HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
エントリーシートで初めて出会った「あなたの改善したい所はどこですか」という質問に戸惑い、どう回答したらいいのか悩んでいませんか?
質問の意図が分からないし、素直に答えて印象を悪くしたくないと考える就活生は多いです。
この記事ではまずは改善したい点の意味や聞かれる理由を説明し、その後伝える際のポイントや注意点、文章の構成方法などを解説していきます!
【esで改善したい点】改善したい点とは
まず最初にそもそも「改善したい点とは」何かについて説明していきます。
改善したい点とはスバリ、あなたが直したいと思っている弱みや短所のことです。
例えば「朝が弱い」「片付けが苦手」などの生活習慣で直したいこともこれの1つと数えることができます。
それに加え「負けず嫌いすぎる」「こだわりが強すぎる」などの性格面での短所も同様です。
エントリーシートや面接でよく聞かれる項目としては、自己PRやガクチカ、志望動機などが有名です。
とはいえ、この改善したい点もよく聞かれる傾向にあるため対策が必要な項目だと言えます。
事前にしっかりと準備をし、突然質問されても答えることができる状態を作っておく方が良いと言えるでしょう。
【esで改善したい点】企業が聞く理由
改善したい点の意味が理解できたら、次は「企業が聞く理由」について説明していきます。
ここでは代表的な理由として「自己分析ができているかどうか」「素直であるかどうか」「人となりは自社にあっているかどうか」の3つを解説していきます。
聞かれる理由が分かれば答え方も自然と見えてくるはずですので、しっかりと確認していきましょう。
自己分析ができているかどうか
企業が聞く意図の1つ目は「自己分析ができているかどうか」を確認するためです。
就職活動を行う際に絶対にやるべきだとよく耳にする自己分析ですが、真剣に取り組んでいるのはほんの一握りというのが現状です。
自己分析は本当の自分を理解するために必須の取り組みと考える採用担当者は多く、あなたの受ける企業も同じ認識だと言い切れます。
企業の採用担当者は自己分析に真剣に取り組んだ就活生であれば明確な回答が返ってくるはずだと考えています。
そのため、「えーと、そうですね。
。
」と考えたり曖昧な回答をしてしまうと、自己分析の深掘りが十分でないと判断されると考えておきましょう。
素直であるかどうか
企業が聞く意図の2つ目は「素直であるかどうか」を判断するためです。
確かに直したい点、つまり弱みや短所を素直に言うのは少し抵抗があると思います。
「ちょっと隠したいな」「別に嘘をついてもいいか」と考えてしまいがちですが、それでは伸びしろのない人材と思われてしまう可能性があります。
企業の採用担当者は素直な人材を求めており、あなたが自身の弱みや短所を受け入れられているかという点から素直さを判断しています。
素直な性格の人材ほど成長しやすいと判断される傾向にあります。
そのため、素直に自分の直したい部分を述べる方がプラス評価に繋がりやすいと言えるでしょう。
人となりは自社に合っているかどうか
企業が聞く理由の3つ目は「人となりは自社に合っているかどうか」を判断するためです。
企業の採用担当者が選考時に一番重視しているのは企業と就活生のマッチ度です。
そのため、直したい点の内容からあなたがどういう価値観を持った人なのかを汲み取りたいと考えています。
この人柄や価値観のマッチ度が低い場合、あなたの能力がどんなに高くても選考を通過することはできません。
そのため、志望度が高い企業であれば事前に企業研究し、求める人物像を把握しておく必要があると言えるでしょう。
【esで改善したい点】改善したい点の見つけ方
企業の採用担当者があなたに聞く理由が判明したところで、次は多くの就活生が躓く「改善したい点の見つけ方」を紹介していきます。
その代表的な方法として「自己分析」と「他己分析」の2つの方法を順番に説明していきます。
どちらも就職活動をする上で大切なことなので、しっかりと確認して下さいね。
自己分析
見つける方法1つ目は「自己分析」です。
自己分析とは過去のあなたの経験や印象に残っている出来事を掘り返し分析することで、本当のあなたを自分自身で把握するということです。
就職活動を行う際、何度も「自己分析は必ずしておくべき」だと言われたと思いますし、私も数多くの記事でそう書きました。
その理由は端的に説明すると、本当にやりたいことを見つけるために必要だからです。
改善したい点を見つけるためにまずは自分の強みや長所を書き出してみる、そして逆の弱みや短所を書き出す順番がおすすめです。
自己分析の結果は、目指す業界や職種の選定にも活かすことができるため、できるだけ早めに取り組んでおきましょう。
他己分析
見つける方法2つ目は「他己分析」です。
この他己分析とは自己分析の逆で、第三者から見たあなたのことを教えてもらうことを意味します。
例えば大学、高校の友人や先輩、アルバイト先の仲間や大学の先生なども聞く候補にあがってきます。
また、一番近い存在である家族に聞くことも効果的で、より説得力のある内容を教えてもらえるはずです。
あなた自身で気付くことができなかった特徴に、はっとさせられることもあると思いますが、素直に受け止め自己分析の役に立てていきましょう。
【esで改善したい点】伝える際のポイント
自己分析と他己分析の重要性が理解できたところで、次はより具体的に「伝える際のポイント」を確認していきましょう。
ここでは特に重要な2つのポイントに絞り「素直に伝える」「どのように改善しようとしているかを伝える」ことを深掘りしていきます。
素直に伝える
相手に伝える際のポイント1つ目は「素直に伝える」ことです。
冒頭でも触れましたが、企業は素直な人材を求める傾向にあります。
そのため、直したい点をオブラートに包むことなく書き、あなたの素直な人柄や価値観をアピールした方がプラス評価に繋がりやすいと言えます。
また、なぜ直したいのかという理由もセットで伝えることでエピソード全体の説得力を高めることができます。
理由の部分は特にあなたの人柄や価値観を表すために重要です。
弱みや短所と理由をセットにして素直に伝えることで、好印象を残せるはずです。
どのように改善しようとしているかを伝える
相手に伝える際のポイント2つ目は「どのように改善しようとしているかを伝える」ことです。
直したい点とその理由だけを述べるだけでは、100点満点の内容と言うには少し足りません。
大事なのは直したいと思っているだけでなく、それを直すために行っている努力を伝えることです。
この努力とはあなたを成長させることに直結しますし、企業の採用担当者としても新入社員に求める姿と重なるはずです。
弱みや短所をそのままにせず直そうと努力していることを積極的にアピールしていきましょう!
【esで改善したい点】伝える際の注意点
改善したい点を伝えるための具体的なポイントを押さえることができたところで、次はやりがちな「伝える際の注意点」を解説していきます。
ここでは特に注意が必要な点として「嘘をつかない」「ネガティブすぎる内容は書かない」「改善の行動が取れていないことは書かない」の3つに絞って深掘りしていきます。
嘘をつかない
相手に伝える際の注意点1つ目は「嘘をつかない」ことです。
就職活動では全ての状況で嘘は絶対にやめましょう。
直したい点での嘘とは、そもそも作り話であることや直そうと思っていないことを書くことなどが挙げられます。
それに加え、第三者から直して欲しいと言われてはいるものの、当の本人にその認識がないことも嘘に含まれています。
自分で直したいと思っていない点を書いてしまうと、深掘り質問された際の回答が弱くなりがちです。
素直に正直に自分で考えた直したい点を述べるようにしましょう。
ネガティブすぎる内容は書かない
相手に伝える際の注意点2つ目は「ネガティブすぎる内容は書かない」ことです。
ネガティブすぎる内容と急に言われても、多くの就活生はイメージしにくいのではないでしょうか?
その基準としては「その弱みや短所があったら働けないのでは?」と判断されてしまうようなことだと考えてみて下さい。
例えば「短気すぎて人とコミュニケーションが取れない」「引きこもり」などはネガティブすぎる内容に分類できます。
これらの内容は仮にあなたが直そうと努力していたとしても、「いつかまたそうなるのでは?」という心配をかけることになります。
そのため、働くことに支障をきたすレベルのネガティブな内容は避けた方が良いと断言できます。
改善の行動がとれていないことは書かない
相手に伝える際の注意点3つ目は「改善の行動が取れていないことは書かない」ことです。
直したい点として述べた割に、まだ何も行動に移すことができていない場合は書かない方が良いと言えます。
仮に行動が取れていないまま書いてしまうと、「本当に直す気あるの?」「入社した時もそのままなんじゃ?」と思われてしまうはずです。
。
これはネガティブで行動力がないと判断され、大きなマイナス評価に直結する恐れがありとても危険です。
改善のための小さな一歩でも踏み出しているエピソードを選ぶようにしましょう。
【esで改善したい点】改善したい点の文章構成
改善したい点を伝える際の注意点が理解できたところで、次は「改善したい点の文章の構成」を説明していきます。
ここでは構成の順番通りに「改善したいと思っていること」「具体的なエピソード」「どのように改善するのか」の3つに分けて説明していきます。
構成の仕方次第で伝わりやすさは大きく変わってくるため、しっかりと確認して下さいね。
改善したいと思っていること
改善したい点の文章は「改善したいと思っていること」から述べていきましょう。
例えば「私の改善したいことは素直になれないことです」や「自己管理能力を改善したいです」などの文章がそれにあたります。
結論となる改善したい点を最初に端的に述べることで、結論迷子になることを防ぐことができ、文章の完成度を底上げすることができます。
また、結論を最初に伝えることで論理的な思考力があると思わせることができ効果的です。
具体的なエピソード
結論である改善したいことが書けたら次はそれを補足するために「具体的なエピソード」を書いていきましょう。
この部分はなぜ改善したいと思ったのかというあなたの価値観や人柄を表す部分です。
そのため、具体的に書きあなたらしい文章に仕上げることが求められている部分だと言えます。
具体的に書くためには自己分析にしっかりと取り組み、エピソードを深掘りしておく必要があります。
どんな経験だったのか、誰かに何かを言われたのか、その時どんな気持ちになったのかなどを加えると話の厚みはグッと増します。
それに加え、定量的に書くことを意識しておくとエピソードをより鮮明にイメージさせることができます。
どのように改善するのか
結論、それを補足する具体的なエピソードが書けたら最後に「どのように改善するのか」を忘れずに書いていきましょう。
改善に向けて今取り組んでいることや意識していることを簡潔に述べることで、問題解決能力や行動力をアピールすることができ効果的です。
どんなに小さなことでも構いません。
必ず改善に向けて取り組んでいることを書き、そのままにしていないということをアピールしていきましょう。
仮に「何もしてないから書けないな」と感じた場合は違う弱みや短所を選び書き直すようにしましょう。
【esで改善したい点】例文
改善したい点の文章の構成の仕方を説明し終えたところで、最後に「例文」を3つ用意しました。
ここでは改善したい点としてよく選ばれる「素直になれないことを改善したい例文」「自己管理能力を改善したい例文」「相手を尊重しすぎてしまうことを改善したい例文」を紹介していきます。
是非参考にして、あなた独自の文章を組み立ててみて下さいね。
素直になれないことを改善したい例文
私は素直になれない性格を直したいと考えております。
私は大学に仲の良い友達グループがあり、仲が良すぎるが故にだんだん素直に自分を表現できなくなったという問題に直面したことがあります。
本当は一緒に授業を受けたいのに、口からは出るのは気持ちとは裏腹に突き放すような言葉。
そういうことが続いたせいで私たちのグループの関係性が悪くなってしまいました。
このままでは本当に友達付き合いが終わってしまうと感じ、どうにかこの素直になれない性格を改善しないといけないと決意しました。
そこでまず行ったのが友人たちに対して謝るということでした。
手が震えるほど緊張しましたが、気持ちを振り絞り謝罪したところ笑って許してくれました。
私はこの経験から、素直に自分を表現してもいいんだと安心しました。
また、今後はもっと素直に友人たちと接していきたいと考えています。
少しずつではありますが、自分が変わってきていることを実感しています。
自己管理能力を改善したい例文
私は自分をもっときちんと管理したいと思っています。
私は大学に入学してから一人暮らしを始めてもうすぐ4年目になります。
しかし、部屋の整頓はできておらず家族にいつも怒られています。
その上スケジュール管理も苦手で、友人との予定がダブルブッキングしてしまい怒られるなど、自己管理能力に欠けていると言わざるを得ません。
アルバイトの予定もたまに忘れてしまい迷惑をかけてしまうこともありました。
そんな私ですが就職活動を行う中でこのままではいけないと感じ、自己管理能力の改善に取り組んでいます。
具体的には家の中を整理整頓し綺麗に保つことや自炊に取り組むことから始めました。
今取り組んでいるのはスケジュール管理の徹底です。
そのために新しい手帳やカレンダーを買い、何か予定が入ったらすぐに書き込み1日の終わりに次の日の予定を確認することを始めました。
その結果、予定が被ることもアルバイトを忘れることもなくなりました。
相手を尊重しすぎてしまうことを改善したい例文
私は相手の意見を尊重しすぎる癖を改善したいと思っています。
私のゼミではディベートをする機会がとても多く、その都度他の人からの意見に流されてしまい自分の意見を押し通せたことがありません。
幼少の頃から自分の意見や価値観を主張するのが苦手で、そのことが積み重なって今も同じ状況から抜け出せなくなっています。
しかし、就職活動を進める中で主体的に考え行動することの大切さに気付き、この性格を改善したいと思うようになりました。
そこでまず行ったのが自己分析です。
自分にとって大切にしていることや、譲れないことを明確にすることで自分の中に軸を作りました。
次に行ったのが自己啓発本を読み、自己肯定感を高めるための知識を得ることでした。
これらの軸と知識を持ち、今ではディベートに前向きに取り組んでいます。
まだ主張することは難しいですが、意見に流されることは随分と減りました。
今後も地道に努力をし続けたいと考えております。
まとめ
改善したい点とはつまりあなたの弱みや短所のことです。
そういうマイナスな点は隠したいと思いがちですが、就職活動の際は素直に表現する方が良いと言えます。
しかし、極端にネガティブな短所や弱みは仕事をする上で支障になると思われてしまうため、書くのはやめておきましょう。
書くためのポイントや注意点だけではなく、自分のことをしっかりと把握することで弱みや短所は見えてきます。
書く前にまずは自己分析と他己分析に取り組み、自分のことを見直しておきましょう。