすることで、気になる企業をまずは探してみましょう。
そこで気になる企業が見つかれば実際に「インターンシップ」に申し込み、参加をするようにして下さい。
「インターンシップ」に参加することでよりその企業の理解が深まり、実務を経験することで自分への適性があるかが分かります。
本当に自分に適性があるかを判断するためにも別の業界を2〜3社受けることをおすすめします。
そもそも全く興味がなかった業界でも「インターンシップ」に参加することで自分への適性が分かり興味が湧いてくることもあります。
【インターンシップ何社行くべき?】ESはどれくらい提出した方がいいか
インターンシップは応募したからといって必ず参加できる保証はありません。
その上、インターンシップ自体の重要度が上がっているので、それに伴って参加することへのハードルも当然上がっています。
ここではインターンシップに参加するためには「ESはどれくらい提出した方がいいか」について説明していきます。
最低でも5社
結論は「最低でも5社」にESを提出して下さい。
その理由としてはインターンシップの重要性が就活に影響を与えることにより高まっているからです。
その上インターンシップを実施する企業側の負担も増えることで「より優秀な学生に参加して欲しい」と考えるようになるので選考の難易度も上がってくることが予想されます。
企業側もインターンシップにかけるコストは限られており、選考に係る人的コストを削減する可能性が高く、そのことはES通過率を押し下げることに繋がります。
これはESである程度人数を絞ってから面接などの選考をするためです。
そのため2、3社しか受けていないと全部落ちるといったリスクもあり、最低でも5社は受けるようにして下さい。
ESを書く際の志望動機などに不安がある学生が非常に多く、その対策は1人ですることは難しいです。
そんな志望動機に悩んでいる時に参考にして欲しい記事がありますので、リンクを貼っておきます。
これで完璧!インターンシップの志望動機を好印象にするポイント
【インターンシップ何社行くべき?】参加するメリット
ESや面接を乗り越えてでもインターンシップには「参加するメリット」が多く存在します。
今まで触れた「就活に影響がある」ことも大きなメリットですが、ここでは「実際の職務体験ができる」「長期休暇期間に集中的に参加できる」「社員さんから直接フィードバッグがされる」の3つの大きなメリットを説明していきます。
どれもあなたの成長に繋がるメリットばかりです。
実際の職務体験ができる
汎用型能力活用型では最低5日間、専門活用型では最低2週間、「実際の職務体験ができる」ことになります。
企業研究、業界研究である程度の仕事内容のイメージが出来ていても、実際現場で職務体験できる経験には敵いません。
「実際の職務体験ができる」ことを通じて将来、この業界で働くイメージはより鮮明になりますし、入社後のミスマッチなども事前に防ぐことが出来るようになります。
それに加え、基本的なビジネスマナーを学ぶことが出来ますし、その業界で働く上での必要なスキルを理解できること、業界や職種の自分への適性なども知ることが出来ます。
実際の現場で経験できることは何にも代え難い経験です。
そこから多くのことを学び、他の学生と大きな差を作るチャンスになります。
長期休暇期間に集中的に参加できる
汎用型能力活用型、専門活用型のインターンシップは決まりとして「長期休暇期間(春・夏・冬・入試期間)に実施すること」となっています。
このことは普段の学業に影響が出にくく、よりインターンシップに集中できる環境であると言えます。
普段の大学の授業の合間を縫って参加するようなインターンシップであれば「この授業休まないと参加出来ないな」「この日は大学に行けないな」などの問題があり、学生の本業である学業に影響が出る可能性もありました。
しかし、「長期休暇期間(春・夏・冬・入試期間)」での実施と定められているので、その心配はなく、2、3社への参加を検討できます。
社員さんから直接フィードバックがされる
汎用型能力活用型、専門活用型のインターンシップでは多くの場合、先輩社員さんが実際に指導してくださります。
そのため、普段接する人事担当者や採用担当者目線ではない「現場からの目線」でのアドバイスをもらうことができます。
実際に実務に関わり、同じチームで最低でも5日間動くことになります。
その実務での動きが社会に出てからも通用するものなのか、どんなスキルが足りていないのか、逆にこのスキルは通用していたことなどをフィードバックで教えてもらえます。
この経験は後の就活でも活かすことができますし、実に有益なものです。
「現場での実務経験」と同じくらいこの「社員さんから直接フィードバックがされる」ことは重要で、貴重な経験となります。
【インターンシップ何社行くべき?】参加する際の注意点
従来のインターンシップ比べて汎用型能力活用型、専門活用型インターンシップには「インターンシップの難易度が高くなる可能性がある」「実施期間が長い」「選考に影響する可能性がある」といった3つの代表的な「参加する際の注意点」があります。
それぞれ詳しく説明していきます。
しっかりと注意点を理解してインターンシップに望むようにして下さい。
インターンシップの難易度が高くなる可能性がある
今までのインターンシップは1日開催で応募すれば気軽に参加できるものも多く、全体を通した難易度はそこまで高くはありませんでした。
しかし、新たに制定された汎用型能力活用型、専門活用型のインターンシップは「長期休暇期間(春・夏・冬・入試期間)での実施」や「汎用型能力活用型で最低5日間、専門活用型は最低2週間」「職場での実務体験を伴うこと」などの条件があり、企業側も今までよりも参加人数を絞る可能性が高いです。
これらの理由から今までは応募すれば参加できていたインターンシップも、ESや面接などの選考を実施するようになりますので、当然インターンシップに参加する「難易度が高くなる」と考えられます。
実施期間が長い
今までのインターンシップは「1Dayインターン」などが多く、長期的に予定を立てる必要はありませんでした。
しかし、今回制定された汎用型能力活用型、専門活用型のインターンシップは最低でも5日間の実施が義務付けられており、連続した5日間の予定を確保する必要があります。
そのため長期休み期間にあらかじめ予定していた部活動の合宿などに出席できなくなる可能性があります。
インターンシップへの参加は大きなメリットにはなりますが、あなたの学生生活は短いです。
部活動やその他課外活動も充実させてこその学生生活です。
上手くスケジュール管理し、どの活動も諦めないようにコントロールをして下さいね。
選考に影響する可能性がある
今までのインターンシップと違い「汎用型能力活用型、専門活用型のインターンシップは就活に影響があります」
そのため「インターンシップで上手く自分の能力を発揮できなかった」「現場での実務で上手く行かなかった」などがあれば選考時にその情報を持ち出され不利に働く可能性があります。
せっかく選考を通過しインターンシップに参加できたのに就活で不利になるのはどこか勿体無いですよね。
そんな勿体無いことにならないように「インターンシップは選考に影響する可能性がある」としっかり認識し、緊張感を持ってプログラムや課題に取り組むようにして下さい。
例え失敗してもその失敗から何かを学び取ることが大切ですし、その姿勢は企業側にも伝わります。
成功することだけがアピールではありませんので、上手く行かない時も諦めず積極的に取り組むようにして下さい。
【インターンシップ何社行くべき?】どこからエントリーするか
ここまで順番に説明してきたインターンシップですが、「どこからエントリーするか」を最後に説明していきますね。
インターンシップの応募は大手就活サイトである「リクナビ」「マイナビ」ができます。
多くの企業がインターンシップの募集をかけていますので、気になる業界、気になる企業をピックアップして応募して下さい。
また、企業によっては自社の公式ホームページやリクルートページからインターンシップに応募するパターンもあります。
あなたの希望する業界、企業に合わせた応募方法がありますので、エントリー方法を随時確認するようにしておきましょう。
マイページなどに通知がくるような場合もありますので見落とさないようにして下さいね。
まとめ
インターンシップの規定が変わり、インターンシップ自体の難易度が上がってしまう可能性が高いです。
また、新たな規定によりインターンシップの内容、実施期間、就活への影響力も変わっており、その辺りの情報も再度確認する必要があります。
インターンシップはあなたにとってとても大きな経験となりますし、進むべき方向が明確になること、自分の自信に繋がることなどメリットは非常に大きいです。
しかしそれに伴う注意点もありますので、必ず確認してから応募するようにして下さい。
ES提出は5社、インターンシップへの参加は1〜多くても3社程度にしておきましょう。