HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
徐々にインターンシップに参加する学生も増えてきたのではないでしょうか。
インターンシップの最後に「アンケート」を書いたことはありますか?
学生の中には「選考に影響したらどうしよう」「どう書いたらいいのか分からない」と悩んでいる方もいると思います。
そこで今回は、「本選考に影響する?」「何故アンケートを求めるのか?」「何を答えればいい?」「注意点」などを順番に説明していきます。
最後には例文も用意していますので、是非最後までご覧下さい。
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【インターンのアンケート】インターンのアンケートは本選考に影響する?
結論から言いますと「インターンシップのアンケートは本選考に影響する可能性が高い」です。
特に本選考への影響が考えられるのが2025年に卒業見込み以降の学生です。
その理由は「三省同意でインターンシップと採用を連携可能」となったからです。
これは「長期休暇中に実施」「開催日程5日以上」「開催日数の半数以上は、職場での就業体験を実施」などの条件を満たしている場合、インターンシップで得た情報を採用の本選考時に利用可能となるというものです。
つまりインターンシップ中はもちろんのこと、終わってからの「アンケート」に関しても当然、この選考時に利用可能となる情報の一部になります。
あなたがもしインターンシップに参加した企業の中で選考を希望する企業があるのであれば「アンケート」も気を抜かずに回答することをオススメします。
【インターンのアンケート】なぜアンケートがあるのか
この項目では企業はインターンシップを終えた学生に「なぜアンケートを求めるのか」について説明していきます。
その意味は大きく分けて「出欠確認」「参加者の能力や姿勢を確認するため」「インターンの改善点を知るため」の3つに絞られます。
それでは詳しく見ていきましょう。
出欠確認
インターンシップには多くの学生が参加するため、もちろん受付などで確認はするものの、最後のアンケートを提出してもらうことで出席確認をしている場合があります。
インターンシップのプログラムで良い経験ができ、人事の人からの評価も悪くなかったことに満足してしまい、アンケートの記入を忘れ提出できなかった人がいたとします。
その人はその日良い経験はできたものの、そのインターンシップには参加できていないことになってしまいます。
これはあまりにも勿体なすぎると思いませんか?
そうならないためにもアンケートは確実に提出するようにしましょう。
参加者の能力や姿勢を確認するため
インターンシップでは形式にもよりますが、企業の現場に実際に立ち、社員と同じ目線で仕事をすることで多くのことを学び、吸収することを求められます。
企業側が学生に期待している部分でもあり、アンケートにもその「何を経験し、そこから何を学んだのか」を書いて欲しいのです。
その内容から「この学生は吸収力があるな」「経験を活かす能力があるな」と評価することになります。
文章能力を確かめる目的もあります。
それに加えて、学生の志望度の高さや、熱意などもアンケートから汲み取ることができるので、もし第一志望の企業であればしっかりとあなたの熱意を伝えましょう。
インターンの改善点を知るため
企業がインターンシップを開催する理由は「企業のことを知ってもらいたい」「実際の業務を体験して欲しい」の2つがメインになります。
そのため、インターンシップでその部分が上手く伝わっているのかを確認する目的もあるのです。
企業は多くのコストをかけているので、毎年ベストな状態でインターンシップを開催したいと考えています。
そのためには学生目線の意見を参考にすることで、「ここが上手く伝わっていない」「あの説明はいらなかった」などの改善をアンケートを参考に行っています。
とはいえ、これは企業側の事情なので改善点等は特になければなくても構いません。
【インターンのアンケート】感想を聞かれたら何と答えればいい?
インターンシップ終了後にアンケートを渡され、感想を聞かれることが多いです。
その場合は「お礼」「インターンに参加した目的」「インターンで学んだこと・印象に残ったこと」「インターンにおける反省点」「どのように改善していくのか+お礼」の構成で書くようにしましょう。
それでは各項目、詳しく説明していきます。
①お礼
「お礼」に関しては冒頭で必ず述べるようにしましょう。
企業の人事担当者や先輩社員の皆さんは他の業務がある中、時間を割いてインターンシップに参加してくれています。
他にも様々なコストが発生するにも関わらず学生の企業、業界への理解を深めるためにインターンシップを開催してくれています。
②インターンに参加した目的
次に「インターンに参加した目的」を書きましょう。
インターンに参加した目的を明確に書くことで「この学生はきちんと目的意識を持ち行動できる」と印象付けることができます。
そのため「〇〇を目的に参加させていただきました」の一文は必ず書くようにしてください。
しかし注意が必要なのは、企業のプログラム内容と大きくかけ離れた目的を書いてしまうことです。
あまりにかけ離れた内容を書いてしまうとミスマッチだと思われてしまう可能性があるため、少し注意が必要です。
③インターンで学んだこと・印象に残ったこと
次に「インターンで学んだこと・印象に残ったこと」を書きましょう。
この「インターンで学んだこと・印象に残ったこと」を書き出すことは「自分の中での理解を深める・振り返りができる」点でも有効なので、今回のインターンシップをきちんと振り返るためにもしっかりと内容を整理し書くようにして下さい。
またここで熱意を持って取り組んだことなどを書くことで、「この学生は熱意があっていいな」「一緒に働いてみたいな」と印象付けることにも繋がります。
具体的なエピソードを交えながらあなたの熱意を伝えるチャンスです。
しかし、ダラダラと長文になることは避けて下さい。
途中で読む気が薄れてしまう可能性があり、勿体無いです。
「学んだこと・印象に残ったこと」は端的にまとめて書くようにして下さい。
④インターンにおける反省点
この「インターンにおける反省点」はあなたが思っているよりも重要な内容です。
どうしても「〇〇を学びました」「〇〇の経験ができてよかったです」「〇〇を現場で体感できて貴重な経験ができました」と良い内容ばかり書きたくなります。
しかし、「反省点」も必ずあるはずです。
「〇〇に手間取ってしまった」「〇〇で上手く作業できなかった」など「反省点」に自ら気づくことができる学生は貴重で、優秀な人材として評価されることが多いので、アンケートにもこの「反省点」を入れることでアピールに繋がります。
⑤どのように改善していくか+お礼
「反省点」は「どのように改善していくか」をセットで書かないと意味がありません。
「〇〇に手間取ってしまった」なので次からは「〇〇に注意して作業したい」と改善点も盛り込むとよいです。
社会人として仕事で大切なことは「同じ失敗を2回しないこと」です。
「どのように改善していくか」はかなり重要なポイントになりますので、忘れず書くようにして下さい。
そして最後に締めのお礼を書いてアンケートの記入を終えるようにして下さい。
【インターンのアンケート】アンケートに関する注意点
ここまでアンケートを書く上での構成について説明してきました。
ここからは「アンケートに関する注意点」として「言葉遣い」「ネガティブなことに触れない」「当日中に提出する」の3つを順番に説明していきます。
言葉遣い
しかし、インターンシップで回答する「アンケート」は企業宛の文章になります。
最初にも触れましたが「インターンシップの情報は選考時に活用される」ケースがあるため、選考する可能性がある企業のアンケートは社会人として最低限のマナーは守って記入することをオススメします。
特に注意が必要なのは「口語調になっていないか」「きちんとした敬語になっているか」です。
当日中に提出する
「アンケート」が出欠確認になっている場合もありますので、できるだけ「当日中に提出する」ようにしましょう。
インターンシップ終わりで疲れている場合もあると思いますが、終わった直後であれば、内容も鮮明に覚えていると思うので、後回しにせず回答するようにしましょう。
【インターンのアンケート】アンケートの例文
インターンシップでのアンケートの書き方、構成、注意点などを説明してきました。
ここからは「アンケートの例文」を「メガバンクのインターン」「IT企業のインターン」の2つのパターンで紹介します。
メガバンクのインターン
本日はお忙しい中インターンシップを開催していただき、誠にありがとうございました。
貴社のインターンシップに参加した大きな目的としては興味がある金融業界への理解を深めること、より具体的な業務内容を経験することでした。
インターンシップでは、実際の現場で融資の業務や金利設定の業務に携わることで、より実践的な知識や考え方を知ることができました。
反省点としては最初の方、緊張をしすぎていたので発言ができず消極的になってしまったことです。
今後はこのインターンシップで実際に業務を経験したことを自信に、もっと積極的に何事も取り組めるように改善していきます。
今回のインターンシップで金融業界への興味、理解はより深まり、自分の実力がまだまだ足りていないことに気づくことができました。
本日はこのような貴重な学びの機会をいただき本当にありがとうございました。
IT企業のインターン
本日はお忙しい中、貴社のインターンシップに参加させていただき、ありがとうございました。
貴社のインターンシップに参加した目的としてはエンジニアの仕事内容を正しく理解し、具体的な業務内容を体験することでした。
インターンシップの期間中は先輩社員と一緒に現場で仕事を進める中で、業務の流れや実際に必要な知識や考え方、そしてコミュニケーションの大切さを学ぶことができました。
反省点としては、業務のスピードに最初ついていけずに手間取ってしまったことでチームの作業を遅らせてしまったことです。
今後は効率的に作業すること、作業の優先順位をしっかり設定することで改善していきたいと考えています。
今回のインターンシップに参加したことで、エンジニアの仕事内容は1人ではできない仕事であること、チームでのコミュニケーションが実は一番大切なことなどを学ぶことができました。
ありがとうございました。
おわりに
インターンシップとは企業の現場を実際体験し、貴重な経験を積むことができる絶好の成長するチャンスです。
そこで成長したことを最後のアンケートでしっかりと記入し、本番の就活選考時に繋げるようにしましょう。