HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。
はじめに
複数の企業を受ける場合、一つひとつの選考に対していちいち自己PRを作っていては時間がいくらあっても足りません。
そこで、ある程度バレずにうまく自己PRを使い回したいところですが、どのような対策をすれば良いのかわからない人も多いことでしょう。
そこで今回は、企業の採用担当者に良い印象を与えられる自己PRの作成方法と使い回しがバレない対策について紹介していきます。
【自己PRの使い回し】自己PRを使い回すとバレる?
まず結論として、自己PRをそのまま、まるまる使い回してしまうとバレる可能性は高いですし良い印象を与えることはできないでしょう。
しかし、いくつかポイントを踏まえた上で利用することで時間を有効活用しつつ就活を進めることができるので、ぜひ下記の2点を参考にしてみてください。
企業の特色による
まず自己PRを使い回す際の注意点として、企業の特色によるということが挙げられます。
自己PRは、企業の求める人物像と合っているかが確認されることが多いです。
そのため、求める人物像があっている企業においての自己PRは、汎用性があり使い回しても問題ないでしょう。
しかし、求める人物像が違う場合は使い回すことができないので注意が必要です。
志望動機は使い回すことができない
自己PRはある程度使い回すことができるという話をたった今しましたが、志望動機を使い回すことはできないので注意が必要です。
志望する理由が最も重要視される志望動機において、理由は企業の特色ごとに異なってきてしまうため、使い回しをすることはできません。
あくまで使い回せるのは自己PRだけと思っておきましょう。
【自己PRの使い回し】バレないための注意点
続いて、自己PRを使い回しする際にバレないための注意点についても紹介していきます。
まるまるコピーしてしまってはバレることが多いですが、ある程度注意点を踏まえておくことができれば十分にばれずに使い回すことは可能です。
下記の4つの点を踏まえた上で作成し、ぜひスムーズに就活を進めてください。
コアエピソードを決める
自己PRを使い回しする際の注意点としてコアエピソードを決める、つまり主軸となる話を考えることが重要です。
もちろん、各企業に応じて完全に異なる内容で自己PRを作成するのは理想ですが、実際には限られた時間の中で多くの企業に対応しなければなりません。
そこで、あなたの強みや能力、価値観を示すことができる、特に印象的かつ説得力のある経験エピソードについて考えていきましょう。
コアエピソード1つを決めておくことで、それを軸にしてさまざまな企業や職種に合わせたアレンジが可能になります。
チームプロジェクトを成功に導いた経験や困難な状況を乗り越えたエピソードがあるならば、それを主軸としていきましょう。
リーダーシップや問題解決能力、協調性など、多くの職種で求められるスキルや資質を証明できる文章を作成することが重要です。
文字数について調べる
文字数について調べるのも、自己PRを作成する上で非常に重要なポイントの一つであると言えるでしょう。
就活において自己PRを効果的に展開するためには、応募先の企業が指定する文字数に注意を払わなければなりません。
各企業が設定する文字数はさまざまで、短いものでは100文字から、長いものでは600文字にも及ぶ場合があります。
企業が求めている情報の量や内容の深さを示しているため、この要件を満たすように調整しなければなりません。
短い文字数で求められる場合には、最も重要なポイントを簡潔に述べることに注力し、長い文字数が許される場合には、エピソードに深みを加える、詳細な説明やいかに企業にマッチしている能力を持っているかについて説明していくことが重要であると言えるでしょう。
企業ごとの特色を調べる
企業ごとの特徴について調べるのも非常に重要なポイントの一つであると言えます。
就活において自己PRを使い回す際には、企業が求めている人材や文化、価値観などについて理解しておく必要があります。
体育会系の企業でリーダーシップやチームワークを重視する場合がある一方で、クリエイティブな業界では独創性や柔軟な発想力を求める場合があります。
つまり、これについて理解をせずに全てを使い回してしまうと、企業研究を行っていない人材であると思われてしまう可能性が高いのです。
そこで、企業が求める人物像に自分を当てはめてみて、自己PRが適切であるかについて考えていくことが重要であると言えるでしょう。
抽象的な言葉を用いない
抽象的な言葉を用いないことも、自己PRを使い回す上での注意点として非常に重要です。
確かに、抽象的な表現をすることで汎用性が高くなりますし、多くの場面で使いやすくなりますが、具体性が欠けるため、相手に良い印象を与えることは難しくなってしまいます。
「チームワークを重視する」という表現をする場合は非常に汎用性が高いですが、どのような場面においての説明が足りません。
一方で、「5人のチームでプロジェクトを遂行し、各メンバーの強みを活かし、役割分担で期限前に目標を達成した」と説明することができれば、チームで目標を達成する能力をアピールすることができるでしょう。
このように、実際に体験した内容とその成果について明確に説明していく必要があるのです。
【自己PRの使い回し】1.ひとつの強みでエピソードの種類を変える方法
続いて、ひとつの強みに対して複数のエピソードを考える方法について詳しく紹介していきます。
下記の内容を踏まえた上で作成することで、企業に応じてエピソードを変えることができるはずです。
ぜひ参考にしてみてください。
自己分析の自分史を振り返ろう
自己分析の自分史を振り返ることも非常に重要なポイントの一つであると言えるでしょう。
これまでの自分史において重要とされるポイントについて考えてみる際に、いくつか自分の強みが発揮されたエピソードにおいて共通点が見つかるはずです。
共通点が見つかるということは、一つの強みに対して複数のエピソードが存在するということになります。
あなたの強みを的確にアピールするためには、どのようなエピソードを用いれば良いのか選択肢が豊富になるので、ぜひ確認してみてください。
エピソードをより具体的に深掘りしよう
エピソードをより具体的に深掘りしてみるのも非常に重要なポイントの一つであると言えるでしょう。
エピソードを企業の採用担当者に深く理解してもらうために、5W1Hに当てはめて細かくして考えてみることが重要です。
これにより、「なぜ」あなたがそのような取り組みを行ったのか、「どのような」対処をしたのかがより分かりやすくなります。
企業の採用担当者は当然ながら、エピソードが発生した際にその場にいた人物ではないので、可能な限り5W1Hを踏まえた上で、誰が読んでも理解してもらえるような文章を提出する必要があるのです。
その場にいなかった人でも情景が浮かんでくるような、詳しい、深掘りされたエピソードを述べていきましょう。
【自己PRの使い回し】2.強みの種類を変える方法
続いて、強みの種類を変える方法について紹介していきます。
先ほどはエピソードを複数考えるための方法について紹介してきましたが、同じエピソードについて話す際に強みを変える際の方法についても考える必要があります。
これにより、一つの強みだけでなく、企業に合わせてアピールすることができるようになるため、自己PRの内容をほとんど変えずに使い回しができるようになります。
自己分析の共通点を編み出す部分振り返ろう
自己PRを作成する際に企業に応じてアピールする強みを変えることは非常に重要です。
なぜならば、企業に可能な限り合っている強みを述べることで良い印象を与えることができるからです。
しかし、一つひとつのエピソードをいちいち考えていては時間がいくらあっても足りませんし、内定を得られなかった時もダメージも大きくなってしまいます。
そこで、1つのエピソードの中からどのような強みが考えられるのかについて見ていきましょう。
例えば、問題解決能力をアピールできるようなエピソードだったとしても、発想力や傾聴力についてアピールすることもできる場合があります。
よって、エピソードを変えずとも、他の能力がアピールできないか考えてみて、それが他の企業に当てはまるものでないか検討してみましょう。
企業の求める人物像に合っているか確認しよう
企業の求める人物像に自分の強みが当てはまっているかについて考えることも非常に重要なポイントの一つであると言えます。
たとえあなたが素晴らしい能力を持っており、誰に対しても自慢できるような人材であったとしても、企業にあまり合っていなければ意味がありません。
英語がペラペラでプログラミングが大得意であったとしても、営業職を志望する際にはそこまで活用できるものではありません。
このように、企業や目指す職種に応じてアピールする人物像は変わってくるので、自己PRの内容を使い回すことになったとしても、ある程度自分がどのような人物であるか、自分がどのような能力を持っているかについて話す際は、言い換えや他の表現などを用いて、可能な限り企業が求める人物像に合わせて作成していく必要があると言えるのです。
【自己PRの使い回し】困ったらエージェントを利用しよう
今回は自己PRを使い回す際の注意点やポイントについて詳しく紹介してきました。
しかし、場合によっては自己PRの使い回しが不可能な場合もあります。
そんな時におすすめなのは、エージェントに相談することです。
就職エージェントに相談すれば、あなたのこれまでの経験を踏まえた上で、客観的なエピソードを作る方法を一緒に考えてくれます。
これまで何人もの就活生を内定に導いてきたプロのサポートを受けながら、効率的に就活を進めていきましょう。