
HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
就職活動が始まり選考を受ける中で最初の関門がESです。
この中で、多くの学生があなたと同じく、特に頭を悩ませるのが、この「入社後にしたいこと」です。
まだ社会に出て働いた経験がないので具体的なイメージが湧かないし、どう書けばアピールになるのか分かりませんよね。
そんなあなたのためにこの記事では、「なぜ入社後にしたいことを聞かれるのか」「志望動機との違い」「事前準備が重要」「入社後にしたいことの書き方」「注意点と強みを伝える」を順番に説明していきます。
最後に例文を業界・職種ごとで用意しているので、それも参考にあなたの「入社後にしたいこと」を作り上げて下さい。
目次[目次を全て表示する]
【ES】入社後にやりたいことと志望動機は違うのか?
「志望動機」と「入社後にやりたいこと」は似た言葉に見えて、実は目的が異なります。
志望動機は「なぜその企業を選んだのか」「企業に対して自分がどのような価値を提供できるのか」を示すものです。
つまり企業目線でのアプローチが求められます。
一方で入社後にやりたいことは、自分が実現したいキャリアや挑戦したい仕事など、就活生自身の希望を伝える項目です。
企業に入ることで、自分の目標がどう実現されるのかを語る場です。
この2つを混同してしまうと、志望動機が自己中心的になったり、入社後のビジョンが曖昧になってしまいます。
企業は「何をしてくれるのか」と「何を目指しているのか」の両方を知りたいと考えています。
それぞれの視点を分けて明確に書くことが、説得力あるES作成につながります。
【ES】なぜ「入社後にしたいこと」を聞かれるのか
まず最初に、この「入社後にしたいこと」はなぜ聞かれるのかについて説明していきます。
この聞かれる理由が明確になると書く必要性が分かってきます。
ここでは特に重要な「企業、業界理解度を確かめるため」「熱意を確かめるため」「実際に働くイメージを持ってもらうため」の3つに絞って説明していきます。
それに加え最後に「入社後にしたいこと」と「志望動機」の違いについても説明していますので、参考にして下さいね。
企業や業界理解を確かめるため
企業が「入社後にやりたいこと」を尋ねる背景には、就活生がどれだけ企業や業界のことを調べてきたかを見極めたいという意図があります。
事前に企業の方針や事業内容、将来的な展望を理解していなければ、具体的にやりたいことは語れません。
例えば、「新商品開発に関わりたい」と答えたとしても、その企業がそもそも製造や企画を外部に委託している体制なら、企業理解が不足していると判断されてしまいます。
この質問を通じて企業は、就活生が自社の特徴や業界の流れをきちんと理解しているかを見ようとしています。
単なる希望ではなく、調査と理解に基づいた回答ができていれば、意欲の高さや志望度の強さが伝わります。
つまりこの質問は、企業理解の深さが評価されるポイントでもあるのです。
熱意を確かめるため
「入社後にしたいこと」はあなたの「熱意を確かめるため」の質問でもあります。
その理由は、業界・企業理解があり、入社後どのような姿勢で仕事に取り組もうとしているのかが明確に伝わるからです。
例えば「入社後は与えられた仕事を淡々とこなしたいと思います」と書く学生と「入社後は貴社の目標である〇〇に向かって日々の仕事に向き合い成長したいと考えています」と書く学生がいればどちらと仕事がしたいと思いますか?
もちろん後者であり、選ばれるのも後者です。
この「入社後にしたいこと」はあなたの「熱意」と「人となり」をしっかりと伝えることができる項目でチャンス質問です。
きちんとした姿勢で仕事に取り組めることをしっかり伝えるように心がけましょう。
実際に働くイメージを持ってもらうため
社会に出た経験がないのに「実際に働くイメージを持ってもらうため」は難しいと感じたのではないでしょうか。
しかし、この「実際に働くイメージ」を全く持たずに社会人になると「思っていた業務内容ではない」「この仕事はやりたくない」「仕事が嫌だ」となり、最悪の場合早期退職に繋がります。
こうならないためにも「実際に働くイメージ」を持っている学生を企業は選ぶ傾向にありますし、あなたもこのイメージを持っていることをアピールする必要があります。
それに加え「実際に働くイメージ」を正しく持っていることは、業界や企業、実際の業務内容の理解が進んでいるとの印象を与えることができるので選考で有利に働きます。
入社後のミスマッチを防ぐため
企業が「入社後にやりたいこと」を聞くもう一つの理由は、ミスマッチ防止です。
もし、就活生の目指すキャリアや価値観と企業の方向性が合っていないまま内定を出してしまうと、早期離職につながるリスクがあります。
企業にとって採用には多くのコストがかかっているため、ミスマッチによる離職は大きな損失です。
だからこそ企業は、入社後のビジョンを聞くことで、自社で長く働いてもらえるか見極めます。
就活生にとっても、自分のやりたいことが実現できる環境かどうかを見極めるチャンスです。
この質問を通じて、企業は「目指す方向が一致しているか」を慎重に見ています。
明確な希望と、それが企業の役割や制度とどのように重なるのかを説明できると、説得力ある回答になります。
【ES】入社後にしたいことの探し方
入社後にしたいことを構築する上で一番大切なことは「事前準備」です。
この「事前準備」をしっかりしないことには入社後にしたいことの土台が定まらず、グラグラな内容になってしまいます。
ここでは特に重要な「自己分析」「あえてやりたくないことを考える」「将来の理想像から逆算する」の3つに絞って説明していきます。
どれも入社後にしたいことを書く上で外せない項目ですので、よく内容を確認して下さいね。
自己分析
業界、企業研究がある程度できてきたタイミングでもう一度、あなた自身何をしたいのかを考え直してみましょう。
業界、企業研究を進めていると「やりたいことと少し違うかも」「実際の業務内容を見ると自分には向いていないかも」と軌道修正が必要になってくることもあります。
また、他の業界に対して興味が湧いてきたり、全く違う職種に憧れを抱く場合も少なくありません。
そのため、「今研究している業界・企業が本当に自分に合っているのか」、「本当に自分のしたい仕事なのか」など、あなた自身の就活の軸にあてはめて再度検討するようにして下さい。
その際、就活の軸を形成した過去の出来事などと照らし合わせながら考えると、よりあなたのしたいことが明確になり自己分析をスムーズに行うことができます。
性格や価値観を分析してみる
自分の性格や価値観に合ったことを仕事に選ぶことは、長期的にモチベーションを保つ上で非常に重要です。
たとえば「人と話すのが好き」「目に見える成果が欲しい」など、自分の性格に基づいた判断をすることで、日々の業務にも前向きに取り組むことができます。
もちろん「好きなこと」に注目するのも悪くはありませんが、現実の業務内容や環境と合っていない場合、理想と現実のギャップに悩まされることもあります。
そのため、「なぜそれが好きなのか」「どんな時にやりがいを感じるのか」といった、自分の根本にある価値観を掘り下げることが大切です。
これにより、表面的な願望ではなく、芯の通った「やりたいこと」を見つけることができ、企業選びやES作成にも説得力が生まれます。
あえてやりたくないことを考える
就職活動で「自分のしたいこと」を探す方法の一つに、あえて「やりたくないこと」を考えるアプローチがあります。
まず、過去の経験を振り返りながら、嫌だった仕事や活動、苦手だった環境を思い出します。例えば、単調な作業が嫌いであれば、クリエイティブな仕事や変化の多い職場が向いているかもしれません。
人と話すのが得意でないなら、個人作業が多い職種が合うかもしれません。
このプロセスを通じて、自分の興味や得意な分野、働きたい環境などが明確になり、やりたいことが見つかる可能性が高まります。
この方法は、自分のキャリアビジョンをより具体的に描くための手助けとなり、「入社後にしたいこと」を考える上での重要な基礎になります。
将来の理想像から逆算する
会社においてどんな存在になりたいのか、どういうキャリアを築きたいのかが重要になります。
理想の姿から逆算をして、それを叶えるためには何が必要なのかを考えます。
そうすれば、入社して何を成し遂げなければいけないのかが見えてきて、質問に答えやすいでしょう。
入社後の姿はなかなかイメージしづらいですが、自分の理想像を考えるだけで気楽に考えることができるかもしれません。
自分の適性を知ること
自分に合った仕事を見つけるためには、「やりたいこと(will)」「できること(can)」「求められること(must)」の3つの視点から自分を見つめ直すことが効果的です。
この3つが重なる部分が、自分に適性のある仕事といえます。
「やりたいこと」だけに偏ってしまうと、理想ばかりが先行して現実とのギャップに悩むことがあります。
一方で「できること」や「求められること」だけで選ぶと、仕事に楽しさややりがいを見出せないこともあるかもしれません。
たとえば、人と話すのが好き(will)で、プレゼン力に自信がある(can)上に、営業職でその力を求められている(must)なら、営業職はまさに自分に適性のある仕事といえます。
このように3つの視点で考えることで、より客観的に自分の強みや向いている方向を把握することができます。
OB・OG訪問を行う
入社後にしたいことが、全く思い浮かばない場合は、まずOB・OG訪問を活用しましょう。
OB・OG訪問は、企業の実際の業務や、職場環境を深く理解するために非常に有効です。
実際にその企業や業界で働いている人から直接話を聞くことにより、社内でのキャリアパスや具体的な業務内容、企業文化などについてリアルな情報を得ることができます。
また、先輩社員がどのような考えで仕事に取り組んでいるのかを知ることで、自分が入社後に何をしたいのか、どのように貢献できるかが明確になることがあります。
「入社後にしたいこと」を作成するという目的以外にもOB・OG訪問をすることによって選考過程でかなりプラスになることが多いため、ぜひ活用しましょう。
業界・企業研究を行う
これは言わずもがなですが、業界や企業について深い理解を得ることも、入社後のビジョンを描く上で非常に重要です。
企業のHPや関連のニュースをしっかりと確認し、企業理念やビジョン、またどのような人材を求めているのかを理解しましょう。
業界のトレンドや企業の強み・弱み、競合状況を把握することで、自分がどのような貢献ができるかが見えてきます。
また、企業のミッションやビジョンに共感できる部分を見つけることで、モチベーションも高まり、入社後に取り組みたい具体的な目標を設定しやすくなります。
特に、企業が注力しているプロジェクトや事業戦略を調べ、自身のスキルや興味と照らし合わせて考えることで、より具体的なキャリアプランを描くことが可能になります。
業界・企業研究を通じて得た情報をもとに、ぜひ入社後に何をしたいのかを考えていきましょう。
【ES】「入社後にしたいこと」の書き方
次に「入社後にしたいこと」の「書き方」を具体的に見ていきましょう。
しっかりと事前準備ができ、伝えたいことが明確にイメージできているのに、この「書き方」を間違えるだけで相手に全く伝わらない勿体無いESになってしまいます。
そうならないためにもここでは「結論から伝える」「具体的な事業・業務内容を交える」「自分の強みを伝える」の特に重要な3点を説明していきます。
結論から伝える
この「結論から伝える」は簡単ですが非常に大事なテクニックの一つです。
まずあなたが考える「入社後にしたいこと」の結論を書くことで、相手に話の全体像を想像させることができます。
そうすることで後の内容も頭に入ってきやすくなり、話の整理もしやすくなります。
このテクニックは他の「志望動機」や「自己PR」「ガクチカ」でも使うことができますので、ここできちんと覚え習得しておきましょう。
理由
まず、結論を裏付ける理由を明確にし、具体的なエピソードに関連づけることが大切です。
ここで重要なのは、なぜそれをやりたいのか、自分の過去の経験やスキルとどう関連しているのかを具体的に示すことです。
さらに、その理由を支える具体的なエピソードを加えると、説得力が一層高まります。
これにより、入社後の目標が明確であり、自分の経験やスキルがその目標に直結していることを示すことができます。
結論、理由、具体的なエピソードを繋げて記述することで、企業側に対して強い印象を与えることができます。
どのように貢献できるのか
また、自分がどのように貢献できるのかを明確に示すことも意識したいポイントです。
これにより、面接官は入社後のあなたの姿を具体的にイメージしやすくなります。
まず、入社後にやりたいことを「新規事業の立ち上げに携わりたい」や「マーケティング戦略の強化に貢献したい」などのように具体的に述べます。
次に、それを実現するための自分の強みやスキルを説明します。
例えば、「大学でのプロジェクトマネジメント経験を活かし、新規事業の立ち上げに貢献できる」と述べると関連性があり有効です。
これにより、企業に対して自分がどのように価値を提供できるかを明確に示し、面接官があなたの入社後の姿を具体的に想像できるようになります。
【ES】入社後にやりたいことを聞かれたら
エントリーシートや面接で「入社後にやりたいこと」を聞かれたとき、漠然とした希望だけを述べると、企業に熱意が伝わりません。
しっかりと伝えるには、自分の希望と企業理解を結びつけたうえで、具体的な内容とプロセスを語ることが重要です。
まずは行いたい業務を述べる
入社後にやりたいことを伝える際には、まず「どのような業務に関わりたいのか」を明確に述べることが大切です。
それにより、企業側も「この就活生は当社の業務を理解している」と受け取ることができます。
たとえば「新規事業の立ち上げに関わりたい」と述べる場合には、企業がどのような事業展開をしているのかを調べ、そのうえで自分の興味とどう結びつくのかを語りましょう。
このように企業研究を踏まえた上で業務を述べることで、志望度の高さや具体性が伝わりやすくなります。
また、企業としても自社のどの部門で活躍してくれそうか、イメージしやすくなるため、マッチ度を判断する材料にもなります。
単なる夢ではなく、企業との接点を意識した内容にすることがポイントです。
実現するための過程を伝える
入社後にやりたいことを語る際に忘れてはならないのが、「その目標をどう実現するのか」という過程です。
どれだけ魅力的な目標であっても、努力や計画なしに達成できるものではありません。
たとえば「海外営業に携わりたい」という希望を述べるなら、まずは国内営業で実績を積み、英語力を磨くなどの具体的なステップを伝えると説得力が増します。
このように、やりたいことと同時に「どのような順序でスキルを身につけていくか」を説明することで、現実的な視点を持っていることが伝わります。
また、主体的にキャリアを考えている姿勢もアピールでき、成長意欲や計画性がある印象を与えることができます。
夢や目標を実現するための道筋を丁寧に描くことが、納得感のあるES作成には不可欠です。
【ES】入社後にしたいことを書く際の注意点
ESの書き方が分かったところで、ここからは「注意点」について説明していきます。
特に注意が必要な「マイナスな表現を使わない」と「受け身の姿勢にならないようにする」、「仕事との関連性がない」、「どこでもできそうなことを答えている」の4点に焦点を当てて説明していきます。
マイナスな表現を使わない
自分のことを謙遜しすぎる言葉やマイナスな表現はあまり使わない方がいいです。
その理由は、これを使うことで相手にマイナスな印象を与えてしまう可能性があるからです。
例えば製薬業界や医療業界など特に専門性が高く難しい業界を受ける際に、「私はまだまだ勉強不足だと思いますので」などの表現を使うことはやめて下さい。
この言葉は相手に「向上心がない」「仕事に対するやる気がない」「単純に勉強不足」といった悪い印象を抱かせる可能性が高くおすすめできません。
ESだけでなく面接でも同じですが、できるだけポジティブな言葉を使うことが大事です。
これは咄嗟にできることではないので日頃からポジティブ思考で考え、実際に言葉に出しトレーニングしておきましょう。
受け身の姿勢にならないようにする
この「受け身の姿勢にならないようにする」という言葉を難しいと感じる学生が多いのではないでしょうか?
しかし、社会人になっても同じ受け身の姿勢では「向上心がない」「仕事にやる気がない」と思われてしまいます。
ESでも「貴社の研修制度は非常に優れており、それを活用し学びたいと思います」では受け身の印象を持たれてしまいます。
社会人に求められるのは自ら考え行動する力です。
同じ勉強することでも、自分で学ぶ機会を作り成長することができることをアピールするようにして下さい。
受け身な印象を与えないためにも「自分から行動する」ことを学生の時から心がけるようにしましょう。
仕事との関連性がない
さらに、仕事との関連性がない内容を避けることも意識してください。
例えば、貯金や自分が買いたいもの、したい暮らしなど、個人的な目標やプライベートな願望は仕事には直接関係がないため、アピールポイントとしては不適切です。
代わりに、企業やその業界において具体的にどのように貢献したいのか、そしてそれを実現するための自分のスキルや経験を強調することが重要です。
このように、入社後の目標が会社のビジネスや業務内容と直接関連していることを示すことで、企業に対して自分がどのように価値を提供できるかを明確に伝えることができます。
どこでもできそうなことを答えている
就職活動のエントリーシート(ES)で「入社後にやりたいこと」を書く際の注意点は、どこでもできそうなことを書かないことです。
「うちの会社じゃなくてもよくない?」と思われないように、具体的にその会社でなければ実現できない理由を示すことが重要です。
まず、企業の特性や強み、理念を理解し、それに基づいて自分がやりたいことを具体化します。
例えば、「貴社の革新的な技術開発に参加し、新製品の市場投入を支援したい」や「貴社の強力なグローバルネットワークを活かして、国際市場でのマーケティング戦略を推進したい」といった具合に、その企業ならではの要素を取り入れます。
次に、自分のスキルや経験をその企業の具体的なプロジェクトや部署に結びつけます。
例えば、「大学での研究プロジェクトで培ったデータ分析スキルを活かし、貴社の新製品開発に貢献したい」など、具体的な経験と企業の活動を関連付けます。
このように、他の企業ではなく、その企業でなければならない理由を明確にすることで、面接官に対して強い志望動機をアピールできます。
【ES】入社後にしたいことで高評価をもらえる例文
「入社後にしたいこと」についての理解がかなり深くなったのではないでしょうか?
実際の書き方や注意点なども理解できたところで例文を見ていきましょう。
ここでは代表的な職種である「営業職」「事務職」「エンジニア」「デザイナー」「企画職」の5つの例文を載せておきます。
そのまま使うのではなく、あなた自身の経験やエピソード、就活の軸などを組み合わせて考えてみて下さいね。
営業職
貴社の製品は非常に多くの人から支持されており、当然私もその内の1人です。
就活を進める内に私は貴社製品の魅力をより多くの人に届けたいと考えるようになりました。
そのために私は営業職として貴社製品に関わり、まだ認知されていない層へアプローチし新たな市場を開拓、新規顧客の獲得をしたいと考えております。
私は高校時代から5年間接客のアルバイトを続けており、コミュニケーション能力と積極性、継続力に自信を持っております。
この強みを活かし、粘り強く営業を行い貴社製品の新たなファン作りと新規顧客の獲得に貢献したいと考えております。
事務職
私は貴社の〇〇という製品が好きでずっと愛用しています。
この製品と出会ったきっかけが貴社の営業の方で、その時のプレゼン内容が素晴らしく購入する気はなかったのですが、思わず買ってしまう程でした。
その営業の方の姿を見て、この素晴らしいプレゼンを裏から支えたいと考えるようになり今回応募いたしました。
私は秘書検定やパソコンのMOS資格を取得しており、営業職の方々の作業効率を高めるため様々なサポートをすることができると考えております。
営業職の方々がよりスムーズに業務を遂行できるよう日々自発的に考え行動し、サポートしていきたいと思っております。
エンジニア
私は貴社のインターンシップに参加した際、〇〇のシステム開発の概要を聞かせていただきました。
そこで感じたことは幅広い層に役立っていることでした。
私はより多くの人にこの〇〇のシステムを広げたいと思うようになり、今回応募いたしました。
大学ではプログラミングを学んでおり、PythonとJavaを使うことができます。
私が大学で今まで学んできたこのプログラミングスキルを活かして貴社の〇〇のシステム開発に携わり、より多くの人にこの〇〇システムを使ってもらえるよう日々仕事に励み、新しいことを日々勉強し吸収していきたいと考えています。
デザイナー
私はデザインが好きでよくWebサイトのデザインなどを見て回っているのですが、その中でも〇〇のサイトの誰にでも伝わりやすい画期的なデザインに感銘を受けました。
そのサイトのデザインを手掛けているのが貴社であることを知り、この会社で私もWebデザイナーとして働きたいと強く思い応募させて頂きました。
私はWebデザイン技能検定の資格を取得しており、貴社での仕事に活かせると考えております。
入社後は今まで学んだスキルと貴社のデザインノウハウを積極的に学び、私が感銘を受けたようなデザインを作り出し活躍できるよう日々の業務に取り組みたいと考えております。
企画職
貴社の〇〇というサービスは全国的に高いシェア率を誇っているものの、地方ではまだサービスが届いていない場所があり、地方サービス拡充のためには各地で実演販売や現地に赴くイベントを行うことで社会貢献になると考えております。
私は大学時代に地方創生について学ぶゼミに所属しており、地方活性化アイデアコンテストで1位を取ったことがあります。
それに加え長期インターンシップではマーケティング事業に携わった経験があり、貴社で活かせると考えております。
私は何事にも積極的に行動できる性格です。
これらの特徴を活かし、いち早く貴社に貢献できる人材になりたいと考えております。
【ESの入社後にしたいこと】低評価になってしまう例文
就活のエントリーシートでは、伝え方ひとつで印象が大きく変わります。
どれだけ熱意があっても、伝え方を誤るとマイナスに受け取られてしまうこともあります。
ここでは、よくあるNG例文とその改善ポイントを紹介し、説得力あるES作成の参考になるよう解説していきます。
根拠となるエピソードを示していない
大学で学んだデザイン思考やユーザーリサーチのスキルを活かし、消費者の潜在的なニーズを発見し、それに応える革新的な製品を生み出したいです。
具体的には、消費者の声を直接反映させた製品開発プロジェクトに参加し、より使いやすく価値のある製品を提供することを目指します。
また、貴社の強みである先進的な技術と自分のアイデアを融合させ、新しい生活スタイルを提案するような製品を開発したいです。
チームでの協働を大切にし、多様な視点を取り入れながら、消費者にとって真に役立つ製品を実現していきたいです。
具体的な方法を示していない
大学でのマーケティングとコミュニケーションの学びを活かし、消費者の心を動かすクリエイティブな広告を制作したいです。
具体的には、貴社の強みであるデジタルマーケティング技術と、自分のアイデアを融合させ、商品やサービスの魅力を最大限に伝える広告キャンペーンを手掛けたいです。
また、消費者の心理を深く理解し、社会的なテーマやトレンドに沿った広告を作ることで、企業のブランド価値を高め、ポジティブな影響を与えることを目指します。
多様なメディアを活用し、ターゲット層に響くメッセージを発信することで、人々の行動や考え方に良い変化をもたらす広告を作成したいです。
就活コンサルタント木下より

この例文は、広告を作りたいという熱意は伝わるものの、「なぜそう思うようになったのか」「何を学び、どんな経験をしたのか」といった具体的な背景が不足しています。そのため、広告制作への適性や説得力が弱くなっています。大学での学びや広告に関わった経験(ゼミ、課題、インターンなど)を1つ挙げ、その中で得た気づきや達成感を述べることで、動機にリアリティを加えるとよいです。
業務との関連性が薄い
先輩方から業務のノウハウや経験を学ぶことで、自分の成長を促進し、チーム全体の成果に貢献したいです。
具体的には、日常的なコミュニケーションを大切にし、積極的にフィードバックを求めることで、早期に業務に慣れ、効率的に仕事を進められるように努めます。
また、先輩方の成功事例や失敗談から学ぶことで、自分の業務に役立て、同じミスを繰り返さないようにすることを目指します。
さらに、社内のチームワークを強化し、プロジェクトの成功に繋げるための協力体制を築きたいです。
こうした関係構築を通じて、自分自身だけでなく、チーム全体のパフォーマンス向上に寄与することができると考えています。
就活コンサルタント木下より

この例文は、「先輩社員との関係構築」が中心となっており、肝心の業務内容や職種との関連が弱いため、入社後に何を実現したいのかが不明確です。良好な人間関係は大切ですが、それ自体が目的のように見えてしまうと説得力に欠けます。先輩との関係構築を「具体的な業務スキルの習得」や「早期戦力化」と結びつけて、業務でどう活かすのかまで踏み込んで述べる必要があります。
企業にメリットがない
大学時代に培ったコミュニケーション能力と交渉力を活かし、顧客のニーズを的確に把握し、最適な提案を行うことで、顧客満足度を高めたいです。
具体的には、貴社の製品やサービスを深く理解し、その価値を最大限に伝えることで、新規顧客の獲得や既存顧客のリテンションを獲得し、自分の成績を伸ばしたいです。
さらに、データ分析を活用して営業戦略を立案し、効率的に目標達成を目指します。これらの取り組みを通じて、最終的には営業成績で一位を達成することで、自分自身の成長を実現したいです。
就活コンサルタント木下より

この例文は、「営業で一位を取りたい」という目標が自己成長に偏っており、企業にとってどんなメリットがあるのかが明示されていません。自己成績の向上だけでは、企業側に「この人を採用する意味」が伝わりにくくなります。改善するには、「売上拡大への貢献」「顧客満足度向上による企業の信頼獲得」など、自分の成果が企業の発展にどうつながるかを明確に示すと説得力が増します。
独立志向が高い
まずは貴社での経験を通じて、マーケティングやプロジェクトマネジメントの専門知識を深め、実践的なスキルを磨きたいと考えています。
さらに、先輩社員の指導のもとで学び、チームでの協働を通じて多くの知識を吸収したいと思っています。
また貴社での経験を基に、リーダーシップや問題解決能力を高め、長期的にはチームやプロジェクトを牽引する役割を担えるようになり、単独でも活躍できるようになります。
将来的には、こうした経験を活かして独立し、自分のビジネスを成功させることを目標としていますが、それまでは貴社での成長を通じて最大限の貢献をしたいです。
就活コンサルタント木下より

この例文は、「将来的に独立したい」という意欲が前面に出すぎており、企業にとっては「早期離職につながるのでは」と不安を抱かせてしまう点がいけません。企業は長期的に活躍してくれる人材を求めるため、独立を前提とした姿勢はマイナス評価になりやすいです。「まずは貴社で専門性を高め、チームや事業に貢献したい」といった内容を強調し、独立志向は控えめに補足する程度にとどめると好印象になります。
まとめ
ESの「入社後にしたいこと」は多くの学生が頭を悩ませる質問の一つです。
この質問の意味をよく理解した上で、書き方や注意すべきポイントに気を付けることでより良い内容になります。
あなたの就活の軸や長所なども上手く取り入れながら内容を構築することで、面接時に深掘りされても対応することができます。
最後の例文も参考にしながら最高のあなたの「入社後にしたいこと」を作りあげて下さいね。
就活コンサルタント木下より
この例文のNGポイントは、やりたいことが明確に述べられている一方で、それを裏付ける具体的な経験やエピソードが不足している点です。大学で学んだとあるものの、どのようなプロジェクトや経験を通じてスキルを身につけたのかが書かれていないため説得力に欠けます。改善するには、ユーザーリサーチやデザイン思考を実際に活用した経験を1つ紹介し、その経験から学んだことと入社後の目標を結びつけると効果的です。