HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
もちろん、志望動機や自己PRなどとは異なり、毎回聞かれるわけではないのですが、「自分らしいエピソードについて話してください」とESで聞かれることもあります。
そこで今回は、自分らしいエピソードについて聞かれた際、どのような回答をすれば良いのかについて詳しく紹介していきます。
【esで自分らしいエピソード】自分らしいエピソードとは
そもそも自分らしいエピソードとは、就活でよく聞かれるものではありますが、何を指しているのかよくわからないという方がほとんどでしょう。
簡単に紹介していくならば、自分らしいエピソードと就活で聞かれるものは、言葉の通り、あなたらしさを表すエピソードのことです。
自分の大切にしている行動の軸について聞かれている内容であると言えるでしょう。
「あなたらしいエピソード」と問われることもありますが、基本的に内容は一緒です。
自分が大切にしている価値観が伝わるような書き方をすることが重要であると言えます。
【esで自分らしいエピソード】自分らしいエピソードを聞く理由
では企業はなぜESにおいて自分らしいエピソードについて聞いてくるのでしょうか。
理由を理解しておくことができれば、相手の立場になって求めている文章を作成できるはずです。
人柄
企業の多くは自分らしいエピソードについて質問することを通じて、就活生の人柄について確認していることが多いです。
自分らしいエピソードを聞くことを通じて、あなたが何をどのように捉えて行動しているか、あなたが何を大切に生きてきたのかについてわかることができます。
つまり、これは企業が同じ価値観を持っている人材を採用したいと思い、聞いている質問であると言えるでしょう。
自社との整合性
自社との整合性を確認しているというのも、多くの企業が自分らしいエピソードをESで聞いてくる理由の一つであると言えるでしょう。
自分らしいということは、普段の行動にも当てはまる共通項が存在しているということです。
普段の行動や業務での態度や行動などについても確認できる可能性が非常に高いでしょう。
つまり、それが企業と合っているのかについて確認しているのです。
【esで自分らしいエピソード】自分らしいエピソードの選び方
自分らしいエピソードについて聞かれた際の選び方にはどのようなものがあるのでしょうか。
エピソードを選ぶために重要なポイントは大きく分けて2つあるので、それぞれ一緒に確認していきましょう。
自己分析
就活のありとあらゆる記事、ありとあらゆる人に自己分析をしろと言われすぎてうんざりしているかもしれませんが、自分らしいエピソードを作成する際も、当然、自己分析をしなければなりません。
自分のことをしっかりと理解し、自分がどのような人物であるのかを確認した上で、自分らしいエピソードとは何かについて考えていきましょう。
これは、ただ思いついたものを書くのではなく、企業に提出するものであり、良い印象を与えなければならないので、自分らしいエピソードの中でも企業が好印象を抱くようなものを選ばなければならないという点が挙げられます。
周囲の人に聞いてみる
自己分析だけではなかなか自分らしいエピソードについて思いつくことができない可能性もあります。
そこで、周囲の人に自分らしいエピソードにはどのようなものがあるのかについて聞いてみるのも良いでしょう。
特に大学4年間を一緒に過ごした仲間やサークルの先輩などについて聞いてみれば、あなたが普段意識していないあなたの強みや良さが生きたエピソードについて説明できるかもしれません。
色々な人に聞いてみて、最もあなたの魅力が伝わりやすいと自分で感じるものを説明することができれば良いでしょう。
【esで自分らしいエピソード】自分らしいエピソードのポイント
続いて、自分らしいエピソードについて話す際のポイントについて詳しく紹介していきます。
下記の2点を踏まえた上で、自分らしいエピソードについて話すことで、より企業の採用担当者の目に留まる、質の高いものを作成することができるでしょう。
アピールしたいポイントが伝わるようにする
アピールしたいポイントが伝わりやすくすることが非常に重要であると言えます。
確かに、自分らしいエピソードをそのまま話してしまうのも良いかもしれませんが、少しでも自分の魅力や特徴が伝わりやすいような書き方をすることが重要です。
例えば、あなたのコミュニケーション能力をアピールしたい場合は、誰かと交流した話や、誰かとすぐに受け止めることができたエピソードなどについて詳しく説明をすることで、あなたの能力が伝わりやすいことでしょう。
志望企業と合っているか確認する
自分らしいエピソードは、あなたの強みや特徴についてアピールしなければならないポイントではありますが、そもそもその特徴などが志望企業と合っているのかについて確認しなければなりません。
あまり企業の業務などと関係ないもの、企業が求める人材像について当てはまっていないものについて説明してしまうと、マイナスの印象を与えてしまう可能性もありますし、そもそも企業研究を行っていないと考えられてしまう可能性もあります。
そこで、志望企業についてしっかりと分析した上で、そのエピソードは企業が良い印象を抱くかについて考えてから作成することが重要であると言えます。
【esで自分らしいエピソード】自分らしいエピソードの注意点
続いて、自分らしいエピソードを作成するにあたっての注意点についても一緒に考えていきましょう。
下記の2点を踏まえた上で作成することで、良い印象を与えられるだけでなく、マイナスな印象を避けることもできます。
就活は総合点で判断されるので、悪い印象を与えないためにも、これらの対策をしっかりと行っていきましょう。
嘘をつかない
自分らしいエピソードを作成するにあたっての注意点の一つとして、嘘をつかないということが挙げられます。
確かに、なかなか自分らしいエピソードが思いつかず、企業に対して当てはまっている人物像をアピールできないと頭を抱えている人も多いかもしれません。
しかし、完全なるエピソード、嘘のエピソードを作ってしまっては、後ほどバレるかもしれませんし、後ろめたい思いを抱えたまま就活に臨まなければなりません。
そうしたマイナスな感情は相手に伝わりやすいものですし、就職してからバレてしまった場合、内定取り消しなどもあり得るため、嘘はつかない方が良いです。
一貫性がないことを伝えない
あまりにもエピソードが思いつかず、一貫性がないような話をしてしまうのは、大きなマイナスなので注意する必要があります。
例えば、企業は当然ながらES全体を確認して、あなただという人材を評価しているので、志望動機や自己PRの部分でアピールしている能力と矛盾しているようなエピソードを話してしまうと、結局どっちが本当なのかと不信感を抱いてしまうことも多いでしょう。
例えば、コミュニケーション能力をアピールしているにもかかわらず、引っ込み思案だったエピソードなどについて話してしまうと、「結局どっちが本当なのか」と不信感を抱いてしまうことも多いでしょう。
【esで自分らしいエピソード】自分らしいエピソードの構成
続いて、自分らしいエピソードの構成方法について詳しく紹介していきます。
これらの構成は、志望動機や自己PRにも活用できるものなので、この記事でマスターしてしまいましょう。
結論
まずは、自分らしいエピソードが何かについて結論から述べていく必要があります。
企業の採用担当者は忙しく、志望動機や自己PR、ガクチカなどといった大量のESを読まなければならないので、ダラダラと書かれている文章は魅力を感じないでしょう。
そこで、まずは結論を述べ、あなたの自分らしいエピソードが何か、どのような話が展開されていくのかについて詳しく、念頭に置いた状態で文章を読んでもらう必要があると言えます。
具体的なエピソード
結論について述べることができたら、続いて具体的なエピソードを述べていきましょう。
あなたのエピソードがどのようなものであったのか、どのような特徴が発揮されたのかについて詳しく説明していく必要があると言えます。
この部分は、あなたしか経験していないものなので、差別化を図ることは簡単ですが、誰が読んでも理解できる、わかりやすい内容にすることが重要です。
ついつい、前提の知識などを忘れてしまい、難しいカタカナ語や業界用語を使ってしまうと、相手に伝わりづらくなってしまいます。
今後への活かし方
エピソードについて述べることができたら、最後に、あなたらしさを生かしてどのように企業に貢献するのかについても詳しく説明することが重要であると言えるでしょう。
あなたらしさは、仕事においてどのように活用できるのか、どのように成長して企業に貢献しようと考えているのかについて、わかりやすく説明することが重要です。
企業研究をしっかりと行っている、モチベーションの高い人材であるとも見なしてもらえ、相手からの評価も高まることでしょう。
【esで自分らしいエピソード】自分らしいエピソードの例文
ここまで、自分らしいエピソードを作成するための方法について詳しく紹介してきましたが、ここからは、自分らしいエピソードについて述べている例文をいくつか紹介していきます。
自分のエピソードに近いものがあれば、それを中心に参考にし、質の高いエピソードが作成できるように取り組んでみてください。
自分らしさが目標をもって取り組める人の例文
私の自分らしいエピソードとして挙げられるのは、常に明確な目標を設定し、それに向かって粘り強く努力を続けることです。
大学生活の中で、私は学業成績の向上を目標に掲げ、それに向けた短期・長期の計画を立て、コンスタントに努力を重ねてきました。
例えば、一学期の終わりには特定の科目でトップクラスの成績を取ることを目標にし、そのための学習計画を立て実行に移しました。
これらの経験を通じて、目標設定と計画的な行動が、難しい課題に取り組む際の重要な要素であることを学びました。
この自分らしさを活かして、目標を明確にし、それに向かって計画的に努力する姿勢を持続させることで、業務の効率化やチームの目標達成に貢献できると考えています。
自分らしさが辛い状況でも諦めない人の例文
私の自分らしいエピソードは、困難な状況に直面しても諦めず、解決策を模索し続ける精神性についてです。
この特性は、私が大学時代に遭遇した様々な挑戦を通して形成されました。
学業とアルバイトの両立、さらには人間関係のトラブルなど、一度に多くの困難が重なった時期がありました。
特に、学業では苦手な科目があり、何度も挫折しそうになりましたが、私は決して諦めませんでした。
同級生や教授に積極的にアドバイスを求め、学習方法を見直し、自分なりの解決策を見つけ出しました。
これらの経験から、私はどんな困難にも前向きに取り組み、それを乗り越える力を養いました。
今後、私が職場で直面するであろう課題に対しても、この「諦めない精神」と「問題解決能力」を活かして貢献していきたいと考えています。
自分らしさが笑顔でいることな人の例文
私の自分らしいエピソードは、どんな状況でも笑顔を絶やさない姿勢についてです。
大学時代には多くのイベントや活動に参加し、常に笑顔で人々と関わってきました。
この姿勢は、周囲とのコミュニケーションを円滑にし、ポジティブな雰囲気を作り出すのに大いに役立ちました。
また、アルバイトやインターンシップでは、厳しい状況や予期せぬ問題に直面しても、笑顔を忘れずに対処することで、チームの士気を高め、効果的な問題解決に繋げることができました。
貴社の業務においても、この笑顔を絶やさない姿勢を大切にしていきたいと考えています。
困難な状況やプレッシャーの中でも、笑顔でいることでポジティブなエネルギーを発信し、チームメンバーやクライアントとの良好な関係を築き、仕事の成果に繋げていくことができると信じています。
自分らしさが一生懸命取り組める人の例文
私の自分らしいエピソードは、あらゆる状況において一生懸命に取り組むことができる点です。
大学時代には学業だけでなく、アルバイトや趣味のプロジェクトにも全力を尽くしました。
特にチームプロジェクトではリーダーシップを発揮し、メンバー全員が共に目標に向かって努力できるようサポートしました。
この経験から、困難に直面しても決して諦めず、一生懸命取り組むことの大切さを学びました。
今後の業務においても、この「一生懸命取り組む」姿勢を大いに活かせると考えています。
どんな仕事であっても、全力で取り組むことで、高い成果を生み出し、チームメンバーやプロジェクトの成功に貢献できると信じています。
自分らしさが挑戦することな人の例文
私の自分らしいエピソードは、常に新しい挑戦を恐れずに取り組む姿勢についてです。
大学時代に留学に参加した際の話をします。
新たな文化や言語に身を置くことによる不安や緊張もありましたが、この経験を通じて自己成長を実感し、大きな自信を得ることができました。
また、卒業後のキャリア選択においても、安定した職ではなく、自分の情熱に基づいた道を選択する勇気を持つことができました。
今後、貴社の業務においても、この挑戦を楽しむ姿勢を活かしていきたいと考えています。
新しいプロジェクトや未知の領域に対しても積極的に取り組むことで、組織内でのイノベーションの創出や、チームの成果向上に貢献できると信じています。
まとめ
今回は、自分らしさが発揮されたエピソードについてESで聞かれた際の回答方法や例文について詳しく紹介してきました。
志望動機は自己PR、ガクチカなどと比べて、毎回聞かれる質問ではありませんが、比較的引かれる可能性が高い質問なので、しっかりと準備をしておく必要があります。
質の高い、納得できるものを作成して自信を持って就活に臨めるようにしましょう。