勤務地を就活の軸にして良いの?就活の軸に関する落とし穴も徹底解説!

勤務地を就活の軸にして良いの?就活の軸に関する落とし穴も徹底解説!

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

人それぞれ就活の軸にはさまざまなものがありますが、今回は勤務地を就活の軸とする場合の話をします。

まず、勤務地を就活の軸にしても良いのかについて詳しく紹介した後、就活の軸に関する落とし穴などについても徹底的に解説していきます。

就活の軸は志望動機や自己PRガクチカの次に面接で聞かれる内容なので、しっかりと対策しておきましょう。

【就活の軸で勤務地】就活の軸とは

就活の軸について考える前に、そもそも就活の軸とはどのようなものを指すのかについてしっかりと把握しておく必要があります。

就活の軸とは就職活動をする上で「こういった働き方をしたい」「こういった企業でキャリアを積みたい」といった働く上での譲れない条件のことを指します

就活の軸をしっかりと定めることで、企業選びに大まかな方針ができ、入社後のミスマッチを減らすことにもつながります。

【就活の軸で勤務地】勤務地を就活の軸にして良いの?

勤務地を就活の軸にして良いのか悩んでいる就活生の方も多いでしょうが、結論として、勤務地は就活の軸にしても問題ありません

なぜならば、「地元で活躍したい」や「そこでしかできない仕事がある」など、人によってやりがいを感じられるモチベーションにつながるポイントは異なるからです

就活の軸において重要な部分は、勤務地を就活の軸に添えた理由が、説得力を持って述べることができるかどうかです。

一見良い就活の軸でも内容が薄ければマイナスのイメージになってしまいますし、勤務地の就活の軸にしている場合でも、内容がしっかりしていれば企業の採用担当者はあなたに対して良い印象を抱くことでしょう。

【就活の軸で勤務地】勤務地と仕事内容ならどっちを就活の軸にした方が良いの?

勤務地と仕事内容ならば、どっちを就活の軸にするべきか悩ましいと考えている方も多いでしょう

結論として、表向きの就活の軸の場合は仕事内容の方を挙げる方が良いでしょう

自分に向いている、やりたいと思っている仕事に関するモチベーションや、やりがいを感じながら仕事ができるからです。

ただし、本音の就活の軸においては気持ちを優先しても良いでしょう。

【就活の軸で勤務地】勤務地を就活の軸とする上で大切なこと

続いては、勤務地を就活の軸とする上で大切なことについて詳しく紹介していきます。

下記の5つのポイントを踏まえて就活の軸について考えることで、企業の採用担当者が納得してくれる返答ができるでしょう。

キャリアビジョンに繋がっているか

就活の軸を設定する際就活の軸を勤務地にする場合、それがキャリアビジョンに繋がっているかどうかはしっかりと考える必要があります

この点について軽視してしまうと、長期的なキャリアの目標や展望と合致しないことにより早期離職につながってしまう可能性もあります。

特定の業界や職種でのキャリアアップを目指す場合、その分野の中心地や業界の中心となる地域での勤務の方がスムーズな場合があります。

自分の将来のビジョンを明確にした上で、それに基づいて勤務地を含む就活の自己を設定することが一貫性のあるキャリアプランの構築には重要です。

将来的なビジョンについて考えた上で、逆算して就活の軸を決定することで自分の決定に対して納得感を持ったまま就活を続けることができるでしょう。

そこでしかできないという理由があるか

そこでしかできないという理由があるかも、就活の軸を勤務地にする際に考えなければならないことです。

特にUターン就職以外の場合には「そこでしかできない」という明確な理由を持つことが非常に重要です。

Uターン就職、つまり自分の出身地に戻って就職する場合は、地元への貢献や地域の復興などといった説得力のある理由を挙げることが簡単です。

しかし、Iターン、つまり他県への就職や、都市部から地方、またはその逆への就職の場合、その地方を選んだ「そこでしかできない理由」を明確にしなければなりません。

明確にできる、そこでしかできないという理由を明確にすることができれば、自分のキャリアビジョンや専門性、価値観を反映した意思決定であると相手にも伝わりやすくなるでしょう

説得力のある返答をするためにも、そこでしかできない理由があるかしっかりと考えておく必要があります。

真に自分が求めているか

真に自分が求めているかも、気持ちを就活の軸とする際に考えなければならないポイントの一つです

特にUターン就職においては家族などから「地元に就職しなさい」と強く勧められた結果、断れないという背景がある人も多いです。

こうした受け身な姿勢での就活の軸の決め方は、長期的な自分のキャリアビジョンや本当の自分の就活の軸とのミスマッチを招く可能性が高いです。

もちろん、それは企業に対しても悪い印象を与えてしまう可能性があります。

本当に自分がやりたいことは、何か満足度の高い社会人生活を送るためには考え続けなければなりません。

外部の意見や期待に流されず、自分自身の内面的な価値観や情熱キャリアの目標をもとに決断を下すことが、長く続く社会人生活の中でやりがいを持って働ける要素の一つといえるでしょう。

本音と建て前は分けて考える

就活の軸においては本音と建前をコントロールすることが非常に重要です

特に勤務地を就活の軸とする場合は正直に言わなくても良いでしょう。

年収や福利厚生、ワークライフバランスなどと同様に、無理に正直に話す必要はありません

確かに本音の軸は、自分が働く企業や環境を選ぶ上で非常に重要な要素であり、あなたがストレスフリーに社会人生活を続けていくにあたっては必須とも言えるでしょう。

しかし、こうした本音の軸を直接表明してしまうとマイナスな印象を与えることもあります。

勤務地を選ぶ理由として、その地域や業界の将来性に魅力を感じる、地域社会への貢献を通じて価値を生み出したい、などといった建前の軸を提示するようにしましょう。

これにより、自分のキャリアビジョンや社会的な意義を追求する姿勢をアピールすることができるでしょう。

本音と建前をうまく分けつつ相手に良い印象を与えられる就活の軸を作成していきましょう。

勤務地はいくつかある中の1つという位置づけにする

就活の軸に聞かれた際に勤務地を答えるのは間違いではありません。

先ほど本音と建前を分けて考えると説明しましたが、実際に勤務地について強い魅力を感じており、それをうまく説明できるならば問題ありません。

ただし、勤務地だけを就活の軸にして企業選びをしていると言ってしまっては、業務内容ややりがいなどはどうでもよく、ただそこに住みたいだけなのではないかと思われてしまいます。

よって、仕事内容や自身の働き方に関する就活の軸に、プラスアルファ的な要素で勤務地を就活の軸にすると良いでしょう

これにより、自分がどのようなキャリアを目指しているかしっかりと計画を持った上で就活をしているということが伝わり、企業からの評価を高める可能性があります。

【就活の軸で勤務地】地方勤務のメリット

就活の軸を勤務地にするにあたり、地方勤務のメリットについても把握しておきましょう。

ちなみに後ほどデメリットについても紹介するので、それぞれを考えた上で本当に地方勤務を目指すのか判断してみてください。

生活コストを削減できる

生活コストを削減できるのは地方勤務の大きなメリットです

家賃や食料品の値段は都会と比べてかなり安く設定されており、同じ給料でもより自由にお金を使えるため、趣味や貯金に回せるお金が増えます。

また、生活コストを削減できるということは、より広く快適な環境に住めるということでもあります。

広々とした環境に住めるので、同じ給料であったとしても地方の方が快適に生活できることでしょう。

生活コストを削減できれば、ストレスも軽減でき、より充実した日々を送ることで仕事にも熱心に取り組めるはずです。

数あるメリットの中でも、生活コストが安いのは地方の大きなメリットの一つと言えるでしょう。

ゆったりと生活できる

なんとなく皆さん想像できているかもしれませんが、せわしない都会よりも地方の方がゆったりと生活ができます

特に都市部においては毎日満員電車は日常的な光景であり、この通勤が最も大きなストレスであるという都会勤務の人もいます。

地方は通勤ラッシュの時間でもそこまで電車が混んでいないので、ストレスフリーですし、そもそも車通勤や自転車通勤の人も多いです。

車通勤ならば帰りに買い物や場合によっては遊びに出かけられることも多く、いわゆるアフター5も充実させられることでしょう。

忙しない毎日を送るのが嫌だ、家族や友人と落ち着いた生活を送りたいという人にとっては、地方勤務はまさにぴったりと言えるでしょう。

専門性が重宝される

都会に比べて専門的な知識やスキルを持った人材があまり地方には多くないので、専門性が重宝されるというのも魅力の一つです

多くの専門性が高い人材は都会の大学に進学するので、そのまま都市部で就職してしまいます。

そんな中、専門的なスキルを持ったあなたが地方に就職すれば引っ張りだこになることでしょう。

特に地方の企業や組織は新しいアイデアや技術、専門性を持ち込むことができる人材を積極的に求めており、専門性のある人材が持つ価値は都市部に比べて極めて高く評価されます。

自分の能力や知識を活かして地域社会に貢献するということは大きなやりがいでもありますし、そもそも必要とされることによって、自己肯定感なども高まることでしょう。

【就活の軸で勤務地】地方勤務のデメリット

地方勤務のメリットについて色々と読んだ中でテンションを下げるような話をして申し訳ないのですが、地方勤務のデメリットについてもしっかりと把握しておく必要があります。

メリットとデメリットをしっかりと把握した上で、自分が本当に地方勤務をしたいのか考えてみましょう。

キャリアの選択肢が狭まる

都市部と比べると地方には企業が多くないので、キャリアの選択肢が狭まってしまうのはデメリットの一つです

特に、あなたが働きたいと思っている専門分野や高度な技術を要する職種においては、そもそもそのようなポジションを求めている企業自体があまり多くありません。

また地方の企業の中には出世や昇給の条件が年功序列に基づいているものが多く、個人の実力や成果が直接的に評価されにくい傾向にあります

よって、モチベーション高く、どんどん成果を残し、「数年で会社のトップに上り詰めてやるぞ」という高い強い気持ちを持っている人は、なかなか評価されず、不満を感じるかもしれません。

特にキャリアの初期段階、新卒などで地方を選んだ場合、将来的な転職や業界変更の選択肢が狭まる可能性もあるため、しっかりと考えた上でキャリアを選びましょう。

娯楽が少ない

娯楽が少ないというのも地方勤務のデメリットの一つです。

都市部に比べて娯楽施設やレストラン、バーなどの数が少なく、営業時間も21時まで程度と、比較的早く閉まってしまいます

「週末に思いっきり遊ぶこと」をモチベーションに仕事を頑張ろうと考えている人にとっては不満かもしれません。

また、映画館や劇場、美術館など文化的な施設も都市部ほど豊富ではないので、文化的な娯楽を楽しみたい人は都市部に出る必要があります。

ハイキングやサイクリングなどのアウトドア、もしくはテレビゲームなど、地方でも楽しむことのできる趣味を豊富に持っている人は問題ないかもしれませんが、色々な施設に出かけて楽しみたい方にとっては物足りないかもしれません。

交友関係が狭まる

交友関係が狭いというのも地方勤務のデメリットの一つです

地方は人口がそもそも少なく、場合によっては若い人や同じ職種の人が多くないので、関わる人々が仕事以外で関わる人々が少ないかもしれません。

また、地方はコミュニティが密接に結ばれていることが多いので、新しいコミュニティに入るのに時間がかかることも多いです

基本的に交流は仕事関係の人々とのものが中心となり、それ以外のコミュニティに参加する機会は限られてしまいます。

よって、新しい環境で社会的なつながりを求める人にとっては物足りない可能性が高いです。

SNSなどオンラインでの関わりで十分という方には問題ないかもしれませんが、オフラインでの関わりを強く求める人は、一度地方勤務すること自体を考え直した方が良いかもしれません。

【就活の軸で勤務地】ワークライフバランスは業界や職種によって、異なる

ワークライフバランスを保つために地方で働こうと考えている方は、一度考え直した方が良いかもしれません

もちろん、勤務地によってワークライフバランスが保たれる職種もありますが、多くの業界は多くの場合業界や職種によってワークライフバランスが左右されているからです。

「この地方は比較的ワークバランスワークライフバランスが良い」という評判があったとしても、実際に働いてみるとそうでもないことも多いです。

特にIT業界やコンサル業界はどの地方においても比較的大変であると考えておいた方が良いでしょう。

よって、ワークライフバランスを重視したい人は勤務地を第3の軸とした方が良いです。

第1の軸は基本的に働くこと、キャリア、興味関心など仕事に関する軸にする方が良いです

【就活の軸で勤務地】自己分析を徹底しよう

これまで就活の相談をした相手や、本メディアの記事などで散々目にしていることかもしれませんが、自己分析を徹底することは就活の成功に非常に強く関わっているので、行いましょう。

まずは自己分析を徹底することから就活というものは始まっていきます。

自己分析をすることで自分の価値観や興味関心、強みや弱み、性格など自分が客観的に見てどのような人物なのか言語化できるようになるでしょう

自己分析は過去の経験を見つめることで見えてきます。

おすすめの手法は自分史を用いることや、マインドマップ、ライフラインチャートなどです。

自分だけでの判断が難しければ、信頼している人に分析してもらうのも良いでしょう。

自己分析はやりすぎて困ることはないので、時間があれば取り組むようにしてみてください。

まだ本格的に就活に取り掛かる余裕が無い人でも、少しでも時間があればすぐに取り組むようにすると良いでしょう。

また、自己分析のやり方についてはこちらの記事で紹介しているので、そもそも自己分析のやり方がわからないという方はぜひ参考にしてみてください。

【就活の軸で勤務地】就活で悩んでいるなら

今回の記事では就活の軸についてお話ししてきましたが、それ以外にも志望動機や自己PRなど、さまざまな面で就活に悩んでいるのならば、就職エージェントを利用するのがおすすめです。

ジョブコミットならば選任のエージェントが就活の基礎から内定獲得、その後のフォローまでサポートしてくれるので、二人三脚で進めることができます。

就職エージェントは毎年数千人の就活生を担当しているため、その人に合った的確なアドバイスができます。

さまざまな経験を積んできたベテランの就職エージェントにサポートしてもらいながら進めることで、よりスムーズに就活を進めることができるはずです。

まとめ

今回は就活の軸を勤務地にしたいと考えている人向けに、重要なポイントや地方勤務のメリットデメリットについて詳しく紹介してきました

就活の軸は志望動機や自己PR、ガクチカの次によく聞かれる部分なので、しっかりと対策しておく必要があります。

本音の軸と建前の軸を自分の中でしっかりと分けた上で、企業の採用担当者に良い印象を持ってもらえるような回答をできるようにしましょう。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます