【例文あり】新卒で福祉業界の志望動機はどう書けばいいの?書き方のポイントや注意点を徹底解説

【例文あり】新卒で福祉業界の志望動機はどう書けばいいの?書き方のポイントや注意点を徹底解説

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伊東美奈
Digmedia編集長
伊東美奈

HRteamに新卒入社。 キャリアアドバイザーの経験を経てマーケティング事業へ異動。 アドバイザー時代にサービス立ち上げや人材開発、人事の業務に携わり、現在では「Digmedia」のメディア運営責任者を担っている。

はじめに

日本は今後、超高齢化社会になっていくとの予測もあり、より多くの人の役に立てる業界として人気になっているのが福祉業界です。

また多くの人と関わることができ、直接感謝の言葉を受け取ることができ、とてもやりがいのある職種としても人気です。

そのため、エントリーシート、特に志望動機はしっかりと考えないと選考に残れないと言えます。

この記事では福祉業界向けに焦点を当てて、志望動機の書き方を徹底解説していきます!

企業が志望動機で見ている点

まずは「企業が志望動機で見ている点」から説明していきます。

ここでは特に見られているポイントとして「その企業を志望する理由」「働くモチベーション」の2つに絞って詳しく説明していきます。

その企業を志望する理由

志望動機で見られているポイント1つ目は「その企業を志望する理由」です。

「え?志望動機だから当たり前じゃん!それくらいわかってるよ!』と多くの就活生は思うかもしれません。

しかし、これを正しく伝えるのはとても難しく、あなたも今一度自分の志望動機を見返してみて下さい。

なぜその業界でないといけないのか、その中でもなぜあなたが受ける企業でないとダメなのかが正しく書けているでしょうか?

ここの志望理由があやふやだと、「この学生の志望度は低いな」と判断され、大きなマイナス評価に繋がる可能性があり危険です。

働くモチベーション

志望動機で見られているポイント2つ目は「働くモチベーション」です。

企業の採用担当者は当然ですがやる気のある人材を求めています。

そのため、志望動機で働くモチベーションが高いことを積極的にアピールすることで好印象を与えることができます。

しかし、ただただ「私はやる気があります!」「熱意だけは誰にも負けません!」というだけではダメです。

その根拠や具体的なエピソードがあって初めてアピールに繋がるということを覚えておきましょう。

志望動機を作成する際のポイント

企業が志望動機で見ている点が理解できたところで、次は「志望動機を作成する際のポイント」を説明していきます。

ここでは特に重要なポイントとして「その業界、企業である理由」「その施設を志望する理由」「自分の過去経験を入れる」「将来ビジョンを盛り込む」の4つに分けて詳しく説明していきます。

その業界、企業である理由

志望動機を作成する際のポイント1つ目は「その業界、企業である理由」を述べることです。

企業の採用担当者が企業を志望する理由を見ているというのは先ほど説明しましたが、最重視しているポイントは「なぜその企業なのか」が明確なのかどうかです。

志望動機でイマイチな内容だなと感じるものの多くが、その企業でないとダメだという理由が弱いという共通点があります。

ここの内容が薄いと志望度が低いと判断されるため、しっかりと事前に企業研究をしてから志望動機を書くように意識しておきましょう。

その施設を志望する理由

志望動機を作成する際のポイント2つ目は「その施設を志望する理由」を述べることです。

福祉業界では施設で働くことも多く、その施設をなぜ志望したのかを明確に伝えることが求められます。

しかし、施設の内側の情報はなかなか公式ホームページや採用ページで公開されていない施設が多いのが現状です。

そのため、就職活動が本格化する前に時間を見つけて実際に見学に行っておくことをおすすめします。

そうすることで、面接の話のきっかけになりますし、好印象を持ってもらえる可能性を高めることができるはずです。

自分の過去経験を入れる

志望動機を作成する際のポイント3つ目は「自分の過去経験を入れる」ことです。

あなたが福祉業界を目指すきっかけになった過去の経験をエピソードとして盛り込むことで、文章全体の信憑性をグッと高めることができます。

また、あなたの過去の経験を述べることでオリジナリティ溢れる内容にすることができ、他の就活生と差別化することもできます。

どちらも志望動機の完成度を押し上げるためには必要な要素のため、志望動機には必ずあなたの過去の経験を入れるように心掛けましょう。

将来ビジョンを盛り込む

志望動機を作成する際のポイント4つ目は「将来ビジョンを盛り込む」ことです。

将来のビジョンというと少しお堅いイメージかもしれませんが、将来ありたい姿を想像するという風に考えてみて下さい。

「自分は施設をまとめるリーダーになりたい」「誰よりも信頼される人材になりたい」など、その姿は人によって違います。

しかし、将来こうなっていたいという姿を伝えることで、長期的に働いてくれそうという印象を与えることができます。

このことは効果的にアピールするためにはとても大切なポイントと言えるため、積極的に将来のビジョンをアピールしていきましょう。

志望動機を作成する際の注意点

志望動機を作成する際のポイントが分かったところで、次は「志望動機を作成する際の注意点」を説明していきます。

ここでは特に注意が必要なポイントとして「企業研究をしっかり行う」「自分の強みや長所をアピールし過ぎない」「待遇面ばかりを気にしない」の3つに絞って説明していきます。

企業研究をしっかりと行う

志望動機を作成する際の注意点1つ目は「企業研究をしっかりと行う」べきだということです。

先ほども説明しましたが、志望動機を作成するにはまず企業研究に取り組まないといけません。

その理由は業界での立ち位置、他の企業との違い、その企業の特徴などが正しく理解できないためです。

このことはあなたの志望動機の内容が薄くなってしまうことに直結してきます。

志望動機を作成する前に必ず業界、企業研究にしっかりと取り組んでおきましょう。

自分の強みや長所をアピールし過ぎない

志望動機を作成する際の注意点2つ目は「自分の強みや長所をアピールし過ぎない」ということです。

確かに就職活動に関する記事では「自分の強みや長所を絡めてアピールしていきましょう!」と書かれています。

そのこと自体は悪いことではありませんが、やり過ぎには注意が必要です。

志望動機はあなたがその企業を志望した理由がメインになっていなければなりません。

そのため、あなたのアピールしたい強みや長所は自己PRやガクチカで思う存分アピールするようにしましょう。

待遇面ばかりを気にしない

志望動機を作成する際の注意点3つ目は「待遇面ばかりを気にしない」ことです。

確かに「業界トップクラスの給与!」「ボーナス年4回支給!」などの文字はあなたの目に入りやすい上にとても魅力的に映ります。

その上、業務内容が同じだったら給与が良い企業に行きたいと多くの就活生が思うはずです。

しかし、それを正直に志望動機に書くのはやめましょう。

その理由はあなたに働くモチベーションがないと思われてしまうためです。

あくまでも志望動機は業務内容や将来のビジョン、過去経験に基づくものなどを中心に書くようにしましょう。

志望動機の構成

志望動機を作成する際の注意点が分かったところで、次は具体的な「志望動機の構成」の仕方を説明していきます。

ここでは構成する順番通りに「志望理由」「志望理由の根拠」「具体例」「将来ビジョンや企業での目標」の4つの項目に分けて説明していきます。

志望理由

志望動機はまずあなたの「志望理由」から書き始めるようにしましょう。

「私が貴社を志望した理由は〇〇だからです」というように、簡潔に1文で伝えるように意識しましょう。

志望理由を最初に書くことで、あなたが本当に伝えたいことが必ず伝わる上に、論理的思考があるという印象を与えることができます。

また、この1文にあなたらしい言葉使いを盛り込むことで、企業の採用担当者が興味を持ってくれるようになります。

志望理由の根拠

志望理由が書けたら次はそれを補足する「志望理由の根拠」を書いていきましょう。

例えば「多くの人の役に立ちたい」や「コミュニケーション能力を活かして働きたいと思った」など、あなたが福祉業界を目指した理由を簡潔に述べていきましょう。

ここの内容は具体的である程文章全体の信憑性を高めることができますが、ざっくりしていても後の具体例で補足することも可能です。

あなたが福祉業界を目指したその理由を今一度思い出してみましょう。

具体例

根拠の部分が書けたら、それを裏付けるあなたの過去経験を元にした「具体例」を書いていきましょう。

例えば「多くの人の役に立ちたい」と根拠部分で書いた場合、なぜ多くの人の役に立ちたいと考えるようになったのかを深掘りしていきましょう。

「部活で多くの人に助けてもらったから」「入院中に多くの人にお世話になったから」など根拠は同じでも、そう思ったきっかけは違うはずです。

ここはあなたの過去経験を元に書いていくことで説得力を高めることができ、文章全体の質を押し上げることができます。

将来ビジョンや企業での目標

志望動機には「将来ビジョンや企業での目標」を最後に加えることで完成すると覚えておいて下さい。

先ほども説明しましたが、将来ビジョンは将来なりたい姿だと考えてイメージするようにしましょう。

福祉業界で働く上での具体的な目標は企業研究を十分に行っていても設定するのが難しいため、どちらかというと将来ビジョンにしておく方が無難です。

ここの部分はあなたの強みや長所と結びつけて書くことができるため、やり過ぎない程度にアピールしていきましょう。

志望動機の例文

福祉業界の志望動機を作る方法を様々な角度から解説してきました。

しかし、0から志望動機を組み立てるのはとても難しいことなので、「志望動機の例文」を用意しました。

ここではよく使われるパターンである「大学の経験から志望する場合」「アルバイト経験から志望する場合」「将来目標から志望する場合」の3つの例文を紹介していきます。

大学の経験から志望する場合

私が貴社を志望する理由は大学の実習経験から人と関わる仕事のやりがいを知ったからです。

私は大学で福祉を専門的に学んでおり、大学3年生の時に福祉施設で実習を経験しました。

最初は慣れない環境での実習であることと人見知りの性格が相まって上手く話すことができず反省の毎日でした。

しかし、次第に施設を利用する方から気さくに声をかけてもらえるようになり、私がサポートするとありがとうと言ってもらえるようになりました。

私にとってその言葉がとても大きなやりがいに繋がっているんだとこの時気が付きました。

貴社に入社後もこの気持ちを忘れず、強みである継続力を活かして仕事に取り組み、誰よりも早く成長したいと考えております。

アルバイト経験から志望する場合

私が貴社を志望した理由は人をサポートすることにやりがいを感じたためです。

私はフットサル場でアルバイトをしており、大会運営などのサポートをしています。

週末になれば年齢層を問わず多くの人が笑顔でボールを追っている姿を、陰ながらサポートできていることに大きな誇りを感じていました。

貴社は福祉業界の中でも特にスポーツで負った障害をサポートすることに特化しているところに魅力を感じました。

貴社に入社後はフットサル場でのアルバイト経験を活かし、利用者様を主役として私は陰ながら必要なサポートをしていきたいと考えております。

そして将来的には施設で誰よりも頼りになるスタッフになれるよう努力し続けたいと思っています。

将来目標から志望する場合

私が貴社を志望した理由は人としての幅を広げたいと考えているためです。

私は将棋が大好きで、地域の将棋クラブに所属しています。

そこには高齢の方が多く在籍されており、毎週末将棋の対局後にたくさんの話をして下さいます。

その話の中には戦争の話など勉強になる内容も多く、これらを聞くことで人の幅を広げることができているなと実感しております。

また、高齢者の方々から元気をもらうことも多く、今後は私が元気を与える番だと考えたことが志望するきっかけになりました。

貴社に入社後はできるだけ多くの方に積極的に関わりサポートすることで、自分自身も成長していけるように日々の業務に一生懸命取り組んでいきたいと考えております。

まとめ

福祉業界を目指す就活生は多く、人気の業界だと言えます。

そのため、エントリーシートで落とされないためにも志望動機の内容はしっかりと組み立てる必要があると言えます。

志望動機を書く前の準備として欠かせないのが業界、企業研究です。

なぜその企業を受けるのかという理由を明確にすることで、志望度の高さをアピールすることができ効果的です。

また具体例として話すエピソードは具体的であればある程良いとされているので、自己分析にも取り組んでおくことをおすすめします。

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